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鈴木美伸さん略歴鈴木美伸さん

東京エレクトロン株式会社にてセールス・エンジニアを経験後、能力開発担当になる。日本生産性本部(現・社会経済生産性本部)組織革新コースにて間接部門の効率化について研究。人事部に異動後、採用業務を担当。理工系新卒の採用、留学生採用に注力し、インターネットに対応した採用手法の開発に取り組む。同社を退社後、フリーランスとしてコンテンツ・ライターおよび採用コンサルティングの業務を開始。
米国サイエント株式会社(2001年6月、MBOにて日本企業として独立)入社。リクルーティング・ディレクターとして日本法人の立ち上げに携わる。2002年5月、有限会社stage41を仲間と起業。キャリアカウンセラー仲間と大学と企業の人材育成の連携を研究している。

 

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  週刊採用担当者  
  第3号(ホンネとホンモノの違い)  
 

10月に入ると採用担当者は急に慌ただしくなります。ネット上の広報準備をしたり、会社案内の資料を用意したり。そして何より大変なのは、大学を訪問してのセミナーです。日頃お付き合いのある大学を中心に回るのですが、知名度の高い企業の採用担当者は、ちょっとした人気タレント並に全国を行脚します。先日、某有名ブランド企業の方のスケジュールを見せて貰ったら、もう3月頃までほぼ毎日ビッシリと大学訪問日程が・・・。

神戸大学でもいよいよセミナーが始まりますね。キャンパス内で開催されるものは採用担当者も気楽にホンネの話をしますので、是非、参加してみることをオススメします。しかし、ちょっと気を付けて欲しいキーワードが、この「ホンネ」というやつ。これから始まるいろいろなセミナーでは、「ホンネ」という言葉を使ったものが山ほど出てきます。ふつう、「ホンネ」は「タテマエ」と一対になって使われますが、就職活動で注意したいのは、「ホンネ」をいくらたくさん集めても「ホンモノ」にはならないということ。何故だかわかりますか?

「ホンネ」は個人の価値観が入ったミクロ情報だからです。同じ職場同じ仕事をしているAさんとBさんとでも、楽しいか辛いかはその人の気分や性格や意識で変わります。「ホンネ」の話は個人の価値観が入っているからこそ面白いのですが、その中の普遍性はどこにあるのか、ということを冷静に見るように注意しなければなりません。これから皆さんが始めるOB訪問で聞く話では特に注意したところです。

また、「ホンネ」情報はそれを聞いた人の気分や性格や意識でも変わります。ある人の話を聞いた時、CさんとDさんではそれが面白いかつまらないかは、それぞれ異なりますからね。だから「ホンネ」情報でもうひとつ気を付けたいのは又聞きを信じ過ぎないということ。「ホンネ」情報は面白いのでどんどん広がりますが、その伝搬過程で個人の価値観が増幅されてきます。しかも今はネットの時代。これを「高度情報化時代」ではなく「高度受け売り化社会」と呼びます。

さて、では「ホンネ」と「ホンモノ」の違いって考えたことありますか?「ホンネ」を無数に集めても「ホンモノ」にはならないと言いましたが、「ホンネ」を「ホンモノ」にするために必要なのは、自分自身の個人の価値観・判断力です。無数のデータを集計し統計学的に処理するだけではなく、そこから何を引き出せるか、何を発見・発想できるかが大事です。「ホンネ」から「ホンモノ」を導き出す目を持ちたいものです。そういう意味ではここで言う「ホンモノ」も絶対的な正解ではないかもしれません。でも、それで良いんです。だって自分の人生の善し悪しは他人の見解で決めるのではなく、自分で決めるものですからね。他人の価値観の「ホンネ」自分の価値観の「ホンモノ」のどっちで生きたいですか?

 
 


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