Photo 激震のあの日から
 神戸大学の震災の記録 2000
  (2000年1月17日〜2001年1月16日)


●2000年1月17日
◎【告知】きょう17日正午に黙とうと献花


 阪神大震災からきょうで丸五年。激震地となった灘区、東灘区の下宿街では多くのアパートが倒壊し、三十九人の学生と三人の教職員、二人の生協職員が亡くなった。神戸大本部では各部局に対して、一月十七日(月)に、各講議や研究室でも正午に教職員や学生が黙とうをするように呼びかけている。
 また、同じ時刻に、六甲台第一学舎前の慰霊碑で、学長と副学長、各部局長らによる黙とうと献花が行われる。
 慰霊碑前や学内スタンドなどでは、「五年目の追悼手記」を掲載したニュースネット委員会の『NEWS NET』一月号本紙が配布される。【1月17日 神戸大NEWS NET=UNN】

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◎あれから五年 おだやかな陽につつまれ献花式

Photo  あの日からちょうど五年の一月十七日。大阪湾がキラキラと輝き、その照り返しに映える六甲台学舎の前庭の慰霊碑には、三々五々、亡くなった学生の家族やOBらが訪れた。【1月17日 神戸大NEWS NET=UNN】

 未明の雨もあがり、澄んだ青空の下、六甲台は平年より暖かな穏やかな陽の光につつまれた。大理石の台座にのった「鎮魂」とかたどった金色のモニュメントが静かにたたずむ。右側には、亡くなった三十九人の学生の名が刻まれたブロンズのプレート。すでに、前日や早朝から訪れた家族や友人が備えた花束が並んでいる。
 
【写真】慰霊碑に花を捧げる西塚学長。(1月17日正午すぎ 六甲台キャンパスで。 撮影=須田鉱太郎)


弔意の汽笛がこだまするなか、献花式

 献花式は、学長、副学長始め、各学部長らとともに、居合わせた遺族や、亡くなった学生の級友ら二十人ほどが、慰霊碑を囲んだ。五年ということもあってか、例年よりは参列者が多い。
 正午。神戸港の船が一斉に鳴らす弔意の汽笛が六甲にこだまするなか、献花式が始まった。
 学長に続いて、学部長らが、無言で白菊を慰霊碑に捧げていく。
 中には、目頭をおさえる教官や、教え子の名前のあるプレートにも深々と頭を下げる教官の姿もあった。

慰霊碑を囲む「つながり」

Photo  午後には、震災で亡くなった学生の家族が、県や市の追悼式に出席したあと次々に訪れた。
 毎年この日に訪れる妻とともに、今年初めて四国から慰霊碑を訪れたという男性は、「五年たって、やっと落ち着いてきました。最近は、(震災関係の)テレビも見られるようになりました」と話す。これまでは、ずっと、神戸を避けてきたのだという。
 金沢から来た男性は、「息子の下宿から掘り起こしたものが、いっぱいある。成績証明書とか、折れたスキー板とか…。いまも、片付けずにそのままなんです」と静かに語る。
 五年たって、亡くなった学生の家族の顔も、少しずつ穏やかになってきたように見える。「でもね、息子がいなくなったということだけは、どうしょうもないんですよ」。五十代から六十代の父や母たち。「いつまで来られるか、わかりませんけど、来れるかぎりは来ます」と話す人が多い。
 家族らは訪れる時間を合わせて再会するなど、慰霊碑前は会話であふれた。竸基弘さんの母・恵美子さんは「他の遺族の方とのつながりで、悲しみを分けあえました」という。
 
【写真】プレートのまわりには、家族や友人、市民からの花束の輪ができた。(1月17日午後3時すぎ 六甲台慰霊碑で。 撮影=須田鉱太郎)


「慰霊碑、テレビ放映で知った」 OBや市民も訪れる

Photo  前日のテレビ放映で、この慰霊碑のことを知って訪れた人の姿もめだった。昼すぎには、堺市から来たという七十歳代の女性が訪れ、「息子が三十年ほど前に神大を卒業したんですけれど、亡くなった学生さんのことを聞いて、いてもたってもいられなくて」と、手をあわせた。
 四十歳代のFMラジオ局のプロデューサーは、仕事の合間にやってきたという。「サークルの後輩が亡くなったことが気になっていた。ここに慰霊碑が建てられていたことは知らなかった」と話し、プレートにむかい頭を垂れた。

追悼手記 手配りとスタンド配布で

 また、ニュースネット本紙一月号の震災特集『被災学生5年目の追悼手記』もこの日発行され、学内で配布が始まっている。
 この日、国際文化学部や、六甲台の階段上で新聞を受けとった学生の中には、一般紙や前日のテレビで知っていたのか、追悼手記の面をさっそく開いて読む姿もみられた。
 ニュースネット本紙一月号は、各食堂に設置しているスタンドに置いてある。同委員会のホームページhttp://www.std.kobe-u.ac.jp/newsnet/sinsai/index.htmlには、追悼手記の全文が掲載されている。

【写真】目頭をおさえながらプレートに刻まれた息子や娘の名前をみつめる姿も…。(1月17日午後3時すぎ 六甲台慰霊碑で。 撮影=須田鉱太郎)


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◎教官・学生ら教室で黙とう 震災の日

Photo  震災からちょうど五年。神戸大では、一月十七日正午、全学の教室や事務室で黙とうが行われた。【1月17日 神戸大NEWS NET=UNN】

 国際文化学部文化変化論(地域文化学科)の講議でも、正午に、廣田正敏教授と約五十人の学生が被災者への追悼の意を込め一分間の黙とうを行った。
 この授業に出席した学生は「(今日が震災が起きた日だということを)あまり意識していなかったが、震災について考えてみるきっかけとなった」としみじみと語った。(大串真紀 記者)

【写真】 黙とうをする教官、学生。(1月17日正午 国文F401教室で。 撮影=大串真紀)


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◎震災から5年 追悼手記きょう学内で配布

Photo  関西学生報道連盟加盟九紙は、一月号の紙面に震災特集『被災学生 5年目の追悼手記』を掲載し、きょう配布する。震災で亡くなった三十一大学の学生、百十一人の遺族に追悼手記の原稿を依頼して、返事が返って来たものや、電話で聞き取り取材したものなど、十二大学五十六人分の手記が掲載されている。【1月17日 神戸大NEWS NET=UNN】

 「一年目とは違うこの苦しみをどう表現したらいいのかわからない」、「震災から五年経って、忘れたいという思いから、そろそろ息子とゆっくり向き合って話したいと思うようになった」、「家族、友人に励まされ、なんとか乗り越えてこられた」など、それぞれの五年間の思いや心の動きが寄せられている。
 枋谷亜紀子・特集デスク(神戸大・三年)は「それぞれの手記に、違った思いや重みがある。この特集が亡くなった学生の記録をつなぎとめることにつながれば」と話している。
 特集紙面はきょう十七日から、神戸大、関学、神女院大、関大、阪大で配られる。神戸大では、ニュースネット委員会の『NEWS NET』一月号本紙が慰霊碑前や学内スタンドなどで配布される。また、ホームページにも十七日午前零○時にアップされている。問い合わせは06−6307−1316(関西学生報道連盟)。
 
【写真】追悼手記を掲載する紙面の締めきりまぎわ。5つの大学の編集部員らで編集室はあわただしい。(1月7日 大阪市淀川区西中島3の同連盟編集室で。 撮影=藤田典子)

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◎追悼・献花の「打ち切り」を否定 西塚学長

Photo  神戸大の西塚泰美学長は、一月十七日正午から六甲台キャンパスで行われた追悼・献花の会場で、記者に囲まれ「大学は試練の時に立たされている。亡くなった学生のためにも、次の世紀につなげていきたい」と、震災五年にあたっての所感を述べた。
 独立行政法人化の動きが加速し、各地の大学で統合、提携の検討が進んでいると伝えられており、西塚学長の発言はそうした社会状況を受けたものとみられている。

 また、大学による追悼・献花が、今年で打ち切られるのではないかという声がでているが、という質問に対して西塚学長は、「えっ。そういうことは聞いていないけど。続けていったらいいんじゃないの」と答えた。
 大学による追悼・献花が来年も続くかどうかについて、別の本部関係者らは「五年とか十年とかで区切りをつけるというものではないと思う」、「(打ち切られるというような)そんな話はでていない」と答えた。【1月17日 神戸大NEWS NET=UNN】

【写真】献花後、記者団に囲まれ質問に答える西塚学長。(1月17日午後◯時半すぎ、六甲台慰霊碑前で。 撮影=須田鉱太郎)


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●2000年1月18日
◎《コラム伏流水》震災にどうかかわるのか


▽そのとき、私は中学生で岐阜に住んでいた。阪神大震災から五年。実際に震災を経験していない私は、今まで被災者の方々の想いというものを想像したことはなかったし、考えようともしなかった。
▽今回の震災特集の追悼手記の編さんにあたり、幾人かの方に話を伺った。「もう震災のことは口にしたくない」という方がいた。一方で「あの苦い体験を、決して風化させてはならない」という方もいた。
▽震災を経験していない者が、震災の取材をして、記事にする。どこか矛盾していないだろうか。間違っているのではないか。取材を進めていくにつれて、そんな疑問がわいてきた。
▽夏に帰省したとき、決まってこう聞かれた。「神戸って、もう復興しているの?」。私はその質問に答えられなかった。返答できるほど、震災についての想いや知識がなかったからだ。
▽「震災のことを伝えたい」。そんなえらそうなことは、自分には言えない。被災者の方々の気持ちを「完全に」理解するのは、私には不可能だ。
▽今回の取材で学んだこと。それは「無関心」ではいけない、ということ。何事にも関心を持つ。それが大事だ。
▽震災の取材に携り、まずは「知る」ことができてよかったと思う。(大串真紀 記者)

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●2000年1月21日
◎《おしらせ》1月号を配布中


 学内紙『神戸大学NEWS NET』の1月号が17日に発行されました。現在、各学部食堂前などの学内主要スポットにあるスタンドで配布中です。

 主な紙面は、

  ・阪神大震災から五年
    都市安全研究センターの聞き取り調査
    遺族と学生の交流描く NHK「新日本探訪」
  ・タッチフット日本一 さくらボウルも制す
  ・神戸大学1999年10大ニュース
  ・アメフット部 辛くも1部残留
  ・交響楽団 カーネギーで演奏
  ・ラクロス男子 全日本準決勝で力尽きる
  ・応援団 新団長に太田さん
  ・アイスホッケー来季は2部で
  ・三大学体育大会18連覇
  ・定期演奏会フラッシュ
    邦楽部/エルデ/自由劇場/クラシックギター部
    吹奏楽部/軽音楽部/落研/アポロン/
    交響楽団/はちの巣座/マンドリンクラブ
  ・サークル総覧2000 掲載募集中
  ・〈震災特集〉被災学生 五年目の追悼手記

以上の情報は、ホームページhttp://www.std.kobe-u.ac.jp/newsnet で、購読することも可能です。

お問い合わせは、関西学生報道連盟・共同編集室06-6307-1315または、newsnet@std.kobe-u.ac.jpまで。
【1月21日 神戸大NEWS NET=UNN】

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●2000年1月28日
◎「阪神大震災ボランティア・サポート」対象団体募集


 毎日新聞社と毎日新聞社会事業団は被災地などで活動するボランティア団体を支援する「阪神大震災ボランティア・サポート制度」の対象団体を募集している。【1月28日 UNN】

 この制度は作家、陳舜臣さんの著書「神戸ものがたり」(平凡社)の印税や読者からの寄金を基に一九九八年に創設。震災十年の二〇〇四年まで、毎年十団体に一団体三十万円を資金援助する。
 対象は震災関係のボランティア活動を続けている団体で社会事業団所定の申請書に基づき活動実績、活動計画などを審査して決定する。申請の締め切りは二月末。
 サポート制度への問い合わせ、寄金は〒530−8251 大阪市北区梅田三の四の五、毎日新聞大阪社会事業団(06−6346−1180、郵便振替=00970−9−12891)まで。

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●2000年2月3日
◎「ボランティアのスーザンを知りませんか?」
  九州の女性からメール


 「震災後のボランティアとして、六甲小学校で一緒に働いた、スーザンという日本語の達者な白人女性に連絡を取りたい……」。学生生活ホームページの代表アドレスあてに、さきごろ九州在住の女性からメールが届いた。学生部サーバー管理教官の洲崎敏伸・理学部助教授が、「情報があったら教えてほしい」と学内によびかけている。【2月3日 神戸大NEWS NET=UNN】

六甲小学校でボランティアをしていたスーザン

 一月二十九日、神戸大学の生生活ホームページの代表アドレスwww-admin@std.kobe-u.ac.jpあてに、九州の女性から「震災の後、六甲小学校でいっしょにボランティアをしたスーザンに伝言お願いします」というメールが届いた。混乱の中で、ジョークをとばして沈みがちな雰囲気を吹き飛ばそうとしていた「スーザン」という女性に連絡をとりたいというものだった。
 スーザンという女性は小柄な白人女性で、「ハーフかもしれません。留学生というより関西に住んでいる外国人と思えるほど日本語が堪能でした」という。関西弁でボケた彼女に、つっこみかえせなかったくらいだったとも話す。メールは「神戸大学の学生さんじゃなかったら UN KOUWN で結構です」と結ばれている。

 メールの主は、「横浜育ち、九州在住おばさん」こと、北九州市在住の安岡幸代さん。
 たまたま、震災前日に九州に向かうフェリーから神戸の夜景を見ていたという。震災の被害が大きいことを知り、思いあまって、飲料と寝袋をダイビングバックにつめてフェリーで神戸にとってかえした。
 「ボランティアに来てください」というポスターをみて、六甲小学校の理科室へ飛び込み、何日かを生活班の一員として活動。そこで、同じ生活班に、スーザンさんがいた。

震災直後の混乱の中 明るいジョーク

 小学校では慰霊祭が行われる一方で、まだ「だび」にふされていない遺体があるなど、混乱が続いていたなかで、スーザンさんは安岡さんにジョークまじりに話し掛けてくれた。「押しかけボランティアのおばさんを仲間として付き合っていてくれたんだなあとうれしく、突っ込み返せなかったことが悔しく残念だったのです」という。
 NHKの月刊誌で神戸大学のアドレスを見て、生活班のチーフが神戸大の人だったことを思い出し、「スーザンさんの(ユーモアのある)ボケに、つっこみを返したい」とメールを出したのだという。

「情報があれば教えて」 メール受けた洲崎助教授

 メールを受けた学生部サーバー管理教官の洲崎助教授は、「皆様の中で“スーザンさん”に関する何らかの情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、私までご一報を頂きたいのです」と、学生部関係教職員や、サークル団体に、二月一日に同報メールで呼びかけた。「テレビ番組の『探偵ナイトスクープ』」に依頼したほうがいいのでは、とも思えますが、神戸大学のホームページ管理者としては捨て置けない」という気持ちからだ。

 震災直後に、神戸市灘区の六甲小学校で、ボランティアをしていた人の情報など、“スーザンさん”につながる情報があれば、理学部生物学科の洲崎敏伸・助教授suzaki@kobe-u.ac.jpまで。(堀江悟 記者)

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●2000年2月4日
◎【告知】18日と19日に神戸で起業活性化イベント
   「ベンチャースピリットで挑む新たなステージ」


 二月十八日と十九日に、神戸で「産業復興NEXT STAGE〜ベンチャースピリットで挑む新たなステージ〜」と題して、学生や起業を志す人たちを対象に、トークセッションや、ファッションショーが行われる。神戸大、関学、甲南大、神戸流科大の各学生による学生討論会もある。【2月4日 UNN】

 この「産業復興NEXT STAGE〜ベンチャースピリットで挑む新たなステージ〜」というイベントは、若い世代の斬新な発想や創造力を引き出し、この地域を希望と活力に満ち溢れた新産業創造のリーディングエリアにしくことを目指して行われる。
 神戸駅浜側にある神戸クリスタルタワーの二・三階を会場に、二月十八日と十九日に開催。入場は無料。

 デジキューブ代表取締役会長の鈴木尚さんによる基調講演「21世紀に挑むベンチャースピリット」のほか、トークセッション「起業家からのメッセージ」、クリエーターズサミット、神戸大、関学、甲南大、神戸流科大の各学生による学生討論会「It's Our Turn」と、もりだくさんの内容。
 このほか、阪神・淡路地域内の大学等の学生によるアイデア・研究成果などのブース展示や、神戸芸工大学、神戸ファッション専門学校、神戸文化短大の学生によるファッションショーも行われる。

 阪神・淡路大震災五周年記念事業として兵庫県や神戸市で構成する「阪神・淡路産業復興5周年記念事業実行委員会」が主催するもので、通産省、総理府阪神・淡路復興対策本部、文部省などが後援している。
 「基調講演/トークセッション」「クリエータズサミット/ファッションショー」「クリエータズサミット/ファッションショー」の参加定員はいずれも三百人。参加申し込みは、インターネット上のフォームでできる。ホームページはhttp://www.hero.or.jp/hero/new/frame-5next.html。詳しくは、NHKきんきメディアプラン企画事業本部 電話06-6945-7131まで。


●「産業復興NEXT STAGE〜ベンチャースピリットで挑む新たなステージ〜」
▽日時
2000年2月18日(金)10:00〜17:00
   2月19日(土)10:00〜17:20
▽会場
神戸クリスタルタワー2階・3階入場無料
▽基調講演 2月18日13:00〜14:45
 テーマ:「21世紀に挑むベンチャースピリット」
 講 師:鈴木  尚(株)デジキューブ代表取締役会長兼C.E.O
▽トークセッション 2月18日15:00〜16:45
 若き起業家達が起業したきっかけなどを熱く語る。
  テーマ:「起業家からのメッセージ」
 ホスト:宮田 修 NHKエグゼクティブアナウンサー
  ゲスト:杉本 悟 (株)ドリームアンドモア代表取締役社長
     (ポストカード型広告「ADCARACKS」の制作・発行)
     中林 弘明 (株)シルバージャパン代表取締役
     (在宅介護サービス事業)
     松岡 広宣 メディアポリス(株)代表取締役社長
     (らくらく情報整理ソフト「Think Book」の開発・販売)
▽クリエーターズサミット 2月18日13:00〜14:20
 テーマ:「NOTTHEREBEFORE」
 コーディネーター:高田 恵太郎(ジャパンマーケットセンター(株)部長)
 パネリスト:ANN モデル
      (パリコレ、映画、CMなどで活躍中のスーパーモデル)
    加藤正憲建築家
      (元黒川紀章建築都市設計事務所所員)
    高下浩明ルシェルブルー
      (神戸を代表するセレクトショップ、ルシェルブルー社長)
        松浦季里CGアーティスト
      (「パラッパラッパー」などのCGチーム責任者)
▽ファッションショー 2月18日14:30〜15:20
 作品制作校:神戸芸工大学、神戸ファッション専門学校、神戸文化短大の学生の合計約50点
▽学生討論会 2月18日15:40〜17:20
  21世紀をになう学生達が、新産業の創造に向けた起業の魅力について討論。
  テーマ:「It's Our Turn」
  コーディネーター:三木 信一(財)21世紀ひようご創造協会地域政策研究所長
  参加校:神戸大、関学、甲南大、神戸流科大の各学生
▽ブース展示会 2月18・19日 両日とも10:00〜17:00
・学生ゾーン:阪神・淡路地域内の大学等の学生によるアイデア・研究成果等の展示
・マルチメディア企業ゾーン:マルチメディア企業等によるソフトウェア等の展示
・支援機関ゾーン:新産業創造に関する公的支援機関の支援内容紹介

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●2000年2月5日
◎震災研究会が第4集「大震災5年の歳月」を刊行


Photo  学部や大学という枠を超えて、多角的に阪神大震災をとらえていこうという活動を続けている「神戸大学震災研究会」が、『阪神大震災研究・第四集 大震災5年の歳月』をこのほど刊行した。執筆陣は、教官、院生に学部生、さらに、阪大、大市大、医師、県庁職員も加わり二十五人。震災発生から五年。被災地ではどのように復興が進み、どのような問題が顕著になっているのか。また、次に起こるかもしれない災害に私たちはどんな備えをすればいいのかを問いかけている。【2月5日 神戸大NEWS NET=UNN】


今回は25人が執筆 学部生も参加

 今回、執筆に参加しているのは、二十五人。神戸大の教官は十部局の十二人(元教官も含む)、大学院生は二研究科の四人。学部生からも、発達科学部の相澤亮太郎さんが執筆陣に加わり、「ケア付き仮設の経験とは何だったのか」を書いている。
 さらに、他大学からも、阪大からも教官、院生、研究生あわせて四人が、大市大も一人が加わっている。民間の神戸新聞情報科学研究所、兵庫県庁「まちづくり部住宅整備課」職員、精神科医も参加している。


「ルミナリエの戦略」から「震災モニュメント」「将来の震災への警鐘」まで

 第一章の「神戸“都市活力”をいかに再生させるか」では、神戸ルミナリエの都市戦略をとりあげたり、第五章「ボランティア活動の新たな展開」で災害ボランティア組織の活動にスポットをあてたりと、『これから』に焦点をあてる一方で、第二章「住宅地における被災住民の苦闘は続く」や、第四章の「さまざまな『震災モニュメント』が意味するもの」で現在進行形のテーマをとりあげている。
 また、第三章「復興まちづくりはこれでよかったのか」で、「復興『まち壊し』土地区画整理事業は今回で終わりに」と問題提起し、第四章では「震災死と『孤独死』総括的検討」を試みている。
 さらに最終章では、「せまりくる次の大地震に備えて」として、原発地域などでの将来の震災や、地震の予知・防災への展望をしている。


これまでに4册を刊行 総勢76人が執筆陣に

 同研究会は、第一集『大震災100日の軌跡』を一九九五年十一月に、第二集『苦闘の被災生活』を九七年二月に、第三集『神戸の復興を求めて』を九七年五月に刊行。それから二年半ぶりとなる、昨年十二月二十五日にこの第四集の第一刷ができあがった。総勢七十六人が執筆したことになる。
 これまでは、震災から復興までリアルタイムで「走りながら」出版してきたのに対して、第四集は、「少し距離をおいて、総括的に論じている、と同時に次なる大地震への警鐘を鳴らしている」(あとがきより)という。

 兵庫県南部地震が発生して五年。仮設住宅がなくなり、ジャーナリズムが震災五年の特集を組んでひとつのしめくくりが行われる。港湾施設が修復され、神戸空港もでき、区画整理で道路がきれいになるなかで、「被災地の住民の生活力は回復しているのだろうか」と、同研究会の世話人である岩崎信彦・文学部教授は投げかけている。

 出版元は神戸新聞総合出版センターで、定価は二千五百円(税別)。ジュンク堂サンパル店などにある。問い合わせは、神戸大学震災研究会事務局(文学部社会調査室内) 〒657-8501神戸市灘区六甲台町1-1、電話・ファクス078-803-5561まで。(堀江悟 記者)

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●2000年2月6日
◎『阪神大震災ノート』HPに図書・資料の検索サイト


 ニュースネット委員会が運営している、高校生社会科の副読本『語り継ぎたい。命の尊さ〜阪神大震災ノート』の読者の交流のためのホームページhttp://www.std.kobe-u.ac.jp/newsnet/sinsai/book/book.htmlに、このほど参考図書・資料の検索サイトが加わった。百六十四点の震災や災害などについての本やホームページが検索できる。【2月6日 神戸大NEWS NET=UNN】

 新たにオープンしたのは、「阪神大震災を調べる!! ホームページ」http://www.std.kobe-u.ac.jp/newsnet/sinsai/book/siryou.htm
 阪神大震災を基礎的なことから調べたいという、中・高校生や市民のための参考図書・資料のページだ。
 副読本『語り継ぎたい。命の尊さ〜阪神大震災ノート』に掲載されている図書・資料の他にも、新たに図書やホームページアドレスが追加されている。
 あわせて百六十四点の参考資料が、小学生むきのもの、中高校生むきのもの、大学生むきのものと三つのレベルに分かれていて、それぞれが書籍、インターネット、ビデオ・CD-ROMの三つのジャンルに整理されている。担当者は「小学生から先生まで、総合学習や、神戸への校外学習の資料探しに役立ててもらえれば」と話している。(須田鉱太郎 記者)

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●2000年2月7日
◎震災関連紙面の縮刷版、17日に発行 関西学生報道連盟


 神戸大ニュースネット、関学新月トリビューン、神女院大K.C.Pressなど九大学の新聞・通信サークルが加盟するUNN関西学生報道連盟は、阪神大震災の発生から五年間の震災関連記事が掲載された紙面の縮刷版を発行する。【2月7日 神戸大NEWS NET=UNN】

 震災直後の一月二十三日付の、学内掲示FAX新聞『キャンパスWEEKLY』や、張り出しの写真グラフ特報をはじめ、震災から一年の『神戸大学NEWS NET』の特集「あなたのことを忘れない 四十四人への追悼手記」などの震災特集号、通常号の震災関連記事などを収録している。
 発行は、二月十七日。非売品で、各大学の図書館や、公立図書館などに配付される。詳しくは、同連盟 電話06-6307-1315まで。

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●2000年2月8日
◎亜細亜大が「災害救援隊」を発足


 朝日新聞によると、亜細亜大が、災害が起きた時にボランティアをいち早く派遣するための「災害救援隊」を発足させた。【2月8日 UNN】

 救急法などの知識や技術を身につけた学生や教職員を継続的に育て、緊急時に対応しようというもの。
 活動の第一歩として、学生と職員二十二人は二月六日、地元の赤十字病院で、止血などの応急手当ての技術を医師や看護婦から教わった。組織の具体的な運営方法は今後検討されるが、当面は救急法の講習を中心に基本技術を学んでいく。
 同紙の報道によると、結成のきっかけは、昨年九月に台湾中部で起きた大地震。亜細亜大では、学生と教職員ら計百三十五人が被災地に入り、災害支援ボランティアに取り組んだ。その後、「災害発生時に即応できる人材をふだんから確保しておこう」と、台湾派遣の実施本部長を務めた栗田充治教授を中心に、災害救援隊の結成と参加が呼びかけられた。

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●2000年2月13日
◎神戸大の震災ドキュメントHP 「1999年版」をアップ


 神戸大学ニュースネット委員会の阪神大震災関連のサイト『激震のあの日から 神戸大学の震災の記録』の「1999年版」をこのほど整備し、約五十項目のニュースをアップ。さらに「2000年版」を新設した。【2月13日 神戸大NEWS NET=UNN】

 このホームページは、一九九五年一月の震災発生直後からの神戸大学の動きを、ドキュメントとしてまとめているサイト。九六年度以降は、ニュースネット委員会がインターネット上で発信する、神戸大の震災関連ニュースを随時まとめて、追加更新している。  『激震のあの日から 神戸大学の震災の記録 1999』は、九九年一月十四日の「震災4年目を前に慰霊碑前で黙とうと献花」から二○○○年一月十六日の「都市安全研センターの動き追う 関西テレビ」までの約五十項目を掲載。
 この一年は、「台湾大地震で付属病院が救急医療グループ派遣」(九月二十二日付)など、台湾やトルコの海外での震災のニュースが目立った。
 「失われる風景 震災で焼けた西尾荘跡も整地」(十一月十一日付)のように、震災の傷跡はつぎつぎと姿を消していく一方で、「『震災文庫』の電子アーカイブ検索開始」(八月六日付)、「夏休み中も続く『震災犠牲者聞き語り調査』」(八月四日付)、「震災副読本 読者の交流HPできる」(七月十七日付)のように、震災の記録を残し伝えようという動きも続いている。
 なお、今回『激震のあの日から 神戸大学の震災の記録 2000』のページも新設され、一月十七日の「きょう17日正午に黙とうと献花」など十四項目がアップされた。今後も随時追加更新されていく。(堀江悟 記者)

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●2000年2月17日
◎キャンパスに残した爪あと記録
 『縮刷版 大学新聞が伝えた阪神大震災』発行


 UNN関西学生報道連盟(九大学加盟、大阪市淀川区)が阪神大震災の発生から五年間の震災関連紙面をまとめた『縮刷版 大学新聞が伝えた阪神大震災』(A4判・148ページ、非売品)がこのほど発行された。各大学図書館や公立図書館などに寄贈される。【2月17日 UNN】

 UNN関西学生報道連盟と加盟九大学新聞(神戸大学ニュースネット委員会、関西学院大学新月トリビューン、関西大学タイムス、神戸女学院大学K.C.Press、同志社大学PRESS、立命館大学NEWS立命、大阪大学POST、奈良女子大学新聞はいんず、大阪外国語大学新聞)では、、阪神大震災の発生直後からこの五年間にわたって、大学関連の震災ニュースを発信しつづけてきた。


直後の特報から震災特集号までを収録

 震災直後の九五年一月二十三日には、学内掲示FAX新聞『キャンパスWEEKLY』と、写真グラフ特報が加盟大学のキャンパスに張り出された。
 「災害の爪痕 色濃く」「神戸大で20人以上が犠牲に」というタイトルのこれらの紙面が、UNNの震災報道のスタートだった。その後、ボランティアの動きや、神戸大・関学への激励紙面、神戸大の慰霊祭や関学追悼ミサなどの動きを伝える『キャンパスWEEKLY』の震災関連紙面は三月まで続いた。

 一方、手配りの加盟各大学新聞でも、神戸大ニュースネットの「震災特集号」が九六年一月にスタート。関学新月トリビューン、神女院大K.C.Pressでも九七年から始まり、被災地の大学の一月号は、毎年震災と取り組む紙面となった。
 九六年一月の神戸大ニュースネットでは、「震災から一年 神戸大学震災犠牲者への追悼手記」を掲載し、大きな反響をよんだ。九七年からは関学・神女院大・神戸大の三紙共同取材となり、「震災から二年 被災下宿は今」をルポ。九八年は「震災から三年 いま、後輩たちに伝えたいこと」と「三大学震災意識アンケート」を特集。
 震災四年の九九年一月号は、全加盟九大学の企画として「震災写真展 大学から1999」という紙面とイベントの連動企画へと発展。神戸、西宮など四会場で写真展も行った。
 そして、震災丸五年の今年も全加盟大学の合同取材で「被災学生 5年目の追悼手記」を発行。当時、大学生で亡くなった三十一大学百十一人への追悼手記を編集した。


大学図書館や主な公立図書館に寄贈

 今回の『縮刷版 大学新聞が伝えた阪神大震災』では、震災丸五年になるのを機会に、これまで発行してきたこれらの特報や号外、特集紙面をまとめ、A4判、百四十八ページにまとめ、二月十七日付で印刷・発行した。
 制作にあたっては、生活復興県民ネット事務局の「フェニックス活動助成金」からの助成金を受けている。非売品で、十七日までに各大学の図書館や主な都府県立図書館、加盟大学の地元の市立図書館、マスコミ各社の資料室などに寄贈のため発送された。


「大学に残した爪あと 後生に残したい」

 関西学生報道連盟の栃谷亜紀子・震災取材デスク(神戸大学ニュースネット・経営・三年)は、「これまでも、市民やマスコミ、図書館関係のみなさんから『震災関連の紙面をまとめたものはないのか』というお話をいただいていましたが、このほど震災五年を節目にやっと編集することができました。未曾有の被害をもたらした阪神大震災が大学にも爪あとを残したという記録の一端が、後生に少しでも残せられればと思ってまとめました」と話している。
 また、斎藤国弥・縮刷版編集デスク(関学新月トリビューン・文・三年)は、「三十一大学百十一人が亡くなった地震だという重さをかみしめながら編集しました。五年の歳月が流れても、私たちは忘れないという気持ちをこめました。後輩たちにも、大学にこだわった震災取材を続けてほしい」とコメントしている。
 内容や配布先など、詳しくはUNN関西学生報道連盟 電話06-6307-1315まで。

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●2000年3月12日
◎発達科学部付属小で「震災と防災に関する公開授業研究会」


このほど、発達科学部付属住吉小学校で「震災と防災に関する公開授業研究会」が行われ、小学校の教諭らが震災体験をどのように防災教育に結びつけていくかを話し合った。【3月12日 神戸大NEWS NET=UNN】

 この公開授業研究会では、小学四年生を対象にした今宮信吾教諭の授業「いのちの大切さ〜震災体験から学ぶ防災への取り組み〜」が、神戸阪神地区の小学校の教諭らに公開された。
 さらに、神戸大OBでNHKアナウンサーの住田功一さんの講演「語り継ぎたい。命の尊さ」が、教諭や父母を対象に行われた。
 公開授業や講演を受けて、会場の教諭らからは、「体験を聞き、語り継いでいくことはなによりも大切」、「被災地の小学校が、全国の小学校に震災教育の大切さを発信していく役割は重要だ」という声がきかれた。しかし、一方で、「教室には、肉親を亡くした子供達もいて、震災授業で(被災体験のフラッシュバックで)泣きだす子もいる」という報告もあり、被災地での震災教育の難しさが浮きぼりにされた。

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●2000年3月17日
◎震災と防災の教育データベース開設へ 発達科学部


 発達科学部の土井捷三教授らのチームでは、子供達のための兵庫県南部地震に関する関連図書などの資料の収集とそのデータベース化を行っており、試験運用にはいっている。このほど付属住吉小学校で行われた「震災と防災に関する公開授業研究会」で、小学校の教諭らを対象にデモンストレーションが行われた。【3月17日 神戸大NEWS NET=UNN】

 平成十年度から文部省科学研究費補助金基盤研究の援助を受けて開発された、このデータベースhttp://bousai.h.kobe-u.ac.jp/は、震災や防災の授業に活かせる図書を中心とした「震災科研資料データベース」と、東灘、芦屋、長田の震災後の写真をとりこんた「震災画像データベース」の二つがある。

 「震災画像データベース」には、すでに九十八枚の画像が取り込まれ、地震で崩壊しかこう岩の地肌のあらわれた六甲山など、いまのところ地質学的見地からの画像が中心。
 「震災科研資料データベース」は、雑誌や書籍など約二百冊がリストアップされ、一部は付属住吉小学校の書架に並べられ、実際の防災教育にすぐ利用できるようになっている。

 発達科学部人間発達科学科の土井教授や同学部人間環境科学科の田結庄良昭教授、付属住吉小学校の教諭らのグループは、いのちの大切さを学ぶ授業や、震災の調べ学習に、このデータベースの活用を試みている。
 土井捷三教授は、「今後、このデータベースをさらに充実させることと、安定したサーバーを備えることが課題だ」と話している。

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●2000年3月25日
◎本紙の震災DB 「Yahoo!」に登録


 ニュースネット委員会が、小・中・高校の総合学習むけに開設した「阪神大震災を調べる!! ホームページ」http://www.std.kobe-u.ac.jp/newsnet/sinsai/book/siryou.htm)が、このほど「Yahoo! JAPAN」に登録された。【3月25日 神戸大NEWS NET=UNN】

   これは、高校社会科副教材ブックレット『語り継ぎたい。命の尊さ〜阪神大震災ノート』(一橋出版、一九九九年二月刊)の参考図書・資料欄に、さらに新しい資料を追加して二月十一日にアップしたもの。同ブックレットの著者のNHK住田功一アナ、企画をたてた小田原の主婦サークル「グループスプラッシュ」と共同制作したウェブサイトだ。

 阪神・淡路大震災について、インターネットや本で調べてみたい、という人たちのためのホームページで、基礎的な、わかりやすい資料を中心に集めてており、小・中・高校生、大学生から大人、学校の先生までが対象。
 対象となる年代別にわけて掲載しているのが特徴。総合学習や「調べ学習」の参考になるようにつくられた。

 これまで、ニュースネット委員会関連では、ニュース中心の本ホームページと、「『語り継ぎたい。命の尊さ〜阪神大震災ノート』の読者交流のホームページ」、「震災から一年 神戸大学震災犠牲者への追悼手記」「震災から二年 阪神大震災 被災下宿は今」、「震災から三年『』今、後輩たちに伝えたいこと』」が「Yahoo! JAPAN」に登録されている。

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●2000年4月17日
◎本紙震災記事を転載 愛媛大学務部が「特集号」


Photo  このほど、『愛媛大学務部だより』が、神戸大ニュースネットの震災特集「五年目の追悼手記 忘れない阪神・淡路大震災」をそのまま転載。特集号として愛媛大の学生に配布した。鮎川恭三・愛媛大学長は「いのちの大切さを忘れず、学生生活を送ってほしい」とコメントしている。【4月17日 神戸大NEWS NET=UNN】

 震災特集「五年目の追悼手記 忘れない阪神・淡路大震災」(http://www.unn-news.com/sinsai/tokusyu2000/)が掲載されたのは、三月下旬発行の『愛媛大学務部だより』特集号。今年一月十七日に、関西学生報道連盟の加盟九紙が共同取材し、神戸大ニュースネットと、関学新月トリビューン紙、阪大POST紙、関大タイムス紙、神戸女学院K.C.Press紙が同時掲載した紙面の記事と写真が、そのまま転載されている。二月初旬に、転載の依頼があり、ニュースネットは快諾した。

 冒頭の鮎川恭三・愛媛大学長の「発行にあたって」には、「皆さんと同じような日々を送り、将来に夢を馳せていた三十一大学、百十一人の学生が、あの大震災で亡くなりました」、「御遺族をはじめ、教官、友人、知人の方々の、亡くなった方々への想いは、募ることは会っても消えることは無いことを、この追悼手記から知ることができます」と記され、「皆さん方が、その日常の中で、『いのち』を受け継ぎ、大切にする想いを忘れることなく、充実した学生生活を送られることを心から期待しています」と結ばれている。

 国立大学の学内広報誌が、他大学の学生新聞をそのまま転載して「特集号」まで編集するのは極めて異例。愛媛大学務部の豊崎敬剛・学生生活課長は、「学生に配付し、有効に活用したい」としている。
 関西学生報道連盟の震災担当デスクとしてこの特集をまとめた、栃谷亜紀子・ニュースネット前編集長は、「神戸という場を超えて、多くの方に読んでいただける機会をつくっていただいた愛媛大のみなさんに感謝します」と話している。(須田鉱太郎 記者)

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●2000年4月29日
◎「週刊アスキー」に本紙震災HP紹介


 「週刊アスキー」に、本紙の震災関連サイト「阪神大震災ノート『語り継ぎたい。命の尊さ』」が紹介された。【4月29日 神戸大学NEWS NET=UNN】

 取り上げられたのは、四月十二日発売「週刊アスキー」(四月十九日号)の「新着WEBサイト」欄。同欄には、生活情報関連サイトや、よさこい祭りの紹介サイト、アダルト小説関連サイトなど、硬軟さまざまなサイトが並んでいる。
 その中に、神戸大学ニュースネット委員会が制作協力しているホームページ「阪神大震災ノート『語り継ぎたい。命の尊さ』」がフロントページのカラー画像つきで取り上げられた。

 見出しには「阪神大震災とは何だったのか?」「命の大切さを考えよう」とある。
 「NHKアナウンサーの住田功一さんが書いた(高校生向け副教材のブックレット)『語り継ぎたい。命の尊さ〜阪神大震災ノート』を読んだ市民や被災者から寄せられた感想文を掲載しているサイト。意見の交流の場となることを目指している」と紹介されている。

 「週刊アスキー」のバックナンバーについては、電話03-5351-8202 株式会社アスキーまで。(須田鉱太郎 記者)

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●2000年5月12日
◎震災HP 教育サイトのコンテスト最終選考へ


 教育系のホームページコンテスト「シンク・クエスト@JAPAN'99」(主催=ThinkQuest日本プログラム推進委員会、共催=日本インターネット協会、後援=文部省ほか、特別協力=読売新聞社)の大学生・社会人の部で、神戸大学ニュースネット委員会が制作に協力した「阪神大震災ノート『語り継ぎたい。命の尊さ』読者交流のホームページ」http://contest.thinkquest.gr.jp/tqj1999/20291/ が、最終選考に残った。【5月12日 神戸大学NEWS NET=UNN】

 「シンク・クエスト」はアメリカで始まった教育系サイトのコンテストで、英語版は九六年から行われ今年が五回目。日本版の「シンク・クエスト@JAPAN」は、一九九八年度に始まり今回が二回目の大会となる。
 大学生・社会人の部には、中高生の教材になるものか、大学生や教員を利用対象とした教材となるホームページが参加。
 今回は、科学・数学部門には十六チーム、芸術・文学部門に二チーム、社会科学部門に四チーム、学際部門五チームのあわせて二十七チームが参加。うち十チームが最終選考に残った。

 「阪神大震災ノート『語り継ぎたい。命の尊さ』読者交流のホームページ」は、社会科学部門に参加。ニュースネット委員会の栃谷亜紀子・前編集長と、小田原市の主婦でつくる「グループ・スプラッシュ」の井上裕子さん、NHKアナウンサーの住田功一さん(一九八三年・経営卒)の三人のチームの共同制作ホームページで、ニュースネット委員会が写真や資料などで協力している。
 大学生・社会人の部の十チームのサイトは、「ピンホールカメラの世界」、「歴史上の人物になろう!」、「GO! GO! 植物栽培」などユニークなものばかり。http://www.thinkquest.gr.jp/で閲覧することができる

 最終審査は最終選考に選ばれた作品を対象に進められ、各部門ごとに「プラチナ賞」「金賞」「銀賞」、部門を越えて最も優秀な作品へ贈られる「最優秀賞」が決定する。最終審査の結果は、六月十日に、東京・国立オリンピック記念青少年総合センターで開かれる授賞式で発表される。

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●2000年5月13日
◎シンポ「震災復興5年目の検証」 室崎教授が講演


 シンポジウム「震災復興五年目の検証」が、五月十三日神戸のフェニックスプラザで行われ、神戸大の室崎益輝教授が都市防災のあり方について講演を行った。【5月13日 神戸大学NEWS NET=UNN】

 講演の中で室崎教授は、現在建築の欠点をあげたうえで、震災の教訓が実際にはほとんど生かされていないと警告。真の都市防災を達成するには、行政システムの抜本的改革とマニュアル体制の脱却が必要だと主張した。
 講演後の質疑応答では被災者から、震災時に消防ヘリが出動しなかった問題について質問が出され、室崎教授は「当時の状況では効果が得られないと判断された」と答えたが、被災者は納得していない様子。両方の食い違いがみられた。
 聴講者の一人、神戸で教員をしながら、被災地だより「絆」の編集をしている池見宏子さんは「避難所になった学校の状況は悲惨だった。その教訓を生かすためにも公共避難施設をもっと作り、人との絆を大切にした避難体制を確立すべきだと思う」と語った。(岩生航 記者)

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●2000年5月15日
◎震災特集への読者の反響をHPに掲載


 関西学生報道連盟と神戸大学ニュースネット委員会など加盟九紙は、今年の一月に共同取材した阪神大震災関連特集と、NHKテレビで放映された『新日本探訪〜いのち語り継いで 神戸・学生新聞の震災5年』に寄せられた読者からの声を、ホームページhttp://www.std.kobe-u.ac.jp/newsnet/edit-rm/edit-rmssにアップした。【5月15日 神戸大NEWS NET=UNN】

 このサイトは、『阪神大震災関連 みなさんからの「声」』というタイトル。
 今年の一月に共同取材した阪神大震災関連特集『被災学生 5年目の追悼手記』(二◯◯◯年一月十七日付 神戸大、関学、神女院大、関大、阪大各紙に掲載)と、NHKテレビで放映された『新日本探訪〜いのち語り継いで 神戸・学生新聞の震災5年』(二◯◯◯年一月十六日放映)には、多くの読者から反響が寄せられた。
 『被災学生 5年目の追悼手記』の紙面には、震災で亡くなった三十一大学の学生、百十一人の遺族に追悼手記の原稿を依頼して、返事が返って来たものや、電話で聞き取り取材したものなど、十二大学五十六人分の手記が掲載されている。
 また、テレビ番組『新日本探訪』は、震災特集取材デスクの栃谷亜紀子(神戸大ニュースネット編集長・経営二年)らの動きを追ったドキュメンタリー。一月十六日の日曜早朝に全国ネットで放送された。
 関西学生報道連盟共同編集室や神戸大学学生課など各大学あてに、郵便やファクス、メールで届いた反響は三十通を超えた。「震災特集紙面を送ってほしい」という問い合わせもあいつぎ、紙面を送付したところ、その感想もたくさん寄せられた。
 「社会人になっても、この思いを忘れないでほしい」(香川県坂出市 女性)、「後輩の世代に語り、書き伝えて」(島根県益田市 女性)、「子を持つ親の気持ちに涙した」(兵庫県氷上郡 女性)「教え子の中三生に考えてもらいたい」(新潟県 中学校 教諭)など、今回は、その感想文をなるべく原文のまま掲載している。(須田鉱太郎 記者)

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●2000年5月19日
◎【告知】あす公開講座「震災が都市に教えたこと」


 五月二十日午後二時から市民グループが開く『わくわく神戸市民公開講座』で、神戸大工学部の室崎益輝教授が「震災が都市に教えたこと」と題して講演を行う。神戸市中央区橘通の神戸市生活学習センターで。参加費五百円。問い合わせは同実行委078-331-2467。【5月19日 神戸大学NEWS NET=UNN】

 “市民力”が育つことを目標に開かれている『わくわく神戸市民公開講座』は今回が二回目。主催は、市民グループ「木を植える人たちの会・兵庫のペン」で構成する「わくわく神戸市民公開講座実行委員会」。被災地NGO協同センター、神戸YWCAなどが協力している。

 今回のテーマは「震災が都市に教えたこと」。阪神大震災で亡くなった六千人を超える人たちの「聞き語り調査」を続けている、神戸大工学部、神戸大都市安全研究センターの室崎益輝教授が演壇に立つ。

●第二回『わくわく神戸市民公開講座』
 ▽演題 「震災が都市に教えたこと」
 ▽日時 五月二十日(土)
     午後二時から四時
 ▽講師 神戸大工学部、神戸大都市安全研究センター 室崎益輝教授
 ▽会場 神戸市生活学習センター
      神戸市中央区橘通3-4-3
      JR神戸駅、高速神戸駅、地下鉄大倉山駅下車
      湊川神社 西向い
      電話 078-361-6977
 ▽参加費 五百円
 ▽主催者 わくわく神戸市民公開講座実行委員会(木を植える人たちの会・兵庫のペン」)
 ▽協力  復興塾、まちコミュニケーション、公的援助法実現ネットワーク、被災地NGO協同センター、
      アート・エイド・神戸実行委員会、神戸をほんまの文化都市にする会、WAVE117、
      神戸YWCA、兵庫県保険医協会神戸支部、神戸芝居カーニバル実行委員会
 ▽問い合わせ わくわく神戸市民公開講座実行委員会
        電話・ファクス 078-331-2467

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●2000年6月2日
◎ニュースネット創立5周年 記念総会を開催


 ニュースネット委員会が創立五周年を迎え、記念総会をNHK六甲山荘(神戸市灘区)で 開催した。現役部員や新入部員、また設立当初のOBメンバーなどを交え、これまでの歩みや今後の方針などについて話し合った。【6月2日 神戸大NEWS NET=UNN】

 ニュースネット委員会は、九五年六月に放送委員会のネットワーク報道部門が独立する形で設立された。九六年一月号では、阪神大震災で犠牲になった四十四人の神戸大関係者の追悼手記を掲載。また、毎月一回発行する本紙のほか、号外やホームページを通じて神戸大のニュースを学内外に毎日発信しつづけている。九九年には大学公認団体(文化総部所属)に昇格。五月にはホームページへのアクセス数も八万件を越えた。
 総会では過去の紙面やOBの話でこれまでの歩みを振り返るほか、ホームページの改訂や、部室の確保など今後の課題についても意見が交わされた。大串真紀編集長(国文・二年)は「一つの記事でもいいから、様々な立場の読者が興味を持てるようなメディアを目指したい」と今後の展望を語る。

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●2000年6月10日
◎「阪神大震災ノート」にプラチナ賞 シンク・クエスト


Photo 中高校生のための教材ホームページのコンテスト「シンク・クエスト@JAPAN'99」(主催=ThinkQuest日本プログラム推進委員会、共催=日本インターネット協会、後援=文部省ほか、特別協力=読売新聞社)の受賞式が東京・国立オリンピック記念青少年総合センターで行われた。大学生・社会人の部で、神戸大学ニュースネット委員会が制作に協力した「阪神大震災ノート『語り継ぎたい。命の尊さ』」が、プラチナ賞を受賞した。【6月10日 神戸大学NEWS NET=UNN】

 「シンク・クエスト」はアメリカで始まった教育系サイトのコンテストで、九六年から行われ今年が五回目。日本版の「シンク・クエスト@JAPAN」(http://www.thinkquest.gr.jp/)は、一九九八年度に始まり今回が二回目の大会となる。
 大学生・社会人の部には、中高生の教材になるものか、大学生や教員を利用対象とした教材となるホームページが参加し、五十八チーム(百四十七人)が応募。制作を完了した科学・数学部門、芸術・文学部門、社会科学部門、学際部門あわせて二十三チームが審査対象となった。
 この日の授賞式ではまず、「プラチナ賞」に「阪神大震災ノート『語り継ぎたい。命の尊さ』」など四作品、「金賞」「銀賞」には各三作品が発表され、さらに「プラチナ賞」のなかから「最優秀賞」一作品が選ばれた。


最優秀賞には日本語学習支援サイト
Photo
 大学生・社会人の部の「最優秀賞」には、東京国際大の川村よしこ教授、静岡大の北村達也助手、東大院生の保原麗さんのチームが制作した「日本語学習支援システム『チュウ太の読解教材バンク』」http://contest.thinkquest.gr.jp/tqj1999/20190/が選ばれた。
 ねずみのキャラクター「チュウ太」とともに、語彙チェッカーや辞書ツールを使いながら楽しく日本語の読解力をつけるウェブサイトだ。  留学生に日本語を教えつつ、教材不足に悩んでいた川村さん、辞書システムの技術はあったがアピール先が見つからなかった北村さん、パソコンの技術にに精通していた保原さん。ネット上で知り合った三人は、お互いの能力やニーズを組合せてこのサイトを完成させた。やりとりはほとんど電子メール。「アメリカではインターネット上に語学学習のための教材が豊富にあるが、日本にはまだ少ない。日本語の教材を日本から発信したかった」と川村さんは話す。

【写真】「最優秀賞」を受賞した「チュウ太の読解教材バンク」チームの東京国際大の川村よしこ教授(左)と、静岡大の北村達也助手。(6月10日午後3時・東京渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターのレセプションホールで)

【写真】「最優秀賞」を受賞した「チュウ太の読解教材バンク」チームの東京国際大の川村よしこ教授(右)と、静岡大の北村達也助手。(6月10日午後3時・東京渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターのレセプションホールで)

「これからも震災を語り継ぐサイトに」
Photo
 惜しくも最優秀賞を逃した「阪神大震災ノート『語り継ぎたい。命の尊さ』」http://contest.thinkquest.gr.jp/tqj1999/20291/は、ニュースネット委員会の栃谷亜紀子・前編集長と、小田原市の主婦でつくる「グループ・スプラッシュ」の井上裕子さん、NHKアナウンサーの住田功一さん(一九八三年・経営卒)の三人のチームの共同制作ホームページ。
 ニュースネット委員会が写真や資料などで協力している。
 栃谷亜紀子・前編集長は、「インターネットは場所を超えて発信できるツール。これからも全国の中高生にむけて阪神大震災を伝えていきたい」と話す。
 また、住田さんは、「東京で働く私と、神戸大の学生たち、小田原の主婦グループが協力してサイトを制作できたのはネットのおかげ。みんなが、震災を忘れず語り継ぎ、考える場にしていければ」と満足そう。

【写真】「プラチナ賞」を受賞した「阪神大震災ノート」チームの井上さん、栃谷・前編集長、住田さん(左から)。(6月10日午後4時30分・東京渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターで)

●「シンク・クエスト@JAPAN'99」大学生・社会人の部
  (6月10日・東京・国立オリンピック記念青少年総合センター)
▽最優秀賞
 「日本語学習支援システム『チュウ太の読解教材バンク』」
   川村よしこ(東京国際大)、北村達也(静岡大)、保原麗(東大)
▽プラチナ賞
 「日本語学習支援システム『チュウ太読解教材バンク』」
 「民話いろりばた・山形編」
   村山秀明(株式会社えいちえふぴぃ)、犬飼智子(東北芸工大)、前川道博(東北芸工大)
 「阪神大震災ノート『語り継ぎたい。命の尊さ』」
   栃谷亜紀子(神戸大)、井上裕子(グループ・スプラッシュ)、住田功一(日本放送協会)
 「環境教育ソフト『・・・みつけたよ』」
   森川彬(株式会社ヴォイス)、三浦明博(私立三浦広告所)、平等(東北電力)
▽金賞
 「歴史上の人物になろう!!」
   安福実佐子(エールネットワーク専門学校)、尾形慎介(エールネットワーク専門学校)、
   藤田雅代(エールネットワーク専門学校)
 「Language Planet」
   三枝裕美(京大)、巻山享子(京大)、杣田美幸(京大)
 「GO!GO!植物栽培」
   鈴木千香子(静岡大)、島田清文(静岡大)、大塚雅子(静岡大)
▽銀賞
 「ピンホールカメラの世界」
   中川博登(上越教育大)、高山正(上越教育大)、駒谷昌宏(上越教育大)
 「身近な四季の植物」
   手塚光晴(長野市理科教育センター)、北澤靖司(長野市理科教育センター)、
   藤田茂(長野市理科教育センター)
 「色と光の実験室」
   関川準之助(北海道函館中部高校)、千賀慎一(北海道函館中部高校)

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●2000年9月16日
◎雨の中、思いを胸に 震災モニュメント交流ウォーク


 震災モニュメント交流ウォークが九月十六日、神戸市灘区で行われた。約六十人が阪急六甲駅を出発、神戸大にある慰霊碑などを訪ねた。【9月16日 神戸大学NEWS NET=UNN】


80歳代男性から主婦、学生も 花束や千羽鶴を供える

Photo
 この震災モニュメント交流ウォークは、神戸各地にある震災にまつわる慰霊碑などをみんなで歩き、語り継いでいこうと企画され、今回で十回目になる。
 今回は八十歳を過ぎた年輩の男性から主婦、若い教官、学生までが参加。なかには坂の多い神戸を自転車で毎回参加しているユニークな人も。
 二回目から参加し、今や実行メンバーのひとりの白木利周さんは、「お墓は私的なものだが、慰霊碑は公的なもの。たくさんの人が集まり、震災のことを何でも話せる場所」とグループで回る意味を話す。

 今日は午前十時に阪急六甲駅を出発、六甲カトリック教会の震災を祈念する聖母像を見た後、六甲台にある神戸大の慰霊碑を訪れた。震災で亡くなった神戸大生三十九人の名を刻んだプレートや「鎮魂」の文字をあしらったモニュメントに花束や千羽鶴を供えた。

【写真】谷副学長が、慰霊碑を建てた大学側を代表してあいさつ。(9月16日午前11時・六甲台キャンパスで 撮影=須田鉱太郎)

「ここへ来ると、息子が語りかけてくれる」

Photo
 当時法学部大学院一年だった長男の純さんを亡くした工藤延子さんは、愛媛県から参加。震災前には二回しか来た事がなかった神戸大に震災後、二十九回も訪れている。
 「生前、純に大学にも参観日があったらいいのにと言っていた。慰霊碑には約一クラスの人数の三十九人が眠っているので、授業参観みたい」と目を潤ませていた。
 実行メンバーの白木さんも当時経済学部三年生の息子の健介さんを震災で失った。「ここへ来るとやるべきこと、生かされている意味が分かる。息子が語りかけてくれる」と話す。

【写真】遺族や学生、教官達が、花をささげる。(9月16日午前11時すぎ・六甲台キャンパスで 撮影=須田鉱太郎)

「一緒に歩く事で自然に震災の会話ができた」

Photo
 このイベントには年輩の人達に交じって、工学部・室崎研究室の『震災犠牲者聞き語り調査会』の学生数人も参加。普段、被災者から話を聞く機会が多い園頭紗織さん(工・修士一)は「一緒に歩く事で自然に震災の会話ができた。話を聞くことでちょっとでも辛さを共有したい」という。

 途中、雨が降り始めたが、高羽の慰霊碑、石屋川公園の桜の記念樹を回った後、交流会の場が設けられた。取材で参加した新聞やラジオの記者、テレビ局のアナウンサーらも、三宅島噴火、名古屋の水害、トルコ地震の取材体験や、自らの震災への思いを語って、参加者と交流した。(酒井大介 記者)

【写真】慰霊碑に千羽鶴を結ぶ。「みんな天国で喜んでくれてるんちゃう」と声がかかった。(9月16日午前11時すぎ・六甲台キャンパスで 撮影=須田鉱太郎)


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●2000年10月6日
◎地震被害は軽微 米子市の鳥取大医学部


 十月六日午後一時半ごろ発生した鳥取県西部地震で、震源に近く震度五強を観測した米子市にある鳥取大医学部では、被害は軽微で混乱もなかった模様。【10月6日 UNN】

 午後十時半すぎに鳥取大医学部の団野春男総務課長に電話で取材したところ、地震による付属病院、医学部学舎の被害はほとんどなく、ガラスが数枚割れた程度で、「その他の被害報告は受けていない」という。病院のスタッフ、学生、患者にも、現在のところけが人がいるという情報はない。
 鳥取大付属病院には、ケガをした人が二、三人来院。他の病院から四十人ほど搬送されてきている。
 団野課長は、「いくつかの大学から救援や応援の申し出があったが、今はそういう状況(患者が殺到するような状態)ではないので、お断りしました」という。
 鳥取県にある四年制大学は鳥取大学だけで、同大学は、医学部関連施設以外の学部は、米子から東へ車で二時間ほどの鳥取市にある。(UNN 今村記者)

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●2000年10月12日
◎鳥取の地震でアクセス急増 震災関連HP


 十月六日の午後に発生した鳥取県西部地震の直後から、神戸大ニュースネット委員会の震災関連ホームページのアクセスが急増し、一日のアクセスの過去最高を記録していたことがわかった。関連四サイトの合計アクセスは千四百七十件に達した。【10月12日 神戸大学NEWS NET=UNN】

通常の十倍のアクセスのHPも

 なかでも、阪神淡路大震災の参考図書・資料を検索する教育系サイト「阪神大震災を調べる!! ホームページ」には、一日で通常の十倍の九百七十一件のアクセスがあった。
 同サイトの上の階層にあたる高校社会科副教材『語り継ぎたい。命の尊さ〜阪神大震災ノート』の読者交流のホームページには三〜四倍の百三十四件。さらに上の階層の震災関連サイトの表紙に当たるリンク集ホームページ「忘れたらあかん阪神大震災」には、やはり平常の十倍の百十七件。いちばん上の階層のニュースネット委員会本体のホームページにも平常の二倍を超える二百四十八件が記録され、いずれも一日のアクセスの過去最高を記録。関連四サイトの合計アクセス数は千四百七十件に達した。
 いずれも、地震発生直後の午後一時台に急増しはじめ、二時台にピークに達した後は次第にアクセス数が減り、午後七時台までアクセスの多い状況が続いた。

小学生連続殺傷事件とは違う反応

 ニュースネット委員会のWEB担当者は、「一九九七年六月二十八日に、神戸市須磨区の小学生連続殺傷事件で中学三年の少年が逮捕された直後にも、“”神戸、ニュース、新聞、報道”などのキーワードで検索した人からの接続で、ニュースネット本体のHPのアクセスが急増したことがある。今回も、“地震”というキーワードで、検索サーチエンジンから接続した人が多かったのではないか」とみている。
 小学生連続殺傷事件のときは、当日に接続が急増した後、日を追ってアクセスが増え、三日後の七月三日にピークの百九五件に達したが、今回は数時間でアクセス数が平常に戻っている。
 「小学生連続殺傷事件のときは実名報道を探しての検索だったとみられる。今回は、どちらかというと即時的なニュース・情報を求めてのアクセスではないかと考えられる」と話している。

●ニュースネット関連HPのアクセス数(9月29日から10月7日まで)

         本体 語り継ぎたい 調べたい 忘れたらあかん
29日(金)  84件     33   91   11
30日(土)  72件     24   43    5
 1日(日)  91件     22   47    9
 2日(月) 107件     14   74    9
 3日(火) 113件     31   87   10
 4日(水)  93件     16   57   12
 5日(木) 110件     38  110   16
 6日(金) 248件   134  971  117
 7日(土)  90件     51  116   17
 8日(日)  88件     25   78   11
 9日(月)  99件     22   83    9
10日(火)  89件     26   94   13
11日(水) 158件     42   81   17
12日(木) 111件     47   95   12

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●2000年10月14日
◎震災の経験いかし「日本居住福祉学会」発足へ


 阪神大震災の経験から「住まい」と福祉の関係を研究する「日本居住福祉学会」が設立。十月十四日夕に、神戸市で設立準備総会が開かれる。会長には神戸大の早川和男名誉教授が就任する予定。【10月14日 UNN】

 同学会は被災者と学者らが一緒になって開いてきた勉強会を母体にしている。阪神大震災をはじめ三宅島の噴火や鳥取県西部地震など国内の被災者が抱える「住まい」の問題が主な研究課題だ。
 一九九八年六月に被災者や市民グループの呼びかけで勉強会が発足。神戸大の早川和男名誉教授を中心にした学者と被災者が、九九年十二月まで計十回続けた。九九年九月、神戸市が総工費三千百四十億円に及ぶ神戸空港の建設工事を始めた事を機に、一方の住宅再建設の問題のなおざりさを全国の学者が指摘。学会発足の準備が始まった。
 学会設立には全国の学者約五十人が賛同。東大の武川正吾教授と日本女大の田端光美教授が副会長を務め、二十数人が理事に就任する。会員の研究発表の場を設け、学会誌を発刊する。
 学会は十二月九日に東大で開かれる設立総会で正式に発足する予定。会長に就任する早川名誉教授は、住まいの問題は二十一世紀にも国内外に通じる課題との見解を示している。
 同学会の事務局は日本福祉大の野口定久教授の研究室(FAX 0569−87−2291)。

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●2000年10月14日
◎ 日経ネットブレーンに「阪神大震災を調べる!」HP


 ビジネスマンむけのインターネット誌「日経ネットブレーン」(発行=日経BP社)の最新号に、ニュースネット委員会の運営するサイト「阪神大震災を調べる!! ホームページ」(http://www.std.kobe-u.ac.jp/newsnet/sinsai/book/siryou.htm)が短く紹介されている。【10月16日 神戸大学NEWS NET=UNN】

 掲載されたのは、「日経ネットブレーン」の十一月号。コラムニストの峯正澄さんの連載「ニュースの脱力」のページ。
 今月号では、「全島避難」というタイトル。三宅島から船で離れる島民の姿をテレビで見ながら、阪神大震災のときに筆者が震度四の揺れを感じた体験や、石原慎太郎・東京都知事の言動にふれたもの。
 欄外に小さくではあるが、関連URLとして「三宅村役場&東京都三宅支庁共同ホームページ」、「東京都広報ホームページ」と並んで「阪神大震災を調べる!! ホームページ」のアドレスが紹介され、「神戸大学ニュースネット委員会が運営する阪神淡路大震災の参考資料ページ」というコメントが添えられている。
 同ホームページは、やはりニュースネット委員会が運営する、高校社会科副教材ブックレット『語り継ぎたい。命の尊さ〜阪神大震災ノート 読者交流のホームページ』の参考資料・図書をまとめた、教育系サイト。今年二月に開設され、現在、児童、生徒、学生、教師向けの図書やビデオなど二百八の資料が検索できる。

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●2000年11月22日
◎震災文庫5周年 記念講演会行われる


 付属図書館主催の「『震災文庫』開設五周年記念講演会」が二十二日の午後一時三十分から、瀧川記念学術交流会館で行われ、震災資料保存に関わっている専門家などが講演を行った。【11月22日 神戸大NEWS NET=UNN】

 「震災文庫」は阪神大震災関連の資料を収集している神戸大が、人文・社会学系図書館内に平成七年十月に設置した文庫。災害復興や地震研究、防災対策に役立つよう、震災に関わる図書や雑誌、チラシなど二万点を超える資料が公開されている。
 また、資料をデジタル化してインターネット上に公開する事業(アーカイブズ)も行っており、所蔵 る資料目録や、主に被災者から寄せられた約千五百点の写真などもホームページで公開している。
(http://www.lib.kobe-u.ac.jp/eqb)。
 さらに来年一月十七日からは、被災者が撮った音声・映像資料を公開することが決まっており、講演会の始めに試験公開された。この日公開されたのは、電車の不通を知らせる車内アナウンスや、震災直後の被災地を撮影したビデオ。いずれも、混乱する被災地を生々しく伝えるものだった。
 続いて神戸都市問題研究所長の新野幸次郎・元学長による基調講演が行われた。講演の中で新野元学長は、震災文庫を「震災の経験を集めただけでなく、行政や市民がどう対応したかも伝えており、他地域や世界に一つの提案や教訓を与えることができる」と評価。「(震災文庫は)神戸大の責務としてこれからも発展させていかなければならない」と話した。
 その後、歴史資料ネットワーク代表として、歴史資料の救出・保全に関わった奥村弘・文学部助教授や、建物被災状況調査とそのGIS化(地図から直接、情報アクセスできるシステム。現在実行中)を進めている福島徹・姫路工大教授、そして震災犠牲者聞き語り調査を行っている室崎益輝・神戸大都市安全研究センター教授による講演が行われた。それぞれ、別の分野で震災資料の伝承を行っている専門家で、各活動の説明や成果を交えながら、震災文庫のあり方について話した。

 講演会には約七十人が参加。教職員のほか学外からも多数やって来て、講演に耳を傾けていた。聴講者の一人で、震災資料の収集を行っている「阪神・淡路大震災記念協会」の伊藤亜都子さんは「震災資料の集め方にもいろいろあることがわかった。専門家である各教授の話は私たちの活動でも参考にしたい」と話し、震災文庫については「大学の図書館内で行ってきただけあって、公開という意味では一番すすんでいると思う」と評価した。(岩生航 記者)

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●2000年11月23日
◎震災と報道テーマに公開授業 附属小


Photo  発達科学部の土井研究室と附属住吉小学校のチームが、このほど「震災と報道」をテーマに総合学習の公開授業を行った。神戸大OBでNHKアナウンサーの住田功一さんが教壇に立ち、五年生の児童たちは、「どうして被災した人たちを助けずにカメラをまわしたのか」といった疑問に自らの経験をもとに応えた。【11月23日神戸大学NEWS NET=UNN】

 公開授業は十一月四日に行われた。主催は発達科学部の「震災と防災」カリキュラム研究会。土井捷三教授研究室のメンバーと、附属小学校の教諭がチームを組んで、昨年度から阪神大震災を教育にどう生かすかをテーマに取り組んできた。

報道は命の大切さをどう伝えたか

 子供たちのための図書や地質写真のデータペースづくりに続いて、今回は「報道は命の大切さをどう伝えたか〜命の大切さから防災を意識しよう〜」をテーマに公開授業を行った。
 この日までに五年生の児童たちは、羽瀬克彦教諭の指導で、阪神大震災をメディアはどう伝えたかについて、ホームページや新聞縮刷版、ビデオなどで「調べ学習」を重ねてきた。そして、神戸大OBでNHKアナウンサーの住田功一さん(経営・一九八三年卒)を招いて、「どうして被災した人たちを助けずにカメラをまわしたのか」、「人の気持ちをくまずに、伝える場面もあったのでは」とさまざまな疑問や意見をぶつけた。

「どうしてカメラまわしたの」「報道の使命も大切」

 これに対して、住田アナは「個人的な意見」と前置きして、「これまでに、いろいろな放送局のマナーの悪い取材もあったかもしれない」としたうえで、「救急や消防の人たちと同じように、学校の先生や区役所の人、電車の運転手さんも、目の前で助けを求めている人に手をさしのべながらも、自分たちの仕事をやりぬく必要があった」、「報道に携わる人たちもその仕事をほうり出したらどうなっていたでしょうか」と語りかけた。
 子供たちからも、「苦しい、辛いということは伝えるべきだ」、「メディアで伝わったからこそ義援金も寄せられた」という意見が出て、理解を深めていった。

次第に震災と向き合えるようになった子供たち

 授業の後のシンポジウムで、土井捷三教授は「(生々しい)震災をストレートに子供たちに伝えることより、何か媒介になるものはないかと考え、報道と震災をテーマに選んだ」と説明。
 被災地の神戸では、震災の記憶が児童の心に与えた影響がいまだに残っている。参加した兵庫県教育委員会の防災教育担当者は、「PTSDをかかえた子供と、被災地以外の子供が混在するなかでどう防災教育をしていくかがテーマ」と悩みを打ち明けた。
 これに対して附属小の大和一哉教諭らは「昨年度は、肉親を亡くした子供が、授業中に泣き出すこともあった」というが、学習を進めるにつれて、「次第に震災と向き合えるようになった」という。

どう発信するか震災防災教育の情報

 神戸市の防災教育センターには「震災の語りべを紹介してほしい」という問い合せが、これまでに全国から二万件を超えているという。被災地・神戸から震災防災教育の情報をどのように伝えていくかは、大きなテーマだといえる。
【写真】疑問をぶつける小5児童らに、災害時の報道の役割を語る住田さん。(11月4日・附属住吉小学校の教室で)


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●2000年11月27日
◎震災文庫 音声・映像をネットで公開へ


 神戸大震災文庫が開設五周年を機に、自宅のパソコンで資料を閲覧できる電子図書館システムを強化し、震災からまる六年になる来年一月十七日から、被災直後の混乱を記録した音声・映像資料をネット上で正式に公開する。【11月27日 神戸大学NEWS NET=UNN】

 神戸大震災文庫は同大学の人文・社会科学系図書館に一九九五年五月に設けられ、一九九八年十月に資料の電子化を始めた。現在、資料として集めた約四千枚のチラシ類の半分を公開している。
 新たに公開されるのは、被災者らから寄せられた映像や音声の資料。神戸市営地下鉄や神戸高速鉄道などの各路線で電車の不通を知らせる車内アナウンスや、激震地の一つであった神戸市中央区の地震直後の町並みを映したビデオなど、生々しい被災地の様子が記録されている。
 二十二日に開かれた震災文庫開設五周年記念講演会で、新たな映像・音声資料を試験的に公開した。アドレスはhttp://www.lib.kobe-u.ac.jp/eqb/index.html。

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●2001年1月4日
◎学生意識調査が軸 震災特集編さん進む


 ニュースネット委員会では、阪神・淡路大震災から六年を迎える今年一月号にも震災特集を企画している。現役の神戸大生を対象に行ったアンケートを中心に、充実した震災情報の掲載を目指す。【1月4日 神戸大学NEWS NET=UNN】

 震災から六年が経ち、当時在学していた学生のほとんどはすでに卒業。現在の学生が震災についてどのように感じているのか。ニュースネット委員会では復興と継承の現状を浮き彫りにすることを目的として、十二月にアンケートで意識調査を行った。質問は十項目にわたり、ニュースネット委員会と関西学生報道連盟が行った震災三年目のアンケート調査と同じ内容も含まれている。
 特集記事は一月十七日発行の新聞本紙「神戸大学NEWS NET」1月号のほか、当ホームページ、UNN関西学生報道連盟ホームページ(http://www.unn-news.com)などに掲載される。

《編注》「お知らせ」を一般記事に差し替え、文章を一部修正しました。《2001年1月6日 午前4時30分入力》


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●2001年1月11日
◎【告知】黙とう・献花式 17日慰霊碑前で


 阪神大震災から、十七日でまもなく六年が過ぎようとしている。この日の正午から、震災で犠牲になった神戸大関係者への献花式が、六甲台学舎の震災慰霊碑前で行われる。【1月11日 神戸大学NEWS NET=UNN】

 慰霊碑での黙とうと献花式は、震災以来毎年行われている。学長を始めとする教官らが正午に合わせて集まり黙とう、一人ずつ花を手向けていく。その周りを囲むように、一般の参加者が静かに見守る。式が終わり教官らが立ち去ると、参加者がそれぞれ碑の前に立ち、祈りを捧げていく。
 毎年この日には、亡くなった学生、教職員の遺族の多くが来神する。神戸大の慰霊碑は、彼らが犠牲者に声を掛ける大切な場所の一つとなっている。またこの日の出会いをきっかけとして、遺族同士の交流も数多く生まれてきた。

 震災で神戸大は学舎の倒壊こそなかったが、学生三十九人、教職員三人、生協職員二人を失うという大きな被害を受けた。以来震災についての研究、犠牲者に対する追悼は、神戸大全体の大きな使命として今日まで受け継がれている。
 献花式では入場者の制限などはされず、学生や一般の訪問者も参加できる。式についての問い合わせは庶務課広報掛、電話078−881−1212(代表)まで。


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●2001年1月12日
◎【告知】「希望の灯り」慰霊碑で 震災聞き語り調査会


 震災犠牲者聞き語り調査会(代表=室崎益輝教授)は一月十六日、阪神大震災で亡くなった犠牲者に追悼の意を表すため、東遊園地の希望の灯りを分灯し、神戸大慰霊碑前で灯す。【1月12日 神戸大学NEWS NET=UNN】

 この企画は、調査会と関わりのある「希望の灯り分灯事業実行委員会」メンバーからの提案がきっかけ。十六日の午後二時から東遊園地で行われる「希望の灯り分灯式」で分灯し、六甲台の慰霊碑へ徒歩で一時間以上かけて移動。十七日の午後五時まで、慰霊碑前で灯す予定。調査会メンバー十人が最低二人ずつ、交代制で付き添う。十七日の午前五時四十六分には黙とうを行う。
 「震災で亡くなられた方、今までお話を伺った方へ追悼の意を込めたい」と学生代表の薗頭紗織さん(自然科学研究科・一年)。

 この調査会には、工学部・都市安全研究センターの室崎益輝教授を中心に、室崎研究室の学部生や院生、さらに一般学生が参加している。震災犠牲者の死因を個別に明らかにして記録に残すため、九八年七月から調査を開始。六千人を超える犠牲者一人一人の遺族を訪ね、被災した時の状況を細かく調べることで、将来の家づくり、街づくりに生かすことを目的としている。


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●2001年1月13日
◎【告知】「1.17ひょうごメモリアルウォーク」 パネル展示も


 「1.17ひょうごメモリアルウォーク」が一月十七日に行われる。「防災とボランティアの日」であるこの日に兵庫県内を歩くというもの。ゴール地点では震災犠牲者への追悼のつどいが行われ、またゴール地点では国や県による展示コーナーが設置される。文部科学省の出展として神戸大学ニュースネット委員会の震災特集面も展示される。【1月13日 神戸大学NEWS NET=UNN】

 パネル展示は神戸東部新都心(HAT神戸)で、午前十一時五十分から午後十二時四十分の「追悼のつどい」にあわせて行われる(展示は午後三時まで)。「国のコーナー」、「県・市町のコーナー」、「ボランティアグループのコーナー」が設けられ、各団体の震災に対する取り組みを紹介する。
 「国のコーナー」の文部科学省のブースでは、県内の大学から神戸大と神戸商船大が出展。神戸大はニュースネット委が毎年取り組んでいる震災特集のうち九九年、二〇〇〇年、二〇〇一年の内容をパネルにする。
 この事業のねらいは「防災とボランティアの日」を意識するとともに、震災犠牲者を追悼し、震災の教訓と経験を生かした新しい兵庫づくりをすること。ウォークの最中にバケツリレーなどの防災訓練も実施される。
 ウォークは芦屋市の川西運動場(十キロコース)、神戸市灘区の大和公園(五キロコース)、同区の王子公園(二キロコース)がスタート地点。ゴールはいずれも神戸東部新都心。
 問い合わせおよびウォーク参加申し込みは兵庫県庁阪神・淡路大震災復興本部総括部生活復興課内・1.17ひょうごメモリアルウォーク実行委員会(電話078−361−6006、Eメールseikatsufukkouka@go.phoenix.pref.hyogo.jp)まで。また、ウォークの参加は「1.17ひょうごメモリアルウォーク」ホームページhttp://web.pref.hyogo.jp/hukkou/walk/からも受け付けている。


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●2001年1月16日
◎【告知】あす震災特集発行 本紙とHPで


 阪神大震災から六年目となるあす十七日、神戸大学ニュースネット委員会は本紙一月号とホームページで震災特集を発行する。【1月16日 神戸大学NEWS NET=UNN】

 当委員会では毎年一月十七日に合わせて本紙を発行し、合わせて震災特集を組んでいる。今年は三年目に引き続き、アンケートによる学生意識調査を実施。直接被災した学生が残っていた前回と比較を試みた。
 学生の入れ替わりで直接震災を実感したと感じる人の割合が減っており、防災意識も全体では低くなっている。しかし直接被災した学生の意識は依然として強く残っており、両者の二極分化がみられた。

 本紙は各食堂のスタンドに置かれるほか、六甲台の慰霊碑前、各キャンパスの生協食堂前で配付される。
 特集のホームページは十七日からオープンする。アドレスはhttp://www.unn-news.com/sinsai/sinsai2001/


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【神戸大学の震災の記録2000】
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■神戸大学の震災の記録1995 ('95/1/17)
       同       ('95/1/18〜)
       同       ('95/2/6〜)
       同       ('95/4/1〜)
       同       ('95/9/2〜)
■神戸大学の震災の記録1996 ('96/1/17〜)
■神戸大学の震災の記録1997 ('97/1/10〜)
■神戸大学の震災の記録1998 ('98/1/9〜)
■神戸大学の震災の記録1999 ('99/1/14〜)
■神戸大学の震災の記録2000 ('00/1/17〜)
■神戸大学の震災の記録2001 ('01/1/17〜)