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大阪凌霜クラブ便り


7月定例会報告

日時: 平成17年7月19日(火)午後6時30分〜
講師: :濱本龍彦氏 
S38年経卒 川崎製鉄入社 前カリフォルニア・スチール会長
演題: 「鉄鋼ビジネスに、今何が起こっているか」

昨年アメリカより久しぶりに帰国されたという講師は在学中の風韻会の仲間との交流で講演のことをすっかり忘れるところであったとのことでリラックスした雰囲気の中業界の秘話など披露された。

最近の鉄鋼需要は急拡大しており2000年対比で2億トンの増加の10億トン,その内中国が主に建設資材として3億トン、日本は土木・自動車・造船などに1.1億トン,米国が9700トン,EUが9000トンと続く。この結果鉄不足現象が起こり製品価格で2倍、原料価格で3倍の上昇となっている。

中国は2008年の北京オリンピック,2010年の上海万博が予定されており需要は続くがその後の展開は不透明な部分がある。供給生産能力もつけてきているが日本と違って小さい高炉を多く建設しているところに特色がある。

世界的に業界の再編、統合も盛んで1985年当時日・米企業のみが民営であったのが10年後にはほとんどの国で民営化され統合が進んだ(鉄は国家なり)。1990年トップ20社のシェヤーが28%だったのが2005年には45%を占めしかも名前が残っているのが5社のみになっている。米国では2000年ごろから70社余りが倒産し2004年ではUSスチール、ニューコア,ISGの3社に集約されている。日本では川鉄とNKKが日産のゴーンショックもあって2002年に統合しJFEスチールとなった。世界生産ランクで新日鉄が3位,JFEが4位にいる。米国のUSスチールは7位。

米企業が倒産した理由は退職者の年金、医療負担が大きすぎたことにある。日本は企業の健保と国民健保があるが米国には国民健保に当たるものが無く鉄鋼業界は産別組合との労働協約で退職後の医療費を全額負担とした事が経営を圧迫した。そこで2000年の企業倒産後の2001年に新協約を結んだので負担が減った。自動車製造業界でも同様の問題を抱えており今後の展開が注目される。

今後も鉄鋼需給のサイクルは2年〜3年と短く統合、再編は続くであろう(鉄は王者かこじき)。日本では最近、新日鉄・住金・神戸製鋼が買収対策として株式持合いをした。
その他、鉄と非鉄の違いは磁石につくかどうかとか鉄の特性としてリサイクルが出来かつ型にし易く塗装が簡単、強度も強いので(鉄は産業の米)自動車には不可欠な材料であり車の重量の70%を占めるが価格的には7〜10万円にしかならないということであった。

(文責 西岡喜久男)

<参加者>

S23U 平田 二郎
S23U 西沢 信雄
S26U 蔭山 正一
S29経 中西 寛治
S29営 八木 頼夫
S29法 山田 博明
S32法 高倉 俊夫
S32法 安中 一雄
S32工 上原 尚廣
S32農 安尾  勲
S33工 常慶 直久
S34経U 坂本  勇
S34理 白庄司 宏
S35法 久島 環六
S36経 末広 雅彦
S36営 原  敏郎
S37経 澤田 惟之
S37営 井村 達男
S38経 鳥居 正明

S38法 森澤 展裕
S38法 妹尾 由明
S40経 段野 治雄
S41営 浅井 長久
S42経 関川 壮一
S42法 尾島 洋三
S42法U 西岡喜久男 
S43法 森原 隆繁
S44経 椎木 茂久
S44経 福島 幹人
S45経 法花 敏郎
S45営 古谷  豊
S45法 春名登喜男 
S45法 菱川 道生
S46経 村上  晋
S49経 田中 俊明
S51法 水島  昇
S38経 前田紀一郎
S38経 井上 文男
S38経 植杉浩一郎
S38営 前橋 隆義

参加者数 41 名

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