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活躍するOB  神戸大学トピックス バックナンバー

vol.23 (2004.07〜2004.09)


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「ザ トヨタウエイ」を加護野教授(営)が書評

 8月29日付日経紙読書欄に、加護野忠男教授(営)が「ザ トヨタウエ イ」(ジェフリー.K.ライカー著、稲垣公夫訳、日経BP社)の書評を寄稿し ている。要旨は、以下の通り。
 本書はトヨタの経営から学ぶべきことを14の原則にまとめている。これ らの原則は多くの企業である程度まで実行されている。トヨタのすごさの エッセンスは本書の言葉でいうと「執拗な反省と絶え間ない改善」。反省 と改善は、他の日本企業もやっている。継続性と執拗さのレベルが他社と 違うのが会社のカルチャーだと著者は言う。しかし、それは傲慢さや硬直 性の源泉ともなる。トヨタがそのバランスをどうとっているのか、それを 知る手がかりも本書には隠されている。

(2004.9.30)

『一日 神戸大学』〜本当に効く機能性食品の開発・生産戦略〜


 9月9日、東京(中央区八丁堀)で「『一日 神戸大学』〜本当に効く 機能性食品の開発・生産戦略」が開催された。4名の農学部教授が、生活 習慣病予防を見据えた茶カテキンの作用や、カフェインの皮膚がん予防 研究などについて講演した。
 そのうちの一人、金沢和樹教授(農)によると、機能性食品と呼ばれる 商品が数多く市販されているが、その殆どがヒトの体内では、吸収時に 代謝・抱合されて生理活性を失い、有効ではないという。講演ではその メカニズムを解説、体内でも有効な機能性成分を見出す戦略を提案した。 会場となったバイオインダストリー協会の会議室はほぼ満席。講演後も 活発に質問が出るなど、食品関係の企業研究者を中心に積極的な参加が みられた。
 今般の『一日 神戸大学』は全3回、第2回は10月8日(金)「昆虫機能を 応用した新機能開発」。第3回は11月上旬予定「生物に有能なナノテクノ ロジー」。入場無料、申込はE-MAIL:aoki@jba.or.jpへ。

(2004.9.29)

外交・安全保障について語る五百旗頭法学研究科教授と猪口東大教授

 日本経済研究センター発行の「日本経済研究センター会報」7月号で 、五百旗頭真大学院(法)教授が猪口孝東京大学東洋文化研究所教授ととも に、外交・安全保障について論じている。
 論点は次の3つ。
1)日本の安全保障政策のあり方については、日米同盟を活かしつつ軍事技 術の高度化に対応する。
2)日本の外交戦略と日米関係については、米国抜きに望ましい解決の道筋 が立たないアジア太平洋地域において、対米協力姿勢は今後数十年の日本 外交の資産足りうることを認識する。
3)アジア戦略における日本のポジションとその役割については、ケタ外れ に強大化する中国のよき友人にして、また醒めた観察者として、協力と抑 制の双方を働かせることで、中国とASEANを含めた東アジア共同体の方向 性をリードしうる日本となることである。

(2004.9.29)

國分教授(営)編の新著『環境管理会計入門 理論と実践』




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 國分克彦教授(営)編『環境管理会計入門 理論と実践』(社団法人 産業環境管理協会発行、定価2940円〔税込〕)が刊行された。この本は 経済産業省委託事業「環境ビジネス発展等調査研究(環境会計)」研究 成果を集大成したもの。マテリアルフローコスト会計、環境配慮型原 価企画、環境予算マトリックス、環境配慮型業績評価等の理論と企業 事例を解説している。
 本書は編集を含む8人の研究者が執筆しているが、伊藤嘉博(営)教授 も分担執筆者の一人となっている。

(2004.9.28)

神戸大学構内にある歌碑


 六甲台学舎に歌碑がある。

 巷より響き起これり残茫のこだまはおそう淡き山はだ

 この短歌は終戦の翌年の1946年(昭和21年)8月、焼跡の神戸の丘に残って いた母校を訪れた香川進さんの作品。1964年秋に除幕された。香川進さん( 1910-1981)は、1934年神戸大学の前身の神戸商業大学の卒業生。卒業後、三 菱商事などに勤務のかたわら歌作にはげんだ。歌碑ができた当時は内外炉工 業且ミ長。1975年以来永らく宮中歌会始選者をつとめる。1985年の「山麓に て」(第10歌集・短歌新聞社)など多数の歌碑がある。没後には『香川進全歌 集』(1991年、短歌新聞社、全775ページ)が刊行された。

(2004.9.27)

大阪で「留学生を励ます会」ビアーパーティー開催

 8月3日(火)午後6時から大阪凌霜クラブ本館ホールで、恒例の「留学 生を励ます会」ビアーパーティーが開催された。参加者は、留学生17名(中 国11、蒙古、スリランカ、イスラエル、韓国、タイ、スペイン各1)を含む72 名と盛会だった。
 同クラブの夏の恒例行事「留学生を励ます会」ビアーパーティーは今年で 16回目。ますます盛大に、また実のあるものになってきた。出席の留学生か らは一人一人自己紹介と抱負を話してもらう。大学からは、野上智行学長、 石川齋副学長、堀田博留学生センター長等6名の先生方、学友会から新野幸 次郎会長を来賓としてお迎えし、大学の現状、神戸大学と留学生の状況、全 学の同窓会組織である学友会のあり方について等様々なお話伺うことができ た。
 会場のあちこちで留学生や来賓の先生を囲んで歓談の輪ができ、サントリ ー提供の生ビールもお代わりの列が絶えず、会場は熱気にあふれる。後半は ビンゴ大会、今年の進行は水島昇運営委員(1976年法卒)で、本職は弁護士さ んのはずのところ、まったく信じられないほどの名司会ぶり。賞品・景品も クラブで準備したもののほかにたくさんの寄贈の品もあり、「ビンゴ!」の 声があがるたび、大歓声が湧いた。
 あっという間に予定の2時間も過ぎ、最後は学歌の斉唱と、元応援団長の 石田雅明さん(1967年法卒)によるエールで締めくくりお開きといたしました。

(2004.9.22)

「神戸大学剣道部創部100周年・剣友会創設80周年記念誌」刊行

 昨年4月26日、神戸大六甲台で剣道部創部100周年・剣友会創設80周年 記念式典・祝賀会が開催された。一年余後の本年7月に記念出版物「神戸大 学剣道部創部100周年・剣友会創設80周年記念誌」が刊行された。全404ペ ージの大冊である。発行は神戸大学経済学部藤田誠一研究室。ちなみに藤田 教授は剣道部長。
 剣道部の歴史は1903年(明治36年)発足の神戸高商撃剣部に遡ることができ る。この「記念誌」には、式典・祝賀会の模様、先輩のインタビュー(1927 年卒、97歳の堀精三さん。記念誌校正中に亡くなった)、1910年対三高戦以 来の戦績、様々な回顧録等が収録されている。水島銕也神戸高商初代校長が 東京高商(現一橋大学)の初代剣道部長であったこと、最初の女子部員は1968 年入部の5人等興味は尽きない。女子部員第一期の一人大久保幸子さん(1972 年営卒)は、「初めての女子部員」を寄稿している。1958年卒から現役学生 にいたるまでの各学年のプロフィールに多くのページを割いている点が特徴 的。

(2004.9.21)

安水稔和さんの新著「竹中郁 詩人さんの声」




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 神戸大学学歌の作詞者でもある詩人の安水稔和(やすみず・としかず、 1954年・文卒)さんが、新著「竹中郁 詩人さんの声」(2004年・編集工房ノ ア)を刊行した。今年は1904年生まれの詩人竹中郁さんの生誕100年に当たる 。そこで、安水さんが、これまで書いた詩人竹中郁に関する文章や対談をま とめ、一冊の本として上梓したという経緯。
 安水さんが竹中郁の詩集初めてであったのが1951年。神戸大学の2年の時 だった。それは戦時中にでた詩集「龍骨」。この本は、宝物のように安水さ んの本棚に並んでいる。

(2004.9.17)

藤本隆宏著「日本のもの造り哲学」を金井教授(営)が書評




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 8月15日付日経紙の読書欄で金井寿宏教授(営)が「日本のもの造り哲学」(藤本 隆宏東大教授著)の書評を寄せている。以下は、その概要。
 著者は自動車産業を中心に体系的な調査を続け、世界水準の研究をしている。1990 年代になって日本の製造業に悲観的な意見が出始めた時、もの造りにおける生産と開 発の現場で蓄積された日本の実力は萎えていないことを主張し続けてきた。著者と評 者と伊丹敬之一橋大教授の会話で自動車の過剰設計、過剰モデルなどの問題について 「ゴルフでいえば飛びすぎただけ」と著者が話した。これに対し、伊丹教授は「ゴル フコースは飛びすぎた後の処理が難しいように設計されている」と話したと評者は回 想する。どこにどのように飛ばすかは戦略におけるポジショニングで、それを打ち出 す本社戦略やブランド力はまだ米欧の企業に及ばない。本書は「現場の経営学」者が ようやく語るようになった本社論、戦略論を含みそれだけ重みがある。

(2004.9.16)

神戸高商相撲部の黄金時代


 大正時代の一時期、神戸大学の前身である神戸高商相撲部の黄金時代があった。 左の写真は、1919年(大正8年11月1日)大阪堺市大浜で開催の全国学生相撲大会(大阪 毎日新聞社主催)で優勝した田中四郎さん(1922年卒)の晴れ姿。初代の学生横綱であ る。田中さんは、城山三郎「鼠」に実名で登場する久琢磨さん(1919年卒、神戸高商 相撲部の基礎を築いた)の手引きで神戸高商相撲部に入部した。これらが前年4月の こと。入学2年目の快挙である。
 神戸高商卒業後、田中さんは鈴木商店、山陽電気軌道、栗本鉄工所に勤務。太平洋 戦争直前の(社)日本出版文化協会の常務理事をつとっめる。1945年2月に召集を受け、 同年8月15日北鮮清津で戦死した。田中さんはアララギ派の歌人としても知られ、亡 くなってから30年近くを経た1974年に関係者が集まり「田中四郎氏を偲ぶ」を刊行し た。出版元は有斐閣、久琢磨(鈴木商店)、西川政一(前日商岩井社長)、江草四郎(有 斐閣会長)、土屋文明(歌人)、南條範夫(作家)等が寄稿または座談会に出席している。

(2004.9.15)

金井教授(営)の新著『組織変革のビジョン』




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 光文社新書の1冊として金井壽宏教授(営)の新著『組織変革のビジョン』(定価720円 +税)が発刊された。個人のキャリアにとって、組織の発展にとって、本当に意味のある 変革とは何かを根本から考える“希望の本”である。
 前著『仕事で「一皮むける」』(2002年、光文社新書)では、企業のリーダーたちがどん なときに一皮むけたかをまとめているが、組織変革のプロジェクトに積極的に参加するこ とは、そうした「一皮向ける」経験の絶好のチャンスとなるはずだとしている。
 なぜ組織変革が必要なのか、どのようにそれを動機づけるのか、変革を阻むもの、変革 のリーダーシップとは?これら、組織変革のビジョンについてのさまざまな理論を提示し 、実践へと導く一冊である。

(2004.9.14)

加藤英高さん(1954年営卒)の新著「マザール・ウ・ブラッハの世界に生きて」

 加藤英高さん(1954年営卒)が『マザール・ウ・ブラッハの世界に生きて―ダイヤモン ド・アンバサダーとして歩んだ50年』をダイヤモンド社から刊行した(非売品)。加藤さん は神戸大卒業後間もない1961年に父が1928年名古屋に創設した柏圭商店に入社、1970年に 社長に就任した。同じ年、社名を柏圭とし、本社を東京に移す。全日本宝石輸入協会会長 、日本ジュエリー協会会長など宝石業界の要職を勤めた。また、イスラエルトレードアワ ード1986、ベルギーHRDから「ダイヤモンドアンバサダー」の称号を受けるなど国際的に も活躍、2004年は旭日双光賞を受賞した。

(2004.9.13)

海事科学部、「深江丸」を災害時に派遣

 阪神・淡路大震災では、陸の交通網がまひし、被災者はもちろん既存患者の搬送手段 が大きな課題となった。とくに、早急な透析治療が必要な患者に関しては、搬送経路が確 保できずに多くの被害者を出した。このような教訓を生かし、井上欣三教授(海)は日本透 析医学会らと共に、大災害時に海事科学部の練習船「深江丸」を搬送手段として派遣する ことを検討してきた。東灘区の海事科学部内にある拠点を基に、インターネットや衛星通 信を通じて被災地から「深江丸」に出動要請がかかると、たとえ海上実習中であろうとも 、早急に被災地へ向かう仕組みとなっている。大阪湾、瀬戸内海を活動地域に想定し、9 月1日防災の日から運用を開始する(8月22日付神戸新聞)。

(2004.9.10)

河本名誉教授の共著書「証券取引法読本」第6版刊行




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 河本一郎(法)名誉教授の共著書「証券取引法読本」の第6版が、2004年7月に有斐閣か ら刊行された。定価は3800円+税。本書は大武泰南氏(元東京証券取引所勤務)との共著と して1993年に初版が発行された。以後、証券取引法の改定と判例の動向を反映して、改定 を重ねてきた。第6版では昨年6月及び本年6月の証券取引法改定が織り込み済みとなって いる。
 巻末の索引(事項、条文)や判例リストが充実、実務家にとっても使いやすい内容となっ ている。本文とも500ページを超える大著。本書は、一般の書店で購入可能ですが、左記 リンクを通じて入手することもできます。

(2004.9.09)

マンキュー「マクロ経済学U」第2版刊行




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 29歳という若さでハーバード大学教授となり、現在大統領経済諮問委員会委員長をつ とめるN.グレゴリー・マンキュー(1958年生まれ)の「マクロ経済学」の訳書第2版が刊行さ れている。原著は一冊であるが、翻訳書では原著者の了解をえて2分冊となっている。既に 「マクロ経済学T」第2版は、昨年刊行されており、この4月「マクロ経済学U」第2版(定 価3500円+税)が東洋経済社から刊行された。第2版の訳者は、第1版と同様次の4人。
 足立英之(神戸大学名誉教授、流通科学大教授)
 地主敏樹(神戸大学大学院経済学研究科教授)
 中谷 武(同)
 柳川 昇(同)
 この本は、単なる翻訳書でなく、原著に掲載された「米国のデータ」に加え、日本の読者 の便宜のため「日本のデータ」が加えられている等の特色がある。また、巻末の「基本用語 集」「索引」等丁寧な本作りがなされている。

(2004.9.08)

前川知史さん(1981年・経卒)の新著「関西経済は今」




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 前川知史さん(1981年・経卒)が、法律文化社から「関西経済は今 自立と連携で関西 再生を」を刊行した。定価は2520円。関西経済の再生を多面的に分析、提案する。阪神タ イガース、ロボット・テクノロジー、東大阪市域のモノづくり等話題は多面的。「モノづ くり先進国イタリアに学ぼう」というユニークな提言もある。
 前川さんは大和銀行に入社、1989年大和銀総研に移り、昨年りそな銀総研大阪調査部長 就任、今春同総研を退職。現在は甲南大、大阪市大で非常勤講師をつとめる。

(2004.9.07)

エクランの広瀬茂子さん「白寿」

 信頼できる筋からの情報によると、昭和初期から阪神大震災後の一時期まで、六甲登 山口で営業を続けた「 エクラン」の経営者だった広瀬茂子さんは、このほどめでたく「白 寿」を迎えた。
 「エクラン」は、神戸大学の前身神戸商業大学が、現在の地に移転した1934年(昭和9年) とほぼ同時期に六甲登山口に開設した。以来太平洋戦争、阪神大震災を乗り越え60余年の 長きにわたり学生の飲食の場として、コンパの会場として親しまれてきた。開設当時のメ ニューによると、カレーライスは15銭、コーヒー7銭だったことが記録されている。
 終戦直後、出征から帰った学生やOBが母校を訪ねた。その際「 エクラン」にも立ち寄り 、サインし感懐を述べた記録が保存されてきた。後に2度(1977年と1986年)にわたり発行さ れた「エクラン」の記念誌には、これらの肉筆の記録が採録されている。

(2004.9.06)

「花おりおり」、湯浅東農大教授(1963年兵農大卒)の講演

 朝日新聞創刊125周年記念に、同紙夕刊の連載コラム「花おりおり」の筆者湯浅浩史 東京農大教授(1963年、農学部の前進である兵庫農大卒)の講演会が6月末に開催された。 8月11日の同紙に講演会の模様が掲載されている。以下その要旨。
 湯浅教授は子供時代から植物好きで、カボチャを植えたりしていた。それがこうじて大 学では遺伝学を専攻、その後植物を求めて40ケ国以上を訪れる。ギアナ高地のテーブル台 地に降り立った最初の日本人でもある。
 わが国における「桜前線」「花見」などの見方・習慣等は、他の国には見られない。「 民族植物学」の観点からすると、日本人はかなり特殊な民族といえる。花見や植林などは 万葉集にも歌われている。

“秋風は涼しくなりぬ馬並めていざ野に行かなはぎが花見に”
花見の対象はハギ、続いて梅であった。

 “古の人が植えけむ杉が枝に霞たなびく春は来ぬらし”
万葉人が“いにしえ”というのはいつのことか、「日本は植林に関して世界に冠たる先進 国といって良い」と湯浅教授は結ぶ。

(2004.9.03)

俳句集「東霜」第7号発行

 東京・丸の内にある東京凌霜クラブで、定期的に開催されている神戸大学東霜俳句 会の句集「東霜」第7号が発刊された。22人の会員が作品を寄せている。この会は1969年 (昭和44年)にスタート、これまでに俳句集「東霜」を7回にわたり発行している。以下は 同句集から。

コスモスのむれいる中に身を沈め   池田よし雪(1941年12月旧神戸商大卒)
マネキンの手の先にあり春の雲    浅野天一(1955年営卒)
負傷せるラガーに走る薬缶水     熊野ひろし(1955年経卒)
ギャラリーの前の黒猫巴里祭     大隅徳保(1957年営卒)

同会では、若手会員の加入を募集している。連絡先:東京凌霜クラブ事務局(電話03-3211-2916)

(2004.9.02)

経済同友会「新規事業創造立国の実現に向けて」まとまる。

 経済同友会新規事業創生委員会が検討を重ねてきたレポート「新規事業創造立国の 実現に向けて」が公表された。日本経済の真の活性化のために「ベンチャー企業による 新しい事業の創出」が不可欠かつ有効と考え、ベンチャー企業を生むための諸課題につ いて同委員会で検討した成果がまとめられている。
 「ビジネスパーソンは5年後、10年後の自分を明確に描き、キャリアプランを立てて 着実に実行すべきである」、「企業にとっても、与えられたキャリアを歩む社員より も、自らの将来設計に基づくキャリア形成をする自立した社員が増えることが企業の 活性化につながる」等重要な指摘がなされている。このレポートをまとめた経済同友 会新規事業創生委員会の委員長は、金丸恭文さん。神戸大卒(1979年工・計測)で、現 在はフューチャーシステムコンサルティング社長。

(2004.9.01)

神戸大学ニュースネット、アクセス件数30万件突破!

 kobe-u.comにもキャンパスニュースを提供してくれている「神戸大学ニュースネッ ト委員会」のインターネット新聞が、ついにアクセス件数30万件を突破した。
 阪神大震災をきっかけに発足した同委員会。インターネット上の新聞には「忘れたら あかん!!阪神大震災」のコーナーを設け、内容を充実させている。その他にも、高校社 会科の副教材ブックレットの企画協力など、教育現場で阪神大震災を伝える試みにも積 極的に参加。編集長の杉浦加奈さん(国際文化学部2年)は「震災を風化させず、継続し て伝えていきたい」と話す。(8月17日付読売)
 インターネット新聞の他に、同委員会が年7回程度発行する新聞「神戸大学ニュース ネット」は、神戸大学東京オフィス開設準備室(東京丸ノ内の東京凌霜クラブ内)でも閲 覧可能。
 また、「神戸大学ニュースネット」のホームページは以下です。

http://home.kobe-u.com/top/newsnet/index.html

(2004.8.31)

UFJ/東京三菱、東京高裁決定についてのコメント、近藤教授(法)

 8月12日付の朝日新聞に、東京高裁が下したUFJ信託売却に関わる決定についての 近藤光男教授(法)のコメントが掲載されている。要旨は、以下の通り。
 基本合意書の法的拘束力を認めながら、交渉差し止めを認めないと言うのは意外な決 定。法的拘束力を否定して基本合意書に効力が無いと言うのであれば筋が通る。しかし 、信頼関係が悪化したという結果を理由にするのであれば、法的拘束力の意味が無い。 今後、企業の統合話は「状況が変わった」という理由で、いつでも相手方に逃げられる ことを覚悟しなければならなくなる。

(2004.8.30)

福井日銀総裁の高校時代の担任「ワタヤン」こと綿谷芳夫さん(1951年旧制神戸経済大卒)

 大阪商人の血を引く福井俊彦日銀総裁。高校時代は大阪府立大手前高校で勉強に徹 した。入学、卒業時ともに総代をつとめる。そんな福井さんの高校時代の担任が「ワタヤ ン」こと綿谷芳夫さん(1951年旧制神戸経済大学卒業)。綿谷さんはビルマのインパール作 戦からの生還者、帰還後に神戸大学の前身校旧制神戸経済大学で経済学を学んだ。
 もともと強健な体育教師であった綿谷さん。戦争での地獄の体験から、生徒には「人生 、体が資本」と教える。また、経済学を学んだ後は社会科も教えるようになり、「生きた 経済学」を教えた。
 福井さんは、「ワタヤン」の思い出を同窓会のサイトで次のようみ語る。「教科書のま までなく『経済を自分の常識に取り込め』といわれたのをよく覚えている」。以上は7月 26付AERA(朝日新聞社)からの抄録。

(2004.8.27)

故市川義雄さん(1932年卒)から(財)兼松貿易研究基金にご寄付

 元兼松(株)専務の市川義雄さん(1932年卒)から(財)兼松貿易研究基金に3000万円 のご寄付があった。(財)兼松貿易研究基金は、1940年(昭和15年)に設立。神戸大学経済 経営研究所教授の研究助成を行い、最近では全国の社会科学系学生を対象に論文募集も 行っている。市川さんは、ご寄付からしばらく後の本年6月6日に亡くなられた。95歳だ った。
 以上は、凌霜会(神戸大学の社会科学系学部・大学院の同窓会)の機関紙「凌霜」第 362号(2004年8月発行)に掲載の新野幸次郎凌霜会の理事長の寄稿「故市川義雄さんの ご寄付に感謝して」から。

(2004.8.26)

働くことの意味、金井教授(営)

 8月2日の日経紙、イノベートジャパンの広報記事において、金井寿宏教授(営)は 「働くことの意味」を解説している。以下は、その概要。
 働きやすさを創るには、ひとが働くことの意味や価値を納得していることが大切で ある。それを理解していれば、仕事やその環境が厳しくても、がんばれるものだ。働 くことの意味や価値を生み出すものは、会社全体の経営戦略を構築し、高い倫理観や 仕事観に裏打ちされた経営者のリーダーシップに他ならない。

(2004.8.25)

新潟・福井の水害救援募金活動を行う「じゅうたん」


募金を呼びかけるチラシ

 阪神淡路大震災から10年。今なお活動を続ける神戸大学の2つのボランティア団体 「総合ボランティアセンター」「学生震災救援隊」がある。今般、新潟・福井の水害救援 のために双方のメンバー約20人が立ち上がった。社会人有志らと共に神戸大学水害救援 ネット「じゅうたん」を結成、募金を呼びかけている。
 メンバーらは直後現地入りし、泥のかき出しなどの復旧作業にあたった。しかし、実際 に足を運べる期間に限りがあるため、地元での活動資金を援助する目的で募金を開始した。 阪神淡路大震災での経験を無駄にせず、支援を受けた恩返しをしようと、8月末までの毎日 夕方、JR六甲道や三ノ宮駅前の街角に立つ。
募金は郵便振替:00920-9-247832「神戸大学学生震災救援隊」で受け付ける。問い合わ せは078-881-4755へ。(7月24日付読売)

(2004.8.24)

杉谷さん(1944年・工卒)の新著「儲かる「現場」をつくる7つの道具」

 旧制時代の卒業生である杉谷正廣さん(1944・工・精密)の 「儲かる「現場」をつく る7つの道具」が、PHPから刊行された。
 杉谷さんは、1941年年12月に旧制神戸高工(現神戸大学工学部)を卒業し、翌17年に川西 航空機に入社。『紫電』『紫電改』など主に海軍戦闘機の部品設計を担当し、海軍技術士 官として軍務にも就く。戦後は明和自動車製作所にて三輪自動車『アキツ号』を、続いて その後身の旭工業にて軽三輪自動車『ミゼット』を開発し、戦前の飛行機生産技術を自動 車へ転用する。
 旭工業とダイハツは、対等合併。杉谷さんは、1980年にダイハツ専務に就任。この間、 1970年の大阪万博で活躍した電気自動車(EV)の開発に関わる。以上のような体験を持つ著 者が、今後の企業が勝ち抜くための独自ノウハウを開陳する。

(2004.8.23)

記録管理学会会長小谷さん(1959年・法卒)

 元リコー社員の小谷允志さん(1959年・法卒)は、記録管理学会会長をつとめる。 学界と実務界両分野の会員からなる同学会。初代から3代までの会長は何れも大学教授。 小谷さんは、最初のビジネス界から出た会長だ。
 記録管理学会というのは文書管理に関する研究者、実務家、文書館職員等多用な人材 から構成された学会である。最近の話題は官公庁の公文書管理のあり方。6月30日付読売 新聞のコラム「解説」 では、この問題を取り上げている。その中で、小谷記録管理学会 会長のコメント(「日本の行政組織は隠蔽体質が根強く、国民への説明責任を果たすため に文書を作り、きちんと管理するという基本理念が欠けている」)が紹介されている。

(2004.8.20)

金治さん(1960年・法卒)の新著「神戸まち歩き」

 金治勉(かなじ・つとむ)さん(1960年・法卒)の新著「神戸まち歩き」が刊行された。 発行は神戸新聞総合出版センター、定価は1500円+税。海と山に挟まれた海港都市神戸の 裏町を歩き、いろいろと新発見する。そんな雰囲気の本である。
 白鶴美術館、岡本の梅林公園、阪急六甲、神戸大学キャンパス、摩耶ケーブル下の桜 トンネル、相楽園、清盛塚等をめぐる散歩道が紹介されている。長らく神戸を離れてい る卒業生にとっては、ノスタルジーを感じさせてくれる本。金治さんは元神戸市職員。 震災時には東灘区長をつとめていた。それだけに神戸の隅々まで熟知している。その金 治さんの案内で、神戸の町歩きの楽しさを堪能できるわけだ。コンビの松元省平さんに よる写真も美しい。東京凌霜クラブでも購入可能。

(2004.8.10)

神戸大ESSのOB/OGが、HP立ち上げ

 神戸大ESSのOB/OGから成るESSユニオンクラブが、この7月31日にホームページを立 ち上げた。
 http://home.kobe-u.com/ess-uc/

 昨年11月、ESSのOB35人が東京・新宿で集まった。その模様が写真入で詳細に報告され ている。5回生(1957年卒)から51回生(2003年卒)まで35人が参加した。
 現役ESSやOB個人のホームページとのリンクもある。中でもユニークなのが、OB会費払 い込み状況リスト(実名入り)や寄付した会員のリスト。西欧的合理主義の所産か。

(2004.8.09)

田中啓文さん(1986年・経卒)の新著

 ユニークな作家活動を続けている田中啓文さん(1986年・経卒)の新著「蹴りたい田 中」(2004年・ハヤカワ文庫)が、話題を呼んでいる。表題作で、第130回茶川賞を受賞後 、消息を絶った著者の単行本未収録作品をまとめたという“パロディーSF傑作集”。 これが「蹴りたい田中」という本だ。7月7日付読売新聞夕刊に、紹介記事が出ている。
 田中さんは、文源庫発行のリトルマガジン「遊歩人」7月号に「花火は大阪に限る」を 寄稿。徳川家康、徳川吉宗、落語等を動員(?)“大阪と花火”をテーマに迫る。そんな内 容のエッセイだ。意外なオチが面白いので、コメントはこのぐらいにしておこう。

(2004.8.06)

円ダービー(学生対抗戦)で(経)3年田中淳哲さんチーム(羽森ゼミ)がユニーク賞

 5月末と6月末の円相場を予想して競う、「円ダービー(第4回対抗戦)」で、(経)3年 の田中淳哲さん(羽森ゼミ)のチームが、独自の予想方法を工夫したチームに贈る「ユニ ーク賞」に輝いた。
 田中さんのチームは、日経平均株価や原油先物価格などを変数にしたモデルを使って 予想値を決めた。「景気指標や政治情勢などを材料に織り込みながら為替レートを形成 する市場の動きが、予想値決定の過程で再現された」と評価された。(7月18日付日経)

(2004.8.05)

参院選結果の評価、五百旗頭教授(法)

 7月13日の朝日新聞に五百旗頭真教授の参院選の結果についての評価が出ていた。 以下は、その要旨。
 昨年の総選挙において自民党が議席減を最小限に食い止めた時の印象は、小泉首相の カリスマ的指導力の持続性だった。農協、ゼネコン、医師会、郵便局などの集票マシン が制度疲労を起こしている状況で、小泉自民党が一定の支持を得たことは、大変なこと であった。
 その後、イラクへの自衛隊派遣という試練と景気浮上という幸運があった。自衛隊と 日本が無事であり、景気浮揚を迎えたのだから、参院選は本来小泉自民党の優位が貴重 となる筈であった。問題は年金で、斬新な構想に跳ぶことを拒否し、さえない暫定案で 開き直る姿はイメージを損なった。とはいえ、それが今回の選挙の中心問題ではない。 この選挙の最大の勝者は“二大政党制”である。無党派時代の二大政党化状況を迎えた ことこそ、この参院選に見る最大の事件である。

(2004.8.04)

神戸大大学院経営学研究科―中国コラボレーションセンター

 この3月にオープンした大学院経営学研究科の「中国コラボレーションセンター」が 、6月10日付の神戸新聞で取り上げられた。同センターでは、とどまるところを知らない 日本企業の中国進出に際して、企業や工場が直面する様々な問題を調査し、解決策を提案 しようと取り組んでいる。今後は環境の変化激しい中での、新しいビジネスのあり方につ いて研究を進め、また日本的経営理念を中国人に教えるプログラム開発に取り組んでいく。
 同センター長の黄教授は「将来的には中国人や現地の日本人にMBA(経営学修士)教育も 提供できるようにしたい」と意欲的。神戸大学の知的財産は、国境を越えた産学官民の 連携のもとに活用されようとしている。

(2004.8.03)

就職活動、私の体験−岩本さん(2003年・経卒)

 7月26日付の日経新聞夕刊「ウェーブ関西」欄に、岩本繁さん(2003年経・卒)の就職 体験記が紹介されている。岩本さんは現在阪急電鉄人事部で労務を担当。就職活動をして いた際、「やりがいはあるが成果が問われ厳しいぞ」という、阪急電鉄の担当者のリアル な言葉がいまでも印象に残っている。
 学生時代、岩本さんは就職活動にあたり、数多くの企業にエントリーした。しかし、イ ンターネットから手に入る膨大な量の情報に惑わされないよう、実際に足を運んで話を聞 くことにつとめた。その数は7-80社にものぼる。「自分で足を運んで実感した情報が一番 役に立つ」と岩本さん。

(2004.8.02)

「恋の予感がしたらおそうじサービス」、フラオグルッペ沖社長(1969年・教卒)

 家事代行業のフルオグラッペ(社長、沖幸子さん(1969年・教卒))は、「恋人が来る ので水回りをすぐきれいに」といった一人暮らしの女性のニーズに対応する、新たなサー ビスを開始した。家事代行業の市場規模は現在年三百億円程度と見られるが、今後五年間 で1千億円を越す可能性が高いと見られており、仕事を持つ若い女性や独身男性向けの新 たなメニュー展開も楽しみである。(7月28日付、日経・首都圏)
 沖さんは、社長業のほかにテレビや雑誌、新聞などで生活評論家としても活躍する多忙 な毎日だが、どんなに忙しくても生活を楽しむという姿勢を忘れない。興味のあることに はどんどんトライし、ケーキ作りは趣味の域を超えてプロ並みの腕前だ。
 仕事が終わった後のティータイムや、愛犬との大切な時間、南の島でのダイビングと、 自分を喜ばせるための「お楽しみ」を用意して、それを楽しみに生きていくことが元気の 秘訣だと話す。(Naturist 2004年7月)

(2004.7.30)

『米がこぼれる』木村由佳(新風舎)1,000円


『米がこぼれる』(新風舎1,000円)

 JR東海道線・辻堂駅前の本屋で、『ノルウェイの森』を超える小説史上最高のヒ ット作、『世界の中心で愛を叫ぶ』(片山恭一著)の(・)隣(・)に(・)『米がこぼれる』 (新風舎1,000円)が平積みにされている。この本の作者は、地元のフリーライター木村 由佳さん(1988年文卒)。
 一際目立つ赤と黒の表紙には、大きな米粒が描かれており、思わず手にとってみたく なる。「米がこぼれる」、「雪の絹」、「滝のもらい乳」、「狼の約束」、「鷲の爪あ と」 の5篇の童話が入っている。どの話も一読するとシンプル。それでいて一話の中に 読みどころが何箇所かあり、「つるのおんがえし」や「南総里見八犬伝」など、既存の 童話との隠れたつながりも描かれて面白い。大人も楽しめる。
 木村さんは、元新聞記者、現在はフリーのライター。消費生活アドバイザーの資格を もち、2児の母でもある。今回の童話のほかにも、農村統計協会発行の月刊誌『AFF』に 連載を持つ。さすがに主婦ならではの視点による執筆が多いかと思いきや、現在は麻雀 小説を執筆中だという。「勉強のために、時間を作って雀荘に通っています!」と木村 さん。パワーあふれる次回作に是非期待したい。

(2004.7.29)

神戸市観光案内DVDを卒業生安田真奈さん(1993年法卒)が演出

 神戸市観光案内DVD「Feel KOBE」が、神戸大出身の映像作家安田真奈さん(1993年 法卒)の演出により完成、製作元であるFeel KOBE観光推進協議会は国内外の観光キャン ペーンにおいて活用する他、企業や団体等向けの貸し出しにも随時対応するとしている。
 安田さんは大学時代から映画を撮り始め、卒業後もメーカー販促部門に総合職として 勤めながら年1〜2本は映画を撮り続けた。現在は退職し、監督・脚本に専念しているが、 在職中は「OL映画監督」として各方面で取り上げられ、あきる野映画祭グランプリをは じめ、各地のコンテストで多数の入賞を果たした。いわゆる「普通」の視点から「普通」 の人たちを描く作品が特徴。

http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Theater/4010/

(2004.7.28)

ハイポニカでおいし野菜を―西崎悦子さん(1997年農卒)


西崎さんが企画・デザインしたトマト型の家庭用栽培装置『果菜ちゃん』

 「子供のころに食べたおいしいトマト」の味に魅かれて大阪高槻市にあるプラス チックメーカー「協和」に就職。同社の水気耕栽培システム「ハイポニカ」の研究・ 販売に携わっているのは、西崎悦子さん(1997年農卒)。ハイポニカは71年に開発され た、肥料バランスと水温管理により植物本来の生育能力を高める農法で、環境さえ整 えば一株からトマト1万3000個ができるというから驚きだ。
 西崎さんは、「植物は育て方で見た目も味も変わってくる。多くの方に栽培の楽し さを知っていただき、おいしい野菜を食べてもらいたい」と、この仕事に情熱を燃や す。

(2004.7.27)

宮田教授(理)の調査で、阪神淡路伏在断層が判明

 阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた神戸市東部の市街地で、地表に現れて いない潜在的な二本の伏在断層が走っていることが、宮田隆夫(理)教授(構造地質学) の調査で明らかになった。
 周辺のマンホール被害の解析から、震災時にこれらの断層が動いた可能性が高く、 未解明とされる神戸市街直下の断層活動を探る手掛かりになりそう(7月9日付神戸新 聞)。

(2004.7.26)

柳川教授(経)の新著「産業組織と競争政策」

 神戸大学経済学叢書の第12輯として柳川隆教授(経)「産業組織と競争政策」( 勁草書房)が出版された。定価は、3,700円+税。
 第3章では世界的な産業再編と市場集中のタイトルで、自動車産業、鉄鋼産業、航 空輸送産業を俎上に載せる。第10章は、課徴金のカルテル抑止効果について。そして 、第12章では、日本航空と日本エアシステムによる経営統合の競争政策上の問題点と いう極めて今日的テーマを扱っている。

(2004.7.23)

日本橋復活の仕掛け人―大堀正博さん(1984年法卒)

 この三月、地上二十階建ての「日本橋一丁目ビルディング」を開業させ、東京 ・日本橋の街おこしを統括して担うのは、三井不動産の大堀正博さん(1984年法卒)。 日本橋ならではの特徴を表現しようと、ビル上層階に「金融センター」を作り上げ、 商業ゾーン「COREDO(コレド)日本橋」には伝統ある飲食店などを国内外から誘致した。
 仕事が終わった後も、地元の商店主らのサークルに顔を出し、イベントの企画に 精を出すなど「資金だけでなく知恵も出す」。ビルの建設にとどまらず、歴史ある 日本橋の再開発という大きな舞台で奔走する毎日だ。(2004.7.10読売新聞)

(2004.7.22)

キトラ古墳・高松塚古墳研究―百橋明穂教授(文)

 奈良県明日香村のキトラ古墳と高松塚古墳の石室は、普段は光が差し込むこ とのない、漆黒の世界である。壁画の調査・研究等についてもファイバースコープ や赤外線カメラを利用して行われ、ごく限られた研究者のみが足を踏み入れること のできる、秘められた空間なのだ。その限られた研究者の一人が文学部の百橋明穂 教授(美術史)である。
 キトラ古墳の壁画にはヘラによる下描きの痕があるとされているが、百橋教授は 同じ壁画でも、十二支とされるキトラの壁画、「獣頭人身」の顔の部分には「下書 きに拘束されない自由な墨線の妙味があらわれている」「下書きをせず、画師の自 由な表現力に任せたのでは」と感じている。
 このたびの調査で、ひん死の状態だと診断された壁画には、まだ解明されていな い謎も多いのだろう。千三百年の時を超え、修復されることが決まった壁画の取り 外しは、来月にも着手される予定である。

(2004.7.21)

震災後10年を経て地域に根ざす学生ボランティア

 神戸大学には、阪神淡路大震災から10年を経て、今なお活動を続ける2つの ボランティアサークル「学生震災救援隊」と「総合ボランティアセンター」があ る。
 震災直後にできた神戸大学関係のボランティアグループは約15団体。「救援隊」 以外のほとんどの団体が震災の年の春には活動を終え、有志は地元に帰っていっ た。そんな中1995年5月に立ち上がったのが「総合ボランティアセンター」。2団 体は協力し合って、高齢被災者の支援や人々の交流の場を作り出す喫茶活動など を行ってきた。
 震災後10年目を迎え、今なお活動を続けている2団体であるが、メンバーのほ とんどが震災を経験していない学生達、被災者側の複雑な心境とのすれ違いが生 じることもあるという。それでも2団体の有志が主催する「復興祭」改め「灘チ ャレンジ」は、今や市民1万人が楽しむイベントにまで成長した。「する・され る」の関係を超え、彼らの活動が地域に根付いた証である。
 以上は6月22日付けの中日新聞による。この記事を書いたのは中日新聞大阪支 社編集部、芦原千晶さん(1994年理学部卒)。芦原さんもまた、当時のボランティ ア活動で関わった被災者との人間関係が、苦い記憶となっていた。震災から10年 目の今年、学生ボランティアと地域の共生にうれしい驚きを覚えつつ、自分自身 の気持ちにも一区切りつけたようである。

(2004.7.20)

「日本と中国のビジネス橋渡し、鄭剣豪さん(1990年・法院)

 7月1日の日経「円と元」特集に、鄭剣豪剣豪集団会長の記事が出ている。 鄭さんは中国出身、神戸大大学院に留学、1995年に起業、神戸市が臨海部で進め るビジネス中華街に日本法人を設立した。
 日本の中小企業の製本や技術を中国の大手電機、機械メーカーに売り込む事業 などを手がける。人懐っこい笑顔と独特の語り口で広げた人脈が武器。「技術が 不足する中国企業と、確かなぎじゅつを持ちながら市場を求める日本の中小企業 をつないで、共存共栄を図りたい」と鄭さんは語る。
 日本が休みのときは中国で、中国が休みのときは日本で働くという鄭さん。猛 烈な働きぶりだ。

(2004.7.16)

「独立請負人」、磯田明子さん(1987年・教卒)

 個人の働き方がますます多様化している。そんな中、社外のスペシャリスト として複数企業の仕事をプロジェクト単位で請け負う「独立請負人(ドクウケ)」 と呼ばれる人々が増えている。7月5日付のプレジデント誌で紹介された磯田明子 さん(1987年・教卒)もその一人。14年間勤めたリクルート社時代に身に付けたマ ーケティングのノウハウ・知識・経験を使って、株式会社マーケティング・ウィ ザードを立ち上げた。会社を大きくする野望は抱かないが、マーケティングの「 職人」として顧客企業のプロジェクトの中核を担っている。
 会社に属していると、効率性や採算を第一に考えなくてはならず、いいアイデ アを思いついてもあきらめなくてはならないことも多い。会議も苦痛だ。会社の 看板を下ろすと時間を自由に使え、読書や市場観察なども十分できる。それでも 、「ドクウケ」となってから順調に仕事が取れるのは、これまで自らが築いてき た社外の人脈のおかげである。職人としての「腕」と「人脈」この二つが「ドク ウケ」として生きる磯田さんの命綱となっている。

(2004.7.15)

「宮本武蔵生誕地考」を出版した小田盛稔さん(1960年・法卒)

 高砂市在住の小田盛稔さん(1960年・法卒)が、「宮本武蔵生誕地考」を出版 した。宮本武蔵の生誕地に関しては、兵庫県高砂市、同揖保郡太子町、岡山県大原 町の三説があり、定説は確立されていない。「比較してみると高砂説が有力に見え てくるが、史料にも矛盾点がある」と、小田さんは語る。
 小田さんの著書は、「生誕地碑」の写真、古文書等を比較検討し年譜風のまとめ をおこなっている。元銀行員の小田さんは、定年退職後に地域の歴史の研究を始め た。出版は高砂プロバスクラブ。購入希望者は小田さん(0794-47-3759)まで。

 以上は6月11日付毎日(地方版)、6月6日付神戸新聞から。

(2004.7.14)

日経主催の「産学連携シンポジウム」

 日経紙が主催する「産学連携シンポジウム」が、大阪で開催され、その概要 が6月30日付日経産業新聞に4ページにわたり掲載された。神戸大に関しては、北村 副学長からTLOひょうご、神戸医療産業都市構想、文学部地域連携センターなどに ついての紹介があった。

 第一部は3人の副学長(下記)の講演。各大学の産学連携の現状報告があった。
  京都大学副学長 松重和美
  大阪大学副学長 馬越佑吉
  神戸大学副学長 北村新三

 第二部は、3人の副学長にオムロンの市原達朗副社長が加わりシンポジウム。 「大学教育のあり方」、「地域への取り組み」等多様なテーマについての意見 交換があった。

(2004.7.13)

前立腺がんの早期発見法について語る守殿教授(医)

 日本人の中高年男性に急増する前立腺がんは、PSA検査で早期発見可能。こ れは、6月6日付神戸新聞で神戸大理事・医学系研究科(腎泌尿器科学)の守殿貞夫 教授の弁である。
 前立腺は、精液の一部となる前立腺液の分泌や生殖器を感染から保護する役目 を担う。前立腺がんは進行が遅く、治療選択肢も多いため、適切に治療すれば予 後が良いのが特徴。それだけに、早期発見のための定期的検査が大切であると守 殿教授。
(参考)PSA検査
 前立腺でつくりだされるタンパク分解酵素の一種「PSA(Prostatc Specific An tigen)」の血中濃度を、簡単な血液検査で調べることにより、前立腺がんの可能 性の有無を診断する方法。この検査の発達や検診の普及により、前立腺がんが早 期に発見されやすくなった。

(2004.7.12)

石井教授(営)の新著『営業が変わる』

 石井淳蔵(営)の新著『営業が変わる』顧客関係のマネジメント』(岩波アク ティブ新書114)が刊行された。
 個々の営業マンの持つ個性や能力そして人脈。これらに頼って営業成績を上げ ていく。これが属人営業といわれるもの。しかし、そこには次のような「属人営 業の限界」といったものがある。
  (1)新しい人への引き継ぎがむずかしい
  (2)成績にばらつきが出る
  (3)不公平があったり運不運が働く
  (4)営業の過程で、何が起こっているかわからない
  (5)現場に対して管理者が判断できる根拠を持たない
  (6)顧客の問題解決と「売り」の両立がむずかしい
 そこで、石井教授は属人営業のアンチテーゼとして次のような「組織営業のメ リット」を掲げる。
  (1)計画や調整が行われるため、営業のムダが省ける
  (2)営業の仕事が分解されるので、営業マンの能力の向上が期待できる
  (3)どの顧客に対しても、一定レベルの専門的な問題解決ができる
 本書が出来上がるに当たっては多数の実務家が参画している。「属人営業から 組織営業へ」という方向付けについては、実務に基づいた裏づけが存在する。

(2004.7.09)

社会とリスクとの関わりを論じる滋賀大酒井教授(1965年・経院)

 古くて新しいといわれる「リスクの経済学」について、酒井泰弘滋賀大(経) 教授(神戸大1965年・経院)が、経済セミナー誌7月号で論じている。
 リスクはドクでもあるし、クスリでもあるという酒井教授。マイナスの側面だけ で捉えられがちなリスクを、プラスの側面も加味して捉えるべきであると主張する。
 酒井教授はリスク経済学の歴史を、5つの時代に分けて概観している。なかでも 2001年以降の時期を、未知(ミチ)ではあるが、道(ミチ)が見つかる可能性のある「 再生期」と位置づけた。
 人間全てを、効率主義と競争原理に従って行動する「経済人」とみなす既存の経 済学。これに対し、リスクや不確実性が満ちあふれる現代においては、ゆとりのあ る生活、ゆたかな精神、美しい環境を作り出す「生活者」の視点が必要であり、そ んな新世紀に相応しい新経済学を酒井教授は追及している。
 なお、経済セミナー誌7月号の上記論文掲載の最終ページに「神戸大学大学院経 済学研究科」の募集広告が出ていた。対象は本科コースと専修コースT期で、出願 期間は7月26日〜30日。試験日は8月26日ならびに27日。詳しくはホームページ参照 とのこと。

(2004.7.08)

出光コレクション誕生100周年『蒐集家・出光佐三のこころ』開催中


平日も多くの人で賑わう「出光美術館」(東京・丸の内)


「指月布袋画賛」(仙)


「館長 出光佐三」の文字

 なんともユーモラスでかわいらしい画である。おもわず 笑みがこぼれる。大きな袋を手にさげたひげ面の布袋さんが、 子供と一緒になって月を指差している「指月布袋画賛」である 。出光佐三さん(明治期の神戸高等商業学校−神戸大学の前身) が「仙香vのこの画に恋をしてから今年でちょうど百年がたつ 。百年前、出身地である九州・博多で19歳の出光さんが父にお ねだりをして購入したというこの画は出光コレクションの原点 でもある。
 以来出光さんは、「仙香vのほかにも九州の名窯「古唐津」 の名品や、大分出身の文人画家・田能村竹田など、「気に入っ たものをこつこつ買って一品も売らずに積み重ねてきた」(我 が六十年間 第3巻より)。中でも出光さんは、ジョルジュ・ル オーの作品を見て「キュッと筆で画いた線が見える。これは日 本画じゃないか」と、「仙香vの作品の墨線に通じるものに衝 撃を受けたという。
 出光コレクションは、そこに込められた出光さんの思いと、 数々の名品とそれらにまつわるエピソードとともに振り返るこ とによって、一気に親近感を増す。「私は積み重ねの偉大なる ことを美術品によって教わっておるわけです。」の言葉にも、 素朴で純粋な一人の蒐集家としての出光さんを身近に感じるこ とができる。
 帰り際、入り口付近に、当時の「館長 出光佐三」の文字が 掲げられているのが目に付いた。出光さんの夢の実現を控えめ に主張するかのように、ぼんやりと雪洞の光に照らし出されて いるその様子がなんとも美しかった。

会期:2004年6月5日(土)〜7月19日(月・祝)

会場:出光美術館 東京都千代田区丸の内3-1-1帝劇ビル9階(出光専用エレベーター9階)

休館日:月曜日(ただし、月曜日が祝日および振替休日の場合は開館)

開館時間:10:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
 金曜日は10:00〜19:00(入館は閉館の30分前まで)

鑑賞料(当日):一般 800円、大学・高校生 500円、※団体20名以上200円引き

問い合わせ: TEL: 03-5777-8600(ハローダイヤル)

主催:出光美術館、日本経済新聞社

(2004.7.07)

「神戸大学東京オフィス」開設準備室 開所式


開所式で挨拶をする野上智行学長
このあとの神戸大学木曜会では、北村副学長による、国立大学法人 神戸大学の現状と課題についての講演があり、集まったOB/OGから は、講演後にも熱心な質問が相次いだ。


木曜会で講演をする北村新三副学長

 6月25日(金)東京・丸の内の神戸大学東京凌霜クラブにて、 「神戸大学東京オフィス」開設準備室の開所式が行われた。同 準備室は4月15日から活動を開始している。神戸大学の首都圏で の拠点として、学生の就職活動支援をはじめ、やマスコミ関係 への広報活動も積極的に行っており、2004.6.26付の『週刊東 洋経済』にもその様子が取り上げられた。また、神戸大学へ受 験実績がある高校に対して大学案内等の資料提供も行っている。
 開所式には野上智行学長と北村新三、 鈴木正幸両副学長が出 席。野上学長は「以前からこのような拠点を作りたいと思ってい た。それがこんなに早く実現されてうれしい。」と挨拶、また「 この拠点を確実にしっかりとした組織にしたいという気持ちがあ る。」と、名称に「開設準備室」の5文字を加えた理由の説明があ った。

【「神戸大学東京オフィス」開設準備室】
※月〜金 10:00 - 17:00
※夏期冬期の休暇等ありますので事前に連絡いただければ確実です。 また、就職相談の場合 は関連 OB・OG をアレンジできるかもしれま せんので、できるだけ事前にご連絡いただけるとよいと思います。
※パソコンプリンター等の利用可・喫茶コーナー有

〒100-0005
東京都千代田区丸の内3-1-1
帝国劇場ビル地下2階
神戸大学東京凌霜クラブ内
TEL: 03-3211-0032
Fax: 03-3211-3147
E-mail:tokyo-office@kobe-u. com
◆交通案内
JR 山手線 有楽町駅より徒歩3分
東京メトロ 有楽町線 有楽町駅より徒歩1分
都営 三田線 日比谷駅より徒歩1分
東京メトロ 千代田線 日比谷駅より徒歩3分

(2004.7.06)

「陣鼓」第16号から

 神戸大学柔道部・神戸大学柔道部後援会が発行する「陣鼓」第16号が 発行された。昨年7月20日に神戸大学で開催された創部100周年関連行事の 記録・写真等が充実している。
 神戸大学柔道部の歴史は、日露戦争開戦の前年である1903年(明治36年) にまで遡ることができる。この年、旧神戸高等商業学校に柔道部が誕生し た。出光佐三(出光興産創業者)、石井光次郎(元衆議院議長)は創設間もな いころのメンバー。
 昨年末に亡くなられた三野重和柔道部後援会名誉会長(元クボタ社長)の 追悼文が、10ページ以下に掲載されている。執筆は1947年卒で予科同期の 神矢三郎さん。追悼文には1943年の若き日の三野さんが「学徒出陣」する 際の写真が添えられていたのが印象に残った。
 なお、柔道部100周年を記念して『神戸大学柔道部回顧録』が、刊行され ました。この本については、本ホームページのPLAZA欄“『神戸大学柔道部 回顧録』配本”ご覧ください。

http://www.kobe-u.com/contents/plaza/main.html#13

(2004.7.05)

石川教授(国際文化)のプラハ案内書

 石川達夫教授(国際文化)による、チェコの首都プラハの案内書「プラハ 歴史散歩」が講談社α新書の1冊として刊行された。定価は880円+税。モー ツアルト、スメタナ、カフカ、ドボルジャーク等プラハゆかりの人物が多数 登場するのも興味深い。また、「ロボット」というコトバを造語したチャペ ック、「プラハの春」のドゥプチェク元第一書記の名も出てくる。中欧の古 都プラハの魅力が溢れた本である。写真も多く親しみやすい本だ。
 石川教授はスラブ文化論が専攻。「マサリクとチェコの精神」(成文社)、 「黄金のプラハ」(平凡社)「チェコ語初級」(大学書林)」、「チェコ語中初 級」(同)等の著書が多数ある。

(2004.7.01)


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