神戸大NEWS NET 2003年7月のニュース
◎国立大は70〜80万円 法科大学院授業料
司法制度改革の一環として来年4月に開校する法科大学院について、文科省は7月31日までに、国立大の年間授業料の標準額を70〜80万円で設定する方向で検討に入った。【7月31日 UNN】
私大は年間150〜200万円としている大学が多いが、国立大との差が100万円前後にまでなるため、再検討を迫られる大学も出てくるものとみられる。
文科省は8月の概算要求までに具体的な標準額を決め、さらにその額から一定の範囲内で上限を示す。国立大はこの範囲内で、個別に授業料を決めることになる。
現在の国立大の学部や大学院の年間授業料は約52万円。法科大学院は少人数教育で実務家を教員として招くため、学費は高くなりがち。国立大でも100万円を上回るとの試算もあったが、学生への配慮などとして70〜80万円の間におさまる方向になった。
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◎神戸大は2月7・8日 法科大学院入試日程
法科大学院協会設立準備会(奥島孝康会長)は7月29日、来年4月に開校する法科大学院選抜試験の日程を発表した。1月中旬に早大など有名私大が、同下旬に東大、京大などが試験を行う一方、神戸大は2月7日、8日に実施する。【7月29日 UNN】
同準備会は加盟校104校にアンケートを実施。法科大学院開設を目指す72校のうち52校の7月16日時点の見通しを公表した。
中大、早大をはじめ、独自に日程を発表した慶大など1学年250人以上の大規模大学院の試験は1月10日、11日に集中。国立大では東大、京大、一橋大、名大が1月25日ごろに日程がかたまっている。
地方国立大の試験日は1月末以降に集まり、神戸大は2月7、8日に実施する。熊本大は1月30日と2月21日など。明大、立教大、大宮法科大学院、立命などは大学入試センター試験のある1月17、18日に実施。社会人受験生に配慮して、ほとんどの日程は土日に組まれている。
3月にも、東北学大、東海大、明治学大などが後期日程入試を予定。最も早い試験は、神院大で、今年12月22日から24日となっている。
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◎国立大のサイバー攻撃対策 整備済みは約2割
文部科学省が全国99の国立大に策定を求めていた「情報セキュリティーポリシー」の整備が、現在までの2年余りで約2割にとどまっていることが、7月27日に分かった。【7月28日 UNN】
大学教育機関のネットワークセキュリティーの甘さが指摘される中、文科省は2001年6月に、「情報セキュリティーポリシー」(サイバー攻撃から情報・データ、システムを防御する基本方針)の整備を国立大などに求める文書を出していた。セキュリティーポリシーは組織内の情報セキュリティー対策の基本方針や手法を示すもの。セキュリティーのぜい弱性を洗い出し、意識の向上にもつながるとされる。
同省のセキュリティーポリシー概要などを示して策定を促したが、整備されたのは2001年度に5大学、2002年度に11大学、2003年に6大学と、2年間での合計は22大学で約22%。文科省は大学の特殊性を考慮したうえで、着実に取り組みたいとしている。
昨年度、国立大が受けた不正アクセスなどの攻撃は、文科省に届けられただけで609件にのぼる。多くがウイルス感染だが、神戸大のサーバーが不正侵入を受けて、米航空宇宙局NASAのサーバーなどを攻撃するように仕組まれたプログラムを大学サーバーに仕掛けられるという悪質な例も起こっている。
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◎船上で1つに 天神祭に神大奉拝船
日本三大祭りのひとつ、天神祭が7月25日に行われ、船渡御には神戸大のOBなどで作る神戸学術事業会が出船した奉拝船「神戸大学学友船」が参加した。【7月27日 神戸大学NEWS NET=UNN】
「神戸大学学友船」は北村新三副学長をはじめとした大学幹部や、凌霜クラブ主催の「留学生日本語作文コンクール」で最優秀賞、優秀賞を獲得した3人の留学生など総勢200人以上の乗船客を乗せ、午後6時に出航した。船上では中華料理人の程一彦さんの特製弁当が振舞われ、タレントの田渕岩夫さんによる進行、お笑い芸人の漫才などで盛り上がった。
しかし、メインはなんといっても大阪の夜空を彩る大輪の花火。船の真上で上がる迫力に「すごい、すごい」、「ほんまに真上で上がるんや」といった声が聞かれた。
準備期間が短かったこともあり、最後にはマイクの電源が落ちてしまうハプニングもあったが、学術事業会の段野治雄さんは「ほとんどのお客さんが『来年も乗るよ』と言ってくれた。来年もぜひ続けたい」と満面の笑み。
学術事業会によると今回の乗船客のうち卒業生などの神戸大関係者が5分の3、残りがその他の一般客だったという。段野さんが「大学と卒業生、その他のみんなをつなぐ場になれば」と話せば、北村副学長も「同窓生を核に1つにまとまるきっかけではないか」。船上で1つにまとまり、神船大との統合、独立行政法人化など大きな動きを乗り越えるためのきっかけにもなったようだ。
【写真】盛り上がる天神船の船上。後ろには神戸大のロゴマーク入りの旗が風に揺れる(7月25日・天神船で 撮影=中島仁志)
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◎学生課名乗る不審電話 個人情報目的か
住所や携帯電話番号などの個人情報を聞きだそうとする不審電話が神戸大生の実家などにかかってきていることが7月27日までに分かった。【7月27日 神戸大学NEWS NET=UNN】
電話の主は「学生課の近藤です」と名乗り、「緊急のため」として学生の携帯電話番号や住所などを聞き出そうとした。神戸大には今年4月からの組織改変で「学生課」の名称のつく部署はなくなっており、旧学生課の業務を行っている学務課には近藤という職員はいないという。
学務課によると不審電話がかかり始めたのは7月上旬から。保護者から問い合わせが寄せられ発覚したという。17日、18日にも同様の問い合わせが3件あり、現在までに合計5件の相談が寄せられた。「大学からの連絡だと信じて、教えてしまった人もいるかもしれない」と学務課。先週金曜から全学に注意を促す掲示を行っているが、「学生、保護者の自己防衛に頼らざるを得ない部分もある。(今回の電話は)大学とは一切関係ないので注意してほしい」と話している。
同様の不審電話は阪大、大外大の学生にもかかってきており、しばらく注意が必要のようだ。
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◎入試例題を公開 法科大学院
神戸大の法学研究科は7月25日、来春新設する法科大学院(ロースクール)の法学既修者向けの入試問題の例題と解説をHPで公開した。来春、全国で一斉に開校予定の法科大学院のなかで初めての試み。【7月26日 神戸大学NEWS NET=UNN】
公開されたのは、法学既修者向けの筆記試験(法律科目試験)の例題。試験科目となる「憲法・行政法」、「民法」、「刑法」、「会社法」、「民事訴訟法」、「刑事訴訟法」のそれぞれについて、詳細な解説とともにHPで紹介されている。
例題では、「刑法」では具体的な殺人事件の経緯を想定して受験者に解釈させるなど、実際的なケースに対応した設問を用意。解説では解答のポイントを示し、どのような条文、学説や判例を重視するべきかを説明している。
神戸大法科大学院の来年度入試では、法学既修者、未修者とも、大学入試センターが実施する適性試験の結果を含む「書類選考」と、大学個別の「筆記試験」で合否が判定される。法学未修者の筆記試験は文章の読解力・分析力などを問う小論文試験。卒業に通常3年かかる未修者に比べて、2年での卒業が認められる法学既修者の筆記試験は、未修者の第1年次に開講される科目の期末試験程度の難易度が予定されている。
また、試験日は法学既修者入試が2月7日と8日、未修者入試が2月8日に決まった。東大、京大など主要国立大の法科大学院入試が1月25日前後に集中するとみられるため、これらの大学との複数受験も可能になる見通し。
このほか、社会人が合格した場合、仕事の引き継ぎなどのために1年間の休学を認める方針も示している。
法学部・法学研究科のホームページ→http://www.law.kobe-u.ac.jp/
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◎【震災特集9】活動への疑問乗り越え UNNの震災報道<中>
緊急連載「大学から震災の灯は消えたか」第9回。震災後も、毎1月号の紙面を使った震災特集などを通して震災報道を続けてきたUNN。被災地の風景を写真に収めて一般に公開した1999年の震災写真展や、5年後の遺族の声を集めた追悼手記などが大きな反響を呼んだ。一方で、年月がたつにつれて震災を伝え続けることに対して疑問の声も出るようになった。「そこまでして取材する意味があるのか。遺族の心を傷を広げることになるのではないか」。深まる疑問に直面しながらも、震災を見つめ続けた学生記者の活動を振り返る。【7月26日 UNN】
今年5月の大相撲夏場所。 両国国技館の砂かぶりで、土俵際の力士にむけてシャッターを切っている矢木隆晴さん(26)。朝日新聞に入社して4年目。若手カメラマンとして、あるときはノーぺル賞受賞者の自宅へ、またあるときは疑惑の知事公館の張り込みにと飛び回る。
学生時代は、関学の学内紙「関学新月Tribune」の記者で、震災特集の取材に1年生の時からかり出された。
1996年に入学。堺市の実家から通う大学周辺の西宮にはあちこちに更地が残っていて、震災の傷跡が、まだなまなましかった。
「人の命を感じる取材は、初めてでした」と振り返る。
○ ○
現在、UNN関西学生報道連盟に加盟する学生新聞は10紙ある。1996年の震災1年後の追悼手記の特集は「神戸大NEWS NET」紙が単独で組んだ。
その翌年からは、被災地にある「関学新月Tribune」紙、「神戸女学院大学K.C.Press」紙のスタッフも加わり、3紙共同で1月号に震災特集を組むようになった。
97年1月号の特集のテーマは、矢木さんが取材に加わった「震災から2年 被災下宿は今」(4ページ)。
神戸大、関学であわせて54人の学生たちが亡くなった。彼らの最期の場所となった下宿跡を訪ねるルポだ。亡くなった学生を記憶にとどめるとともに、2年の間に下宿街がどこまで復興しつつあるのかを描こうというものだった。
取材を断られたり、怒鳴られることもたびたび。話してくれる人もぽつぽつだった。
「しんどかった」と矢木さんはいう。
翌98年は「震災から3年 いま、後輩たちに伝えたいこと」(4ページ)を特集。95年の震災当時1年生だった学生がこの春に卒業するのを前に、学生として被災した体験を記録にとどめようと、3大学で先輩たちにインタビューをした。
そして、99年からは、加盟全紙の共同編集に発展。タイトルは、震災の記録を写真で残す「大学から1999−震災発生から現在までの記録」。震災直後のキャンパスの様子や、震災を語り継ぐ人たちの写真が、見開きでレイアウトされ、9大学の紙面に一斉に掲載された。
紙面だけでなく、三宮、神戸大、関学、神女院大で巡回写真展を開いた。三宮フェニックスプラザでは、一般の市民も訪れた。
「震災当時の神戸と今を比較し、違いを伝えたかった」と言う。写真展の反響は大きかった。1000人を超える写真展への感想が寄せられた。中には、「もっと震災を伝えてほしい」と激励の言葉もあった。
この企画を提案したのも矢木さんだった。3年生になってカメラマンを志しはじめていた。映像で記録する事にこだわりたかった。
「一般の新聞社など、他のメディアで伝えられていない事実もある。学生しか気づかないことが伝えられた」と矢木さんは話す。「東京で働いていても、震災をずっと見つめていきたい」。
○ ○
震災から5年。2000年の特集は、記者10人程の大きな体制を組んだ。「被災学生5年目の追悼手記『亡くなった31大学111人へ』」(8ページ)。加盟大学から枠を広げ、震災で亡くなったすべての大学生の記録を残そうという取り組みだった。
各大学の事務局に頼み込んで遺族に手紙を出したけれど、返信はなかなかこなかった。電話取材をすることになって、議論が噴出した。
取材班キャップだった栃谷亜紀子さん(24=当時・神戸大3年)は言う。「そこまでして取材する意味があるのか。遺族の心を傷を広げることになるのではないかと言う後輩もいた」。
震災報道に疑問を持つ後輩にたいして、「とりあえず、やってみなさい」と取材に向かわせた。
栃谷さん自身、最初は「震災を体験していない自分が、遺族の気持ちを伝えるなんて、おこがましいのではないか」と思った。
しかし取材するうちに「話を聞いてほしい、記録を残してほしい」という気持ちを持つ遺族がいることを知った。「取材活動を通して、何より自分自身が震災に対して無関心であってはいけないと思った」と栃谷さんは言う。
追悼手記は、テレビ、新聞、インターネットとさまざまな媒体を通じて、紹介された。神戸以外の地域からも、たくさんの「声」がよせられた。
遠く新潟県在住の男性からも、「2000年はじめに、勇気の出るプレゼントをもらった」とのお便りがあった。
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01年には、再び3紙共同編集に戻った。「震災から6年 覚えていますかあの日のことを」(1ページ)。02年は「震災7年目の学生達」(1ページ)。
特集紙面としては小粒になったと、ある連盟OBはいう。「それまでの、記録性や網羅性のあるルポから、手近な体験者へのインタビューものになった」と分析する。96年の最初の特集は、12面を使って行った。
「被災体験のない学生達の手で、しかしよくここまで続いてきた」(同)という震災特集だったが、03年の編集で、ある事件がおきた。【震災取材班 福田公則】
※連載のバックナンバーはウェブ版特設コーナー(http://www.unn-news.com/sinsai/2003rensai/)でご覧頂けます。
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◎和歌山で耐震意識調査 工・塩崎ゼミ
東南海・南海地震で津波などの被害が予想される和歌山県那智勝浦町の住民に対し、神戸大工学部の塩崎ゼミが住宅耐震化の意識調査を実施したところ、耐震診断の半額補助制度を知っていたのは3・9%だったことが7月24日までにわかった。【7月25日 UNN】
この調査は、阪神淡路大震災の遺族の聞き取り調査で、死者の大半が住宅倒壊による圧死だったことを知った同ゼミの大学院生らが、「災害から命を守るには住宅災害の防止が重要」と2002年12月、同町中心部の一戸建て2027世帯にアンケートを実施し、20%に当たる412世帯から回答をもらった。
アンケートの結果では、6割が地震について危機感を持っていたが、和歌山県が1998年11月から2002年3月に実施した耐震診断の半額制度を知っていたのは3・9%の16世帯、診断を受けたのは0・5%の2世帯だけだった。
また、和歌山県や大阪府のように「利用が少ない」ことなどを理由に補助制度を廃止する自治体があるなか、同町住民の3割が耐震診断の再開を望んでいることが同調査でわかった。
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◎法・夜間主が廃止へ 来年度から募集停止
神戸大は7月23日、来年度の入試から法学部の夜間主コースの募集を停止すると発表した。現在、1〜4年生まで267人が在籍する同コースは、学生全員の卒業を待って廃止する予定。【7月24日 神戸大学NEWS NET=UNN】
法学部は1955年に、有職者(社会人)が学習できるようにと、5年制の夜間第2課程を設置した。その後、94年に昼間の講義も一部受講でき、4年での卒業が可能な夜間主コースに改編。しかし、最近では社会人学生が減少し、同コースのほとんどが職についていない一般の学生で占められる状態になっていた。経営学部の夜間主コースでも、今年度から定員を50人から20人に減らす動きが出ている。
これを受けて、法学部は「アドミッションポリシーと入学する学生像が不一致」と判断。また、学生の高学歴化が進み、大卒の社会人が大学院に入学する割合も増えていることから、社会人教育のニーズは大学院でカバーするとしている。
加えて、神戸大は来年には法科大学院(ロースクール)が新設予定。これに伴う教官の再配置も課題の1つで、募集停止方針決定の大きな要因になったと見られる。
募集停止は、2004年度の国の予算成立後に正式決定。近畿で法学系の夜間課程を設けているのは、公立大では大市大と神戸市外大の2校、私大では立命などがある。
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◎来春入試要項を発表 海事科学部は200人
神戸大は7月23日、2004年度の入試要項を発表した。神戸商船大との統合で新設される海事科学部の定員200人分が増え、募集総数は11学部で2670人になった。【7月24日 神戸大学NEWS NET=UNN】
来年度からのセンター試験の制度変更に伴い、経済・経営の夜間主コースを除く全学部で、センター試験の5教科7科目受験が必要となる。
国際文化学部の2学科は、定員を前期50人、後期20人に変更。経営学部昼間主コースの帰国子女特別選抜では英語の筆記試験の代わりに、TOEFLかTOEICの成績と面接、書類審査で選抜する方針。
入試要項は、大学のHPの入試情報のページ(http://www.kobe-u.ac.jp/admission/index-j.html)にも掲載している。願書も含めた学生募集要項は、11月ごろに発表する予定。問い合わせは入試課(電話078−803−5230または5235)まで。海事科学部についての問い合わせは、9月末日までは神戸商船大学入学主幹(電話078−431−6225)で受け付けている。
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◎「楽しさ」次の世代へ 柔道部が百周年式典
柔道部の創部百周年記念式典が7月20日、六甲台キャンパスで開催された。現役部員、OBなど約170人が出席し、1世紀にわたって築かれた伝統を祝った。【7月23日 神戸大学NEWS NET=UNN】
柔道部は前身校時代の1903年6月に発足。戦前から戦後にかけて10年間の活動中止期間があったが、53年には復活し、以来半世紀の活動を続けている。部の卒業生からは、新制神戸大の初代学長・田中保太郎など大学にゆかりの深い人物も多く輩出している。
本館102号教室で行われた式典には、野上智行学長らも参加。野上学長は「柔道部を卒業された方々が世界で活躍している。そういう人たちが築いた伝統が脈々と流れている」と祝辞を述べ、昨年、大学が創立百周年を迎えたことを挙げて「新しい100年を歩き始めた大学に力を貸してほしい」と訴えた。
その後、功労者への感謝状贈呈などが行われ、最後に柔道部現主将の森田浩太郎さん(工・4年)が「この記念すべき年に、ぜひ結果を残したい」と挨拶。厳粛な式典の後はざっくばらんな記念撮影や祝賀会で、参加者たちが旧交を温めあっていた。
また、式典の前には六甲台道場で現役・OBの交歓試合も開かれた。現役・OBそれぞれ15人ずつが挑んだ紅白戦は、5−4で現役部員チームに軍配。「強くなったってことを分かってもらうことで、恩返しがしたかった」と森田主将。試合中、OBチームから現役選手に檄(げき)が飛ぶなど、真剣勝負の中にも和やかな雰囲気が流れていた。
「先輩が伝えてくれた柔道の楽しさを次(の世代)に伝えられれば、100年でも200年でも続くと思います」と森田主将。「それが伝統の良さかな。今日は楽しかったです」と笑顔を見せた。
【写真】現役・OB交歓試合で、大将戦を争う森田主将(=写真右)(7月20日・六甲台道場で 撮影=岩崎昂志)
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◎企業リーダー育成術 NECと共同開発へ
NECは、神戸大大学院経営学研究科と連携して企業のリーダー育成のための研修プログラムを共同開発し、今年9月から主に関西の企業を対象に提供する方針を、7月22日に発表した。【7月22日 UNN】
主に、情報技術(IT)を活用した事業変革のノウハウを教える。加えて、異業種の受講生同士の交流を深めるのも狙い。研修期間は6か月。受講生が集まるのは月1回程度で20人が対象者となる。
神戸大の石井淳蔵教授(経営学)などを講師に招き、経営戦略や組織改革に関する知識を習得する。そのほかに、実際にビジネスプランを立案する。
NECは、研修で新たなビジネスモデルができれば、事業化したいと話している。
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◎天神祭に神大奉拝船出船へ 大学名出船は史上初
日本三大祭の1つ天神祭に、神戸大のOBらで作る神戸学術事業会が奉拝船を出船することが分かった。大学の名前を冠した奉拝船は天神祭の歴史の中でも初めて。【7月21日 神戸大学NEWS NET=UNN】
「もともとは思いつきなんですよ」。学術事業会の段野治雄さんは笑う。段野さんの会社の関係で出船していた奉拝船が今年から取りやめになったため、学術事業会の会議で「神戸大学を盛り上げる機会になるのでは」と奉拝船の出船を提案したという。
奉拝船の名前は「神戸大学学友船」。大学の名前を冠した奉拝船というのは1000年以上続く天神祭の歴史の中でも珍しく初めてのこと。今回は副学長、事務局長といった大学トップを招待し、KUC凌霜クラブなどで募った神戸大OBなど200人が乗船する。また、先に行われた凌霜クラブ主催の「留学生日本語作文コンクール」で最優秀賞、優秀賞を獲得した3人の留学生にも副賞として乗船券が贈られた。
奉拝船の船腹には大きく「神戸大学学友船」と名前が入り、昨年の創立100周年を記念して作られた神戸大のロゴマーク入りの旗が2枚、船上にはためくことになる。段野さんは「どーんと大きく出す予定。大学のPRになるでしょ」と笑顔だ。
10月の神戸商船大との統合、来年度に控える独立行政法人化と、神戸大は激動期を迎えている。「無礼講の中で(神戸大の未来を)気軽に熱っぽく語り合ってもらえれば」と段野さん。未来の神戸大の姿を追い求め、奉拝船は7月25日午後6時に出港する。
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◎メルマガ配信開始 サークルネット
神戸大の体育会、文化総部所属の各クラブのなどの予定や結果を配信するサークルネットのメールマガジンの本格配信がが7月16日に始まった。【7月20日 神戸大学NEWS NET=UNN】
これまでサークルネット幹事会参加メンバーにテスト配信という形で行われていたメールマガジンの配信。現役からの連絡や、応援団の情報などをもとに作成されている。
第1号のメールマガジンには女子ラクロス部の試合日程や凌美会の野外展の日程、野球部やサッカー部の春季の結果などが掲載されている。現在は配信希望を出した個人とサークル幹事会の参加者のみに配信しており、徐々に読者数を伸ばしていく予定だという。
配信希望など問い合わせは神戸大学サークルネット事務局の荒木茂幸さん(メールcirclenet@kobe-u.com)まで。
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◎【震災特集8】被災地からの報道 UNNの震災報道<上>
緊急連載「大学から震災の灯は消えたか」第8回。震災発生直後の95年1月23日、UNN関西学生報道連盟(当時7大学加盟)の週刊大学ニュースが、「神大生、およそ20人が死亡」などの見出しとともに、大学を中心に被災地の状況を伝えた。UNNに加盟する神戸大の編集部に所属していた里田さんは、現場を巡っての取材で関係者の想いを集めた。学生新聞は震災をどのように伝えてきたのか、まずはUNNの活動から振り返る。【7月19日 UNN】
震災発生から6日後の1995年1月23日、UNN関西学生報道連盟(当時7大学加盟)の週刊大学ニュース「キャンパスWEEKLY」が、加盟大学のキャンパスに一斉に貼り出された。いつもはスポーツ結果や演奏会の記事が並ぶ紙面に「神大生、およそ20人が死亡」「(関学は)15人以上が死亡」と信じがたい見出しが並ぶ。
UNNに加盟している神戸大学ニュースネット委員会の記者・里田明美さん(当時=神戸大・院1年)は、1月17日の朝も、下宿先の神戸市灘区高羽町のアパートで、眠りについていた。そこに突然、下から突き上げるような激しい揺れ。「何が起こったのか分からなかった」という。夜が明けるのを待ち、大学の状況を知るために所属する研究室に向かった。
研究室につくと、パソコンなど、あらゆるものが床に落ちていた。廊下に並んでいた棚もすべて横倒し。研究室の窓から街を見下ろすと、あちらこちらから煙があがっている。
しかし、聞こえてくるはずの消防車のサイレンは、聞こえない。静かだった。静けさに恐怖を感じた。
3日後からは一般の報道関係者に交じって、学内の取材活動を始めた。
取材に向かった神戸大の体育館は、避難してきた被災者でいっぱいだった。ダンボールで区切られているだけの体育館に、毛布をまいて雑魚寝する状況。中には、家族を失った人もいた。
「不安でいっぱいだったはずの被災者が、こころよく取材に応じてくれた。『食べないか』と言われ、炊き出しの豚汁をごちそうになったこともある。人の温かさを感じた」と当時の取材活動を振り返る。
取材活動を続けていたある日、取材先の教務課から一枚の書類を渡された。その書類を目でおうと、同じ自然科学系のサークルに所属する仲間の名があった。リストは、亡くなった学生の一覧だった。「ショックだった」。
○ ○
里田記者が震災を取材して強く感じたのは、「生きること」だ。「取材を通し、震災で死んだ多くの仲間を知り、人生はいつ終わりをむかえてもおかしくないと肌で感じた。だから彼らの分まで精一杯、生きなければ」という。
1年後の1996年1月17日、里田記者の編集する神戸大の学内紙「神戸大学NEWS NET」は、亡くなった学生、教職員、大学生協スタッフら44人への追悼手記を、震災特集の紙面に掲載した。
「もうええから逃げてくれ」と、迫ってくる火を前に、友人にそう言葉を残して亡くなった人。課題の卒業制作を完成させるために、下宿で徹夜していて友人とともに最期をむかえた人。会計士の資格を取りながら、その仕事に触れることもできず、道なかばで逝った人。
一人、一人の死を悲しむ家族に向きあった。「一人、一人の死があまりに重い」と感じた。
「同じキャンパスで勉強をともにした仲間が、志なかばで命を落とした。しかし彼らは、確かに生きたのだと記録したかった」と里田記者はいう。追悼手記を作ろうと思いついたのは、自然の流れだった。
現在、里田さんは、地元の広島にある中国新聞で生活文化グループで働いている。「震災を報道したという経験によって、人について考えるようになった」という。人について考えること。震災報道で学んだことが、形を変え、今の仕事に結びついている。毎年1月17日になると、里田さんは神戸に戻ってくる。「ただ、神戸にいないと落ちつかないんです」と話す。
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空前の大災害の被災地から始まった、学生による情報発信。現在も続いているUNN関西学生報道連盟の震災報道はここから始まった。次回はUNNのその後の活動を振り返る。【震災取材班 福田公則】
※連載のバックナンバーはウェブ版特設コーナー(http://www.unn-news.com/sinsai/2003rensai/)でご覧頂けます。
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◎【告知】国文ECの集団討論勉強会 22日に
就職活動をサポートする国文エクステンションセンター(EC)の学生スタッフによるグループディスカッション勉強会が、7月22日に国文L202教室で行われる。【7月18日 UNN】
時間は午後5時〜7時まで。就職活動で問われる「コミュニケーション能力」を鍛えるため、学生スタッフ企画のグループディスカッションとフィードバックを参加者と一緒に体験する。主に国際文化学部の3年生を対象としているが、他学年・他学部生も参加可能。
詳細はECのHP(http://ccs.cla.kobe-u.ac.jp/committee/EC/)で。
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◎テロ追悼碑を建設 神戸大卒の曽野さん
読売新聞によると、ニューヨークでの同時多発テロの犠牲者追悼記念碑建設のため、スタッテン島が行った国際コンペで、神戸大大学院出身の曽野正之さんの作品が、19か国179件の応募の中から選ばれた。【7月18日 UNN】
コンペを主催したのは、スタッテン島は、世界貿易センタービルの対岸にあるニューヨーク市の5区の一つ。
選ばれたのは「ポストカード」という作品。この作品は、普通の絵葉書を犠牲者数に合わせて267倍に拡大。これを高さ約13メートルの真っ白な建造物として左右に広げ、犠牲者全員の横顔を彫り込み、彼らが対岸の事件現場を見つめるという趣向。
曽野正之さんは、高校時代に建築家を志し、神戸大大学院在学中にワシントン大に留学、5年前からマンハッタンの建築事務所に勤めてきた。
【お詫びと訂正】▽記事冒頭で、「神戸新聞によると」としていましたが、正しくは「読売新聞によると」でした。お詫びして訂正します。(7月20日 編集部入力)
▽記事見出しで、「神戸大卒の曽根さん」としていましたが、正しくは「神戸大卒の曽野さん」の誤りでした。関係者および読者の方々には大変ご迷惑をおかけしました。お詫びして訂正します。(7月23日 編集部入力)
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◎神戸大は6件採択 COEプログラム
優れた研究に予算を重点配分する、文科省の「21世紀CОEプログラム」の今年度の選考結果が公表された。56大学計133件が採択されたが、昨年と同じく国立大が7割以上を占めた。神戸大は社会科学分野で3件が選ばれるなど、計6件が採択された。【7月17日 UNN】
今年度のCОEプログラムには国公私立225大学が計611件を申請。選ばれた大学は東大(15件)、京大(11件)、阪大(7件)など旧帝大が全体の42%(56件)にのぼり、昨年度の結果に続いて国立大が73%と大半を占めた。私大で複数採択されたのは、慶大(7件)、早大(4件)、同大(2件)だった。
今回、対象になったのは5分野。「医学」は阪大の「感染症学・免疫学融合プログラム」など35件、「数学、物理学、地球科学」は神戸大の「惑星系の起源と進化」など24件、「機械、土木、建築、工学」は立命の「文化遺産を核とした歴史都市の防災研究」など23件、「社会科学」は関学の「『人類の幸福に資する社会調査』の研究(文化的多様性を尊重する社会の構築)」など26件、「学際、複合、新領域」は同大の「一神教の学際的研究」など25件が採択された。
今年度の総予算学は約334億円の予定で、選ばれた拠点には原則として5年間、国から補助金が配分される。拠点ごとの配分額はこれから決定する。
昨年度選考された「人文」、「化学」などの5分野と合わせた10分野でみると、CОEプログラム全体での採択数の内訳は国立大47校計181件、公立大7校計9件、私大31校計56件。10分野での国立大の採択割合は74%になった。このうち、2年続けて採択件数が最多の東大が26件、これに京大22件、阪大14件、名大13件と続く。これらの大学に東北大、北大、九大を合わせた「旧7帝大」は合計105件で全体の43%にのぼった。神戸大は、昨年度は「生命科学」で1件が採択されており、COEプログラム全体では計7件が選ばれた。
一方の私大では慶大の12件が最も多く、早大(9件)、立命(4件)、同大、日大、近大(各2件)の順だった。
●2003年度の採択研究は以下の通り(▼が付いているのは神戸大の研究)
▽医学
「人類共通感染症制圧のための研究開発」 北大・獣医学研究科獣医学専攻
「シグナル伝達病の治療戦略創生拠点」 東北大・医学系研究科医科学選考
「地域特性を生かした分子疫学研究」 山形大・医学系研究科医学専攻
「消化器扁平上皮癌の最先端多戦略治療拠点」 千葉大・医学薬学府先進医療科学専攻
「日本文化型看護学の創出・国際発信拠点(実践知に基づく看護学の確立と展開)」 千葉大・看護学研究科看護学専攻
「脳神経医学の融合的研究拠点」 東大・医学系研究科脳神経医学専攻
「環境・遺伝繁因相互作用に起因する疾患研究」 東大・医学系研究科内科学専攻
「ゲノム医科学の展開による先端医療開発拠点」 東大・医科学研究所
「歯と骨の分子破壊と再構築のフロンティア」 東京医歯大・医歯学総合研究科器官システム制御学系専攻
「脳の機能統合とその失調」 東京医歯大・医歯学総合研究科認知行動医学系専攻
「脳神経病理学研究教育拠点形成」 新潟大・脳研究所
「生体画像医学の総合研究プログラム」 福井医科大・高エネルギー医学研究センター
「メディカルフォトニクス」 浜松医大・医学系研究科生理学専攻
「神経疾患・腫瘍の統合分子医学の拠点形成」 名大・医学系研究科細胞情報医学専攻
「病態解明を目指す基礎医学研究拠点」 京大・医学研究科分子医学系専攻
「融合的移植再生治療を目指す国際拠点形成」 京大・医学研究科外科系専攻
「感染症学・免疫学融合プログラム」 阪大・医学系研究科分子病態医学専攻
「疾患関連糖鎖・タンパク質の統合的機能解析」 阪大・医学系研究科未来医療開発専攻
「フロンティアパイオデンティストリーの創生」 阪大・歯学研究科分子病態口腔科学専攻
▼「糖尿病をモデルとしたシグナル伝達病拠点」 神戸大・医学系研究科医科学専攻(拠点リーダー:春日雅人)
「放射線災害医療開発の先端的研究教育拠点」 広島大・原爆放射線医科学研究所
「多因子疾患克服に向けたプロテオミクス研究」 徳島大・医学研究科プロテオミクス医科学専攻
「大規模コホートに基づく生活習慣病研究教育」 九大・医学系学府臓器機能医学専攻
「熱帯病・新興感染症の地球規模制御戦略拠点」 長崎大・熱帯医学研究所
「細胞極性システム研究に基づく未来医療創成(からだの形づくりの仕組みの解明から病気の克服へ)」 横浜市大・医学研究科生命分子情報医科学専攻
「ユビキタス社会における災害看護拠点の形成」 兵庫県立看護大・看護学研究科看護学専攻
「先端医科学の地域医療への展開」 自治医大・医学研究科人間生物学系専攻
「低侵襲・新治療開発による個別化癌医療確立」 慶大・医学研究科外科系専攻
「幹細胞医学と免疫学の基礎・臨床一体型拠点」 慶大・医学研究科整理系専攻
「病院感染予防のための国際的教育研究拠点」 順大・医学研究科病理系専攻
「市民主導型の健康生成をめざす看護形成拠点」 聖路加看護大・看護学研究科看護学専攻
「再生医学研究センター(細胞シート工学を基盤とする臓器再生医療の発展)」 東女医大・医学研究科先端生命科学系専攻
「超低侵襲標的化診断治療開発センター」 藤田保健衛生大・医学研究科内科系専攻
「難病の革新的治療法の開発研究(骨髄内骨髄移植を用いた難病モデルでの検討)」 関西医大・医学研究科病理系専攻
「先端的な癌治療研究の拠点」 久留米大・先端癌治療研究センター
▽数学・理学・地球科学
「特異性から見た非線形構造の数学」 北大・理学研究科数学専攻
「物質階層融合科学の構築」 東北大・理学研究科物理学専攻
「先端地球科学技術による地球の未来像創出」 東北大・理学研究科地学専攻
「超高性能有機ソフトデバイスフロンティア」 千葉大・自然科学研究科多様性科学専攻
「科学技術への数学新展開拠点」 東大・数理科学研究科数理科学専攻
「極限量子系とその対称性」 東大・理学系研究科物理学専攻
「多圏地球システムの進化と変動の予測可能性」 東大・理学系研究科地球惑星科学専攻
「強相関物理工学」 東大・工学系研究科物理工学専攻
「量子ナノ物理学」 東工大・理工学研究科物性物理学専攻
「コヒーレント光科学の展開」 電通大・電気通信学研究科電子物性工学専攻
「宇宙と物質の起源:宇宙史の物理学的解読」 名大・理学研究科素粒子宇宙物理学専攻
「等式が生む数学の新概念」 名大・多元数理科学研究科多元数理科学専攻
「太陽・地球・生命圏相互作用系の変動学」 名大・環境学研究科地球環境科学専攻
「先端数学の国際拠点形成と次世代研究者育成」 京大・数理解析研究所
「物理学の多様性と普遍性の探求拠点」 京大・理学研究科物理学宇宙物理学専攻
「活地球圏の変動解明」 京大・理学研究科地球惑星科学専攻
「究極と統合の新しい基礎数学」 阪大・理学研究科物理学専攻
「物質機能の科学的解明とナノ工学の創出」 阪大・基礎工学研究科物質創成専攻
▼「惑星系の起源と進化」 神戸大・自然科学研究科構造科学専攻(拠点リーダー:向井正)
「固体地球科学の国際研究拠点形成」 岡山大・固体地球研究センター
「機能数理学の構築と展開」 九大・数理学府数理学専攻
「結び目を焦点とする広角度の数学拠点の形成」 大市大・理学研究科数物系専攻
「統合数理科学:現象解明を通した数学の発展」 慶大・理工学研究科基礎理工学専攻
「多元要素からなる自己組織系の物理」 早大・理工学研究科物理学及応用物理学専攻
▽機械、土木、建築、工学
「流域圏の持続可能な水・廃棄物代謝システム」 北大・工学研究科都市環境工学専攻
「ナノテクノロジー基盤機械科学フロンティア」 東北大・工学研究科機械知能工学専攻
「流動ダイナミクス国際研究教育拠点」 東北大・流体科学研究所
「機械システム・イノベーション」 東大・工学系研究科機械工学専攻
「都市空間の持続再生学の創出」 東大・工学系研究科都市工学専攻
「先端ロボット開発を核とした創造技術の革新」 東工大・理工学研究科機械宇宙システム専攻
「都市地震工学の展開と体系化」 東工大・総合理工学研究科人間環境システム専攻
「世界の持続的発展を支える革新的原子力」 東工大・理工学研究科原子核工学専攻
「アジアモンスーン域流域総合水管理研究教育 山梨大・工学研究科社会・情報システム工学専攻
「情報社会を担うマイクロナノメカトロニクス」 名大・工学研究科マイクロシステム工学専攻
「動的機能機械システムの数理モデルと設計論」 京大・工学研究科機械工学専攻
「原子論的生産技術の創出拠点(ナノメーターレベルの表面創成システムの開発)」 阪大・工学研究科附属超精密科学研究センター
▼「安全と共生のための都市空間デザイン戦略」 神戸大・自然科学研究科地球環境科学専攻(拠点リーダー:重村力)
「循環型住空間システムの構築」 九大・人間環境学府空間システム専攻
「水素利用機械システムの統合技術」九大・工学府機械科学専攻
「衝撃エネルギー科学の深化と応用」 熊本大・自然科学研究科生産システム科学専攻
「巨大都市建築ストックの賦活・更新技術育成」 都立大・工学研究科建築学専攻
「知能化から生命化へのシステムデザイン」 慶大・理工学研究化開放環境科学専攻
「操作能力熟達に適応するメカトロニクス」 東京電気大・理工学研究科応用システム工学専攻
「先導的建築火災安全工学研究の推進拠点」 東京理大・総合研究所火災科学研究部門
「超高齢化社会における人とロボット技術の共生」 早大・理工学研究科機械工学専攻
「都市・建築物へのウインド・イフェクト」 東京工芸大・工学研究科建築学専攻
「文化遺産を核とした歴史都市の防災研究拠点」 立命・理工学研究科総合理工学専攻
▽社会科学
「新世代知的財産法政策学の国際拠点形成」 北大・法学研究科法学政治学専攻
「社会階層と不平等研究教育拠点の形成」 東北大・文学研究科人間科学専攻
「男女共同参画社会の法と政策」 東北大・法学研究科総合法制専攻
「国家と市場の相互関係におけるソフトロー」 東大・法学政治学研究科民刑事法専攻
「先進国における《政策システム》の創出」 東大・法学政治学研究科政治専攻
「市場経済と非市場機構との連関研究拠点」 東大・経済学研究科経済理論専攻
「ものづくり経営研究センター」 東大・経済学研究科企業・市場専攻
「知識・企業・イノベーションのダイナミクス」 一橋大・商学研究科経営・会計専攻
「現代経済システムの規範的評価と社会的選択」 一橋大・経済学研究科応用経済専攻
「社会科学の統計分析拠点構築」 一橋大・経済研究所
「アジアの開発経験と他地域への適用可能性」 政策研究大学院大・政策研究科政策専攻
「21世紀型法秩序形成プログラム」 京大・法学研究科公法専攻
「先端経済分析のインターフェース拠点の形成」 京大・経済研究所
「アンケート調査と実験による行動マクロ動学」 阪大・経済学研究科経済学専攻
▼「『市場化社会の法動態学』研究教育拠点」 神戸大・法学研究科経済関係法専攻(拠点リーダー:根岸哲)
▼「新しい日本型経済パラダイムの研究教育拠点」 神戸大・経済学研究科総合経済政策専攻(拠点リーダー:山口三十四)
▼「先端ビジネスシステムの研究会初教育拠点」 神戸大・経営学研究科現代経営学専攻(拠点リーダー:加護野忠男)
「金融市場のミクロ構造と制度設計」 都立大・社会科学研究科経済政策専攻
「市場の質に関する理論形成とパネル実証分析」 慶大・経済学研究科経済学専攻
「多文化多世代交差世界の政治社会秩序形成」 慶大・法学研究科政治学専攻
「日本・アジアにおける総合政策学先導拠点」 慶大・政策・メディア研究科応用経済学専攻
「開かれた政治経済制度の構築」 早大・経済学研究科応用経済学専攻
「企業社会の変容と法システムの創造」 早大・法学研究科民事法学専攻
「福祉社会開発の政策科学形成へのアジア拠点」 日本福祉大・社会福祉学研究科社会福祉学専攻
「技術・企業・国際競争力の総合研究」 同大・総合政策科学研究科総合政策科学専攻
「『人類の幸福に資する社会調査』の研究(文化的多様性を尊重する社会の構築)」 関学・社会学研究科社会学専攻
▽学際、複合、新領域
「新・自然史科学創成」 北大・理学研究科地球惑星科学専攻
「スラブ・ユーラシア学の構築」 北大・スラブ研究センター
「こころを解明する感性科学の推進」 筑波大・人間総合科学研究科感性認知脳科学専攻
「生物多様性・生態系再生研究拠点」 東大・農学生命科学研究科生圏システム学専攻
「心とことば―進化認知科学的展開」 東大・総合文化研究科言語情報科学専攻
「大規模知識資源の体系化と活用基盤構築」 東工大・情報理工学研究科計算工学専攻
「ジェンダー研究のフロンティア」 お茶の水女大・ジェンダー研究センター
「グリーンエネルギー革命による環境再生」 長岡技科大・工学研究科エネルギー・環境工学専攻
「東洋の知に立脚した個の医療の創生」 富山医薬大・医学系研究科生化学系専攻
「知識科学に基づく科学技術の創造と実践」 北陸科技大・知識科学研究科知識システム基礎学専攻
「同位体が拓く未来」 名大・工学研究科原子核工学専攻
「ゲノム科学の知的情報基盤・研究拠点形成」 京大・化学研究所バイオインフォマティクスセンター
「微生物機能の戦略的活用による生産基盤拠点」 京大・農学研究科応用生命科学専攻
「東アジア世界の人文情報学研究教育拠点」 京大・人文科学研究所
「循環型社会への戦略的廃棄物マネジメント」 岡山大・自然科学研究科地球・環境システム科学専攻
「社会的環境管理能力の形成と国際協力拠点」 広島大・国際協力研究科開発科学専攻
「ストレス制御をめざす栄養科学」 徳島大・栄養学研究科栄養学専攻
「感覚特性に基づく人工環境デザイン研究拠点」 九州芸工大・芸術工学研究科芸術工学専攻
「生物とロボットが織りなす脳情報工学の世界」 九工大・生命体工学研究科脳情報専攻
「『平和・安全・共生』研究教育の形成と展開」 国際基督教大・行政学研究科行政学専攻
「新機能微生物科学とナノテクノロジーの融合」 東洋大・バイオナノエレクトロニクス研究センター
「環境適応生物を活用する環境修復技術の開発」 日大・生物資源科学研究科生物環境科学専攻
「人類文化研究のための非文字資料の体系化」 神奈川大・歴史民族資料学研究科歴史民族資料学専攻
「一神教の学際的研究」 同大・神学研究科歴史神学専攻
「クロマグロ等の魚類養殖産業支援型研究拠点」 近大・水産研究所
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◎56大学133件を採択 COE採択結果発表
大学の優れた研究に国の予算を重点配分する、文科省の「21世紀COEプログラム」の今年度の採択結果が7月17日に発表され、56大学計133件が選ばれた。【7月17日 UNN】
今年度の対象は「医学」「社会科学」「数学、物理学、地球科学」、「機械、土木、建築、その他工学」、「学際、複合、新領域」の5分野。昨年度選ばれた別の5分野の研究を合わせると、10分野で85大学計246件が採択された。
COEに選ばれた研究には、文科省が5年間にわたって年間1〜5億円の補助金を配分。ただし、2年経過後の中間評価を踏まえて補助が打ち切られることもある。期間終了後には事後評価を実施予定。
今年は国公私立225大学が計611件を申請し、昨年と同様に日本学術振興会の委員会(江崎玲於奈委員長)が選考した。前回、選考経過が不透明と批判を受けたことを踏まえ、今回は採択理由に加えて大学別申請件数や書類選考を経てヒアリングに達した研究件数も公表。しかし、不採択になった研究名や詳細な理由は公開されなかった。
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◎神船大生協が解散 10月の統合に向け
神船大生協の解散総会が7月16日、神船大大学会館で行われ、生協関係者ら13人が出席した。解散議案は、賛成多数で可決された。【7月16日 神戸大学NEWS NET=UNN】
議決は、総会出席者14人の挙手と、組合員658人の書面投票によって行われた。解散議案は、賛成644票が反対票15票を大きく上回り可決された。これを受けて、神船大生協は10月1日より、神戸大生協海事科学部支部として営業を開始する。
清算手続きについては、本来は、8〜9月中に行う予定だったが、10月以降に持ちこしになった。神船大生協組合員は10月初旬に、神戸大生協の組合員証を受け取ることになる。
総会では、上半期の決算報告も行われた。神船大生協の本業の儲けを示す当期未処分利益は、57万の黒字。一方、神戸大生協は5000万円の大幅な赤字を出している。出席者の間では、「神戸大生協の財務内容が悪化しているが、神船大生協組合員は、どうリスクを負担するのか」などの点で話し合いがされた。
総会の最後に、大辻友雄理事は「10年近く続いた神船大生協が終わりを迎える。新しい生協に慣れるには時間がかかるだろうが、サービス向上をはかっていきたい」と述べた。
出席した学生からは、「新しい生協になったら、神船大生協の『顔の見える活動』を続けるのは難しいのでは」という不安の声がある一方、「老舗の生協と一緒になって、サービスの幅が増える」と期待の声も聞かれた。
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◎大学特許を一元管理 支援本部設置へ
神戸大が特許などの知的財産の取り扱いを一元的に管理する「イノベーション支援本部」を設置することを、7月15日に発表した。神船大と統合する10月に正式に発足予定。【7月16日 UNN】
これは、研究者個人が持つ特許などの知的財産が、2004年度からは原則として大学に移ることに備えた動き。北村新三副学長を本部長とし、学長直属の組織をつくる。
同大学の産官学連携実績は、ベンチャー起業が計19社を数える。また、02年度には、特許出願が37件、共同研究が117件だった。本部設置の重点項目の一つとして、05年には特許出願50件、ベンチャー企業5社の創出などを目指し、バイオテクノロジー関係の技術を企業に移すことが掲げられている。
本部設置は同日、文科省による「大学知的財産本部整備事業」のひとつに選ばれた。人件費や本部運営費など4000〜8000万円の補助を、原則として5年間受けられる。
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◎県は責任否定 神船大院生殺害訴訟
神戸商船大の大学院生・浦中邦彰さん(当時=27)が暴力団員らに拉致・殺害された事件で、浦中さんの母親が県警の捜査ミスなどを訴えて県などに損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が7月15日、神戸地裁で行われた。県は請求を棄却するよう求めた。【7月15日 UNN】
浦中さんの母親は訴訟で、計約1億4000万円の損害賠償を求めている。意見陳述では、裁判の場での県警の説明を聞きたいと主張。県警の捜査ミスを訴えた。
これに対して、県は「組織的捜査を漫然と放置した事実はない。殺人事件の発生は予見困難」として、責任を否定。県とともに被告となった暴力団組長ら7人(殺人罪などで公判中)は、いずれも答弁書で争う姿勢を示した。
浦中さんは昨年3月、神戸市西区で暴力団組長らと口論になって暴行を受けた上、車で連れ去られて殺害されたとされている。その後、警察の初動捜査ミスが指摘され、県警は昨年5月に当時の神戸西署長ら10人を処分している。
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◎神戸大など34件選定 大学の知財本部整備
文科省は7月15日、大学知的財産本部整備事業の対象に神戸大など34件を選定した。申請があったのは83件。【7月15日 UNN】
同事業は特許に代表される知的財産の取得、有効活用のための各大学の知的財産本部を支援する事が目的。年間事業経費のうち、人件費や本部運営費など4000万から8000万円を原則として5年間、補助する。2年後には中間評価が実施され、そこで補助打ち切りと判断される大学が出た場合は、追加募集をする。5年後以降は補助しない。
また、小規模の支援プログラムとして東京都立大など9件を選定し、年間2000万程度を2年間補助する。
知的財産本部は国立大の法人化や、特許の帰属が研究者個人ではなく機関に移行するため、弁理士を雇用して、知的財産の維持管理や取得の促進、企業との連携による効果的な活用を図る組織。
採択された大学は次の通り。▽北大▽岩手大▽東北大▽筑波大▽群馬大▽東大▽東京医科歯科大▽東農大▽東工大▽東京水産大▽電気通信大▽横浜国大▽山梨大▽静岡大▽名大▽京大▽阪大▽神戸大▽広島大▽山口大▽徳島大▽九大▽熊本大▽北陸先端科学技術大学院大▽奈良先端科学技術大学院大▽大府大▽東京理大▽慶大▽東海大▽日本大▽明大▽早大▽立命▽国立情報学研究所。
小規模の支援プログラムは、▽金沢大▽新潟大▽信州大▽岐阜大▽名工大▽豊橋技術科学大▽岡山大▽九州工大▽都立大。
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◎兵庫県立大認可へ 大学設置審が答申
文科省の大学設置・学校法人審議会が7月15日、3大学を統廃合して来年4月新設を目指す「兵庫県立大」の認可を求め、遠山文科相に答申した。今月末には認可される予定。【7月15日 UNN】
神戸商大、姫路工大、兵庫県立看護大が廃止。統合され兵庫県立大となる。3大学の計5学部16学科を、6学部11学科に再編する。
同審議会は、他にも国際教養大など公私立の大学・短大計19校の新設について、11月中に答申する。
●大学設置・学校法人審議会の答申内容(数字は入学定員)
▽兵庫県立大
経済学部(=神戸市)
国際経済学科 100
応用経済学科 100
経営学部(=神戸市)
組織経営学科 130
事業想像学科 100
工学部(=姫路市)
電子情報電気工学科 126
機械システム工学科 126
応用物質科学科 100
環境人間学部(=姫路市)
環境人間学科 200
理学部(=1年次・姫路市、2年時以降・上郡町)
物質科学科 90
生命科学科 85
看護学部(=1年次・神戸市、2年次以降・明石市)
看護学科 100、3年次編入10
▽兵庫県立大大学院
経済学研究科(=神戸市)
経済学専攻 修士20、博士5
経営学研究科(=神戸市)
経営学専攻 修士27、博士6
工学研究科(=姫路市)
電気系工学専攻 修士35、博士9
機械系工学専攻 修士35、博士9
物質系工学専攻 修士30、博士7
環境人間学研究科(=姫路市)
環境人間学専攻 修士24
物質理学研究科理学部(=上郡町)
物質科学専攻 修士32、博士11
生命理学研究科(=上郡町)
生命科学専攻 修士28、修士9
看護学研究科(=明石市)
看護学専攻 修士25、博士4
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◎【告知】企業人が学生に実社会講座 8月に
兵庫県は8月4日から7日まで、県内の大学生を対象に、企業幹部らが求める人材像や社会人に必要な心構えを講義する集中講座を神戸商科大で開く。【7月15日 UNN】
県内の大手企業幹部や採用担当者、起業家らを講師に向かえ、▽ベンチャー企業を取り巻く実情、▽産業界の現状、▽事故の適正・適職を判断する「キャリア・デザイン」能力の養成、をテーマに講義する。近年の若年層の離職率増加傾向を受け、社会に出る前の学生に就職観を身にもらうことで、早期離職に防ぐことが狙い。
講座の時間は4日とも午前9時〜午後2時30分。料金は無料で、受講生の学年は問わず、定員は400人。受講希望の問い合わせは、16日までに県産業構造政策担当(電話078−362−9156)まで。
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◎国大協が臨時総会 法人法の成立受け
「国立大学法人法」が成立したことを受け、国立大学協会は7月14日、臨時の総会を開催。この中で遠山文部科学大臣は、法人移行後、文科省の組織の見直しを進める考えを示した。【7月14日 UNN】
NHKニュースによると、遠山文部科学大臣は法人化後の大学と文部科学省の関係について、「大学と文部科学省との新たなパートナーシップを確立していく。大学は国民や社会に対する説明責任を果たしていく必要があり、文部科学省も予算編成などでの大学への関与をなくして組織の見直しを進めていきたい」と述べ、文部科学省の組織の見直しを進める見解を公表した。
国立大学協会では、今後、法人化後に大学が受ける評価について、適切に行うよう文科省に要請していくことにしている。
また、臨時総会の後に開かれた国立大学長会議のあいさつでは、遠山文科相は▽大学の自主的な判断、▽中長期的視点、▽透明性、▽柔軟性の4つを法人法運用の原則として挙げた。
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◎神戸大は土地値14位 国立大の資産調査
朝日新聞によると、来春、法人化する国立大の土地や建物について、その面積や価格を桜美林大の大学教育研究所が調査し、その結果を7月14日に発表した。ともにトップは東大だった。神戸大は土地価格で14番目。【7月14日 UNN】
1位の東大の資産は、最も条件に恵まれない大学に比べて、土地価格で約200倍、建物の延べ床面積で約85倍に上る。今回の調査では、特に、旧帝大と地方単科大との格差が浮き彫りになった。昨年度時点で、97の国立大の要覧からキャンパスの土地面積や建物の延べ床面積を集めた。土地価格はキャンパスに接する道路の路線価から計算した。
結果によると、全大学の土地面積の合計は約5200万平方メートルで東京ドーム約1100個分。土地価格の総額は約5兆7000億円だった。建物の延べ床面積は計約2000万平方メートル。容積率の利用割合(建築可能な延べ床面積に対する、建物の実際の延べ床面積の割合)は平均で17%だった。
大学ごとにみると、土地価格の1位は東大で、約6100億円。市街地から離れ、路線価の設定されていない大学を除けば、30億円台で最も低いグループの政策研究大学院大、北見工大の約200倍だ。旧帝大が10位以内にすべて入った。神戸大は土地面積が約59万6000平方メートルで、土地価格は調査対象の大学中14番目の約1130億円。利用割合は35%だった。
土地面積の1位は広島大。最小の政策研究大学院大の400倍を超える。建物の延べ床面積の1位も東大で、最も少ない政策研究大学院大の85倍。容積率の利用割合が最も高いのは、その政策研究大学院大で54%。最も低いのは鹿屋体大、帯広畜大の3%だ。
また、昨年10月から12月にかけて同じ97校にアンケートし、61校から回答を得た結果によると、9割を超える大学が「法人化で資産の新たな活用方法を考えておくべきだ」と答えた。「資産価値を把握していない」大学も3割あった。特に地方大で約4割に上った。
法人化で土地や建物は国から大学の手に移り、大学は収益事業の自由度が増す。
●国立大の土地価格(面積)と利用割合 (桜美林大大学教育研究所調べ)
|
(単位:億円) |
(単位:千平方m) |
(単位:%)) |
| 1位 東大 |
6116 |
956 |
38 |
| 2位 北大 |
5521 |
1853 |
18 |
| 3位 筑波大 |
3187 |
2748 |
1429 |
| 4位 阪大 |
2560 |
1429 |
27 |
| 5位 九大 |
1868 |
2003 |
12 |
| 6位 京大 |
1825 |
738 |
48 |
| 7位 名大 |
1597 |
833 |
33 |
| 8位 東京学芸大 |
1489 |
508 |
19 |
| 9位 東北大 |
1447 |
1004 |
37 |
| 10位 一橋大 |
1368 |
405 |
20 |
| − |
− |
− |
− |
14位 神戸大 |
1130 |
596 |
35 |
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◎7月末まで延長 新パスワード配布
先週から始まっていた、学内パソコン利用時などに使うパスワードの配布が、7月末まで期間を延長して続けられることが分かった。この措置は、6月17日に発覚した、大学サーバーへの不正侵入事件を受けたもの。【7月13日 神戸大学NEWS NET=UNN】
大学では、不正侵入を受けて、情報の安全性確保のため学生や教職員らの初期パスワード約2万3000人分を7月4日から6日にかけて変更。先週から各学部の教務掛などで配布を始めていたが、10日の時点でまだ受け取りを済ませていない学生がいることから、配布期間延長を決めた。14日からは、学部1年生は国文キャンパスにある学生センター内で、学部2年生以上および院生は所属学部・研究科(工学部、医学部は学科ごと)の教務掛で配布を行う。パスワードの受け取りには学生証の提示が必要。
学術情報基盤センターによると、初期パスワードの変更作業はトラブルもなく完了した。今後、学内のパソコンを利用する際、不正侵入発覚後から6月30日までに自分でパスワードを変更しなかった利用者は、配布された初期パスワードを使うことになる。このうち、メールソフトとして「AL−Mail」を使っている利用者は、メールのアカウントのパスワードも変更が必要。
自分でパスワードを変えていた利用者については、今後も自分で設定したパスワードでパソコンを利用できるが、パスワードを忘れてしまった場合などにセンターからパスワードの再発行を受ける際には今回の通知書が必要になる。
パスワードの配布について、夏休みに入る8月以降の予定は未定だが、情報基盤センターでは早めに配布を受けることを呼びかけている。また、今回の不正侵入を受けて休止中のウェブ版休講掲示板システムの復旧は、まだ先になる見込みという。
【関連記事】・新パスワードの配布開始 全学部一斉に〜7月7日
・全利用者分を変更 学内パスワード〜6月24日
・ウェブ休講通知が停止 システムに不正侵入〜6月20日
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◎【震災特集7】自然な形で語り継ぎ 大学に残る震災の場<下>
緊急連載「大学から震災の灯は消えたか」第7回。前回に引き続き、被災地の大学を歩いて、震災モニュメントを探した。犠牲者を悼む大手前大の鎮魂碑や、救助活動などに奔走した寮生の活躍を記念した神船大の記念碑。一方で、神女院大のようにモニュメントが残っていない大学もある。各大学では震災体験を知る学生も少なくなっているが、「自然なかたちの語り継ぎを」と話すのは神院大の職員。同大学にある被災時計は、大学のシンボルとして学生たちに親しまれている。【7月12日 UNN】
夙川の桜並木を歩いていくと、閑静な住宅街にまじって大手前大学(西宮市)が見えてくる。キャンパスの中庭には、ハクモクレンの若木が2本並んでいる。震災で犠牲になった学生2人の追悼記念植樹として、今年2月に植えられた。
本館の入り口に、倒壊した建物の姿が描かれたプレートがある。描かれているのは、震災で全壊した旧本館だ。縦40センチ、横50センチ、あまり大きくはないが、存在感のある真鍮製のプレート。このプレートは1996年3月、震災で全壊した本館の建てかえの際に、はめ込まれた。
スケッチの下には、震災で犠牲になった岩崎敦子さん(当時=英文学科4年)と黒田真貴さん(当時=日本文化学科3年)二人の名が刻まれている。プレートのスケッチを手がけたのは、美術学科助教授の井沢幸三さん。震災直後、急いで駆けつけた大学の本館は、倒壊していた。その姿を、克明にスケッチした。
犠牲者の一人、岩崎敦子さんは卒業論文の提出日の前日、偶然戻っていた大学近くの下宿先で亡くなった。「もし地震が来るのが あと一日遅れていたら…」と設備課長の原恒雄さんはいう。
震災当時、原さんは、救援物資の搬入などを手伝った。「毎日押し寄せる避難民への対応で精一杯だった。本学の学生の死を悲しんでいる暇もなかった」と当時を振り返る。
大手前大では毎年1月17日、献花祭が行われている。「今は震災をゆっくりと振り返ることができる」と原さん。「献花祭の時だけはなく、震災を振り返ることは大事。学生たちにも、震災の事実を伝えていきたい」と話した。
○ ○
神戸市東灘区の神戸商船大学。震災モニュメントは、キャンパスから徒歩5分の白鴎寮にあった。寮生が行き交う中庭にたたずむ記念碑と2本の梅の木は、1995年の7月24日に設置された。震災の記憶とともに、当時の神船大生の活躍を刻む碑でもある。
大阪湾に面する神船大では、海事の実習棟や艇庫など6棟が全半壊した。船着き場には亀裂が入り、隣のグラウンドの地盤にまで浸水。石の正門も倒れ、周辺のアパートなどに住んでいた学生4人をはじめ、学校関係者12人が死亡した。
震災の混乱のなか、すぐに動き始めたのは白鴎寮生だった。以前から組織されていた自治会を中心に、寮生の安全を確認するとともに下宿に住んでいた学生仲間の救助を開始。寮に避難して来た周辺住民にも、毛布やストーブなどを貸し出し、緊急の避難スペースを提供した。
記念碑には、当時の学長名で「阪神・淡路大震災における白鴎寮自治会の援助活動を記念し、ここに建立する」と記されている。寮内には内閣総理大臣や市民からの表賞や感謝状なども飾られ、寮生の活躍を物語っている。
しかし、震災から8年が経ち、遠隔地からの入居者が多い寮では記念碑の存在は薄れてきた。「毎日、目に触れるものだけど、だからこそそんなに気にしない」と、自治会長の岸信喜さん。寮生同士、とりたてて震災の話をすることもないという。
大学自体も、震災関係の行事をすることもなくなった。生活の場に溶け込んでいく記念碑に、「先輩の活躍を知るきっかけになれば、いいんちゃうかな」と学生課の田中係長。岸さんも「(震災時の)寮生の活動は伝えられている」と話す。
○ ○
数多くの大学が震災モニュメントを残している中、神戸女学院大学(西宮市)には震災を思い起こさせるようなモニュメントが残されていない。「幸いにも、学生・教職員に死者がでなかったことが大きな理由」と学生課長の中井哲男さん。しかし、校舎の被害は決して小さなものではなかった。茶室は全壊。文学館で屋根が崩壊など甚大な被害を被った。
その復旧作業は「思い出したくない(中井課長)」ほどの激務。そのかいあってか、今では「学生は学内を歩いていても震災をかんじることはないのでは(中井課長)」というほど震災の面影は残っていない。
だが、学内には震災が確かにあったことを伝える場所がある。理学館・体育館などの裏にある地崩れの跡。ここは震災のあと補強され、そのままの形で残された。しかし、その存在を知る学生はほとんどいない。中井課長は「理学館と体育館をつなぐ渡り廊下を見ると震災を思い出す」と話す。
現在の基準では許されていない渡り廊下の窓を「復元」という理由から特別にもとの形に直すことを許された。火災の際、煙の流出を防ぐために造られた壁だけが震災前と変わった箇所だ。
ただ、渡り廊下のエピソードを知る学生のいない今、神戸女学院内に「震災」は残っていないといえるかもしれない。しかし、震災で得た教訓は大学内で生きている。
震災当時、学生寮は回廊で迷路のようなつくりになっていた。しかし、ケガ人もなく全員が傾いた寮から避難できたのは「毎年徹底して行っていた避難訓練のおかげ」と中井課長。この結果を受け、神戸女学院の学生寮では今でも毎年一回の訓練が義務づけられている。
また再び起きるかもしれない災害への対策。震災をキャンパスで感じる事はなくても、その教訓は息づいている。
○ ○
明石海峡を望む丘の上にある、神戸学院大学(神戸市西区)。北門からまっすぐ坂を下ると、茶色の11号館が見える。その前の芝生広場で明石市立天文科学館から移設された青い大時計が、時を刻んでいた。
震災で損傷を受けた時計は、午前5時46分を指したまま停止。天文科学館の時計は新型に取り替えられ、被災した時計は廃棄される運命だった。
そこに「震災を風化させないという思いと、学祭が135度祭というなど日本標準時にゆかりがあったことから」(佐藤鉄太郎・法人課次長)と神院大が手をあげ、1996年10月30日に明石市から譲り受けた。そして、翌97年3月5日に、「震災復興の願いを込めて」大時計は再び、時を刻み始め、今に至っている。
学内で学生数人に、時計の存在を聞いてみたところ、いずれも「あの建物の前にありますよね」との返事。学生が皆さん知っていますかとの質問にも、「神戸学院大の学生ならみんな知っていると思います」と学内での認知度の高さがうかがえる。
だが、震災のこととなると「震災当時の学生はいなくなり、現在の日々の学生生活からは(震災というものが)感じなくなっているのが現状ではないか」と武仲哲彰・企画部次長は分析する。
同大学でも、教授と留学生2人が震災の犠牲となった。毎年1月17日には、特にイベントなどは実施していないが、鎮魂と防災の思いを込めた学長からのメッセージを掲示している。武仲さんは、大時計にはその鎮魂と防災の思いを「わかりやすく語り継ぐという役割を担っている」という。佐藤さんも「卒業生がキャンパスを訪れる度にモニュメントの事が、話題にのぼることで語り継ぎになる。そして現在の学生も大時計によって震災があった町の大学で学んだということを、ひとりひとりの心に刻んでいてもらえば」として「自然な形での語り継ぎ」の重要性を強調した。
「わかりやすく自然な形での語り継ぎ」の場を作り出す大時計。被災地の思いを込め、今日も時を刻み続ける。
【震災取材班 吉永智哉】
○ ○
この連載では、さまざまな視点から震災語り継ぎの現状を検証していきます。次回からは、震災を知るきっかけ作りに大きく影響した「メディア」をシリーズで取材。学生新聞や、一般の新聞、テレビ、ラジオなどのメディアの活動を振り返るとともに、現在の状況を探ります。
※連載のバックナンバーはウェブ版特設コーナー(http://www.unn-news.com/sinsai/2003rensai/)でご覧頂けます。
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◎授業料など今後検討 来春の独法化に向け
来春の国立大独法化に向け、7月9日に国会で「国立大学法人法」が成立した。神戸大では学内で独法化に向けた検討を進めているが、授業料などについては具体案が決まっていないという。【7月11日 神戸大学NEWS NET=UNN】
法の成立を受け、神戸大も来年4月から、国からは独立した「国立大学法人」に移行する。法人化後は、学長中心の運営形態への移行や、大学経営への学外者の参加、第三者機関による評価を受けるようになるなど、大学運営が大きく変化する。
現在、学内では部局長クラスの話し合いで、学長の任期や人事など法人化後の大学組織を検討中。また、ワーキンググループなどで意見を出し合っている。文科省の定める金額内で定める授業料や、各大学独自の裁量となる入学金や設備費などの金額については、まだ話し合われていないという。大学は、中期計画・中期目標の策定とともに、来春までにつめていくとしている。
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◎学部長は西田教授 海事科学部
神戸大と神戸商船大の統合で10月に新設される神戸大海事科学部の初代学部長に、西田修身・神戸商船大地域共同センター長が7月10日に選出された。任期は10月1日から2年間。【7月11日 UNN】
両大学の協議により、海事科学部長の選出は、神船大教授会に一任されていた。
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◎心筋梗塞になるウサギ開発 医・塩見教授ら
神戸大医学部の塩見雅志助教授らのグループが、ヒトと同じように心筋梗塞(こうそく)を自然発症するウサギを、世界で初めて交配によって開発。7月11日付米専門誌に発表した。【7月11日 UNN】
研究グループによると、このウサギは、遺伝子操作でつくられた心臓病マウスに比べて、脂質代謝や動脈硬化の症状などがヒトに似ており、遺伝子治療や再生医療の研究、新薬の効果を確認するのに役立つと期待される。
同グループは、すでに実験に使われていた高脂血症のウサギのうち、コレステロール値などから心筋梗塞(こうそく)になりやすい個体を選び、6年にわたって交配を繰り返した。その結果、ほぼ100%の確率で、心筋梗塞(こうそく)を発症したという。すでに特許を出願している。
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◎企業の新規展開指南 10月から経営教授ら
神戸大経営学研究科を中心とする「神戸MOT(技術経営)実行委員会」が、県内の中小企業に経営のノウハウを伝えるセミナーを10月から開く。7月10日から受講募集を始めた。【7月10日 UNN】
講師は神戸大の加護野忠男教授ら6人が担当。既存の優れた技術を生かして新規事業を考える中堅・中小企業を、経営の側面から後押しする。
セミナーは2段階で、ステップ1では様々な事例から経営学を学び、受講者は自社の課題を探る。希望者はステップ2に進み、事業戦略やマーケティング、資金繰りなどを学び、第二創業につなげる予定。講師との個別面談などの場も設け、事業の具体化を目指す。
セミナーの期間は10月1日から来年の3月24日まで。ステップ1、2とも計8回の講座を、神戸市産業振興センターで行う。受講料はステップ1が5万円、2が20万円。定員はステップ1が20〜30社程度、2は10社程度としている。
問い合わせは京都リサーチパーク内の実行委員会事務局(電話075−315−9235)まで。
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◎東大学長が新会長に 国大協
全国の国立大でつくる国立大学協会の総会が7月10日に行われ、現会長の長尾真・京大学長の後任に佐々木毅・東大学長が選任された。【7月10日 UNN】
また、2人の副会長のうち石弘光・一橋大学長は留任となった。もう一人の松尾稔・名大学長に代わり、梶山千里・九大学長が新たに副会長に就任した。任期はいずれも12日から2年間。
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◎「原発震災」唱える石橋教授に中部電が反論
神戸大の石橋克彦教授が、札幌市で7月7日に開かれた学会で、東海地震時の中部電力浜岡原発の危険性を指摘したことに対し中部電力は8日、反論文を同社のホームページに載せた。【7月10日 UNN】
石橋教授は東海地震説の提唱者として知られており、地震災害とそれに伴う放射能漏れ事故で複合的に起きる「原発震災」は、日本にとって致命的であり、また全地球的災害となることを指摘。これに対し、中部電力は、浜岡原発の耐震安全性は国の安全審査で確認済みであり、「原発震災」は発生することはない、といった従来の主張で反論した。
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◎【告知】楽音のライブ 7月12日に三宮で
軽音楽サークル楽音の12thライブが7月12日に三宮のマージービートで行われる。午後2時30分開場、3時開演。入場は無料。【7月9日 神戸大学NEWS NET=UNN】
ライブの詳細は楽音のHP(http://www.geocities.co.jp/CollegeLife/7928/)で。
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◎外国人学校生の受験資格認定へ 京大
京大が、朝鮮学校などアジア系学校を含むすべての外国人学校の卒業生に受験資格を認める方針を7月9日までに決定した。国立大では初の試み。近日中に文科省に要請する。【7月9日 UNN】
京大では昨年9月に教員でつくる「同和・人権問題委員会」が、外国人学校卒業生の受験資格を認めることが適当との答申をまとめており、8日の部局長会議で文科省への要請を正式に決定した。
公私立大では独自に外国人学校卒業生に受験資格を認めているところが約半数あるが、国立大では文科省の方針に従い大検合格を条件としてきたため、今回の京大が初めて。
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◎国立大法人法が成立 来年4月に移行
国立大を国の直轄から独立した法人にする、「国立大学法人法」など関連6法は7月9日午後の参院本会議で採決が行われ、与党三党の賛成多数で可決、成立した。【7月9日 UNN】
同法の成立により、来年4月には89の国立大学法人が誕生。国家公務員だった約12万3000人の教職員は非公務員となる。
国が明治の帝国大学設立以来けん引してきた高等教育に、大きな転機が訪れた。国立大は今後、強い権限をもつ学長の指揮下で人事や資金調達の面で大幅に裁量が拡大する。同時に、第三者機関による評価が行われるようになり、国からの運営交付金が大学ごとに異なってくるなど競争時代に突入する。
一方で、大学の経営方針を定める中期目標は文科相が策定することとなっていることなど、国の過剰な関与の恐れもぬぐいきれていない。
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◎9日に成立の見通し 国立大法人法案
参議院で審議されている一連の「国立大学法人法案」が7月8日午後、参院文教科学委員会で与党三党の賛成多数により可決された。法案は9日午後の参院本会議で可決、成立する見通しだ。【7月8日 UNN】
これら6つの法案が成立すると、来年4月には89の国立大学法人が誕生する。
同委員会は付帯決議の中で、大学の自主性を重んじるとともに、運営交付金の算定根拠などを公表することを決めた。また、遠山敦子文科相は、文科相が6年間の中期目標を策定し、監事の任命権を持つことについて、文科省の権限強化にはつながらないと審議の中で強調。
民主党は、政府案に対し国の関与が強まることを懸念して修正案を提出し、1.中期目標は各大学が策定し届け出制にすること、2.監事の任命は大学の意向を尊重すること、3.学長選考会議や経営協議会の委員会名簿を公表すること、などを求めたが、否決された。
この法案では学長のトップダウンによる学校運営を目指して学長の権限を強化し、さらに役員会、経営協議会、教育研究評議会の3つの組織を組織を新設するとしている。その中の一つ、経営協議会には大学の体質改善を図るために学外の有識者を半数以上入れることを求めている。
予算の基本となる運営交付金は、中期目標の達成度を文科省に設置される「国立大学法人評価委員会」が評価したうえで反映させる。
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◎知的財産推進計画を決定 政府
政府は7月8日、産業の国際競争力強化などを目的に特許や著作権など知的財産を保護、活用するための推進計画を決定。大学で特許につながる研究・発明の促進のため、起業しやすい制度を整える。【7月8日 UNN】
日本の特許法などはアメリカなどに比べ審査や手続きが遅く、経済の環境変化に追いついていないという批判があった。これを受け政府は、特許審査を速める新法や、研究成果が特に優れた大学を指定する「スーパー産学官連携本部」の整備などの政策を盛り込んだ。産官学が連携し「知的財産立国」を目指す。
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◎東海地震で原発の危険性指摘 石橋教授
神戸大都市安全研究センターの石橋克彦教授は7月7日、札幌市で開かれている第23回国際測地学・地球物理学連合の総会で、東海地震が直撃する浜岡原発の震災による放射能漏れの危険性を指摘した。【7月8日 UNN】
石橋教授によると、日本の原子力発電所の建設は1960年代初期に始まり、この頃はまだ現代地震科学の基礎理論が普及していなかった。このため、核施設の耐震設計の公式基準について古く不十分と指摘。日本の大部分の原発は大地震によって事故が起きやすいと警告した。東海地震の想定震源域の真上に位置する浜岡は、地震により重大事故が起きた場合、大量の放射能漏れで無数の犠牲者が出るという。
これに対し中部電力は、地震に対する耐久性は備わっており国の指針でも安全上問題はないとしている。
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◎「全員が主役」 落研2回生寄
落語研究会による2回生寄席「新進気鋭」が7月6日、神戸学生青年センターで行われた。例年通り約70人の観客が訪れ、落語やお囃子(はやし)を楽しんだ。【7月8日 神戸大学NEWS NET=UNN】
毎年、行われている2回生寄席は、文字通り落語研究会の2回生が主役となって開く寄席。今年は3人の部員による落語のほか、いつもは落語の裏方を務めるお囃子役の部員3人による演奏でも客席を盛り上げた。
甲家鬼久(かぶとや・おにく)さん(経済・2年)は落語「手水(ちょうず)廻し」を披露。手水とはむかし、大阪を中心に使われていた言葉で、今回の落語中では「洗面具」の意。落語はある田舎の宿屋で、大阪から来た客が手水を用意するように頼む場面から始まるが、宿屋の面々は手水の意味が分からない。鬼久さんは、困惑する宿屋の主人たちが巻き起こす騒動をコミカルに描き、くるくると変わる表情に客席からは次々と笑いが起こった。
また、落語の合間には「可愛家紹介」と題して、普段は落語の裏方としてお囃子を奏でる三味線役の3人の女性部員たちが登場。神戸大の学歌を三味線でアレンジした曲などで客席を沸かせた。
「一人一人が目立っていくのが今回のコンセプト」と、寄席の取りまとめ役を務めた鬼久さん。通常、落語では前座やトリなどの役どころによって鳴らすお囃子の曲目が決まっているが、今回はこのルールも無視。初めて2回生だけで作った寄席に、鬼久さんは「全員がトリのつもりで臨みました。やれることはやったかな」と晴れやかな表情を見せた。
【写真】「手水廻し」で、洗面用の水を勘違いして飲み干してしまう登場人物を演じる甲家鬼久さん(7月6日・神戸学生青年センターで 撮影=岩崎昂志)
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◎新パスワードの配布開始 全学部一斉に
休講情報配信システム(ウェブ版休講掲示板)に学外から不正侵入された事件をうけ、いっせいに変更された学内パソコン使用のための初期パスワードの配布が各学部教務課などで7月7日から開始された。【7月7日 神戸大学NEWS NET=UNN】
配布場所は各学部1年生が国文A棟学生センター横の廊下、2年生以上は所属学部の教務課となっている。7日より配布が開始され、今週中は配布を続けるという。受け取りには学生証が必要。国文A棟の配布場所では、学生から職員に「何を配ってるんですか」、「もらわないとだめですか」といった質問が寄せられ、対応に追われる姿も見られた。
今回配布されているのは学生や教職員ら合わせて約2万3000人分の初期パスワード。6月30日までにログインパスワードを変更しなかったユーザーは今後、このパスワードで学内のパソコンにアクセスすることになる。30日までに変更したユーザーは変更後のパスワードを継続して使用できる。
【写真】学内サーバーへの不正侵入事件を受け、各学部で一斉に新パスワードの配布を開始(7月7日・国文キャンパスで 撮影=中島仁志)
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◎今週に成立の見通し 国立大法人法案
NHKによると、国立大を国の組織から切り離し、来年4月から新たな組織に移行させる「国立大学法人法案」が、今週国会で成立する見通しであることが7月7日わかった。【7月7日 UNN】
「国立大学法人法案」は、全国の国立大学を来年4月から国の予算は使うものの組織を国から切り離し「国立大学法人」という新たな組織に移行させるもので、現在、参議院で審議が行われている。
これまでの審議では、各大学が教育や研究などで達成すべき「中期目標」を文部科学大臣が決めるとしている点について、野党側が教育や研究に対する国の関与を強めるおそれがあると反対。そのため、民主党は各大学が「中期目標」を文部科学大臣に届け出る制度にするなどとした修正案を提出する方針だ。
しかし与党側は、「中期目標」を決める際には、あらかじめ大学側の意見も聴くことになっているので問題はないとして修正に応じない方針。法案は8日にも参議院文教科学委員会で与党三党の賛成多数で原案通り可決され、今週中に参議院本会議で可決・成立する見通しだ。
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◎任期付き助教授制など示す 文科省方針
文部科学省がまとめた2004年度の科学技術・学術基本施策の全容が7月6日、明らかになった。大学の若手研究者が教授から独立して活動できる「任期付き助教授」ポストの新設などを打ち出した。【7月6日 UNN】
文科省が科学技術・学術基本施策をまとめたのは、2001年の省庁再編後、初めて。中長期的な科学・学術振興を見据え、制度改正や政策立案を行うのが狙い。
文科省は、5〜10年後の数値目標を明示した「科学技術人材養成総合プログラム(仮称)」を来月中に策定し、来年度予算の概算要求に盛り込む方針だ。
「人材育成・確保」を最重要課題とし、「任期付き助教授」ポストの新設や、企業の研究者・技術者の効果的な再教育などを打ち出している。
任期付き助教授を新設するのは、競争的で流動的な研究環境を創出するのが目的だ。
任期付き助教授は年間100ポストを想定し、世界トップレベルの人材育成を図る。博士号を取得しながら定職に就いていない、主に30歳代の「ポストドクター」経験者を対象に公募し、選抜する。3―5年間の任期中、国が給与付き研究費を支給し、この制度を取り入れる大学や研究機関を支援する。
これに関連し、科学技術・学術基本施策では、学校教育法で「教授(及び助教授)の職務を助ける」と規定されている助教授(助手)の位置付けの見直しや、研究者が異動に伴って人事、給与、社会保障面で不利益を被らない方策を検討することにも言及している。
企業研究者らについては、「学生時代の知識や狭い領域にとらわれ、行き詰まっている研究者が多い」として、再教育支援の重要性を指摘。特にナノテクノロジーや生命科学など、専門外の知識を学ぶことで新たな発想を引き出すことを目指している。具体的には、最先端の科学技術を大学講座やインターネットで提供する。教材は関係省庁、大学、企業の専門家で作成し、受講者に資格を与えることも検討する。
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◎約4万人が志願 法科大学院適正試験
日弁連法務研究財団と大学入試センターは7月7日、来春開校する法科大学院の受験者全員に課される一次試験の志願者数をそれぞれ公表した。現段階の競争倍率は3・63倍。【7月7日 UNN】
6月下旬に出願を締め切った日弁連財団の志願者は1万9260人。一方、7日締め切りの大学入試センターは2万1590人で、同日消印有効のため、さらに増える見通しだ。
日弁連財団が途中集計で志願者の内訳を調べたところ、学生約5200人に対し、社会人は約4800人だったという。
同財団によると、志願者の所属・出身大学別では、トップが早大の約1850人。次いで中央大約1650人、慶大約1200人、東大約1000人、明大約700人と続く(いずれも速報値)。
法科大学院の受験者は全員、日弁連法務研究財団と大学入試センターどちらかの「適性試験」を受けなければならない。どちらを利用するかは各大学院が決める。
試験実施日は日弁連財団が8月3日、入試センターが8月31日。
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◎メルマガ配信を議論 サークルネット
体育会、文化総部所属クラブのOB会をつなぐサークルネットの第3回幹事会が7月1日、大阪梅田・凌霜クラブセミナールームで行われた。サークルネットが発行する予定のメールマガジンの配信形式などについて話し合われた。【7月7日 神戸大学NEWS NET=UNN】
サークルネット事務局では5月に行われた第2回幹事会からこれまで、神戸大で活動する各クラブ、サークルの試合日程や発表会の日程の情報などを、実際に発行するメールマガジンと同じ形でサークルネットの幹事にテスト配信という形で配信した。今回の幹事会ではテスト配信で掲載した情報をどういった形で各OBに配信するかということを中心に話し合いが持たれた。
「現在メールアドレスを確認しているOB全てに直接配信するようにする」(応援団、吹奏楽部)、「代表者に配信し、そこから厳選した情報をOB会内で配信する」(硬式野球部、弓道部、水泳部ほか)というように各OB会の反応は2つに割れた。なかには「今(テスト配信)の内容ではHPを充実させれば送る必要がない。もっとOB会同士の情報交換の場にしたほうがいいのでは」(剣道部)といった意見も出された。
「神戸大がどう動いているかを伝えるメディアがない。(クラブの行事予定だけでなく)そういうものを流したときの反応が一番いいはず」(副代表の石田雅明さん)とサークルネットでは内容のさらなる充実化を目指している。石田さんは「魅力的なもの作るのは大変だと思うが、うまくやればすごくいいものになるはず」とメールマガジンに期待を寄せている。
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◎奈良大に快勝 サッカー新人戦予選
関西学生サッカー新人戦の予選リーグLグループが7月6日、京外大グラウンドで行われた。神戸大は奈良大に6−1で快勝した。【7月6日 UNN】
●第16回関西学生サッカー新人戦予選リーグ(7月6日・京外大グラウンド)
▽Lグループ
神戸大 6 3−0 1 奈良大
3−1
佛教大 4 1−0 0 京外大
3−0
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◎沖縄古謡を披露 エルデ合同演奏会
神戸大混声合唱団エルデ、阪大混声合唱団、京大音楽研究会ハイマートの3団によるジョイントコンサート「瞬間(いま)よ!」が7月5日、尼崎アルカイックホールで開かれた。【7月5日 神戸大学NEWS NET=UNN】
京阪神の3国立大の合唱団が集まった今回のコンサートには、827人の観客が訪れた。
コンサートは、各合唱団個別のステージと、3団の合同ステージで構成。一番手を務めた神戸大エルデは、沖縄古謡に題材をとった混声合唱組曲「真南風(まふぇー)の祈り」を披露した。
指揮者の和田野飛鳥さん(発達・3年)が推したというこの組曲は、田植えや雨乞い、祭りなどで歌われる沖縄の土着的な歌詞に「ヘイ」、「ヨイサ」と陽気なかけ声が飛び交う。「沖縄の民謡と、西洋の合唱のまぜ合わせがおもしろい」と、団長の内田賢吾さん(発達・3年)。男声と女声のかけ声が呼応し合うような勢いのあるアカペラで、「島唄」を表現した。
最後の合同ステージでは、3団あわせて180人以上の部員が、作曲家・信長貴富さんの委嘱初演作品「混声合唱組曲『春のために』」を合唱。詩人・大岡信の作品をもとに、今回のコンサートのために作曲されたもので、表題作と、「時間」、「春、少女に」、「青年に」の4曲からなる。
「時間」、「春のために」の駆けるようなメロディから、「春、少女に」の力強いアンサンブルへ。客演指揮・ピアノにプロ奏者を迎え、男声・女声180以上の声がときに交錯、ときに一体となって青春の詩を歌い上げた。4曲目の「青年に」で緩急のある旋律を披露した後は、客席からの鳴り止まない拍手に、アンコール「きみ歌えよ」で応え、コンサートの幕を閉じた。
コンサート全体の実行委員長もつとめた内田さんは、「委嘱初演で、この人数でやる意義は重大。歴史を作ってるっていう誇りがある」と満足感にあふれた表情。観客として訪れていた同大合唱団の男子学生(1年)も、「最後のステージが歌声と歌詞がマッチしてて印象に残った」と話した。
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◎新しい演出で魅了 吹奏楽部サマコン
応援団総部吹奏楽部の第26回サマーコンサートが7月5日、神戸文化大ホールで開催され、観客約900人が集まった。演奏は2部に分かれ、予定されていた全曲を力強く演奏した。【7月5日 神戸大学NEWS NET=UNN】
開場前から約900人の観客が受付に押し寄せ、大ホールは盛況となった。最初の曲は、真島俊夫作曲「三日月に架けるヤコブのはしご」。壇上に立った指揮者の加藤学さん(発達・2年)がタクトを上げたと同時に、静まりかえったホールに大音響がこだました。8分の12の軽快なリズムで進む。一曲目で、観客を引きつけた。「一曲目から、胸にジーンときた」と訪れた40代の男性。
第1部・シンフォニックステージの選曲でもっとも注目を集めたのが、3曲目の「Scotin’ On Hardrock」。吹奏楽では考えられないほど速いテンポで、躍動感にあふれる曲調。もともとは、ジャズの曲。作曲のボルジンガーは、この曲を「永遠のクライマックス」と表現している。「吹奏楽で演奏できるように、調曲するのが難しかった。練習でも一番苦労した曲」と部長の松本傑(農・3年)さんは話す。
第2部のポップステージでは、「Dear Mr. Jones」など、映画やテレビでおなじみの曲が披露され、観客を楽しませた。部員が全員立ち上がり、行進しながら演奏するなど、これまでにないパフォーマンスも行われた。「行進しながらの演奏は全く新しい演出。練習場所など様々な苦労があっただけに成功して嬉しい」と松本さん。応援団部の部員も演出を手伝い、「Sexy ,Sexy」では女子部員が壇上で踊った。規定の演奏がすべて終了しても、観客席からアンコールの拍手が起き、ポルノグラフィティの「Mugen」など2曲を続いて演奏した。
「まだまだ練習不足のところがあり、不完全燃焼だった。次に向けて頑張ります」と松本さんは、12月に行われる定期演奏会にむけて意気込みを語った。
【写真】舞台上を行進しながら演奏する部員たち(7月5日・神戸文化ホール大ホールで 撮影=中島仁志)
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◎【お知らせ】サークル総覧2003を掲載
神戸大のサークルの連絡先やPR文を掲載したサークル総覧2003を、7月5日にアップしました。アドレスはhttp://home.kobe-u.com/top/newsnet/circle03です。【7月5日 UNN】
今年はデータの管理ミスなどでサークル総覧のホームページ掲載が大幅に遅れてしまい、関係者の方々や新入生には大変御迷惑をおかけしました。深くお詫び申し上げます。
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◎【震災特集6】「忘れないために」 大学に残る震災の場<上>
緊急連載「大学から震災の灯は消えたか」第6回。震災では被災地の大学が大きな被害を受けた。震災を語り継ぐ「場」はどのような形で残っているのか。今回は、学内の犠牲者の数が多かった神戸大、甲南大、関学のキャンパスを歩いてみた。【7月5日 UNN】
神戸市東灘区にある甲南大学。正門をくぐると、校舎の前に建つ石碑が見えてく
る。
「常ニ備ヘヨ」。
石碑には、甲南学園創立者の故・平生釟三郎の筆による文字が刻まれている。過去2回、学園を見舞った大災害のたびに噛み締められた言葉だ。一つは1938年の阪神大水害。もう一つは、16人の学生を亡くした95年の「1・17」。
阪神淡路大震災に襲われた甲南大は、校舎5棟が全壊するなど大きな被害を受けた。壁がはがれ落ち、グラウンドには亀裂が走った。住宅地に囲まれた大学は、地域の力にも助けられながら、復興作業を開始。現在の校舎を建て直すまでに、2年の月日を費やした。
平生の言葉を刻んだ記念碑ができたのは、その直後の97年4月。学内で最も人が行き交う場所を選んで建てられた。2001年の4月には、記念碑の向かいの植え込みに犠牲者の名前を記した慰霊碑も造られている。
「(学生の中でも)記念碑があるのは、結構有名ですよ。目に付く場所にあるし」。近くの木陰で友人と談笑していた男子学生(法・3年)は、大阪出身という。記念碑を見ることで、「当時の体験とかテレビの映像を思い出すこともありますね」と話す。
一方で、広報部長の土山さんは「(学生は)慰霊碑があるのは知っているでしょうが、震災のことを意識する人は少ないですね」と見る。再建された現在の真新しい校舎に「震災があったなんて信じられない」と、ある男子学生。校舎前の記念碑が、震災が起こった5時46分を指す時計を模したものだと、どれほどの人が知っているだろうか。
「それでも」と土屋部長は言う。「(当時を)思い出すことはなくても、復興したという事実を忘れないための場所であればいい。どういうことがあったのかという事は、話していくべきだ」。
「現在」につながる「過去」を語り継ぐこと。震災で再度学んだ「常ニ備ヘヨ」の精神はここにある。
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兵庫県西宮市上ヶ原。その美しさに定評のある関学上ヶ原キャンパスにも、震災の記憶を残すための場所がある。
大学のシンボル、時計台の正面に広がる中央芝生広場の北側。こじんまりとした神学部校舎の裏手に、23本の若木が並ぶ。今年1月に、被災地の緑化活動などを進める「阪神・淡路震災復興支援10年委員会」が、大学の犠牲者と同じ数だけ植えたハクモクレンだ。関学は15人の学生と、8人の教職員を失った。
通りかかった学生数人に、ハクモクレンについて尋ねてみた。いずれも、「知りません」、「分かりません」との返事。学生の認知度は高くないようだ。
ハクモクレン自体も、キャンパスの風景のなかに溶け込んでいる。すぐ西側に植樹を記念したプレートが建てられているものの、学内には標識や案内板もなく、その存在を知る人が少ないのも自然なことかもしれない。
しかし、震災による死から生まれた生命に、寄せる想いが少ないわけではない。ハクモクレン植樹の日も、式典が行われた礼拝堂には超満員の人が押しかけた。「目に見える形で残せるのはいい。健やかに育ってほしい」と平松学長。
無言の命で震災を語り続けるハクモクレンは、春には白い花をつけた。いま必要なのは、その存在を広めていくことかもしれない。
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「友よ 神戸大学を そして世界を見続けてほしい」。
港町・神戸の市街地が眼下に広がる六甲山の中腹、神戸大六甲台キャンパス(神戸市灘区)に、この言葉が刻まれた銘板と慰霊碑がある。震災後に建てられた三宮の高層ビル郡まで見渡せる高台の広場に、震災の翌年の96年3月に建てられた。
碑は、当時の工学部非常勤講師で、京都精華大学の小林陸一郎教授が制作。「神殿」の意味を持つメキシコのピラミッドをイメージした高さ1・4メートルの赤御影石の台座に、金箔を施した「鎮魂」、「慈」の文字が掲げられている。碑の横にある銘板には、犠牲者全員の名前と碑文が刻んである。
激震地に位置していた神戸大では、震災で39人の学生と、教職員や生協職員をあわせて44人が犠牲になった。海側の市街地や下宿街も大部分が倒壊していた。
広報課長の長塚友宏さんは、当時の経営学部人事課に勤務。震災から3日後に六甲台にキャンパスを訪れた。「今の慰霊碑が建っているところから街を見下ろすと、まっくらな闇のあちこちから火の手があがっていて不気味だった」と振り返る。
その慰霊碑から望む夜景も、街の復興後はきらびやかなネオンの灯りに変わった。神戸の夜景を見渡せる慰霊碑のスペースは、今では多くの学生の憩いの場だ。しかし、学内で慰霊碑の存在を尋ねてみると、「(碑が)どこにあるか全然知らない」と3年の男子学生。学生すべてに知られている場とは言えない。
それでも、「震災が風化しているというが、私はそうは思わない」と話すのは、六甲台学務課長の城谷忠澄さんだ。当時、人事課で働いていた。「1月17日には、神戸大の学生が、慰霊碑を囲んで夜通し話している」。
また、遺族にとってもその想いは同じ。毎年、1月17日には、朝日が昇る前から訪れた遺族が、慰霊碑にいろとりどりの花を手向けていく。また、普段から訪れる遺族も多く、遺族間の交流の場にもなっている。「ここが心のよりどころ。ここにくればみんなに会える」とある遺族。慰霊碑の存在が、つないでいく想いがある。
※連載のバックナンバーはウェブ版特設コーナー(http://www.unn-news.com/sinsai/2003rensai/)でご覧頂けます。
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◎災害救助ロボを公開 消防関係者らに
神戸大は、大地震などの災害で倒壊した建物のがれきに閉じ込められた被災者を捜し出す救助ロボットを開発し、7月4日に神戸市中央区にある民間の研究所で消防関係者らに公開した。【7月4日 UNN】
神戸大が開発した、電波を頼りに被災者を見つけ出すシステムを搭載し、駆動部分をメーカーと近大が製作した。
この日公開されたのは、戦車のようなループ状のゴム製車輪で進む全長30〜60センチの5種類。木材を積み上げて建物の倒壊現場に見立てた高さ約1メートルの階段状の斜面に置かれたロボットは、発信機を付けた人形に次々にたどり着いた。
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◎【告知】落研の2回生寄席 7月6日に開催
落語研究会の第39代2回生寄席が7月6日、阪急六甲駅近くの神戸学生青年センターで開かれる。午後1時開場、1時30分開演。料金は無料。【7月4日 神戸大学NEWS NET=UNN】
問い合わせは同研究会の甲家鬼久(かぶとやおにく)さん(電話090−6753−4369)、または可愛家(かわいや)あるみさん(電話090−9620−7970)まで。
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◎近畿学生は4位 野球5リーグ対抗戦
関西地区大学野球5リーグ対抗戦最終日が6月30日、藤井寺球場で行われた。神戸大の所属する近畿学生野球連盟は関西学生野球連盟に4−6で敗北し、4位に終わった。【6月30日 UNN】
神戸大からはエース塚本が近畿学生野球の先発をつとめ、三回3分の1を4安打自責点0に抑えたが、勝利にはつながらなかった。
●関西地区大学野球5リーグ対抗戦最終日(6月30日・藤井寺球場)
▽決勝
阪神大学野球連盟 010 200 000=3
関西学生野球連盟 201 010 00X=4
▽3位決定戦
近畿学生野球連盟 001 010 200 00=4
関西六大学野球連盟 000 100 003 02x=6
※最終順位
優勝 関西学生野球連盟(2年連続3回目)
準優勝 阪神大学野球連盟
3位 関西六大学野球連盟
最優秀選手賞 寺坂知哉(近大)
敢闘賞 増井啓央(大体大)
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◎【告知】吹奏楽部コンサート 5日に
応援団総部吹奏楽部の第26回サマーコンサートが7月5日、神戸文化大ホールで開かれる。午後6時開場、6時30分に開演。入場料は500円。【7月3日 神戸大学NEWS NET=UNN】
コンサートは2部構成。問い合わせは同部の部室(電話078−881−2097)まで。詳細は同部のHP(http://home.kobe-u.com/brass/)で。
当日のプログラムは以下の通り。
▽応援団総部吹奏楽部第26回サマーコンサート
I部 三日月に架かるヤコブのはしご
交響曲より 第4楽章
スクーティン・オン・ハードロック
II部 ポップスステージ
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◎【告知】エルデの合同コンサート 5日に
混声合唱団エルデと、阪大混声合唱団、京大音楽研究会ハイマート合唱団による「ジョイントコンサート−瞬間(いま)よ!−」が7月5日、尼崎市のアルカイックホールで開催される。午後5時30分開場、6時に開演。料金は1000円。【7月3日 神戸大学NEWS NET=UNN】
コンサートは各合唱団の個別ステージと、3団の合同ステージで構成。問い合わせは内田さん(メールu-daken5@docomo.ne.jp)まで。
当日のプログラムは以下の通り。
▽ジョイントコンサート−瞬間(いま)よ!−
I 神戸大混声合唱団エルデ
混声合唱組曲 真南風の祈り 沖縄古謡による
II 阪大混声合唱団
北欧の現代宗教音楽
III 京大音楽研究会ハイマート合唱団
御伽草子−混声合唱のための3つのエチュード−
IV 合同ステージ
委嘱初演作品
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◎産学連携フォーラム 神戸大など4国立大が合同開催
神戸大や阪大など4つの国立大による産学連携の取り組みを紹介するフォーラムが7月2日に開かれた。これは大学の研究成果や技術を民間の新しい事業に結び付けてもらおうとするもの。【7月2日 UNN】
2日は神戸大、京大、阪大、名大の担当者が、およそ400人にそれぞれの大学の産学連携の取り組みを紹介した。
京大からは、新しいキャンパスに物質を操作するナノテクノロジーなど最先端の研究が行われる施設が建設されることや、民間のベンチャー企業の研究施設を作ることを検討していることが紹介された。
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◎国立大7割超が認定に前向き 民族学校生受験資格
朝鮮学校などの外国人学校の卒業生に受験資格を与えたいと考えている国立大が全国で7割以上に上る。朝日新聞社が、全大学の学長に対し行ったアンケートで明らかになった。【7月2日 UNN】
今までは、外国人学校の卒業生は大検を合格しないと大学を受ける資格が与えられていなかった。今回のアンケートは、文科省が今年3月、欧米系のインターナショナルスクールに限り、受験資格を認めると表明したことに基づいて行われた。
国公私立大学701校ののうち、アンケートに前向きな回答を示したのは、国立大77%、公立大87%、私大86%に上った(回答率88%)。すでに、公立、私立大のなかには、朝鮮学校などの外国人学校の卒業生に受験資格を認めているところもある。
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◎願書受け付け開始 法科大学院適性試験
大学入試センターは7月1日、来春に開設される法科大学院の受験者に課される「法科大学院適性試験」の願書受け付けを始めた。試験は8月31日に実施する。【7月1日 UNN】
来春から設立される法科大学院の多くが、入学者選抜に利用するとみられる。
法科大学院を受験するには、事前に適性試験を受けて成績カードなどを提出することが必要。同センターのほか、日弁連法務研究財団が主催する適性試験もあるが、入試概要を公表している多くの法科大学院が同センターの試験を受けることを受験の条件としている。
神戸大の法科大学院も、同センターの受験を前提とする予定。
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