◎ボランティア活動のために寄付 手話サークル創設者上嶋さん
神戸大の卒業生で、学内の手話サークル「ぺんぺん草」の創立者でもある上嶋太さんが10日午後に百年記念館を訪問した。上嶋さんは「ボランティアの支えになれば」と100万円を神戸大に寄付。安藤幹雄学長補佐、現ぺんぺん草メンバーらが上嶋さんを出迎えた。 【2月14日 神戸大NEWS NET=UNN】
上嶋さんは大阪市教育委員会の職員を2年前に退職し、現在は長野県のろう学校の教師を勤めている。「私はまだ働けるから、学生たちのボランティア活動のために使ってほしい」と退職金を寄付した。聴覚障害を持つ上嶋さんは、健常者と同じように学習できる環境を作るため、精力的に活動していた学生時代について話した。
上嶋さんは、1985年に神戸大に入学。当初はハンディキャップのため講義を聞きとることができず「自分はなぜ大学に入ったのか」「なぜ勉強する方法がないのか」と悩んだという。大学側に講義の文字おこしや手話通訳などをするよう交渉を重ねながら、学内でチラシを配って仲間を集め、ぺんぺん草の活動を始めたそうだ。
上嶋さんの地道な活動は在学中に実を結び、2年生のときに講義の文字おこしの学生代行システムが、4年生のときに講義の手話通訳のシステムが導入された。このような活動を続ける中で一番のネックになったのが「お金」だった。「お金があれば、できることが増える」。この学生時代の経験が今回の寄付につながった。
現ぺんぺん草の代表の青木裕哉さん(経済・2年)は「ハンディキャップを持ちながら、積極的に権利を勝ち取っていった姿勢に感動した。これから上嶋さんのそのような姿勢に倣っていきたい」と話した。(記者=鈴木太郎)
【写真】神戸大を訪問した上嶋さん(前列中央)と、出迎えた神戸大生ら (2月10日・百年記念館で 撮影=鈴木太郎)
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【告知】磯村保教授の最終講義 15日に法学研究科263号教室で
法学研究科・磯村保教授の平成23年度末での退官にともない、2月15日午後2時から最終講義が行われる。場所は法学研究科の第二学舎の263号教室で。テーマは「民法の体系性と非体系性-研究・教育を振り返って」。 【2月14日 神戸大NEWS NET=UNN】
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◎斬新な意欲作披露 劇団冷凍うさぎ
劇団冷凍うさぎの第2回公演「向日葵通りのぼくの家」が2月11日、12日にかけてシアター300で上演された。12日14時からの上演には、学生を中心に40人ほどの観客が訪れた。【2月13日 神戸大NEWS NET=UNN】
劇団冷凍うさぎは、演劇研究会はちの巣座の有志からなる団体。2010年の結成から、今回で2回目の公演となる。
今回の脚本は当劇団のオリジナルで、作り手と創造の世界が交錯するという斬新な話を演じた。理不尽な世界でも生きていく意味はあるのか。この問いに対し、作り手の脚本家と演出家が議論を戦わせる場面から劇は始まる。2人の意見は結局まとまらず、創造された理不尽な世界の中で生きていく主人公「ぼく」に答えを求めることに。脚本家と演出家が語り合う現実世界と「ぼく」が演じる虚構世界の2つを軸に話は展開し、役者が演技の傍ら舞台装置を務めるなど、新しい演劇のスタイルにも挑戦した。
脚本を務めた森岡拓磨さん(文・3年)は「はちの巣でやる時とは違い、脚本についてはメンバー全員で話し合って書き直していった。みんなの意見が混ぜこぜになって、今までにない公演になった」と話した。試験期間直後の公演だったため、日程に余裕はなかったという。「正月までに脚本は半分しか完成していなかった。劇中で脚本家と演出家が口論するシーンがあったが、実際はあれよりも厳しい話し合いをした」と森岡さんは苦労を語った。
公演のチラシを見て訪れた男性は「新しい切り口の劇だと思った。現実世界と虚構世界があいまいながら、全てが演劇としてまとめられているのがよかった」と公演の出来具合を称賛した。(記者=石橋雄大)
【写真】劇中のワンシーン(2月12日・シアター300で 撮影=片山孝章)
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◎「ハコイリマエ」公演 人間表現学科3年生
発達科学部人間表現学科の3年生による舞台発表「ハコイリマエ」が9日、出光佐三記念六甲台講堂で開催された。このステージは人間表現学科の「表現創造総合演習」という授業の一環。出演者の知り合いなどを中心に集まった観客は、30分間に凝縮されたステージに見入っていた。【2月13日 神戸大NEWS NET=UNN】
「箱入り」とは「本番前に劇場に入ること」を意味する演劇用語。「六甲台講堂で何かやれ」とだけ指導教官に言われ、戸惑う学生4人が発表内容についてお互いの意見をぶつけ合う「箱入り前」の過程を表現した。「好き嫌い女」「醜い食事」「かっこいいダンス」「馬人」という四者四様の案が実際に部屋の中で展開される。それらは混ざり合って独特の雰囲気を形成するも、意見が食い違い、好き嫌い女の暴動によって部屋中の物が「キライ」と判断されてしまう。「キライなものは、箱の中に閉じ込めることにしてるの」と、全てが白い箱の中に閉じ込められてしまうといった内容。
「表現想像総合演習」は通年の授業のため、昨年4月から準備が始まった。準備は主に授業時間内に行われたが、昼休みに集まって脚本の会議をしたこともあるという。脚本と演出を担当した上島彰悟さん(発達・3年)は「途中で就活の時期になり、みんなで集まることすら難しい時もあって大変だったが、音楽、ダンス、美術など、それぞれの才能を生かしてこの舞台ができた」と話した。これまで自由劇場の演出をしてきた経験を生かせたという上島さん。「みんな忙しいとは思うが、4年になってもこの仲間たちと何か作り出せたら」と夢を語った。(記者=鈴木太郎)
【写真】ステージ上で踊る出演者ら (2月9日・出光佐三記念六甲台講堂で 撮影=鈴木太郎)
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◎原子力に関するセミナー開催 国際文化学部
人類の放射線被ばくの歴史に関するセミナーが6日、国際文化学部E401教室で開かれた。主催した国際文化学部の塚原東吾ゼミに所属する学生を中心に、神戸大生や学内外の研究者など40人ほどが集まった。【2月9日 神戸大NEWS NET=UNN】
国際文化学部の前身、神戸大教養部で科学史を教えていた故中川保雄氏が著した「放射線被曝の歴史」が、福島第一原子力発電所の事故を受けて増補された。これを受け、現在神戸大で科学史研究をしている塚原ゼミでは本書の輪読会が重ねられ、その研究発表の場としてこのセミナーが開催された。
学生らは発表の中で、放射線被ばく線量の国際基準を決めるICRP(国際放射線防護委員会)が、原子力開発を推進した米国の主導で結成されたことに触れ、「原子力を推し進める組織が、それに伴って起こる被ばくを規制するのは矛盾している」と指摘。また、ICRPが基準線量を決める際用いてきた、「リスク・ベネフィット論」や「コスト・ベネフィット論」といった、被ばくするリスクや被ばくしたコストをお金の利益でカバーするといった考えも「被ばくした人が直接利益を受けるような仕組みになっていない」と批判した。
過去の度重なる原子力事故の後、原発反対運動が盛んになったことを受けてICRPが基準を厳しくしてきた事実から、「これからも原子力の利用に反対していけば、脱原子力への道はつながっていくだろう」としながらも、科学史の観点から問題を解決する難しさについても言及した。
またセミナーには、中川氏とともに反原発の活動をしてきた稲岡宏蔵さんと、中川氏の妻で園田学園女子大名誉教授の中川慶子さんがゲストとして呼ばれた。稲岡さんは福島第一原発の事故における人的被害や経済被害はチェルノブイリに匹敵すると述べ、「被ばくのリスクは受動喫煙など他のリスクと比べて高くない」などという政府の見解を、過小評価であり無責任だと非難。その一方で、「日本はヒロシマ、ナガサキに次いでフクシマを経験した国。この経験を受け継いで、国際連帯を進め、原発や核兵器をなくす運動を推進する使命がある」と主張した。中川さんは「自分でスープを『こぼした』のに『スープがこぼれた』と親に言っている子どものようだ」と政府の対応をたとえて風刺した。
早津和輝さん(経済・1年)は福島の現状に関する講演会でこのセミナーの話を聞き、「福島での事故について少しでも知れたら」という思いで参加を決めたという。「去年の3月からほとんど何も変わっていない福島の現状に対して、自分でも何かできたのではないかと再確認した」。ゼミ生として参加した柴田暢子さん(国文・4年)は2年生の頃から原子力と核兵器についての文献を読んでいたという。「原発を止めるために何をすればいいか、改めて考えるきっかけになり有意義だった」と話した。(記者=鈴木太郎)
【写真】話を聞く参加者ら (2月6日・国際文化学部E401教室で 撮影=鈴木太郎)
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◎大学院工学研究科で出題ミス 合否に影響なし
神戸大は8日、平成21年度から平成24年度に実施された博士課程前期課程の問題に、計6件の出題ミスがあったことを発表した。【2月9日 神戸大NEWS NET=UNN】
工学研究科では、昨年9月にも入学試験の成績の流出が発表されており、入試トラブルが続いている。大学のプレスリリースによると、当該試験の採点を見直す措置を取り、そのうえで合否の決定に影響はないとのこと。
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◎高校生らに研究成果を発表 第4回サイエンスフェアin兵庫
神戸国際展示場で5日開催された、高校生らを主な対象にしたイベント「第4回 サイエンスフェア in 兵庫」に、神戸大をはじめとする、兵庫県内の5大学が参加した。各大学のブースでは、さまざまな研究について紹介され、高校生や高校教員ら1000人を超える参加者は、各ブースを回り熱心に発表に聞き入っていた。【2月7日 神戸大NEWS NET=UNN】
神戸大からは、理学研究科、海事科学研究科、システム情報学研究科、発達科学部がそれぞれブースを出展。発達科学部人間環境学科の青木研究室は宇宙線の一種「ミュー粒子」を観測する装置を会場に設置し、宇宙からの素粒子が地上にまで届いていることなどを展示した。また、理学研究科の生物学専攻のブースでは、沼の水に生息する微生物を顕微鏡で観察するコーナーや、微生物の写真が載ったカードゲーム「マイクロ王」を無料で配布するコーナーを設けた。
生物学専攻の早川昌志さん(理学研究科・修士2年)は「大学生がこのように高校生と触れ合う機会は少ない。普段は見過ごしてしまう原生生物について知ってもらえるきっかけになったら」と話した。「マイクロ王」がおよそ10分でなくなり、その後集まる人が減ってしまったというこのブース。洲崎敏伸准教授は「次回参加する時はもっと人を集める新たな企画をしたい」と意気込んだ。
神戸大以外にも、ロボット漫才を実演した甲南大や、関西学院大、武庫川女子大、兵庫県立大もブースを出し、会場は多くの参加者でにぎわった。(記者=鈴木太郎)
【写真】顕微鏡をのぞきこむ高校生と説明する神戸大生 (2月5日・神戸国際展示場で 撮影=鈴木太郎)
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【告知】ソーシャルネットワーク運用を開始 ニュースネット委員会
ニュースネット委員会では、新鮮な情報をより素早く読者の皆さんに提供しようという考えから、mixi、Facebook、twitterによる連動ニュース提供サービスを開始しました。【2月7日 神戸大NEWS NET=UNN】
従来のホームページと本紙でのニュース報道、またgooブログでの報道に加え、ニュースネット委員会所有のアカウントに登録(マイミク申請、フォロー、友達になる)するだけで、SNS上でもニュースネット提供のニュースがご覧いただけるようになりました。ぜひどなたでもご活用ください。検索はこちらから。
【mixi】
・アカウント名「神戸大学 NEWSNET」で検索
【Facebook】
・アカウント名「神大 報道」で検索
【twitter】
・アカウント名:「newsnet_kobe_u」で検索
また当委員会では、日々学内のイベント情報、各部活の試合・公演情報など、神戸大に関わるニュースを集めております。ニュース提供はnewsnet.sns@gmail.comまで。(記者=片山孝章)
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◎引き分けも次代へ希望 関西フットサルリーグ最終節
関西フットサルリーグ最終節、神戸大-ヴァクサ高槻が1月29日、グリーンアリーナ神戸で行われた。神戸大は、一時2-1でリードするも、渡部がハンド判定によりとられたPKを決められ、2-2で引き分けた。最終成績は3勝4分け4敗で勝ち点13。8位のMESSE OSAKA DREAMと勝ち点で並ぶも得失点差により9位でリーグを終えた。【2月6日 神戸大NEWS NET=UNN】

0-1で迎えた後半13分、P渡部(工・3年)が左からのドリブルで2人を抜き、シュート。同点に追いつく。さらに1分後、コーナーからのボールを松本が折り返して逆転弾を決めた。このまま勝ちきるかに思われたが、残り2分、肩でブロックした渡部がまさかのハンド判定でPKに。守護神・G湯浅(工・3年)も相手のゴール左へのシュートを止められず、最終節は同点に終わった。
一年間チームを引っ張ってきた4年生はこの試合で引退だ。主将・B松本(経営・4年)は「(後輩は)次回につながるものを見せてくれた。心置きなく卒業できる」と感慨深げに語った。
最後に運悪く、PKを決められた。しかし、3年生は安定したパス回しや渡部、A西脇(発達・3年)らの個人技で、来年度のリーグへ希望をみせた。松本は「自分たちの昨年の同時期よりずっと完成度が高い」と太鼓判を押す。4年生の思いを継いだ新チームが、来年度に向けて動き出す。(記者=田中郁考)
●関西フットサルリーグ第13節(1月29日・グリーンアリーナ神戸)
神戸大 2 0-0 2 ヴァクサ高槻
2-2
【神戸大】渡部、松本
【写真】華麗なドリブルをみせた渡部(1月29日・グリーンアリーナ神戸で 撮影=田中郁考)
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◎神戸大慰霊碑で献花・黙とう 参列者のコメント
六甲台キャンパスの慰霊碑前で、1月17日の午後0時30分から献花・黙とうが行われ、多数の関係者が訪れた(参列されたご遺族や学長のお話を掲載)。【2月6日 神戸大NEWS NET=UNN】
参列されたご遺族のお話
・藤原信宏さん(当時=経済・4年)の父、宏美さん
昨年、東日本大震災が起こってメディアは私たちに(どのような心境かと)尋ねるが、震災で大切な人を亡くすのは、人それぞれの辛さがある。何もないに越したことはなかった。悲しみは薄れることはないが、自分でさえ、記憶は失われていく。阪神淡路大震災を忘れないためにも1月17日だけは神戸に通い続けようと思う。
・森渉さん(当時=法・4年)の父、茂隆さん
17年たったが、まだ震災は昨日のような感じ。今でも所々思い出す。
・母、尚江さん
特に去年は大きな震災があったから頻繁に思いだした。世間的には東日本もあり阪神は忘れられがちだが、私たちにとっては違う。
・加藤貴光さん(当時=法・2年)の母、りつこさん
この日というのは特別に悲しい日。昨日息子が当時住んでいたマンションの跡地を久々に訪れたが、涙が止まらなかった。命の尊さはなくなった人がいるからこそわかる。若い人達にはこれからも語り継いでいって欲しい。
・桜井英二さん(当時=法・4年)の姉、都築和子さん
毎年、阪急六甲駅から神戸大学まで歩き、その途中で1年を振り返り、今年過ごした1年を弟に報告している。このような場があることは非常にありがたいこと。神戸にいる限りはずっと来ようと思っている。
・競基弘さん(当時=自然科学研究科博士前期課程・1年)の父、和巳さん
東遊園地は震災のイベントはあっても、そこに息子の足跡や生きた証がが残っているわけではない。ここの場合は通った大学で、ちゃんと彼の終焉の土地ということになるわけだから、それにこうして来れたのはよかった。
・母、恵美子さん
彼が勉強を学んだ場所として神戸大はあるので、会いに来るという意味でこの慰霊祭は大切。ここに基弘さんがいたんだなあと感じることができる。
・戸梶道夫さん(当時=経営・2年)の母、栄子さん
毎年ここに集まるメンバーの方々に会えるのを楽しみにしてここへ来ています。ここに来る人は皆遺族の方なので、思い出話もしやすいので。
・父、幸夫さん
17年たとうが思いはなかなか変わってくれない。まだ鮮明に当時を思い出すことができる。
・坂本竜一さん(当時=工・3年)の父、秀夫さん
6年前までは神戸に住んでいたが、今は北のほうへ引っ越したので、今日は1年ぶりにここに来た。ニュースネットには、震災から5年目の時に大々的に協力した。当時はまだかなりしんどい時期だったが、あの頃くらいから災害を伝えようと考えるようになった。自分も災害には疎かった。でも、みんなもいつか災害が起きた時にどうするのかを考えるべき。下手をすれば今この瞬間にも地震が来るかもしれない。それを頭の隅に置いておくようにしてほしい。
・鈴木伸弘さん(当時=工・3年)の母、綾子さん
震災から時間がたてばたつほど、自分はさらに昔への思い入れが深くなっていく。月日がたつほど子供への思いが募る。今年はこの慰霊祭が終わって初めて年明けを迎えた感じ。年々歳をとってはいくが、できる限りはこの慰霊祭に、これからも参加し続けたい。 同じ境遇の人たちとここでその息子の話ができるのでよい。なかなか普段からそんな話はできないからうれしい。
・中村公治さん(当時=経営・3年)の母、房江さん
17年たった後の子供の姿を想像できないのは寂しいけど、家族を震災で亡くすという同じ境遇の者同士が集まる機会があることは、お互い分かりあえるので心強い。
・今英人さん(当時=自然科学研究科博士前期課程・1年)の父、英男さん
今年も来れた、という気持ち。(神戸大慰霊碑は)お墓とは違う、私たちにとって特別なところ。東日本大震災が怒って津波の怖さを知ったが、私たちにとっては阪神大震災の方が大きい。
・高見秀樹さん(当時=経済・3年)の母、初子さん
震災の日のことは今もついこの間のことのように思い出される。今でもこの日を迎えると、当時の先輩や後輩が下宿跡に集まってくれたり、息子のことを知った神戸大の学生が線香を上げに来てくれたりと、本当に息子や私たちは幸せ者だと思う。息子のことを思ってくれている人がいる限り、来れる間はここに行き続けたい。
福田秀樹学長のコメント
今年で17年たつが当時のことがよみがえる。今年は特に東日本大震災があり、オーバーラップして昨日起こったことのような気になる。(神戸大は)40名を超える学生・教職員が亡くなった。やすらかに、という気持ち。
【写真】黙とうを捧げる参列者ら(1月17日・六甲台キャンパスの慰霊碑前で 撮影=小野学)
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◎福島の住職が講演 第2回ふくしまをきく会
福島第一原発の20km圏内に建つ寺の住職を務める田中徳雲さんが3日、国際文化学部F102教室で開かれた「第2回ふくしまをきく会」で講演した。テレビや新聞の報道だけでは分からない、田中さんの実体験に基づいた話に、参加者らは真剣に耳を傾けていた。【2月5日 神戸大NEWS NET=UNN】

田中さんは福島県南相馬市小高区にある同慶寺と、双葉町にある仲禅寺の住職を務めている。3児の父である田中さんは、現在福井県で家族と避難生活を行う傍ら、頻繁に福島に帰って、現地で避難生活をしている人たちの支援をしている。
田中さんは寺で被災した直後、原発の動向に対して危機感を抱いていた自身と、比較的楽観的な地元住民の間の温度差を実感したそうだ。地元に残りたいという心情もあったが、「3児の父として子どもを守るために、なるべく遠くへ行こう」との思いで、地震当日の夜から避難を開始したという。しかし、地元の強い要望もあったため、現在は福井と福島を定期的に往復する生活を送っている。福島に帰るとき、最初の頃は線量計を持ち歩いていたというが、「音が鳴り止まず、不安になるだけだから持ち歩くのをやめた」と話した。
また田中さんは、原発事故後の政府や電力会社の対応を批判するとともに、「今ここで立ち上がらなければ間に合わない。考え方の違いを乗り越えて、子どもたちを守るため、原発の廃止を進めるのに全力を尽くしたい」と主張した。
鈴木一正さん(発達・3年)は、昨年11月、会津若松市にボランティアに行ったことがきっかけで、「ふくしまをきく会」を企画したそうだ。今回田中さんを呼んだのは、「12月に神戸であった田中さんの講演会で感動し、『多くの学生に聴いてもらいたい』と思ったから」だという。今回は学生の参加者が少なかったこともあり、もっと多くの学生を巻き込んでいきたいと意気込む鈴木さん。「この会が、少しでも福島のことに興味をもつきっかけとなったら嬉しい」と話した。
次回の「第3回ふくしまをきく会」は29日、国際文化学部C202教室で開かれる。問い合わせはsuzukobe@hotmail.co.jpまで。 (記者=鈴木太郎)
【写真】講演する田中さん(2月3日・国際文化学部F102教室で 撮影=鈴木太郎)
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