「ありがとう」の段(2001.9.24)
「ありがとう」これはいい言葉である。外国ならばサンキューとかダンケとかメルシーとかなんとかいうところであるが、日本なので感謝する時は「ありがとう」である。
なんとなく口にするだけでそのはんなりとした音が心地よく、言った方も言われた方もいい感じになる魔法の言葉である。
みなさんは最近、誰かに「ありがとう」と言われているだろうか?
私は郵便配達の途中でよく道を尋ねられるので聞く機会が増えた。だからどーだというわけでもないが聞く機会が増えた。
そこで、ふと考えたのだが「ありがとう」とはなんだろうか?
何といわれても感謝を表す言葉だろうとかそういうつまらんことを言う奴は置いといて、本来的な「ありがとう」について考えてみる。
やはり「ありがとう」は漢字に直すと「有り難う」だろう。蟻が十匹で「蟻が十」とかモハメド・アリがトップロープから飛び降りて「アリがトオッ!!」というわけではあるまい。
「有り難い」というのは「めったにない」ということだから、「ありがとう」を翻訳すると「こんな親切はめったにないことです。それをしてくださるあなたさまはなんて奇特な方なんでしょう。もうあなたに足を向けて寝ることはできません。子々孫々まで語り継いでいこうと思っています」となるのだろう。
――「ありがとう」にはこれほどまでに深い意味があるのである。不用意に使ってしまうと足を向けて寝る方角がなくなってしまい、子孫に語り継がねばならない伝説が増えるので要注意である。