「奈良にあるアレ?」の段(2001.8.23)
未読の本が手元になくなってしまったので、今日は本の買出しに古本屋へ出かけました。
古本屋ってのは、まあ、金が無いという理由と、読んだ本は「いつかまた読みたくなるかもしれない」という可能性のために、借りるのでなく手元に置いておきたいという困った性格(部屋は本棚で埋まっている)のせいで、安くたくさん手に入れるならということで古本屋へ行っているわけです。
今回手に入れた本については、いずれまた書くかと思いますが、今回の話題は訪れた古本屋でとんでもない光景を目にしてしまったということです。
まあ、とんでもない光景というのはいいすぎかもしれないが、とにかく私にとってインパクトのあった光景というのは、古本屋の文庫本がならんでいる棚を「なんかないかな」となにげに見ていたら、日本人作家の「た」行の棚に「大仏次郎」の本があったというものである。
これを見つけた瞬間、私は心の中で爆笑しました。
(店員、確実に『ダイブツジロウ』って読んでる!!)
もちろん、正しくは『オサラギジロウ』である。
で、この時は「馬鹿だなぁ」と思ったわけです。
しかし、今から改めて考えてみると、「ダイブツ」と読むのも仕方ないかな、という気がする。
「大仏」っていう名字もこの作家以外ではめったにお目にかからない(というか見たことが無い)し、同じ漢字で奈良に大仏があるのだから、勘違いもしやすいだろう。
今回私が手に入れた本の作者の一人に「我孫子武丸」氏がいるが、この人の名字は「アビコ」である。
この場合は、読みずらいが故に、なんと読むのか確かめるから、間違えられることも少なかろう。
逆に「大仏」と書かれれば、素直に「ダイブツ」と読めてしまうので間違えられてしまうのだ。
つまり、この勘違いは間違えられやすい「大仏」氏の方にも責任の一端があるのかもしれない。
例えば、「ウミヅキ」と読む「海月」氏がいたら「クラゲ」と読みたくなるというのが人情というものである。
ま、だからといって人の名前を間違えていいということにはならないが。第一、本の置き場所が違っていたら客が困るだろう。
それにしても「大仏」ってよくよく考えたらすごい名前だ。
なんか由緒がありそうだけど、創氏改名の時に調子にのってつけたんだったら嫌だな。
ともかく「大仏」は「オサラギ」ということだけは、みなさん憶えておきましょう。