「本にまつわるエトセトラ」の段(2001.12.3)
まずは最近読んだ本の話から。
1:P.D.ジェイムス著「女には向かない職業」
知ってる人は知ってると思うが、ミステリーである。たった一人で探偵事務所を継ぐことになった二十歳すぎの女の子の物語。だからといって萌えではないぞ(笑)わりと硬質なタッチで面白かったが、特別に思い入れを持つほどではないといったとこか。
2:桐生操著「美しき殺人鬼の本」
なんか図書館で見かけたので、気になって借りてみた。内容は古今東西の大量殺人者や毒殺魔とかの話(切り裂きジャックから楊貴妃なんかまで!?)――感想としては一言「つまらん」。このテーマならもっと面白く書けるだろうに、単なる悪趣味の域を出ていない。期待はずれだ。
3:大槻ケンヂ著「大槻ケンヂのお蔵出し」
また大槻ケンヂのエッセイとか人生相談とか。マニアックで良し!!
4:椎名誠著「もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌倉」
短編小説1本と椎名が若い頃に書いたエッセイのようなものをまとめたもの。あの「シーナ」がこんなに毒舌を吐きまくっていたのか!?とかなり驚かされた。例えばサンリオ出版を「うんこ的本作り」とか本当に書いている。俺の生まれた1980年ぐらいの出版界の状況もわかってその点も興味深かった。
5:C.コロッテイ著「ピノッキオの冒険」
知ってるようで実はよく知らない「ピノキオ」の原典にあたってみた。活字がでかかったのですぐに読み終わってしまった。こんなのでも世界的名作になるんだと逆に感心した。前に読んだ「クオーレ」の解説によるとこの「ピノッキオ」はギャンブル狂の作者が借金を返すためにしかたなく書いたものらしい。
6:島田荘司著「占星術殺人事件」
これは途中までは面白く読んだのだが、途中で犯人がわかってしまって少々興ざめしてしまった。しかもこれには原因があるのだ。
その原因というのは「某名探偵の孫少年」である。こいつがこの小説のトリックをパクっていたために思い当たってしまったのだ。たまたま同じ発想をしただけだと反論する人もいるかもしれないが、それはありえない。メイントリックが同じなだけではあきたらず、「ベッドを吊り上げて天窓で殺害して密室にする」という小説ではありえないとして否定されたトリックを臆面も無くパクっているからだ。
冗談じゃないよな。よくこれで盗作として非難されなかったものだ。ここまで完全にパクるのだったらちゃんとどの小説からパクったか明記しろよな。ったく。
と、こんだけ読んできたわけだが、しばらくは趣味の本は読めそうに無い。ゼミ論文を書かなければならないからだ。
そのために外国人の人権に関する本を5冊ばかり借りてきて読んでいるところだ。苦痛。テーマもまだ漠然としている。出入国をテーマにするか生存権と労働をからめたテーマにするかどうかってとこだ。まあ後者になりそうな気はするのだが。
最後に地元の図書館で不思議に思ったこと。
前に「阿智太郎」という作家の事についてちょこっと書いたが、私はファンで著作を全部持っている。
まあそれはいいとして、彼の本が図書館に入っていたのである。「ほう」と思った私は図書館のコンピュータをつかって何がはいっているのか検索してみた。その結果が――
「住めば都のコスモス荘」「僕の血を吸わないで 3」
なんだこれ? 「コスモス荘」のほうはシリーズの第一作なので話はわかる。すげーよくわかる。だが「僕血」はなんで第三巻だけなんだ!? 一応、一巻ずつの話になっているとはいえ、3巻目だけ置かれても・・・どう考えても借りにくいと思うのだが。謎だ。