「新指導要領」の段(2001.4.5)
今、世間では「新指導要領」が話題になっている。小中学校で学ぶ内容が大幅に削減されることで子供達がバカになるのではないかと恐れられているのだ。
有名どころでは円周率が「3.14」から「約3」になるといった具合である。
文部科学省によればこれは最低基準なので大丈夫だとのことだがこの見解は正しいだろうか。
結果は数年経たねばわからないのは言うまでもないが、学力低下は避けられないであろう。
仕組みは簡単である。まず生徒は入試にでない勉強はしない。公立校は教科書の内容しか入試に出さない。生徒は教科書以上の勉強はしない。単純な三段論法である。
私立校の場合は二通りである。一つは公立校より偏差値の高い学校。こちらは今まで通り学校にとって手のかからない生徒が教科書以上の勉強をするだろう。だが、もう一つの公立校のすべり止めとして存在している私立校では入試の難易度は公立校以下になるので生徒の学力の低下は避けられないだろう。
結局、二極分化はいままで以上に広がることが予想されるのだ。
“付いて来れない子を無くす”、“全員100点を取れるようにする”という理念は悪いものではない。だが、方法論としてレベルを落とすことが正しいとは思えない。
他の方法論としては少人数学級にして先生のケアを厚くすることや教師のレベルアップ、興味の持てる授業内容にする、などが考えられるが、もっと簡単な方法がある。
それは“落第&飛び級”制度である。
以前、家庭教師をした経験から言えば授業についていけない子はわからないものをわからないまま進んでしまうためにそれから先のことがよけいに分からなくなってしまうのである。(中3でも分数計算がよく理解できていない子がいた)
したがってわからない部分はわからせてから先に進むことが肝心なのである。
子供が劣等感を抱くのではないかという人もいるだろうが、勉強に付いて来れない子は既に劣等感を持っていることが多いです。
ならば勉強がわかるまで教えてあげるほうが本人のためになるのではないでしょうか?
ま、こんな現実には行われない制度を議論したって仕方ないんですが、新指導要領のもとで学ぶ子供達がバカにならないことを祈ります。