| 今年も残りわずかになり、街はクリスマスと年末の行事で賑わっています。多くの会社が今週で御用納めになりますが、採用担当者も年末追い込みで走り回っています。大学内での業界セミナー、年末帰国の留学生採用、ウィンター・インターンシップの開催・・・。まさに師走というやつですね。気の早い企業は既に選考をはじめたところもありますが、今年はちょっと変化がありそうです。
秋頃に日本経済団体連合会が、企業の新規学卒者の採用選考活動に対して「倫理憲章」というものを発表しているのですが、ご存知でしょうか?企業の採用選考活動の早期化防止が中心で、学生の卒業年次(学部4回生、修士2回生)になるまで選考活動の自粛を求めています。昨年も同時期に発表されているのですが、5年ほど前に廃止された「就職協定」ほどの拘束力・抑止効果は無かったので、今年はいくつかの企業に対して遵守の約束を取りつけていたりしており、大手製造業等はこの予定にのっとったスケジュールになりそうです。
「倫理憲章」が発表になるのは毎年10月後半です。大勢の応募者を迎える企業では採用選考の大きな会場を外部に予約することもあり、倫理憲章が発表になった時には既に会場や面接者のスケジュールを調整済で、予定を動かし難く強行することもあるでしょう。(余談ですが、ホテルやホールのアルバイトされている学生さんは、企業の予約状況を見て選考スケジュールがわかるかもしれませんね。)そのため、今年は「倫理憲章」を遵守する企業と、そうでない企業とで少し採用選考時期が分散してくることが考えられます。また「倫理規定」遵守の企業の選考時期が4月に集中するでしょうから、企業での選考日程がバッティングして、応募者のキャンセルが増えるのでは無いかと思われます。春の履修登録の大事な時期に、キャンパスからまたまた就活学生の姿が消えてしまうかもしれません。
私は本来、就職協定には反対なのですが、この事態を収集するための短期的な対症療法としては必要になってきたかとも感じます。選考開始時期も4月からではなく8月以降が良いでしょう。もっと重要な原因療法は、大学授業の中にキャリア教育を組み込んでいくこと。大学での勉強やサークル活動が、いかに個人のキャリア形成に貢献していくかを見直し、学生個々人を支援していくことではないかと思います。しっかり勉強し、しっかりサークル活動を行い、人間的に成長した若者が、自然と良い就職ができるようになる時代を待ち望んでいます。経験的に、そういった学生は内定率も高いと思います。
なにかと慌ただしい季節ですが、情報収集をしながらどうぞみなさんのマイペースも大事にして下さい。就職活動や企業研究も大切ですが、来年に向けてもっと大きな夢を見る時間も忘れずに。就職活動だけが学生生活の中心なっては寂しいものがありますからね。
●「倫理憲章」に関する参考リンク:
http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2003/100.html
http://www.hr-plaza.com/hre/2003_jan/topics/
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