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活躍するOB  神戸大学トピックス バックナンバー

vol.22 (2004.04〜2004.06)


Index

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『昆布水だし料理帖』取材協力 段野さん(1965年・経卒)

 本谷惠津子著『昆布水だし料理帖』(家の光協会・1,300円)が、刊行さ れた。この本の特色。それは「昆布本来のうまみを100%使った、体にやさし い料理帖」といえる。著者である本谷惠津子さんの取材協力を行ったのが段 野昆布株式会社(http://www.danno-konbu.com/)。この会社は天保5年の創業。 現社長の段野治雄さん(1965年・経卒)は、5代目の社長だ。
 鍋か容器に水をくみ、そこに昆布を入れておくだけ。火にかけずにできる 「昆布水」がすべての料理の基本。このシンプルな「うまみのある水」が素 材の味を引き立て、飽きのこない味を作る。この本は、そのことを教えてく れる。昆布に含まれるたっぷりのミネラルや食物繊維などの栄養素を、あま すことなく取り入れることができるので、昆布は最後まで絶対に捨てないこ とが重要だ。だしをとったあとの昆布は汁の実にしたり、佃煮にしたり、二 ]度三度と丁寧に使ってすべてを活用する。
 「朝、「昆布水」を使ったお味噌汁をいただく、「昆布水」でコトコトと やさしくゆっくり煮物を作る、それだけで料理の味はもちろん、その日一日 、気持ちまでやさしくなります」とは、本書を読んでの若い世代の神戸大OG (1996年・文卒)の弁。グルメ、日本文化双方の観点からのアプローチした極 めてユニークな本である。

(2004.6.30)

長期保有株主の優遇を、加護野教授(営)

 5月18日の日経経済教室は「企業統治の新地平」というテーマでのシリ ーズ1回目。加護野忠男教授(営)が次のように述べている。
 外国人株主や機関投資家の持株比率が上昇し、株主の要求を尊重すること が本当に良いことかという疑問を持つ経営者が増えている。委員会等設置会 社への移行も、我々が統治する側だから、我々に従え、という投資家の意向 に沿う仕組みであるが、日本の経営の実態に合わないと考えている経営者は 多い。また、株主の力が強いと株主への過剰な分配をしがちで、債務不履行 リスクを高める。そこで経営の基本的な姿勢を理解してくれる株主や企業と 長期的コミットメントを持つ株主を育成することは、上記のような観点から 重要となってくる。そのためには、フランスのように、長期保有株主の議決 権を高めるとか、短期保有株主の議決権を制約するなどの制度的工夫があっ ても良い。

(2004.6.29)

ボクシング評論家ジョー小泉さん

 5月10日付朝日に、国際マッチメーカーでボクシング評論家のジョー 小泉さんのインタビューが掲載されている。
 小泉さんは1947年生まれ。17歳から米国「RING」誌の東洋地区通信員を つとめる。神戸大(工)院修了後、三菱重工に15年間勤務した。1985年に独立 してボクシング関連ビデオ・書籍を扱う(有)リング・ジャパンを設立し、代 表となる。現在は、テレビ解説、執筆活動、そして国際マッチメーカーとし て世界中を飛び回って活躍中。
 リング・ジャパンのホームページは、以下のとおり。
   http://www.ring-japan.com/

(2004.6.28)

「凌霜」誌に掲載された良質の読書エッセイ

 社会科学系各学部の同窓会誌「凌霜」最新号(5月発行、361号)に、 佐藤英和さんのエッセイ「私の大切な本」が掲載されている。
 戦後間もない頃、佐藤さんは一冊の本を購入した。レッドパージにあい 神戸大学を去らざるをえなかった小松攝郎教授の旧蔵書(中勘助「母の死」 )を、梅田阪急百貨店の古書売場で見つけたのだ。当時、佐藤さんは、神戸 経済大学(神戸大学の前身)の学生。中勘助の作品にひかれ著作を集めてい た。小松攝郎教授の記名があった「母の死」を、佐藤さんは大切に保存し てきた。その本を40年以上の年月を経た1996年になって、岩波書店に勤務 する小松攝郎教授の長男小松紘一郎さんにお返しする。これが、「私の大 切な本」というタイトルのエッセイのテーマである。
 佐藤英和さんは、神戸経済大学卒業後河出書房に勤務の後、1966年に、 絵本の出版社こぐま社を創設、現在も出版活動を続けている。幼少期に、 こぐま社の絵本にお世話になった神戸大学卒業生も多いことであろう。
 こぐま社のホームページは、以下のとおり。
   http://www.kogumasha.co.jp

(2004.6.25)

年金法改正についての意見、小塩助教授(経)

 6月6日付日経紙に、年金法改正について、識者の評価が掲載されて いる。その中で、小塩隆士助教授(経)は、5点満点で2点と採点した上、 以下のように述べている。
 毎年保険料を上げることは、企業や現役世代の負担を増し、景気の足 をひっぱる。消費税など税でまかなっても悪影響は同じ。給付の抑制は 高齢者の消費を冷やすが、経済全体への影響は給付抑制のほうが小さい 。企業がパートに切り替えるなど厚生年金から抜け出せば、保険料の減 収要因になる。数年後の制度見直しは必至。

(2004.6.24)

各紙で書評「一海知義の漢詩道場」

 中国文学の大家で神戸大名誉教授の一海知義さんが「一海知義の 漢詩道場」(2004年・岩波書店)を出版した。この本は、半解先生こと 一海知義さんを師と仰ぐドクターコースの大学院生、書家、主婦等を 対象に、陸遊の詩を読Nだ記録である。師に誤読や曖昧さを追求され ながら、次第に深い読解へと導かれていくプロセスが良く分かる。
 漢詩の読み方とその魅力を簡潔に見せてくれる本書は、陸遊とその 漢詩の世界への恰好の入門書。5月23日の朝日新聞書評欄で詩人の小 池昌代さんが紹介している。また、6月11日付の週刊読書人では、二 松学舎大学石川忠久学長が書評を寄せている。

(2004.6.23)

患者の気持ち最優先、高柳日本医大助教授(1970年医卒)

 高柳和江日本医科大学助教授(1970年医卒)が、6月6日の日経紙「 医師の目」に登場している。以下はその概要。
 10年前NHKに出演、高齢者は失禁があってもおむつはしたくない、と 言う話題になった。そのとき、高柳さんが「米国ではおむつをはずせる 手術があります」と話したところ、勤務先の大学に電話が殺到した。し かし、日本では当該手術は行われておらず、保険も利かない。米国の医 師を呼び,その年、第一例目の手術をした。術後の患者の言葉は「失禁 があると一日便のことばかり考える。今では一日23時間は自分の好きに 使える」というもの。
 高柳さんは、「患者さんがこの苦痛を取りたいと言ったら、皆が本人 の気持ちになって真剣にサポートする社会にすべき」と訴えている。高 柳さんは1977年から10年間クウエートの国立病院で小児外科医。1992年 から現職。癒しの環境研究会代表世話人。高齢者の尊厳を守るNPO、21 世紀癒しの国のアリス会長。近著「生き方のコツ」(2004年・飛鳥新社 ・1400円)が、話題を呼んでいる。

(2004.6.22)

「現代世界経済叢書」全8巻、ミネルヴァ書房から刊行開始

 神戸大(経)教官等多数が編著者として参加して、ミネルヴァ書房から 「現代世界経済叢書」全8巻の刊行が開始された。4月から5月にかけて、既 に5冊が刊行されている。

・第1巻「日本経済論」:編著者 植松忠博(神戸大)・小川一夫(大阪大、前神戸大)
・第2巻「中国経済論」:編著者 加藤弘之(神戸大)・上原一慶(京都大)
・第3巻「アメリカ経済論」:編著者 村山裕三(同志社大)・地主敏樹(神戸大)
・第4巻「アジア経済論」:編著者 北原淳(名古屋大)・西澤信善(近畿大)
・第5巻「ヨーロッパ経済論」:編著者 久保広正(神戸大)、田中友義(駿河台大)
・第6巻「ロシア・東欧経済論」:編著者 大津定美(大阪産大)・吉井昌彦(神戸大)
・第7巻「ラテンアメリカ経済論」:編著者 西島章次(神戸大)・細野昭雄(元大使)
・第8巻「アフリカ経済論」:編著者 北川勝彦(関西大)・高橋基樹(神戸大)

前記編著者以外にも多数の神戸大関係者が執筆している。
詳しくは、ミネルヴァ書房ホームページ(http://www.minervashobo.co.jp/)の「04年新刊」の項参照。

(2004.6.21)

神京戦、9-2で敗れる


「試合再開!歓喜の風船飛ばし」

 6月12日、神戸大海事科学部深江キャンパスで行われた硬式野球・神戸 大・京都大戦。5回表1-1で雨により中断した。試合は再開したが、結局、9- 2で敗れた。以下は応援団OB長谷悟さん(1975年・経卒)の観戦記からの抄録。
 今日、雨中の神京戦、行って参りました。応援と合わせ、海事科学部&深 江キャンパスを見たかったからです。正門を入ると巨大な椰子の木(?)が林 立していて、エキゾチックな雰囲気。さあ海だ、という良い感じ。
 さて試合は、京大専攻で、5回表 1-1 激しい雨で14時過ぎ試合中断。そ して1時間40分後に試合再開。その間、応援の人達を一所懸命、盛り上げ る応援団諸君。
 その後、神戸大2-1とリードすれど、強く降出した雨の影響か、投手、 守備大きく乱れ、2−6で敗れました。
 しかし、雨中、泥まみれの応援団諸君、そして熱心に応援する学生諸君・ ・・・・よいもんですね。

(注)旧関西六大学野球で最初の神戸大(当時の神戸商業大)と京都帝国大学の 対戦があったのが1931年(昭和6年)春。戦争による中断をはさみ1962年迄、 両校の対戦は続く。その後、入れ替え戦方式の導入に伴い、両校の対戦は無 くなっていたが、1971年に対抗戦として復活、現在に至っている。これまで の対戦成績は、神戸大の14勝16敗1分。

(2004.6.18)

神戸大オケは、日本で5番目に古い歴史を持つ

 昨年「神戸大学交響楽団の歩み」が発行された。250ページ余のボリュー ム。労作である。執筆者は同楽団OB(神戸経済大学1953年卒、ヴァイオリン、 指揮を担当)の千葉修二さん。創設期から今日に至るまでの神戸大学交響楽団 の貴重な資料である。
 この本の中で注目すべきは次の部分(10〜11ページ)。日本のオーケストラの 歴史について書かれた箇所である(大学名は現在の名称)。
1904年 慶応大
1908年 学習院大
1909年 九州大
1914年 早稲田大
1915年 神戸大
1917年 京都大
1916年 関西学院大
1925年 JOAK(東京放送局)開局 日本交響楽協会設立
1925年 JOBK(大阪放送局)開局 大阪フィル設立

なお、同書ではこの記述の後に、プロのオーケストラに先立ち学生オケが生まれ たことについては岡野弁「メッテル」からの引用されている。

(2004.6.17)

成長中小企業が雇用を創出、忽那助教授(営)

 6月2日付の日経紙「経済教室」欄に、忽那憲治助教授(営)が執筆。「新設 中小企業の新規雇用の大部分は、極少数の成長中小企業から生み出されている」 との論旨を展開している。
 また、事業失敗経験者の再チャレンジ支援、大企業からのスピンオフの支援、 開業前のビジネスプラン作成の支援、外部株主資本導入に対する経営者教育お よび環境整備などが、新設中小企業の成長およびその雇用創出に有効であると も述べている。
 英国でも1980年代から1990年代にかけて、中小企業政策の重点を資金面(ハ ード)から成長中小企業を生み出すための教育訓練面の支援(ソフト)に移行さ せ、成果を挙げた。英国の例は、日本の今後を考える上で多くの示唆を与えて いると、忽那助教授は付け加えていた。

(2004.6.16)

2010年W杯サッカー、南アで開催、高橋教授(国際協力)のコメント

 5月16日付朝日新聞に、2010年W杯サッカーの南アフリカでの開催が決定し たことについて、高橋基樹教授(国際協力)のコメントが掲載されている。以下 は、その概要。
 ある試算では、南アでのW杯開催の経済効果は214億ランド(約3910億円)。 GDPを数パーセント押し上げ、16万人の雇用を創出するという。しかし最大の効 果は、経済困難にあえぐサハラ以南のアフリカ諸国の人々が高揚感を覚えるこ とだろう。政治に統治能力のない国が多いアフリカで、人々が国民としての一 体感を一瞬でも持つのは、サッカーの代表チームの活躍だ。凶悪犯罪の多さは 心配だが、開催期間中だけスラム居住者を強制排除するなどの“美化”は、民 主的な南ア政府にはして欲しくない。

(2004.6.15)

楠本芦屋大学教授(1968年・経卒)の新著「移住坂」

 楠本利夫芦屋大学教授(1968年・経卒)の新著「移住坂」(セルポート・10 00円)が刊行された。移住坂というのは仮称、旧神戸移住センターからメリケン 波止場に至る坂道をいう。この本は、明治元年のハワイ移民以来130年の歴史を 刻んできた神戸からの海外移住者の足跡をたどり、その労苦をしのび記録にと どめている。
 最初のブラジル行き移民船笠戸丸が神戸を出港したのが1908年(明治41年)。 第1回芥川賞を受賞した石川達三の作品「蒼氓」の冒頭は、この坂道の描写に 始まる。2001年4月28日には、神戸メリケンパークに「神戸港移民船乗船記念 碑」が建てられ、除幕式が行われた。この式典には、ブラジル、パラグアイか ら100人の出席者があったという。
 楠本芦屋大学教授は、元神戸市職員。港湾局参事、国際部長等を歴任の後に 現職。地域国際関係論の立場から、「世界中に移住者を送り出した町・神戸」 と「移住者とその子孫」を結びつけ、交流するなどの実践活動にも携わってい る。
 「移住坂」の入手方法は、次のとおり。

1)セルポート社(電話:078-242-1161)に直接依頼する
2)神戸元町・海文堂書店、三宮ジュンク堂書店で購入する

(2004.6.14)

「冬ソナ」ブームの多様性、岡田助教授(国際文化)の解説

 5月6日付産経新聞夕刊で、岡田浩樹助教授(国際文化)が「冬ソナブームの 多様性」と題して次のように解説している。
 日本では韓国ブームが過去2回あった。最初は1989年のソウルオリンピック前 後。それまで政治的トピックで語られがちだった韓国を「等身大の国」として 見つめるという変化があった。2回目は2002年のワールドカップ前後の時期。様 々なメデイアを通して韓国情報がもたらされ、「生活感覚の韓国」が女性ライ ターにも書かれる様になる。こうした変化が冬ソナブームを準備したといえよ う。
 「冬ソナ」は韓国の大衆文化というよりは、グローバルなポピュラーカルチ ャーの一つとして受容されたともいえる。「冬ソナ」ファンが在日韓国朝鮮人 問題や北朝鮮問題などナショナルな問題をどう考えているのか、非常に興味深 いテーマだ。

(2004.6.11)

「神戸大学東京オフィス」開設準備室スタート

 東京・丸ノ内、JR山手線有楽町駅から徒歩3分という交通至便の地に、「 神戸大学東京オフィス」開設準備室が設置され活動を開始している。設置の目的 は、「神戸大学の広報」と「学生の就職支援」。2名の卒業生が平日10時から17 時まで対応している。

【最寄り駅】
JR     山手線  有楽町駅より徒歩3分
東京メトロ 有楽町線 有楽町駅より徒歩1分
都営地下鉄 三田線  日比谷駅より徒歩1分
東京メトロ 千代田線 日比谷駅より徒歩3分

住所:東京都千代田区丸の内3-1-1帝国劇場ビル地下2階
電話:03-3211-0032
fax :03-3211-3147
Mail:tokyo-office@kobe-u.com

なお、神戸大学ホームページ
http://www.kobe-u.ac.jp/info/topics/t2004_05_07_01.htm
をご参照ください。

(2004.6.10)

グローバリゼーションと国立大学革命」新野元学長の論考

 6月1日付のエコノミスト誌に、新野幸次郎元学長が「グローバリゼーション と国立大学革命」と題して寄稿。以下は、その概要。
 国立大の法人化は日本の大学をグローバリゼーションの中で評価し、位置付け ようとする意欲の表れであることは明らかで、明治時代の帝国大学以来の上から の変革だ。その意味では、漸次的な改革ではなく、大学革命と位置付け、ステー クホルダーの意欲と手法の開発と発展を呼びかけたい。
 大学には、留学生問題(日本への留学生の勉学成果が欧米の大学に劣り、生活難 もあって、日本に好感をもてなくなるなど)、財政問題(財政支援を削減し、自主 的収入増を呼びかけるだけでは、未来の創造は危惧される)など、真剣に考えなけ ればならない問題がある。
 大学における自主的な工夫の一例として、神戸大経営学部の活動(現代経営学研 究会を組織、ビジネススクールの設置、大阪にサテライトスクール、北京にもブ ジネススクールに匹敵する機関を設置など)がある。大学のステークホルダーと は、留学生を含む学生、教職員、卒業生の雇用者である企業、卒業生などであっ て、大学革命は、これらステークホルダーの満足を充足するためのベンチマーク を明らかにし、その達成のためのインセンテイブを生み出す制度を保証しなけれ ばならない。

(2004.6.09)

天神祭「神戸大学学友船」、今年も繰り出す

 大阪の夏を彩る天神祭。今年も7月25日(日)夕刻に、昨年に引き続き「神戸 大学学友船」が繰り出すことになっている。詳細は決まり次第公表される。
 花火を見ながら心地よい川風と祭の喧騒。昨年初めて繰り出した「神戸大学学 友船」の船上では、大学教職員と同窓生が交流しながら天神祭を楽しんだ。

(2004.6.08)

独立行政法人化で大学は潰れる、加護野教授(営)の批判

 プレジデント誌5月17日号に、国立大学の独立行政法人化についての加護野 忠男教授の時評が掲載されている。論旨は以下の通り。
 独立行政法人化は小渕内閣の国家公務員の数を減らす策のひとつとして考えら れた“不純な動機”から始まっている。しかし動機はどうあれ、改革のチャンス と考えられる。しかし残念ながら、機構や組織問題では、行政の枠内でしか考え が及ばず、経営の観点がない。例えば、神戸商船大学の神戸大への統合は、より 大きな組織を作るだけで革新にはなりえない。商船大学が神戸大と一緒にならな い方が個性を発揮できるのは自明の理である。
 経営学研究科が大阪サテライトオフィスを作るときも、大学予算では足りない ので、独自の基盤を作ろうとしたが、大学本部との交渉が難航して疲弊した。各 学部はその能力を社会に役立てようと真剣に考えるが、大学の本部は何もかもル ールで律し、ルールを守らせることを第一義に考えるので新しいことが何も出来 ない。それどころか、ビジネス誌に執筆したり、社外取締役になることすら出来 なくなるかもしれない。そういう意味で、独立ではなく従属行政法人と呼びたく なる。
 強いところを伸ばそうとしない組織は弱くなる。関西には旧国立の総合大学が 3つもある。差別化を図らない限り生き残りことは出来ない。

(2004.6.07)

出光コレクション誕生100周年、「蒐集家・出光佐三のこころ」展


指月布袋画賛 仙 江戸時代


佐竹本三十六歌仙切
(柿本人麿)
鎌倉時代 重要文化財


仙桃文茶碗
板谷波山 昭和36年

2004年6月5日(土)から7月19日(月・祝)にかけて、出光コレクション誕生100 周年を記念して、「蒐集家・出光佐三のこころ」展が開かれる。場所は「神戸 大学東京オフィス」開設準備室と同じ帝国劇場ビル9階にある出光美術館。
 今から100年前、出光美術館創設者・出光佐三さんがまだ19歳の神戸高商(現 神戸大学)の学生であった頃、当時それほど知られていなかった仙 の「指月布 袋」の軸に目を留め、父に頼んで手に入れた。これが出光コレクション形成の 第一歩。それ以降、古唐津、田能村竹田にはじまり、中国陶磁や青銅器、小杉 放菴、板谷波山、さらにはルオーやサム・フランシスの作品へと蒐集は広がり 、現在のコレクションの核となる逸品が集まっていった。日本の美の伝統を愛 し、その蒐集・保存、公開に情熱を注いだ一人の蒐集家出光佐三さんの軌跡を 、コレクションの名品を通してたどるという企画だ。
会期
2004年6月5日(土)〜7月19日(月・祝)

会場
出光美術館 東京都千代田区丸の内3-1-1帝劇ビル9階(出光専用エレベーター9階)

休館日
月曜日(ただし、月曜日が祝日および振替休日の場合は開館)

開館時間
10:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
金曜日は10:00〜19:00(入館は閉館の30分前まで)

鑑賞料
当日
一般 800円
大学・高校生 500円
※団体20名以上200円引き

問い合わせ
TEL: 03-5777-8600(ハローダイヤル)

主催
出光美術館、日本経済新聞社

(2004.6.04)

産学連携強化狙いOB向けメルマガ

 産学連携の技術開発や新事業のの立ち上げなどにつなげようと、神戸 大は卒業生を対象にしたメールマガジン「KI−ACT(キーアクト)」を創刊し た。
 創刊号では、瀧和男・工学部教授が設立し、LSI(大規模集積回路)の低消 費電力化などに成功した神戸大初のベンチャー企業を取り上げた。隔月刊 で、研究活動や産学官民連携の公募情報を紹介。大学で開発した技術を生 かして企業化を図るために、民間から経営や財務のノウハウを取り入れる のも狙い。
申込はホームページ(http://www.innov.kobe-u.ac.jp/shiono2.htm)へ。

(2004.6.03)

社会人大学に注力する神戸大学

 大阪の中心部に、社会人向けの「出前講座」を行うサテライト大学院 (大学)の進出が相次いでいる。今春、梅田と中之島地区には新たに6大学が 開校した。神戸大学も、2年前から中央区に構えていた教室を、交通の便の 良い中之島図書館内に移転させた。
 このブームの背景には、少子化で学生の減少を危ぶむ大学側と、 門知識 を身に付けて不況を乗り切ろうという社会人のニーズがある 。大阪市も「 適塾など多士済々の人材を育てた伝統で都市の再生を 」と期待している(4 月24日付読売・大阪版夕刊)。

(2004.6.02)

山邑さん(1959年法卒)の新著

 日本文理大、山邑陽一(やまむら・よういち)教授の「国際事業投資の 諸局面」(2004年・現代図書)が刊行された。定価は2,381円+税。
 山邑さん(1959年法卒)は40年余にわたって総合商社(ニチメン)に勤務した 後、2000年から日本文理大学教授。「国際投資」「国際経営」に関する著書 が多数ある。本年4月発行の本書は商社マンとしての経験をふまえた著書で、 中国、東アジア諸国、ブラジル等への国際投資に関する論文集。

(2004.6.01)

“吉本”も研究テーマ!阪田福島学院大学講師

 阪田真己子さん(2002年、神戸大総合人間科学研究科博士課程修了)の 研究テーマは「身体表現論・身体メディア情報論」。
 所属の福島学院大学では保育科の専門課程において日々研究と教育に励ん でいる。 2004年4月には昨年度の学生による授業評価の高得点者として表彰 された。
 現在は福島県に在住ながら、立命館大学のCOEプログラム 「京都アート・ エンタテインメント創成研究」に参加。 毎月関西との往復をくり返す。ユ ニークな研究領域は広く注目されている。
 昨年度は「関西お笑い芸能における身体表現について−吉本新喜劇にみら れる誇張表現−」というテーマで、日本科学協会の笹川科学研究助成対象者 にも選ばれた。このテーマは吉本新喜劇の池野めだかさんや島木譲二さんの 体の動きが、人間の笑いという感情にどのように影響しているのかの研究だ った。

(2004.5.31)

船出した神戸大海事科学部

 4月19日付の日経夕刊(関西版「かんさい21」)の「大学が動く」欄で、 神戸商船大から神戸大に移管されてできた海事科学部の現状が取り上げられ ている。
 西田修身海事科学部長は、統合を機に「研究テーマを従来の機械から海の 環境へと力点を移す」と説明。その象徴として設立されたのが「内海域環境 教育研究センター」だ。
 「内海域環境教育研究センター」は、神戸大の内海域機能教育研究センタ ーと神戸商船大の船貨輸送研究施設が統合されてできた。このセンターの設 立とともに学部間の連携が盛んになっている。海事科学部と工学部の教官が 共同で国の研究プロジェクトを申請するなどつながりが出来つつある。また 、海事科学部の卒業生を法科系大学院に送り込み、船や海を知る行政官を育 てるなど、多様な就職先を学生に提供したい、と関係者は意欲を燃やしてい る。
 海事科学部の前期試験の偏差値は商船大時代より約10ポイント上昇し、神 戸大のブランドの影響は無視できない。

(2004.5.28)

大学発の起業、質問われる時代に

 5月7日付の日経産業新聞、「VBウオッチング」のコラムで大学発ベンチ ャーブームに便乗した教官の「ベンチャーごっこ」を危惧する声を取り上げ ている。研究費が大学に流入し、国も大学発ベンチャー1000社などと煽り立 てる結果、大学と教官をベンチャー病に感染させてしまった面があるという。
 そんな中、地道な努力をしている例として挙げられているのが、神戸大瀧 和男教授(工)が2002年4月から休職制度を活用して社長業に専念している半 導体受託設計開発のエイアイエル(本社:東京・中野)。瀧氏は「“大学の技 術だから”では大企業は見向きもしない。基礎から延々と研究を積み重ね、 低消費電力回路の実物を動かして見せて初めて話に乗ってくる」と語ってい る。休職は2年間の予定だったが、事業を軌道に乗せるため、今年末まで延 長する。

(2004.5.27)

キャリアの軌跡、フラオグルッぺ社長、沖幸子さん(1969年、教卒)

 フラオグルッペ社長沖幸子さんが、5月10日付の日経夕刊のコラム「キャ リアの軌跡」に、登場、起業の経緯を語っている。沖さんは、発達科学部の前 身の教育学部(1969年)の卒業生。
 沖さんは、夫の海外赴任に伴いドイツで暮らしていた時、大家さんの勧めで ガラス磨きサービスを利用した。ガラスが新品のようにピカピカに輝くのを見 て、「同様のサービスが日本でも出来るかもしれない」とひらめく。帰国後、 1年の準備期間を経て創業、今では年商3億5千万円の会社に。首都圏に限って いた事業の全国展開も視野に入れている。

(2004.5.26)

浜岡鈍 ヨーロッパ近名画の『模写絵』展5月31日(月)〜6月5日(土)


ルノアール
「舟遊びをする人々の昼食」より

 神戸経済大学(現神戸大学)1952年卒の浜岡鈍さんの模写展が東京・銀座の 白井ビル「ギャラリーツープラス」で開催される。
 何百年の年月を経ても一貫した普遍性を持つ人間の感情の表れ。1700年以降 のヨーロッパ近代派の時代から、時空を超えてそれを素直に再現する浜岡さん の、よろこびに満ち溢れた作品集である。
 人間の満ち足りた表情を描いたルノアールの作品を中心に、フェルメール、 ルーベンスなど、ヨーロッパ近代名画の中でも人物画及び裸婦をテーマにして おり、浜岡さんと過去の有名画家の共演が楽しみである。

【アクセスはこちら⇒】http://www.two-plus.com/kasi_g.html#map

(2004.5.25)

森嶋道夫著「なぜ日本は行き詰まったか」を訳した村田元神戸商科大教授

 「なぜ日本は行き詰まったか」(2004年、岩波書店)が話題を呼んでいる。 高度成長からバブル崩壊。そして21世紀初頭に入ってもなお立ち直れず深みに 入っていく。そんな戦後の日本経済を幅広い視点に立って分析した本である。 この本は「これは「悲愴」と名づけられるシンフォニーの書である」というセ ンセーショナルなキャッチフレーズを付けられて売られている。
 「なぜ日本は行き詰まったか」の原著は英語で書かれている。著者はロンド ン大学・大阪大学名誉教授の経済学者森嶋道夫さん。この本は森嶋瑤子・村田 安雄さんにより翻訳されている。訳者のひとり村田安雄さんは、神戸大(経)博 士課程修了後、県立神戸商科大教授等をつとめた。

(2004.5.24)

探せ!第10惑星、向井教授(自然科学研究科)の解説

 5月8日付の朝日新聞夕刊の特集記事、「探せ!第10惑星」で自然科学研究科 ・向井正教授が解説している。
 冥王星の周辺で1992年以来直径100キロを超える天体が見つかっており、それら は発見者の名前からエッジワースカイパーベルト天体(EKBO)と呼ばれている。 EKBOは約46億年前に太陽系が出来たとき、集まって大きな惑星になることなく 残った天体の群れである。向井教授によれば、EKBOは太陽からの距離や太陽に 近ずく距離などから3種類の天体が区別される。惑星に科学的定義はないがEKBO には同じような天体がたくさんあって、惑星と呼べるものはない。冥王星です ら、今発見されたら、惑星とはされないだろう、という。

(2004.5.21)

「吉岡美恵子フルートリサイタル」好演のうち終了

 5月8日(土)の大阪公演に引き続き、16日(日)14時から東京オペラシティ・ リサイタルホールで、吉岡美恵子さん(1979年神戸大教卒、同大学院修了、在学 中は神戸大学交響楽団メンバー)のフルートリサイタルが開催された。200席規 模の会場に250人程が詰め掛け超満員。追加の椅子が用意されたほどであった。 東京では初公演であり、当初心配だった観客動員数は全くの杞憂となった。
 砂原悟氏(東邦音大助教授、東京芸大講師)のピアノ伴奏により、クラッシッ クから現代までの幅広い意欲的なレパートリー6曲が演奏される。何れも吉岡 さんの感性を存分に活かした好演で、超満員の会場からは拍手が止まなかった。

(2004.5.20)

神戸新聞夕刊1面に六甲台図書館の切り絵

 5月6日付神戸新聞夕刊第1面に、神戸大学六甲台図書館の閲覧室を描いた 切り絵が掲載された。この絵は、神戸出身(東京在住)の切り絵作家成田一徹氏 によるもの。同紙の連載企画「神戸の残り香」の第26回目としてとりあげられ た。
 六甲台図書館は、1933年(昭和8年)の竣工。創立100周年を迎えた2002年の末 に本館等他の3棟の建物とともに国の登録有形文化財になった。掲載された切 り絵は、図書館の内部を描いている。低い位置からドーム型の天井を描いた 構図。絵の左右には閲覧用の机が配置され、真ん中を通路が走り、正面には 上部が半円形の窓が見える。
 切り絵には成田氏による短い文章が添えられている。「その閲覧室が素晴ら しい。重厚にしてモダン、かつのびやかな空間。・・この静謐(せいひつ)の中 にしばらく沈潜したい」と成田氏はアールデコ調の閲覧室の美を語っていた。 なお、この連載が終了した後、掲載された成田氏の全作品(絵と文章)がまとめ られ、一冊の本として出版されることになっている。

(2004.5.19)

ウリ党勝利で問われる改革派の手腕、木村助教授の解説

 4月20日付の朝日夕刊で、木村幹助教授(国際協力)はノムヒョン大統領弾劾 訴追案可決をきっかけに行われた国会議員選挙の結果について、次のように解説 している。
 これまでの韓国の政界は地域主義に根ざした地域主義的二大政党制であった。 しかし、都市と若者の政党で改革を要求するウリ党の登場はこの状況を一変させ た。ウリ党の主張する改革に対し、ハンナラ党は保守政党としての位置付けを明 確にした結果、韓国政治はいまや地域主義よりも保守対改革を対立軸にした二大 政党制に移行しつつあるように見える。ウリ党の勝利はしかし、要求した改革を 自ら実行できるか、という問題に直面することになる。

(2004.5.18)

牛肉霜降り度推定、辻教授(農)

 神戸大学の辻荘一教授らは、牛の肉の霜降り度合いを遺伝子から推定する 手法を開発した。霜降りに関連する遺伝子の有無を調べる。牛を解体せず生き たまま判定できるのが特徴。神戸牛、松阪牛など種類によって、霜降り関連遺 伝子の種類が異なるという。親牛が霜降り関連遺伝子を多く持つと、子牛の霜 降り度合いが良好なことも確認された(5月7日付日経)。

(2004.5.17)

神戸大経営学研究科、MBA論文賞設ける

 神戸大経営学研究科は大学院やビジネススクールの修士論文を対象にMBA 論文賞を設ける。審査には井上ダイキン工業会長、片山東洋ゴム工業会長らも あたる。応募締め切りは6月末、9月に発表。問い合わせは、神戸大研究助成室 (078-803-6954)。
 以上は、4月27日付日経紙の記事、翌日の同紙にはMBA論文賞募集の広告が 掲載された。

(2004.5.14)

米州開発銀行によるIT教育研修を国際協力研究科がアレンジ

 中南米の経済発展を支援する米州開発銀行によるIT教育研修が4月18日から 六甲山小学校や神戸大付属小学校などで行われた。ジャマイカ、ガイアナ、トリ ニダードトバゴ、バルバドスでIT教育に当たる専門家や教師らが参加した。世界 銀行の元職員だった小川啓一国際協力研究科助教授の発案で来日が実現したもの 。六甲山小学校では、市教委のソフトを使った3,4年生の算数の授業を参観した (4月20日付読売・地方版、神戸等)。

(2004.5.13)

神戸大、ロボカップに出場

 ロボットの国内サッカー大会「ロボカップジャパンオープン2004大阪」が 5月1日-4日、大阪市で開催された。大会はレスキューロボットリーグなど10リ ーグに分かれ、171チームが参加。神戸大チームも監視役ロボットを加えて挑戦。 「過去の大会ではロボットが目の前しか見えず、がれきの山から転げ落ちた」 (高森名誉教授)という苦い経験を生かしての挑戦だった(4月23日付日経他)。

(2004.5.12)

神戸大、東大のチーム、星の渦巻き捉える

 この1月、神戸大、東大などのチームがすばる望遠鏡を使い、約400万年前 に生まれた「ぎょしゃ座AB星」を近赤外線で観測し、ガスやちりで出来た円盤が 渦巻き構造を持っていることを初めて捉えた。惑星誕生の現場とされる円盤は、 のっぺらと平らな形と考えられてきたが、密度にむらがある複雑な構造であるこ とが示された。惑星形成の研究に新しい視点が加わる(4月20日付朝日)。

詳細は神戸大学HP(http://www.kobe-u.ac.jp/info/topics/t2004_04_22_01.htm)参照。

(2004.5.11)

内藤教授(営)の新著「財務諸表監査の考え方」

 内藤文雄教授(営)の新著「財務諸表監査の考え方」が、税務経理協会から 発行された。定価は3400円+税。 わが国における財務諸表監査について、その] 基本的な考え方を説明するテキストである。内藤教授は、昨年8月に同じ出版社 から「財務諸表監査の変革」を出版済。

(2004.5.10)

近藤昭彦教授(工)のチーム、“バイオビジネスJapan”で最優秀賞受賞

 大阪府、大阪商工会議所と東大など12大学が共催する「バイオビジネスJa pan」が4月15日開催され、チッソと神戸大の近藤昭彦教授の共同研究チームが 他の一つのチームとともに最優秀賞に決まった。この共同チームは磁性微粒子 を開発した。これをウイルスなどの診断薬に加えると感度が10-100倍に高まる。 C型肝炎ウイルスなどの高感度診断が可能になる(4月16日付日経)。

(2004.5.07)

吉岡美恵子さんのフルート・リサイタル近づく

 大阪(5月8日)・東京(5月16日)で、吉岡美恵子さん(1979教育卒、1981同院卒、 神戸大交響楽団OG)のフルート・リサイタルが開かれる。吉岡さんは1979年(教) 卒、1981年同院修了卒で神戸大交響楽団OG。関西を中心にプロのフルート奏者 (日本フルート協会理事)として活躍し、海外での演奏も多数。今回は、大阪と 東京2ヶ所での開催。東京での開催は初めて。
 内容は以下の通り。

プログラム
 リース/序奏とポロネーズ ヘ長調
 バルトーク/ルーマニア民俗舞曲
 ピアソラ/タンゴの歴史(吉岡美恵子編曲)ほか

日時・場所
  (1)5月 8日(土)18:00開演
   (大阪・梅田「ザ・フェニックスホール」)
 (2)5月16日(日)14:00開演
   (東京・新宿「東京オペラシティ・リサイタルホール」)

入場料:4,000円

東京凌霜クラブで、チケットの取り扱いをしています。

問い合わせ先:
   大阪アーティスト協会(06-6135-0503)

(2004.5.06)

立命大近森キャリアセンター次長(1968年教卒)

 4月10日付日経紙に近森節子立命大キャリアセンター次長(1968年教卒)が 登場。1999年に就職部を改称して設置したキャリアーセンターの使命や機能を 語っている。従来型の就職部とちがって、キャリアーセンターでは、入学後早 期から系統的に学生のキャリア形成に取り組むのが特色。

(2004.5.06)

5月6日から 神戸大学 三四会グループ&ファミリー美術展開催 −田中八重洲画廊−

   連休明けの5月6日から「神戸大学 三四会グループ&ファミリー美術展 」が、東京・田中八重洲画廊で開かれる。今回は第4回目、卒業45周年を記念 しての開催。過去3回は神戸三宮のギャラリー・ミウラでの開催だったが、今 回初めて東京(東京駅・八重洲北口徒歩3分)で開かれる。
 今回の美術展では、神戸大学昭和34年の卒業生とその家族合計31人の絵画、 書道、陶芸、写真、手芸等の作品が出展される。
 このプロジェクトの発起人で1-3回の事務局をつとめたのが、神戸大凌美会 OB会会長本間健一さん(経)。4回目の事務局は神奈川県在住の平岡巌(営)に バトンタッチされた。

 日時:2004年5月6日(木)〜10日(月)
   11:30〜18:00(最終日は15:00迄)
 場所:田中八重洲画廊
   東京都中央区八重洲1-5-15
   TEL:03-3271-7026
 事務局:平岡巌 電話045-821-2770
 なお、1-3回の概要は以下のとおり。
  第1回:1997年5月 6日-11日 出品者16名
  第2回(卒業40周年記念):
   1999年6月15日-20日 出品者20名
  第3回(神戸大学創立100周年記念):
   2002年5月14日-19日 出品者30名

(2004.4.28)

現代版寺子屋を開校、大倉宏治さん(1994年、営卒)

 4月9日付の日経紙「異彩人、地方から変える」で大倉宏治さんが取り上 げられていた。大倉さんは、岡山市内の学校などで月1回開かれている「こど も社会人スクール」を主宰している。この学校では、イチローの子供のころ の作文を紹介して、児童に、夢の実現のため、「工程表」を作らせたり、工 場見学、経営者インタビュー、映画をみて家族のあり方を考える等の授業を 行う。そして、子供が自由に発言して、競争心を持たせるよう仕向けている 。
 大倉さんは岡山で育ち、神戸大卒業後朝日監査法人入社した。2002年トー マツに入社、岡山に戻ると同時に子供向けスクールを開校したが、それは「 子供の時、いろんな経験をしていれば、社会に出てもっと幅広い考え方がで きたのに」、との思いがあったためという。本業の会計監査に加え、商業高 校の特別講師、異業種交流組織の代表など大倉さんの活動範囲は広い。

(2004.4.27)

神戸大の財産、2293億円、10位

 法人化された国立大学に国が現物出資した土地、建物などの財産額(簿価) が4月7日発表された。神戸大の財産額は2293億円で10位。
 ちなみに、1位東京大9811億円、2位京都大4140億円、3位北海道大3576億円。 以下10位までは旧制帝大及び文理大(筑波、広島)、商大(神戸)と総て戦前から の大学が占めている。89校の財産総額は9兆1369億円。ランキングの80位以降 は、小規模単科大学や短期大学が並ぶ。このランキングは、各大学の歴史(伝 統)、規模、所在地(地価)を反映したものとなっている(4月8日付日経)。

(2004.4.26)

安全保障と憲法、五百旗頭教授(法)の論説

 4月5日付の朝日夕刊「思潮21」で、定期寄稿者の五百旗頭真教授(法)、 「安全保障と憲法」と題して次のように論じている。
 安全保障問題が怒涛のように日本列島に押し寄せ、日本は正しい選択をする 必要がある。歴史の経験に照らし、国際常識の中で検討すべき問題である。こ れまで、国連PKOへの自衛隊派遣、日米同盟の延長拡大、震災、オウムテロ、 不審船、拉致など身近な危機に対する自助能力の整備を行い、アフガニスタン 問題を契機にテロ対策特別措置法を成立させ、2003年3月にはイラク復興支援 特別措置法が成立、6月には有事法制三法が成立した。国際安全保証への参加 については憲法にも明文規定がなく、その意味で、PKO法や特措法は国際安全 保障分野の活動を法の下におく補完的措置であり、違憲性を構成するもので はなかろう。有事法制も当然持つべきものである。これらの先で問われてい ることは、日本がどのような安全保障政策を選択するかであり、その上で、 憲法九条をいかに改めるかである。
 五百旗頭教授は私見として、「侵略戦争の否定(条一項の存置)自衛戦争を 政府が国民を守るために必要ならなさねばならない責務として認める、国際 安全保障のための共同行動への参加を認めるとの三点を骨子とすべき」と述 べている。更に、「平和志向を政策原則とし、日本自身が聡明な判断力を養 って国を誤らない決断を一つ一つ下す覚悟を持つべきであろう」と結んでい る。

(2004.4.23)

池田銀行が神戸大奨学金ローン扱い開始

 池田銀行が神戸大学学友会(同窓会連合組織)と提携、4月1日から「奨学金 ローン」の扱いを開始した。在学生の親や法科大学院在籍の社会人が対象。一 般的な教育ローンに比べて融資利率を0.6%優遇した年利3.575%の無担保ロー ンで、限度額は200万円(4月1日付神戸新聞)。

(2004.4.22)

神戸を人道支援発信地へ、芹田教授(国際協力)

 震災を契機に世界の災害被災地を支援している「海外災害援助市民センター 」。その代表理事を務める芹田健太郎国際協力研究科教授は、「被災地を日本の 人道支援の発信地に」と主張する。以下は、その概要。
 阪神淡路大震災を契機に、「被災地の市民は他人の痛みを自分の痛みと考える ことができるようになった」ことが背景にあるという。痛みの共有は「あわれみ 」ではなく、「正義」であるべきだと指摘する同教授は、震災で育った芽を、夢 を持って更に育てていくことが大切(3月24日付毎日)。
 なお、芹田教授は、3月末で定年退官。これに先立つ3月23日、神戸外国人倶楽 部で「芹田健太郎氏を囲む会」が開催された。国際協力団体、齋藤兵庫県副知事 や行政関係者等多彩な顔ぶれ約100人が集まった。芹田教授は4月から愛知学院大 で週2、3日教鞭をとる(3月29日付兵庫ジャーナル)。

(2004.4.21)

起業家講座を実施する大阪経済大二宮教授

 2000年から起業家養成講座を実施している大阪経済大学経営学部。 その中心 となっているのが二宮正司教授(1975年・神戸大(経)博修了)だ。二宮教授は、「学 生が自分で問題を提起し、解決策を生み出そうとするプロセスを経験させたい」と 講座開設の狙いを語る。「講座を通じて大阪の中小企業の後継者を育成する」こと も考えていると語っている(3月18日付日経産業)。

(2004.4.20)

海の汚染状況を微生物で検査、永田教授(内海域環境教育研究センター)

 神戸大内海域環境教育研究センター永田進一教授らの研究グループは、イカの 表面に付着している発光微生物を使って海の汚染状況を調べる簡易検査法を開発し た。汚染の有無を5-10分で調べることができる。新手法をもとに現場で検査できる 小型装置の開発に取り組む(4月5日付日経)。

(2004.4.19)

野上学長、大学の独立行政法人化を語る

 4月から国立大学の独立行政法人化が実施された。これに伴い、野上智行学長が 神戸大学の舵取りについて、毎日新聞の「キャンパスNOW」欄のトップインタヴュー で次のように語っている(3月24日付)。
 一昨年、「人間性」「創造性」「国際性」「専門性」をキータームに教育憲章を まとめた神戸大学では、11の学部が個性を出し、大学全体の総合力アップを目指し ている。その目標とするところは、神戸大学があることで関西が活性化されること。 産業界が元気になっていく。そう評価されることが目標。伝統を生かし、国際的な 拠点大学に育てていきたい。

(2004.4.16)

PTSDの研究、治療の専門機関兵庫県こころのケアーセンター開所、所長に中井名誉教授

 4月1日、兵庫県こころのケアーセンターが開所した。同センターは、事故で 受けた心の傷(トラウマ)やその結果生ずる心的外傷後ストレス障害(PTSD)の研究、 研修、治療、相談に当たる。全国初の専門機関だ。
 同センターの所長に、阪神大震災時、神戸大(医)臨床精神医学の教授であった 中井久夫名誉教授が着任した。中井所長は次のように語っている。
 「阪神大震災で他大学の人達が応援に来てくれた際、夜になると、他の都市が 被災した時、どう救援したらいいか図上作戦をやった。災害は時刻の関数で、阪 神大震災は明け方に起きたから、生き埋めになった人の多くが市民によって救出 された。白昼だったら様相は違っていただろう。阪神を絶対視せず、発生時刻ご とのシミュレーションが必要。全国の大学に応援を求めたのは、助けてもらうた めだが、次の災害のために経験してもらうことも大きな目的だった」(3月31日付 朝日)。

(2004.4.15)

第4回 神戸大学 三四会グループ&ファミリー美術展

 以下の日程で「 神戸大学 三四会グループ&ファミリー美術展 」が、開かれる。 過去3回は関西での開催だったが、4回目の今回は初めて東京(東京駅・八重洲北口徒歩 3分)での開催。
 今回の美術展では、神戸大学昭和34年の卒業生とその家族合計31人が、絵画、書道、 陶芸、写真、手芸等の作品を出品する。

  日 時: 2004年5月6日(木)〜5月10日(月) 11:30〜18:00(最終日は15:00迄)
  場 所: 田中八重洲画廊(東京都中央区八重洲1-5-15 TEL:03-3271-7026)
事務局: 平岡巌 電話045-821-2770

(2004.4.14)

知的財産戦略とIR、岡田横国大教授(1986年(営)博前)の解説

 経産省が「知的財産情報開示指針」を発表したことを受けて、経営者の知的財産 に対する意識が従来以上に市場関係者から問われる可能性がでてきた。横浜国立大学 (営)岡田依里教授(1986年(営)博前)は3月31日付の日経紙への寄稿において知財と企業 価値の関係を分析し、「それは最終的には経営者の戦略的構想を市場がどう読み取る かということに帰着すると」述べている。
 経産省やコロンビア大学パトリック教授等は「日本企業においては特許の数が多す ぎ、研究開発投資が企業価値と結びついていない」との見解を出している。このこと についての岡田教授の意見は「領空侵犯を警戒する企業で特許が多くなることを一概 に非難はできない」というもの。岡田教授は更に「重要なのは、数字の裏に隠れた経 営者の意思決定であり、企業が事業領域や研究開発領域、国境を越えた進出地域を確 定する中の選択と集中のあり方である」と論じていた。

(2004.4.13)

吉岡美恵子さんのフルート・リサイタル

 大阪・東京の2ヶ所で、吉岡美恵子さんのフルート・リサイタルが開かれる。 吉岡さんは1979年(教)卒、1981年同院修了卒で神戸大交響楽団OB。関西を中心にプロ のフルート奏者(日本フルート協会理事)として活躍し、海外での演奏も多数。今回は 、大阪と東京2ヶ所での開催。東京での開催は初めて。
 内容は以下の通り。

プログラム
 リース/序奏とポロネーズ ヘ長調
 クーラウ/ディヴェルティスマン第6番 嬰ハ短調
 ライネッケ/ソナタ「ウンディーヌ」
 フェルー/フルートのための3つの小品
 バルトーク/ルーマニア民俗舞曲
 ピアソラ/タンゴの歴史(吉岡美恵子編曲)

日時・場所
   (1) 5月 8日(土)18:00開演(大阪・梅田「ザ・フェニックスホール」)
  (2) 5月16日(日)14:00開演(東京・新宿「東京オペラシティ・リサイタルホール」)
入場料:4,000円
 (丸の内帝劇地下2階にある東京凌霜クラブ・学友会支部で、チケット 購入できます。東京凌霜クラブの電話は、03-3211-2916)

その他の問い合わせ先:大阪アーティスト協会(06-6135-0503)

(2004.4.10)

日経stockリーグ大学部門で羽森ゼミ(経)優勝

 日本経済新聞社主催が主催する第4回日経stockリーグの大学生部門で、経済学部 羽森茂之教授のゼミチーム(チームリーダー 3年岩田久司さん)が優勝した。
 テーマは「私たちのSRI−株式投資の新しい価値基準」。3月13日、日経ホールで表彰 された。大学・専門学校部門では、127校から663チームが参加、羽森ゼミチームが見事 優勝を果たした(3月29日付日経、神戸大(経)HP等)。

(2004.4.09)

神戸医療産業都市構想、重要2施設完成

 3月22日付の日経紙によれば、神戸医療産業都市構想の重要2施設が3月に完成した。 神戸バイオテクノロジー研究人材育成センター(神戸BTセンター)と神戸バイオメデイカル 創造センターだ。
 神戸BTセンターは、神戸大発のベンチャー企業を支援する神戸大学インキュベーション センターを併設し3月26日に開所した。BTセンターに入居する神戸大清野進教授はコンピュ ーターを使い、糖尿病、不整脈、気管支ぜんそくなどの病態、治療薬作用のモデルシステ ムを構築する。また春日雅人教授は新たな糖尿病治療法の開発を進める。
 神戸バイオメデイカル創造センターは、がんの研究を進める。乳がんに多く見られるた んぱく質を特定する際には、神戸大医学部から患者の了解を得た上で、乳がん患者の組織 の提供を受ける。

(2004.4.08)

松原明さん(1986年文卒)の共著「NPOがわかるQ&A」

 この3月、岩波ブックレットの1冊(618)として「NPOがわかるQ&A」が刊行された。 定価は480円+税。タイトルが示すとおり、NPOの入門書である。この本の著者は、早瀬昇 (大阪ボランティア協会事務局長)と松原明さん(シーズ=市民活動を支える制度をつくる会 事務局長)の2人。松原明さんは、1986年(文)卒で、1994年にシーズを仲間とともに設立し た。これまでにも「NPOハンドブック」(シーズ刊)等NPOに関する著書が多数ある。
 1998年、NPO法が施行されて以来NPO法人数は増え続けている。2003年末のNPO法人数は 15,000。現在のところ、毎月約500法人が増加しているという(同書から)。

(2004.4.07)

兵庫県と神戸大、中小企業の第二創業を支援

 兵庫県と神戸大学は4月から、県内中小企業の第二創業支援を強化することになった。 これまで各団体が個別に展開してきた支援間の連携を強め、第二創業を考える中小企業の 活動を産学官で幅広く後押しする。第二創業について理解を深めるセミナーや経営者の経 営手腕を高めるセミナーなどを開催し、第二創業の基礎を固める。
 セミナーの第一弾として、4月20日に神戸市産業振興センターで「経営戦略を考えるセミ ナー」を開催、加護野忠男教授(営)らによるパネルデイスカッションを行う予定(3月27日 付日経)。

(2004.4.06)

佐藤陽三さん(1955年法卒)の豪州生活

 佐藤陽三さん(1955年法卒)は、68歳でオーストラリアのゴールドコーストとに移住し た。佐藤さんは、既にゴールドコーストでの生活体験を描いた「ゴールドコースト便り」( 文芸社)を出版している。
 3月29日午後9時からテレビ東京及び系列局(テレビ大阪)等で放映された「憧れ!!夫婦で 海外移住」に佐藤さんが登場し、現地での生活ぶりを語っている。気候温暖、環境良好、 医療設備完備、そして物価は安い。そんなゴールドコーストで、海洋スポーツ「パラセイ リング」を楽しむ佐藤さんの若々しい姿。奥様との仲睦まじく散歩する風景もあった。

(2004.4.05)

光合成の葉緑素解明、村上助教授(理)

 村上昭男助教授(理)と京都大学の三室守教授などは共同で、植物の光合成に使う4種類 の葉緑素のうち、どのように作り出されたのか不明だった1種類について、微生物が合成し たものであることを突き止めた。未解明だった葉緑素は、シアノバクテリアという光合成 微生物がつくりだしていることが判明する。これは瀬戸内海に生育する紅藻類を調べるこ とにより分かったもの(3月22日付日経)。

(2004.4.02)

鈴木元学長の新著

 鈴木正裕元神戸大学長(現弁護士)の新著「近代民事訴訟法史・日本」が有斐閣から発 行された。定価は6800円。江戸時代に始まり明治初期にひろく行われていた「目安糺し」 やドイツ人テヒョー(明治16年来日)の手による「テヒョー草案」に始まる日本の民事訴訟 法史の歴史を辿り分析した4本の論文を収めた労作。

(2004.4.01)


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