「無茶言うな」の段(2003.5.15)
なんか家に帰ってみると、親父殿がなにやら深刻そうに電話で話しこんでいた。
で、電話を切った親父殿から聞かされた話は空前絶後、寝耳に水のとんでもない話であった。
そもそも話は今日家に届いた一通の手紙から始まる。差出人は私のいとこ――親父殿には甥にあたる――であった。そしてその手紙の内容がとてつもなく「ありえない」話だったのだ。
件のいとこというのは寺の息子である。つまり、私にとっての伯父はとある場所で住職をやっているのだ。そして、当然のことながらいとこは跡を継ぐものだと思われていた。これが話をする上での前提知識である。
で、届いた手紙に書かれていた内容というのは――
自分は寺を継ぎたくないから筆者、あるいは筆者の兄に跡を継いでもらえないか、というものである。
んな、無茶な(笑)
何の修行もしてないお経も読めない奴に住職がつとまるわけもないし、それで檀家が納得するわけもない。こちとらまがりなりにも働いて社会人してるのにいきなりそんな転職の話がきたってどうしようもないことは常識で判断すればわかりそうなもんだ。
それに私自身は今さら仏教系の大学に入りなおすつもりもないし、これが一番大切なことだと思うのだが、私はまるっきり宗教を信じていないのだ!
立場としては私は宗教には懐疑的――というよりも冷笑を浮かべて馬鹿にする――という思想の持ち主なので、そんな人間が仏門になど入ることはできるわけもない。
なんだか親とうまくいってないとの話で、とりあえず親父殿が話をして考えを聞くということになったが、どうなることやら。どっかから別に養子を迎えたりすることになんのかね?
もう十年近く会ってないけど、あのいとこにゃ何があったんだろうか。跡を継ぐのをやめたとして、他に就職するあてはあるんだろうか。疑問は多いが、ともかく私が寺を継がないことだけは確実だ。
とかく「家庭の事情」は難しい。