「続・最近読んだ本」の段(2001.8.26)
前回書いたことだが、また新たに本を買ってきたのだが、なんかもう読んでしまったので、その感想。
今回はミステリーに限らず、他のジャンルの本も読んでみた。
では、読んだ順にご紹介。
まず、畑正憲の「ムツゴロウの動物王国」。これまで立ち読みはしたことがあったものの、畑正憲の著作をじっくり読むのはこれが初めてである。
読んで感じたことは、現在の「ムツゴロウさん」の好々爺のイメージと作中の畑氏のイメージのギャップである。作中の畑氏は好々爺からは程遠く、時には傲岸不遜のようなイメージですらある(それが悪いと言っているわけではない、念のため)。
よく考えてみればこの本が書かれたのは私の生まれる前の話で、畑氏も40代にさしかかった壮年なのだからそれも当然と言えば当然だ。
あと、この本を読んで長年の疑問が解けた、やはり動物王国の国王は畑氏であった。作中で彼は大王を名乗っていた。ところで動物王国は世襲制なのだろうか? 気になる。
次に読んだのが、田中啓文の「銀河帝国の弘法も筆の誤り」。なんかタイトルを見ただけで脱力しそうですが、中身を読むともっと脱力します(笑)
ジャンルはSF――ということになります、たぶん。
短編集で、特にそのうちの一つの「銀河を駆ける呪詛」は壮大な物語を延々と続けた挙句にラストはダジャレである。つまり、それまでの話は全部、前フリ。読んだ瞬間、脳が溶けます。
それと、「あとがき」の後に「文庫版のあとがき」がある。言っておくが、この本は初めから文庫本である。「あとがき」の日付は2001年なのだが、「文庫版のあとがき」は「親本が発行されて40年が経った」とか書いて、日付が2041年になっている。本の内容も推して知るべし。
その次が、我孫子武丸の「人形はこたつで推理する」。これはユーモアミステリーかな。
腹話術師と人形の探偵コンビが事件を解決するという連作です。これは素直に面白い。
いずれこのシリーズの他の作品も読もうと思う。
最後が、斎藤栄の「Nの悲劇」。斎藤栄も小説を読むのは今回が初めてです。
斎藤栄は作品数が非常に多いのでどれを読むか迷ったが、タイトルで選びました。それにしてもエラリー・クイーンの付けた「Xの悲劇」は名タイトルですな。日本では多くの作家が真似(というよりオマージュか)してます。パッと思いつくだけで「Wの悲劇」「Vの悲劇」「一の悲劇」などなど・・・
それは置いといて、この作品は「野口英世は実は殺されていた」という仮説を「私」が追ううちに殺人事件が起こるという一人称で書かれた歴史ミステリーでした。
いわゆるアリバイくずしが謎解きの中心だったが、けっこう面白かった。たまにはこういうのもいい。
今回セレクトした作品はそれぞれに特徴があって良かった。