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活躍するOB 神戸大学トピックス バックナンバー
vol.35 (2007.07〜2007.09)
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ご参考イラストレーターの池田暁子さん(1992年教卒)の新著『マン ガで投資入門 今日から私も「株主」に!』(集英社be文庫)が刊 行された。定価は700円(税込)。「私の株式投資の体験と反省(!?) を踏まえて」と池田さん。監修をシンクタンクソフィアバンクの 藤沢久美さんが勤めている。
本書は、株式投資について、7章計64項目(文+図や絵)の説明が され、各章の終わりには、8ページずつ体験マンガが載っている。
【目次】
1.株ってどうやって買うの?
2.株価はなぜ動くの?
3.株にもオマケがあるの?
4.どんな企業の株を買えばいい?
5.指標や決算書について教えて
6.チャートの見方を教えて
7.どうすればもうかるの?
イラスト主体の文庫本ながら、巻末には「索引」と「相場格言」 が収録されている。丁寧な編集が特色だ。池田暁子さんは、愛媛県 松山市の出身。松山東高校から神戸大学に進んだ。神戸大学卒業後 、筑波大学芸術専門学群(中退)やセツモードセミナーで学んだ。『 かたづけられない女のためのこんどこそ!かたづける技術』(文藝 春秋社)等の著書がある。
(2007.09.28)
詩人の安水稔和さん(やすみず・としかず、1954年文卒)が 新著を刊行した。書名は『内海信之 花と反戦の詩人』(編集工房 ノア)。この本では、“反戦”を貫いた明治の詩人内海信之(1884 -1968)の生涯と仕事を、丹念に堀り下げて紹介している。内海信之 は広く知られた詩人ではない。しかし、筑摩書房の『明治文学全集 』などに詩作の一部が収録されたほか、遺族や郷士(兵庫県たつの 市)の文学館によって著作が復刻されてもいる。
内海の反戦思想は社会主義のイデオロギーによるのではなかった 。トルストイの人道主義に根ざしたもので、人と人とが殺し合う戦 争を「罪悪」と断じ、同時に詩集『花』に見られるように、自然と 生命への愛を語った。9月18日付読売新聞では同じく詩人の安藤元 雄氏が『内海信之 花と反戦の詩人』を好意的に紹介している。
安水さんは、「もえるやまなみ・・」の歌詞で始まる神戸大学学 歌の作詞者である。作曲者は中村茂隆名誉教授。この学歌は神戸大 学創立90周年を機に制作された。
【たつの市霞城館】
龍野出身の詩人・三木露風、内海信之、哲学者・三木清、歌人・ 矢野勘治の4人に関する資料や遺品を一堂に揃えている。なお、た つの市は2005年10月1日龍野市と周辺の自治体が合併して誕生した。
(2007.09.27)
ご参考日本評論社から、滝川好夫教授(経)の新著『どうなる「ゆうち ょ銀行」「かんぽ生保」日本郵政グループのゆくえ』(定価1,900 円+税)が刊行された。この10月1日からいよいよ郵政民営化がスタ ートする。しかし、その実態は「官の衣を着た」まま。完全独立の ためにはどうすればいいのか。これが本書のモチーフである。目次 は以下のとおり。
第1章 郵政民営化の九つの問題点
第2章 郵政民営化が進んでいる道
第3章 「郵政民営化委員会」は何を議論しているのか
第4章 日本郵政会社・郵便局会社のゆくえ
第5章 郵便貯金銀行・郵便保険会社のゆくえ--金融機関大競争時代
第6章 日本郵政グループの組織と職員
終 章 郵政民営化のゆくえ
補章1 小泉前首相による郵政民営化の設計図
補章2 郵政民営化で何が問題になったのか--郵政民営化の課題
滝川教授の専門は金融経済論。教授は、前著『あえて「郵政民営化 」に反対する』(日本評論社、2004年)、『郵政民営化の金融社会学』 (同、2006年)やNHKの日曜討論などへの番組出演では、郵政民営化に 反対していた。それは郵政ユニバーサル3事業の一体経営を維持する ならば、経営形態としては「日本郵政公社」が最良であるという持論 からであった。
本書では、「郵政民営化関連六法」において規定されている郵便局 株式会社、郵便事業株式会社、郵便貯金銀行、郵便保険会社の4事業 子会社は“独立していない”、“民営化されていない”ことから、郵 政民営化を成功させるためには、ゆうちょ銀行・かんぽ生命保険を完 全独立・完全民営化させることが必要であるとの主張が述べられてい る。
(2007.09.26)
10月12日(金)、(有)サンク・センス社の主催で、チリから ベンティスケーロ・ワイナリー醸造家の来日記念ディナーが、開 かれる。場所は、銀座のポルトガル料理店。チリが誇るウルトラ ・プレミアムワイン「パンゲア」を含む5種を贅沢に堪能できる。
●日程: 10月12日(金)19:00〜
●会場: ヴィラモウラ銀座店(ポルトガル料理)
●定員: 60名
●会費: 特別価格 11,000円
詳しくは http://cinq-sens.jp/event/071012/
松浦さんは、神戸大学教育学部卒業後、ベネッセコーポレーシ ョンに勤務した。その後、1997年に渡仏。フランス語学資格、ボ ルドー大学ワイン醸造学部公認のワインテイスティング専門家資 格を取得。ワイナリー立ち上げプロジェクトに参加後、2002年10月 に帰国。 2003年4月1日に、有限会社サンクセンスを設立、セミナ ー、講演、執筆と活躍中。
(2007.09.25)
山口瞳『青雲の志についてー鳥井信治郎伝ー』
この本は、1969年にサントリーの社史の第1分冊として出版され た。原題は『やってみなはれ』。サブタイトルが示すように、サン トリーの創業者である鳥井信治郎の伝記である。鳥井信治郎の長男 鳥井吉太郎(1931年)、平井鮮一(1932年)、作田耕三(1928年)、山崎 隆夫(1930年)等の神戸高商卒業生が実名で出てくる。山口瞳が入社 した1958年当時、平井鮮一は宣伝部担当常務、山崎隆夫は宣伝部長 と直属の上司であった。
山口瞳の宣伝部の同僚には、開高健、柳原良平がいた。また、上 司の山崎隆夫は、元銀行マン。そしてプロの腕前を持つ画家で国画 会会員という異色の人物である。サントリー取締役、関連会社のサ ンアド社長をつとめ、サラリーマン生活を“卒業”した後は専業の 画家となり人生を送った。東京、大阪の凌霜クラブには山崎画伯の 油絵が掲示されている。
なお、今年になって刊行された昭和30年代のサントリー(旧社名 壽屋)が刊行していた雑誌「洋酒天国」に焦点を当てた小玉武著『 「洋酒天国」とその時代』(筑摩書房、2,400円+税)にも、山崎隆夫 の名が、ところどころに出てきている。
「 相模湾落日 」山崎 隆夫 作 1990(平成2)年作、油彩・板、90.9×90.9cm
茅ヶ崎市立美術館ホームページ
http://www.chigasaki-arts.jp/museum/picture_2006/03.html からハンス・ニックリッシュ著『パパにはかなわない』
ドイツのユーモア小説。著者の父はドイツの著名な経営学者で多く の日本の経営学者に影響を与えた。『パパにはかなわない』の一家は 、ハンスの少年時代の体験が織り込まれている。この物語には日本人 のワタナベという人物がでてくるが、ワタナベのモデルとなったのは 、戦前にニックリッシュの研究室で学んでいた平井泰太郎である。平 井泰太郎は(神戸高商を経て東京高商専攻部卒)、母校の神戸大学に日 本で最初の経営学部を創設し、神戸大学から経営学博士第1号を授与さ れた。『パパにはかなわない』が1961年に筑摩書房から世界ユーモア 文学全集の1冊として翻訳出版された際の「月報」に平井泰太郎が戦前 のニックリッシュ一家の思いでを寄稿している。
【読書ガイド】
山口瞳『青雲の志についてー鳥井信治郎伝ー』(1981年、集英社文庫)
小玉武著『「洋酒天国」とその時代』(2007年、筑摩書房)
ハンス・ニックリッシュ著『パパにはかなわない』(1961年、筑摩書房、「世界ユーモア全集12」所収)
作成:神戸学術事業会
【連載読物】文学作品と神戸大学(その4)は、次週以降に掲載されます。
(2007.09.21)
ご参考9月8日付読売新聞コラム「五郎ワールド」に、一海知義名誉教 授、魚住和晃教授(国際文化)編の新刊書『河上肇の遺墨』(藤原書店 、8,000円+税)が紹介されている。コラムの執筆者は、橋本五郎特 別編集委員。以下は、その概要。
マルクス主義経済学者、河上肇(1879-1946)は、『貧乏物語』の著 作で戦前の読者を魅了した。京都帝大経済学部を追われるように辞め た河上は1933年1月、治安維持法違反容疑で逮捕、投獄された。足か け5年の獄中生活の間、陶淵明、王維、李白、杜甫、白楽天ら中国の 高名な詩人の作品を読破する。出獄してまもなく、数え年60歳を迎 えた河上は、宋代の詩人陸遊(放翁)の詩1万首を読み、注釈を加えた 。
一方、河上の書についても本書は分析している。毛筆を右手にとる と、どうしても左に流れやすくなる。それが河上の書には見られない 。「つねに姿勢を正し、視野を広くとって紙面を直下に見通し、かつ 何よりも筆を垂直に立てて揺るがない」からだろう。行頭をきれいに そろえることは簡単ではない。リズムよく書こうとすると、行を重ね るたびに字粒が大きくなり、字間がゆるみ、行頭が下がってしまう。 河上にはそれを乗り越える「統一力」と「計画力」があったに違いな い。
(2007.09.20)
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神戸大学農場(注)産じゃがいもを使用した「らんらんチップス 」が販売された。神戸大学生協の売店では“数量限定”の表示のもと 目立つ場所に置かれていたが9月上旬には完売の状況。
「らんらんチップス」という名前の由来はイモが卵のような形状を していること、用途がポテトチップスであることからきている。この イモは、ポテトチップスにフライしたときの色が一般的な品種と比較 して良いため、次代のポテトチップス用品種として期待されていると のこと。パッケージには、じゃがいもを育てた神戸大学の学生・先生 とスタッフの写真が入っている。
(注)正式名称は、神戸大学大学院農学研究科附属 食資源教育研究センター
【参考】神戸大学ホームページ
http://www.kobe-u.ac.jp/info/topics/t2007_07_24_01.htm
(2007.09.19)
NPO法人「企業ミュージアムの協会」の理事長をつとめる亀田訓 生さん(1960年営卒)が、岩手県久慈市で開催される「心かよう町づく りシンポジウムin久慈」で講演を行う。テーマは全国の博物館の連携 。このシンポジウムでは、地元の久慈琥珀博物館等の辞令発表やパネ ルディスカッション、交流会等も開かれる。概要は以下のとおり。
日 時:10月6日(土)13:00〜17:00
会 場:久慈市文化会館(アンバーホール)
主 催:NPO法人「企業ミュージアムの協会」
後 援:岩手県・久慈市・岩手日報社・デーリー東北新聞社
参加費:無料(交流会費 1,000円)
問い合わせ先(9月末日まで)
◎NPO法人企業ミュージアムの協会事務局
TEL&FAX 06-6872-0969
紹介ホームページ http://www.city.suita.osaka.jp/kobo/kyodohureai/page/000440.shtml
(2007.09.18)
10月9日、「神戸大学 新技術説明会」が、科学技術振興機構 JSTホール(東京・市ヶ谷)で開催される。概要は以下のとおり。
日 時:10月9日(火)13:00〜17:25
場 所:科学技術振興機構JSTホール(東京・市ヶ谷)
主 催:国立大学法人 神戸大学
独立行政法人 科学技術振興機構
共 催:神戸大学支援合同会社、財団法人新産業創造研究機構
TLOひょうご
後 援:社団法人兵庫工業会、(株)みなと銀行、
独立行政法人 中小企業基盤整備機構
交流会:17:30〜18:30(会費1,000円)
詳細は、下記ホームページ参照。
http://jstshingi.jp/kobe/
(2007.09.14)
8月2日付読売新聞に、谷和義バンドー化学社長(1976年工卒)の インタビュー記事「新社長これを聞きたい」が掲載されていた。
バンドー化学の主力製品は、車のエンジン動力を、エアコンやラジ エーターなどに伝える自動車用伝動ベルト。国内シェアは5割超、国 産自動車の全メーカーと取引がある。
中越沖地震では、部品供給が滞って自動車工場の操業が止まった。 同社では、災害時には2か所から材料供給を受けられるようにし、国 内外の自社工場で代替生産もできるような体制を整備している。海外 で日本車の売れ行きが伸びている。同社でも海外展開を進めている。 米国や中国、タイなどに工場があり、2年前には米ゼネラル・モータ ーズから受注を得た。
バンドー化学HP
http://www.bando.co.jp/
(2007.09.13)
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辻真先『宇宙戦艦富嶽殺人事件』
神戸大学がモデルの“六甲大学”で発生した殺人事件を扱う。神戸 大学アニメ研究会が小説の制作に協力した。本書はミステリー。詳 細のコメントは控える。
宮本輝『彗星物語』
ハンガリーからの神戸大学留学生をモデルにした家庭小説。登場人 物の名前は変えてあるが、著者の実体験に基づく部分がおりこまれて いる。この小説のモデルとなった学生は、文学部鈴木正幸教授(後に 理事)の指導を受け、日本近現代史を学ぶ。モデルとなった留学生は 、後年駐日ハンガリー大使として日本に赴任した(次項参照)。
宮本輝『異国の窓から』
ハンガリー旅行の際通訳をした青年セルダヘイ・イシュトヴァーン (ブタペスト大学生)が登場。イシュトヴァーンは1984年に来日、1年間 の研修期間の後神戸大学修士課程に進み日本の近現代史を研究する。 1987年に帰国した。紀行文といったジャンルに属する作品である。
軒上泊『べっぴんの町』
軒上泊(けんじょう・はく)は、ペンネーム。本名は丸山良三。兵庫県 立社(やしろ)高校を卒業後、神戸市役所に勤務する。その傍ら神戸大学 経営学部第二課程で学び、昭和48年に卒業した。その後、少年院法務教 官をつとめる。その経験を踏まえた作品「九月の町」が、第50回オール 読物新人賞を受賞した。『べっぴんの町』には神戸大学(学生会館)の描 写が出てくる。軒上泊の他の小説やエッセイにも、ところどころに神戸 大学の描写や思い出がチラリと出てくる。
『べっぴんの町』(右上写真)は、柴田恭兵、田中美佐子共演で映画化 された。下記は『べっぴんの町』DVDのジャケット。
【読書ガイド】
辻真先『宇宙戦艦富嶽殺人事件』(1981年、徳間文庫)
宮本輝『彗星物語』上・下(1995年、角川文庫)
宮本輝『異国の窓から』(1988年光文社、2003年光文社文庫)
軒上泊『べっぴんの町』(1985年、集英社文庫)
作成:神戸学術事業会
【連載読物】文学作品と神戸大学(その3)は、次週以降に掲載します。
(2007.09.12)
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神戸大学(前身校を含む)の教官・在校生・卒業生、神戸大学 のキャンパスに関する文学作品を取り上げてみた(順不同)。各回 に【読書ガイド】を設けたが、比較的入手し易い文庫本を中心と した。
●津村信夫『父のいる庭』
四季派の詩人津村信夫(1909-1944,写真)は、神戸市葺合区(現中央 区)雲内通りに生まれた。雲中小学校、神戸一中(現神戸高校)を経 て慶応義塾大学経済学部を卒業する。父は神戸高商教授の津村秀松 博士(経済学)。上品で繊細な作品には、その育ちの良さが反映して いる。
第二詩集『父のゐる庭』(1942年)には、尊敬する父(津村秀松博 士、1939年死去)を愛惜する詩が多数収録されている。なお、津村 信夫の兄津村秀夫は朝日新聞に勤務したジャーナリスト。映画評論 家(ペンネーム“Q”)として名を残した。父子3人が、別々の分野で 活躍し後世に名をとどめたという稀有の例である。
●城山三郎『鼠』
2007年3月に死去した城山三郎。小説『鼠』は、城山三郎がまだ 30歳代の後半当時の作品である。明治から昭和初期の総合商社鈴木 商店(日商→日商岩井→双日)が舞台。神戸を本拠とする総合商社鈴 木商店。その番頭金子直吉を中心に、鈴木商店の浮沈を描く。高畑 誠一(明治42年卒)、永井幸太郎(同)、西川政一(大正13年卒)、久琢 磨(大正8年卒)等神戸大学の前身校神戸高商の卒業生多数が実名で 登場する。
城山三郎は、この取材の過程で橋本隆正を知る。橋本も大正7年 神戸高商の卒業生。在学中に金子直吉宅で書生をしていた。金子直 吉の子息の金子武蔵(東大教授で哲学者。妻は西田幾太郎の娘)の家 庭教師をつとめた。城山三郎は橋本隆正との交流から、後に『部長 の大晩年』(俳人永田耕衣の伝記)を書く。橋本は永田耕衣門下の俳 人で、この作品には橋本の名前が出てくる。
●城山三郎『友情力あり』
真珠湾攻撃の2年前の1939年(昭和14年)に米国西海岸で開催され た日米学生会議がテーマ。そのときのメンバーである山崎秀之(名古 屋高商から神戸商業大学へ、1941年卒業。元日商)が、同じくメンバ ーであった宮沢喜一(当時東大生、元首相)等とともに実名で登場す る。この作品をつくるため、城山三郎は東京凌霜クラブで山崎秀之に インタビューをおこなった。
【読書ガイド】
津村秀夫編『津村信夫詩集』(1964年彌生書房)
城山三郎『鼠』(1975年文春文庫)
城山三郎『部長の大晩年』(2001年朝日文庫)
城山三郎『友情力あり』(1993年講談社文庫)
作成:神戸学術事業会
(2007.09.11)
日本物理学会は9月3日、神戸大学、東京大学、金沢大学、お茶 の水女子大学と連携してポストドクター(ポスドク、博士研究員)の 活用を目指す「キャリア支援センター」を設立したと発表した。同学 会会員への調査などから現状の問題点を明らかにし、優れた人材の有 効活用につなげる。学会がポスドクの支援センターを設けるのは珍し い。
センターは(1)人材の活躍の場の調査や開拓 (2)幅広い需要に対応 できる若手研究者の育成 (3)情報データベースや情報ステーションの 構築--などに取り組むことになっている。文部科学省の科学技術関係 人材のキャリアパス多様化促進事業の一環なので、センターの設置期 間は2009年度までの3年間。また、ポスドクをいかす政策提言なども まとめる予定となっている。四大学以外の大学にも連携を呼びかける 方針だ。以上は9月4日付日経産業新聞からの抄録。
日本物理学会のHP
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jps/
(2007.09.10)
ご参考米本弘一教授(国際文化)の新著 『フィクションとしての歴史- -ウォルター・スコットの語りの技法』 が、英宝社から出版された。 定価は3,000円+税。英文学の専門書であるが、多数の図版を挿入し、 理解しやすいよう工夫がされている。
イギリスの小説家ウォルター・スコットは、19世紀初頭のロマン 主義の時代を代表する作家と考えられている。中世の騎士道の世界 を描く『アイヴァンホー』は、スコットの代表作といわれる。しか し、スコットの小説の中で本当に重要なのは、祖国であるスコット ランドの歴史を題材とする諸作品である。
スコットランドは1707年にイングランドとの統合した。これによ り封建的な社会から近代社会へと急激な変化を遂げる。スコットは この激動の時代のスコットランドの社会をリアリスティックに描く ことにより、新しいジャンルとしての歴史小説を確立した。
スコットはまた、晩年まで作者の名を明かすことなく小説を発表 し続け、「偉大なる匿名作家」とも呼ばれていた。この匿名性を利 用し、現実の作者に代わる複数の語り手を生み出し、フィクション の創造の過程をゲームに見立て、様々な語りの技法を駆使する。こ れにより、スコットは読者と共にそのゲームを楽しもうとしている 。本書は、『ウェイヴァリー』などスコットランドの歴史を扱った 5つの長篇小説と2つの短篇小説を取り上げ、スコットの語りの技法 を分析しながら、歴史小説成立の過程を解明を試みている。
(2007.09.07)
有力アパレルメーカーや流通業四百社が出資する、IFIビジネス ・スクール(東京・墨田区)が、大学での講座運営に本格的に取り組む ことになった。今年開校十周年を迎えたのを機に、これまでの業界の 若手や経営幹部の教育に加えて、学生の段階からファッションビジネ スへの理解と関心を高めて有能な人材の獲得につなげるのが目的であ る。今年度下期に神戸大学、首都大学東京、横浜市立大学、青山学院 大学、法政大学の五大学で六講座を開設し、来年度は十校程度まで広 げる計画。
既に、一部の大学では上期から講座がスタートしている。各講座は 13〜14回の授業があり、毎回入れ替わりで、オンワード樫山の広内武 会長、ユニクロの大笘直樹最高執行責任者、サンエー・インターナシ ョナルの三宅孝彦副社長らが教壇に立っている。7月に横浜市立大で 授業をしたオンワード樫山の馬場彰名誉会長は、かつて自分が社長に 抜てきされたときのエピソードなどを交えながら「ファッションビジ ネスの要諦(ようてい)は感性と理知的な頭脳を両立させること」など と説いた。
大学では企業による寄付講座が増えているが、業界が横断的に連携 して各社の経営者が数多く教壇に立つ例は珍しい。以上は、8月29日 付日経流通新聞から。
IFIビジネス・スクールのHP
http://www.ifi.or.jp/school/index.html
(2007.09.06)
ご参考元神戸大学副学長で前奈良県立大学の神木哲男名誉教授(経)が 監修する『神戸学検定』が、神戸新聞総合出版センターから刊行され た。定価は1905円+税。
本書は神戸商工会議所が本年度から主催、実施する「神戸学検定」 の公式テキストとして企画・制作されたもの。神戸は歴史の新しい街 とよくいわれる。しかし、本書の「歴史」の項を読んでみると、決し てそうではない。原始・古代から平清盛、楠木正成等の人物が登場す る。また、今神戸っ子が誇りとしているハイカラ、先進性、多文化共 生といった「神戸らしさ」、「神戸の良さ」も長い歴史の中で生まれ 、育まれてきたものである。
「神戸らしさ」とは具体的に何を指すのか。本書では、そのことを 念頭におきながら、まず神戸のくらし・文化・グルメなど、神戸の「 今」を知った上で、神戸の歴史について理解を深め、さらに分野別に 経済・産業・観光から災害・自然について読み進む。その結果、神戸 の「すべて」がわかるように体系が整えられている。今後実施される 検定では、本書(公式テキスト)の中から出題されることになっている 。以下は目次の概要。
第1章 くらし・文化
味・料理
芸術
教育・学校
スポーツ
国際交流
神戸はじめものがたり
第2章 歴史
神戸の歴史
神戸の伝説
第3章 経済・産業
神戸の経済・産業
第4章 阪神・淡路大震災
阪神・淡路大震災
第5章 自然
神戸の自然
(2007.09.05)
(2007.09.04)
神戸大学の黒坂昌弘教授と京都大学の田畑泰彦教授等が、ひざの 半月板損傷の新しい治療法を開発した。血液中の血小板を使って軟骨を 再生するというもの。動物実験では傷ついた半月板が約一カ月で完全に 治った。1年以内をメドに神戸大病院で実際の患者に対し臨床研究をス タートさせる予定(8月27日、日本経済新聞)。以下は、その抄録。
ひざの骨と骨との間にある軟骨が傷つくのが半月板損傷。スポーツ選 手や高齢者に多い。軟骨には血管がないため治りにくい。従来は、手術 で損傷箇所をけずったり糸で縫合したりしていた。しかし、完治は難し く、再発の可能性も高い。新しい手法では、患者から採った血液で作っ た高濃度な血小板を、ゼリー状のゼラチンに染み込ませ、ひざから患部 に注入する。このゼラチンは体内でゆっくりと分解されるため、約二週 間かけて血小板が少しずつ染み出ていく。
血小板には骨や軟骨を増やすたんぱく質がたくさん含まれている。歯 科医療ではあごや歯茎の骨を強くする等の目的ですでに使われている。 ゼラチンは止血剤として利用されている。安全性に問題はない。
(2007.08.31)
8月23日付東京新聞のコラム「言いたい放談」欄に、映画監 督で脚本家の安田真奈さん(1993年法卒)が登場している。安田 さんは、「映画を撮りはじめたきっかけは?」という質問を受けることが 多い。「私の場合、高校に入ったころ、森田芳光監督の『家族ゲー ム』を見たことがきっかけだ」と安田さんは語る。
それまで安田さんにとっての映画は、「『スター・ウォーズ』のような 大がかりなSFや、大スターが出演するロマンスやサスペンスといった、 自分の日常生活からかけ離れた世界のもの」。そんな印象だった。 ところが『家族ゲーム』は、「中流家庭に家庭教師が来るだけという 、スケール感もアクションもロマンスもない、ごく日常の設定。しかも音 楽は一切なく、終始淡々としたトーン。それなのに、全編シュールな 面白さに満ちあふれていた」と安田さんは回想する。
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安田真奈さんの公式サイトから
http://www.manafilm.net/
(2007.08.30)
水路の分水施設として利用されていた江戸時代の「合石」(ご ういし)が、兵庫区上祇園町の民家跡から見つかった。古い文献に「 合石」の存在が記されているが、実物が発掘されるケースは珍しい。 専門家も「貴重な資料」と評価している(8月21日、神戸新聞)。
石柱の一面に「文政十亥改之 奥平野合石」と刻まれており、 1827年に設置されたものとみられている。近くに天王谷川が流れてお り、付近に水車もあったことから、天王谷川から引いた水を、この合 石を利用して二筋に分けて流したと推測されている。
神戸大文学部地域連携センターの木村修二研究員によると、灘区の 古い資料にも合石に関する記述がある。上祇園町で見つかった合石の 二カ所の凹型は同じ大きさ。水路の水を一対一の割合で分けていたが 、灘区のケースでは七対三だったという。
【参考】神戸新聞ニュース
http://www.kobe-np.co.jp/chiiki/ko/0000557965.shtml
(2007.08.29)
紙ガソリンに代わる燃料としてバイオエタノールが注目されて いる。近藤昭彦教授(工)は、トウモロコシや稲の葉や茎などこれま で廃棄してきた材料から従来の2倍の生産量で自動車燃料用のエタノ ールを作る技術を開発した(8月3日付日経)。
この技術は、特殊な微生物を使って今まで発酵できなかった成分 をエタノールに変えるという方式。茎や葉からエタノールを作れば 食料の供給に悪影響を与えにくい。新技術を使えばエタノール用に 農産物を増産せずにエタノール生産が出来る。
(2007.08.28)
ご参考「お笑い界の重鎮」である澤田隆治さん(さわだ・たかはる、 1955年文卒)の新著『決定版 上方芸能列伝』が、ちくま文庫の1冊 として刊行された。定価は780円+税。
著者の澤田さんは、「てなもんや三度笠」、「スチャラカ社員」 、「花王名人劇場」等々数々のヒット番組を世に送り出した名プロ デューサー。本書は、これまで関わってきた芸人たちを通して上方 芸能の真髄を探る体験的芸能史といえよう。エンタツ・アチャコ、 ダイマル・ラケット、ミヤコ蝶々・南都雄二、高田浩吉、吉本興業 の首領・林正之助、やすし・きよしなど、日本中を笑いでつつんだ “笑売人”たちの血と涙の十一の秘話。大幅加筆した決定版である 。
澤田さんは、1933年大阪の生まれ。神戸大学文学部卒業後、朝日 放送に入社。ラジオプロデューサーからテレビのデイレクターとな り、「てなもんや三度笠」等数々のヒットを生む。その後、「新婚 さんいらっしゃい!」などを企画、新しいトークショウの分野を開 拓した。1975年東版企画設立、「ズームイン!!朝!」「花王名人劇 場」などを立ち上げ、漫才ブームの仕掛け人となる。2001年から帝 京平成大学教授として「笑い学講座」を立ち上げ、また2006年には 「笑いと健康学会」を設立した。現在もお笑い界のドンとして、新 企画のプロデュースに精力的に取り組んでいる。
(2007.08.24)
7月28日付神戸新聞に、山本和弘さん(1955年工卒)の木製自作 ヨットが“30歳”となったことが、報じられている。山本さんは 1966年、ヒノキの丸太を材料にして、船を造り始めた。友人等の 協力を得て、1977年に完成した。船名はセレス。初航海は明石港 から淡路島へ向かった。
それから30年。船体の一部が腐り補修を重ねてきたが、セレス は未だ現役だ。山本さんは、今も月1回はセレスに乗って瀬戸内海 に出ている。詳しくは下記(神戸新聞ニュース)参照。
http://www.kobe-np.co.jp/chiiki/ko/0000493591.shtml
(2007.08.23)
ご参考1955年に初版が刊行された神戸大学会計学研究室編『会 計学辞典』。その第六版が同文館出版から刊行された。 定価は 30,000円+税。本書の初版は、当時のわが国に類書をみない体 系的で包括的な会計学の大辞典であった。その後、本書は次々と 版を重ね、1966年に『新会計学辞典』、1976年に『第三版 会計 学辞典』、1984年に『第四版 会計学辞典』、1997年に『第五版 会計学辞典』として、ほぼ10年の間隔をおいて内容を全面的に 改訂・刷新しながら刊行が継続され、この8月にその『第六版』 を刊行するに至った。
会計学の研究領域そのものは、初版刊行時から半世紀を超えた 現代において、多岐にわたり拡大かつ分化するとともに深化して きた。『第六版』の編集にあたっても、最近の会計学の研究動向 を反映させるべく、解説項目の編成の基礎となる「体系目次」の 大分類中に「社会環境会計」と「公会計・非営利組織会計」が新 たに設けられ以下の14の大分類の構成となっている。
(1) 会計学一般
(2) 財務会計
(3) 簿 記
(4) 原価計算
(5) 管理会計
(6) 監 査
(7) 税務会計
(8) 国際会計
(9) 会 計 史
(10) 財務諸表分析
(11) 社会環境会計
(12) 公会計・非営利組織会計
(13) 会計法規・準則等
(14) 会計学者・会計団体
なお、(14) 会計学者には林健二、平井泰太郎、山下勝冶、溝口 一雄、丹波康太郎等、神戸大学で教鞭をとられた諸先生の名を見つ けることができる。
(2007.08.22)
先月29日に投票がおこなわれた参院選香川選挙区では、 民主党新人候補の植松恵美子さん(1990年教卒)が、自民党前 職の真鍋賢二氏に6万票以上の大差で圧勝した。植松さんは、 香川で史上初の女性国会議員の栄誉に輝いた。以下は、地元の 四国新聞(7月30日付)の報道から。
前回の参院選での落選から3年間、植松さんは香川全域をく まなく歩いて浸透を深めた。加えて民主党本部の強力な支援や 、全国的な流れとなった民主党への追い風にも乗り、厚い自民 党の壁を崩した。大票田の高松市、丸亀市をはじめ8市全てで 自民党候補を押さえた。郡部でも小豆島を除いてリードするな ど、保守層の多い農村部でも健闘した。
植松さんは高松高校から神戸大学へ。卒業後は大手家電メー カーに勤務の後、故郷に帰りクレーンリース会社取締役。2001 年からは温浴施設運営会社を経営している。四国新聞には「香 川のため、日本のため、次ぎの世代のために一生懸命働く。立 ち後れている子育て支援や少子化対策に力を注ぎたい」という 植松さんの抱負が紹介されていた。
【参考】植松恵美子さんのホームページ
http://www.e-uematsu.jp
(2007.08.21)
ご参考魚住和晃教授(国際文化)の新著『筆跡鑑定ハンドブッ ク』(三省堂)が刊行された。定価は1,600円+税。「筆跡鑑 定」のすべてがわかる小事典。これが、本書のキャッチフレ ーズである。本書の目次は以下のとおり。“筆跡”というも のに多面的に光を当てたユニークな本である。
第1章 筆跡が危ない
第2章 筆跡を生む脳のメカニズム
第3章 筆跡と書
第4章 筆順と筆跡
第5章 筆跡を目で鑑定する
第6章 筆跡をコンピュータで鑑定する
なお、最終の第6章のみは、和田彩(神戸大学大学院博士課 程)の執筆による。
魚住和晃(うおずみ・かずあき)教授の専攻は文字文化形象 論(文学博士)。魚住教授の書家としての号は卿山。著書に、 『現代筆跡学序論』(文春新書)、『書を楽しもう』(岩波ジュ ニア新書)、『書の十二則』(NHK生活人新書)等がある。
(2007.08.20)
6月16日付週刊ダイヤモンド誌に、安原伸さん(1988年 理卒、京セラ入社)が紹介されている。安原製作所の名は、 クラッシックカメラファンの間で知られていた存在。同社は 3年前まで、“世界最小のカメラメーカー”として、「安原 一式」や「秋月」といったカメラを製造していた。当時の社 員数は、安原伸さんを含め、二人という状況だった。安原製 作所は、1997年に京セラを退職した安原さんが、翌1998年に 設立した会社だった。しかし、安原製作所は2004年に業務を 停止してしまう。
今年4月、安原さんは一人で業務を再開した。今度は、小型 精密部品やレンズ、レンズユニットなどの特注品の委託製造 を行う。仕事場は都心のマンション、切断機もなければ旋盤 もない。安原さんが設計し、製造は中国の工場が担当する。 「バーチャル町工場」といってよい。「小型部品の少量生産 には、金型のコスト負担が大きい。国内だとボルト1本に数 十万円もかかるが、当社では数分の一の費用でできるため、 特注品が作れる」と安原さんは語る。
【参考】安原製作所のホームページ
http://www.yasuhara.co.jp/
(2007.08.10)
その後の「六甲文学」の消息を、小島輝正(注)『関西 地下文脈』という本が伝えている。この本は1989年に葦書房 (大阪)から出版された。この本が出る2年前の1987年に著者 は死去している。1983年に神戸大学を定年退職(名誉教授)、 松蔭女子学院大学教授をつとめていた。
(注)「六甲文学」創刊号に「原稿を書けない記」を寄稿
関西の“同人誌評伝”とも呼ばれる『関西地下文脈』は、 もともと月刊誌「樹林」に1981年12月から1986年10月まで 53回にわたり連載された。三重県を除く近畿地方の180誌もの 同人誌が紹介されているという労作である。「六甲文学」も、 『関西地下文脈』の31ページ以下に紹介されている。ここでは 1981年6月に第21号が出たことが記録されている。
小島名誉教授によると、「六甲文学」誌上で良い作品を描い ていたのが阿木鉄郎(ペンネーム、本名清水貞亮)。4号から9号 にかけて作品を寄せていた。『関西地下文脈』には、「教育学 部を出て中学の教師になって、おそらくはよりよき教師となる ために筆を折った」と、著者の感懐が記されている。また、12 号(1970年9月)から3年ぐらいにわたり活躍した山本牧夫の“し っかりした小説”も忘れられないとしている。
(2007.08.09)
いわゆる「60年安保」の翌年7月、神戸大学文芸研究会 (神戸市東灘区御影町)から文芸誌「六甲文学」が創刊された 。当時は、教養課程が御影と姫路にあり、また文学部と理学 部も同じく御影にあった。場所は、阪神電鉄御影駅北側。西 隣には神戸市立御影中学校がある。
「六甲文学」は、「神大文芸」(発行は同じく神戸大学文 芸研究会)が廃刊になってから2年後に発行されたもの。「巻 頭言」には、「二年の空白に依る八方塞の危機を我々は辛う じて超える事が出来た」と、その感懐が述べられ、また、「 学内唯一の文芸雑誌と自負する所以でもある」と、その存在 を誇示しているかに見える。目次を見てみよう。
(随筆) 原稿を書けない記 小島輝正(文学部助教授)
(小説) 過去への手紙 荻野道生(文学部2年)
(小説) 異人館 田村良三(文学部2年)
(小説) 急流 斉藤豊(経営学部2年)
(小説) ある愛情 大山岩男(文学部1年)
(小説) 中毒 森起佐太(文学部2年)
このほか、随筆、詩、短歌の諸作品が掲載されている。文学 部学生の寄稿が多いことは当然ながら、教育学部、経済学部、 工学部の学生も名も散見される。
40余年の歳月を経た今日、「六甲文学」創刊号に掲載された 広告が興味を惹く。以下は、その例示。宝盛館本店(立ち読み した)や日之出食堂(コンパをやった)、小牧書店(古本漁りを した)等々学生時代を思い出す卒業生もいるだろう。
○本のデパート 宝盛館本店
○誠実販売 古書高価買受 小牧書店
○明治43年創業 元町・日之出食堂
○麻雀 ミカゲ荘
○中華菜館 阪急六甲・平和楼
(2007.08.08)
ご参考7月27日付の日経紙掲載のコラム「点検経済政策、07参院 選指揮者に聞く」に小塩隆士教授(経)が登場、年金改革論議に ついて述べている。要旨は以下の通り。
保険料の記録漏れについては、拠出実績と受け取れる年金額 を国民が簡単に確認できる仕組みを早急に作らなければならな い。この点は与野党で意見対立はないはずだ。制度改革につい ては、民主党案では財源が不足する。景気拡大が持続すれば別 だが、支給開始年齢の引き上げや、ある程度の給付削減は避け て通れないだろう。税と社会保障を一緒に議論できる場所がな いことが問題。本来は経済財政諮問会議に期待すべきだろう。 もっとも諮問会議のパワーは首相のリーダーシップに左右され る。
左は、小塩教授の著書『社会保障の経済学』
(2007.08.07)
ご参考7月26日付朝日新聞のオピニオン欄に都市安全研究センタ ー石橋克彦教授が寄稿している。要旨は以下の通り。
日本が多数の原発を建設してきた40年は幸いにも列島の地震 活動は静穏期で原発が地震に襲われることはなかった。しかし、 1995年の阪神淡路大震災頃から列島のほぼ全域が地震活動期に 入っており、女川、志賀、そして今回の柏崎と揺れが耐震設計 の基準を超える事態が続くようになった。
今回、基準の加速度は450ガルだったが、最大680ガルを記録 した。最低基準を引き上げたうえ、既存の原発をそれに照らし て精査し、補強困難なものは閉鎖すべきである。また、新指針 に不備があるだけでなく、それを運用する体制もボロボロの乱 脈状態にある。原子力安全行政を抜本的に改革しなければ、日 本の未来はない。なお、翌日の日経紙朝刊の第1面の見出しは “原発耐震基準強化へ”というものであった。
左は、石橋克彦巨樹の著書『大地動乱の時代』
(2007.08.06)
ご参考有斐閣の広報誌「書斎の窓」の6月号に片山裕(国際協力) ・大西裕教授(法)編『アジアの政治経済・入門』の書評が5ペー ジにわたり掲載されている。評者は東京大学大学院総合文化研究 科恒川惠市教授。同書は昨年12月に有斐閣ブックスの一冊として 刊行された。定価は 2,300 円+税。
恒川教授は『アジアの政治経済・入門』を、アジア諸国を比較 可能なかたちで広い視野から分析し、初学者にも分かりやすく解 説した“画期的な書”と評価する。以下は、同書の目次。地域ご とに、それぞれの専門家が分担執筆している。
序 章 アジアの政治経済理解の魅力=片山 裕
第1部 基本的な見方
第1章 工業化とグローバル化=大西 裕
第2章 政治体制の変動=片山 裕・大西 裕
第3章 アジアをめぐる国際関係=大矢根 聡
第2部 アジアのすがた
第4章 韓国――財閥主導経済の誕生とその後=大西 裕
第5章 中国――地方政府主導型発展の光と影=三宅康之
コラム:香 港
第6章 台湾――中小企業王国の発展とその変貌=松本充豊
第7章 インドネシア――権力集中,崩壊,そして分散=岡本正明
第8章 フィリピン――特権をめぐる政治と経済=川中 豪
第9章 マレーシア――アファーマティブ・アクションと経済発展=鳥居 高
コラム:シンガポール
第10章 タイ――非「国家主導型」発展モデルの挑戦=浅見靖仁
第11章 ASEAN――イメージの曖昧な地域的国際組織=永井史男
コラム:ヴェトナム
第12章 インド――貧しさと民主主義の競合=竹中千春
(2007.08.03)
ご参考神戸大学法学部大内伸哉(おおうち・しんや)教授の新著『 雇用社会の25の疑問 労働法再入門』(弘文堂)が刊行された。 定価は、2,800円+税。
基本的には労働法の概説書であるが、テーマの設定の仕方や「 語り口」が極めてユニーク。目次を開くと、次のようなことが書 かれていて、思わず該当ページを読んでみたくなる。
・会社は、美人だけを採用してはダメなのであろうか
・会社は、どんな社員なら辞めさせることができるか
・会社は、社員の電子メールをチェックしてよいのであろうか
・成果主義賃金は、公正な賃金システムであろうか
・日本の労働者は、どうして過労死するほど働いてしまうのか
・会社は誰のものなのか
巻末には、事項索引と判例索引が付いている。「在学中、こ んな本があれば法律が好きになったのに」とは、ある卒業生( 経済学部)の弁。社会にでて法律を勉強しなかったことを後悔し ているらしい。
(2007.08.02)
ジャーナリストの梶山寿子さんが、ポータルサイトで「 プロデューサーの発想法に学べ!」の連載を開始した。準備に 半年をかけたという相当なうちこみ。日本経済新聞のポータル サイトである「NIKKEI NET」の「BIZ+PLUS」に掲載されてい る(URLアドレスは下記)。
http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/kajiyama.cfm?i=20070717d6000d6&p=1
または、
http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/
第一回は、フジテレビ・映画事業局長の亀山千広氏が登場す る。「この後も続々と実力派の大物プロデューサーが登場いた します」と梶山さんは呼びかける。
この連載は加筆のうえ、来春には日本経済新聞社から、「日 経ビジネス人文庫」として発売される予定となっている。
なお、梶山さんは、朝日新聞読書欄の常連寄稿者。最近では 、以下の本の書評を手がけている。
○北谷賢司著『ライブ・エンタテインメント新世紀』(ぴあ)-7月8日付
○ジェリー・ポラス他著(宮本喜一訳)『ビジョナリー・ピープル』(英治出版)-6月10日付
○小野展克著『企業復活』(講談社)-5月13日付
(2007.08.01)
神戸大学は7月20日に、海水淡水化などに使われる膜技術 で産学連携を進める組織として「先端膜工学研究推進機構」を 発足させた。旭化成ケミカルズ、日東電工など約20社が法人会 員として参加することになっている。既に4月に開設した先端 膜工学センター(センター長・松山秀人教授)と協力、共同研究 や人材育成を進める。
推進機構には神戸市水道局や新産業創造研究機構(NIRO)が 賛助会員として加わり、共同研究や委託研究の斡旋、産学連携 事業の立案や公的研究予算の申請、勉強会の開催などを通じて 連携を深めていく。また、企業の研究員を大学に派遣するなど 人材も育てる。
世界的に水資源が不足している。そんな状況下で、海水を淡 水化する逆浸透膜、水道水を浄化する中空糸膜、工場廃水をろ 過する分離膜など、膜技術への関心は急速に高まっている。二 酸化炭素(CO2)の排出抑制や水素生産時のガスの分離など環境 面でも膜技術の応用が広がっている。
既に、米国のコロラド大学、台湾の中原大学が膜工学を研究 するセンターを設置した。神戸大の膜工学の研究拠点は、全国 で初馬手のもの。先端膜工学センターが大学院工学研究科に開 設された。教員12人と学生130人が所属している。以上は、7 月13日付日本経済新聞・地方経済面(兵庫)からの抄録。
(2007.07.31)
ご参考
ご参考7月27日付「週刊 読書人」紙に掲載された特集“上半期 の収穫から”に、中井久夫名誉教授(医)の著書『こんなとき私 はどうしてきたか』(医学書院、左図左)が登場している。
この本を取り上げたのは、東京大学大学院教授・社会倫理学 専攻の川本隆史(かわもと・たかし)氏。川本氏が自著『ケアの 社会倫理学』(有斐閣)をテキストに用いて神戸大学で集中講義 を行った際に、神戸大生協で初めて手にした本であるという。 「なにかの因縁だろう」と川本氏は述懐する。『こんなとき私 はどうしてきたか』という本は、「精神科医療ケアの極意が 平明に語られ」ていると、川本氏は総括する。
「週刊 読書人」の“上半期の収穫から”には、神戸大学渋 谷謙次郎准教授(法、ロシア法)が、次の3冊を、上半期の収穫 としてリストアップしていた。
○アンナ・ポリトコフスカヤ『ロシアン・ダイアリー』(鍛原多恵子訳、NHK出版)
○田中克彦『エスペラントー異端の言語』(岩波書店、左図右)
○白井聡『未完のレーニンー<力>の思想を読む』(講談社)
(2007.07.30)
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神戸大は2008年(平成20年)度入試から経済学部夜間主コ ースの募集を第3年次の編入学も含めて停止する(7月20日経済 学部ホームページ)。神戸大学の夜間主コースのルーツは、前 身校の神戸経済大学の夜間学部に遡る。1947年(昭和22年)、 日本で最初の国立大学夜間学部として設置された。(注)ダイエー の創業者である中内功さんは、初期の夜間部に学んだひとり。 オール読物新人賞を受賞した作家軒上泊さんも卒業生だ。神戸 大学はじめ各地の大学教授も多数輩出してきた。
夜間主コースは、昼間に働いているため夜間でしか講義を受 けることができない勤労学生等のため、法学部、経済学部、経 営学部に設置されていた。近年、そういった学生の減少や、社 会人教育が学部より大学院で重視されるようになってきたこと が、停止の背景にある。また、同コースの目的と異なり、勤労 学生以外の学生が夜間主コース内に増えてきたのも事実のよう だ。このような中、神戸大は2003年(平成15年)に法学部、2005 年(平成17年)に経営学部が夜間主コースの募集停止を決めた。 今回の経済学部の募集停止により神戸大学の夜間主コースはな くなってしまった。
夜間主コース募集停止に呼応して、経済学研究科では社会人 に向けて平日夜間と土曜日に開講する社会人リカレント教育プ ログラムを設ける。
(注)『神戸大学百年史 通史T前身校史』(2002年)には以下の ように書かれている。
1947年(昭和22年)、神戸大学の前身校である神戸経済大学に 第二学部が設置された。当時、全国の帝国大学、官立大学には 夜間学部は存在していなかった。神戸経済大学第二学部は、我 が国最初の官立大学夜間学部である。これは、花戸龍蔵学長が 時の文部大臣田中耕太郎氏が来神の折に必要性を説き賛同を得 て実現にいたったものである。
(2007.07.27)
神戸大学の出来成人教授(工)が、次世代光通信網に必要 な光スイッチ用の素材を開発した。大きさ三センチ角の金属片 に、微小な穴が無数に開いていて、紫外線を当てる角度を変え ると発光したりしなかったりする。高速で光の進路を切り替え られることから、将来の光コンピューターや高速大容量通信へ の応用が期待できる。企業への技術移転を進め、実用化を目指 す(7月24日付日経産業新聞)。
出来教授が開発した素材はユーロピウムと酸化ジルコニウム という金属の混合物で、内部に直径が二百ナノ(ナノは十億分 の一)メートル程度の穴が無数に開いている。外部から波長が 約四百ナノメートルの紫外線を当てるとユーロピウムが吸収し 、代わりに波長が六百十ナノメートルの赤い可視光線を出す仕 組みとなっている。
(2007.07.26)
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ベルギーの清涼菓子最大手の日本法人、日本ワンセカン ド(東京・豊島)は、タブレット型の清涼菓子「ワンセカンド」 で販売攻勢をかける。この8月には新製品を追加、価格を現在 より二割引き下げる。販売地域も首都圏以外に拡大する。伸び 悩む菓子市場の中で、清涼菓子市場は数少ない成長分野。2010 年には、売上高30億円を目指す(7月13日付日経流通新聞)。
「ワンセカンド」は直径三ミリメートル、重さ〇・〇三グラ ム。色は純白であるが、形状は仁丹に似ている。競合商品に比 べて粒が約四分の一と小さく、容器もコンパクトで女性の人気 が高い。今年1月に発売の「ペパーミント」は二百粒入りで二 百五十円。競合するクラシエフーズ(旧カネボウフーズ)「フ リスク」(五十粒)の二百円、アサヒフードアンドヘルスケア 「ミンティア」(同)の百円に比べて割高感がある。8月中旬か ら、内容量などを変えず二百円に引き下げる計画だ。
ワンセカンド社はベルギーの清涼菓子市場でシェア首位、 「同分野で世界の半分を占める」という(藤本社長)。日本へ の進出は今年に入ってからで、知名度の低さなどから劣勢を 強いられている。日本市場はさらに成長が望めると見て、今 後も新商品の追加投入などテコ入れを進める計画だ。
日本ワンセカンドの社長をつとめる藤本晃三さんは、神戸 大学経済学部の卒業生。在学中は硬式テニス部員として活躍 したスポーツマンだ。1962年に卒業後は、三菱商事の食品部 門で商社マンとしての経験を積んだ。大学、会社の同期生が 既にリタイア生活に入る中、藤本さんのファイティングスピ リットに友人たちは驚いている。
(2007.07.25)
金沢大学教授世古一穂さん(1975年文卒)の新編著『協働 コーディネーター 参加協働型社会を拓く新しい職能』(ぎょ うせい、2,000円+税)が出版された。タイトルに使用されてい る“協働コーディネーター”という用語は、「様々なネットワ ークの要(かなめ)となり、参加と協働をデザインしていく専門 家」を意味する。
これからの参加協働型社会においては、「協働コーディネー ター」を協働実現に不可欠な人材として認識し、その職能を社 会化し、人材を養成していくことが必要である。以上が、本書 を出版するに至る基本的な考え方である。目次は以下のとおり。
第1章:参加協働型社会にむけてのパラダイムシフト
第2章:協働のデザイン
第3章:協働コーディネーター
第4章:協働コーディネーターの実践事例
第4章では、「港町・七尾のまちづくり(石川県七尾市)」、「 町屋再生(京都市)」、「はらっぱミュージアム(兵庫県姫路市) 」等の事例が当事者が語っている。
編著者の世古一穂(せこ・かずほ)さんは、京都市の生まれ。 金沢大学大学院人間社会環境研究科教授で、特定非営利活動法 人NPO研修・情報センター代表理事をつとめている。1997年に 人材育成を専門とするNPO研修・情報センターを設立した。地 方制度調査会(総務省)審議委員もつとめている。主な著作に 『市民参加のデザイン』(ぎょうせい 1999年)、『協働のデザ イン』(学芸出版社 2001年)がある。
【参考】NPO研修・情報センター(TRC)のホームページ
http://www2u.biglobe.ne.jp/~TRC/
(2007.07.24)
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小林 美希さん(2000年法卒)は、前エコノミスト誌記者で、 現在はフリーライターとして活躍中。小林さんの著書『ルポ 正社員になりたい』(影書房、1600円+税)が、7月15日付毎日新 聞書評欄で取り上げられた。
書評によると、「日本の社会の経済格差は拡大しているか否か 」についての橘木俊詔(肯定)・大竹文雄(否定)論争の方向を一 変させたのが、エコノミスト誌(2005年3月22日号)の特集「娘、 息子の悲惨な職場」であったという。そこでは、派遣労働者、 請負……正社員になれない400万人をこえる若者の姿をクローズ アップしていた
その後、5回にわたりエコノミスト誌は同じ特集を組む。この 企画を提案し、各回に執筆していたのが小林 美希さんだった。 小林さんの仕事をしっかりフォローした上での極めて適切な書評 であった。なお、小林さんは最新号のAERA(7月30日号、写真)の 第2特集「子育て支援」で、企業の支援制度について執筆してい る。
(2007.07.23)
7月12日付産経新聞のコラム「関西経済・この人に聞く」に、 シナジーマーケティング谷井等社長(1996年営卒)が、登場してい る。谷井社長は大阪府出身。神戸大学卒業後NTTに勤務した。NTT 退職後、2000年にインデックスデジタルを設立して社長に就任す る。その後、2005年に四次元グループを設立。翌2006年に四次元 グループがインデックスデジタルを吸収合併し、シナジーマーケ ティングに社名変更を行う。
顧客満足度向上のため、顧客との良好な関係構築に力点を置く 経営手法として注目を集めているのが「CRM」(注)である。シナ ジーマーケティング社は、インターネット上で、この「CRM」が できるシステムを開発し、「日本版CRM」の普及を目指している。
(注)Customer Relationship Management=顧客関係管理
(2007.07.20)
メタボリック症候群に似た状態の実験用ウサギを、塩見雅志 准教授(医)らの研究チームが作製した。メタボリック症候群(過剰 に内臓脂肪がたまり、脂質や糖の代謝異常を引き起こす)の改善法 などの研究に役立てる。
メタボリック症候群は内臓脂肪の蓄積に、糖や脂質の代謝異常、 高血圧などが見られ、動脈硬化や心筋梗塞(こうそく)を発病する リスクが高まるとされる。マウスやラットは代謝するたんぱく質 の種類や作用メカニズムがヒトと異なるため、メタボリック症候 群を研究するための実験動物には適さない。
塩見准教授らはウサギの中からメタボリック症候群に近い症状 を示す系統の子孫を交配させていき、疾患モデルを作製した。小 腸回りの内臓脂肪の蓄積や血中のインスリンの変化など脂質や糖 の代謝異常などの症状がヒトと似ており、放っておくと動脈硬化 を招くこともわかった。ただし、高血圧の症状だけは確認できて いない。今後は、子孫の特徴を詳しく調べていき、高血圧の症状 を示すウサギをみつけて交配させて改良を進める(7月6日付日経 産業新聞)。
この塩見准教授らの研究は、7月3日(火)に開催された「神戸大 学研究シーズ発表会」(神戸大学連携創造本部・独立行政法人科 学技術振興会主催)でも発表された。
(2007.07.19)
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7月3日(火)午後、神戸大学連携創造本部・独立行政法人科学 技術振興会主催の「神戸大学研究シーズ発表会」が開催された。 場所は、秋葉原コンベンションホール(秋葉原ダイビル5階)。大学 院工学研究科塩澤大輝助教による「ステンレス鋼における疲労損傷 と磁気時期変化の関係」等12件の研究発表が行われた。
研究発表はエンジニアリング部門、医療・バイオ部門の二部門に 分かれ、各6本のプログラムが用意された。また、同時に「ポスタ ー会場」という名称の一室が設けられ、各研究の概要を展示したパ ネルが掲示された。ここでは、参会者と研究者が意見交換等を行う 光景が見られた。
この発表会の模様は、翌日の神戸新聞に写真入で報道された。記 事を書いたのは、神戸新聞東京支社の足立聡記者。記事では、光触 媒を用いて水素を生成する技術(工学研究科市橋祐一助教の発表)を クローズアップしていた。足立記者は、神戸大学発達科学部の卒業 生(1998年)。そのほか、効率的に骨などを再生できる材料や、簡単 にダイオキシンを測定する方法なども紹介されていた。
右は、秋葉原コンベンションホール
(2007.07.18)
阪神コンテンツリンク(大阪市)は、阪神電気鉄道の子会社。 この会社が手がけているクラブ&レストラン「ブルーノート」は 、大阪、東京、福岡の三カ所で展開されている。海外の大物アー ティストも積極的に招聘し、ファンを増やしてきた。1990年の初 公演から出演交渉を取り仕切っているのが同社の取締役ミュージ ックエンタテインメント部長をつとめるの小菅亨太(こすが・り ょうた、1988年法卒)さん。5月30日付日経流通新聞が小菅さん をクローズアップしていた。
「ブルーノート」では、ジャズや洋楽のファンが、カクテルを 片手にバンドの生演奏に耳を傾けている。どんなアーティストを 招へいするかは、店の集客の要だ。ニューヨークの名門ジャズク ラブ「ブルーノート」とライセンス契約を結んでスタートしたこ とから、当初は海外のジャズアーティストが中心だった。しかし 、日本での「ブルーノート」の認知度が低かったこと等から、客 入りは演目によってばらつきが目立った。
ジャズだけでは経営が厳しいと、小菅さんはブルーノートの名 を冠しながらもジャンルの拡大を決断した。ただし、他ジャンル でも「大人が楽しめる良質な音楽を提供する」という方針を掲げ 、慎重にアーティストを選んでいる。今後はポップスやロックを 強化するため、8月からは米国のヒットチャート誌「ビルボード」 の名を冠した「ビルボードライブ」に転換する。「大人向けのラ イブというコンセプトは崩さず、ブルーノートでは呼べなかった アーティストにも声をかける」のが狙いだ。
小菅亨太さんは大阪府の出身、1988年神戸大学卒業後阪神電気 鉄道に入社。翌年阪神ブルーノート(現阪神コンテンツリンク)を 立ち上げた。中学からギターを始め、高校ではレッド・ツェッペ リンのコピーバンドに明け暮れ、大学では「カバンよりも楽器を 抱えて通っていた」という音楽好き。
(2007.07.17)
東京凌霜クラブを拠点として活動している東京凌霜囲碁会が 、新会員を募集している。同囲碁会の現会員数は、現在52名。会 の名称は、東京凌霜囲碁会と称しているが、神戸大学OBであれば、 「どなたでも大歓迎」とのこと。
活動は、下記の通り毎月二回の例会(うち一回は、指導碁も併設 )を中心に続けている。そのほかにも年一回の一泊旅行囲碁大会、 一橋大・東京工大OBとの懇親囲碁会(各二回)、納涼パーティー、 年末の納会と、年間を通してバラエティーに富む催しを行ってい る。以下は細目。
会 場:神戸大学東京凌霜クラブ/学友会東京支部
〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-1-1帝劇ビル地下2階
TEL:03-3211-2916
例 会:原則として毎月第2火曜日と第4水曜日13時から21時
(来場時間は自由、特に拘束はない)
対 戦:持ち点制、勝敗ごとに持ち点が増減する。
年会費:2,000円 例会:毎回300円
指導碁:1回につき2,000円
指導碁講師は早稲田大学4年生笹子理沙嬢。
(昨年度の全日本大学女子学生囲碁選手権優勝者)
連絡先:東京凌霜囲碁会幹事団代表 川上泰正(1959年営卒)
〒248-0027 鎌倉市笛田4-11-16
TEL/FAX:0467-31-3642
(2007.07.13)
カルビーの子会社のカルビー湖南(滋賀県湖南市)は、7月25日 に、新開発のジャガイモ品種を使ったポテトチップスを発売する。 このポテトチップスは、地域ブランド商品。商品名は「らんらんチ ップスうすしお味」というもの。使用するジャガイモは、神戸大学 食資源教育研究センター(農)と連携し、研究圃場で収穫したものを 使用。これをカルビー湖南の工場で加工する。
カルビーでは、まず子会社で新商品を発売。市場性を見極めたう えで、全国での発売を考えているようだ(7月2日付日経産業新聞)。 なお、カルビー湖南は、2005年にカルビー滋賀工場が分社化され設 立された。
(2007.07.12)
ご参考去る6月17日(日)は父の日。 「マスターズ甲子園」が、甲子 園球場で開催された。好天に恵まれ無事に全プログラムを終了した 。同大会の名誉会長は星野仙一氏、応援団長は作家の重松潔氏、大 会委員長は神戸大学長ヶ原誠准教授(発達科学)がつとめた。そのほ か、神戸大学をはじめ多数の学生が役員やボランティアとして参加 した。
「マスターズ甲子園」は、昨年までは秋に開催されていた。今年 は第4回目。地方選抜を8代表チームが参加した。恒例のシートノッ ク、キャッチボールを含め691名の参加者が、あこがれの甲子園の 土を踏んだ。
明日7月12日夜11時から,NHK「にっぽんの現場」で、「マスター ズ甲子園2007大会」が、特集報道されることになった。また、7月 18日(水)午前2時25分から(火曜・深夜)再放送される。
【参考】「マスターズ甲子園」ホームページ
http://www.masterskoshien.com/hoshinosenichi_index.html
【参考】NHK「にっぽんの現場」ホームページ
http://www.nhk.or.jp/nippon-genba/index.html
「マスターズ甲子園」に関しては、本年3月に重松 清/マスターズ 甲子園実行委員会編『夢・続投! マスターズ甲子園』(朝日新聞社、 1,500円+税)が出版され、話題を呼んだ。
(2007.07.11)
この4月、大久保裕晴前教授(経)が、池田銀行系のシンクタ ンク自然総研社長(大阪府池田市)に就任した。大久保前教授は、 日本銀行神戸支店長から、神戸大学大学院経済学研究科教授に就 任、金融政策を講じた。
神戸大学での3年間の感想として、学生のおとなしさが気にな ったという。「自分で人生を切り開いていくぞ、というたくまし さを持ってほしい。若者が活躍できる場はもっと増える」と教え 子にエールを送る(6月27日付神戸新聞)。
【参考】自然総研のホームページ
http://www.toyro.co.jp
(2007.07.10)
答案の落書きの内容は種々雑多である。一橋大学学生だった 石原慎太郎(現東京都知事)の芥川賞受賞作「太陽の季節」は、格 好の話題であった。たとえば、こんな作品?があった。
「僕には、別荘もないし、ヨットもないし、あんなに思うままに 、したいことができる生活環境にはいない。それでは、かりに、あ あいう環境におかれたら、彼らと同じことをするだろうか。するよ うにも思えるし、やっぱり、しないようにも思う。いくらなんでも 、あれでは少しでたらめすぎる。」
学生の好む落書きのテーマに“恋愛”がある。次に紹介するのは 、その例。
「目下恋愛中、落書きどころではありません。そんなひまがあれ ば、ラブ・レターの名文句を考えます。得恋するか、失恋するか、 とにかくどちらかにきまったら、大恋愛論を書きます。乞う!!御期 待。」
阪神タイガースについての落書きもある。「昔も今も変わらない 」という感懐を持たれるかも知れない。
「私は、プロ野球の阪神タイガースの熱烈なファンである。その 熱烈さは、阪神ファンであることを誰にも知られたくないと思うほ どのものである。負けたとき、ゴチャゴチャ他人から云われるのが 、身を切られるほどつらいからである。しかし勝つと、つい熱狂す る。そこで、私の周囲の人たちは、みな、私が阪神ファンであるこ とを知ってしまっている」
田口寛治教授は1987年(昭和62年)に神戸大学を退官した。通算40 年という長い期間での神戸大学に勤務したことになる。哲学という 近寄りがたい学問を専攻した学者であったが、常に微笑を絶やさず 学生に接する先生として、学生の間では人気が高く、信頼厚かった。
作成:神戸学術事業会
(2007.07.09)
『らくがき大学生』の冒頭には「落書きの由来」という章が あり、そこには、田口助教授が「試験の答案に落書きを強要する 先生」といわれるようになった由来が記されている。話は10年以 上昔に遡る。少々長くなるが以下に引用する(「 」内)。
「私はまだ教師になりたてだった。或る学期の試験の採点中、 よくできている答案が途中で中断されて、末尾に、「人生に絶望 した。もう決行あるのみ」と書きなぐってある一枚を発見した。 -自殺-。早速、私はその学生の家を訪ねてみた。」
「かなり長時間、話し合った。私は、私の話が、彼の人生観を変 えさせることができたなどとは思わない。ただ私は、昔から友人 たちに、「お前と一緒だと汽車に乗りおくれる」とよく云われた ものである。たとえば映画を見ようというので、幾人かが寮の部 屋に集まったとする。もしその中に私がひとり加わっていると、 しばらく話しているうちに。いつのまにか皆、外出はおろか、立 ち上がるのも、おっくうになって、魚河岸のマグロのように、ゴ ロゴロ寝ころがってしまう。先の学生も、きっと私と話している うちに、いわば「自殺」に乗りおくれてしまったのだと思う」
答案の“らくがき”。一人の学生の命が救われたということにな る。『らくがき大学生』が出た当時、自殺を思いとどまった学生 は二人の子供のいるパパになっていたという。
作成:神戸学術事業会
(2007.07.06)
神戸大学文学部で哲学や論理学を講じ、教養課程(後に教養 部)で自然科学概論を担当していた田口寛治教授は、神戸大学の 名物教授の一人だった。助教授時代から論理学や哲学の著書(共 著)を出版すると同時に、『女子学生への手紙』(青春出版社、 小島輝正、清水正徳と共著)という、ユニークな著書を書いて多 くの学生達から親しまれていた。
「60年安保」の嵐が吹き荒れた直後の1961年、学内外を「アッ と」驚かせたのが田口助教授(当時)の『らくがき大学生』という 本。講談社のミリオンブックスの一冊として出版された。当時の 学園はマルクスを論じ、社会改革の情熱に燃えて議論する学生も 多かった。そんな中、大学の教官が書いた“らくがき”をテーマ にした本が出たのだ。“大学生”と“らくがき”を組み合わせた 書名に、多くの人は“意外性”を感じた。当時の大学生は、今よ り希少価値があった。同年齢で大学へ進学できるのは10%程度の 時代である。今よりエリート視されていた。大学の教官も、今よ りずっと偉くみえた。「大学の先生が、落書きの本を書いた。へ ー!」、「大学生が、らくがきを?」といった感じだ。
しかし、『らくがき大学生』は、意外と真面目な本であり、全 国的にも多くの大学生の心を掴んだようである。現在、辛口評論 家として著名な佐高信氏も、その一人。慶応義塾大学法学部に入 学直後の昭和38年に『らくがき大学生』と出会う。昭和時代の終 わり頃、評論家として独立した仕事場をもった佐高氏は、参考資 料として『らくがき大学生』を仕事場に備えていた。新刊当時の 定価は190円。これに対して、現在の古書価は960円ということか ら人気の程がしのばれる。
田口寛治教授は、1923年の生まれ。父の転勤にともない各地を 転々とする。広島一中(現県立国泰寺高校)、広島高等学校(現広 島大学)から京都大学文学部へ進み哲学を専攻する。1947年以来 、神戸経済大学、神戸大学で哲学、論理学を担当してきた。
作成:神戸学術事業会
(2007.07.05)
ご参考6月10日付日経紙に、宇南山卓准教授(経)が、小野義康 著『不況のメカニズム』(中公新書・780円)の書評を寄稿した。 本書の著者は大阪大学教授。宇南山准教授は、本書を「平易な 記述で根本となる考え方から説明している」と紹介する。その 上で、ケインズ経済学の入門的な解説書としても読めるとコメ ントしていた。
また、宇南山准教授は、本書の魅力を「需要不足の有無を神 学論争とせず、現実の政策評価に直に結びつけている点」とし ている。ステレオタイプ化された政策論議に一石を投じる良書 でもあると評価していた。
(2007.07.04)
6月25日付の日経紙掲載の特集「がん医療新時代」が、 抗がん剤治療の問題点に焦点を当てている。この中で、南博 信教授(医)による調査結果が注目されていた。例えば、ガン 専門病院に移ってきた乳がんの再発転移患者のケース。この 場合、それまで別の病院でうけていた治療を調べた結果、害 をもたらす可能性のある抗がん剤治療を受けていた患者が23% 、標準外治療22%。一方、標準的治療は5%のみというものだ った。
南教授は「非専門医による間違った治療が日常的に行われて いる」と指摘する。こうした反省から、今年の4月、神戸大、 山形大学など四大学に、抗がん剤治療を教える腫瘍内科学の医 局が新設された。
(2007.07.03)
阪神タイガースの宮崎恒彰オーナー(1965年営卒)が、 6月20日付日経紙コラム「交遊抄」に登場、オーナー就任後の 自身の思いを綴っている。タイトルは「海外の猛虎会」。
ファンから届くはがきやメールが沢山来る。球団を温かく見 守る人の多さを実感する。宮崎オーナーは、カナダのトロント やブラジルの猛虎会幹事とも交流。海外の阪神ファンにも思い をはせる。海外のファンは応援グッズを買ってくれる機会も少 ない。また、年に何度も甲子園に足を運んでもらえるわけでは ない。しかし、このようなファンたちが、草の根で応援する ファンに喜んでもらえるよう、宮崎氏はあらためて球団を支える 決意を強くした。
阪神タイガースのホームページから
http://www.hanshintigers.jp/
(2007.07.02)
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