|
活躍するOB 神戸大学トピックス バックナンバー
vol.33 (2007.01〜2007.03)
|
ご参考神戸大学文学部坂江渉講師の編著書『風土記からみる古代の 播磨』が、神戸新聞総合出版センターから刊行された。定価は1, 500円+税。
2005年、文学部地域連携センターと兵庫県新宮町(現たつの市 新宮町)との共同研究によって『播磨新宮町史』史料編T(古代・ 中世・近世)が刊行された。その際、古代史料の収集と編纂にあ たったメンバーは、風土記の史料的価値の高さに魅力を感じ、 町史刊行後も新しい仲間とともに「播磨国風土記研究会」を立ち 上げた。考察対象を播磨一国に広げた勉強会やフィールドワーク 等を続けてきた。その成果が本書である。「悲劇の美女伝承」「 神の落とし物」等の論考が40本以上。すべて読み切りの形をとっ ている。以下は目次。
第1章 「暮らしと衣食住」
第2章 「信仰と宗教」
第3章 「国土と自然環境」
第4章 「動植物とのかかわり」
第5章 「政治と社会」
第6章 「交通と地域間交流」
第7章 「ミナトと瀬戸内海」
総論 「播磨国風土記のあらまし」「播磨国風土記の成立と伝来」
執筆者は次の8名。井上勝博(元神戸大学講師)・今津勝紀(岡山 大学文学部助教授)・高橋明裕(立命館大学非常勤講師)・中林隆之 (大阪外国語大学非常勤講師)・古市晃(花園大学文学部講師)・松下 正和(神戸大学文学部助手)・毛利憲一(立命館大学COE推進機構ポス ドク研究員)・坂江渉 (神戸大学文学部講師)。
(2007.03.30)
ご参考評論家の荷宮和子(にみや・かずこ、法卒)さんが、朝日新聞 に連載の「サザエさんをさがして」(3月17日)で、小学生の男の子 の半ズボンをはかなくなったことに関してコメントしている。
股下数センチ、女子のホットパンツサイズの半ズボン。かつては 、漫画、アニメで小学生までの生きのいい男子を象徴する記号であ った。漫画サザエさんに登場するカツオも半ズボン姿。ところがい ま、男子の半ズボンが絶滅に等しい廃れかたをしている。この現実 を目のあたりにすると、その記号の地位の危うさに気をもまずには いられない。
漫画の目利きで“女・子供文化評論家”として知られる荷宮和子 さん(法卒 卒年不明)は、すでに前世紀末から失墜の兆候があった と断言する。
左は、荷宮和子さんの著書(中公新書ラクレ)
(2007.03.29)
ご参考神戸・元町通りにある海文堂書店。神戸大学で学生生活を 送った卒業生たちにとって、世代を問わず懐かしい本屋さんであ ろう。1914年(大正3年)の創業、海事図書の在庫と品揃えでは日 本一ということで、海運関係者のなかでは全国的にも知られた存 在だ。
この書店の店員平野義昌さんは、ユニークな人物。地元神戸新 聞やビジネス誌プレジデントに本の紹介文を寄稿している。平野 さんは、昨年12月、地元の出版社(みずのわ出版)から著書を刊行 した。タイトルは『本屋の眼』、定価は1,200円+税。文章、内 容ともに変わったタッチの本だ。同書には、野口武彦神戸大学名 誉教授の著書『江戸は燃えているか』(文藝春秋社)の紹介文が出 ている。この文は昨年の9月4日付プレジデント誌に掲載されたも の。
『本屋の眼』には、書店の裏側が描かれている。これが、本好 きな読者にとって面白い。時々、上司である店長も登場する。若 干からかわれたりもしている。でも、店長の福岡宏泰さんは、怒 ったりしないようだ。
海文堂書店では、兵庫県、神戸市など郷土関係の書棚が充実し ている。地元ゆかりの文学作品、郷土の歴史・自然科学、阪神淡 路大震災、地元出版社の出版物等である。また、月刊Caier(カイ エ)という広報紙を刊行している。前記『本屋の眼』の相当部分 は、このCaierのコラムからの採録である。
(2007.03.28)
イランからの留学生シリン・ネザマフイさん(女性)が日本語 で小説を書き、「留学生文学賞」を受賞した。シリンさんの作品 「サラム」は、アフガニスタン女性難民がテーマ。審査員一同の 満場一致で、最高の「留学生文学賞」の栄誉に輝いた。今回は9 ヶ国78編の応募があった。非漢字国からの受賞は初めて。
シリンは、日本に来て7年。神戸大学情報知能工学科で学んで いる。日本で発行されている日本語・英語のバイリンガル紙「ひ らながタイムズ」4月号では、「日本語で小説家を目指すイラン 美人」のタイトルのもと、2ページ、写真入で報道されている。
【参考】留学生文学賞ホームページ
http://www.ryu-bun.org/result/index.html
(2007.03.27)
ご参考『週刊朝日』に連載された作家重松清さんによるマスターズ 甲子園ルポが、今般朝日新聞社から単行本として出版された。定価 は1,500円+税。
高校時代の野球少年は、甲子園出場の夢を3年間でかなえること はできなかった。けれども、25年目で甲子園の土を踏んだ…。本 書では、作家・重松清さんが、全国のオヤジ球児たちの見果てぬ夢 「マスターズ甲子園」を密着ルポしている。この大会の運営に当た ったのは、マスターズ甲子園実行委員会。事務局は神戸大学発達科 学部の研究室にある。事務局長は、神戸大学発達科学部の長ヶ原誠 助教授。事務局を中心になって支えたのは、長ヶ原助教授の教え子 たちだ。彼等にとっては、「社会スポーツ」の生きた研究素材でも ある。
本書には昨年秋で3回目を数える大会の裏方として活躍するボラ ンティアたちのエピソードも織り込まれている。例えば、ブラスバ ンドは近隣の中学・高校の部員たちが参加した。
【参考】2006年12月19日付トピックス
http://www.kobe-u.net/kobe-u.com/topics/2006/12.html#061219
(2007.03.26)
2月23日付日経紙の「経済教室」に、忽那憲治教授(営)が寄稿 している。テーマは、経済活性化の担い手となる急成長企業の新規 開業を促す支援策のあり方。1995年から97年にかけて開業した企業 700社余のデータを調査した結果、以下のような結論を引き出して いる。
政府や地方公共団体からのものを含め、開業時の流動性制約を改 善するための資金提供だけの金融支援は効果が薄い。起業家の規模 拡大へのモチベーションが重要で、そのためには、コンサルテイン グなどを含む成長促進のためのサービス提供などが重要である。
(2007.03.23)
平田健一助教授(医)と石田達郎助手等が、動脈硬化にかかわる 善玉(HDL)コレステロールの量の調節に重要な酵素を突き止めた。善 玉コレステロールの量が少ないと動脈硬化が起きやすいが、体内で この酵素の量が多いほど善玉が減っていた。酵素の働きを抑える薬 ができれば治療や予防につながる可能性がある。
コレステロールには善玉と悪玉(LDL)がある。善玉が少なすぎたり 悪玉が多すぎたりすると動脈硬化が起こりやすい。以上の成果は日 本循環器学会で3月16日に発表される(3月15日付 日経夕刊)。
(2007.03.22)
ご参考漆嶋稔さん(1979年経)が翻訳した『中国の赤い富豪』(日経 BP社、1,980円)が、各方面で話題を呼んでいる。本書の原著者は イギリス人であるが、原著は中国語で書かれている。漆嶋さんは 、中国語から翻訳した。本書のテーマは、タイトルが示すように 、中国の富豪番付。急成長を遂げた中国の企業経営者の素顔を紹 介するとともに、著者(ルパート・フーゲワーフ)が作成した富豪 番付が中国社会に与えた影響の大きさも解説している。
以下は『中国の赤い富豪』に関する新聞・雑誌記事の例(掲載 日順)。
朝日新聞 読書欄 2月11日付
日経ビジネス 本-新刊の森欄 2月12日付
日本経済新聞 書評欄 3月18日付
週刊エコノミスト 書評欄 3月20日付
なお、エコノミスト誌の書評は、北海道大学渡辺浩平助教授に よるもの。神戸大学東京オフィスからの情報提供で掲載に至った。
(2007.03.20)
『日本サッカー史 1917−2006』(双葉社、定価2,000円)と いう本が、今年の1月に刊行された。著者はサッカーライターズ協 議会後藤健生理事(慶大卒)。この本には、戦前の御影師範(現神戸 大学発達科学部)が強かったことが記録されている。その御影師範 のサッカーを指導したのが東京高師(現筑波大学)出身の玉井幸助。 1909年(明治44年)に御影師範に赴任した。
関東大学サッカーリーグは1924年(大正13年)にスタート。早稲田 大学が優勝した。同年、神戸高商(現神戸大学)、関西大学、関西学 院大学の3校が「関西専門学校ア式蹴球連盟」を組織し、3校の対抗 戦を始めた。これが関西学生リーグに発展していった。
【参考】神戸大学サッカー部ホームページ
http://home.kobe-u.com/football/main.htm
(2007.03.19)
神戸大学キャンパスで、映画「ぼくの彼女はサイボーグ」の ロケが行なわれた。撮影があったのは、経済232教室、本館前庭、 アカデミア館1F食堂等。
神戸大学生約100名がエキストラとして参加した。この映画の 監督はクァク・ジェヨン、出演は小出恵介、綾瀬はるかほか。神戸 大学のロケでは竹中直人 桐谷健太も出演した。2008年夏に公開 予定となっている。
(2007.03.16)
西村修さん(1964年文卒)が、文藝春秋誌3月号の連載コラム 「棋士済々」欄に登場 している。この欄の執筆者は秋山賢司(囲 碁)さん。テーマは、西村さんが永らく続けている子供たちや老人 への囲碁の普及活動。
きっかけは5年前のこと。65歳の誕生日に、大阪の新聞社が主催 するプロ・アマ対抗戦で、若手有望プロの瀬戸大樹(当時四段)を 先で破り、賞金十万円を獲得したときのこと。西村さんはこれで 九路盤の囲碁セットを求め、地元兵庫県の小学校や幼稚園、老人 ホームに贈る妙案を思いつく。
厚手の紙とくりぬき式の石だから費用はそうかからない。反響 は大きかった。用意した一千セットは二週間でなくなる。新聞や 雑誌で紹介されると、各地の教育委員会などからの注文は飛躍的 にふえ、現在は二万五千セットを越えている。
「品切れですとはいえんから、こんな数になった。目標の三万 まであとわずかです。軽い気持ちで始めたこと。百贈って十人が やってくれればいいと思っています」と、西村さんは語る。贈り 先に碁を教える人がいれば問題はない。いない場合には教え方も 伝授する。“西村流囲碁入門法”は独特だ。四つ目殺ししか教え ないので、五分で卒業。技術よりもマナーを重視する。対局開始 のときは「お願いします」、終わったら「ありがとうございまし た」と必ず言うよう指導する。
最近は母校神戸大学OBを中心に、西村さんの活動を支援する ボランティアも現れている。西村さんのこれまでの努力は半端で はない。数百万円のお金もかかった計算になる。「なぜ?」とい う問いに、西村さんらしい答えが返ってきた。それは「アマチュ アの心意気です」というもの。
(2007.03.15)
3月9日(金)、大阪凌霜クラブにおいて、OB及び特別会員22名、 新入会員11名及び現役9名が参加、飛岡会長、岸本元部長、吉井新 部長、寺門新副部長の挨拶に続いて活動方針・予算審議・質疑応答 の後に池田東京支部長と北口監督から挨拶・報告がありました。
懇親会では青山総監、『サッカーとスポーツを支援する弁護士グ ループ〜Oh,Soccer(leagal Support Groupe For Football)』で活動 する高田OB(平成元年)、元Jリーガーで司法試験合格を果たした八十 OB(平成5年)、関学で教鞭をとられる新庄OB(昭和38年)から熱い激励 がありました。新入会員挨拶に続いて、1部、2部AB、3部ABCDの63 チームある関西学生サッカー連盟で2部Bから春秋2回のリーグ戦を 通して2部上位から1部を狙う現役からの頼もしい決意表明で盛り上 がりました。
(2007.03.14)
3月4日付毎日新聞のコラム「百黙一言」欄に同社大阪本社・ 藤原規洋経済部長(昭和54年法学部卒)が登場、大阪駅北側の「梅 田北ヤード」の開発計画について問題提起を行っている。
「梅田北ヤード」は、総面積24ヘクタール。大阪に残された最 後の一等地」と言われている。この地の開発計画は、大阪市が2004 年7月に基本計画を発表した。市と関西経済連合会などが「まち づくり推進機構」を策定し事業を進め、今年度内にも着工予定と されていた。ただし、いまだにその全体像が一向に見えていない。 また、具体的な姿も明らかになっていない。その間に大阪都心部で 地価が上昇する。数倍に跳ね上がったといわれる用地取得費を賄う ために“収益力の高い施設を”という考えがますます強まるだろう 。一方で梅田地区は、阪急百貨店の建て替え、大丸の増床、三越の 進出計画が相次ぐ。いずれも2011年の開業を目指している。その 結果、梅田全体の集客力の向上、大阪消費経済が活況となることが 期待されている。
藤原経済部長は、このような経済合理性を優先する風潮によって 、「世界に類例のない緑と水のあふれる都市」の理念が消え去って しまうのではないかと危惧する。この「梅田北ヤード」開発を快適 な町づくりの視点に立ち戻り、“森”をつくることを望みたいと提 唱する。緑が少なく潤いがないといわれる大阪中心部である。観光 やショッピングに訪れた人にとって快適な場所となることを期待し たいところだ。
藤原部長は、神戸大学応援団のOB会「翔鷹会」の会長。2005年4 月に神戸大学六甲台講堂で開催された応援団総部創立45周年記念式 典でホスト役をつとめた。
梅田北ヤード
(2007.03.13)
昨年、長野県で小、中学校の教員をつとめた山崎文麿さんの 著書『安曇野から』が出版された。この本は、山崎さんが教え子 達に送り続けたハガキ通信「安曇野から」を一冊の本に纏めたも の。ハガキ通信(月刊)は、山崎さんが退職した1979年にスタート 、昨年6月時点で324号に達した。
この『安曇野から』森信三元教授(教)の名が頻出する。山崎さ んは、1942年(昭和17年)に長野師範を卒業後、満州国の国民学校 に勤務した。その当時、森信三さんは満州建国大学で教鞭をとっ ており、その当時からのつながりが『安曇野から』の中にうかが われる。ハガキ通信「安曇野から」発足後も、森信三さんは存命 中であり、森さんからの便りの引用もある(例えば第112号)。
ところで、恩師山崎文麿先生の著作『安曇野から』を編纂した のは、手塚邦夫さん。手塚さんは松本深志高校から神戸大学経済 学部に学び、永らく東京商工会議所に勤務するという経歴。東京 凌霜クラブの常連メンバーの一人である。なお、『安曇野から』 の刊行委員会連絡先(電話)は、045-401-4357(手塚宅)。
【参考】ハガキ通信「安曇野から」のブログ
http://www.go.tvm.ne.jp/~aoki-k/hazama/main.html
(2007.03.12)
2月21日付東京新聞の「旅」欄に、赤澤信次郎記者(1944年 法卒)の備中(岡山)ルポが掲載されている。JR山陽線倉敷駅から 伯備線で北上すると、備中高梁駅がある。江戸時代、このあたり は備中松山藩と呼ばれた小さな藩。備中松山城(下の写真)は、 現存、標高420メートルの頂上あたりに優美な天守閣が現存する。
吹屋という町がある。ここは古くからの銅山の町。銅の副産物 のベンガラは、陶磁器の顔料や塗料、染料として使用されてきた 。ベンガラ産業は昭和40年代に廃れたが、かつての反映を伝える 商店や豪商の屋敷跡が今でも残っている。
この記事を書いた赤澤信次郎記者は、高梁高校から神戸大学に 進学、今は東京新聞の記者である。「旅」は、6段の大型記事。 写真が三枚と小さな地図。郷土の歴史・風土を東京都民に広く知 らせることができ、さぞ嬉しかったであろう。
(2007.03.09)
今春、国際協力研究科が、国際協力の専門家養成のため の新たな教育プログラムをスタートさせる。修士・博士両課 程を併せた5年計画でじっくり院生を育てる試み。発展途上 国などへの留学も組み込まれている。
名称は、「サンドイッチ・プログラム」。一年目に国際法 や現地調査法などの基礎を学び、その後、1、2年間留学。帰 国後、論文をまとめる。留学を真ん中にはさむのでこの名称 がついた。修士課程と博士課程の壁をなくし、修士課程時代 から博士課程の講義も受講できるよう、カリキュラムを工夫 している。
国際協力研究科が実施した「魅力ある大学院教育」に関するシンポジウム
(2007.03.08)
読売ウィークリー(週刊誌)の2月11日号に、塚本昌彦 教授(工)が登場している。塚本教授は、ウエアラブルコン ピューターの伝道師と呼ばれている。登場したのは「作っ てます!」欄。この欄は、「モノとモノを結びつけ、秩序 づけ、新しいなにかを生み出そうと奮闘する強い意志を持 つ人々」が連載で登場する。
一日中コンピューターをウエア、つまり着込む。塚本教授 のテーマは、“着ることが可能なコンピューターの研究”。 であり、これを世の中に普及させることだ。自らを研究サン プルとする目的から、通学中も、授業中も、食事中も頭部に HMD(ヘッド・マウンテッド・ディスプレー=コンピューター の画面を表示する装)、腰には小型コンピューターとキーボ ードを離さない。
見開き2ページの記事中には、神戸大関係者にはお馴染み の“HMDを装着した塚本教授”の大きな写真が出ている。
【参考】塚本教授のホームページ
http://www.research.kobe-u.ac.jp/eng-es2/
(2007.03.07)
ご参考昨年11月に93歳で亡くなった橋本万平名誉教授(教 養)の専門は物理学史であったが、古本に関する随筆家と しても有名だった。古本に関する月刊誌「日本古書通信」 の12月号の「訃報」欄には橋本名誉教授の名前がでてい る。それによると、橋本名誉教授の最初の寄稿は1962年 (昭和37年)9月号。そのときのタイトルは「電気ウナギ が催眠術に化けたこと」というものであった。
以後、「日本古書通信」に寄稿を続け、その数は100 回近くになった。橋本名誉教授の著書の数々『地震学事 始』、『計測の文化史』(朝日新聞社)とともに『素人学 者の古書探求』(東京堂出版)や古書豆本『時の本、時の 鐘』等も紹介されていた。
左は、橋本万平著『日本の時刻制度 増補版』(塙書房)
(2007.03.06)
ご参考NTT出版から刊行された金井壽宏教授(営)の著書『 働くみんなのモティベーション論 』は、売れ行き好評。 昨年10月に発行後すでに3刷が刊行されている。定価は 1,800円+税。
ニート、ひきこもり、希望格差社会等、年々社会問題化 が進む「仕事といきがい」の問題。これからの時代にあっ た「いい生き方」とは何か?それは、「創造」と「共同」 の両方を満たす働き方である。本書では、その対立しがち な両者を満たすための方法を代表的なモティベーション研 究、心理学の概念を通して紹介している。「期待理論」の プラスとマイナスの面を整理したうえで、「人はなぜ動く のか」「どのような欲求動機をもつのか」「どのようなプ ロセス(メカニズム)で人はがんばるのか」などの根本的な 問いに答えていく。
(2007.03.05)
2月22日付神戸新聞に、リステアHDの吉川稔副社長 (1989年農卒)が経営を語っている。これは2月20日に甲 南大学で開かれた就職セミナーでの講演からの記事。以 下は、その概要。
新しい服飾ブランドの店舗を作る際は、同業のアパレ ル各社にない異色の内容にするよう心がけている。まず 、雰囲気が大切である。神戸と東京にある専門店「リス テア」は、客単位が十万円とうちで一番高いが、外観は 真っ黒で、外から見ても何の店だか分からない。普通は 、なるべく多くの人に店に入ってもらうため、派手なデ ィスプレーで商品を見せ、呼び込もうとするものだが、 うちは逆。店内は照明を落として、緊張ある雰囲気にし た・・。
吉川さんは姫路市の生まれ。神戸大農学部を卒業後、 住友信託銀行、アパレル会社勤務を経て2000年に投資会 社を設立した。リステアへの投資をきっかけに2001年に 同社に入社。2005年から現職。
(2007.03.02)
2,3日に一度の人工透析が必要。そのような慢性 腎臓病患者を、災害時にどう支援するか。神戸大と透析 医らのグループは船で患者を被災地外に搬送する構想を 提唱しており、大阪湾で実証訓練を始めた。首都圏でも 同様の取り組みが行われ、福岡県は患者の携帯電話に必 要な情報をメール送信するシステムを導入している。
対策は徐々に進んでいるが、透析患者は全国に25万 7000人(2005年末)。年1万人近いペースで増えている。 「官民ともに取り組みはまだ不十分」との声もでている。
神戸大海事科学部の井上欣三教授(海事安全管理学)の グループと日本透析医会は、2004年に災害時に練習船「 深江丸」で患者を搬送する提携を結んだ。同医界は災害 時に医療機関が被災状況や患者受入の情報を交換するメ ーリングリスト「災害情報ネットワーク」を開設してお り、構想ではメールを井上教授らが大学構内のオペレー ションルームで傍受し、海上の搬送ルートを深江丸に指 示することになっている。以上は、2月17日付毎日新聞 から。
(2007.03.01)
ご参考1月23日付の日経紙「経済教室」欄で、経済学研究 科の小塩隆士(おしお・たかし)教授が高齢者層内の所得 再分配の重要性を説いている。以下は、その概要。
所得格差が話題になっている。若年層のニート、フリー ター問題にとどまらず、中年になっても定職に就けず、親 の年金にまで依存する層の形成も指摘されてきた。長期的 に拡大傾向にある日本の所得格差のかなりの部分は高齢化 で説明できる。これは、研究者たちのの共通認識。
年金は年齢階層間の所得移転である。今後大きな問題に なってくる高齢者層内の所得格差に対応するための再分配 政策も必要だ。税の仕組みを利用するなどの方法で、対応 の必要がある。
左は、小塩教授の著書「日本の所得分配―格差拡大と政策の役割」(東京大学出版会)
(2007.02.28)
ご参考ジャーナリストの梶山寿子(かじやま・すみこ、 1987年文卒)さんが、2月18日付朝日新聞の読書欄で、 パオロ・マッツァリーノ著『つっこみ力』(ちくま新書 )の書評を行なっている。書き出しから面白い。紹介し てみよう。「つっこみ力―関西人としてはどうも見過ご せないタイトルである・・」とある。読み進んでいくと 、「そんなアホな!」、「納豆でヤセるわけないやん! 」、「こんなイタリア人おるかいな!」と梶山さんは関 西弁を連発。魅力ある文体の書評である。今後もご活躍 願いたい。
『つっこみ力』を書いたのはパオロ・マッツァリーノ 。この著者はイタリア生まれの戯作者だという。確かに 「ほんまかいな」と疑いたくなる。タイトルも風変わり 。そんなわけで、書評も少々変わっている。テレビだけ ではなく、“活字媒体の雄”である新聞までが関西弁に 染まり始めたようだ。それも、ええやんか。
左は、梶山さんが昨年刊行した著書『雑草魂 石川光久 アニメビジネスを変えた男』(日経BP社)
(2007.02.27)
化学工学会は、2006年度の学会賞を神戸大学の加藤 滋雄教授と、慶應義塾大学の柘植秀樹教授に贈ることを決 めた。受賞式は3月19日から京都市で開催される化学工学 会年会で開かれる。
加藤教授は、極微量の生体物質を素早く高感度で検出す る「生物分離工学に関する研究」、柘植教授はマイクロ( 百万分の一)メートルサイズの気泡の利用方法など「気泡 の特性解明とその工学的応用の関する研究」がそれぞれ評 価された(2月10日日経産業)。
【参考】化学工業会ホームページ
http://www.scej.org/
(2007.02.26)
丸ノ内にある明治安田生命本社(同社ホームページから)
1月11日付日本経済新聞の「金融トップ‘07戦略を 聞く」欄に、明治安田生命松尾憲治(まつお・けんじ、 1973年経卒)社長が登場、同社の経営戦略を語っている。
同社で発声した保険金の不当不払い問題。発覚してか ら約2年が経過した。「信頼回復は何合目まで来たか」の 質問に対して松尾社長は、次のように解答している。
「理想の姿までにはまだ五、六合目だ。支払いの適正化 や企業統治(ガバナンス)の強化といった一連の取り組みは 一定の評価を受けているが、顧客サービスの向上などでは まだやるべきことが多い」と。
また、同社の営業体制に関しては「販売チャンネルの多 様化が課題だ。大手生保は将来、複数のチャネルを抱える ことになるはずだ。銀行窓販以外にも、ネット通信販売や 店頭販売も台頭してきた。こうした多様なチャネルをどう 組み合わせていくのか、具体的シナリオを書くのが今年の 仕事の一つ」と松尾社長は語っている。
(2007.02.23)
昨年の古本市のPR
(「のぼり」を使用)神戸学生青年センター(飛田雄一さんは1978年農 院修了)では阪神淡路大震災時の被災留学生・就学生支 援活動を契機に六甲奨学基金をスタートさせた。兵庫県 下のアジアからの留学生・就学生に奨学金を支給してい る。その募金活動の一環として1999年から古本市を開い てきた。昨年は約300万円を売り上げ、5名の奨学生の奨 学金(月額5万円)になっている。
今年の古本市は、3月15日から5月15日、午前9〜午後 10時。ボランティアの募集もおこなっている。古本の回 収は、3月1日〜3月31日。神戸学生青年センターでは、 古本提供の協力を求めている。
送付先、〒657-0064 神戸市灘区山田町3-1-1
神戸学生青年センター
TEL 078-851-2760 FAX 078-821-5878
詳細は下記参照。
http://ksyc.jp/furuhonichi.html
(2007.02.22)
ご参考1月25日付毎日新聞に「『中国残留孤児』問題とは 差別/経済的不安/言葉の壁」というタイトルの記事が 掲載された。この記事は、当日の午後7時に神戸学生青年 センター(神戸市灘区山田町3)で開かれる講演会に先立ち 掲載されたもの。講演の演題は、「『中国残留孤児』問 題に問いかけるもの」。中国残留孤児兵庫訴訟の原告の 体験や生活実態などを聞き取り調査した浅野慎一・神戸 大教授(発)等がスピーカーである。
神戸地裁は昨年12月、国の責任を認めて原告勝訴の判 決を言い渡したが、国側は控訴した。原告は国に対し、 控訴取り下げや、生活保護によらない年金制度の創設な どを求めている。浅野教授は原告65人中44人に聞き取り した。その結果、差別された経験がある人が帰国前の中 国で93%、帰国後の日本でも89%に上る。帰国後の生活 では、80%が経済的不安を抱え、日本語の読み書きが不 自由な人も95%に上っていた。
左は、浅野教授の著書(共著)『異国の父母』(岩波書店)
(2007.02.21)
ご参考1月26日付産経新聞「正論」欄に加護野忠男教授(営) が寄稿、「米型「内部統制」は効果疑問、日本企業に合わ ず競争力低下も」との考えを示している。
日本の上場企業が、厳格な内部統制のシステム導入に向 けて準備を進めている。アメリカのサーベンス・オックス リー法(略称SOX法)を手本に日本の証券取引法が改正され、 新たに金融商品取引法が制定された。この新法は、本家の 名前をとって「日本版SOX法」と略称される。経営者は業 務の流れや社内の手続きを公式化し、文書に記録させる必 要となる。
ところが、日本ではかなり厳格なシステムが導入されそ うである。このような厳格なシステムの導入が義務付けら れると、企業は良い経営ができなくなる。投資家にも不利 益をもたらしかねない。これが加護野教授の主張のポイン ト。加護野教授はプレジデント誌(2月12日)に「米国流企 業統治が日本になじまない理由」というタイトルで同趣旨 の文を寄稿している。
左は、加護野教授の近著(共著)『1からの経営学』碩学舎
(2007.02.20)
1月26日付日経産業新聞によると、ダイキン工業が加納 和孝助教授(医)と共同で、同社の空気清浄機に搭載している ストリーマ放電技術によりノロウイルスを分解できることを 確認した。これは、1月25日に発表されたもの。強い酸化力 を持つ高速電子を24時間照射することにより、96%以上のノ ロウイルスを分解したという。
【参考】ダイキン工業のプレスリリース
http://www.daikin.co.jp/press/2007/070125/index.html
(2007.02.19)
レンゴー社長の大坪清さん(1962年経卒)が、関西生産性 本部の次期会長(6代目)に就任することが内定した(1月18日付 読売)。5月30日の理事会で正式に決定する。大坪さんは、住 友商事副社長を経て2000年に段ボールメーカー最大手のレン ゴー社長に就任。関西経済連合会の国際委員会委員長を務める など、財界活動に尽力してきた。
大坪さんは、2月1日付日本経済新聞の最終面のコラム「交 遊抄」に登場、「段ボールの虎」というタイトルで、レンゴ ー元専務の得能正照さんとの交友を語っている。大坪さんは 、国際段ボール協会会長。その関係でよく国際会議に出る。 そんなとき、海外の参加者からでる質問が「『タイガー・ト クノウ』はどうしている」というもの。得能正照さんのこと である。
得能さんは抄紙機や段ボール加工機器の発明・改良で世界 に名をとどろかせた人物。鋭い眼光と反り返った長いもみあ げという風貌から、「ミスター・タイガー」と呼ばれていた。 大坪さんとの付き合いは40年。「板紙・段ボールの製造技術 に関する私の大師匠だ」と大坪さん。
(2007.02.16)
神戸大学は今年度後期に、全学部対象の総合科目に講 座「阪神・淡路大震災」を設けた。被害の大きさなど災害の 概要から、ボランティア活動や被害者の避難所などでの生活 、街づくりなど、災害の発生から復興まで、工学や医学から 人文・社会科学まで多岐にわたる内容を網羅している。
震災後に学部横断で設けれれた都市安全研究センターの吉 田信之・助教授は、同講座で担当した「地盤と土木構造物の 被害と復旧」の講義で、高速道路の倒壊現場などを学生に歩 いてもらうなど、大学が被災地にあることを理解させるため の課題も出した。以上は1月13日付読売新聞から。
震災慰霊碑に献花するの野上学長(2005年1月17日)
(2007.02.15)
映画監督の安田真奈さん(1993年法卒)が、産経新聞 大阪版夕刊(注1)の連載コラム「関西笑談」に登場。「キネ マの天使を追いかけて」というタイトルで、1月15日から 1月27日まで、12回にわたる連載であった。
安田さんは、奈良県の生まれ。高校時代に8ミリ映画を 撮り始め、神戸大学の映画サークルで本格的に自主製作を 開始した。松下電器産業に就職後も映画製作を続け、1996 年に東京都の「あきる野映画祭」でグランプリを受賞。そ の後、北海道の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 」など各地の映画祭で受賞を繰り返し“OL監督”(注2)と して名をはせる。テレビドラマの脚本や演出なども手掛け る。2002年に松下電器を退社。昨年、全国公開された「 幸福のスイッチ」で劇場用映画の監督デビューを果たした 。
(注1)東京では産経新聞の夕刊は発行されていないが、大阪 では発行されている。
(注2)安田さんは総合職採用で松下電器に入社。総合職女性 はOLであるか否かについては異論があろう。新聞記事では “OL監督”となっていた。
【参考】「幸福のスイッチ」ホームページ
http://www.shiawase-switch.com/
「幸福のスイッチ」DVD
(2007.02.14)
ご参考日本経済新聞社から沖幸子さん(1969年教卒)の新著 『はたらくわたしのバランス・クッキング』が刊行された。 定価は1,300円+税。
仕事も家事も、大切なのはバランス。忙しいからといっ て、外食やコンビニ食ばかりでは、こころのゆとりがなく なる。これが本書のコンセプト。「一日の終わり、仕事か ら帰りほっとひと息つきたいとき、おいしい料理を自分に プレゼントできるだけで、毎日はずっと、豊かにハッピー になるような気がします。そこで、多忙を極める女性経営 者が日々の食卓から編み出した秘蔵レシピを公開しました 」と本書の帯に書かれている。
冒頭のテーマは、時間がないときにぴったりのフライパ ンひとつで出来る「カンタンパエリア風」。その次は「バ ターが香るほうれん草のソテー」と、活字が匂いたつ。そ れぞれのページには美しい写真が添えられている。楽しい 本である。全国の書店の「料理」のコーナーに平積みにな っているにちがいない。
(2007.02.13)
ご参考昨年、大阪書籍から刊行された『大阪力探訪』(定価 1,500円)に、企業ミュージアムの分野で活躍する亀田訓生 さん(かめだ・みちお、1960年営卒)さんの活躍が紹介され ている。本書の著者は、朝日新聞編集委員である林梓生(は やし・あつお)さん。“大阪力”のキーワードのもと20項目 にわたる大阪のユニークな人やモノが紹介されている。ハー モ二カを通じてモンゴルと交流するもり・けん(54)さん、 「能勢グリ」を生産する元高校教諭の高木勇さん等多彩な人 物が登場する。
亀田訓生さんは、日本の経営学博士第1号の平井泰太郎教 授のゼミで学び、松下電器に入社、広報マンとして活躍する 。守口市にある松下電器技術館館長が最後のポスト。1997年 定年後はNPO法人「企業ミュージアムの協会」を設立、理事 長を務めている。この団体を通じて、企業ミュージアム情報 の普及、ネットワーク化に取り組んでいる。1998年2月には 、全国512館を網羅したガイドブック『企業ミュージアム』 (ピーエーエヌ、1,000円)を刊行した。また、企業ミュージ アム・グッズのコンテストを行い優れたグッズを表彰する制 度を企画・運営している。
(2007.02.09)
昨年12月22日付日経産業新聞に、チップワンストッ プ高乗正行社長(こうじょう・まさゆき、1993年理卒)、 自社の「起業・上場」の経緯を語っている。
チップワンストップ社は、半導体や電子部品をインター ネットで販売する業務を行っている。高乗社長は、神戸大 学理学部卒業後日商岩井(現双日)に勤務、米国シリコン バレー駐在時にベンチャーキャピタルの設立を提案する。 その後、日商岩井の出資を仰ぎチップワンストップを設立 する。米国での体験から、電子部品のネット販売に関して 確信を持っていたので独立に踏み切った。
チップワンストップ社は、創業から3年8ヶ月を経た 2004年10月に東商マザーズに上場を果たした。昨春は新卒 者を10人採用した。
【参考】チップワンストップ社ホームページ
http://www.chip1stop.com/
(2007.02.08)
昨年12月5日付朝日新聞夕刊に、「悩む現場」という タイトルのもとで若年者の献血に関する話題が掲載されて いる。16歳から18歳未満の高校生等が行う「200ミリリッ トル」の献血から作る血液製剤が、使われないまま捨てら れる事態が起きている。感染症などのリスクから、400ミ リリットルの製剤が使われることが多いためだ。一方で、 高校時代の献血経験がその後に生きるとも言われる。 「安全で効率的な400ミリ」か、「啓発の200ミリ」か。 採血基準の見直しを求める声が出ている。そんな中で、 日本赤十字社が“啓発の効用”について今年度内にも調 査に乗り出す。
400ミリ献血を18歳以上としているのは成長期の体に 配慮してのことである。献血年齢と採血量については、 厚生労働省研究班が昨年度、400ミリ採血をした17歳 男性と18、19歳男性を比べ、気分不良や顔面蒼白など の発生率などに差がなかったと報告した。その際の主 任研究者は河原和夫・東京医科歯科大学大学院教授。 河原教授は「男子の場合は17歳に下げてもよいのでは ないか。科学的根拠に基づいた採血基準全体の見直し も必要だろう」と提言している。
この河原和夫教授は、神戸大学法学部の卒業生。在 学中は行政法のゼミ。その後、長崎大学部医学部で学 んだ医学博士でもある。一橋大学大学院経済学研究科 で講師もつとめるというマルチぶり。
(2007.02.07)
ご参考本年1月1日付宮崎日日新聞に、銀行マンから翻訳家に 転進した漆嶋稔(うるしま・みのる、1979年経卒)さんが、 大きく取り上げられている。宮崎日日新聞の元旦特集で、 宮崎県下で「新しい夢に向かって」のタイトルのもと10人 の県民が登場する。漆嶋さんも、そのうちの一人。漆嶋さ んの項目は、カラー写真三枚付、漆嶋さんのみで1ページ を占めている。
国際化が進む時代では、さまざまな分野で言語の違いを 超えた意思疎通が必要となる場面も増え、日本語と外国語 をつなぐ通訳の仕事の重要性も増している。大手都市銀行 の行員だった都城市在住の漆原稔さん(50)は、大病をきっ かけに翻訳家へ転身する。もう、7年余の歳月が経つ。銀 行時代の実務経験や人脈を生かしつつ、「プロ翻訳家」と して生活していくために知識や技能を取得する努力を日々 重ねている。
「ここらで覚悟を決めよう」。1999年、漆原さんは20年 間勤めてきた大手都市銀行を退職した。40歳を過ぎての決 断。迷いや不安はあったが、一年に二度も十二指腸潰瘍を 患ったことが自分の背中を強く押した。「命あっての人生 だ」。先のことは決まっていなかったが、気持ちはどこか 晴れ晴れしていた。
漆嶋さんの最新作は、昨年末に日経BP社から刊行された ルパート・フーゲワーフ著『中国の赤い富豪』。本書は英 語からの翻訳であるが、漆嶋さんの別の翻訳書『聯想』 (原著者:凌志軍)は、中国語からの翻訳である。ちなみに 神戸大学在学中、漆嶋さんはESSのメンバーだった。
(2007.02.06)
神戸大学東京凌霜クラブ創立40周年記念行事の一つと して、神戸大学OB作品展(絵画・書・写真)が、開催される。 神戸大学全学部OB(関東在住者中心)を対象に、出展依頼し た結果、絵画25名62点、書道10名24点、写真は9名26点の 応募があった。これを「絵画部門」と「書・写真部門」の 二回に分けて、各一週間ずつ展示する。戦前の卒業生から 昭和40年代まで、出身学部も多岐にわたる幅広い参加者を 得た。また、プロとして活躍する卒業生の作品もよせられ 、全体としてレベルの高い作品展となった(事務局談)。
日時:「絵 画 展」2007年2月13日(火)〜19日(月)
「書・写真展」2007年2月20日(火)〜26日(月)
いずれも毎日、午前10時30分から午後7時まで
ただし、2月19日および26日(各最終日)は午後4時まで
場所:田中八重洲画廊 中央区八重洲1-5-15田中八重洲ビル1階
TEL(会場):03-3271-7026,(事務所):03-3273-6208
入場:無料
【参考】田中八重洲画廊のホームページ(地図)
http://www.linkclub.or.jp/~slave1/ot/tyg.html
(2007.02.05)
1月23日の日経紙夕刊で宇賀昭二教授(医学部保健学科) がイヌ・ネコ回虫症について解説、その予防法、治療法を話 している。以下は、その概要。
イヌやネコなどのペットには回虫が寄生していることがあ る。ネコなどが排便する公園の砂場などで遊ぶ子供の目や内 臓に入り、目移行型や内臓移行型の病気を発症することがあ る。対症療法以外の確立した治療法はない。イカのように、 予防に気をつけることが重要だ。
○ペットを飼っている家庭では定期的に獣医の診断を受ける
○駆虫剤を処方してもらう、決まった場所で排便させる
○ペットに触れたら石鹸でよく手を洗う
○砂場で遊ぶ子供も遊んだ後、良く手を洗う
(2007.02.02)
環境教育やレクリエーションの場として、また近年は 、身近な自然として「里山」がクローズアップされている。 1月15日付神戸新聞「論」欄に、兵庫県立「人と自然の博物 館」自然・環境再生研究部の服部保(はっとり・たもつ)部 長が寄稿している。
放置されている里山を市民の手で再生し、美しい景観、 江戸時代から引き継がれてきた炭焼き文化やオオクワガタ ムシ等の貴重な昆虫を次世代に受け継がせたい。これが服 部さんの提言だ。
服部さんは、1948年大阪府生まれ。神戸大学大学院自然 科学研究科博士課程修了、学術博士。現在、兵庫県立自然 ・科学研究所教授を兼ねる。植物生態学や植生学などを研 究し、環境保全にも力を入れてきた。
【参考】兵庫県立人と自然の博物館ホームページ
http://www.hitohaku.jp/
兵庫県立人と自然の博物館.のホームページから
(2007.02.01)
ご参考岩波書店から、滋賀大学酒井泰弘教授(1963年経卒) の新著『リスク社会を見る目』が刊行された。定価は2,200 円+税。
現代社会に溢れる「リスク」とは何か。人間は「リスク」 を回避しつつ「リスク」に挑戦し、安心を買いつつ夢を追い 求める複雑な生き物であるという。本書は、ユニークなタッ チで、この“リスク”というテーマを分析している。松本清 張、アガサ・クリスティの推理小説や、司馬遼太郎の随筆、 金子みすゞの童謡詩、大相撲などを題材に「リスク」の見方 を明らかにしている。
酒井教授は、1940年大阪の生まれ。神戸大学経済学部卒業 、ロチェスター大学大学院博士課程を修了した(経済学博士) 。ピッツバーグ大学助教授、広島大学助教授、筑波大学教授 などを経て、現在は滋賀大学特任教授、筑波大学名誉教授。 日本リスク研究学会会長でもある。著書に『リスクの経済学 』(有斐閣、1996年)、『リスク、環境および経済』(共編著 、勁草書房、2004年)等がある。
(2007.01.31)
ご参考上田雄(うえだ・たけし)さんの新著『遣唐使全航海』 が出版された。本書は、次のようなテーマを扱っている。
○遣唐使の派遣回数は十二回か、十五回か、二十回か?
○遣唐使は季節風について無知だったので、ほとんどの航海で遭難したのか?
○遣唐使船の航路は北路→南島路→南路と変わっていったのか?
○遣唐使船は帆走するよりも櫓で漕ぐことのほうが多かったのか?
○鑑真は日本への渡航を果たすまでに五度、洋上で遭難、漂流したのか?
○空海は長期留学生なのに、なぜ渡唐後一年余りで帰国できたのか?
上田さんは、神戸大学文理学部(注)の卒業生。高等学校教諭 を経て(財)阪急学園・池田文庫学芸員をつとめる。現在、日本 海事史学会地方理事。著書に『日本渤海交渉史』(共著、彩流 社)『渤海国の謎』(講談社現代新書)『渤海使の研究』(明石 書店)『渤海国』(講談社学術文庫)等がある。
(注)1949年4月、旧制神戸経済大学を軸に県内の専門学校・旧制 高校、師範学校を統合し神戸大学が発足した。この時点では、 文理学部が設置されていたが、1954年(昭和29年)に文理学部が 廃止され文学部と理学部が発足した。
(2007.01.30)
ご参考阪神大震災が残した悲劇の一つは孤独死である。1月9日 付の朝日新聞夕刊の連載「ニッポン人脈記」では、孤独死問題 に立ち向かう人たちの活躍を伝えている。神戸大の法医学教授 の上野易弘さんもその一人。
上野教授は、仮設住宅で孤独死した353人すべての死因を調 査した。その結果、「存在を忘れられ、遺体になってすら見つ けてもらえない。死者から見えてくるものを伝える役割が有る と気づきました」と上野教授語る。
上野教授によると、孤独死した男性は50代と60代が極めて多 い。アルコール性と見られる肝疾患が死因の大きな割合を占め ているという。仮設住宅は4年余で姿を消したが、2003年には 孤独死者458件。仮設があった頃より2割増えている。
左は、柳田邦夫編『阪神・淡路大震災10年』(2004年、岩波 新書)の表紙。孤独死など災害弱者の問題を扱う。本書の著者 の一人に山口一史さん(1964年文卒)。
(2007.01.29)
ご参考昨年6月にスタートした神戸大学学友会東京支部若手の 会。2月24日に第6回が開催される。概要は以下のとおり。
日時:2007年2月24日(土) 13:00 - 15:30
場所:東京都 千代田区丸の内3−1−1帝劇ビルB2神戸大学東京凌霜クラブ
概要:1996年経済卒の藤井恵さんを迎えて、「シンクタンク 業務を通じてのキャリア開発」と題する講演
会費:平成卒は2,000円。昭和卒は3,000円。
藤井さんは三菱UFJリサーチ&コンサルティング勤務。 『中国駐在員の選任・赴任から帰任までの完全ガイド』等著 書多数。若手の会は、同窓会に若手卒業生が集えるよう土曜 日に開催。今回で6回目(上映会を含む)になる。年次を超え た交流という同窓会のメリットも追及しているので、昭和期 の卒業生の参加もあるが、毎回平成期の卒業生や女性卒業生 の参加が多いという特色がある。主催は神戸大学学友会東京 支部。したがって全学部の卒業生が対象。講演終了後は恒例 のビアパーティが開催される。
申し込み先:神戸大学東京凌霜クラブ事務局宛
FAX 03-3211-3147 TEL 03-3211-2916
E-mail tokyo@kobe-u.com
左は、藤井恵さんの著書『中国駐在員の選任・赴任から帰任 まで完全ガイド 』
2006年、清文社、定価2,310円
(2007.01.25)
ご参考研究社から吉田一彦・友清理士著『暗号事典』が刊行 された。定価は4,000円。ローマ時代に使用されたカエサル 暗号、ポーの小説で使用される暗号、「ダヴィンチ・コー ド」等古今東西の様々な暗号が約1300項目にわたり取り上 げられている。なお、本書に関しては、日本経済新聞(1月 14日付)で、「暗号の知識を網羅」のタイトルのもとで紹 介されている。
『暗号事典』は、日本図書館協会の選定図書となってい る(1月17日付)。なお、吉田名誉教授には、『騙し合いの 戦争史』(2003年、PHP新書、定価700円+税)、『暗号戦争 』(1998年、小学館、定価 1,600円)等多数の著書がある。
(2007.01.25)
昨年12月7日付朝日新聞(大阪本社版)文化欄が、高校の社会 科の“履修漏れ”の問題を扱っている。高校の限られた時間のな かで、社会科に関して地理・日本史・世界史をどのように教える のか。このテーマに関して各教科に携わる3人の専門家が発言し ている。
神戸大学鈴木正幸副学長(日本近代史)の主張は、世界史を必修 とする一方で「自国の歴史が必修でないのは不正常」というもの 。そのほか、「時間的に厳しいが全科目必修が最善」(京都大学 金田章裕教授・人文地理)、「3科目を横断的につなげた科目新設 を」(大阪大学桃木至郎教授・東洋史)の意見が開陳されていた。
左は、鈴木教授の著書『皇室制度』(1993年、岩波新書)
(2007.01.24)
ご参考1月7日付の日経紙「読書欄」で延岡健太郎教授(経済経営 研究所)著『MOT(技術経営)入門』(日本経済新聞社、定価3000 円+税)の書評が掲載されている。書評の執筆者は、武石彰一橋 大教授。
武石教授は「類書が米国流の技術経営の紹介であったり、ノ ウハウや分析手法の解説書であったりするのに対し、本書は日 本の製造業を対象に絞り込んだ明確なメッセージを持ち、技術 経営に取り組む上での基本的な考え方、姿勢を論じている」と 本書を評価する。
目指すべきは価値創造(花を咲かせる)と価値獲得(実をとる) の両方であり、そのための鍵は、コア技術、組織プロセス、事 業システムからなる、長期的に鍛え上げられた組織能力である 。これが本書を貫く主張であると、武石教授は本書を論評して いた。
(2007.01.23)
ご参考2006年12月24日付日本経済新聞に特集「座談会 平和と 文化」が掲載されている。この座談会は昨年10月22日に奈良・ 西大寺で開かれた。座長は日本画家の平山郁夫氏。山内昌之氏 (東京大学大学院教授)、アフマド・ジャラリ氏(イラン・ユネ スコ常駐代表部大使)ウィリアム・A・グラハム氏(米・ハーバ ード大教授)、王柯(ワン・ク)氏(神戸大教授)が参加している 。
この座談会では、信仰や文化的伝統の違いから生じる対立を 乗り越え、共生していく可能性を論じ合った。そこでは、文化 を通じた対話の重要性が改めてクローズアップされた。
王教授は「日本人ほど他の文化に対して反感を持たず、積極 的に吸収する民族はないと思う。外来文化に対する寛容さには 本当に感心する」と語っている。
左は、王柯教授の著書『多民族国家 中国]』(2005年、岩波 新書)
(2007.01.22)
兵庫県北部に位置する但馬地方。この但馬地方の歴史や 自然を知り、この地域出身の人物を知る。そして、但馬通、但 馬ファンを増やしていきたい。そんな目的をもって「但馬検定 」という制度がある。その任に当たるのが、財団法人但馬ふる さとづくり協会。同協会では「但馬検定」受験者のための参考 資料として『ザ・たじま』を2006年秋に発行した。同書の人物 編のページに以下の神戸大学関係者がでてくる。御影師範学校 、姫路師範学校は何れも神戸大学発達科学部の前身校である。
前田純孝(まえだ・すみたか、1880−1911)は、新温泉町の生ま れ。御影師範学校を卒業後東京高等師範学校に学ぶ。学生時代 から「明星」等の歌誌に誌や短歌を発表する。女学校の教員を つとめるが病に倒れ、故郷に帰り闘病生活を送る。死後の1913 年、友人たちの手で『翠渓歌集』が出版された。評伝に西村忠 義『永遠なる序章』(1958年)がある。
東井義雄(とおい・よしお、1912−1992)は、豊岡市の東光寺の 長男として生まれた。姫路師範学校を卒業後小学校教員となる 。終戦後、教育制度が大きく変わり人々が暗中模索するなか、 1957年に実践記録『村を育てる学力』を出版した。全国的に大 きな反響を呼び、広島大学ペスタロッチ賞、神戸新聞社平和賞 、文部省教育功労賞等を受賞する。地元の豊岡市には東井義雄 記念館がある。
宇野雪村(うの・せっそん、1912−1995)は、新温泉町の生まれ 。御影師範学校を卒業後、書を上田桑鳩(うえだ・そうきゅう) に学ぶ。戦前(大日本書道院展)、戦後(日展)で度々特選受賞す る。師のあとを継ぎ奎星会(けいせいかい)の代表となり、前 衛書道の草分け的存在として国際的にも活躍した。2000年から 、偉大な書道家を顕彰する「宇野雪村賞」全国書道展が、毎年 実施されている。
![]()
但馬空港カウンター
(2007.01.16)
ご参考2006年12月24日付日本経済新聞の第6面の全面を使用して 、大阪で開催された第2回「経営者未来塾」の概要が掲載されて いる(全面広告)。「経営者未来塾」は、アサヒビール、積水ハ ウス等大手企業8社の協賛のもと、日本経済新聞社広告局が企画 ・制作を行なっているセミナー。第2回「経営者未来塾」の講師 は石井淳蔵教授(営)であった。タイトルは「組織営業のすすめ 顧客関係のマネジメント」である。
石井教授は住宅メーカーと外資系メーカーの事例をあげ、“ 組織営業”の必要性を説く。この組織営業の対極にあるのが“ 属人営業”。石井教授の挙げる“組織営業”のポイントは、次 の3点である。
@営業プロセスをいくつかのステップに分けて分業をおこなう
A営業のミッションは顧客の問題解決であることを明確化、マーケティングとは区別する
B案件の進ちょく管理は営業マンではなくマネジャーが担当する
なお、「経営者未来塾」の第3回目は1月21日に東京で開催さ れる。講師は内田和成早稲田大学商学学術院教授、演題は「異 業種格闘技」となっている。
左は、石井教授の著書『仮想経験のデザイン』(2006年、有斐閣)
(2007.01.18)
朝日新聞夕刊に長期間にわたり連載中のコラム「ニッポン 人脈記」。新年に入ってからは、阪神大震災関連のテーマが続 いている。1月5日付の第2回では、竸基弘(きそう・もとひろ) さんが登場する。震災の犠牲となった竸さんは、震災時には神 戸大学大学院自然科学研究科で、宇宙で働くロボットを研究し ていた。
竸さんの指導教官であった松野文俊助教授(現電気通信大教 授)と田所諭助教授(現東北大教授)は、震災後に「救助ロボッ ト」の研究を始める。震災で競さんを失った。また、そこに救 出を求める人がいても倒れた物を動かせず救出できない。これ らの体験が「救助ロボット」研究の引き金となった。当初関西 以外では「救助ロボット」への関心は極めて低かった。しかし 、9.11の同時多発テロが“例えは悪いが黒船となって”(松野 教授)救助ロボへの関心が一気に高まる。
2002年11月に「国際レスキューシステム研究機構」が結成さ れ、田所会長に、松野副会長という体制ができた。昨年、神戸 でシンポジウムを開催され、様々な「救助ロボット」が公開さ れた。「救助ロボット」の業績を挙げた若手研究者を表彰する “竸基弘賞”も生まれた。第1回の賞は東工大助教授の塚越秀 行さんと茨城大助教授んの城間直司さんに贈られた。塚越さん は「おい、研究をやめるなよって、競君に背中を押されている ように感じる」と語っている。
【参考】竸基弘賞
http://www.rescuesystem.org/tmp/NEW/framepage01.htm
![]()
「救助ロボット」のデモンストとレーション風景
(国際レスキューシステム研究機構のホームページから)
(2007.01.16)
新年早々の1月12日、「神戸大学東京フェア−未来づくりは 神戸から−」が、東京港区のホテル「フロラシオン青山」で開催 された。
フェアのねらいは、神戸大学の現状のPR、神戸大学がかかわる 産学官民連携のシーズ情報の発信にある。全体は@講演会、Aパ ネル展示・試作品展示、B 交流会の3部構成。官庁・企業・研究 機関などから約400人の出席者を迎え、大盛況だった。
@講演会
野上智行学長の挨拶に続き、基調講演では川崎重工業株式会社 大橋忠晴社長(1969年工卒)が、「21世紀を生きる重工業として目 指すもの」と題して、明治以降の日本の重工業の歩みと自社の発 展を振り返る。更に、21世紀には世界の基幹産業を目指してエネ ルギーと環境の分野でグローバル化を進めると語った。また、金 井壽宏教授(営)は「ネットワークの連結力−神戸発のワールドク ラスのために−」と題して、ワールドクラスの活躍とは地域にし っかり根ざしながら活動の質・深さ・波及性で世界レベルの水準 に達することだと説明し、そのための道筋を探った。
Aパネル展示・試作品展示
「安全・安心」「環境」「健康」「食」に関する69のシーズを 展示。 医学、工学、理学、農学、海事科学、総合人間科学の研究 者が説明に当たった。
B交流会
文部科学省、経済産業省、兵庫工業会等の養殖者の挨拶等の後 懇親会に入る。貴重な情報交換の場ともなり、今後の産学連携の 実現が期待される。参加者一同、農学部発の日本酒「神戸の香」 を堪能することが出来た。
【参考】神戸大学ホームページ
http://www.kobe-u.ac.jp/info/topics/t2007_01_15_02.htm
神戸大学ホームページから「パネル展示の様子」
(2007.01.16)
公益産業研究調査会(略称・公研)が発行する月刊誌「公研」 2006年12月号に、内閣府の山本光昭参事官(1984年医卒、ライフ サイエンス担当)が、「日本酒の飲み方の構造改革」というタイト ルのエッセイを寄稿している。
大量飲酒は、肝臓など健康を害し、当人にとって不幸なこと。 特に女性にとって日本酒はイメージが悪いかもしれない。もっと 日本酒を楽しむためには、紙パック入りの日本酒を大量に飲むの ではなく地酒を含むバラエティに富んだ高品質の日本酒を適量飲 む。そのような“構造"を山本光昭参事官は提唱している。
今年も神戸大学が企画する純米大吟醸酒「神戸の香」の生酒が 、1月17日から発売される。詳しくは下記参照(神戸大学ホームペ ージ)。
http://www.kobe-u.ac.jp/info/topics/t2007_01_10_01.htm
(2007.01.15)
ご参考2006年12月24日付日本経済新聞読書欄で、地主敏樹教授 (経)が2006年の経済書を概観している。まず、日ごろ日経紙で おなじみの経済学者・経営学者25人が、2006年に出版された経 済・経営書を推薦し、その結果をランキング化がされている。 その上位21点について、推薦者の一人である地主教授がコメン トを行なっている。
地主教授は、2006年はデフレ脱却が進み大手企業や金融機関 が高い利益を上げ景気拡大が続いた。一方、社会構造の変化は 泊まらない。このような情勢を反映して、デフレ下の金融政策 とIT(情報技術)化の影響という2テーマに票が集まったと分析 する。ちなみに、第1位は植田和男著『ゼロ金利との闘い』(日 本経済新聞社)、第2位は梅田望夫著『ウェブ進化論』(筑摩書 房)、第3位は神門善久著『日本の食と農』(NTT出版)であった。 神戸大学からは第7位に宮尾龍蔵教授(経済経営研究所)の『マ クロ金融政策と時系列分析』(日本経済新聞社)第13位に延岡健 太郎教授(同)の『MOT〔技術経営〕入門』(同)の2冊がベスト 21入りした。
経済・経営書を推薦した25人の経済学者の中にはコメントを 行なった地主教授(経)のほか神戸大学教授の小川進(営)、加護 野忠男(営)、金井壽宏(営)の名がある。また、この他神戸大学 関係者としては太田肇同志社大(営院修了)、宮本又郎関西学院 大(経院修了)も推薦者となっている。
(2007.01.12)
ご参考2006年12月24日付朝日新聞読書欄は、特集として「こ の1年の「記憶」として」というタイトルのもと、各書評委 員が3冊の本を選び簡単にコメントしている。野口武彦神戸 大学名誉教授(文)が選んだのは次の3冊である。野口教授が “格差社会”を否定する立場から選択したことがうかがわれ るといえよう。しかも、800円弱という低価格。また、比較 的書店で見つけやすい新書版という共通点もある。多くの日 本人がうすうすと感じている格差社会の到来を考えるための 格好の3冊である。
・須田慎一郎著『下流喰い』(ちくま新書、735円)
・城繁幸著『若者はなぜ3年で辞めるのか?』(光文社新書、735円)
・文春新書編集部編『論争 格差社会』(文春新書、788円)
野口名誉教授は、上記3冊を挙げた後で、「江戸のその日 暮らし」層は、幕末に徳川幕府を沈める軟泥になった。低所 得層はしだいに不安定さを増して、いつかは国家の重心を傾 ける」と指摘する。いかにも江戸文学者らしい鋭い指摘であ る。しかし、為政者側・体制側にとっては、この指摘は手痛 く突き刺さることはないかもしれない。いずれにせよ50年後 、100年後には、野口名誉教授のコメントが再評価されるこ とになろう。
(2007.01.11)
昨年末、神戸新聞のコラム「東京便り」欄に團野廣一 学友会東京支部長(凌霜会東京支部長)が登場した(12月24日 付)。苦学生だった学生時代、週一回のグリークラブの練習 が楽しみだった。神戸大学経営学部を卒業(1956年)、就職 した三菱造船(後に三菱重工)では発電プラントの輸出を担 当する。海外渡航は260回をこえる。日中国交回復前、三菱 グループ首脳の訪中に随行、周恩来首相との会談に同席した 体験もある。
三菱重工で取締役、三菱総研で副社長をつとめる。今も ビジネスに携わる多忙の日々。2006年5月から神戸大学同 窓会の東京支部長に就任した。神戸大学は国際性を志向し ている。自らの体験を学生達に伝え「自分を育ててくれた 神戸に恩返しをしたい」と團野さんは語る。
このインタビューは、東京凌霜クラブのロビーで行われ た。インタビューしたのは、神戸新聞東京支社の足立聡記 者。足立記者は、1997年神戸大学発達科学部の卒業生であ る。
(2007.01.10)
1915年(大正4年)に創設された児童文化研究会が、昨年 11月に『童研90年の歩み』を刊行した。巻頭には、神戸高商 の学生時代に児童文化研究会(童研)を創設した平井泰太郎神 戸大学名誉教授(1897-1970)の回顧録が掲載されている。こ の寄稿は、1965年(昭和40年)に開催された童研50周年記念「 春の子供大会」プログラムに掲載されたもの。大正時代の神 戸高商生と地元の子供達との素朴な交流の様子が描かれてい る。
巻末の「年表」が興味深い。神戸高商在学中、平井泰太郎 名誉教授の創作童話「ねんねんねむの木」が、創刊第2号の 「赤い鳥」誌に掲載された(1918年)。戦前には学生の創作し た児童劇がNHKラジオ(JOBK)で放送されたこともある。 2006年5月6日7日に六甲台講堂で開催された「春の子供大会 」は、第107回目にあたる。そして昨年11月23日には創設90 周年祝賀会が瀧川記念学術交流会館で100人の関係者が出席 して開催された。
神戸大学の歴史とともに歩んで来た童研。その活動はマス コミが注目するところであり、毎日新聞社が発行した『神戸 大学 キャンパスの人々』(1978年)には、影絵・人形劇等の プログラムをもち県北部の小学校を9泊10日で巡回するとい った童研の活動状況とともに、その歴史が紹介されている。 これについては、『童研90年の歩み』の巻末に転載されてい る。
【参考】神戸大学児童文化研究会のホームページ
http://home.kobe-u.com/doken/
城崎でのキャンプ集合写真(ホームページから)
(2007.01.09)
|
Copyright (C)
1998-2007神戸大学東京凌霜クラブ. All Rights Reserved.
本ページに掲載の記事・写真を転載される場合は、神戸大学東京凌霜クラブまでご連絡下さい。