「産む機械」の段(2007.2.4)


 最近某大臣が女性のことを「産む機械」と発言した件で世間はにぎわっている。野党だけでなく与党内からも辞任を求める声が出ているが、総理大臣は辞めさせるつもりは無い――ってことでもめている。

 一つの見解として「思うのはいいけど言っちゃあいかんよな」というものがある。この立場に立つ人間から見ると「ポロッと失言しちゃったけど、あまりいい表現じゃないと断ってたし、すぐに謝罪してるしいいんじゃない」という見方になりやすいと思われる。
 一方、感情的に「こんな発言をした以上は謝罪ではすまされない。辞任すべきだ」という意見もある。(主に女性からの意見だが)
 では、どちらの言い分が正しいのだろうか。

 まず、前提として大臣がそのような発言をしたことは間違いが無い。映像として残っているし、本人も不適切な発言と認めている。
 次に「これが謝って済む問題か」ということだ。これは「済む問題でもあり、済まない問題でもある」というのが正しいのではないだろうか。

 「このような発言」が(ポロッとであっても)出てくるというのは、そのような思想を持っているということである。「神の国」発言とかでもそうだが、そのような思想を持っていない人間には失言のしようもないということだ。普段から思っていなければそんな発言は出てこない。
 問題はこのような思想の持ち主が厚生労働大臣という女性のことを考えるポストについているということだ。官僚ならともかく、大臣の資質としては「失格」の烙印を押されてもしかたのないことではないだろうか。
 これが他の大臣だったら、まあ「謝って済む問題」としてもよいのだろうが、担当大臣としては「謝って済まない問題」だろう。

 ぶっちゃけ支持率も底を打っているので総理大臣としても問題の大臣を守ってもそれほど失うものはないのだろうが――というか今更態度を翻したらよけいにイメージ悪くなる――判断を誤ったとみるのが正しいだろうね。


 
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