新神戸大学新聞号外:1月30日号

Arranged Date: Wed, 15 Feb 1995 11:50:10 +0900 From: Yumiko Kinjo kinjo@itl.atr.co.jp (アドレスは現在無効です)

発行: 神戸大学新聞会

トピックス 1月25日号
1月28日号
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2月11日号
2月21日号
 

 

避難所に入れない人のために、民間のアパート・旅館を借り上げ

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今回の震災の被災者で、学校などの公的な避難所に入れず、屋外で避難生活を送っている人のために、兵庫県災害対策本部は民間のアパートや旅館も「避難所」として借り上げることを明らかにした。

現在、公園などでテント生活を送っている被災者は三、四千人と推定されているが、学校や体育館での避難生活とはさまざまな面で格差があることから、これらの人々を収容する施設を公的負担で借りることにした。

被災者の通勤や交通事情などを考慮し、対象地域は近畿一円になる。ただ、公的施設ではないため、最高でも半年程度の利用になる見通しである。(1・30/読売夕刊)

ちなみに現在のところ以上の件については、具体的な事は決まっていない模様だが、入居を希望する方は、以後の情報に気をつけられたい。筆者注

 

被災世帯に一律10万円の支給

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全国から日本赤十字社に寄せられた義援金184億円(1月28日現在)のうち一次分として80億円余りを、震災によって今回の地震の被災世帯に緊急配分することを決定した。対象世帯は、死亡・行方不明者を出したり家が全半壊したりした世帯で、一律10万円ずつ支給される。人・家屋とも被害を受けた世帯の場合は加算されることになる。支給対象者は住所・国籍を問わず、また借家であったとしても構わない。
        神戸地区での問い合わせは
  • 県南部地震災害義援金募集委員会
    (078−87−4560)
  • 日赤県支部神戸市地区本部
    (078−322−5194)
    (1・30/毎日朝刊)

  

留学生の皆さんへ

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震災で下宿やアパートをなくして生活に困っている留学生には、文部省から一時金十万円が支給されます。そのためには手続きが必要ですので、被災された留学生はすぐに大学などに申し出て下さい。また、日本語が十分でない留学生の学友をご存じの方はこのことを伝えてあげて下さい。(1・30/朝日朝刊)

 

神戸大学の留学生の皆さん連絡ください!!

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国際文化学部キャンパスにある留学生センターでは、留学生のより詳細な現状把握を急いでおり、留学生に同センターに立ち寄るよう呼びかけている。また一般学生からの留学生に関する情報も募っている。

その他、同センターでは、下着・くつ下、トレーナーなどの衣類を留学生に提供している。問い合わせは、078−803−0018(留学生相談室)

  
神大生有志によるボランティア活動

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悪夢の1月17日未明から二週間たった。いまだ阪神各地ではガスはもとより水道も休止しているところが多く、復旧もままならない。神戸大学内でも千名近くの被災民が避難生活を送っており、神戸大学、いや神戸の機能が平常に戻るにはまだまだ時間がかかりそうである。

神戸大学では建物についての地震の被害は、一部地盤がゆるみ建物が危険状態にある疑いがあることなどを除いてほとんど大きな被害はなかった模様である。しかし、1月29日現在神戸大だけで39名の日本人学生、留学生7名、教官1名、他関係者2名の方が亡くなっており、また多くの学生が家屋が倒壊・半壊したために住むところを失っている。

このような中、当神戸大学新聞会では、毎日大量に流されている大量の情報の中で特に生活に身近で重要な情報をピックアップし、「本当に必要な情報を」を標榜して神戸大学生と一般被災民の方に向け、震災特集号外として2号を発行してきた。

また、神戸大学内では、学生有志で「神戸大学学生震災救援隊」が緊急に結成され被災民に対して様々な支援活動を行ってきた。今回の号外第3号では、震災当日からこれまでの学生救援隊の動きをを追ってみたいと思う。

震災当日は近しい人々の下宿をたずね歩くのが精一杯であった。同時に多くの学生がひとまず大学へ避難してきていた。大学では生協職員の手によって、一部の生協店舗が開かれていた。大学には学生だけでなく、一般の被災者の方も多勢避難されていたので、それらの方に炊き出しや、日常品の販売を支援の一環として行っていたのである。学生による救援活動はこの生協の運営の手伝いから開始された。知り合いの職員がLANS・BOX店に勤務していたこともあったので、当初はここが拠点になっていた。この間のエピソードとしては、震災翌日の朝食として四百食分のお握りを三合釜で徹夜して準備した、といったことがある。その後、行政からの救援物資が大学当局のほうに安定して供給されるようになってきたので、学生による救援活動は次の段階に移行することになった。また、LANS・BOX付近の地盤に不安が出てきたので、拠点を国際文化学部内の 課程サークル連合BOXに移すことにした。

学生としても被災者の立場であったので、何をしたらいいか分からないまま手探り状態で、以下の活動が始まった。

  • 救援活動を継続的に実施し、全国各地からのの支援を受け入れる態勢を整えるために「神戸大学学生震災救援隊」を発足させた。
  • 被災者にとっての必要な情報が不足していることが明らかになったので、新聞会員を中心に神大生協の協力の下、「神戸大学新聞・号外」を発行することにした。情報不足を補うべく、学生のみならず大学内や周辺の被災者のための必要な情報を掲載している。
  • 学校などの公的な避難所と比べて、テントで生活している人々の不安が大きく、物資の充足状況にも格差があることが分かったので、まず灘区内のテント生活者の状況を把握すべく「学生・市民パトロール」を東京からのボランティアと連携して実施する。

ここで、特にパトロールについては単に調査だけではなく、入手していた救援物資を医薬品を中心に配って歩いた。こうした地道な活動の結果として、テント生活をしている方や区民センター・保健所の人との関係作りが進行し、また救援隊への学生の参加も増えてきたので、パトロール活動がより一層本格化し始めた。 現在、震災直後の短期的・緊急避難的援助の時期は過ぎ、神戸大学学生震災救援隊による救援活動は長期戦の様相を呈しつつある。外部からの物・心・人の支援もかなり入って来ており、外からの力をバネに救援活動の幅も試行錯誤を繰り返しつつも広がってきている。ある意味で、今回の救援活動を行うには学生では力不足なのかもしれない。「神戸大学新聞・号外」もいかほどの役割を果たせているのか疑問ではある。しかし、このような事態において現に目の前のできることをやること、ともに力を合わせて現在の困難を克服して行くことが求められているのではないのだろうか。ともかく今は頑張るのみ、というのが実感である。


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