「あの短編」の段(2001.10.30)


 きょおも〜びねっつがつっづいてる〜♪――ってな熊谷幸子の曲が自然に頭に浮かんでくる。なかなか風邪が治らん。それでも午後からは学校に行かなくては。
 まあ、それは置いといて今回は4000HITのお祝いとして公開したにもかかわらず一切の反応がなかった(笑)横溝正史の短編小説の話です。

 一部手を入れたのは「マドロス」を「よっぱらい」に「ポパイのお面」を「サングラス」に変えたってところです。マドロスなんて言われてもわかんない人が多いと思ったのと、いくらなんでもお面はないだろと思ったので改竄しました。ま、それを言うなら「室内でサングラス」もおかしいんだけどね。

 それはそれとして、この「クリスマスの酒場」は今まで読んできた短編小説の中で本当に私がランキング一位にふさわしいと思う作品です。
 さすがに時代背景が古くて「船で洋行」とか人のセリフとかに違和感を感じる人もいるかもしれないが、ストーリーテリング自体は全然古びてないと私は思うのだ。
 徐々に明かされていく過去と現在のつながりで読者を引き込んでおいて、ラストのどんでん返しであっと言わせる。そしてなにより読後感がいい。
 こんだけいい作品だと私が感じたにも関わらず、世間的には完全に無名&公開してもリアクションなし。
 原因を考えてみると、私はミステリー好きなくせにハッピーエンドのお話が好きというジレンマを抱えているので、こういうのがものすごく好きなのだが、他の人は「よさがわからない」というより「いいと思わない」のかもしれない。
 なかなか自分が「いい」と思ったものを他人に理解してもらうというのは難しいですな。

 なんにせよ、これで横溝ファンを少しでも増やそうという私のささやかな野望(そんな計画が!?)は完全に失敗に終わったようである。
 少しでも横溝に興味をもたれた方がいれば、「次に読む本」をサジェスチョンしたかったのにねえ。
 例えば、「八つ墓村」は映画やテレビより確実に本のほうが面白いぞ。とかミステリーの味わいなら「蝶々殺人事件」がお勧めだとか。有名じゃないけど意外に面白いのは「迷路の花嫁」があるとか。――くううっ、語りたかったなあ。すっげえ残念。みんな読めよぅ。

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