|
活躍するOB 神戸大学トピックス バックナンバー
vol.18 (2003.4〜2003.6)
|
ビジネスパーソンのキーワードとして急速に普及しているMOT(Management of Technology=技術経営)。そのMOT教育による人材育成の必要性を、浅田孝幸大阪大学(経)教授(神戸大・営博修了)が、雑誌「企業と人材」(産労総研刊)5月5日号の中で訴えている。
欧米でMOTが普及したのは、雇用側の求めるスキルと従業員のスキルとのミスマッチを解消する動きが基本にある。日本においても、理工系と文科系との無用な垣根が、企業の必要とする人材を育てる妨げになっているという理由で、MOT教育が関心を集めている。MOT教育を民間教育機関で支援していこうとする動きもあり、MOTが戦略と技術、先端科学と経営戦略、国家戦略とを結びつける教育となることによって、社会的に大きな流れとなる。そのことを浅田教授は期待している。
(2003.6.30)
6月24日の日経夕刊が、神戸経済特集を載せている。これまで重厚長大産業中心だった神戸経済が、70年代にファッション産業を興し、バブル経済崩壊と震災を経験して、今、医療産業都市構想を打ち上げている。
この特集で、新野幸次郎元学長は新産業創出の芽が出ても、都市が形成され、雇用が創出されるまでには20年くらいの時間はかかる。人材を内外から集めることが重要、そのための環境整備が大事と述べている。また、加護野忠男教授は、再生医療に焦点があたっているが、医療機器やサービスの分野に力を入れては、とコメントしている。
この特集では、田所諭助教授らが中心になって進めている災害救助ロボット、塩沢俊一教授が設立する”膠原病研究所”などの話題も詳しく取り上げていた。
(2003.6.29)
6月23日の日経夕刊で、国立大が自治体による支援で研究拠点を整備できるようになったとの記事があり、神戸大の例も取り上げられている。神戸大の場合は、神戸市から土地の無償貸与を受け、ポートアイランド2期地区にバイオ研究と大学発ベンチャー企業を支援する複合施設を建設している。2004年2月完成予定。政府の総合技術会議などが、地域の科学技術振興を要望した結果、総務省が政令を改正、自治体の国立大支援が可能となった。
(2003.6.27)
6月23日の日経、「大学革新、第2部流動する頭脳」で、瀧和男教授が取り上げられている。同教授は休職制度を活用して昨年4月、ベンチャー企業のエイ.アイ.エル(AIL、東京中野)の社長に就任。国立大学教官としては初めての休職制度の適用だ。AILは1995年創業の大規模集積回路(LSI)の設計会社。滝教授も出資者の一人に名を連ね、技術面でのアドバイスをしてきたが、”確実に実用化するには人任せでは無理”と判断して、ベンチャー経営に当面専念することにした。開発業務にとどまらず、市場開拓のため展示会などで自ら商談にも走り回っている。
(2003.6.26)
「お酒は冷酒が一番!」と高市早苗議員 は語る。これは5月23日に大阪リーガロイヤルホテルで開かれた「大和撫子麗しの会」でのこと。この会は奈良県酒造組合連合会が開いたもの。女性ばかり300人が集まった。奈良県選出・衆議院議員で経済産業省副大臣の高市早苗さん(1984年営卒)も駆けつけ挨拶した。自ら”酒豪”を任ずる高市さんは、日本酒の冷酒党。「冬でも冷酒、健康効果も豊富」だそうだ。
以上は醸会春秋社(神戸・電話078−451−8688)が発行する月刊誌「醸会春秋」6月号から。この雑誌は酒を中止とした醸造業に関する歴史・文化に関するテーマを追う。6月号では福岡・柳川の北原白秋の生家をルポした「白秋の造り酒屋・北原酒造」が光っている。
(2003.6.25)
2001年10月、親会社の合併により三井海上ナレッジサービスと住友海上スタッフサービスが合併して発足したのが三井住友海上スタッフサービス。役職員は約50名超だが、派遣社員を合わせると2000名規模の会社となる。同社の真栄邦夫(しんえい・くにお)社長(1968年経卒)が人材派遣事業の現状と今後の展開について語っている。
「自分らしさ」という考え方が、個人や社会の中に急速に拡大していった時代背景の下にある。そこで、同社では「自分のライフスタイルを大切にしたい」あるいは「キャリアアップを目指す」人材に対して、また派遣というワークスタイルを希望する人たちに対して、活躍のステージを提供すると同時に、求人企業とのベストマッチングの実現を目指している。特に一般家庭に入った女性たちの、「もう一度働いてみたい」というニーズを捉え、着実に成長を遂げている。
現段階では親会社の三井住友海上への派遣が主であるが、今後はグループ以外の企業への派遣や、代理店への派遣もターゲット とし、加えて単なる派遣ではないOB紹介も強化したいと真栄社長は展望する(月刊ライト5月号)。
(2003.6.24)
国部克彦教授(営)と中島道靖関西大助教授は環境管理会計研究所(大阪市、中島道靖社長、06−6268−5300)を設立し、環境会計を導入する企業へのコンサルタント事業を始めた。
マテリアルフローコスト会計と呼ばれる環境会計の新手法がある。新会社はこの手法の企業への導入を支援する。生産工程におけるモノの流れを物量と金額の両面で算定し、廃棄物発生にかかるコストを正確に計算できるのが特徴。ドイツで開発された手法で、日本でも経済産業省が普及を後押ししている。既に東芝の導入支援に着手した。環境報告書作成の支援や環境経営の調査研究もする。国部教授らは経産省の環境会計に関する委員会の委員を務め、マテリアルフロー会計の導入研究を進めてきた。企業からの相談が相次いだため、事業化した(日経6月16日)。
(2003.6.23)
「ビル・ゲイツを袖にした男」としてマスコミで取り上げられた金丸恭文社長(工卒)。同社長が率いるのは、コンサルティング会社とハード系システム構築会社の中間に位置し、企業のIT導入を手助けするフューチャーシステムコンサルティング。99年6月の店頭公開では5万円の額面株が3350万円の初値をつけ、その後のIT不況下にも増収増益。02年6月には東証一部に上場を果たす「本物のベンチャー」だ。「下請けにはならない、手もみ営業はしない」会社の方向性は、金丸社長の個性そのもの。「リスクを取る」「どんな困難にも絶対逃げない」金丸社長が目指すのは、プロとして納得できる仕事。
85年当時大手すら逃げ出したセブンイレブンの店舗POSシステム構築という困難に立ち向かったその姿勢は、その後同社の文化として息づいている。54年に大阪府枚方市に生まれ、神戸大学工学部を経てTKC入社。その後ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブスに刺激されてITベンチャーのロジックシステムズインターナショナルに転じたものの、自分の力を試すために89年フューチャー社を設立。「プログラムの最後の一行にまで拘る。戦略より実行が大事」という金丸社長の姿勢がITバブルに翻弄されない骨太の企業を作った。「日本発の世界企業はトヨタ、ホンダ、ソニーのようなメーカーばかり。コンサルティング会社として世界企業を目指す」と夢は大きい(プレジデント5月19日号)。
(2003.6.22)
神戸大学と(財)新産業創造研究機構(NIRO)「TLOひょうご」は、大学の研究成果を基にしたベンチャー企業設立を支援してきたが、その成果として、塩澤俊一(医・保健学科)教授が中心となったバイオベンチャーである(株)膠原病(こうげんびょう)研究所設立に至った。
同社は、塩澤教授の研究成果である関節リウマチの三つの原因遺伝子の多数の特許(出願中)を基に、その遺伝子変異の有無を診断し、治療に関する情報を提供すること。および、その治療薬の開発を主な業務とする。なお、塩澤神戸大教授は同社の代表取締役副社長を兼務する。
神戸大学から生まれたベンチャー企業は本件を含めて10社。また、「TLOひょうご」が支援を行った大学発ベンチャー企業の中で、大学教官が企業の役員を兼務するケースは初めて。
<会社概要>
名 称 株式会社膠原病研究所
所在地 兵庫県神戸市須磨区友が丘7丁目10−2
資本金 1,000万円
役 員 代表取締役社長 塩澤和子(甲南病院 副院長)
代表取締役副社長 塩澤俊一(神戸大学医学部教授)
取締役 廣野 修一
監査役 東澗 順二初年度売上目標 50百万円
(2003.6.21)
昨年1月に財団法人こうべ市民福祉振興協会会長に就任した新野幸次郎元神戸大学長(経・名誉教授)が、月刊KOBEグー5月号の巻頭インタヴューに登場。自分たちでつくりあげる新しい福祉について、熱く語っている。
新野会長は、高齢者の問題を意識的に考えるなど、直面する事情に対応した新しいアプローチの仕方を考えなくてはならないこと。また、国の援助に頼るのではなく、自達で福祉をつくりあげるという社会的変化に対応した協会のあり方などを、同協会の活動課題に取り上げている。
神戸市では民間の力を借りて成功した太山寺保養センターや、同協会の仕事として全国に誇れる地域福祉の拠点「しあわせ村」(北区)など、市民が顧客としての立場でなく、自分たちが主人公として参画、協働する市民福祉を目指している。そのためにも「市民ひとり一人、個々の企業、NPOなどが、地方自治体任せにするので無く、自分達でやろうという気持ちを強く持つことが大切」と、新野会長は訴える。
(2003.6.20)
誰もが知りたいと思う”自分が住んでいる世界”。それを記述するナチュラルな方法「フィールドワーク」について、多種多様な方法論的勘所(かんどころ)を指摘する佐藤郁哉氏の著書「組織と経営について知るための実践フィールドワーク入門」(有斐閣)。この本の書評を、金井壽宏教授(営)が有斐閣のPR誌「書斎の窓」(5月号)に寄せている。
金井教授は本書を鑑賞者として読むのでなく、書中で見本とされているような調査を実際に行いたい、結果を書き記したいという意気込みををもって、”ワイルドに読む”ことを勧めている。そもそも読者に対して自分もフィールドに出たい、自分なりにエスノグラフィー(調査結果)を書いてみたいという気にさせてくれる点が、この本の素晴しさ。
同教授は神戸大学大学院経営学研究科のMBAコースに取り入れたリサーチメソッドコースが、本来必要とされる学者志望者ではなく、実践の世界に生きる社会人から役立つ内容であると評価された実例を取り上げ、質問票中心に統計分析をやってきた人にも本書のような世界に触れて欲しいという。書物を持ってフィールドに出ようと同教授は呼びかける。
(2003.6.19)
6月14日京大吉田グランドで行われた硬式野球部の対京大戦は、神戸大の打線が振るわず、0−4で負け。通算の対戦成績は神戸大の14勝15敗1分となった。神戸大からは応援バスで約80人が京大吉田グランドに駆け付けた。試合は開会式からずっと雨。泥だらけになりながらの対戦だった。
神京戦と呼ばれるこの対戦。その第1回は1971年に始まる。途中2回(1981年、1986年)の中止をはさみ、今年は30回目。しかし、この両校の対戦は更に戦前に遡る。1931年(昭和6年)秋にスタートした関西6大学野球リーグ戦が、両校の対戦の場。最初のシーズンの順位は、立命館、関大、同志社、関学、そして神戸・京都両校は同率5位だった。ちなみに、この当時は神戸大学の前身校のひとつ神戸商業大学が、関西6大学のメンバーとして参加していた。この6大学体制は、戦後も引き継がれ、「入れ替え戦」を導入した1962年秋まで続いた。そして、これが約10年後の1971年に始まる神京戦につながるのである。
(2003.6.18)
斯波弘之教授(理・物理)の新著「相互作用する電子」が岩波書店から刊行された。 「岩波講座物理の世界」シリーズの一冊としてでたもの。超伝導から磁石の機能まで、電子の相互作用に関する入門書。定価は1300円+税。
(2003.6.17)
吉原英樹教授(経済経営研究所)・板垣博(武蔵大)・諸上茂登(明治大)編の新著「ケースブック国際経営」が、有斐閣から発行された。編者を含む20人の学者・実務家が武田薬品、味の素、NTTドコモ、東芝、シャープ等の多国籍企業の経営を分析している。定価は2300円+税。
(2003.6.16)
日本銀行に新しい指導部が着任して約2ヶ月。この時期に、毎日新聞社発行のエコノミスト誌5月27日号「学者が斬る」欄に、地主敏樹教授(経)が登場、「金融政策論議の「誤解」を正す」と題して、デフレ対策等日本銀行の金融政策を論じている。
(2003.6.15)
早稲田大学では、今春から埼玉県・所沢キャンパスに新しい学部であるスポーツ科学部を設置した。これを機に同学部では聴講無料の学術講演会を開催を計画している。去る5月29日にはその第一弾として、神戸大田村由美助教授(医)他3名の学者等が講演を行った(6月3日付朝日・埼玉)。
(2003.6.14)
森直樹助教授(院・自然科学)と横浜市大荻原保成助教授等のグループは、マカロニやスパゲッティー用の小麦「デュラム」の先祖は、トルコ東部の山地に自生している野生種であることを発見した。これは多種小麦の種子を遺伝子分析することにより解明されたもの(5月26日付朝日)。
(2003.6.12)
旧三商大のグリークラブOBによる交歓演奏会が、6月21日(土)東京・調布市のグリーンホールで行われる。なお、パンフレットと入場券(有料)は東京凌霜クラブで入手できる。以下は、その詳細。
「旧三商大OB合唱団 交歓演奏会」のご案内
- 昭和30年代以降、黒い学生服で同じステージで歌いつないできた一橋大・大阪市大・ 神戸大の男声合唱の仲間達が、数十年を経て再びともに歌います。学生時代と変わらぬ、いやそれ以上の歌声とハーモニーをお届けします。
- 学生時代「旧三商大交歓音楽会」で交流を深めていた各大学の 男声合唱団は、それぞれにOB合唱団を結成し、歌い続けていましたが、昨年の神戸での一橋・神戸両校のOB合唱団の交歓に加え、今回は大阪市大を加えた文字通り初めての「旧三商大OB交歓演奏会」が下記の通り開かれます。卒業以来昭和〜平成の数十年、活発な社会・経済活動、豊かな人生経験を積み重ね、さらに円熟した美声(これは疑問か?)を加えた男声合唱の素晴らしさ を、皆さまでお楽しみいただければ幸いです。
記
旧三商大OB合唱団 交歓演奏会
- 日 時 : 2003年6月21日(土) 14:00 開演(13:30 開場)
- 場 所 : 調布市グリーンホール(京王線調布駅南口より徒歩1分)
- 出演と曲目 :
- 六甲男声合唱団(「神戸大学グリークラブ」OB合唱団)
デュオーパ作曲 ミ サ(キリエほか4曲)(アカペラ) 指揮:井上和雄- 南澪会合唱団(「大阪市立大学グリークラブ」OB合唱団)
マーラー作詞・作曲”さすらう若人の歌”(福永陽一郎編曲)(ピアノ伴奏)
指揮: 森 啓一- マーキュリー・グリー・クラブ(一橋大学「コールメルクール」OB合唱団)
”スペインの歌”(石丸寛 他編曲 全5曲)(ピアノ伴奏)
指揮:永井 宏- 合同演奏
高田三郎作曲 ”水のいのち” (ピアノ伴奏) 指揮: 永井 宏- 入 場 料 : 1000円、全席自由 東京凌霜クラブKUCで、チケットを購入できます。
(2003.6.10)
桜井久勝(営)・須田一幸(経済経営研究所)両教授共著の「財務会計・入門」の第3版が、有斐閣から刊行された。定価は1800円+税。有斐閣アルマシリーズの1冊として出ているもの。初版は1998年。2000年に刊行された新版以降の会計基準の新設・改定等を反映している。
本書は財務諸表作成のプロセスを解説した、簿記の知識がなくても理解できるよう図表を多用した等の特色がある。
(2003.6.9)
フルート奏者吉岡美恵子さん(1979年教卒)が、「KOBE C情報」(神戸市民文化振興財団発行)6月号に登場、神戸女学院声楽科出身のソプラノ歌手田中潤子さんと対談している。
吉岡さんは、中学時代初めてブラスバンドでフルートにふれた。そして、音楽の先生を目指し教育学部を選ぶ。吉岡さんは、ライトを浴びてステージに立つ快感が忘れられず、プロの演奏家になった由。
(2003.6.8)
中西訓嗣(経)教授、広瀬憲三関学大教授(神戸大・経・博士修了)、井川一宏(経済経営研究所)教授編 「国際経済理論」が、有斐閣から「有斐閣ブックス」の一冊として刊行された。定価は2600円+税。編者を含む14名が分担執筆している。執筆者の所属大学は関西のみならず首都圏、中部、四国にわたる。
本書の編者・執筆者は何れも大学院生としてまたは学会活動で池本清神戸大名誉教授の薫陶を受けた。本書は池本名誉教授の古希のお祝いとして出版された。初学者向けではなく、学部上級生・大学院初学者向けのテキストとなっている。第1部は国際貿易論、第2部は国際マクロ経済学、第3部は応用で経済統合、管理貿易等を扱う。
(2003.6.7)
西村修さんは、アマ7段、朝日アマ十傑戦永世特別招待選手。5月28日付日経紙に、西村さんが行っている「子供たちに碁盤を贈る活動」について、寄稿。
2年前、ボランテイアで子供中心の囲碁大会を開催、そのとき参加賞として、4分の一サイズの九路盤を配った。その後、17歳で伸び盛りのプロ棋士と対局して得た賞金10万円を元に1000枚の九路盤を作り、全国各地で開く子供向け囲碁教室で配った。子供たちに囲碁を教えるコツは、シンプルに教えることだという。また、”お願いします”、”有難う”のあいさつも忘れないよう強調するとのこと。碁盤配りは、「囲碁を通して、多くの人にお世話になり、迷惑もかけてきた。その罪滅ぼし」と結ばれている。
(2003.6.6)
神戸大学応援団総部が、大学の100周年を記念して学歌・応援歌をはじめ とした神戸大学および前身校」の愛唱歌を収録したCDを制作し、新入生全員に配した。同時に教職員・卒業生等に広く販売する。売価は1200円。
このCDは、グリークラブ、混声合唱団アポロン、同エルデによる歌唱、応援団吹奏楽部による楽器演奏を収録したもの。制作には大学当局及び神戸学術事業会の協力を得ており、野上学長のメッセージもCD添付の冊子に収録されている。
〔内容〕
- 神戸大学学歌
- 応援歌 「宇宙を股に」
- 応援歌 「栄光は常にわれらに」
- 第三応援歌 「燃ゆる想い」
- 学生歌 「この丘陵に」
- 白陵寮歌
- 神大小唄
- 商神
- 神戸大学学歌 ’02六甲祭後夜祭にて収録
申込方法等の詳細は、本ホームページの「PLAZA」欄参照。
(2003.6.4)
4月17日付の本欄でご紹介した山本卓司さん(1957年営卒)から著書「本音で悪いか」が先着10名にプレゼントされる。「本音で悪いか」は、卒業以来サラリーマン一筋の山本卓司さんが、リイド社から刊行したエッセイ集。昭和ヒトケタ世代の山本さんが、「サラリーマンの怒りと誇り」を熱く語っている。以下は「目次」抄。
イトーヨーカ堂鈴木敏文社長が、「後でじわりと効いてくる親爺の小言のような味わいが うれしい」との推薦文を寄せている。 参考まで、定価1429円+税。 詳細は、本HP(神戸大学学友会ホームページ kobe-u.com)の 「PLAZA」欄参照。
- ゴーンさんはえらいのか
- 出処進退ということ
- 評論家が多すぎる
(2003.6.3)
神戸大学が創立100周年を迎えた昨年の7月19日20日両日、東京国際交流館で、国際シンポジウム「これからの日本ーー世界の日本学の視点から」が開催された。これは、神戸大学国際シンポジウム実行委員会(実行委員長・文学部佐々木衛教授)・(財)日本国際教育協会共催のもとで実施されたもの。今般、この国際シンポジウムの成果が一冊の本としてまとめられた。書名は「世界の中の日本学」。東京・ぺりかん社から刊行された(定価3000円+税)。 河合隼雄文化庁長官、ベフ・ハルミ京都文教大学教授の基調講演をはじめ米国、中国、ポーランド、オランダ、トルコ、韓国等各国の日本学者たちが”日本語で”語った「日本学」の内容および最後のパネルディスカッションが一冊の本としてまとめられている。 世界の中の日本学については、下記を参照。
http://www.kobe-u.ac.jp/whatsnew/kouhou15.htm
(2003.6.2)
江戸川乱歩賞、直木賞等数々の文学賞を受賞した陳舜臣さんは、神戸生まれ、神戸在住(東灘区)の小説家。最近広済堂文庫の一冊として発行された長編推理小説「燃える火柱」(638円+税)に、神戸大・六甲台キャンパスがチラリと登場する。二人の中年男女が、大学構内で歩きながらおしゃべり・・・・。
(2003.6.1)
バブル崩壊後の「失われた10年」で失われたのは資産価値だけではなく、企業経営の基本的姿勢、精神ともいうべきものである。、プレジデント4月14日号誌面で加護野忠男経営学研究科教授が説く。
同教授はその根拠をいくつかの分野での日本企業の負け方に見出している。例えばリスクの少ない戦略に特化してしまったパソコン産業。韓国メーカの後塵を拝することにプライドすら傷つかなくなった携帯電話産業。また、謙虚に負けを認め、負けている理由を分析して対策を立てるという真摯さもなくなってしまった造船大手などである。
また同教授は、日本企業からリスク挑戦の姿勢がなくなってしまったことを、神戸大学経営学大学院と関西生産性本部が5年おきに実施している組織文化調査結果にも見出している。経営戦略を支えている二つの要素は、こうなりたいという意思あるいは願望である意思的要素と、この願望を実現するための知的要素であり、特に知的要素は簡単に強化できる。一方で意思的要素を強化することは非常に難しい。そのために有効な方法は使命感を提示することであり、人々に大きな志を持たせることである。
その一つの手法がハングリーな人々が必死になっている市場に身をさらし続けることであると、中国で過酷な競争にさらされながら、企業にとって非常にいい刺激を受けているホンダを例にとって加護野教授は訴える。
(2003.5.31)
佐々木衛文学部教授(文)が、柄澤行雄常磐大学教授とともに編者となった「中国村落社会の構造とダイナミズム」(東方書店)が、5月2日付週刊読書人で紹介されている。以下はその抄録。
3月に開催された全国人民代表大会でスタートした中国新体制にとって、最重要かつ最緊要の課題は農村政策。本書は河北省三河市燕郊鎮の二つの村落の社会構造とその変容ダイナミズムを1930、40年代から現代に至るプロセスの中で周到に検討しており、現代中国の「三農」問題の深刻性が克明かつ説得的に描かれている。
本書の最大の特徴は、日常生活者の具体的視点から現実を活写しているところにある。いわば基層社会から中国全体の社会構造の変容を把握しようと努めており、「中軸構造」と「基層社会の構成原理」なる分析枠組が提起され、そこから社会構造を見ることが本書全体を貫くモチーフとなっている。
(2003.5.30)
昨年4月1日に神戸大学教職員・同窓生の出資により設立された株式会社神戸学術事業会第1回定時株主総会が、5月24日(土)に神戸市産業振興センターで開催。議事は滞りなく進行、全ての議案が可決された。
総会が終了した後、同社役員や株主である大学関係者等から事業会の活動状況、明年に予定されている独立法人化を控えた神戸大学の現状等々につき発言・情報提供があり、会社・株主相互間のコミュニケーションをはかることができた。総会終了後のことではあるが、一般の「利潤追求を目的とした株式会社」とは一味違った雰囲気があり好評。
(2003.5.26)
武田隆二名誉教授(営)編の新刊書「中小会社の会計」が、中央経済社から刊行された(定価は2600円+税)。昨年4月 、中小企業庁が公表した「中小企業の会計に関する研究会報告書」を解説したものである。武田名誉教授をはじめ大学教授、公認会計士等13名の執筆者が分担している。古賀智敏(営)教授も執筆者の一人。
(2003.5.25)
各国でSARS対策に終われる中、ベトナムは早くも4月28日にSARS制圧宣言を出した。山下望さん(2000年度・国際文化卒)は、JICAから派遣された国際緊急援助対策チームの一員として3月16日から4月1日までベトナムに滞在。「ベトナムがSARS制圧できたのは徹底した隔離政策」と山下さんは語る。病院の入り口にはガードマンを配置し徹底チェック、家族も立ち入り禁止だった。患者の氏名はインターネット上で公開されていた。ベトナムは社会主義国、情報管理は徹底されている(5月6日付中日新聞・同東京新聞)。
(2003.5.24)
5月7日付朝日新聞のコラム「私の視点」欄に、元大阪大学事務局長の糟谷正彦さん(1963年・法卒)が投稿し、「疑問点多く抜本見直しが必要」と国会審議中の国立大法人法案と関連法案が持つ多くの問題点を指摘している。更に、この意見を踏まえて、5月22日付の同じコラムでは、元山梨大学学長の椎貝博美さんの投稿があり「独創力で制度疲労回復を」と、新制大学の制度疲労克服の必要性を述べている。
(2003.5.23)
この4月、ミネルヴァ書房から石井貫太郎編著「国際関係論のフロンティア」が、出版された。新進気鋭の学者11人が国際関係論に関して多面的アプローチを試みている。11人のうち4人が神戸大大学院国際協力研究科または文化学研究科の修了者。出身大学や現職は多様性に富んでいる。以下は、そのプロフィール(抜粋)。
- 高橋若菜(地球環境問題と国際関係)
神戸大(法)卒、神戸大院・国際協力研究科修士修了
宇都宮大講師- 長坂格(文化人類学と国際関係)
国際基督教大(教養)卒、神戸大院・文化学研究科博士課程単位取得
新潟国際大講師- 岩田拓夫(アフリカ政治外交論)
関西学院大(法)卒、神戸大院・国際協力研究科博士課程在学
和歌山大非常勤講師- 浜中信吾(中東政治外交論)
和歌山大(教)卒、神戸大院・国際協力研究科博士課程修了
山形大学講師
(2003.5.22)
大学院経営学研究科が、関西の企業トップから大学教育について助言してもらう「アドバイザリー・ボード」を発足させた。4月22日には、神戸大で初会合。経営者からの意見を聞き、産業界のニーズにこたえる体制を作るのが狙い。井植敏・三洋電機会長ら15人の委員の中から、片山松造・東洋ゴム工業会長が委員長に選任された(4月23日付読売新聞大阪版)。
(2003.5.21)
河村有教さんは01年9月北京大大学院の研究員となり、7月に研究を終える予定であった。4月17日に急にSARSをめぐって学内が騒がしくなり、18日には図書館も閉鎖になった。河村さんは、このまま北京に残っていたら危ない、と思い帰国を決めた。
この間、韓国からの留学生は23日、韓国政府の勧告を受け帰国を開始。一方、北京の日本大使館が、説明会を開いたのが、22日、留学生に帰国勧告を出したのは、28日。北京ではマスクをしていると、弱虫呼ばわりされることもあるという。
河村さんは4月25日に帰国。本来なら、今頃資料の収集や弁護士事務所での研修を始める予定だったが、すべて狂ったといっている。北京の留学生寮に戻る見通しはたっていない(5月16日付朝日夕刊)。
(2003.5.20)
この3月に刊行された「国民経済雑誌」(神戸大学経済経営学会発行)第187巻第3号に、天野雅俊教授(経)による「神戸高商の精神史に関する一考察」が、掲載されている。1902年(明治35年)に創設された神戸高商(神戸大経・営・法3学部の前身)から引き継がれてきた「真摯、自由、協同」の精神。この論文は、この精神の形成過程を追ったもの。学内の論議を、当時の文献「学友会報」(1904年創刊)のバックナンバー等の文献により考察を行っている。主として、明治末期から大正時代を対象にしており、後に衆議院議長となった石井光次郎が、神戸高商在学中(本科3年)に書いた論考が引用されているなど興味は尽きない。
昨年の「神戸大学100年」の数々のイベントに続いて、今年に入ってからも”大学の歴史”に関しての労作が出てきたことは喜ばしい。
(2003.5.19)
アート・サポート・センター神戸代表の島田誠さん(1966年営卒)が、宜野湾市のど真ん中を占拠する米軍普天間飛行場に、楔(くさび)を打ち込むように建っている佐喜真美術館を訪問。その手記を4月12日付神戸新聞に寄せている。
この美術館の建設は鍼灸師だった佐喜真道夫さんが、丸木位里、俊夫妻作の「沖縄戦の図」に出会ったのがきっかけ。この作品を展示する美術館建設を使命として、3年の交渉の末、米軍から返還させた土地に建設したもの。また、基地のフェンスに囲まれたこの美術館の設計は、神戸大学に留学して建築を学んだ真喜志好一さん。反戦慰霊美術館というとらえ方ではなく、もの想う美術館であってほしいと話す。丸木さんの絵、美術館の楔は、米軍に向けられているだけではなく、私たちにも向けられていることに気付いたと島田さんは語っている。
(2003.5.15)
昨年創立100周年を迎え、記念に通史や写真集を発刊した神戸大学で、その編集成果を学生に還元しようと、歴史をたどりながら近代高等教育の実態などを学ぶ講義「神戸大学史」が始まった。その初回の講義には野上学長自らが教壇に立ち「諸先輩の努力を学び取って」と呼びかけた。本講義は前期の一般教養の共通課目で、四学部の1〜2年生が対象。各学部の教授がリレー方式で担当する。伝統や校風を紹介することで自信や誇りを持たせる狙いから沿革史を取り入れる大学も増えているようで、京大、名古屋大、広島大、明治大などでも実施している。
スケジュールは、次のとおり。
- 4月10日 ガイダンス
- 4月17日 神戸大学の成り立ち (神戸大学長・野上智行)
- 4月24日 神戸高等商業学校の歴史 (経済学研究科教授・天野雅敏)
- 5月1日 神戸商業大学・神戸経済大学の歴史
(経営学研究科教授・桑原哲也)- 5月8日 神戸高等工業学校・神戸工業専門学校の歴史
(工学部教授・足立裕司)- 5月22日 同上
- 5月29日 姫路高等学校の歴史 (国際文化学部教授・曽根ひろみ)
- 6月5日 兵庫県下の師範教育 (発達科学部教授・船寄俊雄)
- 6月12日 同上
- 6月19日 神戸病院と兵庫県立医学専門学校・兵庫県立医科大学・兵庫県立神戸医科大学の歴史(医学系研究科教授・山村博平)
- 6月26日 神戸商業大学・神戸経済大学予科の歴史
(学長補佐/文学部教授・鈴木正幸)
姫路高等学校の戦後 (理学部教授・曽谷紀之)- 7月3日 新制神戸大学と教養教育の出発(国際文化学部教授・安井三吉)
- 7月10日 兵庫県立農科大学・兵庫県立兵庫農科大学の歴史
(農学部教授・山本博昭)担当講師は「神戸大学百年史」の編集・執筆にかかわるなどそれぞれの分野に精通した教官。
(2003.5.14)
島田恒(しまだ・ひさし)竜谷大教授(1962年経)の新著「非営利組織研究」(2003年・文眞堂)が刊行された。NPOに代表される非営利組織について経営学的な考察を行うという新しい観点から書かれた本。島田教授は神戸大卒業後(株)クラレに勤務。30年近い実務経験の後独立し、現在は龍谷大学(営)教授。本書の骨子は経営学博士論文をベースにしている。
神戸大時代、経済学部北野熊喜男教授(経済原論)のゼミで学んだ島田教授。クラレ時代の体験を踏まえ、卒業後は経営学の研究にはいったという異色の学者だ。
(2003.5.13)
経済・経営・法学部の同窓会である凌霜会の会報「凌霜」2003年5月号が発行された。凌霜会では昨春から前記3学部の在学生を準会員として迎え入れている。「凌霜」誌では今号から「準会員」向けに「現役の学生諸君へ 先輩からのメッセ凌霜ージ」欄を新設した。
以下は主な内容。
- 〔学園の窓〕
- 政府開発援助の動向と国際協力研究科
国際協力研究科長 西澤 信善- 近時の刑事立法 法学研究科教授 上嶌 一高
- 大学院今昔 経済学研究科助教授 永合 位行
- 同質性・異質性 経営学研究科助教授 村上 秀樹
- 〔リレー・随想ひろば〕
- 鳥たちのおしゃべり 1953年 岡本 光司
- ぬくもり 1962年・営 山内 通久
- 日本経済空洞化現象下の中小工業経営的模索
1970年・営U 須濱 哲昌- 歴史は繰り返す −株の世界−
1979年・法 中河 昭- 「はぴー」を感じるとき 1989年・営 森本 章文
- 〔凌霜断章 凌霜人の一原点〕
「新しく正会員と準会員になられた皆さんへ」
凌霜会理事長 新野 幸次郎- 〔現役の学生諸君へ先輩からのメッセージ〕・・新設のページ
- やればできる、必ずできる 1985年・営 田代 英治
- 自分が熱中できることをとことんやる
1993年・経 高橋 正基- 社会人としての存在意義について
1998年・営 佐々木 一「凌霜」誌は、凌霜会会費納入の会員に送付されている。
【お問い合わせ先】
凌霜会本部 TEL 078-393-2974
(2003.5.12)
吉田一彦名誉教授(国際文化)の新著「騙し合いの戦争史」(PHP新書、定価700円+税)が刊行された。サブタイトルは「スパイから暗号解読まで」。20世紀の戦争における「情報戦」が、興味深くまとめられている。この本は5月4日付朝日新聞・読書欄で、他の類書2冊とともに取り上げられている。
吉田名誉教授の専攻は英語学であるが、その関連の著書も多いが、近代の戦争や暗号に関する著書もある。
(2003.5.11)
土や水が環境ホルモンやダイオキシンで汚染されていると、花や葉の色が変わって”警報”を発する。こんな植物を神戸大学遺伝子実験センターが開発した。
大川秀郎教授らは、環境ホルモンを検出するたんぱく質と緑色蛍光色素の遺伝子をナズナの一種に組み込んだ。根から吸収したホルモンがたんぱく質に結合すると、色素が合成される。これにより、葉や花の色が変わる仕組みだ。試薬やセンサーを使った従来の検出技術と比べ、低コストで環境を常時監視できると期待されている(5月6日付日経)。
(2003.5.10)
近藤光男教授(法)編「現代商法入門」(有斐閣アルマ、定価1800円)の第6版が刊行された。初版は1996年。商法改正等により数次にわたり改版されてきた。今般の改定は、昨年の商法大改正を反映するとともに、新たに電子メールによる広告規制の説明が加えられている。
本書は近藤教授をはじめ5名の大学教授が分担執筆している。行澤一人教授(法)も執筆者のひとり。
(2003.5.9)
4月20日の日経”真説異説”欄で、大阪大の宮本又郎教授は江戸時代にも数度のデフレがあり、今の言葉で言えば、量的緩和、インフレ目標、需要喚起などに匹敵する政策がとられたこと、また、粋の文化など、個人消費の活性化に導くような官民の知恵も見られたことなど現代でも学ぶ点は多いと述べている。宮本教授は経営史学会会長で、近世日本の経済史、経営史の権威。
(2003.5.8)
太陽系を漂う宇宙塵について、これが水を含む小惑星が砕け散った名残であるという新説を留岡和重教授らの研究グループがまとめ、5月1日付の英科学誌「ネイチャー」に発表した。水を含む隕石は巨大な圧力が加わると微粒子に分裂、衝撃時の熱と水蒸気の膨張で塵状になることが分かったという内容。一方、無水隕石は圧力を加えてもこうした一連の変化は起こらなかった(日経5月1日)。
(2003.5.5)
西原道雄名誉教授(法)の古希記念論文集「現代民事法学の理論」上下2巻が、信山社から刊行された。編集代表は佐藤進(新潟青陵大学)、斉藤修(神戸商科大学)両教授。上下合わせて1500ページ余のボリューム、定価は上下合計で38000円という大著。神戸大学はもとより、全国の大学の民事法学者・弁護士・司法書士47名が論文を寄せている。巻末には家族法、損害賠償法、社会保障法等多方面の分野で業績を残した西原名誉教授(1925年生まれ)の略歴、著作リストが収録されている。
本書の刊行は2年にわたり、上巻が2001年、下巻が2002年に刊行された。
(2003.5.4)
石黒馨教授(経)編の新著「ラテンアメリカ経済学 −ネオ・リベラリズムを超えて−」が、この4月世界思想社から発行された。定価は2500円+税。 石黒教授を含め6名の経済学者が執筆している。1980年以降のラテンアメリカ経済の現状分析と政策課題に関してのテキスト。学生・社会人を対象としている。特に、ネオ・リベラリズム(市場原理主義)の経済理論・政策とその成果および政策課題について検討を行っている。
各章ごとに参考文献リストあり。巻末には索引も完備。必要なところだけ拾い読みすることも可能だ。仕事上ラテンアメリカに関係するビジネスマン必読の書。
(2003.5.3)
「官の接待慣れのルーツは江戸時代にある」と、先頃第54回読売文学賞(評論・伝記賞)を受賞した野口武彦名誉教授(文)が、日経ビジネス(3月24日号)誌「作家の眼」欄で指摘する。
260余藩の江戸藩邸で、外交官的役目を果たした「留守居役」がその中心的存在。留守居役はもともと「交際官」であり、他藩の留守居役と情報交換することが大切な任務であった。定期的な会合や回状による公式な情報交換はもとより、機密費をふんだんに利用した「宴会」により、極秘情報の交換や噂話から内情をつかむのが敏腕な留守居役とされた。
この留守居役が江戸城内とのパイプにしたのが、いわば内閣官房官的な役目の奥祐筆(おくゆうひつ)。懇意な奥祐筆を「頼み」と呼んだ。奥祐筆に「頼み」ごとをすることも「留守居役」の大事な役目。その際には特別な「持参物」が必要であった訳で、江戸の留守居役の勤務慣行がその後も忠実に霞ヶ関方面に受け継がれている・・・。
(2003.5.2)
寺林素乃さん(発達科学4回生)が、阪神・淡路大震災で被害を受けたお地蔵さんを調査、卒論にまとめた。灘区内で85ヶ所、317体の地蔵を調べたところ、割れたりほこらが崩れたため、補修を受けたもの8体、新調されたもの16体、31ヶ所は震災後に移動していた。それでも家族のように世話をする住民もいて、様々なご利益があると信じられているお地蔵さんの人気は衰えそうに無い。(3月25日付神戸新聞)
(2003.5.1)
中国における日本研究の主要拠点、北京日本学研究センターの新ビルが3月下旬に完成した。センターを率いる徐一平主任は、神戸大大学院で日本語学を専攻後、2000年に北京外国語大学内の同センター主任に就任。「世界の日本研究者と交流し、外国人による日本研究の中心地に育てたい」と目標を世界一に定める。(4月1日付東京新聞)
(2003.4.30)
不動産の資産価値を高めるコンサルティング事業やマンション開発を手がけ、4月22日にジャスダック上場のゼクス。不動産関連事業の幅を広げている同社が、成長分野として位置づけるのは高齢者向け施設。2000年にジャパンケアサービスと提携してケア賃貸マンション事業に参入した。
更に、この4月には健常者向けの住宅を川崎市内に開設する。同社を率いる平山啓行社長(1980年法卒)は、伊藤忠入社後建設部門の同僚たちと共に独立し、1996年に同社を設立。伊藤忠時代の上司の「悩んだときには男らしい方を選べ」という言葉を今でも大事にしている(4月10日付日経金融新聞)。
(2003.4.29)
神戸大自然科学研究科の河野和男教授は、遺伝子組み換えによるベータカロチン含有イネが実現すれば、ビタミンAが不足しがちな途上国の人々の栄養状態改善に寄与する。また、キャッサバの大敵であるモザイクウイルス病が防除可能になれば、食料の安定供給に貢献するなど、農業分野へのバイオ技術応用は色々考えられると述べる。
しかし、遺伝子の重要性が広く認められると同時に、遺伝子をめぐる先進国と途上国の立場の違いも一層明確になるという反面も。即ち、イネや小麦、トウモロコシなどの主要穀物は熱帯地方の人々が長年育種してきたものだが、ゲノム解読で発見した遺伝子をやみくもに知的財産化し、他国での利用を制限することになれば、遺伝子資源をめぐる対立を招く恐れがあるという(4月22日付日経紙掲載の「談話」から)。
(2003.4.28)
NHKの朝のニュース『おはよう日本(5、6時台)』を担当していた住田功一アナウンサー(1983年経営卒)がこの春、大阪放送局に転勤。2時間のワイドニュース番組「かんさいニュース1番」(近畿地区のNHK総合テレビ 毎週月〜金 午後5:05〜7:00)を担当している。
内藤裕子アナウンサーとともに伝えるこの番組は、在阪各局の中では一番早い時間帯のローカルニュース番組。関西の一日のニュース、タイガースをはじめとする在阪球団情報、気象情報や交通情報をテンポよく伝える。これまでに中継車や、法善寺横丁、東大阪の町工場、神戸ウィングスタジアムなどを駆け回り、ヘリは吉野の桜、羽曳野のぶどうハウス群上空などを飛び回っている。神戸局発のニュースには神戸大の入学式も登場した。
熊本、鳥取、東京と各地で勤務してきた住田アナは「大学を卒業して以来20年ぶりの関西。たくさんの方からメールやお便りをいただきました。関西2府4県のニュースや耳寄り情報がありましたらぜひ教えて下さい」と話している。
(2003.4.27)
神戸大学は、下記の要領で、交流協定を締結している韓国の大学生を対象に日本語・日本文化短期研修夏期特別プログラムを実施する。この期間中の7月25日(金)から27日(日)の間、プログラムに参加する学生のホームスティ先を探している。神戸周辺の日本の家庭でのホームスティを希望。留学生たちが、日本の生活・文化に直接触れる機会を得たいため。
- 期間:2003年7月21日(月)〜8月2日(土)
- 対象:木浦大学、慶北大学、漢陽大学で日本語を学んでいる学生(日常会話が可能な日本語能力のレベル)
- ホームスティ期間:7月25日(金)〜27日(日)2泊3日
- 締め切り:5月末日
(申し込み方法)
FaxまたはE-mailで、お名前、ご住所、お電話番号を下記までお知らせ下さい。追って、プログラムの詳細、申し込み書を郵送致します。神戸大学留学生センター
電話078-803-5265
Fax 078-803-5289
E-mail samieko@kobe-u.ac.jp
(2003.4.26)
植松忠博教授(経)が、世界経済評論3月号に「不良債権、デフレ、財政赤字と戦う日本経済」を寄稿。1990年以降の平成不況を分析、日本経済復興に向けて何が必要かを論じている。政府の情報開示や若者への期待というのが処方箋の一部。
(2003.4.25)
エコノミスト誌(4月15日付)で、石井淳蔵(営)教授が溝口敦著「日本発!世界技術」(小学館)の書評を寄せている。本書は、ミクロンの素材から電気自動車まで、大企業から小企業まで39の技術が紹介されている。
本書が指向する「ものづくり」の重要性を評価しつつも、石井教授はマーケティングの視点も重要であることを指摘する。
(2003.4.24)
この4月から、新しく『学長室』のサイトがオープンした。
学長のプロフィール、日々の活動等の詳細が掲載されている。特に、学長Who's Who のコーナーでは、神戸大学に関わる方々を自らインタビューをして、その様子をストリーミング映像で見ることができるWEBサイトならではのユニークなものとなっている。
(2003.4.23)
4月2日の朝日新聞夕刊”思潮21”で、五百旗頭教授はイラク戦争と日本というテーマで持論を展開している。
まず日本外交の三つの原則として、第一に、正当性の乏しい戦争を慎むよう米国に助言する、第二に、いかなる場合にもアメリカの友人であること明確にする、第三に、日本自身は紛争国や破産国家の平和的な経済再建と国つくりに積極的な役割を果たす、を基本にして行動すべきだと言っている。この三者はどれも欠くことの出来ないものでありながら、互いに矛盾するところもあるので、日本国民の外交的成熟がなければ、どれかを切り捨てて道を誤る危険もあると述べている。
五百旗頭教授は、最近、在外研究から帰国したが、テレビをつけると”対米追随”を歎ずる発言の洪水であることに驚く。どうして日本は対米コンプレックスから卒業できないのだろうかと疑問を呈している。日本は米国に対し、他の国と同様対等ではあり得ないけれども、それは問題の一面であって、戦後日米は双方とも相手の切実な要請には最大限の好意的配慮をもって応えてきた関係と見るべきと主張している。また、日本は自信をもって、静かに人類社会に意義深い仕事を行うべきで、それこそ真の意味での日本の自立性の証しであると結んでいる。
(2003.4.22)
岡東務・川口史麻著「債券格付けの方法」(定価2100円+税)が、税務経理協会から発行された。本書は「税経通信」に2002年1月から12月まで連載されたもの。債券格付けの基本的考え方、格付けの方法を事例に即して解説している。著者のひとり岡東務さんは1943年生まれ。1967年、同志社大学商学部卒業後神戸大(営)修士課程修了、日本経済新聞社、日本公社債研究所等を経て現在は阪南大教授。
(2003.4.21)
エコノミスト誌(4月15日付)で、三土修平理科大教授が岩城秀裕著「街かど景気の経済学」(PHP新書)の書評を寄せている。本書は、3年前に産声をあげた「景気ウォッチャー」という制度の概説書。「景気ウォッチャー」は、全国に散らばる景気に敏感な人達。この組織を使って景気の動向を把握しようという仕組みだ。
理科大三土修平(みつち・しゅうへい)教授は1973年東京大法卒、1983年神戸大経・博修了。愛媛大学教授を経て現職。小説を書き、日本エスペラント学会会員等異色の経済学者。
(2003.4.20)
朝日新聞夕刊に連載中のコラム「花おりおり」の一年分が、朝日新聞社から同名のタイトルで出版された(定価2000円+税)。花と人とのかかわりを中心に掘り起こし、万葉の世界ら草遊び、漢方、最新の研究に至るまでを掲載した高著。コラム「花おりおり」は、現在も連載中。続編が楽しみだ。
著者の湯浅浩史さんは、東京農大教授。1963年、兵庫県立農科大学(神戸大農学部の前身)を卒業、その後東京農大・大学院終了した。農学博士で、1973年以来35回にわたるマダガスカル学術調査、1994年 松下幸之助「花の万博記念奨励賞」受賞等多方面で活躍中。母校神戸大農学部講師をつとめたこともある。
湯浅教授は昨年11月28日東京凌霜クラブ・東京KUCで開催の「第12回神戸大学木曜会」で講師をつとめた。その際の演題は「地球環境の変動と植物」であった。
(2003.4.19)
神戸KUCで企画した「中国語会話講習会」が4月5日(土)神戸・元町の本館牡丹園で始まった。参加者数は21名と、まずまずの反響だった。
発音が特に難しい中国語を、和やかで楽しい雰囲気の中で@発音、A自己紹介・挨拶、B地名などの単語の順に進められた。今後は、三国志などを通して中国文化にも触れていく計画もある。
「中国語会話講習会」の詳細については、このHPの「イベント情報」欄参照。
(2003.4.18)
塩沢俊一教授(医)「膠原病学」(丸善、定価14500円+税)が、この3月に出版された。600ページに近い大著、和・欧文の索引を完備した医学専門書である。著者の永年にわたる研究と臨床の成果がぎっしり詰まっている。
膠原病の臨床を正しく実践するためには免疫学の理解が必要。このような著者の考え方から本書が書かれている点が、本書の特色のひとつ。サブタイトルは「免疫学・リウマチ性疾患の理解のために」となっている。
なお、本書が丸善から出版されるにあたっては、神戸学術事業会の協力があった。
(2003.4.17)
山家悠紀夫教授(経)が、政府、マスコミ、世間一般から何かと批判されることの多い銀行経営について、誤解ないしは無理解による批判が多いと指摘している(「金融財政事情」 2月17日号「時論」欄)。そのポイントは以下の3点。
- 第1に新規の巨額不良債権が発生のため、不良債権処理を着実に進めているにもかかわらず残高が減らないことへの、銀行が不良債権「処理を怠っている」とすることに対する批判。
- 第2に新規不良債権の発生が、景気の長期低迷や経済構造の変化によるものであるにも関わらず、不良債権残高が減少しないことを銀行経営の責任であるかとすることに対する批判。
- 第3に、容易に変えられない、また勝手に変えると顧客に迷惑が掛かる銀行経営に、大きな変化を求めるという意見に対する批判。銀行批判はよいが、その土台にはしっかりとした現実認識と社会的視野が必要であるとする。
(2003.4.16)
屋代早紀さんの歌集「六甲を恋ふ」は、1987年北洋館から出版された。最愛の夫を結婚早々太平洋戦争で失った妻(屋代早紀さん)が、ひとり、その後の40数年の孤愁のなかを枯葉のように歌いためた夫恋いの絶唱408首が収載されている。
新婚の我にむかひて六甲を誇り語りし夫をただ恋ふ
六甲の霧は冷たく悲しかり夫を恋ひ来しわれを包みて
屋代早紀さんの亡き夫は神戸大学の前身校・神戸商業大学の卒業生だった。「六甲を恋ふ」の巻末には著者が属する歌の結社「地中海」の主宰者であり、亡き夫の神戸商業大学の3年先輩に当たる歌人香川進さんが一文を寄せている。
(2003.4.15)
3月29日付朝日新聞「私の意見」欄で、嘉指信雄教授が劣化ウラン弾の被害から目をそむけるなとの意見を述べている。
劣化ウランは、核燃料や核兵器を製造する際の濃縮工程で生み出され、砲弾の芯に使うと貫通力が増す。空気中で発火し、微粒子となって飛散すれば、放射能などによる環境汚染や人体への深刻な影響を引き起こす懸念がある。バグダッドやバスラでは湾岸戦争後、白血病にかかる子供が急増しているが、白血病患者の生存率は1割以下という。劣化ウラン弾の被害はイラクだけの問題ではなくNATOの兵士にも及んでいるはず。しかし、米政府は、湾岸戦争症候群と劣化ウラン弾の関連について「因果関係は認められない」との立場を崩さない。
イラク戦争の直前、ブッシュ大統領は「真実の瞬間が近ずきつつある」と語った。しかし、現代の戦争の真実は、劣化ウラン弾の問題を直視することから始まる、放射能兵器をこれ以上使わせてはならない、と嘉指教授は結ぶ。
(2003.4.14)
1918年に三井系の損保会社「大正海上」(現三井住友海上)を設立した三井物産が、000年に自動車保険に特化したダイレクト保険会社「三井ダイレクト損保」を設立した。個人分野へのアクセスを模索し始めていた三井物産が、ITとリテールへの商社の取り組みとしてダイレクト損保事業に着目した。1995年の規制緩和を骨格とする保険業法改正を契機とし、個人向けの自動車保険分野に注目してのことだ。2000年の同社設立と同時に初代社長に就任した信岡正章氏(経卒)は三井物産入社後、運輸第3部保険室長を経て現職に。お客様に分かりやすい商品をというコンセプトを採用。年代的、地域的に幅広いお客様にバリューを感じさせる商品販売に拘る信岡社長は、2003年度の収保倍増を見込んでいる。外資系損保の撤退や外資系ダイレクト損保の撤退が目に付くマーケットにおいて、お客様の視点に立ち、労働生産性の継続的向上を図ることで、シェアの拡大と黒字転換を目指す(月刊「ライト」3月号)。
(2003.4.13)
1949年(昭和24年)、新制神戸大学とともに始まった理学部は1999年に創設50周年を迎えた。その記念として昨年秋「神戸大学理学部50年史」が、神戸大理学部から刊行された。
理学部は、当初は文理学部としてスタート。1954年に文学部・理学部が設置された。当初の定員は40名。それが2001年には165名(うち編入25名)に増加している。同書グラビアページには、工事中の御影学舎(1951年)や殆ど全員が角帽をかぶった物理学科第一期生の集合写真等があり、50年の歳月をしみじみと感じさせる。
理学部卒業生は、同窓会「くさの会」を形成している。2002年3月末の会員数合計は5279名。
(2003.4.12)
国際貿易、国際金融の分野で著書の多い天野明弘名誉教授(営)の新著が刊行された。「環境問題の考え方」(2003年、関西学院大学出版会、定価2000円)が、その本。環境問題全般を経済という切り口から考える。そんなアプローチの本である。最近の天野名誉教e授には環境分野の著書が多い。
天野名誉教授は、神戸大退官後関西学院大学教授であったが、現在は地球環境戦略機関関西研究センター所長の職にある。
(2003.4.11)
松田晃演(あきのぶ)さん(1958年経卒)が、東京・大阪でクラッシックギター・コンサート開催する。
松田さんは1960年からアンドレス・セゴビアに学び、スペイン・セゴビア国際ギターコンクールに入賞、カーネギーホールはじめ世界各地でコンサートを開くなど活躍している。
東京公演:4月21日(月)19:00 四谷区民ホール
大阪公演:5月29日(木)19:00 ザ・フェニックスホール
入場料:どちらも5,000円(全席自由席)(問い合わせ先)
日本テレマン協会 0120-332-869
松田晃演クラシックギターソサエティ 0792-96-0464
(2003.4.10)
関西社会経済研究所の調査報告によると、京大、阪大、神戸大の経済学部卒業者のうち、30-40才代の3−5割が関東に流出していることが分かった。同研究所は「高学歴者の比率の差が関東圏と比べて大きい」と分析、「大学や研究機関の誘致で人材の集積を図れば、競争力のある企業の投資が増える」と提案している(3月13日付読売大阪版)。
(2003.4.9)
卒業以来サラリーマン一筋の山本卓司さんが、リイド社から「本音で悪いか」を発行した。昭和ヒトケタ世代の山本さんが、「サラリーマンの怒りと誇り」を熱く語っている。以下は「目次」から。
- ゴーンさんはえらいのか
- 出処進退ということ
- 評論家が多すぎる
イトーヨーカ堂鈴木敏文社長が、「後でじわりと効いてくる親爺の小言のような味わいが うれしい」との推薦文を寄せている。 定価1429円+税。
(2003.4.8)
昨年9月急逝した熱田公名誉教授が監修した「播磨戦国史」が、神戸新聞総合出版センターから刊行された。戦国時代、赤松氏滅亡後の播磨を舞台にした群雄の興亡が、10人の研究者*によって多面的に描かれている。「姫路」という都市がどのように形成されていったかを鳥瞰できる貴重な資料。
「播磨戦国史」は、昨年12月の刊行。定価1800円。
*水嶋元さん(教卒)、澤博勝(文卒)も執筆者のひとり。
(2003.4.7)
会社法のテキストとして定評のある岸田雅雄教授(法)著「ゼミナール会社法」の第5版が、日本経済新聞社から刊行された。商法改正に合わせて改定したもの。また、日本経済新聞社発行同じシリーズの加護野忠男教授(営)・伊丹敬之教授(一橋大)共著「ゼミナール経営学入門」も第3版が刊行された。
これら2冊は何れも3月19日に日本図書館協会選定図書となった。
(2003.4.6)
工学部同窓会誌「KTC」の第56号が3月に発行された。「特集」では、神戸大唯一のCOE研究をする「バイオシグナル研究センター」をクローズアップ。訪問記が掲載されている。
2003年(平成15年)度神戸大学工学振興会の通常総会は、本年5月10日午後2時30分から神戸大学神大会館「六甲ホール」で開催される。午後3時30分からはフューチャーシステムコンサルティング金丸恭文社長(1979年工学部計測工学科卒)の講演「起業家としての挑戦工程表」がある。更に午後5時からは滝川記念学術交流会館で懇親会が予定されている。
(2003.4.5)
宮尾龍蔵助教授が、エコノミスト誌4月1日号で、岩田規久男編「まずデフレをとめよ」の書評を寄稿している。インフレ目標政策に関する積極論者が書いた本書に対し、宮尾助教授は、本書は「論点の明確化には貢献しているが、この政策は、金本位制下とは異なり、銀行券への信認喪失による高インフレを招き、持続的成長にマイナスではないか、との慎重派の疑問は未解決のまま」とも述べている。
(2003.4.4)
大同生命顧問の平野和男さん(営卒)が、55年間にわたって趣味で描き続けた絵画を集めた「絵ごころ」を自費出版した。この「絵ごころ」には、国内の赴任先で描いた「ねぶた」、「灘のけんか祭」や、海外出張時に描いたベネチアの「サンモィーゼ協会」やNYの「ツインタワー」などが収められている。画集の出版に伴い作品展が4月2日から8日までの1週間、JR中津川駅前の中電ふれあいギャラリーとヒガシギャラリーの二会場で開催されている(3月3日付 中部読売岐阜版)。
(2003.4.3)
来年春、ポートアイランド2期地区にバイオ関連研究人材育成拠点が建設される。文部科学省の予算で整備されるが、実際の運営は神戸大学が行う。この施設は、研究人材育成拠点と神戸大学インキュベーションセンターの二つで構成される。
研究人材育成センターでは、神戸大、大阪大、京都大などの教官も参加する”細胞生体機能シミュレーションプロジェクト”など先端分野の研究が行われる。また、先端医療の研究者や研究成果の実用化・産業化を推進できる人材を育てる機能を持つ。
インキュベーションセンターは神戸大学の教官、学生による起業に向けた研究開発プロジェクトの実施や、起業間もない大学発ベンチャーの育成拠点になる。
神戸大には大学発ベンチャーが16社あるが、医療関係は5社。膠原病の治療薬を開発する塩沢俊一医学部教授の膠原病研究所、千田廉農学部助手らが設立した動物行動解析ソフト開発のノベルテックなどである。同センター開設で大学発ベンチャーの振興に弾みをつける考え。独立行政法人化を控え、神戸大は産学連携に力をいれており、医療産業都市構想を連携強化の好機と見ている。学内には構想への協力を検討する調査研究会やバイオサイエンス研究会も設置し、医・工のほか理・農など理系学部を総動員して協力体制を敷く(3月24日付日経)。
(2003.4.2)
KOBE UNIVERSITYカード加入者から、次のようなメールが神戸学術字業会宛に届いた。
先日、久しぶりに白鶴美術館(神戸市東灘区)に行ってきました。入館料は800円。中国や日本の年代を経た美術品にじっくり触れ、心豊かなひとときを過ごしました。陳列室だけでなく、静かな庭園の散策も楽しみました。
ところで、私はVISAカードは既に保有していたので、今般のカード募集に際しては「JCBカード」を申し込みました。このJCBカードを提示することにより、白鶴美術館の入館料が10%安くなりました。この超低金利時代。80円というのは極めて価値ある金額です。〔1964年卒業 U生〕《神戸学術事業会からの補足》
KOBE UNIVERSITYカードについては、このホームページのPLAZA欄をご覧下さい。
(2003.4.1)
|
Copyright (C)
1998-2003神戸大学東京凌霜クラブ・東京K・U・C.. All Rights Reserved.
本ページに掲載の記事・写真を転載される場合は、神戸大学東京凌霜クラブ・東京K・U・Cまでご連絡下さい。