A. 国際文化学部(情報論講座)での授業
十年前、30年間勤務した教育学部を改組して教員養成を廃止することになった。リストラの走りである。担当中の養護教諭特別別科は教員養成ズバリだから自分の足元はよく見えた。 しかし、全国に先駆けて始めた保健情報処理はどうしても続けたかった。
その時、教養部も改組中で「情報関係教官が国際文化学部に残り、情報の講座を作るらしい」 という噂を聞き、自ら応募してデータベース担当として迎えられた。
その後の十年は「講座」と呼ぶに相応しい雰囲気の中で、よい仲間に恵まれて、今までとは180度異なる授業を受け持ちながら、本格的な学校保健ソフトを世に出せたし、演習授業では地域の企業と協力しながら、学生や留学生たちにデータベースの基礎を教える任務を果たすことができた。
- <企業のデータベース開発演習> 「小規模でも良いからシステム全体を始めから終わりまで自分で考え、作る経験を与えたい」と心がけた。前期にはデータベースの概念形成とデータベース操作言語の学習に充て、後期には商工会議所や新聞社に依頼て一般公募し、企業が求め使えるシステムを作る、という演習を当初から続けた。 <依頼を受けたシステムと企業 約30件>
- <英文ビジネスレターの作成演習> 「専門基礎演習」という授業を受け持つことになった。 内容は、英語に関係があって情報の香りがするという条件である。 考えた挙句、「英文のビジネスレターをパソコンを使って作る」なら、国際文化学部
・コミュニケーション学科 ・情報論講座 の専門基礎演習らしいと考えた。
相手に大きな迷惑は懸けたくないし、架空の書簡では面白くないし・・・で、 結局、世界中に散らばる語学研修学校に語学研修に行くという想定で、受講に関する質問や依頼のビジネスレターを送り、その「返信文書の回答文の内容で成績評価する」ことにした。 受講生の中には、本当に研修に出かけた学生もいたし、受講生グループでパースやミンダナオ島に出かけるキッカケにもなった。<海外研修旅行の企画と実行>
- <情報科学U(全学共通)授業>
情報論講座のスタッフは、他学部のコンピュータ授業も受け持った。 初期にはFORTRANやPASCALなどのプログラム言語を担当したが、時代は移りコンピュータリテラシ教育が求められるようになった。私は経営学部の担当だったので、全くの初心者が多数いる中、データベースACCESを取り上げてみた。演習書は何処を探しても無かったので、学生たちが出し合う名簿データを材料に、操作を深めていく教材をつくりつつ、演習を進めたとところ1年次の学生たちが乗ってきた。<受講後の感想文集へ>