NEWS NET Photo

神戸大NEWS NET 2006年3月後半のニュース




◎COEに代わる支援策 文科省が07年度から

 文科省は3月30日、大学院で世界最高水準の研究教育拠点作りを目指し、2002年度から実施している財政支援策「21世紀COEプログラム」に代わって、新たな支援策(ポストCOE)を07年度から開始することを決めた。【3月31日 UNN】

INDEXに戻る。

NEWSNETホームページに戻る。


◎前田教授の最終講義 31日に楠キャンパスで

 医学系研究科の前田盛教授が平成17年度末で退官する。最終講義は3月31日午後4時から午後5時まで。場所は楠キャンパス神緑会館多目的ホール。テーマは「発展を期待して 執行部としての7年」。【3月31日 神戸大NEWS NET=UNN】

INDEXに戻る。

NEWSNETホームページに戻る。


◎コラム「伏流水」 大学の昔と今

 先日友人が「サークルのOBさんが学生の時って、学生証は紙だったらしいよ!」と笑いながら言った。私もおもわず「いつの話だよ」と驚いてしまったが、冷静に考えてみると今は当たり前のプラスチックの学生証も、それまでは紙だった。【3月29日 神戸大NEWS NET=UNN】

 プラスチックに変わったのはつい5年ほど前らしい。だから当然、学割も手書きで申請していた。
 また、今は夜景といえば百年記念館だが、それまでは工学部の屋上が名所だったそうだ。ほかにも教室にクーラーが設置されていなかった時は、前期のテストは9月にあって秋休みがあった。現役の学生には意外な事実がたくさんあるようだ。
 2006年度からいよいよ神戸大も履修登録がウェブ入力になる。他大学がウェブ入力を実施する中、私たちにとっては神戸大もやっと変わるのかという思いである。
 しかしあと2、3年後には「え、ウェブ入力じゃなかったの!?」という会話がなされるのであろう。そして数年後「私たちが学生の頃はね」という話に後輩たちが驚き「そんなに変わったのか」と自分たちも感心する日が来るのかと思うと感慨深い。こうして時代は移り変わるものだと改めて実感した。【西麻理子】

INDEXに戻る。

NEWSNETホームページに戻る。


◎31日から5日まで停止 学割や卒業見込証発行

 神戸大の証明書自動発行機は、年度更新のため3月31日午後5時〜4月5日午後3時まで受付を停止する。【3月27日 神戸大NEWS NET=UNN】

INDEXに戻る。

NEWSNETホームページに戻る。


◎2015年の国立大 授業料は3.8倍に

 財政制度等審議会が作成した日本社会の2015年度の未来予想図によると、国立大の授業料は現在の3.8倍になるという。これは、増税が行われず歳出削減のみで財政健全化を達成するとの試算に基づく。【3月27日 UNN】

INDEXに戻る。

NEWSNETホームページに戻る。


◎食器など提供して! 留学生対象バザーに

 神戸大留学生課では4月12日に行われる留学生のためのバザー 「キッチン計画」 のための物品提供を呼びかけている。3日から7日まで、留学生センター入口で受け付ける。【3月26日 神戸大NEWS NET=UNN】

 神戸大は毎年春と秋、新たに日本にやってきた留学生を対象に百年記念館で全学オリエンテーションを開いており、同時に留学生のためのバザー (キッチン計画) を行っている。大学では4月3日から7日まで、このバザーのための物品提供を受け付ける。  留学生からの需要が比較的高いものは石けんやタオル、食器など。期間中は、留学生が自分の手で持ち帰られるものを募集しており、大型家電製品などは対象外としている。衣類は留学生からの需要が低いため受け付けない方針。詳細は大学ホームページhttp://www.kobe-u.ac.jp/info/topics/t2006_03_23_01.htm、または学生団体「Truss」ホームページhttp://home.kobe-u.com/truss/を参照。

●提供物品の受付
 ▽受付日時:4月3日〜7日
  いずれも午前11時〜午後1時、午後4時〜午後6時(7日は午後5時まで)
 ▽場所:百年記念館留学生センター入口
●バザー日程
 4月12日正午〜午後1時半 百年記念館神大会館ロビー
●問い合わせ先
 ▽神戸大学国際部留学生課 留学生交流係 藤田さん、片野さん(電話078-803-5262)
 ▽Truss代表 田中瑞穂(経営・3年)さん(メールtruss_kobe@hotmail.com

INDEXに戻る。

NEWSNETホームページに戻る。


◎一足早く実地経験 小学校で学習補助

 神戸新聞が3月21日に伝えたところによると、教員をめざす学生が灘区内にある小学校で児童の学習補助などを行っている。「灘区小学生すくすく応援隊」と呼ばれ、神戸大生らが参加している。【3月25日 神戸大NEWS NET=UNN】

 ボランティア形式で行われるこの取り組みは、学生と学校間で内容や時間、場所などを調整する。学生は、授業についていけない児童を個別指導し、休み時間に一緒に遊ぶほか、児童の安全確保のため校外学習に同行するなど活動は学校生活全般に渡る。
 活動は、灘区と神戸大が2004年12月に結んだ協定の一環で今年度から始まった。応援隊を希望する小学校が大学に申請。隊員になりたい学生は各学校に個別に応募する。募集の対象は2年生以上の学生や大学院生で、今年度は11人が鶴甲小、六甲小、摩耶 小、成徳小に出向いているという。

INDEXに戻る。

NEWSNETホームページに戻る。


◎3793人巣立つ 平成17年度学位授与式

Photo  平成17年度の学位記授与式が3月24日、神戸ポートアイランドホールで行われた。学部生2859人、大学院修士課程(博士前期)1101人が学位記を受け取った。今年は専門職学位課程に法科大学院の卒業者も加わり、合わせて3793人が卒業した。【3月24日 神戸大学NEWS NET=UNN】

 多少の肌寒さは感じられたものの、当日は小春日和となった。
 今年度の卒業者数は学部生2859人、修士課程を修了した大学院生1101人に加え、専門職である経営学修士16人や、最初の法科大学院卒業者62人がそれぞれ学位記を受け取った。
 授与式では、文学部を卒業した山田直子さんら受領総代者21人が野上智行学長から学位記を受け取った。野上学長は式辞の中で、インターネット環境を例にグローバル社会での価値観のあり方を述べた。
 学部卒業生代表として答辞を述べた法学部の倉元真弓さんは「大学で出会った友人とのつながりは一生の財産になる」と話した。  交響楽団や混声合唱団、応援団のエールを終えて卒業式は幕を閉じた。

Photo  式典後に行われた神戸大学長懸賞論文表彰式では、学長賞1人、優秀賞2人、特別賞1人が表彰された。論文は、神戸大が学生の夢を実現するために今後どのような革新をなすべきか公募したものだ。(記者=森田篤)
●神戸大学長懸賞論文表彰者
▽学長賞  賀門 慶祐 (理学部) 「龍馬に学ぶ、神戸大学改革案」  
▽優秀賞  何 里美 (法学研究科) 「神戸大学とともにある私の未来 魅力的な大学へのさらなる改革とは」  
▽Yuli Setyo Indartono (自然科学研究科) "Kobe University : Road to the Top University in the World"  
▽特別賞  志水 麻理 (国際協力研究科) 「神戸大学とともにある私の未来 〜大学職員養成への期待〜」  
【写真】学位授与式の模様。
【写真】学部生を代表し、法学部の倉元真弓さんが答辞を述べた。(いずれも3月24日・神戸ポートアイランドホールで 撮影=森田篤)

INDEXに戻る。

NEWSNETホームページに戻る。


◎703人に春 後期合格発表

Photo 神戸大の後期合格発表が3月22日あり、11学部703人が合格した。合格者の受験番号は22日10時から27日午後5時の間、神戸大のHP上で公開される。【3月22日 神戸大NEWS NET=UNN】

 入学手続は3月26日、 午前9時から午後5時まで神戸大国際文化学部A棟1階の学生センターで行われる。

【写真】後期入試の様子。(3月22日・理学部で 撮影=西麻理子)

INDEXに戻る。

NEWSNETホームページに戻る。


◎起訴された京大生 放学処分に

 京大は3月23日、女子学生2人を酒に酔わせ集団で暴行したとして、集団準強姦罪で起訴された元アメフット部員の池口亮、白井淳平、木戸晶裕(いずれも4年)の3被告を同日付けで放学処分にした。【3月23日 京都大学EXPRESS=UNN】

 木谷雅人副学長は「女性の人権を踏みにじった行為であり、学生としての身分のはく奪に値する」と説明した。学生を放学処分にするのは1953年以来、53年ぶり。
 京大は事件の再発防止策として、人権に関する研修会の開催や、新入生ガイダンス時に「人権を考えるために」と題するパンフレット配付するなどして、周知徹底を図っていくという。

INDEXに戻る。

NEWSNETホームページに戻る。


◎阪大、大阪外大が統合 推進案に合意

 2004年5月から続いてきた阪大との統合協議をめぐり、「大学統合推進合意書締結式」が3月23日、千里ライフサイエンスセンター(豊中市)で行われた。【3月23日 大阪外大新聞=UNN】
 締結式には、阪大の宮原秀夫総長と大阪外大の是永駿学長が出席し、合意文書に調印した。今回の合意は最終合意ではないものの、詰めの協議を進めて4月半ばに文科省に計画を提出する予定。国会審議などが順調に進めば、07年10月の統合が実現することになる。
 また、締結式で配布された資料によると、統合構想については1月に体育会へ示された内容から大幅な変更は加えられていない。
 統合へ向けて大学が動くなか、学生の反応はどうか。加藤雅之・体育会委員長は「協議進行が阪大ペースな印象」と話す。リーダーズトレーニングでも問題として挙がった新歓状況の困難さにも触れ、「(体育会の)生き残りは厳しい」とする。
 学生協議会設立委員会の代表を務める小山郷さんは、今回の推進合意について「学生内部での合意を得るよう努力すると(大学から)回答を得ていた。大学は努力しなかったのだろうか」と話し、大学への不信感も口にする。「大学側の発する正式の情報を持っている人が少ない」と、情報が浸透していない現状も指摘している。

INDEXに戻る。

NEWSNETホームページに戻る。


◎サークル総覧2006 公開スタート

 ニュースネット委員会は、2006年度サークル総覧を本日より公開します。新入生の皆さんは、クラブ・サークルを選ぶ際にご利用ください。【3月22日 神戸大NEWS NET=UNN】

 なお、ニュースネット委員会では、引き続きサークル総覧への情報提供を呼びかけています。掲載を希望する団体は、申し込みフォームからご連絡ください。
 ご意見・ご感想はnewsnet@kobe-u.comまで。

INDEXに戻る。

NEWSNETホームページに戻る。


◎窪田名誉教授 肺炎のため死去

 窪田宏名誉教授(くぼた・ひろし=神戸大名誉教授、元大阪経済法科大学長、商法学)が21日午前0時5分、肺炎のため神戸市北区の病院で死去した。享年84歳。兵庫県出身。葬儀・告別式は22日午後1時に神戸市北区鈴蘭台西町1の23の1、鈴蘭台カトリック教会で。喪主は長男美知夫(みちお)氏。【3月22日 神戸大NEWS NET=UNN】
INDEXに戻る。

NEWSNETホームページに戻る。


◎アメフット初戦 4月16日に甲南大と

 関西学生アメフット連盟は06年春季リーグ日程を公開している。神戸大の初戦は4月16日。甲南大との新歓フェスティバルから。【3月21日 神戸大NEWS NET=UNN】
●2006年春季リーグ 神戸大日程(3月14日現在)
▽4月16日(日) 王子スタジアム 午後2時〜 神戸大−甲南大 新歓フェスティバル
▽4月23日(日) 王子スタジアム 武庫川女大−神戸大 女子タッチフットボール
▽5月20日(土) 王子スタジアム 午後1時40分〜 神戸大−大体大(Div.2) 関西学生大会
▽6月10日(土) 王子スタジアム 午後2時半〜 神戸大−大産大学 神戸大学フットボールDAY
▽6月25日(日) 王子スタジアム 午後2時〜 神戸大−松下電工 第56回神戸ボウル
▽7月8日(土) 大阪市長居球技場 午後6時〜 WHITE STARS−BLUE STARS NEW ERA BOWL 2006

INDEXに戻る。

NEWSNETホームページに戻る。


◎守殿教授の最終講義 30日に楠キャンパスで

 神戸大の理事・副学長の守殿貞夫教授が平成17年度末で退官する。最終講義は3月30日午後4時半から午後5時半まで。場所は楠キャンパス大講義室。テーマは「楠地区の皆さんに感謝」。【3月20日 神戸大NEWS NET=UNN】

INDEXに戻る。

NEWSNETホームページに戻る。


◎開設半年の「あーち」 大学発の子育て支援

 神戸大が設立した灘区の子育て支援施設「のびやかスペース『あーち』」が、開設から半年を迎える。多いときで100人以上の親子連れが訪れる同施設。利用者の判断で気軽に立ち寄れる利点を生かし、今後も地域貢献をすすめる。【3月19日 神戸大NEWS NET=UNN】

Photo  「のびやかスペース『あーち』」は、神戸大が運営する子育て支援施設。保育所のように子どもを預ける施設とは異なり、親子で遊ぶことをコンセプトにしている。施設開放時は、会員登録さえすれば誰でも利用できることが強みだ。昨年9月のオープン以来、多い日で一日30人の学生や、100人以上の親子連れが訪れた。 

 「あーち」は旧灘区役所庁舎(神戸市灘区神ノ木通)の2階に設置されている。運営方針などは大学の自主性に任されており、大学の地域貢献の場として開放されている。
 「口コミで噂になっていたので、(オープン時に)人が集まるかどうかは心配していなかった」と話すのは「あーち」設立に携わった発達科学部の伊藤篤教授。
 六甲道の、親と子のくつろぎ空間「ふらっと」での経験を生かし、設立に尽力した。

 伊藤教授は、同施設が学生に実践的な学びや研究の場になると説明する。
 「ここは課題を見つけ、解決するという自己実現ができる場所。学生のいいアイデアで主体的な企画を作ってもらえれば」と期待を寄せる。
 子どもと触れ合う機会が持てる同施設は、発達科学部の女子学生がよく立ち寄るという。

 4月から保育所へ勤める松下直子さん(発達・4年)は「子どもと遊ぶのが好きなので何度か(「あーち」を)訪ねた。大学がこういう施設を作るのはいいことだと思う」と笑顔で話した。
 「あーち」では今後、個人のライフサイクルに見合う子育てプログラムを提供したり、就労と保育に関わる講座を複数回行うことを計画している。
 問いあわせは、ホームページhttp://www2.kobe-u.ac.jp/~zda/arch-prep.html参照。(記者=森田篤、西麻理子)

【写真】簡単な登録をすれば無料で利用できる。遊びのスペースや育児相談もあり、多くの親子がやってくる。(3月16日午後3時すぎ・神戸市灘区神ノ木通「のびやかスペース『あーち』」で、撮影=西麻理子)

INDEXに戻る。

NEWSNETホームページに戻る。


◎高大の科学教育を議論 21日に発達でシンポ

 発達科学部が主催するシンポジウム「理系AO入試を通じた高校と大学の接続−21世紀における科学者養成の新展開を目指して−」が3月21日、同学部で開催される。参加費は無料。高校・大学関係者や一般を対象に参加者を募る。【3月18日 神戸大NEWS NET=UNN】

 シンポでは、21世紀の科学者を養成するための高大一貫教育について議論される。特色ある科学教育を推進する高校関係者や、理系AO入試を進める大学関係者らが集まる。新しい科学者養成のあり方に興味を持つ人が集まり、意見を交わす機会が設けられる。
 時間は午後1時から午後5時半まで。問合せは「理系AO入試シンポジウム」実行委員会まで(メールsym06ao@h.kobe-u.ac.jp FAX078-803-7939)。

INDEXに戻る。

NEWSNETホームページに戻る。


◎内藤教授の最終講義 18日に瀧川記念館で

 農学部の内藤親彦教授が平成17年度末で退官する。最終講義は3月18日午後2時から午後3時半まで。場所は瀧川記念学術交流会館。テーマは「ハバチに魅せられて」。【3月17日 神戸大NEWS NET=UNN】

INDEXに戻る。

NEWSNETホームページに戻る。


◎課外活動優秀団体・部員 2団体と9人が受賞

 今年度の課外活動優秀団体・部員の表彰式が3月17日、百年記念館内の六甲ホールで行われた。神戸大の栄誉を高めた優秀団体・部員として2団体と3人、課外活動の発展へ多大な貢献をした卒業年度の優秀部員に6人が表彰され、受賞者はそれぞれ野上智行学長から表彰状と盾を受け取った。【3月17日 神戸大NEWS NET=UNN】

 式には受賞者と受賞団体の部員数名が参加し、表彰状の授与と、各団体の活動内容のビデオ上映が行われた。硬式野球部の三枝明さんは、「受賞できたのは自分一人の力ではなく、一緒に練習した仲間、監督、コーチ、OBの支援のおかげ。社会人になってもこの恩を忘れず頑張っていきたい」と語った。(記者=西麻理子)

●被表彰団体
▽スケート部(フィギュア)
▽女子端艇部
●被表彰部員
▽柔道部 鎌田友佳
▽柔道部 長光孝昌
▽ウィンドサーフィン部 山口仁美
●被表彰部員(卒業年度者)
▽硬式野球部 三枝 明
▽ホッケー部 弓岡由和
▽日本拳法部 村上真彦
▽体操部   村田和隆
▽ラクロス部 田中 雄
▽吹奏楽部  福元健介


INDEXに戻る。

NEWSNETホームページに戻る。


◎[検証]合格発表ミス 連載3「大学のレベル」

 合格した!そう思って掲示板を見に行ったら、番号がない…。ショックを受けた受験生の心のケアはどうするのか。一方で、大学本部の組織の連係のまずさも問われている。他大学にも教訓となった、ホームページ(HP)合格発表ミス問題。独立行政法人化後、初めて直面した危機を、神戸大はどう乗り越えるのか。【3月16日 神戸大NEWS NET=UNN】

《「番号がない」受験生のショック…心のケアは?》

Photo  合格発表は、9日午前10時から、キャンパスの掲示板とホームページで、受験番号のみを発表した。同5分ごろから受験生からの確認の電話が入試課や学部事務室にかかり始める。
 「10時に見た時は(自分の)番号があったが、もう一度40分後に見たら無くなっていた。どういうことか」。
 発達科学部を受験した生徒は、ウェブ上の合格者発表を見て自分の受験番号を確認。発達科学部のキャンパスに出かけて掲示板を見たら、受験番号がない。学部事務室に申し出たところ、不合格を告げられた。

 「一番してはいけないことだと思うし、3分間の間に見て本当は落ちていたのに受かっていたと思った人がもし自分だとしたら、やりきれない思いになる。」(広島県高校2年・男)。
 「大学の合格発表はその人の人生を左右することだから、それに関わる人はもっと慎重になるべきだと思います。」(経営1年・男)。
 「ありえない。合格発表は受験生にとって、特に浪人生にとっては本当に怖い。死活問題。私自身は10時ちょうどに見た人だし、たいがいの受験生は即チェックすると思う。それはないだろうというミス。簡単に対応しすぎちゃう?」(経済2年・女)

 合格発表という人生で最も緊張する瞬間。ミスが重大な影響をおよぼすことは、だれにでも想像できる。
 9日の会見で、野上智行学長は「万一、本学のミスが招いたことであるのなら、最大限の対応を考えたい」と話した。
 「自殺者でも出たらどうするのか」(40歳代男性・神戸大卒業生)という声もある。発表を見て、周囲に告げた後で、それがぬか喜びとわかったときの受験生たちのショックはいかばかりか。受験生に深刻な「心の傷」が残っているとしたら、大学は心のケアも含め対応すべきではないだろうか。

《“潔さ”すら感じられた大学の対応》

 神戸大では2004年度合格発表からHP上での合格者番号の公開を行っており、今回のような問題は初めて起こった。遠隔地で来られない学生のために、神戸大はHPでの合格者発表は続ける意向だ。
 今回のミスを避けるために、後期入試では違うアドレス=URLを使用するという。
 今回、当日の午後4時半に学長、副学長がずらり並んで急きょ記者会見。記者の質問にも積極的に応え、事実を隠そうという態度はなかった。
 その日のうちに、入試課は対応窓口の電話番号をホームページ上に公開し、11日と12日の土曜日曜は24時間、問い合わせに対応した。
 対応には終止“潔さ”すら感じられた。
 それほど、ミスは単純だった。ログも残っており、うやむやにできるものではなかった。

Photo 《入試課と広報 本部内の混乱》

 「受験生の皆さん、再度、合否の確認をお願いします」。
 学長の緊急記者会見が行われた合格発表当日の午後。大学ウェブサイトのフロントページのトップに、異例のタイトルが掲載された。
 クリックすると、「午前10時の掲載直後から平成17年度のデータが載っているとの問い合わせが十数件ありました」。「受験生の皆さん、関係者の皆さんにご心配をおかけして申し訳ありません」。「疑念がおありの場合は、下記のところにご連絡ください」として、入試課長、課長補佐の実名とデスクの直通電話が掲出された。
Photo  ウェブ上での初動は、比較的早かったといえる。
 ところが、このページの見出しが、まだ大学に責任があると認めていない9日の段階で「おわび」となっていて、あわてて「再度ご確認を」に差し換えられた。

 13日午後には、フロントページのトップのさらに上段に「受験生の皆さんへ お詫び」のタイトルが出た。
 ニュースネット委員会が、「何時に掲出したのか」と入試課に電話取材すると、入試課では把握していない様子。しばらく職員どうしのやりとりがあって、担当者はようやく「2時半ごろ」と応えた。
 入試課と、ネット広報担当との意思疎通が、あきらかに混乱している様子だった。

 ピンチに、その組織の風土が露呈する。
 ミスをした当該部署は現場の善処に徹して、広報はすべてを把握して外部への対応をする。
 ある程度の企業なら当然の対応が、この大学ではできていない。

《「神戸大のレベルはどうなっているのか」》

 6日には埼玉大で、HPに合格者31人の受験番号を掲載せず、誤って不合格者5人の番号を掲載したミスがあった。同大学によると、原因は「発表前の確認作業を怠ったこと」としている。
 人間はミスを犯すものだ。HPのミスは、作業はキーボード上で簡単にできるし、世界中の人に向けて掲示できるメリットがある。しかし、瞬時でも手順を誤るとはかり知れない影響がある。

 「こんな単純な作業ができないなんて、神戸大のレベルはどうなっているのか」(30歳代男性・メディア関係者)。「この大変な失策を反省するとともに、責任をしっかりととって欲しい。どのような改善策を取るのか」(経済2年・男)という指摘に、大学はどう応えるのか。

 「京大アメフット元部員の強姦事件」、「阪大生ホスト恐喝事件」と、大学生の資質が問われる事件が相次いでいるが、今回は大学本部中枢のミス。
 大学は、「22日の後期日程の合格発表までに、発表手順をマニュアル化するなど再発防止策たてる」(10日記者会見)としている。

組織の連係に問題
神戸学術事業会・高瀬進取締役(ネット事業担当)の話  インバウンズ・サービス(アクセスの集中)に対するノウハウが足りない。一人でアップして、そこにクレームが殺到すると、パニックになっただろう。事実は何かに気づくのが遅れてしまう。ネット操作と外部からの問い合わせ受けを、うまくリンクさせていない。情報を受ける、発信するを、組織として統合させる必要がある。ネットでは世界につながっているのに、学内の各組織が横につながっていない。

「ネットは補足」と考える甘さ露呈
神戸大工学部・森井昌克教授(情報通信工学)の話  今回の件は私達、教職員が十分反省すべきだ。ネットでの公表を、補足的な手段と考えている甘さが露呈した結果だ。ネット社会では、「情報」を出せばよいと言うものではなく、その情報を欲している人がどのように見えるか、見た結果をどう判断するかが重要。必然的に外部からの検査が事前、事後、そして作業時にも必要になってくるだろう。少なくとも、ネットワークセキュリティの専門家の指示を仰ぐべき。セキュリティは、重要な「危機管理」の問題としてとらえるべきではないか。

他大学にも重い教訓
甲南大法科大学院・園田寿教授(情報法、刑法)の話  合格発表という、人の人生を左右する重大な場面で、このような単純ミスがあったということは社会的にも非難されるべき失態だが、最近は入試出願や合格発表など、多くの大学がインターネットを利用している。今回の事件は他大学にとっても重い教訓だ。

         ◯      ◯

 この連載は、森田篤、西麻理子、松本由紀が担当しました。編集部ではみなさんからのご意見をお待ちしています。newsnet@kobe-u.comまでおよせ下さい。〈完〉

【写真上】胴上げの陰で、あると思った番号が掲示板で見つけられない受験生がいた。(3月9日午前10時すぎ・六甲台キャンパスで 撮影=森田篤)
【写真中、下】入試課と、広報の連携も問われた。

INDEXに戻る。

NEWSNETホームページに戻る。


◎学術協定結ぶ インドネシア政府と

 神戸大とインドネシア政府は、大学の新たなプログラムとして同国の学生を留学生として受け入れる方針を固め、3月16日に調印式を行った。調印式には、大学・政府関係者ら約30人が出席した。プログラムの対象者は現地の地方公務員。修了すればインドネシアと日本の修士学位を同時取得できる。【3月16日 神戸大NEWS NET=UNN】

 神戸大は2006年10月からデュアルディグリープログラムを開始する。これは、日本政府による発展途上国の高等教育を支援するプログラムの一環。神戸大が日本政府の呼びかけに合意し、覚書に調印する運びとなった。新年度以降、インドネシアから国際協力研究科に年間最大7人の留学生を迎えて実施される。

プログラムの具体的な内容
Photo  履修の対象となるのはインドネシアの地方公務員など。二年間のプログラムのうち、一年目は現地の各大学(インドネシア大、ガジャマダ大、バンドン工科大、ブラヴィジャヤ大)で英語や専門分野について学ぶ。二年目は神戸大で各自の履修分野に合わせた研究活動を行う。通常二年間で仕上げる修士論文を、来日期間の一年で、単位履修と同時に執筆しなければならない。
 通常よりも非常に厳しく多大な努力が必要になるが、修了すればインドネシアと日本の二つの学位を同時に取得することができる。
 神戸大が授与する修士号は、国際学、経済学、政治学のいずれか、インドネシア側はそれぞれの研究科の学位。神戸大での授業は基本的に英語で行われ、希望者は日本語の授業も取ることができる。
 インドネシア政府は、このプログラムを通して公的人材育成を狙う。
 神戸大としては現地の学生を受け入れることで国際貢献でき、研究の幅が広がる利点がある。

Photo 今後の方向性
 プログラムは、6年間の期限で実施される。  神戸大以外に政策研究大学院大、筑波大、広島大、慶大などが調印。各大学では今後、個別の科目についての協定を結んでいく予定である。  国際協力研究科の太田博史研究科長は「インドネシアの人材育成にかける思い入れは理解できるので、できる限り頑張っていきたい」と語る。  留学生は現地へ帰国した後も、日本との橋渡し役として期待されており「両国の良好な関係づくりに役立てれば」(太田研究科長)としている。(記者=森田篤、西麻理子)

【写真左】調印式に出席した野上智行学長(写真左)。(3月16日・国際協力研究科で 撮影=西麻理子)
【写真右】記者の質問に答える太田博史研究課長。(3月16日 撮影=森田篤)

INDEXに戻る。

NEWSNETホームページに戻る。