| I.開校式、講義・パネル討論 | |
| 日時 | 2月19日午前9時〜午後5時30分 |
| 場所 | 大学教育研究センターK402教室 |
| 講義 | 「生き難さ」ってなんだろう…? ▼午前の部「そのままでいいとおもえるために〜精神障害者作業所・浦河べてるの家の取り組み」 ▼午後の部「セクシャル・マイノリティからの問題提起」 |
| II.体験実習(テーマ別) | |
| 【高齢者福祉】 | |
| 日時 | 2月23日〜3月19日までの間の平日2日間 |
| 場所 | 宝塚市の宅老所「光明の家」、「中洲の家」 |
| 【障害者福祉】 | |
| 日時 | 2月21日・3月20日 |
| 場所 | 灘区の「たんぽぽ作業所」 |
| 【児童福祉】 | |
| 日時 | 3月2日、3日または10日、16日 |
| 場所 | コープこうべ(子育て支援) |
| 【国際交流】 | |
| 日時 | 2月26日、3月2日、9日、16日より2日間選択 |
| 場所 | 神戸定住外国人支援センター「ハナの会」 |
| 【地域問題】 | |
| 日時 | 2月28日、3月13日 |
| 場所 | 「神戸YMCA」(灘・東灘区の野宿者(ホームレス)支援のための夜間パトロール) |
| 【まちづくり】 | |
| 日時 | 2月21日 |
| 場所 | 神戸市西区糀台(住民のワークショップ参加) |
| III.意見交換会 | |
| 日時 | 3月22日午後1時〜午後5時 |
17日の神戸は、厳しい寒気に包まれた。午前中から天気が崩れ、午前8時ごろにはあたりが白い雪化粧に。その後も、冷たい雨が断続的に降り続いた。また、この日は大学入試センター試験の1日目。試験時間中は、いつものキャンパスの喧騒もなく、慰霊碑周辺はいっそう音のない空間に。
加藤貴光さんの母、律子さんは1月16日の献花式に参列するため、広島市から来た。慰霊碑の前に白い花を手向け、静かに手をあわせ、黙とうした。
あれから9年が過ぎて、3288日目の朝。白い雪とともに迎えました。あの日も今朝のように凍(い)てついて暗くて…。9年がうそのように過ぎました。 英人よ。今年も来れました。母さんと2人で。 この日が過ぎないと、私のうちにはお正月が来ません。 あの年は一緒に初詣にいったね。 あの時の写真が最後になりました。 あれから私の家のお正月が変わりました。年の暮れに年賀状は書かなくなりました。初詣も行けなくなりました。 今日この日神戸に来ると、やっと年が明けます。 決して良いことではないけれど、そんな習慣が私の家にはつきました。 今年も来ました。おかげさまで来れました。 神戸の3か所にある、慰霊碑の君の名前を指でなぞるだけなのに。 今日からまた10年目を刻み始めます。3288、3289、3290、3291…、もう数えるのはやめます。 あの日のことはやっぱり本当で、あの東灘の下宿の前の車の中で見た凍(い)てついた月。間断のないサイレン。しかし奇妙に静かな風。 被災された多くの方々の記憶の中に、しっかりと残っていることと思います。 英人。君のふるさとの金沢は、今年は雪が本当に少ないです。 好きなスキーには帰らないでいいよ。 あのままの君の部屋。泥のついたまま真ん中で折れてしまっているスキー。今年は片づけようと思う。 テニスのラケットに、ボールも空気がなくなって寂しそうだ。 大学の軟庭のパートナーだったK君が結婚したそうだ。お母さんからお葉書をいただいた。 それだけ年がたったんだね。 今日こうして被災された多くの方々と一緒に、こんな記憶も大切に、大切に語り継いで…。失った多くの物、多くの宝、多くの優しさ。 決して決して忘れない。 あの日を決して忘れないよ。今日の日も決して忘れない。 英人よ。君への思いは、神戸のたくさんの方たちと共に生き、大好きだった神戸のまちと一緒にあります。 君のふるさとで、神戸という名前を聞くだけで、心が震え、このまちを私達はいつまでも愛します。 英人よ。息子よ。私たちの誇りで、大切な記憶。 今日は祈りをこめて花を捧げたいと思います。 また来ます。神戸に。 そのためにも、父さんも母さんも、体を大事にして、10年目を歩みます。 また来ます、神戸に。またの日を楽しみに。 【写真】神戸市の「1・17のつどい」で、壇上からメッセージを読み上げる今英男さん(1月17日午前6時すぎ、神戸市中央区東遊園地で) |
17日早朝の神戸大は強い雪が降る悪天候。試験開始時間の繰り下げも心配されたが、開始1時間前には雪も小ぶりとなり鉄道やバスなど公共交通機関に乱れもなかったため、1時間目の外国語は予定通り午前9時30分から行われた。
雪がちらつく寒い朝。あたりはまだ暗く、「鎮魂」とくり抜かれた碑を竹灯篭の灯りがあわく照らす。「そのとき」を告げる鐘が遠くで鳴ると、それに合わせるかのように雪が止む。訪れた人々は静かに手を合わせ、黙とうをささげた。
あたりが暗くなるころ、六甲台学舎の前庭に人影があった。慰霊碑前の砂利場に懸命に灯篭を固定しようとしているのは、「犠牲者聞き語り調査」の大学院生たち。砂利のため、ぐらつく竹灯篭に苦戦している。固定して、いざ点火という段になっても、ろうそくには、なかなか灯がつかない。ガス灯「1・17希望の灯り」からもらったランタンの灯を種火に、灯篭の中に浮かべられたろうそく一つひとつに灯をともしてゆく。悪戦苦闘を1時間以上続けて、ようやく45本の灯篭に灯がつくと、ほっとした声がもれた。「こんなに時間がかかるとは」と予想外の苦戦を認めつつ、「一時は、つかないんじゃないかと思いました」と苦笑い。
震災慰霊碑は、港町、神戸を一望できる六甲台学舎の前庭にある。毎年1月17日に、犠牲者を追悼する献花式が行われている。震災から9年を迎えた今年は、センター試験が17日に実施されるため、一日前倒しされた。