「ピョコピョコ」の段(2003.6.15)
まことにと〜とつではあるが、「カエルピョコピョコミピョコピョコアワセテピョコピョコムピョコピョコ」という早口言葉がある。
あるのだが、どうにもこれが気になって仕方が無い。
可能な限り漢字に変換すると「蛙ピョコピョコ三ピョコピョコ合わせてピョコピョコ六ピョコピョコ」となる。
――おかしいではないか。
どう考えても頭の蛙ピョコピョコと次の3ピョコピョコを足しても4ピョコピョコにしかならない、なのに6ピョコピョコだという、これはどこかで大きな欺瞞が行われているに相違ないのである。
ひょっとしたら「ピョコ」が一つの単位で頭の部分は何の単位を使うかを示すだけで、次の3ピョコピョコで3×2をあらわしているのかとも思ったが、それでは6ピョコピョコは12ピョコとなり、やはり計算が合わない。
ここはやはり「蛙1匹=1ピョコピョコ」という単位で考えるのが妥当であろう。そうでなければ後段の「ピョコピョコの合計が6ピョコピョコになる」という文につながらない。
それではいったいどういうことなのか。頭の「カエルピョコピョコ」という文節が「蛙1匹=1ピョコピョコ」ということを表しているということはほぼ間違いないといってよいだろう。それは「ピョコピョコ」の数が明記されていないことからも明らかである。
しかし、そうなると3ピョコピョコの合わせる対象が存在しないことになってしまう。合計が6になるというのであるから、3ピョコピョコ必要なことは自明の理である。
なのに存在しない。導かれる結論は一つ、何らかの理由で前半部分が欠落し、省略された形で広まってしまったのである。そして欠落した部分はおそらくこのような形である。すなわち「蛙ピョコピョコ一ピョコピョコ蛙ピョコピョコ二ピョコピョコ」――これで合計がちょうど6となり、1から3までの数字を全て使うことでいきなり3と6という数字が出てくる不自然さが自然なものとなる。
よって、最終的な形はこのような形になる。
「カエルピョコピョコイピョコピョコカエルピョコピョコニピョコピョコカエルピョコピョコミピョコピョコアワセテピョコピョコムピョコピョコ」
え、なんで前半部分が欠落したか? そりゃあ「言いにくいから」に決まってるじゃあないですか(笑)