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活躍するOB 神戸大学トピックス バックナンバー
vol.38 (2008.04〜2008.06)
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『神戸大学研究シーズ発表会(JST Innovation Bridge)』 は、大学に潜在するシーズ候補と企業の「産と学との出合いの 場」を提供するイベント。7月9日に東京で開催される。 共同 研究に意欲的な神戸大学の研究者による基礎研究発表や、ポス ター セッション等での意見交換から、 企業独自の視点でシー ズを探索できる。
日時 : 2008年7月9日(水) 13:00〜17:00
会場 : 東京ステーションコンファレンス(サピアタワー6F)
主催 : 神戸大学・独立行政法人科学技術振興機構(JST)
参加 : 無料
【研究発表】
〜バイオ〜
1) 植物の高温耐性誘導剤としての「環境エリシター」化合物
大学院農学研究科 生命機能科学専攻 助教 山内靖雄
2) 冷たいところで働く酵素 (低温活性酵素) の機能・構造特性
連携創造本部 准教授 鶴田宏樹
3) 標的性を有する化学修飾核酸の合成
大学院人間発達環境学研究科 人間環境学専攻 准教授 江原靖人
〜エンジニアリング〜
4) 磁気力と電気化学反応を活用した抗生物質の分離・分解
大学院農学研究科 食料共生システム学専攻 助教 井原一高
5) 有機金属イオン液体の開発
大学院理学研究科 化学専攻 教授 持田智行
6) 鉄筋腐食したコンクリート構造物の耐震性能評価システムの開発
大学院工学研究科 市民工学専攻 准教授 三木朋広
7) 手拍子による簡易マンマシンインターフェース
大学院工学研究科 情報知能学専攻 准教授 花原和之
※非公開型の報告会につき、聴講には秘密保持に関する誓約書へのご署名が必要。
詳細はホームページ(下記)参照。
http://www.kobe-u.ac.jp/info/event/e2008_07_09_01.htm
申込方法:ホームページの上記アドレスより申込フォームをご利用下さい。
お問い合わせ先:
独立行政法人科学技術振興機構
産学連携事業本部 技術展開部 イノベーション創出課
〒102-8666 東京都千代田区四番町5-3
Tel: 03-5214-7995
Fax: 03-5214-8496
E-mail: innovdei@jst. go.jp
※メールアドレスの一部(ac.jp の前など)には、メールアドレス収集 ロボット対策として半角スペースが挿入されております。メールアド レスご使用の際には、適宜修正願います。
(2008.06.30)
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みすず書房の広報誌「みすず」誌上で昨年7月号から不定期 連載で始まった中井久夫名誉教授(医)による「臨床瑣談」が、今 年の5月号で、6回目をむかえた。精神科医としての長年の経験を 通して、専門非専門にかかわりなく、日本の医学や病院の現状に ついて「これだけは伝えておきたい」という姿勢で執筆されてい る連載だ。
テーマは、虹の色と精神疾患分類、院内感染に対する自衛策試 案、昏睡からのサルヴェージ作業の試み、ガン患者への助言など 。その5回目として掲載された「SSM,通称丸山ワクチンについて の私見」は、毎日新聞で紹介されるなど、ガン患者はじめ多くの 関係者の注目をひいた。以上は、6月10日付「出版ダイジェスト」 紙から。
(2008.06.30)
ご参考毎日新聞社が発行する週刊経済誌「エコノミスト」(6月24日 )に、西島章次教授(経済経営研究所教授)が登場、ブラジル経済を 語っている。この号の「エコノミスト」では、特集“活況ラテンア メリカ”が組まれている。西島教授は、「『未来世紀』ブラジル、 輸出ブームに沸く資源・農業大国」のタイトルのもと、ブラジル経 済の現況と展望を分析している。以下は、その抄録。
BRICsの一角であるブラジル。2007年の実質GDP成長率は5.4%と 高成長を保ち、輸出額1600億j、輸入額1200億jは過去最高を記 録した。株式市場も好調で、サブプライムローン問題で世界の株価 が下落するなか、ブラジルの代表的株価指数であるボベスパ指数は 、2007年5月末の5万3000ポイントから2008年5月末の7万2000ポイントに急 騰している。メディアが「大衆消費の熱狂」と特集を組むなど、個 人消費も空前の活況を示す。ブラジルのビジネス環境は急激に変化 しつつある。今後の成長を見越した欧米企業からの投資が急増中。 2007年の海外からの直接投資は、過去最高の346億ドルに達した。
ブラジルは単なる資源輸出国ではないことにも注意が必要である。 ブラジルの輸出の5割強が製造業製品の輸出。資源・1次産品が2002 〜05年に3倍に拡大したのに対し、製造業製品も2.5倍になった。 2007年の自動車生産は300万台弱に達し、自動車・同部品で150億ド ルを輸出している。中型ジェット旅客機の分野で世界の2大メーカ ーの1つ、エンブラエルは47億ドルを輸出している。
ブラジルには、鉄鉱石、原油、大豆、牛肉等の豊富な資源がある。 これらの資源を輸出して得た豊富な資金を、インフラ整備や税制の改 善などに活かせるかが、持続性のカギ。製造業の国際競争力をいっそ う高めていかねばならない。
左は、現代世界経済叢書7 西島章次/細野昭雄編著『ラテンアメリカ 経済論』(ミネルヴァ書房)
(2008.06.27)
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労働経済ジャーナリストの小林美希さん(2000年法卒、右 の写真は近影)による新著『ルポ“正社員”の若者たち〜就職氷 河期世代を追う』が、6月26日に岩波書店から発刊された。この 本は、小林さんの前著『ルポ 正社員になりたい〜娘、息子の 悲惨な職場』(2007年、影書房)に続く第二弾。今回の新著は、 「正社員であっても苦渋労働を強いられる現代の若者たち」の 現実をルポした者である。
小林さんは、今般の新著出版にあたり「若者の労働問題は, 非正社員の低賃金・不安定雇用というものだけでなく、雇用が 安定しているはずの正社員にも及んでいる」と指摘する。大卒 就職率が60%を下回るという就職氷河期時代に,正社員として 働き出した20〜30代の若者たち。彼等は、非正規化の進む職場 で少数精鋭であるがゆえに超・長時間過密労働を強いられ心身 を壊されている。また、利益優先の方針のもと、顧客の立場を 考えない会社の命令で良心の呵責に悩まされてもいる。
小林美希さんは、1975年茨城県の生まれ。就職氷河期の2000 年に神戸大学法学部を卒業、株式新聞社に入社。その後、毎日 新聞社エコノミスト編集部で記者として働く。2007年2月から フリーのジャーナリストに。若者の雇用,結婚,出産・育児と 就業継続などを中心に取り組む。『ルポ 正社員になりたい-娘 ・息子の悲惨な職場』は既に3刷。なお、本書は2007年日本労働 ペンクラブ賞を受賞している。
【参考】岩波書店ホームページ
http://www.iwanami.co.jp/shinkan/index.html
(2008.06.26)
神戸大学を中心に東京大学、英グラスゴー大など欧 州四大学が加わり、日欧六大学が進める世界初の「宇宙太 陽光発電衛星(SPS)」打ち上げ計画が進んでいる。この計 画にについて、元米航空宇宙局(NASA)幹部のジョン・マ ンキンス氏がこのほど神戸大学を訪門、共同開発チームを 主導する賀谷信幸教授(工)に協力を申し出た。米国の宇宙 エネルギー開発の分野で現在も影響力を持つという同氏が 加わり、資金調達をはじめ計画は実現に向け、大きな一歩 を踏み出した。
今般のプロジェクトは、宇宙で直径500メートル規模の ネットを広げ、後で打ち上げる太陽電池パネルを搭載した ロボット数十個をネット上に設置する計画。従来の巨大パ ネルを宇宙で組み立てる案より費用は大幅に軽減されるが 、数十億円はかかるとみられている。以上は、6月5日付神 戸新聞(夕刊)から。
(2008.06.25)
6月14日(土)、東京凌霜クラブで、琵琶演奏家上 原まりさんの演奏とお話を愉しむ会が開催された。
琵琶の生演奏を聴くのは初めてという参加者が殆どで あったに違いない。「平家物語」は悲しく、「耳なし芳 一」は恐ろしげに奏でる琵琶の音色と語りを堪能するこ とが出来た。古代ペルシャからシルクロードを渡り日本 に渡来した琵琶という楽器の歴史。平家物語などの作曲 のご苦労、演歌への影響。日本の音楽の底に流れるのが 仏教の声明(しょうみょう)ということ等々、琵琶に始 まる話題は際限なく広がっていく。
演奏の合間のインターミッションでは、宝塚時代に娘 役トップスターとして「ベルサイユのばら」のマリー・ アントワネット役を演じた頃の裏話もあり、あっと言う 間の一時間であった。
参加者は75名と大盛況。当クラブの会合としては女性 会員の参加が極めて多かった。また、今回は夫婦同伴で の参加も多数。そのため、三分の一以上を女性が占める という華やかな会となった。
なお、本稿は「ミドル会」の幹事野崎信さん(1946年 経卒)のレポートからの抄録。
(参加者内訳)
昭和27年〜39年卒 36名
昭和40年〜49年卒 21名
昭和50年〜59年卒 9名
昭和60年〜平成19年卒 4名
特別参加 5名
(ご夫妻 16組、女性28名)
(2008.06.23)
5月22日付日刊スポーツ新聞に、神戸大学本館の 写真が大きく取り扱われている。作年夏、ここで2日間 かけて映画「神様のパズル」(6月7日公開、東映配給) のロケが行われた。
神戸大学正門を入ってすぐ目の前にそびえる大階段。 そこを上がると、重厚な六甲台本館がある。昭和7年建 造というだけあって雰囲気たっぷり。映画の主人公であ る基一(市原隼人)が双子の弟、喜一(市原二役)に代わり 登校するシーンがある。本館内の大教室では、現代宇宙 論の講義風景が撮影された。また、本館東側にあるベン チは基一と聴講生の老人(笹野高史)が宇宙について語っ た場所となる。
更に天才少女、サラカ(谷村美月)にマスコミが押し寄 せる場面や、基一が憧れの女子学生、白鳥(松本莉緒)と 会話を交わすカットなど、あらゆるシーンが神戸大学で 撮影された。神戸大学企画部社会連携課広報係赤松朋広 主任の「国立大学だからこそ地域に開かれた大学にして いかなくては、と思います」という談話も紹介されてい た。
同じ場所が、映画「僕の彼女はサイボーグ」(5月31日 公開、GAGA配給)でも使われている。こちらの映画は、 作年1月のロケ。両作品とも神戸ロケには神戸フィルム オフィス(神戸市中央区)が前面協力した。
(2008.06.20)
ご参考畑中正一京都大学名誉教授・山中伸弥(1987年医卒) 京都大学iPS細胞センター教授共著による『ひろがる人類 の夢 iPS細胞ができた!』が、集英社から刊行された。 定価は、1,100円+税。
ヒトの皮膚細胞から、様々な細胞になれるように遺伝子を ウイルスで運ばせて作った夢の万能細胞。これが、iPS細胞 である。本書は、対談方式で、このiPS細胞を分かりやすく 説明することを試みた啓蒙の書である。以下は、本書の目次。
第1話 iPS細胞が動いた
第2話 iPS細胞とは
第3話 険しかった道のり
第4話 4つの遺伝子の謎
第5話 なぜウイルスを使うのか
第6話 克服しなければならない課題
第7話 ひろがる人類の夢
第8話 研究者への道
本書の著者の略歴は、以下のとおり。
畑中正一 はたなか・まさかず
1933年 大阪生まれ。
1980年 京都大学ウイルス研究所教授。
1991年 京都大学ウイルス研究所所長。
1997年 塩野義製薬椛纒\取締役副社長。
京都大学名誉教授。
山中伸弥 やまなか・しんや
1962年 大阪生まれ。
1987年 神戸大学医学部卒業。
国立大阪病院臨床研修医(整形外科)を経て
1993年 大阪市立大学大学院医学研究科修了。
米グラッドストーン研究所博士研究員、日本学術振興会特別研究員、
大阪市立大学助手、奈良先端科学技術大学院大学助教授および
教授を経て
2004年から京都大学再生医科学研究所教授。
2008年 同大学のiPS細胞研究センター長に就任。
なお、山中伸弥教授は、本年4月8日に開催された神戸大学 平成20年度入学式で「iPS細胞研究で学んだこと」のタイトル で記念講演をおこなった。 山中教授は半生を振り返りながら 、三つのキーワード「人生も研究もマラソン。 最後まで走り 抜けることが大事」、「VW(Vision and Hardwork)。明確な ビジョンがないと努力がムダになる」、「塞翁が馬。人生、 何が幸いするか分らない」を、新入生に贈り、最後に「神戸 大学の研究レベルはすばらしい。卒業生であることを誇りに 思います」と締めくくった。
【参考】神戸大学ホームページ(入学式)
http://www.kobe-u.ac.jp/info/topics/t2008_04_10_01.htm
山中伸弥教授他編の専門書『再生医療へ進む最先端の幹細胞 研究―注目のiPS・ES・間葉系幹細胞などの分化・誘導の基礎 と、各種疾患への臨床応用』(「実験医学」増刊 Vol. 26-5)定価5,670円(税込)
(2008.06.19)
神戸・元町通りの海文堂書店が発行する季刊誌 「ほんまに」(2008年春号)で、「口笛文庫」と経営 者の尾内純さん(1999年国際文化卒)さんがほんわか と紹介されていた。
阪急六甲駅の南、バス通りに面して小さな古本屋「 口笛文庫」がある。今年1月で開店4年目を迎えた。 3年経てば何とかなるだろうと思っていた3年は瞬く 間に過ぎてしまった。古書業界の現状は厳しく、見通 しは立たない。そんなわけでしみじみと振り返るだけ の歴史も余裕も持たない小店ではあるのだが。これが 、「口笛文庫」の経営者尾内純さんの感懐だ。
最初に売れたのは英語版のドラえもん150円で、初 めての買い取りはダンボールいっぱいのシドニー・シ ェルダン(!)だったという。尾内さんは十代の終わり にはもう古本屋になりたかったそうだ。「口笛文庫」 の店内は明るい。小さな子供連れのお母さんが童話を 選ぶ。女子大生らしい若い女性が英語の本を立ち読み する。チョット珍しいタイプの古本屋だ。
(2008.06.18)
ご参考フリージャーナリストの梶山寿子(かじやま・ すみこ、1987年文卒)さんが新著『トップ・プロデ ューサーの仕事術』(日経ビジネス人文庫)を刊行し た。定価は、714円+税。
本書で紹介されているトップ・プロデューサーは 、次の人々。それぞれユニークな活躍で広く知られ ている。
五味一男 「エンタの神様」「マジカル頭脳パワー」
佐藤可士和 気鋭のアートディレクター
亀山千広 「踊る大捜査線」「HERO」
はたけ シャ乱Qリーダー
石原恒和 ポケモン・ブランドの司令塔
森昌行 「世界のキタノ」の女房役
福原秀己 日本のマンガを世界に売り込む男
石川光久 「攻殻機動隊」「イノセンス」
李鳳宇 「フラガール」「パッチギ!」
本書の著者である梶山寿子さんは、1987年に神戸 大学文学部を卒業。テレビ局制作部勤務を経て、ニュ ーヨーク大学大学院に留学し修士号を取得した。並行 して読売新聞米国現地版で記者として勤務、のちフリ ーとなる。ビジネス誌や新聞を中心に、社会問題やビ ジネス、経営、人材教育、マーケティングなど、幅広 く取材・執筆活動を続けている。また、テレビ番組の コメンテーターもつとめているほか、近年はコンテン ツ・ビジネスの取材にも力を入れている。著書に『雑 草魂』(日経BP社)、『ジブリマジック』(講談社)、 『子どもをいじめるな』(文春新書)等。今月『スクー ル・アーティスト』(文藝春秋)を上梓の予定。
(2008.06.17)
“関西から発信する元気情報誌”「元気UP関西」
3月号に、武田実教授(海)が登場。水素を安全に輸送す
るテクノロジーについて語っている。 |
(2007.06.16)
5月24日から26日迄、「G8環境大臣会合」が、神戸 ポートピアホテルで開催された。この会合には、G8及び 中国、インド、ブラジル等主要排出国の環境担当大臣(19 ヶ国・地域)国連環境計画(UNEP)、経済開発協力機構(OECD) 等の国際機関の代表(8機関)が参加した。
「G8環境大臣会合」開催に先立つ5月20日、読売新聞が 「国益越え 温暖化対策」というタイトルのもと7段の特 集を組んだ。その中のコラムで、神戸大生がつくるNPO「 ごみじゃぱん」の活動が紹介されている。「ごみじゃぱん 」は、5月15日、神戸市内のスーパー4店舗で「減装(へら そう)商品」と名付けた簡易包装商品を販売して、効果を 測る実験を始めた。
このプロジェクトに必要な約2,000万円の実験費用は、 趣旨に賛同した「ハウス食品」や「マンダム」など7社が 負担した。販売状況などのデータを3ヶ月にわたって集め、 同法人代表で神戸大学経済学研究科の石川雅紀教授(環境 経済)が環境保護効果を分析する。スーパーの売り場に立っ た学生たちは詰め替え用シャンプーや外箱を外したレトル ト食品を手に、「こんなにごみが減らせます」などとPR した。
「ごみじゃぱん」のメンバーの一人、神戸大学4年の圓 尾知子さんは、「環境相会合は私たちの取り組みを広く知 ってもらう絶好の機会。『へらそう』を国民的な運動にし たい」と期待を込めて語ったとの感想を述べていた。
【参考】「ごみじゃぱん」のホームページ
http://gomi-jp.com/
(2008.06.13)
この写真は、 神戸大学工学部の前身である神戸高等工 業学校が試作した4人乗り電気自動車。写真の出典は、大 村三郎『蓄電池車』(1934年、オーム社)で、この本は国 立国会図書館蔵。自動車史研究家佐々木烈氏(『日本自動 車史』等多数の著書あり)から、神戸大学東京オフィスに 写真のコピーが寄贈された。
神戸高等工業学校における電気自動車試作については、 最近刊行された『神戸大学物語』(注)に所収の「廣田精 一神戸高工校長エジソンと会見」(54ページ)に紹介され ている。
(注)http://www.kobe-u.com (本欄)の「PLAZA」の先頭記事
(2008.06.12)
第5回マスターズ甲子園の最新ニュースが、神戸大 学発達科学部マスターズスポーツ振興支援室から発信さ れた。
マスターズ甲子園2008は、6月15日(日曜日、父の日) の午前8時30分にプレーボール! 当日は、代表OB試合 出場選手376名、甲子園キャッチボール参加者448名、 ボランティア800名が甲子園球場に集結。大会当日の 模様は大会ホームページ(下記)で随時アップされる。
マスターズ甲子園大会ホームページ: http://www.masterskoshien.com/
(2008.06.11)
竹内淳一郎さん(1963年営卒)が、如水会(一橋大学 同窓会)大阪支部4月度晩餐会で講演を行った。演題は「 カメラ産業の戦後60年」。
竹内さんは、ミノルタに約40年間勤務の後、大阪市大 ・日本大でカメラ産業史の研究を行う。通算50年間にわ たりカメラ産業について関わってきたことになる。1959 年(昭和34年)、竹内さんは、神戸大写真部に在籍してい た。このとき、第15回旧三商大写真展に「あしたにたく す…神戸移住斡旋所〔ブラジル移民〕…」(第六回全日本 学生写真コンクール共同制作の部、優秀校受賞)でデビュ ーする。現在は凌影会(神戸大写真部OB会)会長でもある。
1955年(昭和30年)頃、日本製カメラは輸出検査で約三 分の一が不合格品という状況下にあった。当時から現在に 至るまでのプロセスを竹内さんは詳細なデータをもとに解 説した。この講演を機会に、日本製品の競争優位の構築に ついての研究成果を本にまとめる計画だという。2010年に 、旧三商大写真展は創設75周年を迎える。「この三商大仲 間の絆は驚嘆に値する」というのが当日出席者の感想であ った。
旧三商大写真展案内ハガキ
「六甲台学舎を望む」-創立百周年から五年-
この写真は竹内さんの作品。神戸大学六甲台学舎の遠望で ある。左下に5年前の同じ位置から撮影した写真が添えられ ている。 神戸大学経済・経営・法各学部・研究科、国際協 力研究科の同窓会誌である「凌霜」377号(2008年5月刊)の 表紙を飾った。
(2008.06.10)
中国文学者で、昨年『(決定版)正伝 後藤新平』の 校訂で毎日出版文化賞を受賞した一海知義名誉教授(教養 )の多彩な仕事を集大成する『一海知義著作集』(全11巻 ・別巻1、藤原書店)の刊行が始まった。一海名誉教授は 1929年生まれ。京都大学文学部で吉川幸次郎教授に師事 、神戸大教授(1993年まで、現名誉教授)を歴任した。陶 淵明、陸游らの中国古典詩や、河上肇の研究で知られて いる。
第1回配本は、第2巻『陶淵明を語る』(6,825円)。 1997年に出版された『陶淵明--虚構の詩人』のほか、 1959年以降に発表の陶淵明に関する論文などが収められ ている。隔月の配本で、7月以降、第7巻『漢詩の世界1』 、第5巻『漢詩人河上肇』、第10巻『漢字の話』の順に 発行される予定(6月1日付毎日)。
『一海知義著作集』は、鶴見俊輔(哲学者)、杉原四郎 (甲南大学名誉教授)、半藤一利(作家)、興膳宏(前京都 国立博物館長)、筧久美子(神戸大学名誉教授)各氏から の推薦を受けている。なお、別巻では「一海知義と語る 」として、鶴見俊輔、井上ひさし、半藤一利、小池昌代 、彭佳紅、興膳宏、杉原四郎、加藤周一、橋本五郎、桂 あやめ、江守徹、山崎陽子、坪内稔典各氏との対談が収 録される予定。
(2008.06.09)
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戦前の旧三商大の流れをくむ「三大学戦開会式、同 応援団合同演舞演奏発表会」が、今年は6月19日(木)に 以下の要領で、一橋大学兼松講堂(東京・国立市)で開催 される。
-三大学戦開会式、同応援団合同演舞演奏発表会-
[日時]6月19日(木)
12;05
13:30〜大阪市立大学応援団
15:05〜神戸大学応援団総部
16:40〜一橋大学体育会應援部
[場所]一橋大学兼松講堂(右の写真)
(以下のURLで、一橋大学のキャンパスマップを見ることができる)
http://www.hit-u.ac.jp/guide/campus/campus/index.html
(2008.06.09)
ご参考中国天津出身の呉万虹(WU Wan Hong)さんは、天津 外国語大学で日本語を専攻。卒業後は天津日報社に勤務し た。1994 年から神戸大学で学び、2001年政治学博士号を 取得している。研究テーマは、戦後日本外交、中日関係。 2004年には、『中国残留日本人の研究--移住、漂流、定 着の国際関係論--』(日本図書センター、定価3,600円+ 税)を出版した。2004年からは、中国社会科学院日本研究 所対外関係室で助理研究員(講師)をつとめている。
神戸大学在学中の呉さんの恩師は、五百旗頭真教授(現 名誉教授、防衛大学校校長)。呉さんは、昨年五百旗頭真 名誉教授の著書『戦後日本外交史 1945-2005』(2006年、 有斐閣)を中国語に翻訳し中国世界知識出版社から出版し た。今は研究に没頭する毎日。日本語でエッセイを書くと いう趣味に手を染める時間がないようだ。
(2008.06.06)
ご参考最近評判になった吉永小百合さん主演の映画『母べ え』(山田洋次監督、左はDVD)。この映画にでてくる「父 べえ」(坂東三津五郎)は、戦後神戸大学でドイツ語を教え た野上巖教授である。
映画の原作は、長年にわたり黒澤明監督のスクリプター を務めた野上照代さんの作品『母(かあ)べえ』(中央公論 社)。幼い頃の家族の思い出を綴ったノンフィクション作品 『母べえ』(中央公論社)。 舞台は、1940年(昭和15年)年 の東京。父と母、娘の初子と照美の野上家は、お互いを「 父(とう)べえ」「母べえ」「初べえ」「照べえ」と愛称で 呼び合う仲睦まじい家族だ。その平穏な暮らしは、ある日 突然、「父べえ」が治安維持法違反で検挙されてしまった ことで一変する。当時は、戦争反対を唱えることが、国を 批判するとして罪だった。平和を願う信念を変えない限り、 「父べえ」は自由の身には戻れない。新年を迎えても、「 父べえ」は帰らず、やがて日本はアメリカとの戦いに突入 していく……。
どんな困難を目の前にしても常に子供たちと喜怒哀楽を精 一杯共にする情愛深い母である野上佳代。その母は、戦争反 対の信念を曲げない夫を尊敬し、何があっても信じて支え続 ける、一本芯の通った妻でもある。映画では、「父べえ」は 獄中死することになっている。しかし、現実の「父べえ」(野 上巖)は、1955年に神戸大学文学部講師(後に教授)となり、 神戸に赴任して神戸大学御影分校でドイツ語を教える(1957年 57歳で死去)。野上巖は、戦前から新島繁のペンネームで『 社会運動思想史』等の多数の著作があり、神戸大学図書館には 「新島繁文書」というかたちでまとめられ目録が作成されてい る。
「出版ニュース」(2008年2月下旬号)、藤原書店の広報誌 「機」(2008年4月)では、映画『母べえ』にちなんで新島繁の 業績が再評価されている。なお、「機」への寄稿は一海知義 神戸大学名誉教授である。
(2008.06.05)
1971年(昭和46年)から始まった硬式野球の神戸大・ 京都大対抗戦。35回目を迎える今年は、6月14日に六甲台 グラウンドで開催される。また、前日には「前夜祭」も開 かれる。以下は、スケジュール。
○神京戦 6月14日(土)
於:六甲台グラウンド
12:00〜 開会式
13:00〜 試合開始
※神戸大学は一塁側
○神京戦前夜祭 6月11日(水)
於:国際文化学部 B棟前
12:10(2限終了後)〜
過去の戦績は17勝16敗1分と互角の勝負。このところ神 戸大は3連勝中で、応援団では「今年も是非,神戸大学硬式 野球部を勝たせましょう!!」と呼びかけている。
なお、1971年の第一回は8−1で神戸大が勝った。神戸 大と京都大の野球の試合は歴史が古い。1931年(昭和6年、 当時の神戸商業大学)秋に始まり1962年(昭和37年)春に入れ 替え戦方式に変更されるまでの「関西六大学野球リーグ戦 」では、神戸大・京都大戦は春秋2回行われていた。その後 、両校は別のリーグに属することになり、1971年になって “対抗戦”形式による試合で復活することになるという経 緯がある。
(2008.06.04)
ご参考金井壽宏教授(営)監訳・高橋啓訳『幸之助論-「経営の 神様」松下幸之助の物語-』(ダイヤモンド社、定価1,800円 +税)が発刊された。原著者はジョン・P・コッター。巻頭に は松下幸之助の生涯を彩る様々な写真が収録されている。本書 の原著は1997年の発行、翌年飛鳥新社から翻訳が刊行された。 今般、コッターの著書を数多く出版してきたダイヤモンドから 新訳(同じ訳者で)が刊行されることになった。
金井教授は、本書の刊行に寄せて、「コッターが、『幸之助 論』で引き出した最大の教訓は「艱難汝を玉にす」に近い」と 紹介している。300ページ近い大著であるが、内容は人間ドラ マであり、興味深く読み進むことができる本である。
日本人の書く松下幸之助の伝記は、とかく神格化したり絶賛 調であったりしていたが、本書は一味異なる。ハーバード大学 教授でリーダーシップ論担当の著者による本書の切り口は興味 深い。本書を読むと、新しい松下幸之助像が、浮かび上がって くるにちがいない。なお、これまでタブー視されていた私生活 面についての言及が一部の読者の関心を呼んだらしい。
(2008.06.03)
5月30日、映画「僕の彼女はサイボーグ」が松竹系各館 で封切られた。この映画では、昨年ロケがあった神戸大学六 甲台の教室や学生食堂のシーンが出てくる。また、神戸大丸 や居留地・南京町を東京の街に擬え、大地震下で発生したバ ーチャルストーリーとして展開させている。そんなことから 、神戸大学関係者の間で話題を呼んでいる。
1960年代の或る卒業生が、神戸の街や神戸大学が出てくる というので、早速見に行った。その感想は「たまの暇つぶし に良いかも・・・・・」というもの。このコトバには若者向 けの映画を見に行ったので、照れ隠しの要素があるかもしれ ない。母校の情景が劇場映画で見られる喜びの気持ちも含ま れていよう。卒業後、神戸の街を遠く離れた卒業生が、この 映画を見ると、懐かしさで胸が一杯になるかもしれない。
【参考】「僕の彼女はサイボーグ」のホームページ
http://cyborg.gyao.jp/
(2008.06.02)
人気俳優の佐々木蔵之介さん(1992年農卒)が、女性向け フリーマガジン「L25」(5月16日→22日)で、クローズアッ プされている。佐々木さんは、連続ドラマに映画に引く手あま た。その魅力は、何と言っても一筋縄ではいかなそうな“目つ き”にあるという。佐々木さんが探偵の北沢役を演じた映画『 アフタースクール』の内田けんじ監督は「蔵之介さんはいろい ろなことを経験してきた目をしている」と評す。この『アフタ ースクール』は、5月24日(土)から全国ロードショー。
佐々木さんは、1968年京都市の造り酒屋・佐々木酒造の息子 として生まれた。洛南高校を卒業。東京農業大学農学部醸造学 科に進学したが中退、神戸大学農学部に入学する。大学卒業後 、広告代理店大広に勤務した(同期入社に「ますだおかだ」の 増田英彦がいた)。神戸の劇団惑星ピスタチオを経て、2000年 、NHK連続テレビ小説『オードリー』に出演し脚光を浴びる。
2003年にはドラマ『白い巨塔』(フジテレビ)、2004年には『 離婚弁護士』に出演。主にテレビドラマや舞台を中心に活躍中 だ。『離婚弁護士』ではその面長を揶揄する「ハンサムなラク ダ」という不名誉ながらもどこか愛らしい呼称が生まれた。
(2008.05.30)
ご参考作家三枝和子さん(1929-2003)の選集(全6巻)が鼎書房 から刊行された。 2月22日付の「週刊読書人」では、この全 集の特集を組み、監修者の一人与那覇惠子氏がインタビュー に答えている。
三枝和子(さえぐさ かずこ)さんは神戸市の出身で、旧姓は 四本。1948年に神戸大学の前身校のひとつ兵庫師範(現発達科 学部)を卒業した。同年、旧制関西学院大学文学部哲学科に入 学、1950年に卒業した。引き続き、同大学院文学研究科修士 課程に進学、武市健人氏にヘーゲルを学ぶ。1951年に中退、 森川達也氏(本名三枝)と結婚する。13年の間中学校教師をしな がら、森川氏らと同人雑誌『文藝人』を通じた文学活動を実践 する。
1963年、森川氏が兵庫県の実家の寺を継いだため、東京に仕 事場をもち、東西往復生活が始まる。1968年に『鏡のなかの闇 』を刊行、1969年には『処刑が行われている』を出版し、田村 俊子賞を受賞した。
その後も多くの作品を発表したが、1988年以降は、平安朝の 女性文学者、古代の女性などを主人公とする歴史小説を多く書 いた。ほかに『響子』シリーズがある。また1991年刊行の『恋 愛小説の陥穽』では、まだあまり例がなかったフェミニズム文 学批評を実践した。
三枝さんのエッセイ集『花蔵院日記』(1985年、雪華社)所収 の「勾配のある体育祭」という作品には、戦後間もない頃、神 戸市立上野中学の新任教師時代の体験(屋上でフォークダンス やカドリールを踊る)が書かれている。当時の上野中学は、福住 小学校に同居していたそうだ。
左の選集第3巻には、『響子微笑』、『響子愛染』、『響子 悪趣』、『響子不生』の四作品が入っている。
(2008.05.29)
「山陰の経済」(山陰経済経営研究所発行)春号に、JFE商 事ホールディングス福島幹雄社長が登場、抱負を語っている。 「トップレベルの鉄の総合商社をめざす」というのが、福島社 長のモットー。「鉄鋼業は成長産業という新しいステージに入 ってきています。中国をはじめとするBRICsを中心とした新興 国の経済成長に合わせ、鉄の消費量はどんどん増えますから、 鉄の需要はこれからも確実に伸びていきます。そのなかで商社 としてさまざまな商売のチャンスを見つけていくことが大事」 と、福島社長は、熱っぽくかたっている。
福島社長は、鳥取県倉吉市の生まれ。米子東高校から神戸大 学経済学部へ進学する。たまたまゼミの先輩に誘われたのが縁 で川崎製鉄に入社した。「最初に配属されたのが、当時、千葉 製鉄所につづく最新鋭の工場として建設中だった岡山県の水島 製鉄所(昭和36年開設。現・JFEスチール西日本製鉄所)の工程 管理の部署でした。工場を新たに立ち上げるための人が足りな くて、入ってすぐから即戦力としていろいろやらせてもらいま した」と福島社長は入社当時を回想する。
(2008.05.28)
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『ビジュアル版 神戸大学物語』が3月に発行されてから 2ヶ月。同窓会誌等大学関係の媒体で取り上げられたほか、一般 の媒体で記事として取り上げられている。既に4月8日付神戸新 聞では、写真入4段の記事が掲載された。一方、神戸元町通りの 海文堂書店が、発行する月刊「カイエ」5月号でも『ビジュアル 版 神戸大学物語』の刊行が報じられている。その見出しが凄い 。以下のようなものである。
★★★ がんばれ! 地元の出版社 ★★★
【神戸学術事業会】(神戸市)
続いて、株式会社神戸学術事業会の紹介がある。「神戸大学の 卒業生・在校生・教職員は総勢約14万人。「神戸学術事業会」は その人脈ネットワークと知の資産を活用してさまざまな事業を展 開していますが、その一環として、このたび『ビジュアル版 神 戸大学物語』(神戸大学物語刊行委員会 編/税込1,000円)が出版 ・・・」。
重厚なイメージの「大学史」とは違う。写真を多用して神戸大 学の誕生から現在までをたどることで、未来を見通す内容になっ ている云々の紹介がなされている。神戸大学教職員、在校生、受 験生、その父兄、高校教師、そして卒業生たちにとって格好の読 物として評判を呼んでいる。
なお、『ビジュアル版 神戸大学物語』は、海文堂書店をはじ めとする神戸市内の主要書店、神戸大学生協では平積みで販売さ れている。書店の店頭にない場合は、全国どこからでも注文によ り発注することができる(発売は六甲出版販売)ほか、神戸学術事 業会への直接注文も可能だ(詳細は下記)。
http://www.kobe-u.com/ の右端PLAZA欄
(2008.05.27)
神戸を拠点とする神戸大学の全学部同窓会クラブ(KUC) では、毎年海外親睦旅行を開催している。今年はその第10回 目。今年は、米国日通旅行社長山崎正雄氏(2000年法博修了) の推薦によりハイクラス、ダイナミックな景色を堪能できる ナイアガラの滝とカナディアンロッキーを訪れる「カナダ大 自然ハイライトの旅」の企画。
KUCでは、「ご家族・友人共々奮ってご参加ください」と 参加を呼びかけている。
“カナダの大自然を満喫する” 8日間の旅
企画団体 神戸大学クラブ「KUC旅行同好会」
企画実施 日本通運(株)神戸旅行センター
日 程 9月4日(木)〜9月11日(木)の8日間
「費用」「申し込み方法」等については下記KUCホームペ ージ参照。
http://home.kobe-u.com/kobe/
(2008.05.23)
宇宙化学者の中村昇名誉教授(理)が、米航空宇宙局 (NASA)のシニア研究員に就任する。5月17日付読売新聞(夕) によると、就任はこの6月から。期間は2年間で、シニア研究 員として勤務する。中村名誉教授は「必ず成果を残す」と意 気込んでいる。
中村名誉教授は、神戸市北区の民家に落下した隕石を「 神戸」と命名したことで知られている。東京理科大助手時 代の1970年から隕石の研究を始めた中村名誉教授は、1991 年に神戸大教授となり、隕石の成分の分析方法を開発した 。1999年9月に落下した隕石「神戸」を鑑定し、地球上に ない放射性同位元素2種類を見つけ、液化後に再結晶した 「変成隕石」だったことを国内で初めて確認した。中村名 誉教授は、「火星に生命が存在したという根拠が発見でき るかもしれない」と話す。
【参考】神戸隕石の写真は下記参照(国立科学博物館理工 学研究所米田成一)
http://research.kahaku.go.jp/department/engineering/3/inseki/koube_inseki.html
(2008.05.22)
第5回大会となる「マスターズ甲子園2008」。今年は 6月15日(父の日)に開催することが決定している。マスター ズ甲子園は、発達科学部の長ヶ原誠准教授が発起人となって 立ち上げたイベント。かつての高校球児たちが甲子園球場の グラウンドで再びプレーすることを目指している。
詳細は、「2008大会ホームページ」(下記)参照。
http://www.masterskoshien.com/index2.html
(2008.05.21)
4月23日から25日の3日間、日経紙の経済教室欄が「日 銀総裁人事、その教訓と課題」をタイトルとして上中下3回 に渡る特集を行っていた。
初回(23日)は、川本祐子早稲田大学教授、続いて24日は 北坂真一同志社大学教授、最終の25日は神戸大学経済経営 研究所長による論評であった。24・25両日は、神戸大学関 係者が登場した。
前神戸大学助教授の北坂同志社大学教授(1991年経院後期 修了)は、「日銀総裁には2つの仕事が求められる。一つは 組織の管理者、ひとつは金融政策を左右するエコノミストと しての仕事である。後者の役割が特に重要。その意味で白川 総裁の任命は結果的に最適な人物の一人だった。日本ではイ ンフレ目標政策のような政策ルールが確立されていないので 、日銀の政策への信任を得るために、総裁が個人的に信任さ れることが非常に重要。また、5年という任期は信任を得る ためには短すぎる。現在の情勢の下では早めの金利引下げを 検討する必要があるかも知れない」と論評する。
宮尾神戸大学教授は、「日銀総裁は天下りで務まるような 仕事ではない。福田首相が日銀正副総裁ポストは財務省の既 得権益ではないと明言していれば、民主党の対応も異なって いたかもしれない。現在の経済情勢は、金融不安とインフレ 懸念が並存している状態で日銀はこのような状態を慎重に見 極める必要がある。バブル崩壊後の経験と政策対応は、各国 にも有益なはずで、グローバルに発信して現下の政策対応に 生かされるべきだ」と論評していた。
(2008.05.20)
4月12日(土)、東京六甲男声合唱団演奏会が浜離宮朝日 ホール開催された。今回は第二回目。前回(2006年4月)と同 じく、神戸大学学友会・凌霜会東京支部や東京都合唱連盟等 の後援を受け、世界最高級の音響との定評のある浜離宮朝日 ホールで、満員の聴衆を集めての開催であった。
前回からの二年間、東京六甲男声合唱団は、更なる音楽的 な飛躍を期して、プロ指揮者仲子誠一氏を迎え、団内指揮者 静川靖敏(1863年営卒)と併せて、両氏からの指導を仰いでき た。メンバーはグリークラブのOBに限らず、近年は体育会系 クラブ出身者等も多数入ってきている。総勢31名の団員がス テージに立った。
第一部(指揮:静川靖敏)は、「懐かしい世界の歌」として 世界中で親しまれている愛唱曲五曲。『フィンランディア賛 歌』は、フィンランドでは第二国歌として広く愛唱されてお り、当日はフィンランド語で歌われた。ロシア民謡『オレグ 公の歌』は、長年日本語歌詞で歌われてきた。この演奏会の 為に、海外の合唱団から楽譜やCDを入手し、亀田卓一(1961 年工卒)が中心となりロシア語通団員の協力でロシア語歌詞 を完成させ、この日の披露となる。高倉勇(1861年営卒)がソ ロを歌う。『懐かしき愛の歌』では、橋田晋治(1960年法卒) が独唱した。ジャマイカ民謡『さらばジャマイカ』では、竹 本鉄三(1970年経卒)と岸本正義(1961年工卒)が歌った。最後 は沖縄の海の歌『島唄』。日本語でしっとりと歌い上げられ た。
第二部(指揮:仲子誠一)は、ドヴォルジャーク作曲・福永 陽一郎編曲の『ジプシーの歌』。この曲は、郷愁に満ちた第 四曲『わが母の教えたまいし歌』を中心にリズムの変化に富 んだ全七曲の歌曲集である。第一曲『わが歌ひびけ』では、 藤田善弘(1965年営卒)がソロを歌った。
第三部の冒頭で団長の團野廣一(1956年営卒)から挨拶があ る。聴衆と学友会・凌霜会の後援に謝辞を述べ、更に、次の 『大中恩作品集』の作曲者大中恩氏が来聴されている旨の紹 介があった。大作曲家の作品を面前で歌うという滅多にない 機会に、指揮者(静川靖敏)と団員は、些か緊張しつつ、全五 曲を歌い終えた。なお、第三曲『こんな夜には』のソロは、 大隅孝二(1960年法卒)が行った。
第四部(指揮:仲子誠一)は、ラインベルガーの『ミサ曲』 全七曲。作曲者はドヴォルジャークと同時代ではあるが、作 風は全く異なり、禁欲的な教会音楽の世界が、豊かな響きと 共に、繰り広げられた。作曲者は、音楽大学の作曲科教授で もあり、作曲技法の粋を尽した、団員にとっては難曲であっ た。
【東京六甲男声合唱団連絡先】
大野紘(1963年経卒)電話:0427-26-3578
なお、本稿は東京六甲男声合唱団佐原博規氏(1965年経卒) が書かれた原稿の抄録です。
浜離宮朝日ホール
(2008.05.19)
ご参考久保雅義教授(海)の編著『海上貨物輸送論』(成山堂書店 )が刊行された。海上輸送における貨物損傷をいかに抑えるかを テーマに、荷役設備、固定方法、動揺など航海に必要な知識をわ かりやすく解説している。執筆者は、以下のとおり。全員が、工 学または商船学博士で、海事学部の前身の神戸商船大学の卒業生 である。
久保雅義 神戸大学大学院海事科学研究科教授(編著者)
斎藤勝彦 神戸大学大学院海事科学研究科教授
水井真治 広島商船高等専門学校商船学科教授
浅木健司 独立行政法人海事教育機構海技大学校教授
笹 健児 広島商船高等専門学校商船学科准教授
目次は以下のとおり。専門的で難解な数式等も見られるが、海 運関係者のほか商社、損害保険会社、倉庫会社、物流会社等勤務 者にも参考となろう。
第1章 海上貨物輸送の概要
第2章 海上貨物輸送の変遷と荷役設備
第3章 船舶貨物の損傷実態
第4章 コンテナによる輸送
第5章 船体の安定性
第6章 トリム
第7章 喫水と排水量
第8章 船体強度
第9章 船体動揺と貨物の移動防止
(2008.05.16)
ご参考「モディリアーニ展2008 変身する、美の記憶」が、 東京国立新美術館にて開催されている(注)。 期間は、2008 年3月26日から6月9日まで。これに呼応して、宮下規久朗准 教授(文)が 、モディリアーニ関連図書など3点を続々と刊行 した。
(注) http://www.nact.jp/exhibition_special/2007/modigliani/index.html
○橋本治・宮下規久朗 著『モディリアーニの恋人』
(2008年、新潮社、1,400円+税)
画家モディリアーニとその恋人ジャンヌ・エビュテルヌの物語。
○宮下規久朗著『モディリアーニ モンパルナスの伝説』(左の著書)
(2008年、小学館、1,800円+税)
“呪われた画家”と呼ばれ続けた天才画家。本書は、新 しいモディリアーニ像に鋭く迫っている。
○宮下規久朗著『刺青とヌードの美術史−江戸から近代へ』
(2008年、NHK出版、970円+税)
日本では外で裸体になることは禁じられている。しかし 、明治初期までは裸体の風俗はごく一般的だった。 かつての 日本は“裸体の楽園”といわれていた。政府が欧米人の目を 気にして裸体の習俗を禁じ、街角から裸体の姿が消えつつあ るころ、 西洋から「ヌード」という新たな芸術形式が流入し た。このようなテーマを本書は扱っている。
第3番目の宮下淳教授の著書『刺青とヌードの美術史−江戸 から近代へ』は、5月11日付日本経済新聞読書蘭で、山中裕二 氏(明治学院大学教授)による書評が掲載されていた。
(2008.05.15)
「日経ベンチャー」4月号に加護野忠男教授(営)が登 場、「日本企業本来の強さがあれば、合理的な中国企業に 勝てる」のタイトルのもと「つぶれない会社」を語ってい る。この記事では、“加護野教授の「潰れない会社3か条」 ”が、紹介されている。以下は、その3か条。
○小さな問題に対して、徹底的にこだわる
日々の収支をきっちり管理し続ける
○足元の変化を見逃さず、異常を早めに察知して対応
世間の変化が自社にどう影響するかにも注意
○報われないことでもキッチリ最後までやり抜く
「見えないところも手を抜くな」という愚直さが日本の強み
(2008.05.13)
神戸大学医学研究科の1研究室で、不適正な遺伝子組換 え実験が続いていたことが判明した。本件に関して、野上智 行学長がお詫びするとともに、調査結果をご報告し、再発防 止策が神戸大学ホームページに掲載された。以下は、その概 要。
・「学長声明」
・「遺伝子組換え実験の不適正な処理について」(PDF形式、23KB)
・「神戸大学学生、大学院生、教職員のみなさんへ-遺伝子組換え実験再開にあたって-」
詳細はホームページ(下記)参照。
http://www.kobe-u.ac.jp/info/topics/t2008_05_10_01.htm
(2008.05.12)
5月5日、神戸大学アメリカンフットボールチーム「 レイバンズ」が、横浜国立大学「マスティフス」と第22回 定期戦をおこない、52−14で勝利を収めた。
今年の定期戦会場は、東京・調布市の味の素スタジアム ・アミノバイタルフィールド。小雨の振る中での試合であ ったが、関東在住の「レイバンズ」ファン、また遥々関西 から応援に駆けつけてくれたファンたちが応援した。試合 後は調布市文化会館で懇親会が開かれ、両校の親睦も深ま った。
なお、昨年の定期戦は、5月4日に神戸・王子スタジアム で開催、試合結果は20−20の引き分けであった。
味の素スタジアム 右下Gがアミノバイタルフィールド
(2008.05.12)
ご参考新たに導入された「後期高齢者医療制度」に関して、 マスコミでは激しい論議(批判)がされている。この問題に ついて、4月23日付朝日新聞コラム「私の視点」で、神戸大 学大学院経済学研究科小塩隆士(おしお・たかし)教授が論 評している。見出しは「高齢者医療 低所得層ほど不利、 改善を」というもの。以下は、その概要である。
一人当たり年間医療費は65歳未満は約16万円だが、後期 高齢者を含む65歳以上は約65万円。今後高齢者の比率が上 昇することを考慮すれば、すでに深刻な赤字を抱えている 国民健康保険で高齢者医療をカバーすることは不可能。新 制度は税金で5割、現役世代で4割を賄い、残り1割を高齢 者が負担することになっている。保険料は都道府県単位で 一本化し、自治体間の格差是正を図った。財政基盤を強化 し、不公平を是正する策として新制度の方向性は正しい。 また、新制度が所得に連動する度合いは国保より高まって いるのは納得できるが、市町村単位の低所得者向け軽減措 置がなくなるなど、新制度は最も救済すべき弱者が最も困 る状況を生み出している。日本の高齢者の所得格差は他の 先進国より大きいが、社会保障は低所得層への配慮が乏し い。
以上から、小塩教授は、医療をはじめとして「高齢者間 の負担配分の公平性をさらに追求する必要がある」と結論 付けている。
小塩隆士編『公平性と政策対応』(新しい日本型経済パラ ダイム グロ−バル化と人口減少下の持続可能経済シリー ズ第二巻 、2007年、勁草書房、定価:税込3,150円)
(2008.05.09)
ご参考鈴木正裕第10代神戸大学長が、春の叙勲で瑞宝重光章を 受賞した。4月29日付の神戸新聞では、このニュースを詳しく 報じている。
鈴木正裕学長の任期は1991年2月から1995年2月。学長退任 の約一ヶ月前に阪神・淡路大震災が発生した。入試時期で、急 遽岡山大と大阪大に協力を求めるなど、対応に追われた。心が 痛んだのは犠牲となった学生たちのこと。「広い学長室で独り 、秘書の報告を待ちました。犠牲者は増える一方で、子どもの ころ、戦災で焼夷弾が落ちてくるのを頭を抱えておびえていた 心境とだぶりました」と鈴木元学長は当時を回想する。
鈴木元学長は、公務員の長男として大阪で生まれ、12歳で父 を亡くした。京都大法学部に入学し、司法試験に学部4年生の ときに合格。28歳のとき、亡き父の母校神戸高商(注)の後身 である神戸大学の専任講師になり、以降約35年、神戸大の教育 に尽し、この間に司法試験の考査委員も務めた。
(注)父不覊雄氏は1925年(大正14年)卒
専門は民事訴訟法(民訴)。「“眠素(眠りの素)”と言われな いよう、自分の知識の十分の一でも分かってもらえればいい、 という気持ちで教えていました」。このような鈴木元学長の弁 で、記事は結ばれていた。
(2008.05.08)
江崎グリコ冷菓研究所マネジャー八木章さん(1981年農) が、4月28日付の朝日新聞夕刊に登場、アイスクリームの商品 開発の仕事を語っている。
2003年のことである。八木章さんは、にたまたま受けた人間 ドックでカロリー過多と診断され、「もうアイスを食べられな いか」と目の前が真っ暗になった。八木さんはアイスクリーム の商品開発に20年余携わっている。八木さんが世に出した新製 品は430種類を超えている。しかし、この人生の危機は愛妻弁 当に救われた。朝食もきちんと食べて食習慣を改善。通勤時は 遠回りして1日2時間以上歩き、メタボ対策もバッチリ。
2年後カロリーコントロールアイス(通称カロコン)の担当と なった。砂糖なし、乳製品もほとんど入れずに豆腐や食物繊維 を配合、1個80カロリー。病院売店で販売され好評を得た。も っと販路を広げないと商売にならない。5人のチームで試作を続 け、悪戦苦闘の末、「これはすごい」というクリーミーでなめ らかな味わいを実現する。カロコンはまだレベルアップできる と考えている。試食して自分の体でデータを調べる日が続いて いる。
江崎グリコのホームページの商品紹介は以下より
http://www.glico.co.jp/ice/ice/cc_ice/index.htm
(2008.05.07)
ノーブレス社が刊行する月刊誌「Noblesse」4月号に、 (有)サンクセンス代表取締役松浦尚子さん(1994年教卒)が“ 登場、グリーンなワイン”を語っている。“グリーンなワイ ン”というのは、どんなワインだろうか。松浦さんは、二種 類のワインを紹介している。
桜を眺める頃、携えていきたいのが、アメリカ・オレゴン 州で造られる優しく繊細なリースリング。白ワインで、ほの かな甘味が日本のお花見に合う。リースリングはもともとド イツの高級品種で、オレゴン州の冷涼な気候の中でゆっくり と熟すことで、本領を発揮している。
さてもう一つの“グリーンなワイン”は、新世界のワイン ですっかり市民権を得た、ニュージーランドのソーヴィニヨ ン・ブランを使った白ワイン。南島の北端マールボロ地区で 造られ、1970年代にニュージーランドを一躍世界のひのき舞 台に押し上げた。グレープフルーツの清々しい柑橘の香りに 加え、ハーブなど植物的な香りがさわやかだ。
松浦尚子(まつうら・なおこ)さんは、ワインコンサルタン ト。島根県の出身で、神戸大学を卒業して、潟xネッセに勤 務した。その後、1997年渡仏する。ボルドー大学ワイン醸造 学部公認のワインテイスティング専門家資格を取得し、ワイ ナリー立ち上げ事業に携わる。2002年に帰国し、ワイン知識 と文化を普及するサンク・センスを設立した。現在は、講演 、メディア出演など多彩に活躍中。東京凌霜クラブでも何度 か講演会をもったことがある。
【参考】サンク・センスのホームページ http://CINQ-SENS.jp
(2008.05.02)
ご参考ちくま新書の1冊として、和歌山大学吉村典久教授(1993 年営院修士修了)の新著『部長の経営学』が刊行された。定価 は740円+税。
会社をとりまく情況が揺らいできている。企業買収、無理な 増配要求、安定株主工作を批判する投資家等々。会社経営が、 投資家の短期的な論理に振りまわされ、長期的な成長の青写真 を描くのが難しくなってきた。そのなかで、繁栄の果実を手に するために、会社は何をなすべきか。その鍵を握るのは、“部 長・課長”である。「ウチの会社」に深く関わるこれらミドル 層は、会社に活力をもたらし、変革を導くパワーを秘めている 。以下は目次の概要。
はじめに 「モノ言う」ミドルへ
第1章 世の中にとっての企業の役割とは
第2章 日本企業を取りまく現実
第3章 優良企業に見る統治の姿
第4章 「ミドルの声」を統治に活かせるか
第5章 「ミドルの声」を統治に活かすために
本書の著者である吉村典久(よしむら・のりひさ)教授は、 1968年生まれ。学習院大学経済学部卒業後、神戸大学大学院 経営学研究科修士課程を修了する。2003年から04年 Cass Business Schooi,City University Londonの客員研究員。 博士(経営学)。現在は、和歌山大学経済学部教授。専攻は経営 戦略論、企業統治論。著作に『日本の企業統治─神話と実態』 (NTT出版)、『日本的経営の変革─持続する強みと問題点』( 監訳、有斐閣)等がある。
(2008.05.01)
ご参考文春新書の1冊として刊行された譚?美・劉傑共著『新 華僑 老華僑-変容する日本の中国人社会』(定価850円+税) に神戸大(工)卒業の留学生が、“新華僑”の一例として登場 している。
日中交流が活発化する中で注目を集める日本の華僑社会。 長年独自の位置を占めてきた彼らは、中台関係の変化、「新 華僑」(注)の台頭、世代交代を受け、大きな転換期を迎えて いる。これが本書の問題意識。
本書には、神戸市在住の田中氏といういわゆる「新華僑」 が登場する。ただし、田中というのは“仮名”である。田中 氏は、広東出身で42歳。中国のエリート大学工学部の修士課 程を修了して、1985年に神戸大学の大学院に留学、工学博士 号を取得した。卒業後は神戸のコンピュータ企業に就職する 。留学生だった中国人女性と結婚して一戸建ての家を購入し 、子供も生まれた。今では会社の中堅幹部として頼られる存 在になり、上海や北京などの支店をたばねる中国総括責任者 となった。田中氏は仕事の利便性などから日本国籍を取得し ている。
田中氏のような新世代の中国人たちは、いわば現代のエリ ート集団を形成する。IT産業や金融など最先端職業につい たり自ら会社を立ち上げたりした。そして日中両国にまたが り活躍している。
本書の著者の一人である譚?美(たん・ろみ)さんは、1950 年東京生まれ、慶應義塾大学文学部卒業。同大学講師、中国 中山大学講師を経て、現在はノンフィクション作家。著書に 『江青に妬まれた女 ファーストレディ王光美の人生』等が ある。もう一人の著者の劉傑(りゅう・けつ)さんは、1962年 中国・北京の生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課 程修了。早稲田大学社会科学総合学術院教授。著書に『国境 を越える歴史認識 日中対話の試み』(共編著)、『漢奸裁判 対日協力者を襲った運命』等がある。
(注)かつて、華僑の概念は─中国大陸から外国へ出て行き、 重労働に耐えて生活する貧しい中国人である─というものだ った。彼等の子孫は「老華僑」と呼ばれることがある。一方 、初代や二代目がややもすれば固執してきた国籍問題に柔軟 に対応し、日本国籍に帰化して「華人」になった人たちも少 なくない。もう一つ、1980年代以降に中国大陸から大勢の留 学生が日本にやってきたことである。中国人留学生は日本の 大学で高等教育を身につけた後、そのまま日本に定住したこ とで「新華僑」と呼ばれるようになった。「新華僑」は、 IT、金融、学術研究など最先端分野の職業についたり、日本 の大企業に就職して日中経済交渉の最前線で活躍をする人も 少なくない。
(2008.04.30)
ご参考神戸大学大学院人文学研究科(注)羽地亮准教授が代表 をつとめる共生倫理研究会編『共生の人文学―グローバル時 代と多様な文化』が、昭和堂から出版された。定価は2,300 円+税。
本書は、人文学研究科の若手教員(准教授、講師、助教) 12の参加により、“共生倫理”のキーワードのもと、それ ぞれの研究分野について探求をおこなっている。
本書には、どのような研究成果が収録されているのか。そ のことを示すわかりやすい例をあげて見よう。以下は、第11 章、第12章のタイトルである。第11章は、16世紀に大きな “市”が開かれていたフランスの都市リヨンに移住し、新し い商業技術をもたらしたイタリア人たち、第12章は現代フラ ンスの難民受け入れ事情が、それぞれのテーマである。
・第11章 近世フランスの大市都市リヨンとイタリア人 小山啓子
・第12章「亡命の権利」-フランスにおける難民受け入れ制度-白鳥義彦
(注)大学院人文学研究科は、昨年4月からスタートした。同 研究科の教員は大学院と文学部の講義を受け持っている。
(2008.04.28)
ご参考1960年前後に生まれた3人の経済学者(神戸大学柳川隆 教授、北海道大学町野和夫教授、名古屋商科大学吉野一郎教 授)3人による著書『ミクロ経済学・入門』が有斐閣アルマ 叢書の1冊として刊行された。定価は2,100円+税。
本書は、難しい数式を抜きにして“経済学のおもしろさ、 応用範囲の広さを実感”できるよう工夫されている。また、 ビジネスや公共政策に関する応用トピックも幅広く取り入れ 、現実の例を解説したケース・スタディもふんだんに盛り込 み、興味深く読み進めるよう企画されている。以下は、目次 の概要。
第T部 市場の機能と限界
−ミクロ経済学の基礎を学ぶ
第U部 組織における情報と戦略
−ビジネスを読みとく
第V部 政府の機能と限界
−政策を読みとく
巻末には索引(事項・人名)が完備されていて、学習に便利 。本書は、経済学の初学者向けにかかれたもの。しかしなが ら、かつて経済学を学んだ定年退職者が、「最近の経済学の テキストは、どんなだろうか」と考え参照するなど、思わぬ 利用法もあるだろう。
(2008.04.24)
4月7日付神戸新聞に、地域史研究の八木哲浩名誉教授 (文)の遺稿・追悼集が、有志の手によって刊行されたと報じ られている。
兵庫県内の市町史の編さんを数多く手掛けた八木名誉教授 は、地域史研究家として知られている。八木名誉教授の遺稿 ・追悼集『八木哲浩先生と幕府領国論』は、大阪城周辺地域 の歴史を考察した遺稿を基に、研究者らで構成される有志の 追悼文を加え、まとめられたもの。
八木名誉教授は、兵庫県たつの市出身。専門は日本近世史 で、兵庫県史のほか、姫路、旧龍野、伊丹市、旧八鹿町など 県内九市八町で自治体史の監修・執筆に当たり、2006年に 83歳で亡くなった。
遺稿は、江戸幕府が強い影響力を及ぼした大阪城周辺の地 域を指す「幕府領国」がテーマ。この地域の旗本や大名の所 領配置、農村構造、各地域で生産される木綿、酒などの商品 流通について論じている。A4版377ページ、7,000円。残部は 約80部。遺稿と著作目録のみの簡易版(3,000円)は30部残っ ている。連絡先は、刊行会の新宮さん090-8231-3202。
(2008.04.23)
NHKアナウンサー住田功一(1983年営卒)さんが、キャス ターをつとめるTV新番組が話題を呼んでいる。新番組の名称 は、「かんさい 熱視線」。総合テレビ金曜日の午後7時30分 〜7時55分で放送され、再放送は、月曜日の午前11時05分〜 11時30分となっている。
この番組では、関西で起こる様々な出来事の中から、毎週 、最もホットなテーマに“熱い視線”を投げかけ、徹底的に 掘り下げていく。衝撃的な事件・事故・災害から、身近な教 育・医療などの問題、スポーツ、そしてヒューマンドキュメ ンタリーまで、「かんさい熱視線」の扱うジャンルは様々だ 。キャスターは、この春まで「かんさいニュース1番」を担 当してきた住田功一アナウンサー。住田さんの“売り”は、 「関西生まれ関西育ち、関西をこよなく愛するキャスター」 であるという。
(2008.04.22)
この2月28日、全国の各紙で写真入りで報じられた神戸 大学発の大ニュース「惑星]」。4月7日付読売新聞に、この ニュースをフォローするコラムが掲載された。この日の「顔」 欄に「惑星]」の向井正教授(理)が登場、「太陽系の新たな 惑星の存在を予測した神戸大教授」として紹介されている。
向井教授等は、太陽系の果てを約1000年周期で回る「惑星 ]」の存在を理論計算で割り出した。見つかれば、惑星発見史 に初めて日本人の名が刻まれる。7年前のこと。ブラジル出身 の研究員パトリック・ソフィア・リカフィカ(Patryk S. Lykawka) さんが向井教示の門をたたいた。その熱意に応えて惑星科学の 基礎から教え、得意のコンピューターを生かせる「惑星探査」 をテーマとして与えた。
「実は1、2年前まで]の存在には懐疑的だった。ところが失 敗を重ねる度に制度が増し、気付けば存在を確信していた」と 向井教授は語る。2人が解析に使ったのは、意外にも普通のパ ソコン。学内の約40台をつなぐアイデアで“金星(きんぼし)” をあげた。
少年時代は天体望遠鏡をのぞいたこともなかった向井教授。 しかし、京都大で学んだ微粒子論が宇宙のチリ研究につながり 、火星や小惑星の探査計画にかかわってきた。惑星]は発見さ れても、他の惑星と軌道の傾きなどが違うため、第9惑星の座 に無事就ける保証はない。冥王星を惑星から外すことを巡って 天文学界が揺れた一昨年夏の再現も予想される。「惑星に関心 が集まる波乱なら楽しみ」と向井教授。
神戸大学ホームぺージ(http://www.kobe-u.ac.jp/info/topics/t2008_02_28_01.htm)から
手前が「惑星X」、遠くに見えるのが太陽。
(2008.04.21)
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山崎隆夫(1905-1991)は、神戸高商在学中に洋画家小出 楢重に師事。1930年神戸高商卒業後三和銀行勤務、芦屋支店 長等をつとめた。1954年、佐治敬三(当時専務)に頼まれサン トリーに移籍、取締役宣伝部長をつとめる。宣伝部に開高健 、山口瞳、柳原良平がいた。銀行就職後も一貫して絵を描き 続け、1943年に国画会会員に推挙された。69歳でサントリー 関連企業であるサンアド(広告企画会社、社長をつとめた)を 退職、84歳で亡くなるまで画家として活動する。
作成:叶_戸学術事業会 (2008.04.18)
ご参考フリーの編集者である高橋輝次(たかはし・てるつぐ)さ んが、今年の1月14日をもって閉店した三宮センター街の老舗 の古書店「後藤書店」を惜しむエッセイを書いている。これは 、創元社(大阪に本社がある出版社)のホームページに連載され たもの。高橋さんは、このホームページに連載エッセイ「高橋 輝次の古書往来」を書いている(注)。
(注)http://www.sogensha.co.jp/page03/a_rensai/rensai.html
「高橋輝次の古書往来」の第55回が、「後藤書店で最後に手 に入れた本と雑誌から-『私のコスモポリタン日記』と『校正 往来』-」のタイトル.「後藤書店」登場する。
エッセイでは、「後藤書店」の98年に及ぶ店の歴史を簡単に 辿るとともに、高橋さんが閉店まで何度か足を運び、そこで出 会った『私のコスモポリタン日記』等の古本についての感懐を 書き綴っている。「後藤書店」は、明治43年に中央区(現在の) に誕生した。創業者は、現経営者の御兄弟の父親である後藤和 平さん。阪神大水害、神戸空襲、阪神大震災と三度も大きな被 害を受けながら乗り越えて経営を続けてきたが、お二人共、80 代になり体力が衰えたので、まだ元気なうちに店を閉じること になったという。
奇しくも、「後藤書店」の歴史は、神戸大学100年余の歴史と ほぼ重なっている。明治から平成まで、神戸大学(とその前身校 )の極めて多数の教職員・学生たちが、「後藤書店」のお世話に なったことであろう。
左上は、高橋輝次さんの著書『誤植読本』
(2008.04.17)
ご参考石平(せき・へい、1995年文化学研究科博士修了)さんの新著 『知っているようで知らない これが本当の中国33のツボ』が海竜 堂から出版された。定価は、1,500円+税。「中国の真実が今、 明らかになる!!」のキャッチフレーズのもと、例えば「中国のツ ボ」として、次のようなポイントが解説されている。
・「歴史の国」、中国の虚と実
・「環境問題」という中国のアキレス腱
・中国共産党による一党独裁の本当の意味
・中国の軍需拡大と台湾海峡の「時限爆弾」
・ダブル・バブルの膨張とその行く末
・偽造製品の背後に潜む拝金主義の氾濫と倫理崩壊
・毛沢東・ユ小平政治の残した負の遺産
・中国のツボ 「歴史認識問題」と「靖国問題」の深層
本書のまえがきで、石さんは「日本人と話していて、「中国」に 対する相手の認識の甘さや勘違いのひどさに驚いた」経験が多く、 それが本書を書く契機となったことを述べていた。
石さんは、1962年中国四川省の生まれ。1984年に北京大学哲学 科を卒業した。在学中に、毛沢東洗脳教育から目覚め、その後中国 民主化運動に没頭する。四川大学哲学部講師を経て、1988年に来日 、日本語学校卒業。1989年の天安門事件をきっかけに祖国中国と 「精神的に決別」する。神戸大学博士課程修了後、民間研究機関に 勤務ののち、中国問題・日中問題評論家として執筆、評論活動を展 開している。
著書に『なぜ中国人は日本人を憎むのか』(PHP研究所)、『私は 「毛主席の小戦士」だった』(飛鳥新社)、『中国「愛国攘夷」の病 理』(小学館文庫)、『論語道場』(致知出版社)等がある。この4月 には『日本と中国は理解しあえない』(日下公人共著、PHP、 1,400円+税)を出版している。
(2008.04.15)
3月15日付読売新聞夕刊に、神戸大学経済経営研究所(情報経済 経営研究部門)相川康子准教授が登場、女性の視点からの災害対策を 語っている。
阪神・淡路大震災から既に13年の歳月がが過ぎた今、「災害対策 に女性の視点を」というコンセプトが広がりつつある。このテーマで 、講演などで全国を駆け回っているのが相川康子准教授だ。相川准教 授は「普段から女性の声を聞いていなければ、いざというときに何も 出来ない」ことを強調する。
相川准教授は、元神戸新聞記者。震災当時は生活部で、女性や環境 の問題、まちづくりなどを取材した。トイレや着替え、暴力などの課 題が噴出したが「明確な女性の視点を持てなくて、もやもやしていた 」という。2004年に新潟県中越地震が起き、神戸の女性たちが発信 し始めた。翌年、「災害と女性のエンパワーメント」国際フォーラム が開かれ、国の防災政策にようやく盛り込まれた。
能登地震から約1年を経た3月22日、石川県穴水市で開催された「 女性のための防災会議」で、相川准教授が基調講演を行った。その中 でにも「復興計画にも女性の視点は必要」というテーマが、入ってい たそうだ。
(2008.04.14)
ご参考3月21日付朝日新聞夕刊は、3月19日に死去した英国のSF 作家アーサー・C・クラークさん(1917-2008)の追悼特集を組んでい る。クラークさんの作品で、最も有名なのは映画化された「2001年宇 宙の旅」。クラークさんは、青年期に静止通信衛星を予言する論文 を発表し注目を浴びた。この静止通信衛星は、天気予報や衛星放 送に使われるなど実用化されるに至っている。 追悼特集では各界の3人が、それぞれクラークさんを語っている。 松田卓也名誉教授(理)もその一人。松田名誉教授は、「「宇宙 の夢」世界動かす」のタイトルのもと、クラークさんを偲んでいた。松田 名誉教授が神戸大学の教授時代、研究室では毎年「2001年宇宙 の旅」のビデオ上映会を開き、学生たちに見せていたという。「最良の SFがどんなものか、科学を志す若い人に知ってほしかった」からだ。 「2001年」との出会いは1977年のこと。留学先のスイスの映画館だ った。松田名誉教授は、強烈なメッセージ性と映像美に圧倒されたそ うだ。その後、原作を読み「幼年期の終わり」等も手にした。「著作は 豊富な科学的アイデアが盛り込まれ、人類が一段上の超人類に進 化していくという思想に貫かれている。単なる小説家を超えた存在」 と松田名誉教は結ぶ。 なお、この特集記事では、松田名誉教授のほかに、漫画家の松本 零士さん、東京大学坂村健教授が、クラークさんについての思いを語 っていた。
(2008.04.11)
ご参考有斐閣ブックスの1冊として五百旗頭真(いおきべ・まこと) 名誉教授(法)編『日米関係史』が刊行された。定価は2,400円+ 税。
ペリーが来航してから今日にいたる迄、150余年が経過した日米 関係。この間、挫折や破局の時期もあったが、それを超えての立派 な前進と業績もあった。20世紀のうちに「最も重要な2国間関係」 とすら語られるようになった日米関係である。21世紀には、どの ような軌跡をたどるのか。その結果は、両国のみならず、アジア・ 太平洋地域と世界全体の境遇を大きく左右する。そのような問題意 識から本書は編纂された。
本書は11章からなり、各章とも、日本外交、アメリカ外交の研究 者が共同執筆し、草稿を研究会合宿において付き合わせ、噛み合わ せ、議論し、新草稿を生み出した。このような作業を重ねて、本書 は練り上げられた。更に編者(五百旗頭名誉教授)が全体を通して調 整することによってできあがった。本書は150余年に及ぶ日米関係 を省察する決定版通史といえよう。本書の目次(概要)は以下のとお り。
第1章 日米の遭遇と世界史への登場 19世紀後半
第2章 日露戦争と日米台頭の時代 1895-1908年
第3章 第一次世界大戦と日米関係の再調整 1909-1919年
第4章 ワシントン体制 1920年代
第5章 日本の戦争とアメリカの不承認 1930年代
第6章 日米戦争と日本占領 1941-1952年
第7章 パクス・アメリカーナの中の戦後日本 1950年代
第8章 日米協調の果実 1960年代
第9章 危機の中の日米関係 1970年代
第10章 新自由主義の時代 1980年代
第11章 冷戦後、9.11以後の日本とアメリカ 1990-2007年
関係年表
事項索引
人名索引
本書は全国の30余名の研究者が集まり実現が可能となった。執筆 者たちの中には蓑原俊洋教授(法)、井上正也(法院博士後期課程 在学)等神戸大学関係者の名がある。外国人研究者やジャーナリス ト(朝日新聞・船橋洋一主筆)の参加があるのも本書のユニークな ところといえよう。
本書の冒頭の「はじめに」に注目したい。温厚な五百旗頭名誉 教授が、文部科学省の無神経で官僚的な発言(防衛大学教授は科 研参加資格がない)に怒りを覚えた顛末が語られている。本書は 日米関係のみならず日本の官僚体質までも読者に情報提供してく れたことになる。
(2008.04.10)
神戸新聞夕刊の定例コラム「随想」欄(3月31日付)に、室崎 益輝名誉教授(工)(むろさき・よしてる、消防庁消防研究センタ ー所長)が、「独り暮らしのリスク」について語っている。
室崎名誉教授は、浴槽の中で“したたかお湯を飲み込んで、目 が覚める”という体験をした。すぐに体勢を立て直すことができ たので、地獄を見なくてすんだ。このヒヤリハット事故を体験し て室崎名誉教授は、「居眠り入浴」の延長上に溺死事故があるこ とに気づく。
風呂の溺死事故が増えているそうだ。犠牲者は年間で4千人。 「この数字は、地震に遭遇して死亡するリスクの何倍もの値であ る」と室崎名誉教授は指摘する。続いて、「巨大地震対策も大切 だが、それ以上に浴槽溺死対策に取り組むことが求められる」と のコメント。室崎名誉教授は、この3月に、4年間の単身赴任に終 止符を打つ由。「無事に単身生活を乗り切ったことに、ほっと胸 をなでおろしている」とエッセイは結ばれていた。
(2008.04.09)
ご参考日本経済評論社から発行されている「評伝・日本の経済思 想」シリーズの第2回配本として、池尾愛子著『赤松要 わが体 系を乗りこえてゆけ』が刊行された。 定価は2,500円+税。
赤松要(あかまつ・かなめ)一橋大学名誉教授(1896年-1974年) は、福岡県久留米市の出身。1919年に神戸高商(神戸大学の前身 校)を卒業、東京高等商業学校専攻部(一橋大学の前身校)に進み 、学者の道を歩む。名古屋高商(名古屋大学の前身校)教授から 東京商科大学(一橋大学の前身校)教授を経て1960年に一橋大学 を退職、名誉教授となる。
「雁行形態型発展論」(経済発展の理論)で世界的に有名な赤松 教授は、ハーバード・ビジネススクールの実例教授法を日本に導 入、その東アジア・大洋州の資源分布論は戦後の貿易政策に影響 を与えるなど多方面の業績を残した。一橋大学定年後は、明治大 学、拓殖大学で教鞭をとった。また、中央賃金審議会会長等の公 職を務めている。
なお、赤松教授の没後の1975年には、関係者の手で追悼論集『 学問遍歴』が、(社)世界経済研究協会から出版されている。この 本には、神戸高商時代の同期生佐渡卓氏(元日本国土開発社長、 元凌霜会東京支部長)、中山正實氏(画家)や、宮田喜代蔵氏(神戸 大学名誉教授)、藤井茂氏(同)等が寄稿している。
(2008.04.08)
2008年3月30日付朝日新聞に、フリージャーナリストの梶山 寿子(1987年文卒)さんが、G・ハメル、B・ブリーン著『経営の未 来』(藤井清美訳、日本経済出版社・税込2,310円)の書評を朝日 新聞に寄稿している。
梶山さんは、本書を「21世紀のマネジメントの指針を描く良書 」と評価する。そして、「会社という組織はなぜ社員の意欲を萎 えさせるのか」という疑問を抱いている人は、ぜひ手に取ってほ しいと本書を勧めていた。本書の主著者は『コア・コンピタンス 経営』で知られる経営・戦略論の権威、ゲイリー・ハメル。ハメ ルによると「本書は夢を持ち、なおかつ行動する人のための本で ある」そうだ。
G・ハメル等著者が夢に描くのは「イノベーションの電流があ らゆる活動に流れ、反逆者が常に保守主義者に勝利する企業」、 「社員からそれぞれの最高の力を自然に引き出せる企業」である 。本書は、革新のためのヒントが豊富。問題意識を持つ人に多く の“気づき”を与えてくれる本。現場の小集団に権限委譲する自 然食スーパー、ホールフーズ、徹底的にフラットな組織を持つグ ーグル、一人の中間管理職が改革に挑んだ米家電販売大手、ベス トバイなどの先進例が収録されているのも本書の魅力である。
なお、梶山さんは、日本経済新聞社系のサイト「BIZ+PLUS」( http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/kajiyama.cfm )において、連載「プロデューサーの発想法に学べ!」を寄稿し ている。
(2008.04.07)
NPO法人「企業ミュージアムの協会」(事務局:大阪府吹田 市、亀田訓生理事長)が発足10年を記念して「第1回企業ミュー ジアム社会貢献賞」を設定、その対象となるミュージアム(受賞 館)決定した。受賞館と開設企業・団体は次の通り。
【優秀賞】
久慈琥珀博物館(久慈琥珀)▽印刷博物館(凸版印刷)▽夢工房「技 術・文化館」(山岡金属工業)▽大塚国際美術館(大塚美術財団)▽ KTCものづくり技術館(京都機械工具)▽ヤマハ来客会館(ヤマハ)
久慈琥珀博物館(岩手県久慈市)のホームページから
【奨励賞】
UCCコーヒー博物館(上島珈琲)▽コンペイトウミュージアム(大阪 糖菓)▽おまけやZUNZO(あんど)▽YKK吉田忠雄記念館(YKK)
「企業ミュージアムの協会」の亀田訓生(かめだ・みちお)理事長 は、1960年神戸大学経営学部を卒業、松下電器産業に入社した。 広報部長、松下電器技術館館長に就任、定年退職後に企業ミュー ジアムコンサルタントとして活躍、その後「企業ミュージアムの 協会」を設立、理事長の職にある。
【参考】「企業ミュージアムの協会」ホームページ
http://ss4.inet-osaka.or.jp/~senri/
(2008.04.04)
ご参考岩波新書『地域の力−食・農・まちづくり』に登場の2人 の卒業生 松岡夏子さん(国際文化)、安井孝さん(農)
この2月に新刊書として発行された大江正章(おおえ・ただあ き)著『地域の力−食・農・まちづくり』は、食生活、農業、ま ちづくりについて先進的な取り組みをしている全国の事例を訪ね 歩いたルポルタージュの書である。もともとは、岩波書店から発 行されている月刊誌「世界」に連載されていたもの。これが1冊 の岩波新書となった。
徳島県上勝町で「ごみゼロ」に取り組んでいるのが、松岡夏子 さん。松岡さんは1981年、西宮市の生まれだ。神戸大学国際文化 学部を卒業して、2004年8月から上勝町で暮らしている。松岡さ んは、ごみの減量へ向けた啓発を行うNPO法人ゼロ・ウェイスト アカデミーの、若き事務局長だ。34種類に分別したごみを町民 が持ち込むごみステーションの運営に当たっている。上勝町では 2020年までに町内のごみをゼロにすることをめざした「上勝町ご みゼロ(ゼロ・ウェイスト)宣言」をしている。徹底した分別が始 まってから、焼却ごみ量はそれまでの半分程度に減り、リサイク ル率は大幅に上がって70%台である。
「もともとごみ問題に関心を持っていて、デンマーク留学中に この町がNPO立ち上げのための職員を募集していると知って、就 職のために来ました。ゴールはごみゼロだけではないと考えてま す」という松岡さんの声が収録されていた。松岡さんが注目する んは、お年寄りの暮らし。そこには無駄がない。そもそも容器包 装なんて関係ない。そのような暮らしに誇りをもってほしいと思 い、ゼロ・ウェイストを広める冊子『くるくる』に、お年寄りに 登場してもらっているそうだ。
「地産地消の食は文化」というコンセプトのもと愛媛県今治市 で活動しているのが安井孝(現・企画振興部企画課課長補佐)さん 。安井さんは、1959年生まれ。神戸大学農学部で、有機農業の価 値を早くから提唱し、有機農業運動とのかかわりが深い保田茂( 前神戸大学農学部教授、日本有機農業学会初代会長)のもとで学 んだ。保田教授の熱意を受け継いで、地産地消と学校給食をリー ドし地域を変えつつある。
(2008.04.03)
昨年、神戸大キャンパスでロケをおこなった「ぼくの 彼女はサイボーグ」 (http://cyborg.gyao.jp/) が、5月31日に公開されることになった。撮影があったのは、 経済232教室、本館前庭、アカデミア館1F食堂等。神戸大学生 約100名がエキストラとして参加した。この映画の監督はクァク ・ジェヨン、出演は小出恵介、綾瀬はるか他。神戸大学のロケ では竹中直人、桐谷健太等の俳優も出演した。
このほか、神戸大学で昨年ロケが行われた「神様のパズル」 (http://www.kami-puzzle.com/ 、6月7日公開)、「火垂るの墓」(7月5日、東京・岩波ホールで 公開)の公開が予定されている。
(2008.04.02)
2月17日付の日本経済新聞に、恒例の日本経済研究奨励 財団(館龍一郎理事長)の2007年度の奨励金交付先が発表され た。77件の申請から交付対象となったのは27件。神戸大学か らは次の2件の研究が奨励金の対象となった。
・岩壷健太郎 経済学研究科准教授
パネル構造VARの推計方法とその応用に関する研究
・宮尾龍造 経済経営研究所教授
自然利子率の計測とそのマクロ政策含意
なお、そのほか三野和雄前神戸大学教授(現大阪大学教授 )の国際化と経済変動も交付対象となっている。
(2008.04.01)
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