| すっかり就職シーズンに突入したようです。駅のホームにはリクルート・スタイルの若者が忙しそうに歩いており、思わず心の中では「ガンバレ!」と応援してしまいます。就職活動は正解の決まっていない選考でありますから、「絶対」とか「鉄則」とか謳うのはおかしなコトだと思いますが、改めて内定している人をよく見てみると、共通点があるように思えます。
最近は学生の方から模擬面接やプレゼンテーションのスキルについて問い合わせを戴くことが増えました。時期が早いせいだと思いますが、まだまだ自分の話している言葉を、自分自身の哲学として捉え直して語れる人は少ないです。採用担当者は多くの応募者から似たような言葉をいつも聞かされていますので、どんなに名文句を聞かされても、その言葉にその人の個性が乗ってこないと実感がわきません。選考の途中で終わってしまう方と、内定する方との違いはどこにあるかというと、やはり自分の言葉に自分の信念をもって語っている点ではないかと思います。一次選考を越えて、ちゃんと人並みのことを言える応募者間の選考で見られるのがここですね。
例えば内定者の個性の共通点(って、おかしな表現ですが)を探してみると、やはり「謙虚」「前向き」「明朗」という言葉が浮かんできます。これらの言葉から感じるイメージは優等生のようですが、内定者たちは面接においてこれらの言葉を静的なものではなく、動的なものとして捉えて語っています。その行動力に適切な事例がマッチしていると、説得力が更に増してきます。
「謙虚」 ⇒ 探求力(相手の良いところを取り込んでやろう)
「前向き」 ⇒ 行動力(まずは先入観を置いて試してみよう)
「明朗」 ⇒ 耐久力(苦境の時こそ明るくなろう)
これらの言葉を、人の言葉に耳を傾けるとか人の意見を尊重するとかの精神的なものとして捉える人は多いでしょう。しかし、この言葉を自分自身の成長にどうやって活かすか?ということをどん欲に考えると、もっとアグレッシブなイメージになり、それは最終的に行動になって現されます。今、流行っているコンピテンシー採用面接はその企業が求める優秀な人材の行動特性を仕事毎に調べ、その要件に従って質問を設定するものですが、本質は精神的な静的なものが如何に行動面という動的なものに現れているかということです。
今回はなんだか教科書的・道徳的なことを書いているようですが、そんな説教じみたことを言っているのではありません。自分が日頃何気なく発する言葉を、どれだけ自分のものにして面接で語っているか、を考えて戴きたいのです。「謙虚」「前向き」「明朗」、私はこの言葉の底にあるのは、相手や回りの人に対する配慮だけではなく、全ては向上心につながる自分自身の哲学であり、人間の本質だと思っています。何かの大会で優勝したとか特別に目立つ業績が無くても、自分の個性はだすことができます。それにはもっともっとその言葉のもつ本質の意味を、自分自身で考え出すことです。
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