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活躍するOB 神戸大学トピックス バックナンバー
vol.24 (2004.10〜2004.12)
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12月5日付の読売新聞「追悼抄」欄に西塚泰美前学長の追悼記 事が掲載された。11月3日に神戸市で開催された学会中の突然の異変 (翌日死去)。生前の研究活動に対する態度や、社交的で気さくな人 柄についてのエピソードも紹介している。1995年の阪神大震災直後 に学長に就任し、先頭に立って大学の復興にもつとめた。学長を退 いてからも、兵庫県成人病センター総長としてがん対策に意欲を燃 やしたり、21世紀COEプログラムの委員として審査に精力を傾けるな ど、何事にも全力を尽くす姿勢は一貫していた。「自分自身で新し いことを見つけ、それを面白いと思って進まなければいけない。西 塚先生から学んだことは、研究に取り組む姿勢だった」と吉川潮バ イオシグナル研究センター教授が語るように、その姿勢は着実に弟 子から弟子へと受け継がれていくことだろう。
(2004.12.28)
11月18日から12月5日、百年記念館において、神戸市在住の版 画家川西祐三郎さんの特別版画展が開催された。期間中は1300名近 い来場者があり、大盛況のうちに幕を閉じた。川西さんは版画家の 故川西英さんの三男。8歳で版画を始め、神戸などを題材に約千百点 もの作品がある。「神戸大18景」は大学史紀要の表紙として依頼さ れ、1991年から制作を開始、統合によって誕生した海事科学部で完 成をむかえた。同じような箱型の建物だが、「経済・経営学部」の背 景には青空、「理学部」には満開の桜など、楽しみながら描きそれ ぞれに個性を出している(12月1日付神戸新聞)。
川西さんの作品が掲載された特別版画展のパンフレットやしおり (来場者に配布)も非常に評判がよかった様子。同パンフレットは丸 の内の神戸大学東京オフィス開設準備室、梅田の大阪凌霜クラブ、 神戸元町の神戸大学クラブでも閲覧が可能。
(2004.12.28)
日本の植物分類学の父、牧野富太郎は並外れた行動力の持ち主 だけにエピソードも多い。だが、これまで牧野と神戸との関りはあ まり語られることはなかった。兵庫県生物学会会長の白岩卓巳さん (1957教卒)は、牧野の知られざる「神戸時代」に光をあてた。
牧野富太郎は小学校中退ながら独学で植物学を極めた。東大の助 手をしていたものの、研究活動による多額の借金に苦しめられ、後 に南蛮美術館を開く神戸・兵庫の池長孟の援助をきっかけに神戸での 研究活動を開始した。白岩さんは、以来25年にも及ぶ神戸での牧野 の活動を日記や記録、関係者の証言などから調べ上げ、牧野の人生 が、神戸抜きには語れないことをはっきりさせた。
小学校教諭だった白岩さんは、全国小学校理科研究会の副会長を つとめた経験もあり「水生シダは生きる」などの著書や論文もある 。常に新しいテーマに取り組むバイタリティーの持ち主で、これま での業績に対して2003年日本植物分類学会賞を受賞している(11月8 日神戸新聞)。
(2004.12.27)
12月4日(土)、在京神戸大学グリークラブOBと在京神戸女学院O Gの合唱団「KCめぐみ」の合同演奏会が行われた。
(詳細はこちら)
(2004.12.27)
元高校球児たちが、あこがれの地甲子園でもう一度夢を追いか けた。11月28日、阪神甲子園球場に集まった元球児たちは、千葉、 山口、熊本、愛媛各県の4代表や県選抜チームによる試合やシートノ ック、キャッチボールなどに汗を流した。選手宣誓を行った山口県 選抜チームの小林智美さん(21)は、試合でも一番・投手として先発。 先頭打者を内野ゴロに仕留めて「気持ちよかった」と笑顔で語った( 11月29日付朝日・大阪)。
この大会の実行委員長を務めるのは長ヶ原誠助教授(発達)。長ヶ原 教授の専攻はスポーツ老年学、中高年を対象としたワールドマスター ズゲームの陸上400mに出場するなど、自身も生涯スポーツの実践者 でもある。マスターズ甲子園は今回が第1回目、来年以降も継続して 開催し、「高校野球のOB、OGたちの同窓会のような集いにしたい」 と意気込む。
(2004.12.24)
野上智行学長が会長をつとめる、県NIE推進協議会が2005年度 の実践校12校を募集している。NIE運動は新聞を教材に活用しようと いう運動で、実践校に選ばれると一定の条件で新聞各紙が無料提供 されるほか、オリエンテーション、新聞記者の派遣授業、新聞社見 学などができる。問い合わせは神戸新聞社内、同協会事務局(電話0 78-362-7054)、締め切りは来年2月末)。
(2004.12.24)
プロ棋士と学生の2つの顔を持つ経済学部在学中の久保田大さん 。さぞかし大変かと思いきや、本人はどちらも楽しくて仕方ない様子 。大学での研究テーマは、「企業が百年、二百年の長い期間で利潤を 最大にするための活動」。論文のことで教授に注意されたときは囲碁 、逆に囲碁で行き詰ったときは経済学にと気分転換をし、上手にバラ ンスをとっている。今後もこのまま、経済学を学びつつ、棋士として トーナメントの本戦に勝ち上がるのが目標(11月29日神戸新聞)。
(2004.12.22)
「走り高跳び」と「走り幅跳び」という跳躍の方向が全く違う2 種目で、今年5月の関西インカレを制したのは発達科学部身体行動論4 年の井奥一樹さん。
井奥さんは、スポーツを心から楽しむドイツの国民性に興味を持ち 、独学でドイツ語を勉強。01年世界陸上走り高跳び金メダリストのマ ルチン・ブス選手のコーチであるライナー・ポーテル氏の下で3週間の ドイツ留学も経験した。練習で「何をやるか」ではなく「どのように やるか」の重要性を学んで帰国、2年越しの自己ベスト更新を果たし た。
今後の活動予定も意欲的で、お世話になった人への感謝の気持ちが 原動力になっているという。ドイツへの留学も再度計画中だ。将来の 目標は大学院に進み教諭となること。井奥さんのように、自分の道を 自ら切り開く、たくましい若者を育成してほしい(11月29日報知)。
(2004.12.22)
ご参考少し変わった視点の街ガイド「神戸 震災をこえてきた街ガイ ド」(岩波ジュニア新書、定価980円+税)が出版された。この本は、「 市民団体アート・サポート・センター神戸」代表島田誠さん(1966年営 卒)と、都市民俗学専門家森栗茂一教授(大阪外大)の共著によるもの 。神戸の観光ガイドの役割をもっているが、それだけではなく、街が 震災から立ち直っていく様子を、市民の姿を盛り込みながら描きつつ 、観光施設や「隠れた名所」(下町の市場や「たこ焼き屋」など)を紹 介している。「表面上だけではわからない街の姿を、若い世代の人に 知ってもらうきっかけとなれば」と島田さんは語る。
島田さんは、元海文堂書店の社長をつとめ、現在は「ギャラリー島 田」の代表もつとめている。海文堂書店は、神戸元町商店街にある書 店。元々は海事図書の出版販売を手がける専門店として1914年(大正3 )に創業した。今年創業90周年を迎える個性派の書店である。本書は 地元神戸の歴史とともに歩み、震災後は文化を通した復興活動に取り 組んできた島田さんならではの視点で綴られ、新たな神戸の魅力発見 につながりそうだ。ちなみに本の印税収入は被災地のNGOなどに寄付 される。
(2004.12.21)
10月29日付の朝日新聞が、被災地への支援というテーマで専門 家の意見を紹介している。中井久夫名誉教授もその一人。以下のコメ ントを寄せている。
災害には他者への共感を生み出す側面があり、共感に基く被災者へ の支援が重要なことは論を待たない。と同時に、被災地で最も過酷な 職務についている医療機関や自治体職員への心のケアを含めた応援も 重要である。特に、こうして人達の応援要員を配置することが重要で ある。人は孤立感にとらわれると驚くほど早く力尽きてしまう。交代 要員が来る、と思うだけで孤独感は軽減できる。
(2004.12.21)
ご参考金井壽宏教授(営)の新著「ハッピー社員−仕事の世界の幸福論 」が刊行された(2004年・プレジデント社、952円+税)。本書は、ビジ ネス誌プレジデントに掲載された論考に加筆修正を加えてできあがっ たもの。
組織で働くことイコール「我慢」「犠牲」ではない。組織でしか実 現できない大きな夢もある。また、マネージャーやリーダーとして成 長していく挑戦や喜びがある。そんな仕事の世界の幸福論を6章にわ けて綴ったユニークな書。「今どきの出世の幸福論」「頼れるリーダ ーの幸福論」「部下と上司の幸福論」「飽きずに働くことの幸福論」 「彷徨える中年の幸福論」「「踊る」組織の幸福論」が各章のタイト ル。
経営者や事業責任者の立場からではなく、働く個人の側に立って仕 事や会社における幸せとは何かを探る。糸井重里(コピーライター)、 藤原和博(リクルート→公立中学校長)等多方面の人材との対談が収録 されているのも魅力だ。
(2004.12.20)
樹脂サッシメーカーのシャノン新社長横地旦(よこち・あきら)さ んは、以下のように抱負を語っている(11月5日付日経産業)。
樹脂サッシは断熱性の良さから省エネ商品として需要を伸ばしてい る。国内のサッシメーカーで樹脂に特化しているのは当社だけ。品質 では親会社のトクヤマの技術を転用し、業界トップのトステムに負け ない自信がある。京都議定書の発効を控え、樹脂サッシへの需要は一 段と高まる。この追い風に乗ってシェア拡大を図る。
横地さん(1970年経卒)、徳山曹達(トクヤマ)入社。2004年5月にシ ャノン専務に就任、9月から社長。在学中は応援団に所属していた。
(2004.12.17)
10月28日付の朝日新聞夕刊ピープル欄で水野勝さん(1961年、経 卒)が紹介されている。元丸紅副社長の水野さんは、2002年に設立さ れた中間法人デイレクトフォースの代表理事。企業を退職した管理職 経験者240人が集まり、大学への講師派遣、ベンチャー企業の財務相 談、財務専門家の紹介などをしている。
水野さん自身も昨年秋から多摩大学で商社マンの実務経験を苦労話 などを含め講義している。講義に際しては、「自慢話は禁物」と決め ているという。
(2004.12.17)
11月14日付の読売新聞で、神戸学術事業会の動きが紹介されて いる。神戸学術事業会は、大学の同窓会組織を母体として2年前に設 立された株式会社で、総勢13万人にのぼる神戸大学同窓生の人脈活用 を目指している。現在は主に、在校生と同窓生をつなぐインターネッ トネットサービスや、大学・同窓会等からの事業の受託を担っている が、将来的には卒業生が経営する企業との産学連携や、大学発ベンチ ャーの支援事業にも力を入れていく予定だ。
高瀬進取締役(1997工卒・2001営博士前期修了)の元には、ベンチャ ーを立ち上げた研究者から、経営者を紹介してほしいという相談や、 卒業生の転職相談など、幅広い依頼が舞い込む。高瀬さんは「大学と いう一つのコミュニティのハブ(軸)になりたい」と、同窓生のネット ワークを活用して奔走している(11月14日付読売)。
(2004.12.16)
阪神大震災から10年を目前に、学内各所で震災関連のさまざま な活動が行われている。
神戸大学都市安全研究センターでは、相次いで起こった台風23号と 新潟県中越地震による被害調査のため、それぞれの被災地に調査団を 派遣した。その結果を踏まえて11月13日に工学部で報告会を開き、研 究者や学生ら50人が被災状況や防災対策について意見を交わした。同 センターは引き続き調査を行い、来年3月をめどに報告書をまとめる。
また、キャンパス内のフロンティア館では、阪神大震災の関連資料 を収集、公開している神戸大学付属図書館「震災文庫」特別展が行わ れた(11月8日〜11月14日)。地震当日の新聞の号外やボランティアの 活動記録など百点を展示し、期間中の来場者は887名にものぼった(11 月13日付読売、11月14日付毎日、神戸大学付属図書館HP等)。
(2004.12.16)
出光興産総務部広報課発行の月刊誌「月刊出光」には、同社の 創業者出光佐三さん(神戸大学の前身神戸高商1909年卒)の言葉が「出 光の言葉 看脚下」のタイトルのもとで連載されている。
「月刊出光」11月号には、その第32回として「出光では各自の受け 持ちの仕事のうえでは、お互いに自主独立の経営者である」(出典「 マルクスが日本に生まれていたら」1972年刊)という言葉が紹介され ている。出光興産等出光グループ企業には「経営学でいう経営者とか 使用人という概念はない」というのが、出光佐三さんの主張。この言 葉を受けて、現役の社員が「付記」としてコメントを寄せている。こ の号のコメントには「大企業病」というキーワードが使われ、従業員 一人ひとりが自主独立経営者として何をなすべきかを自問自答し舵取 りをしていきたいとむすばれていた。
(2004.12.15)
ご参考1999年1月に導入されたユーロは、「1国家1通貨」という従来の 通貨の歴史から見ると壮大な実験だといえる。 12の国がユーロを共 通の通貨として使用し、また欧州中央銀行と12カ国の中央銀行からな るユーロシステムが単一の金融政策を決定・実施するからだ。このよ うな壮大な実験の結果、12カ国の中では両替をする必要はない。した がって、企業や金融機関にとっては為替リスクがない大きな市場が形 成された訳である。
本書(有斐閣発行、定価3045円)は、ユーロや欧州中央銀行の金融政 策に関する体系的な研究書。第1部は、欧州中央銀行およびその金融 政策の特徴と問題点 第2部は金融政策と財政政策のあり方およびEU拡 大に伴う問題点、 第3部は国際通貨としてのユーロの可能性をそれぞ れ検討する。編者は藤田誠一教授(経)のほか、田中素香(中央大)、春 井久志(関西学院大)。執筆陣には久保広正教授(経)も加わっている。 なお、10月5日付日経金融新聞のコラム「編書 行間を語る」では 、藤田教授が3人の編者を代表して本書の紹介をしている。
(2004.12.15)
神戸大学の発明届け出数は本年度4-9月で約50件の届出があり、 03年度の同期に比べて20件近く増えている。また、特許出願は25件で あった。同様に京都大学などでも発明の届出数が急増しており、件数 増加の背景には届出の義務化や特許収入が手厚くなったこともあるが 、なによりも教官の意識の変化によるものが大きいと考えられる。各 大学は知的財産本部を設け、知的財産を経営資源として扱う動きが始 まっている(10月26日付日経)。
(2004.12.14)
独立行政法人化1周年を迎えたJICAは10月1日、JICA本部にて「 JICA設立記念式典」を催し、「第1回JICA理事長表彰」表彰式を行っ た。
津川名誉教授は、フィリピン・ピナトゥボ山地における葛による泥 流防止ならびに葛を利用した農業開発や、フィリピン・イフガオ州の 世界遺産の棚田保全など、JICAの国際協力事業に長年にわたって貢献 ・協力し、途上国の人材育成や社会発展に尽力した個人として表彰さ れた。第一回の本年度は16人、8団体が選ばれ、表彰式では緒方貞子 理事が「『人を通じた活動』を支えていただいた皆さまの献身的な尽 力にJICAを代表して感謝と敬意を表したい」と述べた。以上はJICA機 関紙「国際協力」11月号およびJICAホームページ等から。
JICAホームページ
(http://www.jica.go.jp/Index-j.html)
(2004.12.13)
「デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)」という病気がある。遺伝子以上 が原因で、筋力を失っていく難病で、男児3,500人に一人の割合で発症する。進 行が早く、3,4歳で発症して小学校を卒業する頃には自力歩行が困難になるほど 筋肉が萎縮してしまう。
これまで有効な治療法がなかったが、松雄雅文教授(医)の研究チームが病気の 進行を食い止める世界初の遺伝子治療に取り組んでいる。人工的に合成したDNA を使って、タンパク質の生成を促す。それぞれの患者に応じたDNAの合成が必要 になるため、「究極のオーダーメイド医療」とも言われている。
神戸大学小児科の筋ジストロフィー外来には、国内約5千人のDMD患者のうち 約400人が全国から通院している。海外からの問い合わせも多い。病院内には DMD患者の治療と家族への生活支援を目的にしたNPO法人も設立。松雄教授は、 「今後は進行を食い止めるだけではなく完治させる治療にも全力を注ぎたい」 と話している(11月1日付産経)。
(2004.12.10)
神戸大学は9月、ベンチャーの育成などを目的に設立した「ベンチャー支援 &研究会」を発足させた。加登豊(営)教授が会長をつとめ、135人の研究者や企業 経営者が会員登録している。
10月27日に開かれた初会合では、東証マザーズ上場のバイオ企業、アンジェス エムジーの創業者である森下竜一大阪大教授が、自らの経験を元に創業期の課題 などを説明。特許をテコにした大企業との提携や外部からの人材登用などをアド バイスした(10月28日付神戸新聞)。
(2004.12.10)
ご参考7月15日付の本トピックスでもご紹介した株式会社マーケティ ング・ウィザード代表取締役礒田明子さん(1987年教卒)が多方面で話 題になっている。同じくリクルート出身の武田斉紀さんによる著書 「新スペシャリストになろう!-リクルート社員が会社を辞めても幸 せになれる理由-」(2004年PHP)に登場している。
リクルート在職中の営業では、「売って、売って、売りまくり」 だった礒田さんであるが、人が思いつかないような特別なことをや ったわけではなさそうだ。課題を整理して解決し、それでも受注に つながらなければ隠れている課題をとことん探し出して、提案、解 決する。自分ですべて解決できないのだから、人に相談し、協力し てもらう。当たり前のことをやりきり、やり続けてきたのだという 。こうして身につけたキャリアとスキルに女性ならではの視点をか け合わせて、2002年7月に礒田さんはマーケティングプランナーとし て独立した。リクルート時代の年収を週休3日の業務で上回るのが目 標だ。
(2004.12.09)
11月1日付の日経紙で、企業が社内研修の一部をビジネススク ールに委託、カリキュラムを注文し"出前"してもらう「オーダーメ ード講座」が取り上げられている。その一例として、神戸大経営学 研究科の教授らがつくった特定非営利活動法人(NPO)現代経営学研究 所が行っている、京セラの「神戸大学MBA基礎コース」が紹介されて いる。
9月に終わった第一期には、部課長クラス33人が参加、京都、横浜 、鹿児島の3拠点をテレビ会議で結び、一日8時間、8回にわたって経 営戦略とマーケテイングに特化した講義とデイスカッションが行わ れた。次世代リーダの育成を目的にし、第二期には事業部長クラス に参加させるという。同法人理事長の谷武幸教授は「企業の課題や 解決策を実例に基き議論することで経営学のエッセンスを集中的に 学んでもらえる」と語っている。
(2004.12.08)
「元気に百歳」クラブは、2000年1月1日にスタート。60歳以上 のメンバーを中心としたボランティアグループで構成されている。 「元気が最高のボランティア」とし、それぞれが生きがいを持ち「 百歳まで元気に生きる」ことを目標とし、毎年10月10日に「元気に 百歳」というクラブ誌を刊行している。
上月永文さん(1958年法卒)もメンバーの一人で、今年のクラブ誌 に「カルチャーショック」というタイトルのエッセイを寄稿してい る。ヨーロッパの公共交通機関には改札がなく、日本のように乗る ときも、降りるときもチェックされることはない。それでも交通事 業が破綻せずに成り立っているのは市民生活のあり方、考え方が根 本的に違うからではないかと指摘。日本は近代化を急ぎすぎるあま り、その過程で、ヨーロッパで市民生活のあり方や考え方の基礎を 作り上げたといわれる「リベラル・アーツ」を見落としてしまった ためではないかと、自己の体験から振り返る。
(2004.12.07)
今年8月15日の終戦記念日を発行日として、神戸市の交友プラ ンニングセンター制作の合同自費出版本「語り継ごう!書き残そう! 私たちの戦時体験記」(友月書房、定価1500円)が刊行された。まだ まだ語りたくないという考えも根強い中、「戦禍の風化」への挑戦 を残された者の使命と考え、39名の戦時体験を綴ったものだ。
その中でも徳永卓磨さん(画家)の体験記には、ちょっとびっくり した。六甲登山口に爆弾が落ち巨大なすり鉢状の穴があいたことな どが記されていたからだ。そのときの強烈な振動は、阪神大震災に よく似ており、家のガラスは全部割れ、道に出ると土煙で何も見え ないほどの爆発であったらしい。
当時神戸市灘区篠原北町に住んでいた徳永さんは、毎晩のように 空襲警報によって避難を強いられており、それは自宅全壊の被害を 受けた阪神大震災よりも嫌でつらい経験だったと記されている。防 空壕を抜け出して大石川にかかる橋から眼下を眺めると、黒いゴマ 粒のような爆弾が無数に落下し、やがておにぎり大の橙色に変わる 様子が見えた・・・・・・。
(2004.12.06)
11月15日付のプレジデント誌で「大学と出世」という特集が組 まれた。その中で、神戸大学は経営学部の金井ゼミが「追跡!一橋、 神戸、慶應「名門ゼミ生」の就職後」の記事の中で2ページにわたり 紹介されている。学生による自立的な活動が重視される金井ゼミの 卒業生たちは今、どのように活躍しているのか。
長谷川智紀さん(2003年営卒)は弱冠24歳であるが、この11月、最 初の就職先であるソニーからパソナグループが新しく作ったパソナ アイという会社の社長として引き抜かれた。大学在学中には友人等 と就職活動支援組織を立ち上げたり、ソニー在籍中には入社2年目 ながら、いくつものプロジェクトマネジメントを手がけている。長 谷川さんが大学時代に作った「就職活動支援組織 神戸大学 job-na vi」は、神戸大学で就職活動支援というネットワークを生み出し、 旧国立大学としては珍しいと評されるほど熱心な神戸大学の支援体 制構築のきっかけとなった。
谷井等さん(1996年営卒)もNTTを退職後、自らインデックスデジタ ルという会社を設立して社長を務めている。電子メールを用いたマ ーケティング、販促などを行うメール配信システムの提供を行う会 社で、NTTコミュニケーションズや楽天など、多くの企業への導入実 績がある(11月15日付プレジデント)。
(2004.12.06)
今年9月、京セラで「神戸大学MBA基礎コース」という社内研修 コースの第1期が修了。講義はNPO法人現代経営学経営所(理事長は谷 武幸神戸大教授)が担当した。部課長クラスの社員33人が参加、京都 、横浜、鹿児島の3拠点をテレビ会議システムで結ぶ研修。1日8時間 、8回にわたり経営戦略とマーケティングに特化した講義の受講やデ ィスカッションを行った。企業側は講義を大学院に委託することで 、体系的な教育を実施できるのが利点と考える。京セラの同コース は次世代リーダーの育成を目的とし、第2期では、事業部長クラスを 参加させる予定だ(11月1日付日経)。
(2004.12.03)
ご参考渋谷謙次郎(法)助教授が、10月29日付の「週刊読書人」で、塩 川伸明著の「民族と言語」(岩波書店)を紹介している。以下はその 概要。
ソ連の民族・言語政策は、壮大な「失敗」の例としてみなされる ことも多いが、塩川氏(東大教授、ロシア現代史・比較政治論)はそ のようなステレオタイプに安住せず、なお解明すべき問題や現代に 通じる多様な教訓や素材が横たわっているとみなしている。過度の 抽象化や一般化を避け、個別の実証的データに丹念にあたりながら 、当時のソ連の実情をできるだけ等身大で解明しようとする。
(2004.12.02)
いつでもどこでも、歩きながらでもコンピューターが使える ウェアラブル(装着型)とよばれる装置を身につけるのは、この10月 から工学部電気電子工学科教授となった塚本昌彦さん(写真)。2001 年より、ウェアラブルコンピューティングの実践として、百グラム 前後あるこの装置を終日身につけているという。上目遣いにのぞき こめば通常のパソコン画面を、数十センチ離れたところから眺めて いるような感覚で見られるようになっている。
ソニーのウォークマンが、ヘッドフォンをつけて街を歩くその格 好良さが受けて大ヒットしたように、「将来、東京・原宿の盛り場 で今の私のような格好をした若者が遊んでいる」と塚本さんは明言 。NPO法人ウェアラブルコンピュータ研究開発機構(通称:チームつ かもと)を立ち上げ、ウェアラブルの普及啓発活動を積極的に推進 している。装置を外すのは、街行く人が当たり前のようにこれを着 けるようになるとき?(10月20日付日経夕刊)
写真は塚本教授関連のHP
(http://www-nishio.ise.eng.osaka-u.ac.jp/~tuka/index-jp.html)から )。
(2004.12.01)
森田弘一経済経営研究所助教授が中心となって、薄型表示装 置の関連技術を一覧できる「戦略的技術マップ」を作成した。同マ ップは企業間で激しい開発競争が進む液晶パネル、有機ELパネル、 プラズマパネルの3製品について企業が大学に求める技術を42項目 に分類。そのうえで近畿の15大学が現在取り組んでいる研究の進行 度を紹介したものである。
森田助教授は「各大学の研究の進捗度が製品別にわかるようにな っているので、企業は産学連携を戦略的、効率的に進められると思 う」と活用を呼びかける。マップは千部作成され、10月14日、15日 に行われた「近畿産学官連携ビジネスショウ2004神戸」で配布され た(10月9日付神戸新聞)。
(2004.11.30)
ご参考わが国最初の「銀行」は、1873(明治6)年に設立された第一国 立銀行。しかし、それより10年まえに外国銀行が横浜に支店を開設 し、近代的な銀行業務を営んでいた。その後、1880年に横浜正金銀 行が設立されるまで、外国為替業務はもっぱら外国銀行によって独 占されていた。
「外国銀行と日本」の著者立脇和夫(たてわき・かずお)早稲田大 (商)教授は、元日銀マンで、長崎大学教授を経て、現職。本書(蒼 天社出版刊、定価は3200円)は、幕末から二〇世紀末に至る迄の在 日外国銀行史である。立脇教授は神戸大学から経済学博士号を授与 されている。
(2004.11.29)
「糖尿病研究を志したころ、患者は今の十分の一ほどだった」 と語る春日雅人教授(医)。それが、今や最も治療が求められる病気 となっている。
春日教授は東京の開業医の家に生まれ、内科医の父から「病院で 働く、開業する、研究を志す。医師にはいろんな生き方がある」と いう話をよく聞いたという。同級生の間では花形である外科の人気 が高い中、「外科だけでは治せない全身疾患を手がけたい」と糖尿 病を選んだ春日教授。研究者として独り立ちしていく手ごたえを感 じたのは20代後半の米国留学だった。
42歳という異例の若さで東大講師から神戸大学教授に抜擢された 春日教授は、着任後も日々の診察を行いながら、先進的な糖尿病研 究を続けている。文科省の21世紀COEプログラムの研究拠点リーダ ーも務め、10月1日からは神戸大学病院長に就任。とにかく多忙で あるが、「研究と診療の両方をできたことがよかった」、「研究に 行き詰まったとき、患者さんに何度も励まされた」と、患者さんと のコミュニケーションを自らの研究活動への糧としている。(10月 10日付神戸新聞)。
(2004.11.26)
ご参考森はなさん(1927年明石女子師範学校卒)は、64歳で日本児童文 学者協会新人賞を受賞して作家デビューを果たした。代表作『じろ はったん』をはじめ、『キツネの花よめいしょう』『こんこんさま にさしあげそうろう』など、ふるさとの但馬を題材にし、包み込む ような語り口で読者を引き込む。
(注)明石女子師範学校は、現発達科学部の前進である教育学部の 前身校のひとつ。
その森はなさんをしのんで『ふるさとの語り部 森はな・人と文学 』(神戸新聞総合出版センター、定価800円)が刊行されている。井上 恵美子さん(1953年教育卒)が会長を務める「森はなをしのぶ・ささゆ りの会」が中心となり、森はな文学の評論集が一冊の本になったも のだ。作品論を中心に、作品から派生した英訳や歌、小学校での親 子感想文の取り組みなどが記されている。森はなさん自身の遺稿も 収められている。それぞれの森はな文学に対する想いの詰まった、 温かみのある一冊である。
(2004.11.25)
ご参考ミネルヴァ書房発行の「現代世界経済叢書」(全8巻)の第5巻と して、田中友義駿河台大教授・久保広正神戸大(経)教授編『ヨーロ ッパ経済論』が刊行された。定価は3,360円(税込)。 ヨーロッパ経済を歴史、欧州統合、社会保障、日欧関係等多面的 にアプローチし分析した好著。また、環境政策についての章を設け るなど、幅広い編集方針が浸透している。巻末資料(統計、年表、索 引)が完備している。全体を11人の執筆者が分担。神戸大からは、久 保教授のほかに奥西孝至教授(経)も加わっている。
(2004.11.24)
朝日新聞、10月9日(土)の別刷「Be On Saturday」のトップで 、西久保慎一スカイマークエアラインズ社長が紹介され、2ページ にわたって、インタビューを含む記事が掲載されている。
西久保さんは、その実力とオーナー経営者のセンスを同社創業者 の澤田秀雄会長に見込まれ、今年1月に社長に就任。西久保さんは 、神戸大工学部卒業後、データ配信会社を設立、その後マスターネ ットを買収して上場を果たす。スカイマークにはシステムを見て欲 しいと言われたのが縁。だんだんやることが拡がり、とうとう「社 長をやらないか」と言い寄られるようになった。2004年4月期に赤 字幅を大きく縮小、今期は創業以来初めてとなる14億5千万円の黒 字を予想している。
(2004.11.22)
ご参考多数の中国歴史小説作家として知られる井上祐美子さん(1981 年教卒)。新刊の文庫本『非花』(中公文庫)が話題を呼んでいる。 美しさと才知を愛され娼妓から中独外交官の妻となった金花がヒロ イン。舞台は欧米日ロ8カ国に制圧された義和団事件後の北京。零 落した金花が、旧知のドイツ人武官に兵士の略奪をやめさせよと掛 け合いにゆく姿を描いた表題作など、誇り高き女性たちを描いた4 編の中国歴史小説が収められている。(中公文庫620円)
(2004.11.19)
米国同時多発テロから3年を経た9月11日、貿易センタービルの あるマンハッタン島対岸、スタッテン島で慰霊モニュメントの除幕 式が行われた。このモニュメントを設計したのは西宮市出身ニュー ヨーク在住の曽野正和さん(1993年工建築卒)。曽野さんは神戸大学 大学院在学中に米国に留学し、1998年からニューヨークの建築事務 所に勤務している。
テロ当時はタイムズ・スクエアの事務所にいて無事だったが、貿 易センタービルには顧客や友人が多数勤務しており、崩壊の瞬間を テレビで見て、ショックのあまり吐き気がしたという。その後もニ ューヨークで仕事を続けていたが、建築家として「何かしなければ 」という思いに駆られた。昨年1月に持ち上がったスタッテン島の記 念碑コンペは若手建築家にとってテロ犠牲者の追悼にかかわれる初 めてのチャンスだった。179件の応募の中から選ばれた曽野さんの作 品は「残された人と帰れなくなった人をつなぐシンボルに」と、2枚 のポストカードがモチーフとなっている。
島内の犠牲者の遺族を回って全員の写真を集め、一人ひとりの特 徴をスケッチにおこし、モニュメントに横顔を一つずつ刻み込んだ。 大変な作業だったが、「テロの犠牲になった一人ひとりに家族がい て人生があった。名前だけが刻まれているより、その面影を残した ほうが何十年、何百年後でもその人が家族や地域にとってどれほど 大切な人だったかが伝わると考えた」と曽野さんは語る。
9月11日の除幕式には遺族等約3千人のほか、ニューヨーク市のブ ルームバーグ現市長とジュリアーニ前市長も訪れた。遺族等は3時間 かかって、順番に一対になったモニュメントの間に入り、そこに刻 まれた犠牲者の横顔に見入った(10月14日付産経)。
(2004.11.18)
ご参考毎週のように大型台風が日本列島を襲う今秋は、その因果関係は はっきりとしないが、地球の温暖化や環境問題について考えさせられる。
森山正和工学部教授(工)を中心に多数の研究者が『ヒートアイランド の対策と技術』(学芸出版社、2300円+税)を出版した。
ヒートアイランド(都市部が周辺域より高い温度になる現象)は環境問 題である。わが国の本格的な環境対応は1960年前後の高度経済成長期に 起こった公害対応に始まったといえる。当時は「エンド・オブ・パイプ 対応」といって、工場で何が行われているのかは問わず、配水管や煙突 から出てくる廃棄物を処理することが主な環境対応であった。ところが 1990年代になり、地球の温暖化が問題になると共に、もはやこの対応で は何の解決にもならないことが分かり、工場や、都市のあり方や活動自 体を問う「トータルシステム的対応」が環境対応の根幹となりつつある 。
熱汚染は最後の公害といわれていた。大気汚染や水質汚濁といった化 学物質による汚染問題は処理技術とそれに必要なクリーンなエネルギー の投入によって解決できるが、投入されたエネルギーはすべて熱汚染に 転嫁されるものであること、また熱汚染は処理技術やエネルギー投入で は解決が難しいことなどからきわめて難しい問題であると認識されてい る。
エンジニアリングも大きな転換期を迎え、「ものつくり」から「ライ フサイクルの追求」へと課題が移行しつつある。本書は、このような背 景の下で、ヒートアイランドの現状とさまざまな方面からの対策、技術 を論じている。なお、本書はは15人の編著者が執筆しているが、竹林英 樹助手(工)、田中貴宏研究員(自然科学研究科)も執筆者の一人。
(2004.11.17)
11月28日、甲子園球場で「マスターズ甲子園2004」というイベン トが開催される予定。「マスターズ甲子園2004」実行委員長を務めるの が長ヶ原誠助教授(発達)。自身も鹿児島県立鶴丸高校時代に、投手とし て活躍。また、鹿屋体育大学在学中も九州学生リーグでプレーした。長 ヶ原助教授の専攻はスポーツ老年学、生涯スポーツの実践者でもあり、 今回のマスターズ甲子園へかける想いも熱い。
高校硬式野球部OB(女子マネージャーや途中退部者を含む)が出場資格 を持つ。開催要領は、大会ホームページ。実行委員会事務局の電話は07 8-803-7885。なお、スタンドからの応援、観戦は自由。
(2004.11.16)
ご参考滝川好夫教授(経)の新著『やさしい金融システム論』(日本評論 社刊・定価3360円)が、刊行された。この本に関して、滝川教授は、「 消費者が変わらなければ日本経済は変わらない。 日本経済を変えるた めには賢明な消費者を育てなければならない。企業人づくりばかりで なく、消費者づくりのための教育を行わなければならない」と、この 本を書くに至る動機を述べている。金融の消費者教育をめざす。これ が本書の目的としているところだ。
本書の対象は、資産・負債管理を将来行うことになるであろう大学生 および、資金運用・調達を現在行っている社会人・主婦である。
(2004.11.15)
9月23日付の日経経済教室で、天野明弘教授は温暖化対策のため の中心手法として、国内排出取引制度の活用を提言する。温室効果ガ スの排出取引再度は、今後世界的に地球温暖化の中心的手法に位置付 けられていく見通し。日本企業がこの制度に習熟しなければ、近い将 来、国際競争で不利になると予想される。
中央環境審議会が8月に行った中間とりまとめでも国内排出取引制度 がもりこまれている。制度の活用が望まれると述べている。
(2004.11.12)
ご参考現代世界経済叢書シリーズの1冊として植松忠博・小川一夫編著『 日本経済論』が、ミネルヴァ書房から発行された。定価は3200円+税。
90年代から続く長期低迷から脱却できない日本経済。地価の下落が続 き、銀行には不良債権という重荷がのしかかったまま。物価の下落にも 歯止めがかかっていない。政府もゼロ金利政策や度重なる財政出動によ ってこのような状態からの脱却を試みてきた。しかし、「資産デフレ」 を克服するまでには至っていない。
なぜ、このようなスランプが10年以上の長期にわたって続いてるのか 。本書の主眼は、この点の解明にある。90年代以降、日々の経済活動と それを支える諸制度は、どのような特徴を有し、どのように変化してい ったのか、それを戦後の日本経済の歴史の流れの中で多面的にとらえる ことによって、長期低迷のメカニズムが浮かび上がってくる。
本書は編者の植松教授のほか、竹内憲司助教授(経)、井川一宏教授(経 済経営研究所)、松林洋一教授(経)も執筆。また編者の小川一夫大阪大 教授は、前神戸大学教授。
(2004.11.11)
【阪田真己子さん 神戸大学東京オフィスにて】
吉本新喜劇を研究の題材にしている研究者がいる。福島学院大学講 師の阪田真己子さん(2002年総合人間科学研究科博士課程修了)である。
身体メディア論が専門の阪田さんは、幼い頃から身近であった吉本新喜 劇を題材に、どのような体の動きが、人々の笑いを誘うのかについての論 文をまとめている。誕生当時から徹底的なドタバタで笑いをとることを基 本コンセプトとしてきた吉本新喜劇も、90年代以降はギャグの中心は動作 から台詞へと移っているという。それでも台詞の際の大仰な動作や直後の ズッコケなど、依然として身体の誇張された表現が笑いを誘発しているこ とが阪田さんの調べでわかった。
また、舞台のおもしろさに芸人の身体性がどのように関わるのかを検証 するために、吉本新喜劇の島木譲二や池乃めだかの協力を得て「パチパチ パンチ」や「猫まね」などのギャグを3次元的に分析した。データの計測 には、頭のてっぺんからつま先まで主な突端部や関節など数十箇所の動き を赤外線カメラで追跡する、モーションキャプチャという機器を使用する。 「ハルク」「スパイダーマン」などの製作過程でも使用され、映画やゲー ムなどの映像業界には欠かせない機器だ。
感性情報の分析は顔の表情では研究が進んでおり、「口角を上げて唇を 半開きにすれば『幸福』」と定式化すらされている。阪田さんは当初、身 体でも感性情報を各部位の動きに還元できると考えていた。ところが、人 が身体のどの部位を見て感情を判断するかという実験では、人は身体の部 位ではなく、周囲の空間を見ていることが分かった。哲学者が議論する「 身体空間」の存在か(9月25日付朝日)。
阪田さんの研究は心理学、工学、情報科学、身体論など他分野が交錯す る地点にある。学際的学問分野を扱う神戸大学総合人間科学研究科の第1 期生である阪田さんは、「「人間とは何か」という究極の共通課題に向か っていくためには、従来の学問分野の枠を超えて全体を見渡すことのでき る包括的な視野が必要であることを、大学で学びました。」と、現在の研 究理念の基礎が神戸大学での学びにあると語る。
今日も、後輩らの先駆となるべく、福島、神戸、京都、大阪と、日本中 を走り回る日々だ。
(2004.11.10)
久保広正教授(経)が、「拡大EU経済の動向と展望」を世界経済評 論誌9月号に寄稿している。本年5月、EUは歴史的ともいえる拡大を実現 した。キプロス、チェコ、エストニア、ハンガリー等が新たにEUに加盟 、加盟国数は15ヶ国から25ヶ国へと増加した。
新加盟国の財政赤字、失業率(ポーランドでは19.6%)、通貨統合、経常赤 字と資金流入等の項目に触れながら、新加盟国の経済発展の可能性を論じ ている。
(2004.11.09)
10月16日、東京凌霜クラブ(東京・丸の内)で、来春入学希望者対象の 法科大学院説明会が開催された。会場には40名余の受験希望者が集まり、 中川丈久教授や濱本正太郎助教授の説明に熱心に耳を傾けた。
全体説明では法科大学院の厳しい進級制度や学習負担についての説明が あり、参加者等は表情を引き締めた。また、学習負担を厳しくしているだ けに、卒業後の国家試験合格率がかなり高いと予想されることや、学生が ハードな学習内容に対応できるようなフォロー体制などについて、在学中 の1期生の様子を例に具体的な説明がなされた。
終了後の個別質問では山田誠一教授も加わり、3名の回答者の前にはそれ ぞれに質問者の長い列ができた。参加者の年齢層は比較的若く、全体説明 終了後には凌霜クラブのロビーで、リラックスした様子で自己紹介をしあ い、意気投合する様子も見られた。
(2004.11.08)
東洋ゴム工業の片山松造相談役(1955年営卒)が、日本経団連の機関 誌「経済Trend」9月号で、阪神淡路大震災に学んだ危機管理の教訓を語 っている。
第一のポイントは、総責任者となる対策本部長の指名が百のマニュアル よりも大事であるということ。第二のポイントは、トップの現場優先、率 先垂範が何よりも重要であるということ。第三のポイントは、大禍は常に 背中合わせであるということ。
テロの不安が絶えない現代において、「特に第三のポイントを肝に銘じた い」と片山相談役。
(2004.11.05)
男女関係に関する多数の著書で知られる大阪府立大の堀江珠喜教授 (1982年文・博修了)が、婦人公論(9月22日号)誌上で独自の男女関係論を 語っている。
「遅刻魔は女性関係もだらしない」、「いばりたがる彼に騙されない」 、「サバイバル能力こそ男の本領」等身近な事例を通じて男性の本質を鋭 く突いている。相手の男性が魅力的な人物か、困った人物かということは 、女性が男性に何を求めるかによって変わる。
一番大事なのは、女性が「どういう人生を送りたい」のかをよく考える こと。これが、会社を早期退職して専業主夫という選択をした夫を持つ堀 江教授の結論だ。
(2004.11.04)
10月15日付のAERA臨時増刊号「ハッピー・ターン人生」に植村達男 さん(1964年経卒)、鷹取澄さん(1965年経卒)の第二の人生が紹介されて いる。
誌面は長年の夢を実現した人、仕事で身につけた技術で独立した人、 まったく未知の世界に飛び込んだ人、第二の人生をいきいきと歩む50人 を系統別に分類、特集している。
植村さんは「次世代支援系」。
株式会社神戸学術事業会の社長であり、学術事業会が運営を請負う、 神戸大学東京オフィス(開設準備室)のコーディネーターでもある。東京 ・丸の内にあるオフィスを拠点に、同窓生を巻き込んだ就職支援や大学 広報のため、東奔西走する日々だ。誌面には掲載されていないが、植村 さんは日本エッセイストクラブに所属、マスコミ関係の人脈も幅広く、 これが大学広報のために役立つ。また、出版社への就職を希望する者に は具体的なアドバイスも可能となる。
退職と同時に、同窓生等との共同出資により同社を立ち上げた植村さ ん。それまで培ってきた幅広い人脈を最大限に活用し、大学と社会を縦 にも横にも繋いで広げる、まさにコーディネーターとして活躍中である。
鷹取さんは「脱力系」と紹介されている。
阪神大震災の影響もあり、「会社にしがみつかずに自由に生きようと 思った」と58歳であっさり会社を退職した鷹取さん。被災者に温かい食事 を振舞う同年代の男性たちを見て、「職業も生い立ちも関係ない。」と感 じたという。
現在は、アースウォッチの活動に参加している。米国生まれの国際NGO で、生態系や環境保全にかかわる研究活動を資金と労力の両面でサポート するボランティア団体だ。もともとは山登りが趣味の鷹取さんは、東京農 業大学の研究チームとともに丹沢に登り、ネズミやモモンガの生息を調べ るための巣箱作りを手伝ったり、専門家の指導でデータ集めや記録作業な どを行うなど、遊びが結果的に社会貢献につながっているのが魅力的だと いう。「中高年はもっと外で遊べばいいのに」と、自然と遊び学ぶ日々を 満喫している様子。
(2004.11.02)
ギタリストの松田晃演さん(1957年経卒)が、神戸と東京でクラッシ ックギターコンサートを開催する。
松田さんのギターは音色が柔らかで羽毛のように繊細な感触があると 評される。ギターの音は小さいが、松田さんの多彩でダイナミズムに富 む表現力は、百人のオーケストラにも負けない。(オーディオ評論家:林 正儀)
松田さんは“クラシックギターの神様”アンドレス・セゴビアに師事 し、世界中で演奏活動を展開する、日本のクラシックギター界の第一人 者。その功績が認められ、国際カステルヌオーヴォ・テデスコ協会の名 誉評議会員となり、さらには姫路市民文化賞も受賞している。1969年に はニューヨークのカーネギー・リサイタルホールでも演奏し、ニューヨ ークタイムスにより絶賛されている。
年輪とともに深みと輝きを増す松田さんのテクニックと音色を、バッ ハのチェロ組曲やルイス・ミラン、トローバ、ポンセなどの珠玉の名曲 で楽しめる絶好の機会である。
【神戸公演】11月5日(金)ホテルオークラ神戸3階「チャペル・リバージ ュ」078-333-0111
【東京公演】11月12日(金)東京オペラシティリサイタルホール03-53 53-0788
開場18:20 開演19:00 入場料4,500円(全席自由)
チケットのお問い合わせは ⇒ 電子チケットぴあ 0570-02-9990
(2004.11.01)
「本能寺の変の「黒幕」は誰か?中世を終焉させる契機となっ た大政変の真相を解く!」という見出しの新書『謎とき本能寺の変』 が出版された。著者は三重大学教授藤田達生さん(1987文博士修了)。
群雄割拠する戦国の末期に、天下統一を目前にした信長の死に利害 関係を持つと思われる人物は光秀以外にもたくさんいる。誰もが信長 を倒すもっともな理由があり、本能寺の変を企ててもおかしくはない 情況だったのである。では、変を企てた首謀者とは誰か?
信長の目指した「構造改革」とはどのようなものであったのか、秀 吉が本能寺の変とその後に果たした役割とは?を明らかにしつつ、こ の政治的大事変を追っている。さまざまな人がこの変に関してそれぞ れの説を唱えているが、この書は足利義昭が本能寺の変の中心的役割 を果たしたとする立場からの一冊である。
(2004.10.29)
9月27日、神戸市中央区の神戸国際会議場で、国連大学などが 主催するセミナー「国連大学グローバル・セミナー2004 神戸・淡 路セッション」が開催された。宮崎益輝消防研究所理事長(神戸大学 名誉教授)は基調講演で、阪神大震災の教訓を明らかにし、「防災の 心」「防災の知恵」「生き方や文化」を伝えることが重要であると 訴えた。
セミナーには神戸大学の学生も参加した。四回生の石田正浩さんは 「防災が軍備や外交以上に重要な『安全保障』だと気づいた」と話し ていた(9月28日付毎日・神戸等各紙)
(2004.10.28)
11月2日(火)に「ナノテクを活用した機能性材料の創製」と題 して「一日 神戸大学」が開催される。今般の「一日 神戸大学」は全 3回、その最終回にあたる。
第1回目は9月9日「本当に効く機能性食品の開発・生産戦略」、 第2回は10月8日「昆虫機能を応用した新機能開発」。どちらも多数 の企業研究者等の参加があった。
【参考】⇒(9月29日トピックス)
今回の詳細はこちら(MS Word形式でダウンロード)
(2004.10.27)
千趣会の創業者で元会長の高井恒昌さん(旧神戸商業大学1940 年卒)が7月19日87歳で亡くなった。高井さんは職場単位で物品販売 を行う頒布会事業を考案し、千趣会(1955年設立)を通信販売大手と して育て上げた。
事業は一体百円のこけし販売から始まり、毎月このかわいらしい 商品が届けられるという楽しみが、女心をくすぐった。ピーク時の 1970年頃には155万人もの会員を抱えたこともあり、高井さんは生 前「女性の心をつかむことが商売ではいかに大切かがわかった」と しみじみ話していたという。
晩年の高井さんは、私財を投じてアジアの留学生に奨学金を支給 する千趣留学生奨学財団を設立。「人を包み込む優しさのある、偉 大な先輩」と財団の副理事長でもある新野幸次郎神戸大学学友会会 長(元神戸大学長)もその死を惜しんだ(9月6日付日経、9月12日付読 売)。
(2004.10.26)
読売新聞大阪本社が設立した「大学関西フォーラム」の第7 回懇話会が10月22日に開催される。フォーラムは清成忠男法政大 学総長による基調講演とパネルディスカッションにより構成。パ ネリストは清成忠雄法政大学総長、野上智行神戸大学長、岡村甫 高知工科大学長、川口昭彦大学評価・学位授与機構評価研究部長 、滝紀子河合塾大学事業本部評価研究部長。一般の参加者は募ら ず開催後に読売新聞紙面上で内容を紹介する(10月1日付読売)。
(2004.10.25)
ご参考「美女か野獣」以来、「白い巨塔」「離婚弁護士」と、 7期連続でテレビドラマに出演している俳優佐々木蔵之助さん (1992年農卒)。この夏の日テレドラマ『ラストプレゼント』 で、余命三ヶ月の主人公明日香(天海祐希)の元夫役としての熱 演も記憶に新しい。
佐々木さんが芝居を始めたのは神戸大学に入学してから。 もともと京都の造り酒屋の息子として生まれ、家業の酒屋を 継ぐために農学部に入学したという。卒業後、一旦は広告代 理店に就職したもの、芝居一本でやっていくことを決心して 退職。家業を継ぐと信じていた両親への裏切りだったと佐々 木さんは語る(9月22日付婦人公論)。
俳優としての佐々木さんは、強い個性を前面に出すタイプ ではない。色々な役を色々に演じる楽しさを感じながら、ま じめに芝居と向き合う、そんなスタイルを貫いている。
この秋には夏目漱石の『明暗』が原作の舞台、『新・明暗』 (作・演出、永井愛)に主演する。2年前の初演に引き続き、今 度は主人公の津田をどう演じるのか?楽しみである。
東京公演は10月22日(金)〜11月7日(日)、会場は世田谷パブリ ックシアター(電話03-5432-1526)。
(2004.10.22)
9月14日付日経紙「経済教室」で家森信善名古屋大学教授 (1988年経院)が、地域金融機関の勝ち残り策を論じている。
家森教授等が行ったアンケートの結果として、中小企業は金 融機関を評価できる点として「自社に関する知識」を最重視し ているという。この意味は、金融機関が顧客のことを十分に知 っているだけではダメ。そのことを顧客に認知してもらわなけ ればならないとしている。顧客を知ると言うことは、担保や保 証なしでも貸し出しが行えるだけの審査機能を金融機関が持つ ことを意味する。
また、担保や保証人設定が軽減されるなら、金利見直しを納 得する企業もあると家森教授は指摘していた。
(2004.10.22)
今年の9月11日で米国への同時多発テロから丸3年が経過 、以来、世界は大きく変わりつつある。
今年4月から法学研究科で国際法を学ぶサイフラ・アハマザイ さん(25日)はアフガニスタン出身。母国ではタリバン政権が崩 れ、米英国による暫定政権を経て、ようやく新しいスタートを 切ったところだ。学校も病院も増えたし、10月には選挙も実施 されるという。
「イラクの人々も、米国に逆らって多くの犠牲者を出すので はなく、話し合える機会を待つべきだ」、「教育が進み自分た ちで国を造るまで、国際社会には支援をしてほしい」とアハマ ザイさんは言う。
同じように過去の過ちから復活した日本でその歩みを学び、 将来は母国政府で働くことを目標に神戸で留学生活を送ってい る(9月11日付毎日)。
(2004.10.21)
留学生のジーラ・プーヤンさん(工博士2004年修了)が、昨 年末にイランで発生した大地震と阪神・淡路大震災の復興状況 を比較、研究してまとめた。
プーヤンさんは9月11日、長田区の神戸アジア交流プラザで、 地域コミュニティーが災害復興時に及ぼす影響の大切さなどに ついて講演。コミュニティーの未発達な母国イランでは、その ことが復興の大きな足かせになっていると現状を説明した。12 月にも帰国予定のプーヤンさんは、帰国後の防災コミュニティ ーづくりに意欲を燃やす(9月12日付朝日ほか)。
(2004.10.20)
大学院経営学研究科のMBA論文賞(参考:5月14日付本トピックス)の第1回受賞作が決定した。
優秀論文賞は同科の北尾信夫氏「研究開発投資のオプション価 値評価」。佳作には同科の野村佳子氏「多能工化が客室乗務員に 伝える影響」。もう1作は法政大学の今井文子氏「商業集積にお けるダイナミズム生成のプロセス」が選ばれた(9月17日付日経)。
(2004.10.19)
澤田隆治さん(1955年文卒)による朝日新聞の毎日曜に連載の コラム「TVダイアリー」が9月12日から始まった。澤田さんは卒業 後、民放ラジオ局に入社。以来、テレビを中心に「笑い」の番組 を企画プロデュースしてきた。
連載第2回目(9月19日)では、最近の「第3次お笑いブーム」を 取り上げている。センターマイクをはさんで立ち、二人の会話で 観客を笑わせるしゃべくり漫才の形は、今は少ない。観客にとっ ては、目から耳からイメージを取り込めるコントのほうが断然分 かりやすいからだ。常にファンと接触しているお笑いタレントは 、自分でイマジネーションをふくらませられなくなってきた観客 の変化を、敏感に感じ取って対応しているという。澤田さんは「 明らかに笑いは進化し、観客は退化している」と結ぶ。
(2004.10.18)
民主党の岡田代表が、「次の内閣」の閣僚人事を発表した。 直嶋正行参院議員(1971年営卒)が、規制改革大臣に選ばれた。菅 直人前代表(57)や鳩山由紀夫元代表(57)をはじめ、若手リーダー の野田佳彦さん(47)、前原誠司さん(47)まで、「党をあげての布 陣」(岡田代表)とするメンバーの一人となった(9月11日付 各紙 )。
直嶋さんは先日(8月24日)開かれた東京凌霜クラブのビアパー ティーに出席、同窓生と久々の語らいの機会を楽しんだ。
(参考)⇒http://home.kobe-u.com/tokyo/news/hokoku.html#2004.08.24
(2004.10.15)
そろそろ大学祭の準備が本格化の頃。この図版は、今から 40年以上昔、1962年春に開催された神戸大学祭の園遊会プログ ラムの表紙。手前の黒い部分は男子学生、当時の学生は詰エリ 、金ボタンの服装だ。従って、首のあたりはちゃんと詰エリが 描かれている。
デザインは松前孝雄(1964年理学部生物学科卒)さん。
(2004.10.14)
9月3日付日経紙の「経済教室」で、泉水文雄教授(法)が、 公取委の独禁法改正案を解説している。
今回の改正案は、(1)課徴金算定率の引き上げ、(2)措置減免 制度の導入、(3)刑事告発手続き、罰則などの見直し、(4)審判 手続きの見直し、からなる。(1)、(2)、(4)について一部から 異論がある。しかし、「課徴金の欧米水準への引き上げを含む 改正案は、現行法体系の中でカルテルなどの抑止力を最大限高 めようとする慎重で現実的な内容である」と泉水教授は解説し ている。また、いわゆる官製談合の防止措置も独禁法改正と並 んで重要との指摘もあった。
(2004.10.13)
小出晋一郎さん(1957年営卒)の第14回個展が10月18日(月) 〜24日(日)、中央区の聖路加病院画廊で開催される。小出さん が油絵を始めたのは、30年以上前、イラントーメン社長時代。 イランでは革命があり、仕事も外出も侭ならない状況下で孤独 を紛らわせる為に我流で油彩をはじめたとのこと。
小出さんの父親は長男であったことから画家を断念したが、 父の弟、卓二と三郎は昭和初期から戦後にかけて活躍した著名 な洋画家である。小出さんが夕映えの風景を最も得意とするの も、叔父卓二の影響が大きいという。
⇒小出さんのHPはhttp://www2.ocn.ne.jp/~mgk
【小出晋一郎個展】
2004年10月18日〜24日10時より17時まで 但し24日は15時まで
聖路加病院 (画廊:1階食堂前)中央区明石町9-1 電話)03-3546-0327
日比谷線 築地駅 徒歩5分/有楽町線 新富町 徒歩5分
(2004.10.12)
兵庫県下各地で開催される「青少年のための科学の祭典」 が、今年で10年目となった。9月4日・5日の2日間、神戸でのイ ベントでゼンスケジュールを終了した。この「科学の祭典」は 、多数の神戸大出身の教員や高校生などが、少ない予算の中で 知恵と工夫を凝らしながら、各ブースで科学の実験を未来の科 学者を夢見る小学生・中学生に示しているイベント。
神戸大学理学部の原俊雄助教授が大会委員長を務め、次の6 会場で開催された。@丹波会場(8月1日)、A南但馬会場(同)、 B豊岡会場(8月7日〜8日)、C姫路会場(8月11日〜12日)、D淡 路会場(8月21日〜22日)、E神戸会場(9月4日〜5日神戸市立青 少年科学館)の6箇所で開催した。
主催は神戸大学紫陽会(教育学部、発達科学部同窓会)・神戸 大学くさの会(理学部同窓会)他12団体。後援は45団体。その中 に神戸大学理学部物理学科同窓会の参加もあった。神戸大学理 学部同窓会からは中西敏昭先生(尼崎小田高校)が中心となって 「台所で遺伝子を取り出してみよう」をテーマにしたブースを 出し、大勢の子どもたちや父兄でにぎわった。神戸会場だけで もこの2日間で5000名を遥かに超える(7000部の配布用資料が既 に不足)大盛況。
「ボランティアとはいえご協力された皆さん、将来の科学者 を育てる為に懸命な努力をされており、素晴らしい熱気が感じ られます。振り替えれば第1回目の時に中学生だったのが教員 となって出展・説明員となって頑張っている現状を見ると時代 の流れを感じます。変遷が恐ろしくなりました」と関係者は語 っていた。
(2004.10.08)
安田蓮美さんはダウン症のバレエダンサー。1996年に藤田 佳代さん(1966年文卒)が主催する舞踊研究所の障害者向けプロ グラムに参加し、バレエの魅力に取り付かれた。ダンスを始め て5年後の2001年には、北九州&アジア全国洋舞コンクール・バ リアフリー部門で優勝するほどの実力だ。
8月23日に新神戸オリエンタル劇場で開かれた、初ソロリサイ タル「ハスミのダンス」では、藤田さんの振付による5作品を披 露して観客を魅了した。公演を終えた後の安田さんは「気持よか った。まだまだ踊り足りないくらい」と会心の笑み(8月23日神戸 新聞)。
藤田舞踊研究所の発表会は10月23日(土)にも神戸文化大ホール にて行われる予定。
(PM 6:00開演・入場無料(整理券))
藤田舞踊研究所HP ⇒ http://www2s.biglobe.ne.jp/%7Efkmds/
(2004.10.07)
『米がこぼれる』の童話集を出版した、ライターの木村由 佳さん(1988文卒)が2作目を発表した。木村さんの2作目は三都 物語短篇文学対象傑作選『君とあるいた街』に収録されている。 同書は、新風舎が京都・神戸・大阪の三都を題材にした短篇を 募集し、大賞傑作選として発行されたもの。
木村さんの作品は京都・神戸・大阪の三都すべてが盛り込ま れた、『高田くんは成功した』。舞台は大阪証券取引所のある 北浜。京都出身の証券会社営業マン「高田君」と神戸出身の「 私」が駆け抜けたバブル時代の証券会社を舞台に、ストーリー はテンポ良く進む。株式新聞社の記者を経てライターとなった 木村さんならではの舞台設定も、関西弁のおかげで、やわらか な雰囲気になっている。物語は阪神大震災の時を越えて現在に 。「高田くん」と「私」が懐かしい時代をさわやかに「駆け抜 けて」いる)。
(2004.10.06)
「神戸高等工業学校発祥の地」記念碑
阪神大震災の後、復興土地区画整理事業のため、一時神戸市が 保管していた「神戸高等工業学校発祥之地」の碑が神戸大学工学部の 前身、神戸高等工業学校開学の地である西代の地(現5号緑地)に戻っ た。5月19日に工学部同窓会KTCによるお披露目があった。当日は宮 永清一KTC理事長(1954年卒)、松下綽宏神戸市助役(1965年卒)、笹山 幸俊前神戸市長(1945年9月卒)、岡田進裕前明石市長(1948年卒)等 多数の会員が出席した(「工学部同窓会誌KTC」2004年9月)。
(2004.10.05)
ご参考ミネルヴァ書房発行の「現代世界経済叢書」(全8巻)の第3巻として 、村山裕三同志社大教授・地主敏樹神戸大(経)教授編『アメリカ経済論』 が刊行された。定価は3,360円(税込)。
アメリカ経済を歴史、企業経営、中小企業、移民政策とエスニック問題 、財政、金融等、多面的にアプローチし分析した好著。また、裁判制度に ついての章を設けるなど、幅広い編集方針が浸透している。巻末資料(統 計、年表、索引)が完備している。全体を12人の執筆者が分担。神戸大か らは、地主教授のほかに上林憲雄(営)教授、泉水文雄(法)教授も加わって いる。
(2004.10.04)
ゴルフ場経営で知られるタニミズ企画の谷水利行代表取締役(1984年 法卒)が、月刊財界九州誌の「19thホール(読むゴルフ)」欄で、ゴルフに まつわるエッセーを連載中。
1回目となった8月号では、「服装は我のためにあらず」と題し、ゴルフ においては服装も、相手に対する礼儀として重要な要素であることを説く 。9月号のメインテーマは、「うるわしき時代 の全英オープン」。1889年 の全英オープンはプレーオフに突入するも、地元の猟師組合などのコンペ が優先されてコースが確保できず、3日後に漸く開催されたというエピソ ードを紹介している。自称「ごるふ道伝道師」の谷水さんの人間味あふれ る切り口が、読者を引き付ける。
(2004.10.01)
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