シアトルに滞在中、せっかく来たのに勉強ばかりでは可哀想と在住の日本の方
がドライブに誘って下さいました。この時は、ドライブだけでなく勉強のアドヴァ
イスをお願いできるホントに貴重なひとときでした。そして飢えていたように日
本語をしゃべって笑われたりしました。
こちらでは、もう日本でも有名になりましたスターバックスのコーヒーだけで
なくいくつものおいしいコーヒーがあるということで、とてもおいしかったのは
ビータ(Vita)のダブルショット・ラテ。お店で上手な方に入れていただくとク
リームがきれいな模様をコーヒーの上に描くんです。感激でした。
その時、エスプレッソ・コーヒーに税金をかけることについて住民投票が行わ
れたのですよ(2003年)という話をお聞きしました。結局否決されたとのこ
とですが、私の方はその時は他の課題が山積みで詳しく聞けなくて、でも神戸空
港建設をめぐって住民投票を求めて運動をした経験から気になり続けていました。
こちらに帰ってきてから経過について教えて下さいとお願いしましたら、ワシ
ントン州における住民投票制度等についても概要を知らせて下さいました。
簡単な経過です。
エスプレッソ・コーヒー一杯に一律10セント課税し、低所得層の育児や早期学
習などのチャイルド・ケアを充実させるための財源にしようとするもので、保育園
・幼稚園等の育児施設関係者、PTA、医療関係者、教会関係者などで構成する
「委員会」が運動を推進した。
これに対してスターバックスなどのコーヒー会社や飲食業界、銀行、ホテルな
ど産業界がほぼ一致して反対し、反対組織を結成。法人・個人の寄付金で反対
キャンペーンを展開。小規模コーヒー店に不当な損失を与えること、税の徴収・
管理費を除くと税収効果は限られるとのこと。
結果は、賛成32%、反対68%で否決。
いくつかの点ですごいと思いました。まず、(一定の条件のもとで)住民投票制
度があるということ、そして賛成が得られれば実行に移されるということです。
そのために、それぞれの立場を主張し議論し、結論を得るという民主主義の基本
というものに触れた気がしました。
日本の場合、住民投票は市町の合併問題のみ制度がある(憲法95条)だけで
、そのことが行政への関心を薄れさせているとも思えます。
それと、税金の使いみち、この件ではとてもはっきりしています。こういった
経験を積みながら市民としての意識と一体感がつくり出されるのではないでしょ
うか?