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活躍するOB 神戸大学トピックス バックナンバー
vol.36 (2007.10〜2007.12)
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ご参考「神戸開港140年」の節目の年にあたる本年、芦屋大学 楠本利夫教授(1968年経)の著書『国際都市神戸の系譜-開港 ・外国人居留地・領事館・弁天浜御用邸-』(公人の友社)が 刊行された。以下は、その目次の概要。港町神戸の魅力を歴 史的に考証した魅力的な本として好評を得た。
第1章 神戸開港の系譜〜「安政5か国条約」と神戸開港〜
第2章 神戸開港と神戸・大阪の外国領事館
第3章 神戸外国人居留地と「神戸の鹿鳴館時代」〜外国人居留地のエスノグラフィティ〜
第4章 「神戸将来の事業」〜「文明の都」づくりへの提言〜
第5章 神戸弁天浜・明治天皇御用邸〜大津事件のもうひとつの舞台〜
終章 神戸開港と都市発展の方向
初版の発行は3月。早くも在庫が少なくなり、この11月に は「増補版」が刊行された。定価は、3,900円+税。「増補版」 では、巻末に「神戸歴史年表」が加わっている。楠本教授は元 神戸市職員、神戸市天津事務所の初代所長、国際部長等を歴任 の後現職にある。大学教授のかたわら、市民を対象とした講演 会の講師としても活躍中。
(2007.12.21)
12月4日付毎日新聞「わたしとおかあさん」欄に、神戸 学生青年センター館長の飛田雄一さん(1978年農院修了)が登 場、母を語っている。飛田さんの母は、70歳を過ぎても幼稚 園長をしていた。このため、授業参観には来たことがない。 小学校の卒業式は地元幼稚園の園長だったので父兄席ではな く、来賓席に座っていた。ばりばり働いていたので、自分の 着替えがなくなっても「お母さんに洗濯してもらう」という 選択肢はなかったそうだ。
「でも、母のことは尊敬していました」と飛田さん。「小 学校のとき、ぜんそくの発作を起こすかもしれないというこ とで、学校は私を伊勢神宮への修学旅行に連れて行かなかっ た。母は怒り心頭。クラスメートが泊まっている近くの違う ホテルをとり、修学旅行と同じ日程で伊勢に連れて行ってく れました」と忘れられないエピソードを語っている。
学生時代、飛田さんはベトナム反戦運動でビラを張り、警 察の世話になった。このときは、「警察は悪いけど、あなた は悪くない。良心に従ったんでしょ」と、叱らなかったとい う。飛田さんは、「ああしろ、こうしろとは言わずに、自立 心を育ててくれた」と母に感謝している。
飛田さんは、1950年神戸市生まれ。1991年から(財)神戸学 生青年センターの館長。各種セミナーの開催や宿泊施設の運 営、平和、人権、環境などにかかわる活動を展開している。
【参考】神戸学生青年センター(神戸市灘区山田町3-1-1)のホームページ
http://ksyc.jp
(2007.12.20)
元浦和レッズのプレーヤー西野努さん(1993年営卒)が、 東京凌霜クラブでで講演する。来春1月30日に開催される。 これは、同クラブの定例の会合である神戸大学ミドル会の行 事としておこなわれるもの。
西野さんは、在学中はサッカー部に所属。神戸大学経営学 部を卒業後は、Jリーグ設立後の一期生として浦和レッズの レギュラーで9年間活躍、その後も浦和レッズのフロントと してチームのため尽力する。最下位チームだった浦和レッズ がJリーグでステージ優勝するまでを選手として、またフロ ントとして現場で活躍し、Jリーグの発展にも多大な貢献す る。
その後、リバプール大学でMBAを取得後、現在はスポーツ ビジネスのコンサルタントとしてプロサッカービジネスに携 わる。そんな西野さんの話を生(なま)で聴くことができる。 世代を問わずご参加下さい。
日 時:2008年1月30日(水)18時30分〜19時30分 講演
(講演後立食パーティによる懇親会。21時終了予定)
場 所:神戸大学東京凌霜クラブ
演 題:「なぜ、浦和レッズだけが世界に認められるのか」
−スポーツビジネスの観点から読み解く人気プロサッカークラブの成功の秘訣−
講 師:西野 努(にしの つとむ)氏
著 書:「なぜ、浦和レッズだけが世界に認められるのか」2007年、東邦出版、定価1,500円(税込)
会 費:4,000円
(2007.12.19)
この11月29日(木)、神奈川県平塚市央公民館大ホールで 特別講演会「究極のごみゼロ社会を目指して」が開催された。 基調講演は、笠松和市氏(徳島県上勝(かみかつ)町長)。
この後、行われたパネル討論には笠松町長のほかNPO法人 ゼロ・ウェイストアカデミー松岡夏子事務局長、長澤俊一平 塚市環境部長、斉藤啓司リコー厚木事業所総務副室長、梶山 富子平塚市ごみ減量化婦人の会会長、木谷正道まちの音楽家 、NPO法人平塚・暮らしと耐震協議会副理事長(元西新宿清掃 事務所長)の各氏。司会は、神奈川大学経営学部松岡紀雄教 授であった。
パネリストの中で、NPO法人ゼロ・ウェイストアカデミー 事務局長をつとめる松岡夏子さんは異色の存在だった。1年 間のデンマーク留学を経験した後に神戸大学国際文化学部を 2005年に卒業したという若さ。西宮市の出身であるが、徳島 県上勝町ごみゼロのNPOを設立した際、応募して採用された。
松岡さんは、昨年5月14日に開催された神戸大学国際文化 学部新入生合宿研修(明石市で開催)で、「地方発・世界へ! 環境NPOで働く」のタイトルで講演を行った。また、今年9月 16日付北海道新聞では「ひと」欄に「松岡夏子さん*NPO法 人ゼロ・ウェイストアカデミー事務局長*リサイクルを常識 に」として取り上げられていた。
(2007.12.18)
ご参考伊藤忠商事調査情報室長の三輪裕範さん(1981年法卒)が 、『人間力を高める読書案内』を出版した。新書版の「ディス カバー携書」(ディスカバー・トェンティワン社)の第16巻で、 定価は1,000円+税。
三輪さんは、現役商社マンとして働きながら、ハーバード・ ビジネス・スクールに留学してMBAを取得、多くの著書(後出) がある。そんな三輪さんが、自分自身に真に役立った自己啓発 書を紹介する。これが本書の趣旨だ。以下は本書で取り上げら れた本の事例。
・『修身教授録』森信三
・『自分を生かす人生』本多静六
・『努力論』幸田露伴
・『知的人生に贈る』田中菊雄
・『修養』新渡戸稲造
・『その他大勢から抜け出す仕事術』堀場雅夫
・『自分の時間』アーノルド・ベネット
・『人を動かす』デール・カーネギー
三輪裕範(みわ やすのり)さんは、1957年兵庫県生まれ。 神戸大学法学部を卒業後、伊藤忠商事に入社。鉄鋼貿易本部長 等を経て、ハーバード・ビジネススクールに留学し、MBAを取 得した。その後、大蔵省財政金融研究所、経団連21世紀研究所 、伊藤忠商事会長秘書等を経て、現在は、伊藤忠商事調査情報 室長の職にある。TOEICでは、985点という高得点取得。主な著 書に『ハーバード・ビジネス・スクール』(丸善ライブラリー) 、『ニューヨーク・タイムズ物語』(中公新書)、『アメリカの パワーエリート』(ちくま新書)、『四○歳からの勉強法』(ち くま新書)等がある。
なお、三輪さんは、今秋神戸大学の「キャリア」の授業の講 師をつとめた。これは昨年から始まったプログラムで、全学部 学生を対象に自己のキャリアを考えていくための正式な授業で 、単位取得対象の科目である。このプログラムには、多数の先 輩達が登場、自己のキャリアを語りつつ学生達にアドバイスを 行う。三輪さんは、昨年も講師をつとめた。
左は、現職ビジネスマンから好評を得た三輪さんの前著『四○ 歳からの勉強法』
(2007.12.17)
NHKの朝の連続テレビ小説「風見鶏」の放送から今年でち ょうど30年が経過した。ドラマの舞台となったのが神戸・北野 町の「風見鶏の館」。放映がスタートした10月に、多彩な記念 イベントが「風見鶏の館」で開催された。
当時の熱狂ぶりを振り返って同館館長の岩田隆義さん(1964 年教)は、「テレビの影響力が今よりずっと大きかったのでし ょう。外国人と日本人が隣り合うように暮らしていた北野に突 然観光客が押し寄せるようになったそうです」と語っている。 以上は、神戸市交通局監修「KOBE g-time」11月号からの抄録。
【参考】「風見鶏の館」オフィシャルサイト
http://www.kobe-kazamidori.com/index_02.html
(2007.12.14)
12月6日付日本経済新聞最終面のコラム「交遊抄」に大阪 トヨタ自動車の三吉暹(みよし・すすむ、1963年経卒)会長が登 場、神戸大学在学中に姫路分校(教養課程)以来の交遊が続いて いる赤井紀男さん(日立マクセル相談役、前社長、1963年教卒) との思い出を語っている。三吉さんは大阪トヨタ自動車の社長 から会長に就いた2005年から、社外取締役に招かれた。これは 赤井さんからの要請だったというエピソードが披露されている 。学生時代からスポーツが好きだったふたり。ゴルフに行くと プレーに性格の違いが出てくる。慎重な三吉さん。そして、豪 快な赤井さん。
翌々日の12月8日の「交遊抄」にはメディアプロデューサー の澤田隆治さん(1955年文卒)が登場している。澤田さんは、ギ ター漫談家の堺すすむさん、日本喜劇人会長の橋達也さんとの 交流を語っている。堺さん、橋さんともに「笑い」が好きでた まらない点が共通しており、「それは、私も同じ。二人と会う たびに、笑いの価値をもっと伝えていきたいと気持ちを新たに している」と澤田さんは結んでいた。
【参考】8月24日付同窓生ニュース「澤田隆治さん(1955年文卒 )の新著『決定版 上方芸能列伝』刊行」
http://home.kobe-u.com/tokyo/topics/topics035.html#2007.08.24
(2007.12.13)
神戸大学在学中に応援団で活躍した池田博一さん(1994年 工卒)。今はゼネコン(大阪)で開発営業を担当している。池田 さんは、神戸大と九州大が対戦するアメリカンフットボールの 試合を、はるばる福岡まで出かけた。以下は、その観戦記。
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ウェスタンボウル神戸−九大戦を観戦しに、福岡平和台陸上 競技場へ行って参りました。中四国、九州の優勝校同士が対決 した勝者が、当初は関西2位校との対戦だったのが、あまりの 力差に最近は6位校とになったとか。
天神の豚骨ラーメンで腹ごなしした後、平和台に乗り込みま した。九州連盟と九大の盛り上がりに反して、神戸側は、イマ イチ気合いが入らない。
前半は、2Q開始早々、QB#4大原のスクランブルからの約70yds 独走TDのみ。
九大側もゴール前まで運ぶものの、FG2本失敗。
4QDL陣のハードなQBサックが出始めて、ようやく本気モード。
前半に大差をつけて、後半はルーキーQB#17東野登場の予定だ ったのでしょうが、それどころではなくなって、ラスト2シリー ズに出場したのみでした。
スコアは、
神戸 0 7 3 17=27
九大 0 0 0 7= 7
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この日の池田さんは忙しい。アメフトの試合終了後、猛ダッシ ュで、博多駅から新幹線に乗り込み、高槻現代劇場で行われる吹 奏楽部定期演奏会へ向かい、何とか、開演に間に合う。
「場所、曜日の不利な条件を跳ね返して、昨年に負けず劣らず の大入り。アンコール2曲目、すがすがしく楽しんで演奏してい る様子が印象的でした」と、池田さん。
なお、神戸大vs九州大戦の模様はニュースネットでも報じられ ている。
(http://home.kobe-u.com/top/newsnet/baknews/newsbak200712a.html#news_5312)
(2007.12.12)
井上欣三教授(海)等は、地震などの災害が発生した際 に、人工透析が必要な慢性腎臓病患者を船で運ぶ「災害時医 療支援船構想」に取り組んできた。11月28日、井上教授等は 、「官民の船舶30隻が患者搬送のための支援船として登録さ れ、本格運用の基盤が整った」ことを発表した。神戸大に設 置された「海陸連携支援システム」と日本透析医会がネット ワークを組み、支援を行う。今後、搬送訓練を重ね、取り組 みを国内各地に広げていくことになる。
11月28日、神戸大学海事科学部で開催された報告会では、 神戸市や大阪市、国交省、民間企業などの船舶30隻の登録が 明らかにされた。阪神大震災では被災した医療機関も多く、 陸上交通も寸断され、2〜3日に一度の人工透析が必要な慢性 腎臓病患者らの治療に支障が生じた。この経験を受け、井上 ・同大学院海事科学研究科教授と日本透析医会が関西圏で構 想を進めてきたものである。
以上は、11月29日付毎日、朝日等各紙で報じられた。
(2007.12.11)
ご参考12月3日付の日経紙に教育バウチャーについての小塩 教授の解説が掲載されている。教育バウチャーは、学校選 択の結果、通学する児童生徒数に応じて教育予算を配分す る仕組みである。
教育バウチャーの仕組みには、選択の自由、市場原理導 入による教育の効率化といった効果が期待されている。し かし、消費者による選択の自由を追求する目的で導入する なら、私立校による入学者の選別を制限しなければならな い。また、教育をめぐる需要と供給の関係は、通常の財と 異なり、供給者(学校、教師)が供給するものを需要者(親 、児童・生徒)が購入するという一方方向の関係ではない。 需要者がその生産に参加し、しかも需要者どうしが影響し あう(ピア効果)という特殊なサービスである。
小塩教授は、以上のように述べて、教育バウチャーは、 メリットは認められるものの、教育改革としての優先度は 低い、と結論づけていた。
左は、小塩隆士教授の著書『高校生のための経済学入門 』(2002年、ちくま新書)
(2007.12.10)
12月6日〜9日、京都市上京区の府立文化芸術会館で、 人気俳優佐々木内蔵助さんが主宰する演劇ユニット、チーム 申(さる)が舞台「抜け穴の会議室」を上演する。佐々木さん は現在放送中のNHKの大河ドラマや只今公開中の映画「椿三 十郎」でも好演。テレビ映画などに大活躍だが、舞台活動に も情熱を燃やす。
この演劇ユニット、チーム申は「手触りのあるごつごつ芝 居を、俳優の息づかいが伝わる小空間でつくりたい」と佐々 木さん本人が旗揚げしたもの。今年は第2回公演となる。作 ・演出は、若手劇作家前川知大さん。佐々木さんが白羽の矢 を立てた。SF的な設定で人間の心のひだを描くのを得意とし ている。
今回の作品は、輪廻を繰り返して様々な形で出会い、別れ る2つの魂の因縁をつづったもの。佐々木蔵之介さんと仲村 トオルさんのベテラン俳優が、二人芝居に挑戦する。以上は 11月29日付読売新聞からの抄録。
【参考】チーム申公式サイト
http://team-saru.ocnk.net/
(2007.12.07)
11月28日付日本経済新聞(34面、全面広告・日興コーディ アルグループ)に、石井淳蔵教授(営)が登場、「マーケティン グから見た企業の現代的課題」を論じている。これは、日経紙 が「日経ユニバーシティーコンソーシアム」の名称で、9月か ら7回シリーズで展開している講座の第3回目。石井教授や神戸 大学本館の写真がカラーで大きく取り上げられている。
「収益性の低下」に悩む日本企業。その現状打開策は何かが 、解説されている。新市場を作り出すには、画期的な技術が必 要と思われがち。ところが、石井教授は受験生向けのキャンペ ーンを展開し、シェアを拡大したチョコレート菓子の「キット カット」を例に挙げ、消費者との関係を自由にとらえ直し、互 いにとって新しい価値(共生的価値)を創造することが大切だと 指摘する。
なお、この紙面の最下段には、石井教授とキャスターの福島 敦子氏との対談が掲載されていた。
(2007.12.06)
宇部三菱セメント森榮相談役(1966年法卒)は、東京水産大 学を卒業後、神戸大学に学んだという異色の卒業生。11月22日 に母校の東京海洋大学(東京海洋大学と東京水産大学が統合)海 洋科学部(品川キャンパス)で特別講義をおこなった。対象は学 生および教職員。
松山優治海洋科学部長からの講演説明に続き、森榮相談役から 海洋基本法制定、資源・エネルギーといった今日のトピックスを 交え、学生への期待をテーマとした講演があった。参加は330名 。
【参考】東京海洋大学ホームページ
http://www.s.kaiyodai.ac.jp/tokubetsu/tokubetsukougi071122.html
(2007.12.05)
ご参考酒蔵環境研究会編『挑戦する酒蔵』(農文協、税込1,400円 )が刊行された。日本酒を、単なるアルコール飲料のひとつとし て見るのではなく、歴史、文化、町並み保存、農業のあり方とい った多面的な捉え方をしている。
本書の執筆者は、酒蔵環境研究会代表幹事世古一穂さん(金沢 大学教授)のほかに、東京新聞記者土田修さん、酒蔵環境研究会 幹事吉岡幸彦さん(姫路市役所)。3人の文章には、日本酒や酒蔵 へのこだわりと愛情が感じられる。更に写真家中島秀雄さんのモ ノクロ写真が花を添える。どういう訳か、日本酒や酒蔵、そして これらにたずさわる人たちの表情を捉えるには、白と黒とのコン トラストが似つかわしい。
本書で紹介されているのは、次の七蔵。
1.福光屋(金沢市)・・福正宗
2.桝田酒造(富山市)・・満寿泉
3.大木代吉商店(福島県矢吹町)・・自然郷
4.白木恒助商店(岐阜市)・・だるま正宗
5.大七酒造(二本松市)・・大七
6.男山本店(気仙沼市)・・蒼天伝
7.数馬酒造(石川県能登町)・・竹葉
(2007.12.04)
10月29日付日刊工業新聞に、日本総合研究所東一洋主任 研究員が“ソーシャル・キャピタル”を語っている。タイトル は、「時代を拓くソーシャルキャピタル」。
国内においてもソーシャル・キャピタル(以下、SC)に対する 注目や期待が高まりつつある。直訳すれば「社会資本」となり 、道路や橋といった社会インフラのことのようであるが、欧米 などでは政治学、社会学、法学、経済学そして経営学といった 様々な分野でここ数年流行語となっている言葉である。わが国 では「社会資本」「社会関係資本」と訳されることが多いが、 未だ定訳はない。
アメリカの政治学者D・パットナムの研究により90年代後半 から多くの研究者の強い関心を集めるようになった。パットナ ムは、SCとは「人々の協調行動を活発にすることによって社会 の効率性を改善できる、信頼、規範、ネットワークといった社 会組織の特徴」と定義しているという。
東一洋さんは、1985年に神戸大(工)を卒業、広告代理店に 入社。企業のマーケティング活動に携わった。1989年に日本 総研設立メンバーとして参画。地域開発研究部、研究事業本部 などを経て現在に至る。現在はパブリックセクターを中心に 「PFI/PPP関連業務」「ソーシャルキャピタル」「新産業創造」 などの業務を担当。創造都市戦略クラスター長。
(2007.12.03)
ご参考11月25日付東京新聞の読書欄には、コラム「テーマで 読み解く現代」(精神医学 下)が掲載されている。執筆者は 、精神医学者の春日武彦氏。
コラムでは、3冊の本が紹介されていたが、その中の1冊が 、中井久夫神戸大学名誉教授と山口直彦氏の共著『看護のため の精神医学』(医学書院)。この本は、本来はナースのための教 科書として執筆され、いったん絶版となった。復刊の要望が強 く、増補改定版が刊行された。春日氏は、「記述の平明さは病 気の本質を一層際立たせ、内容はきわめて深い」とコメントし ていた。
(2007.11.30)
野球の独立リーグである「四国アイランドリーグ」の 香川オリーブガイナーズで活躍する塚本浩二投手(2004年 発卒、25歳)は、神戸大学出身者で初のプロ野球選手を目 指している。
神戸大学発達科学部を卒業後プロを志し、野球漬けの生活 を続けて3年。リーグ屈指の好投手に成長した。「年齢を考 えると残された時間は少ない。できることをやるだけ」と塚 本さん。夢を追う25歳は、「19日のプロ野球大学・社会人 ドラフト会議を心待ちにしている」という記事が11月14日 付神戸新聞に掲載された。
塚本さんは、大阪府出身。7歳で少年野球チームに入り、 中学、高校でも野球を続けた。外野手から投手に転向した 高校最後の夏は府大会2回戦で敗退。強豪私大からの勧誘 もなく、神戸大発達科学部に進んだ。
なお、塚本さんは11月7日付読売新聞にも登場、「国立 大卒2投手プロ指名期待」のタイトルのもと、香川の松尾 晃雅(26歳、大阪教育大学卒)さんとともに紹介された。 この記事では、塚本さんが大阪・豊中高校から神戸大学に 進み、近畿学生リーグで通算21勝を挙げたことも言及され ている。四国リーグでの今季の成績は今季は10勝2敗、制 御率1.92であった。
【参考】香川オリーブガイナーズ公式サイト
http://www.iblj.co.jp/guyners/player.html
(2007.11.29)
エコノミスト編集部で健筆を振るっていた小林美希さ ん(2000年法卒)は、独立した今はフリージャーナリスト。 その小林美希さんが、朝日新聞社発行の週刊誌AERA(12月 3日付)で。「税金の無駄遣い」を鋭く抉っている。タイトル は「日給12万円の「異常」委託費」というもので、経済産業 省が千葉、岐阜など全国20ヶ所で実施しているジョブカフェ において、杜撰な経費垂れ流しが行われていることを、内部 資料をもとにさらけ出している。
例えば、千葉、岐阜、大阪等でジョブカフェの運営を受託 しているリクルートは、スタッフの日給を次のように計上し ている。
プロジェクトマネジャー 12万円
コーディネーター 9万円
キャリアカウンセラー 7万5000円
事務スタッフ 5万円
小林さんの調査によると、これらの“日給”の極く一部し か各スタッフには渡されていない。さて、その差額はどうな っているのだろうか。AERA(12月3日付)は、現在発売中。詳 しくは、同誌で。
(2007.11.28)
三重県では、「神戸大学三重学友会」全学部の卒業生 を対象にして同窓会活動を続けている。本年は、1月14日に 「津・プラザ洞津」で開催され、39人が参加した。昭和23 年神戸経済大学(旧制)卒業生の園田日出生さんから、平成 元年農学部卒業の西峯勝久さんまで、学部や世代を越えた 幅広い参加があった。
このたび、平成20年神戸大学三重学友会総会の日程等が 決定した。以下は、その概要。
【日時】 平成20年1月20日(日) 11時から
【場所】 三重県津市新町1-6-28(近鉄津新町駅徒歩1分)
プラザ洞津 TEL 059-227-3291
【会費】 8,000円程度(参加者により変動)
総会は2部構成となっている。
○11時から 松川正毅大阪大学大学院高等司法研究科教授 ・同科長による「法科大学院の現状と将来」と題した記念 スピーチ。
○記念スピーチ終了後、懇親会に移行する。
【連絡先】 幹事代表者
〒514-2221 三重県津市高野尾町1891-13
赤塚和則(1977年法卒)
電話&Fax 059-230-1763(自宅)
E-mail gbg01135@nifty.ne.jp
学部別の幹事への連絡も可。
ちなみに、今年のスピーチは、三重大学藤田達生教授( 1987年文院修了)による「藤堂高虎の国づくり」であった。
(2007.11.27)
ご参考第61回毎日出版文化賞(企画部門)に、一海知義名誉 教授(教養)校訂、鶴見祐輔著『決定版 正伝 後藤新平』 (全8巻・別巻1、藤原書店)が決定した。
11月3日付毎日新聞では、「この企画は消耗品ばかりが 幅を利かせている出版界にあって、まさに干天に慈雨と言う べきものである。その上各章ごとに関連年譜を掲げ、引用資 料には釈文を付けるなど、いたるところに若い読者の理解を 助ける工夫があって、歴史社会全体のなかで後藤新平が捕ら えられる構成になっている」と極めて高い評価を得ている。
原著は鶴見祐輔(1885-1973)により執筆されたものである が、一海知義名誉教授が校訂をおこない、現代に甦った。後 藤新平に関しては、近年再評価の機運が上昇し、研究会が発 足するなど活動が活発化してきている。今般の藤原書店の企 画も時宜を得たものといえよう。
左は、『<決定版>正伝 後藤新平 別巻 後藤新平大全(単行本)』
(2007.11.26)
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三井ボランティアネットワーク事業団(三井V-Net)が 発行する機関誌「Mitsui V-Net」(2007年10月1日発行)に 、三井信託銀行OBの大橋貞彦さん(1955年経卒)が、ボラン ティア活動の実践記録を寄稿している。タイトルは、「緑 のボランティア「水資源保全プロジェクト」活動に参加し て」というもの。
昨年5月、東京都民の水源林である奥多摩の森の緑を増や すプロジェクトがスタートした。三井V-Netが、地元で活 動している多摩みどり復活プロジェクトや巨樹の会、日原 自治会のメンバーと協働でボランティア活動を行うことに なった。この活動は、地元の人たちのバックアップを受け ている。「私のような経験不足の高齢者もみどりを守り増 やしていこうという意欲だけは人後に落ちずに頑張ってい ます」と大橋さんは語る。
先ずヤマザクラ、ミズナラ、トチなどの種子の採取から 作業は始まった。実をたくさんつけた樹の枝下にネットを 張って種子が直接地面に落ちて鹿に食べられてしまうのを 防ぐ。ネット上に落下した種子を回収して整理、選別と冷 所保存に取り組む。斜度30度以上の足場の悪いところで巨 樹の下にネットを張る作業は体力も必要だが、チームワー クも大切。
同じ「Mitsui V-Net」には、神戸大学の韓国留学生と 三井住友銀行OBと交流する体験記も掲載されていた。登場 するのは、人間発達環境研究科の研究生張仁煕(チャン・イ ニ)と山崎優さん夫妻。張さんのご主人の李さんは神戸大学 経済学部の修士を卒業して現在は韓国の鉄鋼会社の日本駐 在員として実業界で活躍している。神戸大学近くの喫茶店 ドトールでの交流である。
三井ボランティアネットワーク事業団は、社会全体のシ ニア層にボランティア活動を紹介・仲介・斡旋するととも に、独自のボランティア活動を企画・立案・実行し、シニ アの豊かで健康な生きがい支援を行い、三井グループ全体 の社会貢献に資することを目的としている。
右上図は、三井ボランティアネットワーク事業団シンボル マーク
(2007.11.22)
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福井県鯖江市。ここは眼鏡フレームの生産地として世界的に も有名な地である。東京鯖江会は、郷土の発展に寄与し、会員の親 睦をはかるための会。現在、約300名の会員で構成されている。10 月19日には、銀座で総会が開催された。
東京鯖江会の会長をつとめるのが佐々木裕さん(1954年営卒)。 現役時代は高島屋に勤務していた。今秋、「東京鯖江会だより」が 創刊された。創刊号には、会長挨拶のほか牧野百男鯖江市長の祝辞 、地元出身の歌手吉野摩耶さんの新曲といった話題も掲載されてい た。
右図は、鯖江市の花「つつじ」
(2007.11.21)
ご参考“ローテクイノベーションが地球を救う”とのサブタイトルが 付いた『松下の省エネモータ開発物語』が、オーム社から刊行された 。著者は松下電器・ロボット開発室担当の本田幸夫さん(1980年工卒) 、監修をモータ社社長宮本郁夫(松下電器・役員)がつとめる。定価は 2,200円+税。
世界的な資源不足や地球温暖化問題など、我々を取り巻く状況は日 々厳しくなってきている。そんな中、省エネルギーや高効率に関わる モータの技術課題はますます重要性を帯びてきた。一方、日本のみな らず世界的に見ても若者の技術離れが大きな問題である。モノづくり 技術の大切さや縁の下の力持ちのように目立たない地味な技術分野の 大切さをしっかり次世代へ伝えていくことの重要性が問われてきた。
本書は、以上のような拝啓から、実際に松下電器で行われた省エネ モータの開発を題材に、読者に興味を持てるように物語風にまとめる よう企画された。企業で日々行われている生々しい開発の様子や最先 端の省エネ技術、日本のみならず世界の研究者の活動など興味深く読 めるよう工夫がなされている。以下は、本書の目次。
第1章 ローテクモータが支える豊かな未来
第2章 ゼロから始めた省エネモータの開発
第3章 五ゲン主義から生まれたオリジナリティ
第4章 Failure is NOT always the END!!〜失敗は成功の母〜
第5章 新たなる挑戦へ
付 録 モータ用語集
本田さんは、2001年に同じ出版社から共著で『埋込磁石同期モータ の設計と制御』を刊行している(定価2,800円+税)。
(2007.11.20)
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上月永文さん(1958年法卒)が、100歳人生のための情報誌『元氣 に百歳』に「私の居場所」と題するエッセイを寄稿している。『元氣に 百歳』は、神奈川県平塚市に本拠がある「元氣に百歳」クラブが毎年発 行してきた。この10月に刊行された最新号は第8号となっている。
巻頭言は「艱難に耐える勇気」、聖路加国際病院日野原重明理事長。 以下1908年生まれから1941年生まれの約60人が執筆している。上月さん は、「私の居場所」というタイトルでの寄稿。「物事の否定的な面ばか りを見るのでなく、肯定的な面に着目して、予期せぬ出来事をチャンス として活用」するという心構えが大切というのが骨子。これが、古希を 過ぎた上月さんの感懐のようである。
上月さんは、出光興産を退職後、(社)中高年齢者雇用福祉協会研究員 ・主任講師等をつとめている。また、日本産業カウンセリング協会等の メンバーとして現在もセミナー講師として活躍中。
(2007.11.19)
11月23日、バレエ「それからのアリス」の公演が、福岡市民会館 大ホールで行われる。このバレエ作品に映像担当として参加するのがメ ディア作家の赤松正行さん(1984年文卒)。「それからのアリス」は、 ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」をベースにしながら、大人 になったアリスの夢幻と現実が交差する物語(赤松さんの解釈)。
1961年兵庫県生まれの赤松さんは、神戸大学文学部哲学科(心理学専 攻)を卒業、神戸市役所ソーシャルワーカーを経て、1997年、岐阜県立 国際情報科学芸術アカデミー助教授に就任、2002年に教授に。2006年 には、京都市立芸術大学大学院美術研究科から博士(美術)号を取得し ている。
赤松さんは、10代半ばからエレクトロニクスを用いた音楽制作を始 め、1980年からはコンピュータを使用、音楽だけでなく映像やネット ワークなど様々なメディアへと制作範囲を広げた。特に、作品と鑑賞者 の関係性や、作品自体の自律性に注目し、人とメディアの可能性を拡張 することに興味を持っている。
代表作には、50台のコンピュータによって音と映像を提示する 「incubator」、鑑賞者の時間体験をリアルタイムに映像化する 「Time Machine!」、パフォーマーの身体をコンピュータ制御する 「Flesh Protocol」、ラジオ放送を解読してロボットが演奏する 「decipher」などがある。ソロやセッションによる演奏活動も多い。 また、「2061:Maxオデッセイ」(共著)や「Cocoa+Java」などの著作も ある。大垣市在住。
【参考】赤松さんのホームページ
http://www.iamas.ac.jp/~aka/
(2007.11.16)
11月10日(土)、芳地博光(ほうち・ひろみつ、1976年工院修了) さんが代表をつとめるエーデルワイス・ブラス・オーケストラが、第 29回定期演奏会を開催した。場所は、江戸川区総合文化センター大ホ ール。プログラムの概要は、次のようなものであった。
第1部:スペイン、坂本九スタンダードメドレー他
第2部:歌劇「トスカ」よりデ・デウム、アスペンジュビリー他
今から29年前のこと、ある雑誌に載ったメンバー募集がきっかけで、 出会った二人が始めたバンド。これが、エーデルワイス・ブラス・オー ケストラのルーツである。芳地さんは、その二人のうちの一人。バスク ラリネットを演奏する傍ら、このアマチュア・オーケストラの代表をつ とめている。
芳地さんは、神戸大学在学中は応援団吹奏部に属していた。大学院修 了後はエンジニアとして大手重機械メーカーに勤務、そしてもうひとつ の顔が、エーデルワイス・ブラス・オーケストラのプレーヤー兼代表者 ということになる。
【参考】エーデルワイス・ブラス・オーケストラのホームページ
http://www2e.biglobe.ne.jp/~EdelHome/
(2007.11.15)
ご参考大阪市立大学石川博行准教授(2000年営博修了)の著書『配当 政策の実証分析』(中央経済社、4,400円+税)が、第50回日経・経 済図書文化賞を受賞した。11月3日付日本経済新聞には、以下のよ うな受賞理由が掲載されていた。
株価は現在から将来にわたる配当の現在価値の合計を反映するは ずである。しかし、将来の配当がいくらになるかは不確かな事象で あり、市場の参加者はそれを予想しなければならない。このとき企 業の配当政策は、経営者の持つ情報や分配方針を市場に発信し、市 場の期待を変化させることを通じて、株価に影響を与える可能性が ある、本書はこうした配当政策と株価の関係を日本のデータに基づ いて検証した労作・・・。
なお、惜しくも受賞を逸した著書として平野光俊教授(営)の『日 本型人事管理─進化型の発生プロセスと機能性』(中央経済社、 3,200円+税)も紹介されていた。
(2007.11.14)
生物の栄枯盛衰は自然界のおきてである。しかし、人が持ち込 んだペットや観賞用植物が、その栄枯盛衰に影響を及ぼしていたらど うなるか。国内固有種の保全や生態系に被害を与えない外来種の管理 は可能か。住民や専門家が挑んでいる状況が10月20日付の 日経紙(夕 刊)で報じられている。
1300年前、天武天皇が皇后(後の持統天皇)の病気回復を願い建立 を思い立ったのが本薬師寺。奈良県橿原市にある跡地の休耕田では、 薄紫のホテイアオイが1.4ヘクタールにわたり怪しく咲き乱れた。
これは、観光スポットづくりの休耕田活用と水質浄化を兼ね、9年 前から住民が栽培を始めた。この活動の代表者は「観光バスが30台 以上訪れる」と話している。美しさに魅せられて持ち帰りたいという 人が後を絶たない。だが、山口さんは「絶対に川や池へ捨てず生ゴミ として処分を」と呼びかけている。南米原産のホテイアオイは明治時 代に観賞用として入ってきた。窒素、リンなどを吸い上げることから 成長が速い。富栄養化した湖沼の水質浄化に活用される。あっという 間に水面いっぱいに広がるという成長ぶり。川や池で繁茂し、ミズア オイなど在来の水草を駆逐してしまう。
九州や中国、四国地方の一部では年間一億円近くをかけて駆除に取 り組んだ例もある。関西の淀川や琵琶湖でも増殖し、自治体を悩ませ ている。「温暖化で関東に広がる可能性もある」と水草に詳しい神戸 大学理学部の角野康郎教授が心配する。
しゃれた水槽で水生生物を飼育するアクアリウムが人気で、繁殖力 がはるかに強い水草も店頭に並んでいるという。脅威はホテイアオイ にとどまらない。きれいな花には“毒”がある。「扱いを間違えると 痛い目に遭う」と記事は結ばれていた。
本薬師寺ホームページ http://homepage1.nifty.com/howapi/kasihara/motoyakushiji.htm から
(2007.11.13)
ご参考大津留厚教授(文)の新著『青野原俘虜収容所の世界 第一次世界 大戦とオーストリア捕虜兵 』(山川出版社)が、シリーズhistoriaの第 27巻として刊行された。定価は1,500円+税。
兵庫県の小野市と加西市にまたがる青野原(あおのがはら)。そこに は第一次世界大戦のときに捕虜収容所が設置されていた。収容所には ドイツ、オーストリア=ハンガリーの捕虜兵500名が収容されていた。 第一次世界大戦の捕虜兵は700万人とも800万人ともいわれている。 500名という数字は、その一万分の一の存在にすぎない。しかし、 そこからは、当時の世界が見えてくるというから面白い。以下は、 本書の目次。
1 青島攻略と捕虜の発生
2 姫路での生活
3 青野原俘虜収容所の日々
4 大戦の終結と帰還
なお、本書は姫路市市史編集室藤原龍雄氏(姫路収容所)、京都市立 総合資料館福島幸宏氏等の共同作業により出来上がった。
(2007.11.12)
神戸大学経済学研究科と経済経営研究所は、21世紀COEプログラム 「新しい日本型経済パラダイムの研究教育拠点」に取り組んでいる。今 般、プログラム最終年度のとりまとめとして、下記のようなラウンド・ テーブル会議を開催することになった。
この会議は、学界や政策担当の有識者をお招きして、グローバル化や 人口減少といった構造変化の中で、地球環境とも両立できる新しい日本 型経済パラダイムに関するCOE拠点の基調報告とパネルディスカッション を行う。
傍聴の希望者は、氏名・所属・電話番号・Eメールアドレスを明記の上 、神戸大学経済学研究科COE事務補佐・荒木まで(先着20名様)。
ecoejimu@econ.kobe-u.ac.jp
記
●「ラウンド・テーブル:新しい日本型経済パラダイム
―グローバル化と人口減少下の持続可能経済―」
【主催】神戸大学大学院経済学研究科・経済経営研究所
【後援】国際協力銀行
【日時】2007年11月30日(金) 13時30分から17時05分
【会場】国際協力銀行大会議室
(東京都千代田区大手町1-4-1、地下鉄東西線竹橋駅下車出口3bすぐ)
【参加費】無料
<ゲストコメンテーター>
黒田東彦 総裁(アジア開発銀行)
高山憲之 教授(一橋大学経済研究所長)
寺西重郎 教授(日本大学)
浜田宏一 教授(イェール大学)
<ゲスト>
荒川博人 所長(国際協力銀行開発金融研究所)
石川城太 教授(一橋大学)
大沼あゆみ 教授(慶応義塾大学)
加藤久和 教授(明治大学)
齋藤潤 政策統括官(内閣府)
玉木林太郎 局長(財務省国際局)
矢野誠 教授(京都大学)
渡部敏明 教授(一橋大学)
<神戸大学>
小塩隆士 教授(神戸大学大学院経済学研究科)
菊地徹准 教授(神戸大学大学院経済学研究科)
後藤純一 教授(神戸大学経済経営研究所)
衣笠智子 准教授(神戸大学大学院経済学研究科)
竹内憲司 准教授(神戸大学大学院経済学研究科)
田中康秀 教授(神戸大学大学院経済学研究科長)
中谷武 教授(神戸大学大学院経済学研究科)
西島章次 教授(神戸大学経済経営研究所)
日野博之 教授(神戸大学経済経営研究所)
三谷直紀 教授(神戸大学大学院経済学研究科)
宮尾龍蔵 教授(神戸大学経済経営研究所)
(以上、氏名は五十音順)
(2007.11.09)
日本商工会議所の機関紙「会議所ニュース」9月11日付が 、9月4日に開催された日智経済委員のニュースを報じている。 見出しは、「EPA発効後の両国の在り方を議論」というもの。
日智(日本・チリ)経済委員会の日本側委員長は、佐々木幹夫 日本商工会議所特別顧問、三菱商事会長。都内で「第25回日智 経済委員会」を開催した。日本からは佐々木委員長をはじめ90 人、チリからはロベルト・デ・アンドラカ委員長はじめ111人が 出席した。
開会式で日本側からの代表として、佐々木委員長が挨拶。会議 前日の3日に発効した日本チリ経済連携協定(日智EPA)と併せて、 本年が日智修好110周年であることに祝意を表した。引き続き開 催された第1回全体会議では、「チリのエネルギーとその見通し、 日本の省エネルキー・環境分野における産業協力の取り組み」と 題した講演が行われた。チリ側からはアレハンドロ・フェレイロ 経済大臣などがチリのエネルギー政策についてスピーチ。日本側 からは、日本貿易振興機構の林康夫理事長が日本の省エネルギー への取り組みを披露した。
第2回全体会議では、「日智EPA活用のための課題と方策」をテ ーマにパネルディスカッションを実施。慶應義塾大学の渡邊頼純 教授をコーディネータに、同委員会日本国内委員会日智FTA検討 会の團野廣一座長や、日本水産株式会社の垣添直也社長、チリ側 からはカルロス・フルチェ外務省国際経済関係総局長らをパネリ ストに迎え、活発な意見交換が行われた。
元三菱総研副社長の團野廣一さん(1956年営卒、凌霜会東京支 部長)は、日智FTA検討会座長をつとめる。團野さんは、産業界が EPAを活用する意思を持つことの必要性と、両国がラ米、または アジア市場戦略の中で日智関係を位置づけることの必要性につい て述べた。
(2007.11.08)
ご参考井上祐美子(いのうえ・ゆみこ、1981年教卒)さんの中国歴史 小説短編集『公主帰還』(中公文庫)が刊行された。定価は629円+ 税。本書には、表題作の「公主帰還」のほか「潔癖」、「僭称」、 「芙蓉怨」、「贋作」、「白夫人」、「涅(すみ)」の合計7編の 作品が収められている。何れも中国宋代を舞台としている。
姫路市出身の井上さんは、『長安異神伝』、『桃花源奇譚』等で 人気を博した後、本格的な中国歴史小説に取り組み多数の作品があ る。中公文庫には、今般の『公主帰還』を含み25冊の作品が入って いる。
(2007.11.08)
春日雅人教授(医)が、糖尿病・代謝学の研究で大きな功績 をあげたとして、本年秋の紫綬褒章を受章した。
紫綬褒章は、「学術、芸術上の発明、改良、創作に関して事績 の著しい」方々に授与される。 春日教授は、インスリンが作用す るメカニズムや、その異常により糖尿病を発症する仕組みについ て、細胞レベル、個体レベルで解明に貢献した。
春日教授は1990年に神戸大教授に就任、2004年10月から3年間 にわたり附属病院長を務めた。 また2002年から日本糖尿病学会理 事長をつとめている。
(2007.11.07)
クラシックギタリスト松田晃演(まつだ・あきのぶ、1957年経卒)さん のコンサートが、神戸、東京で開催される。以下は、その概要。
○神戸公演
日時:11月14日18時20分開場、19時開演
場所:神戸ハーバーランド 神戸市産業振興センター
○東京公演
日時:11月30日18時20分開場、19時開演
場所:東京オペラシティリサイタルホール
プログラム(共通)
ロンカリ パッサカリア
バッハ チェロ組曲第3番より前奏曲、クーラント他
セゴビア 祈り(ポンセの魂の為に)
ほか
入場料(共通)
5,000円(全席自由)
チケット希望者
【参考】松田晃演さんのホームページ
http://www.matsudaguitar.join-us.jp/
(2007.11.05)
ご参考上田雄(うえだ・たけし)さんの著書『遣唐使全航海』(草 思社、定価2,300円+税)が、住田正一海事史奨励賞を受賞した。 表彰式は10月24日に執り行われた。
住田正一氏は、大正、昭和期に海運、造船で財を成した人物 。その一方で江戸時代の海運の歴史の研究で多くの業績を残し た学者でもある。住田氏のコレクションは神戸大学に住田正一 文庫として残されている。住田文庫については、下記HP参照。
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/sumita/index.html
受賞した『遣唐使全航海』は、次のようなテーマを扱ってい る。
○遣唐使の派遣回数は十二回か、十五回か、二十回か?
○遣唐使船は帆走するよりも櫓で漕ぐことのほうが多かったのか?
○鑑真は日本への渡航を果たすまでに五度、洋上で遭難、漂流したのか?
○空海は長期留学生なのに、なぜ渡唐後一年余りで帰国できたのか?
上田さんは、神戸大学文理学部(注)の卒業生。高等学校教諭を 経て(財)阪急学園・池田文庫学芸員をつとめる。現在、日本海 事史学会地方理事。著書に『日本渤海交渉史』(共著、彩流社) 『渤海国の謎』(講談社現代新書)『渤海使の研究』(明石書店) 『渤海国』(講談社学術文庫)等がある。
(注)1949年4月、旧制神戸経済大学を軸に県内の専門学校・旧制 高校、師範学校を統合し神戸大学が発足した。この時点では、 文理学部が設置されていたが、1954年(昭和29年)に文理学部が 廃止され文学部と理学部が発足した。
(2007.11.02)
10月11日付日本経済新聞の特集「ベンチャー2007 KANSAI」に、大槻真一阪南大学長(1954年理卒)がベンチ ャー支援を語っている。
「関西の中小は今が苦しい時だが長期的には決して暗く ない。
中小・ベンチャーの経営者には、充実している支援策を どんどん利用してもらいたい」と、大槻学長は公的支援の 積極的利用を呼びかけていた。
大槻阪南大学学長は、1959年神戸大学理学部卒。滋賀県 工業技術センター所長などを経て、1997年阪南大学経営情 報学部教授(技術史)となり、2003年から現職。
(2007.11.01)
ご参考神戸大学大学院経営学研究科COE研究員の西尾久美子 さんの著書『京都花街の経営学』(東洋経済新報社、定価 1,600円+税)が、話題を呼んでいる。週刊東洋経済誌には、 1ページの広告が掲載されていた。また、発行後まもない 10月7日付読売新聞(「本 よみうり堂 著者来店」欄)に は、著者の和服姿の写真入りで、大きく紹介されている。
京都の花街は敷居が高い。今でも「一見さんお断り」。 「伝統だ、文化だ」とお高くとまってると、やっかみたく もなる。ところが、本書を読むと「一見さんお断り」には 訳があるし、舞妓、芸妓が歩む厳しい道を知れば、応援し たくもなってこようというもの。
西尾さんは京都の生まれ。幼少から踊りを習っていたこ とが調査に役立った。本書が出来上がるまでにずいぶん遠 回りをした。短大卒業、就職、結婚、子育て、パート、両 親の死。そして離婚。
自分の存在基盤が揺らいだ時に大学の社会人入試の広告 を見て、「新たな局面が開けるかも」と一念発起する。36 歳のとき滋賀大学経済学部に合格した。経済学を選んだの は、パート勤めで感じた理不尽さを解決する道筋を見つけ たかったからだという。アルバイトを四つ掛け持ちして学 費と生活費を工面し、勉強に子育てに励んだ後、神戸大大 学院に進み、現在はそこで研究員(経営学博士)をつとめて いる。
(2007.10.31)
ご参考三重大学教育学部の藤田達生教授(1987年文博修了、 学術博士)の著書『秀吉神話をくつがえす』が、講談社現代 新書の一冊として刊行された。定価は740円+税。
「秀吉の天真爛漫な笑顔の下に隠された実像とは?」、 「天下人の虚像を剥ぐ」等々秀吉ファンならば激怒するかも しれない言葉がちりばめられたユニークな本。藤田教授の講 談社現代新書は、『謎とき本能寺の変』、『江戸時代の設計 者-異能の武将・藤堂高虎』に続きこれで3冊目である。
以下は目次。あとは、読んでのお楽しみ。
●出自の謎に迫る
●異例な早さの出世
●西国支配をめぐる派閥抗争
●筆頭重臣への画策
●「中国大返し」の真実
●織田体制の破壊
●「天下静謐」の論理
●「平和」のための侵略
なお、本書は10月28日付日本経済新聞の読書欄に、国立歴史 民俗博物館宇田川武久教授による書評が掲載されていた。
(2007.10.30)
10月8日付日経紙「私の苦笑い」欄に、フューチャーア ーキテクト金丸恭文会長(1979年工卒)が登場、自身の苦い経 験やそれが糧となってその後成功するにいたった経緯を語っ ている。
1982年、ビル・ゲイツやステイーブ・ジョブズと戦わねば と思いつめ、ロジック・システムズ・インターナショナル社 に転職。ワープロソフトを開発してくれる会社を探してジャ ストシステムとめぐり合う。けれども、社内の反対で説得で きなかった。その後、ジャストシステムの開発した一太郎が 圧倒的な支持を受けることになる。金丸会長は、この経験を 「非常にもったいない」と思うと同時に、ハードという見え やすいものから、ソフトという見えにくいものへの付加価値 の移行を感じた。
ロジック社でセブンイレブンのシステム開発を受注し評価 され、ソフトへの付加価値移行を確信するに至る。この確信 を得て、後に、設計、コンサルテイング、ノウハウを扱うフ ューチャーシステムコンサルテイングの創業につながってい く。
(2007.10.29)
ご参考地主敏樹教授(経)が、10月7日付日経紙に、サンデイ・ ワイル、J.S.クラウシャー著『サンデイ・ワイル回顧録上下 』(日本経済新聞社、定価2,000円+税)の書評を寄稿している。
サンデイ・ワイルは小さな証券会社の販売員から出発して、 最大手金融グループシテイ=トレベラーズのトップに登りつめ た人物である。いくつもの金融商品を同時並行的に販売するの が利点だと感じて驀進し、金融自由化を通じたサクセスストー リーを実現した。経営者としてはバックオフィス整備を通じて 仕事の効率化を進めたが、彼の下で成長したナンバー2は次々 離反していった。
本書の内容を以上のように要約した上で、地主教授は「シテ イとトラベラーズの合併を可能にした法律の成立やそれにいた る経緯の叙述は説得力に乏しい」と結んでいる。
(2007.10.25)
9月18日付フジサンケイビジネスアイ(産經新聞社)に、ゼ クス平山啓行(ひらやま・ひろゆき)社長(49)が登場、抱負を語 っている。「不動産価値創造を通じて、心の豊かさにつながる ホスピタリティーサービスの提供」というのがゼクスグループ のミッション。「社員のモチベーションをアップさせ、社名の 由来でもある「究極の顧客満足」を目指していきたい」と、平 山社長。
平山社長は、大阪府の出身。1980年に神戸大学法学部を卒業 、伊藤忠商事に入社した。大阪建設部に配属、不動産業務に携 わる。1996年に退社、ゼクスを設立現在に至る。ゼクスは、 2005年に東証ニ部上場、設立10年目の2006年11月には東証一部 に上場した。2007年5月期は売上高589億円、経常利益37億円。 今期は売上げ高1,000億円、経常利益62億円を目指す。
(2007.10.24)
ご参考大阪府立大学教授の堀江珠喜さん(1982年、文博士課程修了 )の新著『悪女の老後論』(平凡社新書)が出版された。定価は、 700円+税。帯には、「ワタシもそろそろ考えた」とある。“悪 女”で鳴らす(?)著者もいよいよ、老後を考えるトシになった。 きっかけは、母の老人ホーム入居騒動。『楢山節孝』イメージと 戦いつつ、最善の選択と判断して作戦を決行!
さて、では堀江さん自身の老後はどうするか?「時は金より大 事なり!」をモットーに、本音でリアルに老後を考察している。 なお、老後をテーマとした本書であるが、読み進んでいくと著者 のこれまでの身辺雑記や情報源についての情報がちりばめられて おり、“悪女のできるまで”、“悪女の磨きかた”等を読み取れ る。この点が興味深い。
堀江珠喜(ほりえ たまき)さんは、1954年兵庫県生まれ。西宮 で育ち、現住所は芦屋。中学から大学院修士課程まで神戸女学院 に学ぶ。神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。現在は、大 阪府立大学教授。『男はなぜ悪女にひかれるのか』『団鬼六論』 (ともに平凡新書)、『「人妻」の研究』『おんなの浮気』(とも にちくま新書)、『純愛心中』(講談社現代新書)など多数の著書 がある。
(2007.10.23)
神戸大学神吉博教授(工)等のグループは発電効率が従来に 比べ約2倍の新型波力発電装置を開発し、近く鳥取県やその地元 企業などの協力を得て実証実験を開始する。発電装置が波を受け て傾くと、円板も傾く。このときに、傾く前の姿勢に戻ろうとす る力が生じ、それを回転に変えて発電機を回す。波力エネルギー の4−8割を電気に変えられるという。以上は、10月9日付日経紙 からの抄録。
(2007.10.22)
里井三千雄さん(1956年法卒、奈良市在住)は、現在73歳。 大阪市立大学文学部の聴講生として学び11年目となる。「人間は なぜ罪を犯すのか」といった学生時代に芽生えた問題を解き明か そうと考え、定年後になってカントの法哲学を学ぶことを志した 。40年のブランクがあったが、ドイツ語を再学習して「純粋理性 批判」の精読に取り組む。
大阪市立大学では、73歳は最高齢の大学生(もう一人いる)。 「身体の衰えはやむを得ないとしても、気持ちはいつまでも若者 でありたい」と里井さんは心境を語っていた。以上は、予防法務 研究会(神戸市池上徹法律事務所内)が発行する「予防法務ジャー ナル」149号(2007年10月1日刊)から。
(2007.10.18)
10月1日付神戸新聞夕刊の「随想」欄に、塩崎賢明(しおざき ・よしみつ)教授(工)が、「震災メモリアル」のタイトルで寄稿し ている。以下は、その概要。
インド洋津波に襲われたスマトラのバンダアチェ。この町では、 市街地に打ち上げられた巨大な船をミュージアムにする。また、 ジャワ島中部地震では、倒壊した伝統的な木造の町屋を修復して 記念ミュージアムにするプロジェクトが進んでいる。このような 海外での「震災メモリアル」を紹介したあとで、塩崎教授は、「 阪神・淡路大震災の被災地にも、世界遺産クラスの実物メモリア ルがあってもよかったのではないか」と感懐を述べている。
(2007.10.17)
ご参考甲南チケットの創業者で知られる小林宏至(こばやし・ひろよ し)さんの新著『商人道に学ぶビジネスの鉄則』(マネジメント社) が刊行された。定価は1,429円+税。
小林さんは1938年の生まれ。大阪府立大学工学部卒業と同時に川 崎航空機工業(川崎重工業の前身)に入社する。働きながら1965年に 神戸大学経営学部第2課程を卒業、1973年に川崎重工を退社した。 甲南美術、甲南チケット、甲南アセットを次々と創業するなど起業 を続け、2004年に創業ベンチャー国民フォーラム奨励賞受賞する。 現在、コーナンファース、甲南アセットなどグループ会社の役員。
著書に『失敗しない 企業の鉄則』(2003年、商業界)、『キャッ シュフロー経営で儲ける法』(2005年、日本実業出版社)がある。 本書では、「今こそ先人の知恵に学べ!」として、次のような先人 の言葉が紹介されている。
・不況の時にも耐えられる経営が本当の健全経営である(倉本長治)
・節約こそ神仏儒についで大切なこと(石田梅岩)
・入るを計って出るを制するのが商売の基本(井原西鶴)
・資金のなさを心配するな、信用の足りないことを心配せよ(松下幸之助)
目次は、以下のとおり。
〔第1章〕 商人道とビジネスモデル
〔第2章〕 正しい商人道を学ぶ
〔第3章〕 経営者の羅針盤
〔第4章〕 現金(キャッシュフロー)を準備せよ
〔第5章〕 商機は“今”だ
〔第6章〕 会社は誰のものなのか
〔第7章〕 シンプルな経営が一番
(2007.10.12)
10月1日付神戸新聞に、兵庫県自殺対策センター長の酒井ルミ さんが登場、自殺予防について語っている。酒井さんによると、自 殺未遂の人のデータから自殺の原因を推測できる。このデータでは 、75%が精神障害。うち半数弱がうつ病であある。統合失調症やア ルコール・薬物依存を含めると神障害が大半を占めている。
自殺者が急増した1998年ごろ、失業率が上がっている。また、職 場の中で働き盛りの人たちが、うつで休むケースも目立っており、 仕事に関する事柄が要因の一つと考えられる。それだけでなく、「 社会全体に息詰まりのような感覚があるのではないか」と酒井さん 。「心の病にはまず休養ストレスなど気軽に相談を」というのが酒 井さんのアドバイス。
酒井ルミさんは、1955年名古屋市生まれ。1981年名古屋市立大学 医学部を卒業ののち、神戸大医学部精神神経科で研修医を経験した 。1994年尼崎市保健所に入り、阪神・淡路大震災後は被災者の心の ケアを担当する。2006年兵庫県立精神保健福祉センター長に就任し 、県自殺対策センター長を兼務する。
(2007.10.11)
ご参考幻冬舎新書の1冊として、沖幸子さん(1969年教卒)の著書『 美人の暮らし方』が出版された。定価は720円+税。
容姿が美しい人は、食べ方、着方、住まい方、人づきあい、その すべてが美しい。ドイツ流家事・掃除のエキスパートとして人気の 沖さんが、日本人の大切にしてきた洗練された生活の知恵、物だけ でなく心を豊かにする美しい暮らし方の再発見を提言している。
「ときにはラジオだけで過ごす」、「石鹸はオーデコロン代わり 」、「毎朝必ず窓を開ける」など、シンプルながら満たされた生活 を通して美しい女性になるためのアドバイスを満載している。
(2007.10.10)
2006年度後半、NHK大阪放送局の住田功一アナ(1983年営卒)と コンビを組んでいた朝山くみさん(1999年経卒)が、同局夕方の番組 にカムバックした。
朝山さんは、この春から1年ぶりに大阪に戻り、木曜日夕方午後 5時15分からの生活情報番組「もっともっと関西」の料理コーナー に出演している。朝山くみさんはフジテレビ系準キー局の東海テレ ビ(名古屋市)に入社後、報道番組、教養番組、バラエティーなどを 幅広くこなし、2004年にフリーに。NHK大阪のリポーターを経て、 2006年10月から「かんさいニュース1番」のキャスターをつとめて いる。
(2007.10.09)
この10月から、神戸市立王子動物園で、神戸大生がガイド役 をつとめることになった。王子動物園と動物の共同研究をしている 神戸大の学生たちが、園内のコアラなどの生態を来園者に説明する 「動物ガイド」を始めるというもの。同園では年内にも、学生たち による実践経験を基に、市民によるガイドを公募して養成する計画 を進め、市民参加型の動物園作りを目指す。飼育員以外の学生や市 民による動物ガイドは同園では初の試みだ。
ガイドを務めるのは神戸大学の大学院農学研究科と農学部の学生 たち約15人。研究の参考に来園者の意見を聞く機会を得ようとガイ ド活動を計画。昨年10月、試験的に来園者にコアラなどの説明をし たところ「知らないことが多かった。面白かった」と上々の評判だ った。同園ではこれまで、飼育員が不定期でガイドすることもあっ たが、回数増を求める声も寄せられていた。
今年の3月、学生たちはガイド活動にグループとして取り組むた め、ボランティアグループ「Kozmac(コズマック)=Kobe Oji Zoo & Marine Air Clubの略」を結成。5〜7月には、同園から研修を受 け、8月に同園のボランティア登録を行った。以上は9月25日付毎 日新聞からの抄録。
神戸市立王子動物園ホームページから
(2007.10.04)
ご参考毎日新聞社の週刊経済誌「エコノミスト」9月18日号で、 石井淳蔵教授(営)が、『ハラスメントは連鎖する--「しつけ」 「教育」という呪縛』の書評を寄稿している。題してコミュニ ケーションに潜む人を不幸にするものとは?」。この本(光文 社新書)の著者は、東京大学東洋文化研究所安冨歩准教授およ び本條晴一郎(東京大学大学院博士課程在学中)で、定価は882 円である。
石井淳蔵教授は、「本書を読み終わった時、自分がどれだけ ハラスメントの当事者になってきたかがわかる。これまで見え なかった(あるいは隠してきた)真実の自分の姿が見えてくる。 本書の最後に、ハラスメントに対抗するための一つの手がかり として、ドラッカー氏のマネジメント概念が取り上げられるの だが、それゆえにこそ経営に携わる人にぜひ読んでいただきた い」と、いかにも経営学者らしいコメントを寄せていた。
(2007.10.03)
ご参考
ご参考●石川啄木『呼子と口笛』
『呼子と口笛』所収の詩に「激論」という作品がある。この詩 に出てくる“若き経済学者N”は、函館出身の経済学者丸谷喜市 がモデルとされている。丸谷は函館商業から神戸高商(現神戸大学 )に進む。更に、東京高商専攻部(現一橋大学)に進学、学者の道を 歩む。東京高商専攻部在学の時代に、啄木との交遊は深まり「激 論」は生まれた。
丸谷は、東京高商専攻部卒業後、長崎高商(現長崎大学)講師を 経て母校の神戸高商教授に迎えられた。1939年神戸商業大学(神 戸高商が1929年に大学に昇格)教授、その後神戸商業大学学長を つとめた。
なお、啄木と丸谷教授の交友のみをテーマとした著作『晩年の 石川啄木』という研究書が2種類出ている。著者名は違うが、両 者の著者は同一人物である。
●獅子文六『食味歳時記』
この作品はグルメエッセイ。神戸高商の初代校長水島銕也先生 は、獅子文六の父の従兄弟に当たる。獅子文六は、『食味歳時記 』のなかで、少年の頃神戸に旅行して水島宅に宿泊した思い出を 語っている。なお、同じテーマは自伝小説『父の乳』でも扱われ ている。
●石原慎太郎『挑戦』
戦後まもなく、出光興産がイランから石油を買い付けた。この “事件”がモチーフとして織り込まれている。出光興産やその創 業社長である出光佐三(明治42年神戸高商卒)の国際石油資本に対 する“挑戦”が、生き生きと描かれている。石原慎太郎(現都知 事)27歳の作品。
【読書ガイド】
大岡信編『石川啄木詩集』(1993年、岩波文庫)
宮守計『晩年の石川啄木-丸谷喜市との交遊と思想をめぐって』 (1982年、冬樹社)
七宮けい三(サンズイに幸)『晩年の石川啄木ー丸谷喜市との交 遊と思想をめぐって』(1987年、第三文明社)
獅子文六『食味歳時記』(1997年、中公文庫)
獅子文六『食味歳時記』(1979年、文春文庫)
獅子文六『父の乳』(1971年、新潮文庫)
石原慎太郎『挑戦』(1980年、新潮文庫)
(2007.10.02)
13年ぶりに明治村に新しい建造物が加わる。9月22(土)から 一般公開される「芝川又右衛門邸」だ。芝川又右衛門邸は、日本の 近代建築を代表する建築家・武田五一が手がけた。現存する最も 古い住宅である。
明治村への移築・復元にかかわったのが足立裕司教授(工)。 9月19日付日経紙で、その魅力などについてインタビューに答え ている。
足立教授によると、最初の出合いは1987年。明治村の展覧会 がきっかけだった。その後、阪神・淡路大震災により、西宮甲東 園にあった芝川邸も被害を受けた。震災直後、芝川家とつながり の深かった竹中工務店から依頼を受け、芝川邸の被害状況を調査 したのが、最初のかかわりだった。以降、明治村への移築・復元 に向けて技術的なアドバイスをしてきた。
-昭和時代の芝川又右衛門邸-明治村のホームぺージから
(2007.10.01)
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