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活躍するOB  神戸大学トピックス バックナンバー

vol.34 (2007.04〜2007.06)


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平川和文教授(発)が、「生活にスポーツ習慣を」と提言

 神戸大学大学院人間発達環境学研究科平川和文教授が、 5月28日付神戸新聞のコラム「論」に登場、「生活にスポーツ 習慣を」と提言している。
 平川教授は、ここ数年兵庫県教育委員会とともに県内の子供 の体力に関する調査を行ってきた。調査の結果によると、例え ば小学生は筋力・敏捷能力で劣る傾向にある。わが国の子供の 体力は1980年代後半から低下傾向が続いている。また、運動を する子と、しない子の二極分化が進んでいる。
 短くても良い。毎日運動を続けること。スポーツは楽しいの で“やりすぎに注意”、自然体験や野外活動も大切等の指摘を 行うとともに、平川教授は、「家庭、学校、地域が連携して」 スポーツ環境づくりに取り組む必要があると述べる。

(2007.06.29)

フューチャーベンチャーキャピタル松本直人関西投資部長(2000年経卒)

 財団法人神戸市産業振興財団の広報誌「KOBEーE-TIPS」 春号に、フューチャーベンチャーキャピタル松本直人関西 投資部長(2000年経卒)が登場、(株)デジタルアライアンス有本 哲也代表取締役と対談している。(株)デジタルアライアンスは 、ECサイトの構築・運営・管理、ウェブ関係コンテンツの企画 ・製作を等を行うベンチャー企業。その行動力、実行力が信頼 を勝ちえた。
 対談の内容は、(株)デジタルアライアンスが、フューチャー ベンチャーキャピタルから出資を受けるに至った経緯等につい ての回顧談。松本直人さんは、神戸大学卒業後フューチャーベ ンチャーキャピタルに入社。神戸事務所長(2005年)を経て現職 に。(株)デジタルアライアンスとの取引は、神戸事務所長時代 のことである。

【参考】フューチャーベンチャーキャピタルのHP
 http://www.fvc.co.jp/

(2007.06.28)

朝日新聞コラム「医療危機」から




ご参考

 朝日新聞の連載コラム「医療危機」(40回,6月2日付 朝日)に、日本医大高柳和江准教授(1970年医卒)が代表世話 人をつとめる「癒しの環境研究会」の全国大会の模様が報告 されている。
 高柳准教授は、日本の病院の環境があまりにもひどいこと から、病院生活を快適にすることがたいせつだと、医師、看 護師、建築家、デザイナーによびかけ、1994年に研究会を立 ち上げた。今年、大分県別府市で開かれた「癒しの環境研究 会」全国大会は、その第7回。
 このコラムの筆者は田辺功編集委員。高柳准教授と田辺編 集委員は、この大会のシンポジウム「笑い療法士見参」では 司会を務めた。患者が笑いを取り戻せば痛みも軽くなり病気 も治る。そのような考え方から、研究会は2005年から「笑い 療法士」の養成を創めた。すでに209人が認定されている。

左は、高柳和江 監修/癒しの環境研究会 編著『生きる歓 び☆アゲイン 癒しの環境でめざめる生命のネットワーク』 定価 3,780円、医歯薬出版

(2007.06.27)

大阪トヨタ三吉暹会長(1963年経卒)が関西の新産業育成についてコメント

 5月31日に開催された関西経済人・エコノミスト会 議 討論会のテーマであった「関西からの新産業創造」に ついて、企業経営者や研究者がどう考えているのか。日本 経済新聞「近畿経済・兵庫」欄では、6月2日を初回とし 3回にわたり識者へのインタビュー記事を掲載している。
 連載第一回目は、大阪トヨタ三吉暹会長が登場、関西の 新産業育成についてコメントしている。三吉会長は、関西 の産業育成のについて、「空港や水運、用地も豊富なのに 本社機能を東京に移す関西企業が相次いでいる。今後、 物流の要である道路網の整備、情報ネットワークの確立、 企業誘致の努力等、広域で連携しないと産業は育たない」 と指摘。
 関西の産業育成・地域連携を進めるには大阪が中心とな って進める形ではなく、互譲の精神で域内に産業を育てる 発想が重要だと指摘した。

(2007.06.26)

討論会「関西からの新産業創造」、加護野忠男教授(営)等

 日本経済新聞社と関西経済人・エコノミスト会議が 、5月31日に大阪商工会議所で「関西からの新産業創造」 を主題に討論会を開いた。
 この討論会には、神戸大学大学院経営学研究科加護野 忠男教授、サンリット産業小池俊二社長、村田機械村田 純一会長、大阪証券取引所の米田道生社長がパネリスト として参加した。
 京阪神の三都市を中心とした経済活性化や産業育成に ついて議論が交わされ、加護野教授は、「神戸や京都で は新規参入者でも従来と異なる試みなら受け入れられる 風土がある」と指摘する。「東京と違うことをやる発想 で個性を生かせば勝ち残れる」と、大阪で生まれた日本 貿易振興機構(ジェトロ)などの具体例を交え、今後の関 西のビジネスモデル・関西企業のあり方について意見を 述べた。

※討論会の概要は下記「日経ネット関西版」参照。
 http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/40244.html

 なお、討論会の概要は、6月7日付 日本経済新聞(朝刊) に掲載さた。

(2007.06.25)

【連載読物】田山花袋「蒲団」のモデル岡田美知代の兄岡田實麿(その3)

 1907年(明治40年)9月、岡田実麿は旧制第一高等学校 (現東京大学)講師となり上京する。実麿のポストの前任者 は夏目漱石だった。実麿は朝日新聞社に移った漱石の後釜 に座った訳である。その後、岡田實麿は明治大学予科教授 となる(年月不明)。一高を辞めた理由は分からない。私立 の学校で学び、米国留学経験がある異端の英語学者だった 岡田實麿である。官立学校の雰囲気に馴染めなかったのか もしれない。
 新しい職場である明治大学の同僚に山崎寿春がいた。実 麿は山崎が設立した東京高等受験講習会(現駿河台予備校 の前身)でも教えるようになる。『駿河台学園八十年史』 (1999年)によると、岡田實麿は1939年(昭和14年)頃まで同 校で教えていた。予備校では看板教授。講義は名講義だっ たと回想する往時の予備校生もいる(前掲書)。『英文和訳 要訳』、『和文英訳教材』等の著作も多数ある。しかし、 岡田實麿の名は今日、殆ど忘れられてしまっている。その 原因は、予備校で教えていた期間が長かったからに違いな い。
 岡田美知代は、恋人永代静雄と結婚し一児をもうける。 その後離婚してから「主婦の友」の記者として米国に渡り 、現地で花田小太郎と再婚する。終戦直前に帰国し、1968 年広島県庄原市で死去した。したがって、明治末期に書か れた小説「蒲団」のモデル岡田美知代は、東京オリンピッ クをテレビで見ることできた。そして、大阪万博が開催さ れる2年前に死去したことになる。師と仰ぐ田山花袋が書い たスキャンダラスな小説「蒲団」のモデル。岡田美知代は、 生涯このレッテルを貼られて生きていかねばならなかった。 自らは「私は、そんなふしだらな女でなかった」という趣旨 文章をの書き、公表もしている。しかし、名誉回復に至って いない。
 最近になって、岡田美知代の故郷上下町が旧岡田家を記念 館に改装し資料を収集・展示を開始した(右の写真「上下 歴史文化資料館」)。今後は、岡田美知代の生涯と小説「蒲団 」の実像と虚像の違いに関する研究が進んでいくに違いない。 また、先駆的英語教育者であった兄實麿についても、その全貌 が明らかになっていくであろう。
 菁柿(せいし)堂が刊行する新編日本女性文学全集の第3巻 には永代美知代の作として「ある女の手紙」、「一銭銅貨」 が収録されている。この永代美知代は、永代静雄と結婚して いた当時の岡田美知代であり、今日「全く忘れられた作家」 の存在になっているともいえない。

(2007.06.22)

【連載読物】田山花袋「蒲団」のモデル岡田美知代の兄岡田實麿(その2)




ご参考

 小説の上での横山芳子は、「大胆な女」、「飛んでる 女」として描かれている。このことによりモデルの岡田美知 代は世間から白い目で見られていたようだ。一九九二年に創 元社発行からされた協会史『近代日本と神戸教会』には、永 代静雄と岡田美知代の写真が、「蒲団」のモデルとして掲載 されている。
 美知代の兄實麿(じつまろ)は、「蒲団」の中にもモデルの 兄としてチラリと出てくる。例えば、「総領の兄は英国へ洋 行して、帰朝後は某官立学校の教授となっている」という部 分。現実の實麿は、当初神戸商業学校(現県立神戸商業高校) で英語教師をしていた。1902年(明治35年)に、東京高等商業 学校(現一橋大学)に次いで、神戸に第二番目の神戸高等商業 学校(現神戸大学)が設立されたのを機に翌々年の1904年に同 校の教授に就任する。
 岡田實麿は、同志社、慶応義塾で学び、更に(「蒲団」の 記述のように、英国ではなく)米国オハイオ州オベリン大学 でバチャラー・オブ・アーツの学位をとる。当時としては “先端を行く英語教師”であった。岡田實麿は、日本の英語 教育については、「読解に偏することなく、書くことや会話 (聴き、話すこと)も重視すべき」というのが持論。今でこそ 、当然のこととして受け入れられる考え方であろうが、当時 としては異端で少数意見であったであろう。

左は、『蒲団・一兵卒』(田山花袋著、岩波文庫)。

(2007.06.21)

【連載読物】田山花袋「蒲団」のモデル岡田美知代の兄岡田實麿(その1)

 今から100年前の1907(明治40年)、田山花袋(たやま ・かたい、1872年-1930年)が、小説「蒲団」を発表した。 妻子がある中年の作家(作者の分身と思われる竹中時雄) が、若い女弟子横山芳子へ切々たる恋情を寄せる。そんな 赤裸々な心のうちを書き綴った作品である。当然のことな がら、賞賛と嫌悪感の渦巻く賛否両論の大反響を社会にも たらした。現在なら「どうってことない」小説であろう。 しかし、日露戦争が終わったばかりという時代背景を考慮 すれば、文壇内外の大騒ぎは理解できよう。文学史上「蒲 団」は、自然主義文学の代表作として後世に名を残し、今 日でも岩波文庫の一冊(『蒲団・一兵卒』)として比較的容 易に読むことができる。
 「蒲団」の女弟子横山芳子にはモデルがいる。田山花袋 の自宅に寄宿して、文学上の指導を受けていた岡田美知代 である。「蒲団」において、芳子は岡山県新見市の出身と 設定されている。しかし、モデルとなった岡田美知代の出 身地は、同じ中国地方の山間地である広島県甲奴郡上下町 (こうぬぐん・じょうげちょう、現在は府中市に編入。右上 写真は上下町の町並み)である。
 美知代は、地元の小学校を卒業すると英語教師をしていた 兄実麿(じつまろ)を頼り神戸に行き、米系ミッションスクー ル神戸女学院に通いハイカラな学校生活を送る。美知代は神 戸女学院の母体でもある神戸教会に出入りし、そこで同志社 の学生永代静雄(兵庫県三木出身)に出会う。永代は「蒲団」 では恋人田中秀夫として登場する。

(2007.06.20)

橋昌明教授(文)の新著『歴史家の遠めがね・虫めがね』




ご参考

 角川学芸出版から橋昌明教授の新著『歴史家の遠 めがね・虫めがね』が刊行された。定価は1,500円+税。 本書は、歴史の多彩な面白さや意外性を興味深く語った エッセー集。随所に最新の歴史学の知見が盛り込まれて いる。
 全編で60のテーマ。“かつおのタタキ”やヤキトリの 誕生。居酒屋の歴史、変わってしまった日本人の歩き方、 乗馬を怖がる武士、二カ月近くかかった土佐−京都間の 船旅。そして、帝国憲法制定時の「臣民の権利」をめぐ る論争、思想弾圧としての焚書等々多種多様な話題が盛 りだくさん。神戸時代の坂本龍馬、映画館が多く“西の 浅草”と呼ばれた新開地。そして神戸大学の話題が所々 で登場する。これは読んでのお楽しみだ。
 内容の約三分の一は、2006年度前期の全学共通教育科 目(日本史)で、経済・経営・法三学部を中心とした390 人の受講生を対象に講義されたもの。さらにその前身は 高橋教授の郷里である高知新聞紙上で1年3ヶ月続いた連 載である。紀貫之、山内一豊、坂本龍馬、寺田寅彦、小 松益喜といった高知ゆかりの人物にスポットライトが当 たっていた。

(2007.06.19)

岩波文庫創刊80年記念「図書」“私の三冊”から

 岩波文庫が創刊されたのは1927年(昭和2年)。今年は その80周年(右はシンボルマーク)にあたり、岩波書店のPR 誌「図書」が臨時増刊を刊行した。“私の三冊”と題して、 各界の人物232人が岩波文庫について、それぞれ心に残る三 冊の本を取り上げ短評を加えている。
 最も多く登場した本は、日本戦没学生記念会編『きけ  わだつみのこえ』(18人)であった。ちなみに、10年前の同 じ企画では『「いき」の構造』が、20年前は『銀の匙』が 第一位だった。
 上記232人のなかに、神戸大学教授、名誉教授、卒業生が 計5人寄稿していた。

王柯(神戸大学国際文化学部教授/歴史・政治)
織田正吉(1955年法学部卒、笑いユーモア研究)
小野理子(神戸大学名誉教授(国際文化学部)/ロシア文学)
中井久夫(神戸大学名誉教授(医学部)/精神医学)
脇田晴子(城西国際大学客員教授(1956年文学部卒)/日本中世史)

 大学教授たちが並ぶなかで、織田正吉さんはユニークな 存在だ。織田さんの本名は構恒一、神戸大学法学部卒業後 市役所職員であったが、漫才台本作家となり、さらには“ 笑い”、“ユーモア”、“コトバ遊び”と執筆のジャンルを 広げていく。著書に『ジョークとトリック』、『百人一首の 謎』、『笑いとユーモア』等多数。

【参考】岩波書店 文庫ニュース
  http://www.iwanami.co.jp/hensyu/bun/

(2007.06.18)

リーガロイヤルホテルで働く山本真梨子さん(2006年国際文化卒)

 6月4日付読売新聞(大阪)夕刊のコラム「OG訪問」欄に、リ ーガロイヤルホテル フロント課勤務の山本真梨子さん(2006年 国際文化卒)が登場、“就職”を語っている。山本さんは、ケー キ店でアルバイトをしたのがきっかけで、多くの人とじかに触れ 合う接客業の魅力を知った。大学3年の秋から、ホテル、百貨店 、航空会社等約60社の話を聞いた。
 就職試験の面接で心がけたのは“アイコンタクト”。応えに詰 まっても、決してうつむかず、面接官に「ここで働きたい」目で 訴えた。これは、接客にも通じる心構え。山本さんは就職活動中 の学生達に語りかける。

写真は、リーガロイヤルホテルのホームページより

(2007.06.15)

神戸大剣道部員、42年前の献血-この5月当時の患者と対面

 1965年の夏、神戸大学剣道部が金沢で合宿中、「心臓手術 中の女性に献血を行い命を救う」という美談があった。合宿場所 の金沢大学で練習中、患者(女性)の知人に懇願され防具姿のまま 機動隊の車やタクシーで金沢大学附属病院に駆けつけ、女性患者 と同じ血液型の部員5人が各100ミリリットルずつ献血をおこなっ た。
 それから42年。かつての剣道部員たち16人が、5月26日に当時 の患者(63)と富山県で対面した。献血により命を取り留めた女性 は、その後23歳で結婚、子供2人に恵まれた。女性は「生き延び られたのは皆さんのおかげ」と声を詰まらせながら何度も頭を下 げた。以上は5月27日付朝日新聞(大阪)の記事。
 この話題に関しては『神戸大学剣道部創部百周年 剣友会創設 八十周年記念誌』(2004年)に「金沢での合宿、ここでは稽古を中 断しての急患への献血で地元新聞に小さな善行として紹介された 」(187ページ)、「神戸大学柚木馨学長から表彰を受けた」(190 ページ)等の思い出が記録されている。

(2007.06.14)

小林美希さん(2000年法卒)の新著『ルポ 正社員になりたい〜娘・息子の悲惨な職場』重版決定




ご参考

 2000年に神戸大学法学部を卒業した小林美希さんの『ルポ  正社員になりたい〜娘・息子の悲惨な職場』が、影書房から発 売された。定価は税込みで1,680円。既に重版が決定している。
 毎日新聞・エコノミスト編集部で若者の雇用・就業問題に健筆 をふるっていた小林美希さんは、この2月に独立しフリーの労働 経済ジャーナリストなった。現在は、エコノミストにも寄稿を続 けるとともにAERA(朝日新聞社)等他の媒体でも活躍中。「団塊妻 のリフォーム 夫は『あちら』へ」(AERA 5月21日号)は、従来と は違った分野でのレポート。ユニークな記事であった。
 小林さんはエコノミスト誌で、特集「娘、息子の悲惨な職場」 シリーズを手がけ、就職氷河期世代の若者などの雇用問題や結婚 、子育てと仕事の両立、少子化などに鋭く斬りこんできた。これ らが本書のテーマである。以下本書のは目次。

第1章 規制緩和がもたらした“wageless recovery”(賃金なき回復)
第2章 つくしても報われない派遣の実態
第3章 寿退社から“妊娠解雇”へ
第4章 新卒にも波及した派遣の問題
第5章 ジャストインタイムに巻き込まれた果て
終 章 正社員になりたい〜人間らしく働きたい

(2007.06.13)

【連載読物】廣田精一神戸高工校長と日本自動車史(その2)

 その後、廣田精一先生は扇本真吉氏とともに東京電機大学 の前身である電機学校を設立(1907年)する。その出版部が今日 のオーム社のルーツ。1914年(大正3年)に、オーム社が設立さ れた際、オームの法則の「オーム」とともに電機学校の校長扇本 真吉(O)、廣田精一(H)、丸山莠三(M)教頭の頭文字を並べ、社名 としたという説がある(『オーム社75年史』1992年・オーム社)。
 廣田精一先生は1921年(大正10年)神戸高工校長に着任後、電 気自動車の研究を行なっている。フォードのガソリンエンジン車 を購入し、教員、学生が一丸となり電気自動車を製作し、その走 行実験に成功した。神戸高工の電気自動車は1926年(大正15年)の 大阪電気大博覧会にも出品されている。今日でも、日本の電気 自動車の歴史のなかで、神戸高工(右の写真)の名が出てくるのは 、このような背景がある。
 1929年(昭和4年)10月21日付「電気新報」に、廣田精一先生は、 発明王エジソンとの会見記を寄稿している。題して「八十翁エジ ソンとかたる」。多忙で面会嫌いのエジソンに会うのは大変。 そう思ってニュージャージー州オレンジのエジソン研究所に向か う。幸いに面会は成功し、エジソンと会い、握手をする。この時 の喜びを「ああ、今僕は確かに世界の電気王と握手したのである 」と述べている。
 エジソンは廣田先生に「日本は中国をどうする積もりか」と質 問。これに対して先生は「日本は中国に対し領土的野心はない」 と答えた。何しろ多忙なエジソンである。長居は無用と早々に引 き上げた。しかし、「ラジオの将来」「電気自動車の将来」につ いて尋ねておけばよかったと廣田先生は後悔する。この会見は 1927年、先生が汎太平洋会議に教育代表として出席した際のこと と推定される(『廣田精一先生の思い出』1973年・私家版)。ちな みに、エジソンは1847年に生まれ、1931年に死去している。この 電気新報記事は1930年(昭和5年)にオーム社から刊行された『廣田 精一文抄』からの採録したもの。同書には、「廣田精一氏に贈る、 トーマス・エジソン」の署名入りの写真も収録されている。

作成:神戸学術事業会

(2007.06.12)

【連載読物】廣田精一神戸高工校長と日本自動車史(その1)

 中部博著『自動車伝来物語』(1992年、集英社)は、我国へ の自動車の伝来に関して薀蓄を傾けたユニークな本である。この 本に、神戸大学工学部に胸像がある廣田精一初代神戸高等工業学校 (神戸高工)校長(右の写真)と黎明期の自動車との関わりが詳しく紹 介されている。神戸大学工学部の前身である神戸高工の設立は1921 年(大正10年)。その初代校長が廣田精一先生(1871-1931)であった。 廣田先生は1871年(明治4年)広島県福山の生まれ。帝国大学工科大学 (後の東京大学工学部)電気工学科を卒業した。卒業後は実兄が支配人 をつとめていた高田商会に入社する。その後、ドイツのジーメンス・ シュッケルト社に社内留学、帰国後高田商会の電気部長に就任した 。
 明治33年(1900年)、高田商会の洋行帰りの電気部長であった廣田 精一先生は日本の自動車の歴史に颯爽と登場する。弱冠29歳という 若さだ。この年の5月10日、時の皇太子(後の大正天皇)のご成婚に 際し、サンフランシスコ在留の日本人が電気自動車を献納した。 1900年9月8日付東京日日新聞(現毎日新聞)には、この献納車(注)の イラストが掲載されている。

(注)この自動車は、永年の間“日本最初の自動車”とされていたが、 その2年前の1898年、フランス人テブネ(Jean Marie Thevenet)が日本 へガソリン自動車を持ち込み、銀座を走った(運転したのはテブネ)と いう記録が明らかとなってからは、定説からは外されている。

 さて、献納された電気自動車は日本に到着したが、その充電の方法、 運転の仕方についてのノウハウがない。そこで、東京電灯株式会社( 現東京電力)にご下命がある。ところが、送電を開始して11年を経た 日本最初の電力会社も、交流電力を直流電力に変換して電気自動車に 充電することができない。そこで、今度は高田商会にご下命があった。 そこで、廣田精一電気部長は高田商会にあったジーメンス・シュッケルト 社製の直流の充電装置を使用して電気自動車に充電する。当時、この 自動車は青山御所に所蔵されており、ここで廣田精一部長自身が機能の 検査、前進・後退・停止等の試験をおこなった。フランス人テブネが 来日以来、日本に自動車は持ち込まれた形跡がない。そこで、高田商会 の廣田精一部長は、「日本の国土の上で最初に自動車を運転した日本人」 ということになる。
 翌日になって、次席の者がブレーキの検査をおこなった。この2日目の 走行試験は紀伊国坂で行なわれた。ところが、ブレーキとハンドルの操作 ミスから。この献納車は濠に転落してしまう。この2日目の運転者は汽車 の機関士だったともいわれている。濠から引き揚げた献納車は、幸いに して無傷。後日、皇太子の前で、“静かに運行しておめにかけた”由で ある。

作成:神戸学術事業会

(2007.06.11)

敏馬神社の宮司をつとめる花木直彦さん(1961年文卒)


 阪神電鉄神戸線の岩屋駅を下車、南へ300メートル程下る。 国道2号、阪神高速道路に面するところに敏馬(みぬめ)神社があ る。このあたりは神戸最古の港といわれている。神社は西暦201 年の創建と伝えられており、大化の改新(645年)の頃は「敏馬の 泊まり」といわれ、万葉歌人を始め多くの歌人が遊び賑わった。 国際港都神戸も、驚くほど古い歴史がある。
 万葉集にはこの地を詠んだ歌が11首ある。柿本人麻呂の「珠藻 刈る敏馬を過ぎて夏草の野島の埼(みさき)に船近づきぬ」は有名 。境内に歌碑がある。昭和初期まで、敏馬は白砂青松の景勝地だ った。 神戸大学の前身の神戸高商の学生達は、敏馬の浜でボート レースを楽しんだという。
 敏馬神社の宮司をつとめているのが花木直彦さん。1961年文学 部の卒業生だ。神社の住所は、神戸市灘区岩屋中町4-1-8。

【参考】「灘百選」のホームページ(写真も)
  http://www.city.kobe.jp/cityoffice/82/100sen/100kou.html

 なお、「灘百選」の“建物”の部門には神戸大学が登場している。

(2007.06.08)

山家悠紀夫前教授(1964年経卒)の新著『「痛み」はもうたくさんだ! 脱「構造改革」宣言 』




ご参考

 山家悠紀夫(やんべ・ゆきお、1964年経卒)さんの新著『 「痛み」はもうたくさんだ! 脱「構造改革」宣言 』が、かもが わ出版(京都)から刊行された。本書は、「かもがわCブックス」 シリーズの第10番目として出版されたもの。定価は1,800円+税。 山家さんは、旧第一銀行に入社、元銀行系シンクタンク(第一勧 銀総研)専務理事から神戸大学大学院経済学研究科教授に転じた。 教授退任後の現在は、「暮らしと経済研究室」を主宰している。
 本書のサブタイトルは“脱「構造改革」”。小泉内閣が指向し た新自由主義的な「構造改革」により、格差社会は予測されてい た。企業収益は良くなったが、そのしわ寄せは国民に来た。これ が本書の趣旨。その表れとして、非正社員の増加、生活保護世帯 の増加、貯蓄ゼロ世帯の増加等、本書の主張は具体的データに基 づいたものとなっている。以下は目次。

第1章 格差社会をもたらしたもの
第2章 「構造改革」とは何であるか
第3章 米英流の新自由主義政策とは
第4章 「小さな政府」も消費税増税もよくない
第5章 「貯蓄」を「投資」に変えるべきか
第6章 「日本21世紀ビジョン」を読む
第7章 格差社会をこえて

なお、本書は5月16日付で社団法人日本図書館協会選定図書に選ば れた。

(2007.06.07)

大正銀行灘支店が、惜しまれつつ取り壊し-足立裕司教授(工)がコメント


 阪神電鉄大石駅近くにあった大正銀行灘支店(神戸市灘区 鹿ノ下通3)をご存知だろうか。この建物は、戦前期に建築され たもの。玄関のギリシャ古典建築風の石柱に特徴がある。大正 銀行灘支店は5月25日、老朽化を理由に営業を終えた。土地・ 建物の売却後、取り壊される見通しで、地域に親しまれた近代 建築の消滅を惜しむ声が上がっている。
 建物は1936(昭和11)年、旧三和銀行大石川支店として完成し た。その後、1976年に大正相互銀行(現・大正銀行)となる。鉄 筋コンクリート二階建てで、阪神大水害に耐え、戦時中の空襲 にも遭わなかった。阪神・淡路大震災では屋上の煙突が倒れた が、本体への影響はなかったそうだ。
 近代化遺産に詳しい神戸大大学院の足立裕司教授(工、建築学 )は「明治から続いた古典様式主義の最終期に建てられた貴重な 建築物」と、大正銀行灘支店を評価する(5月24日付神戸新聞)。

左は、「デジカメ写真缶‖神戸レトロ」(下記URL)から
http://sano567.web.infoseek.co.jp/HYOUGORETORO/

(2007.06.06)

ロニー・アレキサンダー教授(国際協力)が絵本『ポーポキ、平和って、なに色?』を刊行




ご参考

 神戸大学大学院国際協力科ロニー・アレキサンダー教授が、 亡くなった愛猫ポーポキ(ハワイ語で猫)を主人公にして、「平和 」を考える絵本『ポーポキ、平和って、なに色?』(エピック)を刊 行した。定価は1,500円 (税込)。
 アレキサンダー教授は「平和は与えられるものではなく、一人 一人が作っていくもの。平和になるための行動を起こしてほしい 」と絵本に込めた願いを語っている(5月24日付毎日新聞)。

【参考】神戸大学ホームページ
http://www.kobe-u.ac.jp/info/book/0705_02.htm

(2007.06.05)

神戸大学クラブ(KUC)旅行同好会、「申込締切」迫る

 神戸大学クラブ(KUC)旅行同好会(神戸)は、毎年海外旅行を行っ ている。今年はその9回目。8月末からスイスへ行く。今回はKUCはも ちろん、大阪凌霜クラブや東京凌霜クラブの会員にも、参加を呼びか けている。締切は6月15日。全学部卒業生を対象とする。例年、夫妻 での参加も多い。現在も参加受付中。以下は、その概要。

第9回KUC海外親睦旅行-スイスハイライト-
“アルプス3大名峰と氷河特急” 8日間の旅
アルプス最高峰のモンブランをはじめマッターホルン・ユングフラウ ・アイガーなどアルプスを代表する名山の観光に加えて、世界遺産の 街ベルンやルッツエルンも訪れる。

委託団体   神戸大学クラブ「KUC旅行同好会」
企画実施   日本通運(株)神戸旅行支店
日  程   8月27日(月)〜9月3日(月)の8日間
費  用   国際線 エコノミー席利用(氷河特急は1等車利用)
       (A)  412,000円 (10〜14人)  “全食事つき・OP料なし”
       (B)  398,000円 (15人〜)
       (他に空港税・燃料サーチャージ・渡航手数料など30,000円余要)
       ホテルは2人1部屋利用 1人部屋利用追加代金63,000円
       添乗員付き。ホテルはスーペリア(4星)以上

問合わせ・申し込みは電話かFAXで下記へ(締切6月15日)
なお、日程など詳細は、希望者に送付する。
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日通旅行神戸支店(担当 嶋、歓峯(ヨシミネ))
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昨年は、9月に「ロシア・エストニアを訪ねて9日間」の旅を実施。20余 名が参加した。夫妻での参加者も多かった。

(2007.06.04)

バンドー化学初の技術系社長に就任する谷 和義さん(1976年工卒)

 伝動ベルト大手のバンドー化学の社長に、6月22日付で谷 和義 取締役が就任する。谷新社長は、1976年工学部システム工学科卒(第1 回生)、バンドー化学に入社。2004年に取締役に就任した。同社で初 めての技術系出身の社長(3月29日付各紙)。
 バンドー化学は技術系の人材育成に関してユニークな社内制度を設 けている。今般、社内に「バンドー技術塾」を開設した。製品開発や 生産技術開発を促進するのが狙い。池村征四郎専務が塾長に就任して 基礎技術からアプリケーション技術まで、それぞれのレベルに応じて 教育する。まず技術系の新入社員を入社後6ヶ月の間、「バンドー技 術塾」で教育し、その後に実際の職場に配属することにしている(5月 17日付日経産業新聞)。
 「人材育成の強化」を重要な経営課題に位置づける同社は、2003年 度に将来の幹部候補生を対象にした「バンドー経営学校」を創設して いる。2004年度には海外展開に対応できる人材の養成を目的とした「 グローバル・ビジネススクール」を、そして2005年度には次世代の生 産部門の管理監督者を養成する「ものづくり塾」を開設した。2006年 度の場合、合計で約60人の社員が受講している(同)。

 バンドー化学のホームページから

(2007.06.01)

地主敏樹教授(経)が『人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか』の書評を寄稿




ご参考

 地主敏樹教授(経)が、水野和夫著『人々はなぜグローバル経済 の本質を見誤るのか』の書評を寄稿している(5月8日付日本経済新聞 )。この本の著者である水野和夫氏は、三菱UFJ証券参与・チーフエコ ノミスト。同書の出版元は日本経済新聞社で、定価は2,200円。以下 は書評の概要である。
 本書の中で著者は、豊富なデータを駆使して「覆される戦後経済の 常識」、「重層的に二極化する世界経済」、「長期循環の超長期化と 短期循環の超短期化」など興味深い諸現象を抽出している。その上で 、標準的な経済学の「成長の収斂仮説」からウォーラーステインの「 世界システム論」、柄谷行人の「近代日本の転倒性」に至るまで実に 様々なアイディアを活用しながら、それらの現象をつなぎ合わせ、独 自の解釈を加えていく。その壮大な構成力には圧倒される。
 地主教授は、本書の総括として「個々の分析には問題点もあるし、 強引な仮説も散見され、陰謀説のような叙述には当惑させられる」と しながらも、「標準的な経済学が見失いがちな大局観を呈示する試み は大いに評価したい」と結んでいる。

(2007.05.31)

米国の大学練習船が寄港、神戸大学生と交流

 米国カリフォルニア州立海事大学の練習船「ゴールデンベア 」号(1万2500d)が5月17日、神戸港に寄港した。同大学の練習船 の神戸港寄港は先代の「ゴールデンベア」号以来20年ぶり。神戸 港第4突堤では、歓迎セレモニーが行われ、神戸港振興協会のマリ ンメイトから花束が贈られた。
 練習船には学生や教員約300人が乗船し、先月28日に訓練航海へ 出航した。ダニエル・ワインストック船長は「温かいおもてなしを ありがとう」と挨拶した。
 学生たちは学術提携を結ぶ神戸大海事科学部の学生たちと交流す る。また、母港のあるバレホ市と姉妹都市提携をしている明石市も 訪ねる。神戸港は20日に出航。6月まで訓練航海を続ける(5月18日 付毎日紙ほか各紙)。

 神戸市みなと総局みなと振興部振興課のホームページから

(2007.05.30)

偉大な教育者東井義雄さん(姫路師範卒業生)

 東京神田・御茶ノ水のタウン誌「本の街」5月号(通巻319号) に、神戸大学発達科学部の前身校のひとつである姫路師範の卒業生 で小学校の教員、校長をつとめた東井義雄さん(1912−1991)に関す る記事が出ていた。
 「人間にくずはない、人生にむだはない」。兵庫県但東町(現豊 岡市)出身の教育者東井義雄先生は、ひたすらに命の根を培う教育 を凛として貫き通した。この4月18日は東井さんの17回忌。3月10 日東光寺にて法要と偲ぶ会を行い、午後から東井義雄賞「いのちの ことば」入賞者発表会と記念講演(講師森村誠一氏)が開催された。 東京神田で神田雑学大学理事をつとめる吉田源司さんは、10年年来 の念願が叶って、これらの会合に初めて出席した。
 そのときの印象記が、「本の街」に掲載されたもの。東井義雄さ んが生まれたのが但東町である。「コウノトリが舞い飛ぶ自然の豊 かなこの地に安らぎと感動があり、日本の原風景を見出す」と、こ の地を訪れた吉田さんは描写している。
 へき地で綴り方教育につとめ『村を育てる学力』等の著書がある 東井義雄さんは、広島大学からぺスタロッチ賞を贈られた。また、 兵庫教育大学講師をつとめ、神戸新聞平和文化賞を受賞した。豊岡 市には東井義雄記念館が設置されている。連絡先は下記のとおり。

〒668-0393 兵庫県豊岡市但東町出合150 (但東総合支所隣)
TEL:0796-54-1020  FAX:0796-54-1025
E-mail:toui-kinenkan@city.toyooka.lg.jp

【参考】東井義雄記念館ホームページ
  http://www3.city.toyooka.lg.jp/toui-kinenkan/index.html

(2007.05.29)

拓殖大学絹巻康史教授(1959年法卒)監修・編著の新刊『国際商取引事典』




ご参考

 拓殖大学絹巻康史教授(1959年法卒)が監修・編著した『国際 商取引事典』(中央経済社、4,200円+税)が刊行された。執筆者は 監修者の絹巻康史教授を含め25名。テーマが実務分野を含むため、 大学教授のみならず商社、金融機関、損害保険会社の現役、OBが 執筆者に名を連ねている。また、神戸大学教授、卒業生、大学院生 数人も参画している。
 絹巻教授は神戸大学卒業後丸紅に入社、1996年まで在籍する。ア メリカ会社副社長、イラン会社社長を歴任するなど商社の最前線で 活躍した。絹巻教授は神戸大学講師をつとめ、また国際商取引学会 会長の職にある。巻末には国際商取引年表、略語一覧、欧文索引等 各種付録があり、読者に親切。

(2007.05.28)

【連載読物】渋沢栄一翁(子爵)と神戸高商(その2)

 渋沢栄一翁は、数次にわたり神戸高商を訪れている。最初神戸 高商来訪は1906年。以後1910年、1911年と続く。第3回目の講演内容 については、神戸高商学友会報第50号(1911年)にその概要が掲載さ れている(『凌霜百年』(2000年、凌霜会)に再録)。その際、渋沢翁 は神戸高商の学生にむかって「本校は幸い良校長のご指導の下に年一 年と拡張せられ又十分行き届いた教育を施されますのは真に結構なこ とであります」と語りかけている。この“良校長”というのは水島銕 也校長を指すことは、いうまでもない。ちなみに、水島校長の前職は 東京高商教授であり、渋沢栄一翁との交流は、その当時からあったも のと推測される。
 渋沢栄一翁と神戸高商に関しては、次のような話題がある。神戸高 商対東京高商の柔道部の対抗戦の第一回は1916年(大正5年)に、東京 高商の講堂で開催された。この日は来賓として渋沢翁、加納治五郎師 範もつめかけた。両軍の大将同士の決戦で、堀部(神戸高商)は尾高( 東京高商)を破り勝利を飾った。この尾高選手は、渋沢翁の孫(父が渋 沢男爵の女婿)にあたる。尾高選手の落ちた場所が渋沢男爵と尾高選手 の父の席から2-3尺のところであった。「孫が落ちた」というので、渋 沢翁は驚いて帰宅したと伝えられている(『神戸大学柔道部回顧録 戦 前・戦中編』1985年神戸大学柔道部後援会)。

〔完〕

 渋沢栄一記念財団(http://www.shibusawa.or.jp/eiichi/index.html)ホームページから

作成:神戸学術事業会

(2007.05.25)

【連載読物】渋沢栄一翁(子爵)と神戸高商(その1)

 第一国立銀行、王子製紙の設立など黎明期の日本に於ける資本 主義の基礎を築いた渋沢栄一翁(子爵)は、日本における経済学や商 業教育の基礎を築くという教育面での貢献も大きく、一橋大学の前 身校である東京高商の創設にも関与している。この東京高商から枝 分かれして1902年(明治35年)に設立されたのが、神戸大学の前身校 である神戸高商である。
 渋沢栄一翁は、神戸高商とも縁が深い。神戸大学六甲台講堂前に ある水島銕也初代神戸高商校長の胸像。その台座の文字は渋沢翁の 書である。また、大学院経済学研究科事務長室には、渋沢翁の扁額 が掲げられている。ここはかつて神戸大学学長室として使用されて いたエリア。額の署名は「青淵」(渋沢翁の号)となっている。年号 は「壬戌」(1922年(大正11年))と読み取れる。この扁額が、ここに ある背景等については、今のところ不明である。

 神戸高商の設立間もない1906年(明治39年)、朝鮮半島訪問後 の帰路、渋沢翁は神戸高商を訪れ学生を対象に講演、朝鮮の印象を ストレートに語った。そのことは渋沢記念財団刊の「青淵」(2007 年4月)に掲載された島田昌和「渋沢の学術認識と「論語」」に言及 されている。

作成:神戸学術事業会

(2007.05.24)

神戸大学教授、留学生が三井ボランティアネットワーク事業団と交流

 三井ボランティアネットワーク事業団(三井V-Net)が発行す る「ニュースレター」Vol.35に、神戸大学開催された交流会に関 するニュースが掲載されている。
 2月28日(水)、神戸大学留学生センターで留学生、ボランティア 、大学関係者、三井V-Netスタッフによる交流会が開催された。こ の会合は今回で3回目。35名が参加した。開会にあたり留学生セン ター長の中西泰洋教授から挨拶があった。以下は、その概要。
 「神戸大学には1,000人近い留学生がいる。留学生センターは日 本語教育と相談指導を中心に留学生と関わっている。しかし、大学 で出来ることは限られている。留学生が修得した日本語を使ってい ろいろな日本人たちと交流したい。このことは以前から考えていた 。大学としては、そのような場を積極的に提供することが難しいこ ともあり、三井V-Netには本当にお世話になっている。」
 なお、「ニュースレター」Vol.35には、のメンバー岡洪さん(東 レOB)と神戸大学大学院博士課程に在籍する付馨さん(中国・瀋陽 出身)との交流、原謙三(三井住友海上OB、中国・天津で生まれ小 学校3年生までを過ごしたという縁がある)さんと神戸大学工学部 修士課程で学ぶ呉漢夫さん(中国・柳州市出身)との交流の模様が 報告されている。
 また、スリランカから神戸大学に来た留学生のナンディタさん (夫)・ランカさん(妻)が、三井V-Netの熊谷克己さんにお世話に なったという体験記を寄せていた。

(2007.05.23)

塩崎賢明教授(工)他編『災害復興ガイド』刊行される




ご参考

 塩崎賢明教授(工)他2名編の『災害復興ガイド 日本と世界 の経験に学ぶ』が、クリエイツかもがわ(本社:京都)から刊行さ れた。定価は2,000円+税。
 本書は兵庫県震災復興研究センター『災害復興ガイド』編集委員 会のメンバー23名が執筆している。編者は次の3名、災害と復興に 関して多面的なアプローチを行っているのが本書の特色。

○塩崎賢明(しおざき よしみつ)神戸大工学部教授、兵庫県震災 復興研究センター代表理事、専門は都市計画・住宅政策。
○西川榮一(にしかわ えいいち)神戸商船大学名誉教授、兵庫県 震災復興研究センター代表理事、専門は交通機関・環境工学。
○出口俊一(でぐち としかず)兵庫県震災復興研究センター事務局 長、専門は人権教育論。

 日本国内でも、また海外でも地震・風水害等の災害は規模も回数 も増してきている。目の前にある災害に対してどう立ち向かうのか 、確実に迫っている災害に対してどう備えるのかが、今、鋭く問わ れているといえよう。災害による被害の根絶はできない。しかし、 低減はできる。そのための取り組みが「減災」である。
 政府の減災戦略では、東海地震や東南海・南海地震の予想される 被害を半分に減らすことが今後10年間の目標となっている。その手 段は、主に住宅の耐震化と津波避難で、被災後の復興についての計 画はない。しかし、実は生き延びた人々にとって、災害が去ってか ら長期にわたって死に物狂いの苦労が控えている。現に阪神・淡路 大震災の際にも、直接の難を逃れたあとに、1,561人もの人々が不 幸な死を遂げた。
 本書は、阪神・淡路大震災のみならず、雲仙・普賢岳噴火災害、 新潟県中越大震災、台風23号災害、インドネシア・ジャワ島中部地 震等々国内外のさまざまな災害復興の実態を集約している。災害に は多様な種類があり、復興も様々である。本書では、来るべき災害 の発生・緊急対応に備えるだけでなく、その後の復興に備えるヒン トも収録している。例えば、復興におけるボランティアの役割、義 捐金をどう考えるか、災害廃棄物と環境保全型まちづくり等の課題 について実体験を踏まえながら検討を深めている。

(2007.05.22)

健康診断を国民の義務に、金井寿宏教授(営)

 日経紙の「領空侵犯」は、専門家が自分の専門外の領域で 発言する人気コラム。4月30日付では、金井寿宏教授(営)が登 場した。金井教授は健康診断を国民の義務にすべきだと主張する 。企業や学校では健康診断はほとんど義務化されているが、自営 業者や専業主婦は健康診断を受ける機会が少ない。質の高い国作 りのために国はもっと健康管理に注意を払うべきだ。これが金井 教授の主張の趣旨。
 統計的に証明されているわけではないが、予防に力を入れれば 、長い目で見て、医療費節減にもつながるはず。企業は自分たち にとって良いことはいち早く取り入れる。そこで、「企業内に CHO(Chief Health Officer)を置くことは真剣に考えても良い」 というユニークな提案も出ていた。

(2007.05.21)

神戸大にバーチャルミュージアム、「旧制姫路高等学校 物理実験機器コレクション」を素材に

 神戸大学には、百有余年歴史の過程で蓄積されてきた貴重 な歴史的学術資料のコレクションが数多くある。 しかし、その 殆どが、これまで人の目に触れることがなかった。神戸大学百年 史編集室では、 資料を公開・活用するひとつのケースとして、 「旧制姫路高等学校 物理実験機器コレクション」を素材にバー チャルミュージアム(仮想展示室)を作成し、神戸大学のホーム ページで公開することとした。
 人知れず学内に埋もれがちな神戸大学の「知の遺産」。これら を掘り起こし、Web上で公開することによって、前身校を含む神 戸大学の“知の歩み”を広く社会に紹介したい。このような百年 史編集室の思いが実現した。国際的な要望にも対応するために、 英語バージョンのコンテンツも併設し、日本語・英語の表示切り 換えも可能。
 旧制姫路高等学校は、神戸大学の前身校の一つ。兵庫県内で唯 一の旧制高等学校である。1923(大正12)年に設置され、戦後の 教育改革により1950(昭和25)年3月、その26年の歴史に幕を閉じ た。ただし、その校舎は新制神戸大学姫路分校として戦後の一時 期まで使用されていた。また、旧制姫路高等学校の教官の多くは 神戸大学の教養課程(→教養部→国際文化学部)、文理学部(→文学 部、理学部)で教鞭をとることになった。
 この姫路高等学校で購入・使用された物理実験機器は、神戸大 学の姫路分校、教養部に受け継がれ、現在約300点が大学教育推 進機構全学共通教育部物理学教育部会の管理のもとに国際文化学 部・大学教育推進機構学舎の一室で保管されている。この物理実 験機器コレクションは、物理実験の授業で使用された機器と、教 官の研究用と思われる機器から成っており、当時の物理学教育の 実態を知る上で貴重な史料となっている。
 このコレクションに詳細な解説(執筆は福田行男名誉教授)を加 え、実験の様子をアニメーションや動画で再現した。さらに旧制 姫路高等学校の物理学教育についての史料や考察を交えて、当時 の状況を複合的・視覚的に再現するバーチャルミュージアムがで きあがったもの。このニュースは朝日(兵庫版)、産経(神戸版)、 神戸等各紙で報道された。

旧制姫路高等学校物理実験機器コレクションのバーチャルミュージアムURL
 http://www.kobe-u.ac.jp/info/history/virtual-museum/index.html

(2007.05.17)

20日の「芋たこ」スペシャルは神戸大コンビが演出&語り




ご参考

 この春まで半年間放送された、NHKの朝のテレビ小説 「芋たこなんきん」の特別総集編が、5月20日(日)午後2時 から放送される。語りは住田功一アナ(1983年経営卒)、演 出は菓子浩ディレクター(1993年経営卒)の神戸大コンビだ。
 「芋たこなんきん 思い出スペシャル」と題して放送され る今回の総集編は、名場面集だけでなく、原案・田辺聖子さ んの自宅を訪れた住田アナのインタビューも。さらに、舞台 である大阪と奄美大島を、ドラマ出演者の小西美帆さんと岩 本多代さん、徳永隆役の土井洋輝くんが旅する。そんなドキ ュメンタリー部分もあって、「芋たこ」ファンにはたまらな い構成。
 菓子ディレクターは、約10人のディレクターが週代わりで 担当した「芋たこなんきん」演出陣の一人。1月下旬の、天童 よしみさん扮する、売れない漫才師が、花岡町子になりすまし て寸借詐欺まがいの行動をする、という週の演出を担当した。 今回は、放送開始すぐの「みどころスペシャル」に続いての、 2本目のスペシャル編の担当だ。住田アナは、朝ドラ第76作品 目の本編に続きこのスペシャル編でもナレーターを担当する。
 朝ドラの「語り」は、俳優が担当することが多く、同局男性 アナの担当は意外に少ない。住田アナは、1962年(昭和37年)の 第2作「あしたの風」の竹内三郎アナ以来10人目。最近では、 1997年(平成9年)放送の第56作「あぐり」の堀尾正明アナ以来、 9年ぶりの登板だった。ちなみに、女性アナは初登場が1989年( 平成元年)の第42作「青春家族」の杉浦圭子アナ。最近では、 2005年(平成17年)の第72作「ファイト」の柴田祐規子アナが9 人目だ。

「芋たこなんきん 思い出スペシャル」の放送は、5月20日(日 )総合テレビ、午後2:00〜3:49の1時間50分のスペシャル枠。

左は、田辺 聖子著(長川 千佳子 脚本)『連続テレビ小説 芋た こなんきん』2006年、日本放送出版協会、定価は1,050円(税込)

(2007.05.16)

読売ライフ(阪神版)に口笛文庫(古書店)が登場

 読売新聞読者用のPR誌「読売ライフ(阪神版)」4月号 に、「神戸の街の古本屋さん」というタイトルの記事が出て いる。トンカ堂(元町)、勉強堂(春日野道)と並んで六甲(阪 急六甲とJR六甲道の間)の口笛文庫が登場している。入り口 に「古本とジャズ」と小さく書かれた口笛文庫は、おしゃれ な古本屋といえよう。
 代表の尾内純さん(1997年国際文化卒)は30歳と若い。店 内を流れるジャズ。外国の絵本やCDが並ぶ店内は明るく、 女性客も多い。

口笛文庫正面入口

住所 〒657-0051 神戸市灘区八幡町 1-3-6
電話 078-843-3814

【参考】トピックス(2006.11.29付)新刊書『神戸の古本力』から
 http://home.kobe-u.com/tokyo/topics/topics032.html#2006.11.29

(2007.05.15)

人間発達環境学研究科健康科学研究会編『基礎としての健康科学』刊行




ご参考

 神戸大学大学院人間発達環境学研究科健康科学研究 会編『基礎としての健康科学』が、大修館書店から刊行 された。定価は1,800円+税。執筆は石川哲也教授をはじ めとする人間発達環境学研究科の教授、准教授たち計6名 があたる。図表、写真が随所に配され、理解を助ける。
 今日では、個々人がとる日常の行動や思考形式が、そ の健康レベルを強く規定していることが明らかになった。 そこで、あなた任せ、医者任せの健康ではなく、「自立し た健康観」または「人生観」を持つことが要求されるよう になった。本書は、健康とは何かという根源的問題にはじ まり、ライフスタイル、環境、ライフサイクル、運動とい った多面的な側面から健康にスポットライトを当てている 。
 巻末には索引が用意されている。一気飲み、細菌性食中 毒、メタボリックシンドローム、老人保健法等のキーワー ドから本書を検索し活用する方法も取れる。

(2007.05.14)

窪田充見教授(法)の新著『不法行為法』




ご参考

 窪田充見(くぼた・あつみ)教授(法)の新著『不法 行為法』が、有斐閣から刊行された。全450頁で、定価 は3,200円。本書は、不法行為法を複数の原理を有する 複合的なルールのセットであると理解・整理し、不法行 為の用件を3つに分けて解説する。具体例を豊富に盛り 込んであるのが特色。事例研究として実際の判例を多く 取り上げている。初学者・法科大学院未修者にとって待 望のテキストだ。以下は、目次の概要。

第T部 不法行為総論
第U部 不法行為の成立要件
第V部 不法行為の効果
第W部 複数の賠償義務者をめぐる法律関係
第X部 消滅時効
第Y部 訴訟における不法行為

(2007.05.11)

東京教育大学福原麟太郎教授、定年直前に神戸大学で講義

 今から50年前の1957年に刊行された福原麟太郎編『 停年の設計』(有紀書房)という本がある。鈴木信太郎(東 京大学名誉教授、フランス文学)をはじめ各界の有識者が 自らの停年(定年)を語る。そのようなユニークな本だ。 この本の中に神戸大学のことがチラリと出ていた。以下 は、その部分の概要である。
 現在の筑波大学の前身だった東京教育大学。その東京教 育大学で英文学を講じていたのが福原麟太郎教授であった 。福原教授が定年退職の直前の1955年(昭和30年)2月、神 戸大学から集中講義を頼まれた。集中講義というのは、一 年分の講義を一週間ばかりでやってしまう方法である。そ のためには、毎日4時間ずつ、7日半で講義を片付けなけれ ばならない。
 定年直前ということで、元気を出して引きうけたものの 。毎日講義が終わって研究室へ引き上げると、そのあと30 分以上、そこへ坐り込んで、諸先生と雑談した上でなけれ ば、宿へ帰る元気が出ない。そんな状態だった。どうして そんなに疲れるのであろうといぶかしく思う。後で判明、 これが糖尿病にすでにかかっていたか、または前触れだっ たらしい。福原教授は、(定年後は)「くれぐれも糖尿病に 気をつけなさい」と読者に語りかける。

というわけで、福原教授(1894-1981)には身を削って神戸 大学で集中講義をしていただいた訳だ。当時講義を受けた 学生でなくても、「そうでしたか、有難うございました」 と、お礼を言いたくなってしまう。なお、そのころ神戸大 学文学部は御影(阪神電鉄北側)にあった。御影には、理学 部、教養課程もあった。新入生は、入学すると、御影、姫 路に分かれて学んだ時代である。

(2007.05.10)

人気俳優佐々木蔵之介さん(1992年農卒)を、月刊誌VISAが特集

 月刊誌VISAの5月号が写真入りで俳優・蔵之介さんを 4ページにわたりクローズアップしている。佐々木さんは NHK大河ドラマ「風林火山」の真田幸隆役として出演中。 神戸大学在学中から、劇団「ビスタチオ」に参加した。以 後、舞台、テレビ、映画などで大活躍。今一番売れている 俳優の一人だ。インタビューに答えて「売れているのは自 分が完璧ではないから。自分でもどんな風にでも演出され る素材でありたい」、「役に乗っかるのは容易ではなく、 いつも試行錯誤の連続」、「出来ることより出来ないこと を発見していくことが大切。出来ないことが見えれば、役 に広がりや深みが出てくる」と佐々木さんは語る。
 最近の出演作品は、前記「風林火山」のほか「間宮兄弟 」、「県庁の星」(映画)、「オードリー」、「白い巨塔 」、「離婚弁護士」、(テレビドラマ)、「私はだれでし ょう」(舞台)など。秋には、セルフプロデユースの演劇ユ ニット、「Team申」の第2弾となる二人芝居も予定してい る。

(2007.05.09)

國部克彦教授(営)の共著『環境経営・会計』




ご参考

 神戸大学国部克彦教授(営)、武蔵工業大学伊坪徳宏助 教授、高崎経済大学水口剛助教授共著の『環境経営・会計』 が、有斐閣から「アルマシリーズ」の一冊として刊行された 。定価は2,100円+税。
 地球環境と経済活動の両立。これは21世紀最大の課題とい えよう。本書は、環境経営を「企業の隅々にまで環境への意 識を浸透させた経営」と定義する。そのうえで、環境と経済 を結びつける手段としての会計システムを中心としながら、 環境経営の基本的な考え方から具体的な手法までを学ぶこと を目的とする。実際のの企業のケースを豊富に取り入れてい るのことも本書の特色である。富士通、東芝、新日本石油、 東京電力、リコー等多数の企業の固有名詞が出てくる。

(2007.05.08)

KUC旅行同好会、今年は8月末からスイスへ

 神戸大学クラブ(KUC)旅行同好会(神戸)では、毎年海外 旅行を行っている。今年はその9回目。8月末からスイスへ行 くことになった。今回はKUCはもちろん、大阪凌霜クラブや 東京凌霜クラブの会員にも、参加を呼びかけている。全学部 卒業生(夫妻)を対象とする。以下は、その概要。

第9回KUC海外親睦旅行 - スイスハイライト -
“アルプス3大名峰と氷河特急” 8日間の旅
アルプス最高峰のモンブランをはじめマッターホルン・ユング フラウ・アイガーなどアルプスを代表する名山の観光に加えて 、世界遺産の街ベルンやルッツエルンも訪れる。

委託団体 神戸大学クラブ「KUC旅行同好会」
企画実施 日本通運(株)神戸旅行支店
日  程 8月27日(月)〜9月3日(月)の8日間
費  用 国際線 エコノミー席利用(氷河特急は1等車利用)
     (A) 412,000円 (10〜14人) “全食事つき・OP料なし”
     (B) 398,000円 (15人〜)
      (他に空港税・燃料サーチャージ・渡航手数料など30,000円余要)
     ホテルは2人1部屋利用 1人部屋利用追加代金 63,000円
     添乗員付き。ホテルはスーペリア(4星)以上・最小催行人員10名

問合わせ・申し込みは電話かFAXで下記へ(締切6月15日)
なお、日程など詳細は、希望者に送付する。

KUC事務局(浪越(ナオ))
電話・FAX共通 078-334-1323
日通旅行神戸支店(担当 嶋、歓峯(ヨシミネ))
電話 078-252-4055
FAX  078-252-4088

なお、昨年は9月に「ロシア・エストニアを訪ねて9日間」の旅を 実施。20余名が参加し、夫妻での参加者も多かった。

(2007.05.07) 

橋野知子助教授の新著『経済発展と産地・市場・制度』




ご参考

 橋野知子助教授(経)の新著『経済発展と産地・市場・制度  明治期絹織物業の進化とダイナミズム』(MINERVA人文・社会 科学叢書119)が、ミネルヴァ書房から刊行された。定価は4,300 円+税。
 現在の日本の製造業が目指そうと模索しているテーマのひとつ に、“高付加価値製品を多品種少量生産するシステム”がある。 かつての日本に、そのようなシステムは存在していたか。この問 題意識のもとに橋野助教授(執筆等時、現准教授)は群馬県桐生の 絹織業、福井県羽二重を中心に歴史を探求する。戦前の工業学校 (現工業高校)の教育の実態、進学率等も視野に入れたユニークな 著作である。

(2007.05.02)

チップワンストップ高乗正行さんの「社長の言葉」

 フジサンケイビジネスアイ(3月19日付)に、チップワンスト ップ高乗正行(こうじょう まさゆき)さんのインタビューコラム 「社長の言葉」が掲載されている。インタビューは藤沢久美さん。 高乗さんは、以下のようにチップワンストップの経営を語ってい た。
 「ネット上で550万点もの半導体をそろえて、1個から販売して いる半導体のワンストップショップです。顧客のほとんどが法人。 企業の研究開発部門が、試作品などを作る際に必要な少量の半導体 の購入窓口を担っています・・・」。

(2007.05.01)

女子高生と女性科学者交流 理系進学をアドバイス 関西で初のイベント

 関西地域の女性科学者が女子高生向けに企画した交流イベン トが、兵庫県内で開かれた。大学の理系学部への進学を希望する女 子生徒を支援する取り組みで、これまでは首都圏で開かれることが 多かった。「首都圏以外の理系希望の女子にチャンスを」と企画さ れた、“初の試み”として注目される。
 このイベントの名称は「女子高生春の学校―ジュニア科学塾」。 1泊2日の合宿形式で行われた。神戸大や大阪大、京都大、奈良女子 大など関西地域の理工系学部や研究機関で働く女性科学者らが企画 し、大阪、岡山、兵庫などの高校32校から女子生徒73人が集まった 。企画した大阪大の北浜榮子(ひでこ)教授(高分子化学)は「女性科 学者による女子生徒向けの交流イベントは、関東で開かれることが 多く、関西地域の生徒には参加のチャンスが少ない」と指摘する。
 参加者は、初日に神戸大発達科学部(神戸市)の実験室で最先端の 科学実験を体験する。グループごとに女性科学者ら専門家が指導し 、絶対零度の値を測定したり、ブロッコリーの細胞からDNAを取り 出したりした。夜は兵庫県明石市内の宿泊施設に合宿し、同じ志望 の生徒たちが夢を語り合った。
 2日目の先輩科学者との交流会。苦手教科の克服法や理工系学部 受験の心得、また家庭や子育てと研究の両立などに関心が集まった 。4人の子供を育てながら、アモルファス材料の研究を続ける大阪 府立工業高専中谷敬子准教授は「私の学生時代は、身近に女性で理 系の先輩がいなかった。皆さんは目の前にいるのだから、何でも聞 いてどんどん吸収してください」と呼びかけた。以上は、4月10日 付読売新聞から。

(2007.04.27)

岩村昇元教授(医)の伝記が小学校教科書に




ご参考

 小学生用の国語教科書は5社の出版社から刊行されている。 三鷹市社会教育指導員である室谷幸吉氏の調査によると、伝記が 取り上げられた人物は全部で20人。うち11人が日本人である。そ の氏名は以下のとおりである。

 牧野富太郎
 山田耕筰
 豊田佐吉
 野口英世
 福沢諭吉
 ジョン万次郎
 宮沢賢治
 布田保之助(灌漑用水路の橋を工夫した庄屋)
 小林虎三(藩の人材養成につくした武士)
 志鷹光次郎(立山ガイド)
 岩村昇

 以上は、金森トシエ元読売新聞婦人部長の著書『笑って泣いて 歩いて書いた』(2006年、ドメス出版)のなかの「教科書の女性像 を考える」から知ったことである。金森トシエさんの言いたかっ たのは、上記11人の中に“女性が一人もいない”という点である 。それはさておき、このリストの11人目に岩村昇元神戸大学医学 部教授がリストアップされていることに注目したい。以下は、日 本経済新聞(2005年11月28日付)に掲載された、岩村元教授の訃報 の抄録である。

 岩村 昇氏(いわむら・のぼる=医師、元神戸大学教授)11月27 日、急性呼吸不全のため死去、78歳。広島で被爆した経験から医 療の道に進み、1962年から18年間ネパールで無医地区の巡回医療 などに携わり「ネパールの赤ひげ」と呼ばれた。帰国後の1981年 、アジア・南太平洋の若者を農業などで滞在研修させる財団法人 「PHD協会」を設立。1993年にアジアのノーベル賞といわれる「 マグサイサイ賞」を受賞した。

左の『友情の切手は、ヒマラヤのふもとへ―ネパールの岩村昇博 士 』(関連図書)
大西 伝一郎 ・ 有原 誠治 著、文渓堂、1,500円+税

(2007.04.26)

工学部システム工学科第1回生の同期会「いばらの会」の由来

 神戸大学工学部システム工学科の創設は1972年。全国に先駆け ての学科だったが、世間の理解は低く、従って、第1回生の就職は苦 労をした。これが同期会「いばらの会」命名の由来である。ところが 、1980年代に入るとメカトロ時代に入り、状況は一変した。
 旧システム工学科棟(現情報工学科棟)には、小さな石碑がある。 石碑には黒地の陶板が埋め込まれ、そこに白い文字で「神戸大学工学 部システム工学科」と銘記されている。これはシステム工学科20周年 にあたりたてられたもの。陶板を作製したのは、システム工学科第1 回生の谷口人士さん(富士通)の父上(陶芸家)だった。卒業記念に大学 に寄贈されたものであった。2枚あった陶板のうち一枚が学科の表札 として使用され、残ったもう一枚が石碑に埋め込まれたものである。
 以上は、神戸大学工学振興会発行の機関誌「KTC」(2007年3月)に 掲載された藤井進名誉教授(工学部情報知能工学科)の回想記の抄録で ある。藤井進名誉教授は現在上智大学教授をつとめられている。なお 、藤井進名誉教授の父上藤井茂氏(故人)も同じく神戸大学名誉教授 (経済学部)だ。国際経済学、貿易政策等の講義を聴いた卒業生も多い に違いない。

(2007.04.25)

フリージャーナリストの小林美希さん(2000年法卒)、AERAに登場

 小林美希さん(2000年法卒)は、ごく最近まで毎日新聞社発行 「エコノミスト」誌で若年労働者の過酷な労働条件改善に関して健 筆を振るっていたが、2月1日からはフリーの労働経済ジャーナリス トとして活躍中。現在発売中のAERA(2007年4月30日-5月7日合併増 大号)で、次の2本の原稿を寄稿している。

○できちゃった婚ではありません。「できたら婚」という選択

○ワーキングプア作らぬ子育て−心配しているだけでは始まらない

 「学生時代、AERAが大好きだった」という小林さん。初のAERAへ の寄稿の喜びを語っていた。なお、小林さんは影書房から初の著作 『ルポ正社員になりたい 娘・息子の悲惨な職場』(定価1,600円+ 税)を5月に刊行の予定。本書はエコノミストの“人気企画”をもと に一冊の本に纏めあげたものである。

右は、小林美希さんが華々しく活躍していた当時のエコノミスト誌の表紙

【参考】小林美希の取材日記
 http://blog.goo.ne.jp/shaoling-online/e/0bd0baecfe5097fe5eb2c07e038648bc

(2007.04.24)

山口弘之さん(1957年経卒)の新著『ロマンと感動 海外鉄道の旅』




ご参考

 山口弘之さんの新著『ロマンと感動 海外鉄道の旅』(創英社 /三省堂、定価1,800円+税)が刊行された。山口さんは、神戸大学 経済学部を卒業生(1957年)であるが、岡山県警本部長、皇宮警察本 部長等を歴任した元国家公務員(警察官僚)という異色の存在。山口 さんは公務員を辞めてから、時々夫婦で海外旅行を続けている。
 山口さんはパック旅行は利用しない。個人旅行に徹してきた。旅行 の目的が、その国の“鉄道に乗る”ことにあるからだ。好みに合った パック旅行を見つけることは不可能に近い。一方、個人旅行には、パ ック旅行では得られない“楽しみ”がある。行きたい国・地域を選び 旅程を考える。更に航空機、鉄道、ホテル等の手配を行なう。鉄道に ついては、どの駅からどの駅まで、どの列車を選ぶか。どの駅で途中 下車するか等の、きめ細かいスケヂュールを組み立てる。面倒かもし れないが「それ自体が楽しい」というもの。山口さんは、治安の悪い 国は避け、もっぱら北米と欧州の鉄道旅行に的を絞っている。
 本書ではフランス、スイス、イタリア、カナダ、北欧3国等の鉄道 旅行記が納められている。本書を読むことによって、読者は著者夫婦 とともに外国の鉄道を利用しつつ、楽しい旅行を追体験することがで きる。本書はそのような効果を持つ。本書の表紙や巻頭のグラビアペ ージに収録された写真の数々。これらは何れも美しい。表紙はロッキ ー山麓にあるジャスパー駅に停車中のカナディアン号の勇姿。背景の 緑の山、青い空、白い雲が列車を引き立てている。
 海外旅行には様々なトラブルや予想外れの事案が時々発生する。こ れら「負の記録」が、実は本書の特色であり、読者にとって有用な情 報となっている。例えば、フランスのホテルで、トラベラーズチェッ クが使用できないことが多くて困った(23ページ)。イタリアでは、日 本で発行されたガイドブックの記述が誤っていたため、スケジュール が狂ってしまった(119ページ)。また、カメラを盗まれたり、置き忘 れたりしたときの顛末も丁寧に記録されている。

(2007.04.23)

文学部地域連携センターから『水道筋周辺地域のむかし』刊行

 文学部地域連携センターが、『水道筋周辺地域のむかし』を 刊行した。本書の刊行は、神戸大学と包括協定を結んでいる神戸市 灘区の「神戸大学・灘区チャレンジ事業」の助成金の交付をうけて 実現したもの。 この事業助成は、主に灘区民を対象とした地域の 身近な課題の解決や地域の魅力向上に資する事業・活動(調査活動 を含む)を対象とする。 2006年度は、(1)地域の活性化に取り組む 活動、(2)子育てを活かしたまちづくりに取り組む活動が対象テー マとされていた。
 そこで、神戸大学文学部地域連携センターは、「歴史文化の掘り 起こしにより水道筋商店街の活性化に役立てる」という計画をたて 助成申請をおこない、昨年7月に採択された。 直後の8月から、水 道筋商店街の成立史のほか、周辺の六甲山や摩耶山と人々とのつな がり、灘目(なだめ)といわれる地域の人々の生活像や他者との交流 等を浮き彫りにしていく調査研究をすすめてきた。その成果の一部 が本冊子。内容は以下の通り。

第一章 六甲山と摩耶山のいま昔
第二章 山のめぐみにささえられたくらし
    ―水道筋周辺地域の山利用―
第三章 人と水のかかわり
    ―水道筋周辺地域の水利事情―
第四章 水道筋かいわいの商店街と市場

 同センターでは、本冊子の刊行が水道筋商店街やその周辺地域の 活性化に役立てたいと考えている。「本冊子希望者は、以下の要領で ご連絡ください(冊子価格無料)」と同センターでは呼びかけている。

詳細は、下記参照。
 http://www.kobe-u.ac.jp/info/book/0703_05.htm

(2007.04.20)

神戸大に「セブンイレブン」、関西の大学では初出店

 セブン―イレブン・ジャパンが4月9日、神戸大学六甲台第二 キャンパス内に「神戸大学工学部店」を出店した。同社が関西の大 学構内に店舗を構えるのは初めて。この日、新学期に合わせて全面 開業し、学生らでにぎわった。
 店舗は改装された神戸大学工学会館の一階部分。2500品目を扱う 。学生の需要に応えるため、四台のコピー機を設置したほか、通常 店舗よりも文具の品ぞろえを増やしているのが特徴。以上は4月10 日付神戸新聞から。

【参考】セブンイレブンジャパンのニュースリリース
   http://www.sej.co.jp/news/h19kami/040501.html

(2007.04.19)

大内伸哉教授(法)の新著『労働者代表法制に関する研究』




ご参考

 神戸法学双書の一冊として、大内伸哉(おおうち・しんや)教授 (法)の『労働者代表法制に関する研究』が、有斐閣から刊行された。 定価は4,800円+税。本書は、労働契約の締結や労働条件の決定に今 後重要な役割を果たすといわれている“労働者代表法制”について多 角的に考察した意欲的研究書である。まずは労働組合との違いを検討 し、次に従業員代表モデルを諸外国の例を参考に紹介、その上で今後 の活性化のための方策を検討している。
 神戸法学双書は、1963年9月にシリーズの最初の一冊八木弘著『株 式会社財団論』が刊行された。この本は、初版発行から40年以上を経 た今日でも、オンデマンド出版物として購入することができる(定価: 7,140円)。今般発行された大内教授の著書は、双書の34冊目となる。 これまで刊行された神戸法学双書のリストは『労働者代表法制に関す る研究』の巻末に掲示されている。

(2007.04.18)

話題を呼ぶ井上祐美子さん(1981年教卒)の新著『朱唇』




ご参考

 3月38日付日経紙夕刊書評欄(「エンジョイ読書」)で、文芸 評論家の縄田一男氏が井上祐美子さん(1981年教卒)の新著『朱唇』 (中央公論新社、1,600円)を“居住まいの良い一巻”と激賞(5ツ星 =「これを読まなくては損をする」というレベル)している。『朱唇 』は、中国(唐、宋、明、清と様々)の妓女たちを主人公にした短編 小説集。
 縄田一男氏は、本書を「推敲の余地のないほど完成された文体の持 つ、流麗かつ端正な魅力。そして収録作品が妓楼に働く妓女たちを主 人公としていながら、愛憎よりも彼女らの誰が相手であっても一歩も 譲らぬ凛とした生きざまを前面に押し出しているからではないのか」 と評する。

(2007.04.17)

脇田晴子さん(1956年文卒)、石川県立歴史博物館長に就任

 脇田晴子さん(1956年文卒)が、4月1日付で石川県立歴史博物 館長に就任した。脇田さんは文学部では国史を専攻、中世商業流通史 が専門の歴史学者(文学博士)であり、2005年には文化功労者として 表彰を受けた。また、石見銀山の世界遺産登録に主導的な役割を果し ていることでも広く知られている。
 昨年11月30日、神戸大学学友会東京支部木曜会(文学部担当)で、 脇田さんからは「相撲は何故女を拒否するか」のタイトルで講演して いただいている。

石川県立歴史博物館(旧金沢陸軍兵器支廠、国重要文化財)

(2007.04.11)

篠山市と神戸大学大学院農学研究科が、黒豆研究などで連携

 4月6日付神戸新聞に、篠山市と神戸大学大学院農学研究科が黒豆 研究などに関して連携した記事が掲載されている。
 篠山市と神戸大学大学院農学研究科は4月5日、黒豆研究や公開講座 などで連携する協定書に調印した。神戸大学は、既に小野市や朝来市な どとも協定を結んでいるが、堀尾尚志理事・副学長は産業振興やまちづ くりを含む包括的な協定は初めて。篠山市という生きた現場で教育と研 究を進めたい」と話した。
 同研究科はかつて同市内にあった兵庫農科大が前身。昨年2月から新 たな連携の検討を始め、7月に地域連携推進会議をつくるなど準備を行 ってきた。この日発表された計画では、黒豆研究プロジェクト/現地実 習の試行/公開講座やセミナーの開催―を本年度に予定している。酒井 隆明篠山市長は「特産を産業に結び付けることが必要。若い人に外から の目で市を見てもらい、活性化につながってほしい」と話した。

写真は佐山城址

(2007.04.13)

MID都市開発山本功社長(1967年経卒)、経営を語る

 4月5日付産経新聞「この人に聞く 関西経済」欄に、MID都市 開発山本功社長が登場、同社の経営を語っている。
 リゾート事業などへの過大投資で破綻した旧松下興産からビル管理 やマンション開発の優良事業を引き継いだMID都市開発(大阪市北区) 。1月末、再生資金を出した米ファンド、エートス出身の工藤英之社長 が副会長となり、元大和銀行(現りそな銀行)常務の山本功氏が社長に 就任した。以下は今後の経営戦略などについて語る山本社長の発言(抄 録)。
 MIDの資産は不動産投資信託(REIT)や私募ファンドで投資家資金を 導入して流動化し、管理などを受託してフィー(手数料)を収入を得て いる。REITなどへの商品提供を目的に不動産開発も積極的に行ってお り、安定成長できるという展望である。
 今後の業績予測については、福岡県久留米市のショッピングセンター が今年9月に完成予定。これは大手スーパー、イオングループのマック スバリュに賃貸する。来年春には大阪・北浜に新オフィスビルが完成す る。そのほか数件の開発案件を進めており、将来的にREITなどに提供 する。経常利益は、18年度に約35億円の見込みだが、20年度には約50 億円を目指す。

(2007.04.12)

恩師鈴木正二郎先生(1953年教卒)を語る、黒田東彦アジア開銀総裁

 4月4日の日経紙夕刊第1面のコラム「あすへの話題」で、黒田 東彦アジア開銀総裁が小学校時代の担任鈴木正二郎先生について語 っている。以下、その要旨。
 黒田総裁は小学校4年まで神戸で暮らし、小説『細雪』に登場す る神戸市立本山第二小学校(写真)に通った。その三、四年生のとき の担任が鈴木正二郎先生(1953年教卒)。神戸大学を卒業したての 青年教師で、休日に生徒と仁川に遊びに行ったり、神戸大の学園祭 に連れて行ってくれたりした。
 その後東京に移って鈴木先生とも音信不通になったが、1991年に 鈴木先生の定年退職記念パーテイがあり、駆けつけた。その日のこ とを「お互いが分からない私たちを一目見て直ちに、一人一人を名 前で呼んでいただいた。(中略)もっと驚いたのは、先生は数年後に 小学校を離れ、肢体不自由児の養護学校に移り、その後ずっと重度 重複障害児教育に携わられたということだった。愛情を持って手を 貸さない、という自立を促す教育の先駆者だったという」と黒田総 裁は語る。このコラムの最後は、「私は衝撃を受けながら、このよ うな先生によってこそ日本の教育は支えられたのだと感じた」と結 ばれていた。

写真は本山第二小学校同窓会ホームページ(http://homepage3.nifty.com/moto2shoudousoukai/)から

(2007.04.11)

神戸市中央区のレストランバー「MAY・HWA(メイ・ホワ)、開店から35周年

 3月21日付朝日新聞に「紹興酒片手に客と語らう」として、 レストランバー店主の焦梅華(チャオ・メイホワ)さんがクローズ アップされている。
 レコードから流れるスイング・ジャズ、家庭的な上海料理、どこ か異国の薫り漂う懐古的な店構え。神戸市中央区のレストランバー 「MAY・HWA(メイ・ホワ)」は今年、開店から35周年を迎えた。新 参の客も長年の常連も、多くが「誰にでも気取らない、神戸らしい 店」と通う。
 店主である焦梅華さんの母で、4年前に亡くなった田淑如さんは 1937年、中国での盧溝橋事件の直後に戦渦を逃れて船で神戸に渡っ た。日中国交正常化が調印された72年、母娘で繁華街・北野坂近く に店を構えた。50種類ほどあるメニューの中でも、母から受け継い だ豆腐入り水餃子や上海風焼きそばは特に評判だ。
 焦さんは1970年の大阪万博で通訳兼コンパニオンを務め、接客術 は一流。いくつか恋はしても、結婚はしなかった。「その代わり、 子供は100人育てたわ」と言うほど可愛がるのは、給仕を務めるア ルバイトたち。35年前から神戸大の男子学生が引き継ぎ、東証一部 上場企業の社長になった元学生もいる。さて、どなたでしょうか?
 阪神大震災の補修工事の借金もようやく返済。時折、カウンター を出て、紹興酒を片手に客と夜更けまで語らう。「死ぬまで、街の 文化サロンの『看板娘』でいたいわ。それが私の天職」と焦梅華さ んは語る。本当に、神戸らしい心温まる話題だ。
 午前1時まで開店し、ほぼ年中無休。ランチもある。同市中央区 中山手通2-18-9。tel:078-221-6380。

写真はMAY・HWAのホームページから

(2007.04.10)

和歌山大学小田章学長(1980年営修士修了)、「観光学」を語る




ご参考

 3月20日付読売新聞で、和歌山大学小田章学長(1980年営修士 修了)が、同大学の「観光学」を語っている。国立大学で「観光学 」を掲げるのは、山口大、琉球大に次ぎ3番目。しかし、和歌山大 学は学科レベルにとどまらず、1年後の学部昇格を視野に収めてい る。全入時代で危機感を強める地方大学のモデルとなり得るのか。 生き残りをかけ、壮大な実験に着手した小田章学長に展望を聞く。 そのような観点から記事は構成されている。
 和歌山大学観光学科では、1月の推薦入試で13人の定員に132人 が出願した。10.2倍と予想を上回る倍率。観光の分野では、観光 資源の発掘からマーケティング、宿泊、移動などまで様々な課題に 取り組める人材が求められている。また、知識だけでなくコミュニ ケーション能力、ホスピタリティ(もてなしの心)も必要。
 小田章学長(おだ・あきら)学長は大阪府の出身。神戸大経営学 部経営学科卒。2002年8月から学長。05年8月に再選。専門はドイ ツ経営学。

左は、大橋 昭一・小田 章・G.シャンツ 編著『日本的経営 とドイツ的経営』(1995年、千倉書房)

(2007.04.09)

ジャパンフォーカス青木正博代表取締役会長(1959年理卒)、事業を語る

 3月15日付医理産業新聞に、ジャパンフォーカス青木正博代表 取締役(1964年理卒)が登場、自らの人生を振り返りつつ“事業”を 語っている。青木さんは、大学卒業後安宅産業(総合商社)に勤務、 セールスエンジニアとして科学計測器、医療機器の輸入業務、販売 を担当した。1977年、安宅産業の伊藤忠商事への合併を機に退社。 眼科医療機器専門の輸入販売商社ジャパンフォーカスを創業した。 このジャパンフォーカスは、今年三十周年を迎える。
 ジャパンフォーカスと歩んだ30年を回顧して、青木会長は「世界 のトップメーカーと新しい器械を共同開発、常に新しく良い製品を 導入していく面とユーザーのニーズを的確に把握していく面の両面 が必要」と語る。また、自身の体験から「商社マンはを、人と人と の交わりそのもの。ある意味では外交官以上に日本の文化を紹介す る役割を果たしている」として、次のようなエピソードを披露する 。風呂敷を海外に持って行き、その機能(包む、畳む、結ぶ、折る) を具体的にやってみせる。これも日本文化の発信となる。また、海 外で吸収したことを日本に持ち帰ることもある。一方、青木会長の 特技である“手品”が、思いがけないコミュニケーション向上に役 に立つこともあった。
 なお、青木さんは姫路市の出身。「姫路を語る会」のメンバーで あり、昨年から「ひめじ観光大使」のを委嘱を受け、郷土の発展に も尽力している。

【参考】ジャパンフォーカスのホームページ
   http://www.japanfocus.co.jp/

(2007.04.05)

宮下規久朗助教授(文)の連載コラム「食事の至福」




ご参考

 日経紙朝刊最終面にある文化ページの名物コラム「絵画十選 」に宮下規久朗助教授が登場、「食事の至福」のタイトルのもと 食事をモチーフとした絵画を解説している。宮下助教授は昨年、 『カラバッジョ』でサントリー学芸賞を受賞したほか、『イタリ アバロック、美術と建築』、『食べる西洋美術史、最後の晩餐か ら読む』などヨーロッパ美術史の解説書を意欲的に世に送り出し ている。
 「食事の至福」の第1回目は3月2日付、マネの「草上の昼食」が とりあげられている。また、最終回は3月20日で、アンディ・ウォ ーフォル「キャンベル・スープ」という異色の作品で終わってい る。

左は、『食べる西洋美術史、最後の晩餐から読む』(光文社新書)

(2007.04.04)

神戸市副市長に、石井陽一建設局長(1972年工院修了)が内定

 矢田立郎・神戸市長は、3月20日市会にの石井陽一建設局長 (59)を新しい副市長(注)に選任する議案を提出、同意を受けた。 石井局長は「先輩助役と力を合わせ、震災復興の仕上げの時期に 技術職の立場から力を尽くしていきたい」と抱負を述べた。
 副市長に内定した石井局長は1972年に神戸大学大学院工学研究 科を修了後、神戸市に採用された。都市計画局、土木局、建設局 を経て昨年から建設局長。石井氏の選任について矢田市長は「ま ちづくりのため技術系の副市長を選任する必要がある」と説明。 石井氏は「魅力的で個性を生かしたまちづくり、デザイン都市の 具体化に尽くしたい。減災や防犯、バリアフリーなどに積極的に 取り組みたい」と語った(3月21日付産経)。

(注)「助役」という自治体のナンバー2の名称は、この4月から全 国的に廃止され、代わりに「副市長」等の新しい肩書きが誕生し ている。

(2007.04.03)

NPO「ごみじゃぱん」、簡易包装を買おうプロジェクトの結果発表




ご参考

 3月23日付神戸新聞によると、NPO法人「ごみじゃぱん」が 、簡易包装を買おうプロジェクトの結果を神戸大学で発表した。 産学官民が連携してごみの減量に取り組むことを目的とするのが 特定非営利活動法人(NPO法人)「ごみじゃぱん」。神戸市東灘区 の六甲アイランドで「簡易包装を買おうプロジェクト」を展開し た。その調査結果を3月22日に発表したもの。一ヵ月の社会実験 で、住民の環境問題への関心が高まるなどの成果が見られた。
 同プロジェクトは、2月1日〜28日、コープこうべ六甲アイラ ンド店で、詰め替えのコーヒーやみそ、洗剤など280種類の簡易 包装商品をパネルなどでPRした。また、街頭宣伝やチラシでも 「簡易包装の商品を買おう」と呼びかけた。同法人は「市民参加 の大実験として、楽しんでもらえるよう工夫した」という。
 発表では、小島理沙同NPO法人事務局長がスクリーンを使い、 環境問題に関心を持つ住民の割合が開始前の51%から60%に上昇 したことを紹介した。17種類の商品で調査したところ、簡易包装 を買う人が増え、六甲アイランド全体でごみが月7キログラム減っ たとの報告もあった。住民からは「簡易包装の種類を増やして」 「島内の全店舗で実施を」などの声が上がった。
 同法人理事長の石川雅紀・神戸大学(経)教授は「伝え方によっ て、環境問題に親近感が持てることが分かった。次回はもっと長 い期間、店舗を増やしてやりたい」と話していた。

左は、石川雅紀・竹内 憲司共訳『入門 廃棄物の経済学』(東洋経済新報社)

(2007.04.02)


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