「人生のバイブル?」の段(2003.10.3)


 某サイトでちょっと紹介されたネタに『コスプレ撮影会に参加していた女の子100人に聞きました「人生のバイブルとなったこの一冊」』というのがあったんですが、なんか変に考えさせらる部分が多かったのでここに記しておく。

 まず、上記ネタにはツッコミどころが満載というか、ツッコミを入れないですむ部分があるのかどうかすら怪しい(笑)ので、あえて内容には触れないで置く。
 一例をあげれば、こんな一文がある「ランキング上位には、見事に冒険ファンタジーの大作が顔を揃えました。「コスプレする上で触発される」というのが主な理由。「バトル・ロワイアル」などの制服ものも人気でした。」
 ――それって人生のバイブルか?(笑) 聖書も地に落ちたものである。

 まあ、「指輪物語」とか「バトルロワイヤル」とかが上位に入ってる時点でもう、「ぜって〜おめぇら勘違いしてるだろ」というのがまるわかりではあるのだが、それでは「人生のバイブル」とはなんだろうか。
 「人生のバイブル」で検索をかければ、その用語がさまざまな使われ方をしていることに気づく。ゴルフとか、本ですらないものもバイブルと化している。

 が、ここであえて私なりに「人生のバイブル」を定義すると、それは「人生の指針となる”あるべき生き方”の記された本」ということではないだろうか。
 それはまあ、ノンフィクションであってもフィクションであってもいいとは思うのだが、「指輪物語」なんかだと、「ひたすら怖いことから逃げて、欲望に負けながら、最後にはなんとか目的を達成してよかったね」ってな生き方が理想ってなことになる。間違っているよなぁ。

 ちなみに私の「人生のバイブル」は司馬遼太郎の「俄」。小学生の頃から何度読み返したかわかんないです。
 内容はっつ〜と、男の生き様っていうか、(変な意味ではなく)男のほれる男というか、本当にかっこいい男ってのがどういうことか教えてくれる幕末に生きた一人のヤクザを描いた一冊です。
 といっても別にヤクザ賛歌ってわけでは全然なく(「ヤクザは病人や」などのセリフもあるようにむしろアンチ・ヤクザ)、本質的には「バカな男は最高」という感じです。

 でも、ここ何年かは読んでないな。たぶん自分の中身がかたまってきて「必要がなくなった」ということなんだろう。
 けど、そんな「人生のバイブル」とか抜きにしても面白い小説だからまた読むかな。ヒマができたら。

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