「緊縛言葉責め?」の段(2004.1.11)
なんつータイトルだ(笑) 実際羞恥プレイなのかもしれんからあながち的外れではないのかもしれんが。ま、それはともかく今回のテーマは「自分を縛る言葉」である。
何がどうしてこんな話題が出てくるというと、会社でのわけのわからんお達しが原因なのだ。
新聞にも載ったし、ニュースでも小馬鹿にされていたので知っている人もいるかもしれないが、会社で相次ぐ不祥事を防止するため、職員一人一人にラミネートカードを作らせて携帯させるということを決定したのだ。んでもってそのラミカの中身というのがふるっている。カードの表には「家族・恋人の写真など自己抑制に効果のある写真」、裏側には自律自戒の言葉とかそういう類の事件の防止に役に立ちそうな言葉をいれるというのだ。
――あっはっは、笑えね〜(笑ってるけど)
こういうアホなことを考える奴も考える奴だが、採用する方もどうかしてるぜ。ていうか、たぶん提案した人は「ネタ」のつもりだったのに真に受けた偉いさんが採用したんじゃなかろ〜かと俺は踏んでいる。
なんにせよ、この頭悪すぎる作業に予算と時間を費やすわけだ。他にすることあんじゃない?というツッコミは報道で知った人の9割以上が行ったに違いない。
しかしまあ、それでも組織の和を乱さないため、わたくしもやんなきゃな感じなのだ。下らないとは思うが、下らないことに反抗するのももっと下らん気がするし。
それにしても「家族の写真」――お断りです(極上の笑顔)
しかし恋人いないし(いても使わんけど)、ペットの犬の写真というのもなんだかなな感じだ。個人的には仏像の写真でも使って、「抑制効果のある写真ですが、何か?」としれっと言い放ちたいところなのだが、さすがにそんなんすると要注意人物にされかねないので却下。洒落で通じる人ばっかりとは限らんからなぁ、俺は外面はいいようにしてるし(おい)
てなわけで写真は耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、中国の娘の写真にすることにしました。無念。
お次は「自己抑制ワード」だ。こちらはまだ文字だけなので比較的自由度がある。オリジナリティーを多少は出しても問題なさそうだ。こういうところでこそ「自分らしさ」を出さないとつまらないっつーか、流されてるだけみたいで嫌だし。他人とは一味違うというネタで勝負するべきだろう、ここは。
それで最初に考えたのが「例え誰が知らなくとも、己自身は知っている」というフレーズ。バリエーションとして「例え」を削ったり「己」の前に「天と」と入れたりすることも可能。 要は「ばれなければいい」というもんじゃねぇだろうがよ、ということを表現しているわけだ。
――これも悪くはない、と思う。だが、ちょいとまわりくどいし気取ってるような印象もあるので決定せずに他のフレーズを考えることに。
そして出てきた決定ワードはこちら――「『恥』を知れ!!」
どう、インパクト絶大でせう?(笑) 一見すると自分を怒っているようで妙な感じに見える。だがそれはあくまでも計算通りでしかない。尋ねられればきちんと説明できる意味があるのだ。
説明する時はこうだ。
日本文化の研究で「菊と刀」というベネディクトという人の書いた本がある。そこで日本の文化は「恥」の文化であると指摘されている。つまり、日本では自分自身に対する「恥」への意識こそが規範意識の基礎にあるというのだ。そして私は「捕まると不利益があるから」ではなく、「それをしてはいけないと自分自身で思うから」不祥事を起こさないのがあるべき姿であると考える。だからこそ「恥」を知ることこそが重要なのだ。それがこの言葉を選んだ理由なのだ。
我ながら完璧に屁理屈を押しとおしているな(笑) だが、「菊と刀」を持ちだした時点でほとんどの人間を煙にまくことができることが確実なのでオッケーだ。(ただし、実際の「菊と刀」では”日本人は他人にばれなければ何をしてもいいという、他人の目を気にする「恥の文化」を持っている”という、180度違う主張がなされているので要注意だ(笑))これだとまず他人とかぶることはありえんし、何より俺らしさが表現できていてなおかつシンプルだ。そして重要なのがボケとみなすことが可能であると同時に条件もクリアしているという点だ。
にしても、本当アホらしいな。罪を犯すも犯さないも自分自身の問題。それを写真一枚、言葉一つでどうこうできると本気で思っとるんだろうか。犯罪犯そうと思ってたら家族の写真を見て思いとどまる? 自殺するんじゃあるまいしね、まったく冗談きついぜ。