神戸大NEWS NET 2002年2月のニュース
◎国を超え、教育討論 日韓交流公開シンポ
日韓交流自主ゼミが企画した公開シンポジウムが2月27日、発達科学部のF264教室で開催された。「エリート教育」をテーマに、韓国の大学生を交えて討論を繰り広げた。【2月27日 神戸大学NEWS NET=UNN】
日韓交流自主ゼミは2年程前から活動中で、昨年9月に韓国を訪問したことが今回のシンポジウム開催のきっかけ。9月に訪問した韓国教員大の、金帝●さん、薛東■さん、徐明源さんら学生3名が2月に来日し、日本人学生と交流を図ることになった。シンポジウムも交流プログラムの1つで、学生ら約20人が参加した。
討論はテーマに基づいて「ゆとり教育」「個性化教育」「大学改革」などのトピックスを設け、賛成派・反対派に分かれたパネラーが意見を発表しつつ会場全体で話し合った。日韓それぞれの教育体制の現状を踏まえ、韓国の学生も通訳を通して積極的に意見を発表した。
「両国とも(教育に関する)問題が似ているように思う」と徐さん。「だからこそ意見が交換できる」と笑顔を見せた。金さんは「(日本の学生は)教育問題の根本的なこと(社会的な背景など)をあまり考えてないと思う」と厳しく指摘するが、「今日のような形式のシンポジウムは新鮮だった。ぜひ韓国でもやりたい」と満足げ。
シンポジウムの後は鍋を囲んだ懇親会も開かれ、酒を酌み交わしながら参加者たちが交流を図った。自主ゼミリーダーの濱岡理絵さん(発達・2回)は「疲れたけど面白かった。これからも交流を続けます」と意欲はますます高まった様子。笑顔で話し合う参加者たちの表情は、国の違いを感じさせなかった。
【編注】記事中の●は「さんずい」に「是」。■は左上が「民」右上が「のぶん」で、下に「日」を重ねた字。
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◎緊張満ちる本試験 2次試験前期日程
神戸大学の平成14年度個別学力検査(前期日程)が2月25日、神戸大の各学部で行われた。今年は全学部あわせて6000人以上が受験。受験率は全科目で昨年を上回った。【2月25日 神戸大学NEWS NET=UNN】
試験当日、神戸大には早くから受験生の姿が見られた。大学職員の話では、7時30分ごろに来ていた受験生もいたという。センター試験とは雰囲気が違い、どの受験生も言葉少なに参考書を見直していた。外国語の試験開始は9時20分。みな緊張した面持ちで試験に臨む。
「最初はすごく緊張したけど、だんだん慣れた」と岡山から来た男子受験生。「履修科目が充実している経済学部に入りたい」と意欲を見せる。試験中は受験生の付き添いで来た両親たちも落ち着かない様子で、構内をそわそわと歩く姿が見られた。
試験が終わり、帰途につく受験生たちはとりあえず試験を終えた開放感からか、多くが安どの表情を浮かべていた。しかし、富山から来た受験生は「明日から後期に向けた勉強を始める」と気を抜かない。
この日は穏やかな小春日和。やわらかな光が降り注ぐ中、受験生の春も確実に近づいている。
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◎生協で専門書値引き 3月15日まで
神戸大生協では2月16日から、書籍部で「専門書出版社応援フェア―15%引きフェア」を行っている。昨年12月に専門取次の鈴木書店が倒産したことを受けてのもの。3月15日まで。【2月26日 神戸大NEWS NET=UNN】
鈴木書店は大学生協との取引で関係の深かった人文・社会科学系専門書の取次会社だったが、2001年12月に倒産。全国の大学生協など、書籍業界で影響が広がることが予想されている。また、鈴木書店の倒産は各出版社にとっても大きな打撃で、書籍業界の不況も重なり、各社とも厳しい状況だという。
「そんな出版社を応援したい」という気持ちから2月始めごろ、大学生協神戸事業連合は今回の企画を発案した。これまで鈴木書店を通して書籍を取引していた、主な専門書出版社83社の書籍が対象。各生協書籍部に置いてあるパンフレットで書籍を予約すると、15パーセント引きの価格で購入できる。全国の大学生協でも、神戸地区だけが行う。
パンフレットには、鈴木書店倒産からの書籍業界をめぐる簡単な説明も記載し、業界の現状をアピールする。書籍部学生会館店長の武田守さんは「(生協の)もうけは少なくなるけど、出版業界を盛り上げたい」と話す。
生協でパンフレットを見つけた出版社社員は、「みんなに知らせたい」と大喜びでパンフレットを持ち帰るという。利益の少ない企画を始めたことについて「(出版関係者を応援したい)気持ちが先に立った」と武田店長。「本が好きなんですよ」と笑った。
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◎就職内定率は83・2% 前年度2・7ポイント減
学生部厚生課によると1月末現在の就職内定率は、昨年より2・7ポイント減の83・2パーセント(医学部は除く)だったことが2月24日、分かった。【2月24日 神戸大学NEWS NET=UNN】
文理別でみると、文系が80・6パーセント(昨年比3・2ポイント減)、理系が88・9パーセント(同2・4減)と文系で大きく減少。これは夜間主コースが47・6パーセント(同40・3減)と大幅に減少したことが影響した。また女子も5ポイント減の79・5パーセントと厳しい就職戦線となっている。
この集計について厚生課では「2月に入ってから内定が決まった人も多く、最終的には昨年と同じぐらいに落ち着くのでは」と話している。
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◎来年度より会場変更 入学手続きを一括化
神戸大の入学手続きが2002年度から鶴甲第1キャンパスの第1、第2体育館で一括して行われることが2月12日までに分かった。手続きの一元化、新入生の移動の軽減が目的だという。【2月12日 神戸大学NEWS NET=UNN】
入学手続きは2001年度まで各学部で行われており、新入生が様々な教室を回らなければ、手続きを終えられなかった。今回の変更により、1つの会場で授業料の納入、入学許可証の交付など全ての手続きを終えることができるようになる。
学生部では「(会場内を)見渡せば、どこで何の手続きが行われているかが分かるはず。よりスムーズに手続きが終わるだろう」と今回の変更について話している。
2002年度の入学手続きは前期合格者分が3月14、15日に、後期合格者分が3月26、27日に行われる。
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◎憩いの空間提供 学生センター設置で
学生課・厚生課が3月に鶴甲第1キャンパスに移転することに伴い、A棟1階の自習室をB棟1階に移す工事が進行中だ。また、食堂前にも新たに四阿(あずまや)が設置される予定。【2月8日 神戸大学NEWS NET=UNN】
学生部学生課・厚生課の移転先は、A棟にあった自習室の区画。「学生の空間」保護のため、自習室をB棟1階の第1〜4集会室に移転することにした。
移転後の自習室には学内LAN用の情報コンセントが設置され、パソコンを持って行けば自由に接続できる。また、これまでの自習室とは違って、個人用の机や椅子を配備し、学習環境を整える。建物が開いていれば利用できるが、「鍵はつけない。解放感のある部屋にしたい」と学生部。旧自習室は特定の学生が使うことが多かったが、できるだけ多くの学生の利用を期待している。完成は2月末で、3月から使えるようにするという。
このほかにも、学生部移転をきっかけとして、生協の学生食堂前の空間には四阿(あずまや)を作る予定。食堂前の土の地面の区画にウッドデッキを敷きつめ、そこに3棟の四阿を建ててベンチを置く。アメニティ向上を狙う学生部は「学生がフリーに使える空間を確保したい。たまり場として、情報や交流に活用してほしい」と話す。今年度中には完成させ、新鮮な風景で新入生を迎える構えだ。
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◎国文へ移転 学生課・厚生課が
現在、本部2階にある学生部学生課・厚生課が3月5日に鶴甲第一キャンパスA棟1階ホールに移転する予定。移転後は「学生センター」として、各学部・研究科の業務の一部を新たに担当する。【2月8日 神戸大学NEWS NET=UNN】
移転工事はすでに1月上旬から始まっており、鶴甲第一キャンパスのA棟ホールの一部は現在、壁で遮断されている。2月末までに工事を終え、3月5日には正式に移転する予定。また、名称も「学生部学生課」から「学務部学務課」へ、「学生部厚生課」から「学務部学生生活課」へと変更される。所在地は変わらないが、入試課も「学務部入試課」になる。
また、移転をきっかけに各学部・研究科が行っていた、入学料・授業料の免除や奨学金の申請などの業務を一括して請け負うという。ただし、医学部2年次生以降及び医学研究課生は従来どおり。入学料免除などは3月から、奨学金などは4月から学生部が業務を行う。
全学で最も多くの学生が通う鶴甲第一キャンパスに移転することで、学生部は多くの学生にとってより身近な存在になる。「学生に浸透しやすいサービス」を目指すという学生部。学生センター内には学生相談室を設け、現学生課職員が「よろず相談員」として学生の相談役を務める。「どこで相談すればいいのか分からないときなどに来てほしい。業務を横断したサービスをしたい」。
一方で、各学部の業務が集中することで学生が殺到する可能性もあるが、「混乱がないように効率的な対応を心がける」としている。具体的には業務の申請日を、学部ごとに定めることなどを計画している。
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◎文芸書入手に影響 鈴木書店倒産で
専門取次の鈴木書店が2001年12月に倒産したことに伴い、取引のあった神戸大生協でも、文芸書の一部の入手が困難になっていることが2月8日までに分かった。【2月8日 神戸大学NEWS NET=UNN】
鈴木書店では人文系専門書全般と文芸書の一部を取り扱っていた。そのため、人文系専門書の入荷に大きな影響が出ると思われたが、実際、影響が大きかったのは文芸書だった。
鈴木書店の倒産以来、神戸大生協は大手取次会社・日販との取引に切り替えた。日販では年間売り上げ実績で卸し先が決定される。そのため、一般書店に比べ、文芸書の売り上げが低い神戸大生協が入荷する新刊は「20点発行されれば、そのうちの7点程度」(書籍部学館店・武田守店長)。それに対し、売り上げで勝る専門書は「ほぼ希望通り」(同店長)に入荷しているという。
特に、徳間書店や角川書店が発行しているファンタジーノベルスと呼ばれる書籍で影響が大きい。武田店長は「日販ではやはり、小回りが利かない。これからも影響が出るのは必至だ」と話している。
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◎新たな課外活動拠点 新クラブハウス設置
六甲台キャンパスに建設中の新しい課外活動共用施設が2月末に竣工を迎える。各課外活動用施設の名称や、利用団体の配置などの全学的な再考も同時に行われる。【2月8日 神戸大学NEWS NET=UNN】
新施設建設のきっかけは、正門西側にあった学生集会所が総合研究棟(社会科学系他)建設のために昨年、撤去されたこと。団体の活動場所を確保するため、新たに課外活動第2共用施設を、現在使われている第1共用施設の北隣りに造ることになった。また、同名の施設ができたりするため、各施設の名称も再考される。
第2共用施設は2階建てで、第1共用施設を使っていた体育会系クラブなど計8団体が入所する。そのため、各団体は前の団体が抜けた部屋に入所するという「玉突き型」に部室が移転することになる。演劇研究会と児童文化研究会も集会所を使っていたが、機具などが大きいため、新たに専用のプレハブが設けられた。
移転組が抜けた第1共用施設には、集会所を使っていた団体や、これまで部室がなかった団体など、文化系のクラブが新たに入所する。また、第1施設は部屋がいったん空いた時点で部屋割の整理など、改修工事を行うという。学生部は「将来的にはLANを走らせる構想もある」と意欲的。
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◎文科省が途中集計を発表 国公立大2次試験
国公立大2次試験出願は2月6日に締め切られ、文科省が同日午後3時現在の集計結果を発表。志願者数は54万2726人で、志願倍率は前年の同時点を0・2ポイント上回る5・3倍となった。【2月6日 UNN】
志願者数は前年に比べ約1万9000人多い。確定志願者数は20日に発表される。
高倍率なのは例年通り医・薬・看護系などで、定員の少ない後期日程で高くなっている。2段階選抜の実施予定倍率を超えたのは計47大学130学部で、実施を予告している大学の8割を超えた。
志願者数と倍率の内訳は、国立95大学が41万5361人の4・9倍、公立73大学が12万7365人の7・3倍。倍率は前年の同時点より、国立で0・1ポイント、公立で0・3ポイント上回った。
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◎新しい遺伝子治療を承認 附属病院
神戸大付属病院の遺伝子治療臨床研究審査委員会は2月4日、同大医学部泌尿器科研究グループ(代表・後藤章暢助教授)が申請していた前立腺がんだけに働く遺伝子治療の実施計画を承認した。【2月4日 UNN】
同グループによると、がん細胞にだけ作用する遺伝子治療は国内では初めて。今後、厚生労働省と文部科学省の認可を受け次第、患者を選定し治療を始める。今回の計画では、遺伝子ががん細胞だけに働くため、他の健康な部位にはダメージを与えず、副作用が軽減できるとしている。
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◎共同研究で細菌の薬剤耐性上昇を証明 神戸大も参加
神戸大付属病院など近畿の13医療機関の共同研究で、肺炎などを起こす「肺炎球菌」の抗生物質への耐性が年々高まっていることが明らかになった。東京で1月25日から3日間、行われた日本臨床微生物学会で発表された。【2月1日 神戸大NEWS NET=UNN】
今回の研究を共同で行った「近畿耐性菌研究会」は1997年に発足し、肺炎球菌だけでなく、他の一般的な菌についても研究を進めている。現在は神戸大、阪大、近大の各病院と、兵庫医大、関西医大、宝塚市民病院など13機関が参加しており、今後さらに増える予定。
「肺炎球菌」は中耳炎や髄膜炎を起こし、肺炎の原因の3分の1を占めている。研究は3年間で患者753人のたんや鼻水から採取した肺炎球菌を培養し、一般的な抗生物質に対する耐性を調べた。全国でも、広い地域で経年的にデータを取ったのは初めてだという。
その結果、1ミリリットル当たり0・12マイクログラム(1マイクログラムは100万分の1グラム)以上の濃度のペニシリンに対して菌が生き残る率は、1999年で48パーセントだったのが、昨年は58パーセントと明らかに高まった。
他の8つの一般的な抗生物質でも同様の分析を行い、うち4種でも耐性率が上昇した。また、複数の薬が効かない多剤耐性菌も確認されており、一般的な抗生物質では病気が治りにくくなっていることを示した。
研究に参加している神戸大付属病院の中央検査部の木下承※(しょうひろ)副技師長は「状況は変わっているのに、現場では古い投薬の仕方を変えていない」と現状を指摘。実際に治療を受ける身にとっては、聞き逃せない研究結果になりそうだ。
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