「嘘吐少女遊戯」

「そ、そんな……」
 小百合は手にした現実の前に身を震わせた。それは現実。わずかな真実と無数の虚偽の積み重なったもの。今までに思い描いていたイメージと真実のギャップの大きさに、小百合は思わず叫んだ。
「ひどいよ、みんな! みんなして私のこと騙してたんだね! 私、ずっと、ずっと信じてたのに……」
「そう言われても……こんなこと言いたくないけど、騙される方が悪いのよ」
 小百合の剣幕に困惑した表情で答える今日子に、瑠璃子は淡々と付け加えた。
「そうだよ。『正々堂々と相手を出し抜く』――それが認められないなら最初っから参加すべきじゃないんだよ。元々、さゆりんには向いてなかったと思うし」
「だけど、だけど、こんなのってないよ……」
 瑠璃子の厳しい言葉に小百合は視線を落とした。そのあまりの消沈振りに、瑠璃子は軽くため息をついて言った。
「あのさ、さゆりんはさっき『信じてた』って言ってたけどさ、最後までずっと騙されてればそれが『ホントの事』になったんだよ。だけど最後の最後で疑っちゃったのはさゆりんなんだから、その責任が自分に降りかかるのは仕方が無いことなんだよ」
 そして瑠璃子は最後に一言付け加えた。
「だいたいそんなショック受けるなら言わなきゃいいのに。『ダウト!』なんて」


<終>

あとがき

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