D. 学校保健ソフトの開発と配布
パソコンが学校や家庭に普及し始め、学校保健用ソフトが未開拓な1980年代の末から
1990年半端のWindows普及まで、BASIC言語による「四測・視力の統計と通知票」や「保健室からの卒業祝」など健康診断結果処理ソフトを独自に開発し、全都道府県にまたがる約2000の学校に配布した。 これらのソフトはその後に集約し、Windows版として市販される事になり、現在 はぐくみ21<横尾能範監修・KKヤガミ>として流通している。
- <四測・視力の統計と通知票> 煩雑な健康診断の事後処理を省力化するだけでなく、そのデータを利用して興味ある通知票を印刷するソフトを開発し、利用者の意見や要望を聞き入れて改良を加えつつ全国の学校にに配布した。「卒業祝い」にも共通した最大の気遣いは、OSソフトの著作権侵害だった。そのため、n88-BASIC
システムを載せてフォーマットしたフロッピーディスクを郵送してもらい、それに開発したプログラムをコピーして返送する方法をとった。 利用登録校は1000校を超えた。 この間に様々な要望が寄せられ、それらの声は、後の本格的ソフトに反映できた。
- <保健室からの卒業祝> BASIC言語を使って、身長や体重の推移をグラフ化すると共に、子どもの体格に応じたイラスト人形を描いて、卒業式に渡せるソフトを開発した。全国の 1167 校に、その都度データベースで管理した<利用登録者名簿>を付けて配布した。 仮に500校が5年間、毎年100人の児童生徒に「卒業祝」をプレゼントしたとすると、25万人の卒業生に贈られたことになる。 本ソフトのUSERやプレゼントを受け取った人の声を楽しみにしています。
- <はぐくみ> 開発はミニコンで済ませていたがパソコンでは荷が重すぎたり、基盤ソフトの著作権の関係で配布出来ずにいた「保健室来室記録と分析」システムを、Windowsが発売され、データベースソフトACCESSが使えるようになったのを契機に移植して配布することにした。 移植には中国からの留学生が手伝ってくれた。児童生徒の保健室への来室状況の記録と分析を主とし、先の統計や卒業祝も加えたデータベースソフトのプロトタイプ版を開発した。全国規模で試用してもたって 様々な意見や提言をもらい、1年後に本格的な商品として
<kkヤガミ>から発売した。 現在では、全国の約2000校以上で使われている。
- <学校災害事例データベース> 学校災害の事例を一人一品以上持ち寄り、データベース化した文書ファイルを配布したり、遠くからファクシミリで検索できるシステム作りとそれに加わる仲間作りをおこなった。
現在、事例数は約400件、参加者数は 350名。 一般のインターネットには公開しない閉鎖グループとして運用し、千里救命救急センター名誉所長、大田宗夫先生 の協力を得て、種々の事例に対する処置のポイントやアドバイスが追加されつつあり、新たな参加者も増えている。