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冬山合宿in八が岳

    メンバー 明石3 小宮4 大西1 藤原1



12・23
 
 1年生の大西と藤原は18切符で昼に神戸を離れる.明石と小宮は夜行急行ちくまを使う.


12・24 
 明石と小宮は,茅野駅に朝早く到着.神戸とは打って変わり非常に寒い.ステビバをしていた大西と藤原も寒そうだ.大西のペットボトルにはいっていたジュースが氷を含んでいる.大学から借りた,ただただ分厚いシュラフでステビバした藤原は,「耐寒訓練をしました.」と言っている.駅前にある箱に登山計画書を入れる.ピラタスロープウェイ行きバスは8時までないので,駅構内のストーブにあたりながら待つ.


 ピラタスロープウェイ山頂駅―坪庭―横岳 往復 1:30
 坪庭周遊路途中の横岳への分岐の標識があるところに荷物を置き,ピッケルを念のため持って坪庭の中,北へと進む.しばらく平らな坪庭の中を行き,ジグザグに樹林帯を上がって徐々に登っていく.途中,坪庭の全体を見渡せる所があった.雪を被った木達が雪だるまのように見え,何体もの雪だるまで構成された坪庭は不思議な場所だという印象を受ける.北横岳ヒュッテからは急な樹林帯の上りとなり,じきに横岳ピークに達する.横岳山頂は風がきつい.快晴.まあるい蓼科山が近くに見える.北アルプスの山々も眺められる.写真を撮ったあと,風がきついのですぐに下る.


 坪庭―1:15―縞枯山―1:00―茶臼山―0:35―中小場―0:25―麦草ヒュッテ前―1:30―白駒池−青苔荘前TS
 ザックを担ぎ、水平な道を雨池峠へと進む。峠からは縞枯山へと続く樹林帯を登る。雪練道具を持っているため、荷持が重い。雪に足を取られるということはなく、膝下ぐらいしか沈まないのだが、恐ろしくスピードが遅い。ゆっくり、じんわりのぼる。大西1のザックの調子が悪いらしく、重心がとりにくそうである。2403mピークに達した後、枯れた木と生きている木が混じる縞枯現象地帯を通過する。茶臼山からシラビソ林を下る。車道を渡り、麦草ヒュッテ前で休憩する。今日がクリスマスイヴであることを思い出した部員達はなんだかくやしがりはじめ、来年のクリスマスイヴのことを想像する。丸山へは行かず、白駒池に向かう。青苔荘の横にテントを張る。小屋泊まりの人はおらず、私たち以外はテントが一張りあるのみ。小屋の兄さんに、池に薄く張った氷をスコップで割ってもらい、水を汲む。4天なのに、間違えて6天の外張りを持ってきていることに気付くが、なんとか(無理矢理)張ってしまう。4天4人で狭く感じるが、あったかでよい。夕御飯のあと、運ぶ途中で粉々に砕けてしまったケーキをみんなで分けて食べる。ろうそくに火をともし、クリスマスソングを歌い、なんとかクリスマスイヴらしさを創る。大西1を筆頭に、切れたタコのように小宮4も歌いまくる。楽しい楽しいクリスマスイヴの夜でした。


12.25 青苔荘TS(0:50)高見石小屋(1:25)中山2460m
 中山2460mー中山峠ー天狗岳登り岩稜帯ー中山峠ー黒百合平TS(2:30)
 朝起きると曇り空。テントを撤収し、準備をしていると雪がしんしんと降ってきた。
 クロスカントリーによさそうな平坦な道を高見石小屋に向けて歩く。分岐から中山へと至る樹林帯を登る。明石3と大西1のワンタッチ式アイゼンが時々外れる。ラッセルもなく中山2460mに達する。雪はいつの間にか、止んでいた。中山のピークあたりでわかんが必要なほど雪があったが、坪足で、ささっと通過。それでも数mしかない。中山東斜面の雪ぴに気を付けながら、天狗岳を目指す。東天狗への岩稜帯にさしかかると風がきつくなる。尾根に出たところで、大西1は、岩につまずき頭を打つ。足首をひねり、これ以上歩けそうもない状態。稜線上の風がきついこともあり、これ以上進むことをあきらめ、黒百合平にテントを張る事にきめて引き返す。テントの中で、矢崎1の差し入れである日清のコインビスケットでカルタ取り大会をして遊ぶ。この夜も一同テントの中で歌いまくる。


12.26 黒百合平TS(0:40)唐沢鉱泉とのわかれ道(1:20)渋ノ湯(1:20)唐沢鉱泉との分かれ道(0:50)黒百合平TS
 大西1下山。天気は良いので天狗岳ピストンも考えるが、足首の状態が良くないため渋ノ湯下山に決める。大西1は、渋ノ湯の温泉に疲れをいやし、本日中に神戸へと帰る。残り3人は赤岳鉱泉への縦走を続けるため、再び黒百合平へ戻る。


12.27 黒百合平TS(1:10)西天狗岳分岐ー西天狗岳ー西天狗岳分岐ー東天狗岳(0:50)東天狗岳(0:30)根石岳(1:20)夏沢峠(1:00)硫黄岳(0:30)赤岩の頭(0:35)ジョウゴ沢分岐(0:35)赤岳鉱泉
 黒百合平TSを後に、東天狗へと続く岩の稜線を登る。この前程ではないが、それなりに風がきつい。東天狗岳手前の稜線上に、ペンキで西天狗への分岐が示された岩を見つける。西天狗へのトラバースのトレースがついていた。風がきつく耳が痛いので目出帽をかぶる。雪が少ないようなので、西天狗岳と東天狗岳間の稜線上へのトラバースをする。ハイマツと岩の混じる広い稜線をしばらく登ると、西天狗の丸くて広い山頂に着く。ハイマツをついばむ、まるまると太った鳥が、ちょこちょこ歩いている。山頂からは、青い空に、彼方に阿弥陀岳から中岳にかけての稜線がくっきりと、浮かび上がっている様子が見える。御岳山をバックにセルフタイマーで写真を撮る。
 東天狗岳からの下りは鎖が張ってあるやせ尾根で少々怖い。根石岳からは、足下に小屋が見えた。コマクサ保護地である水平なこのあたりには、大きな白い保護地域を示す看板とロープの柵があった。
 夏沢峠へと樹林帯を下る。途中、藤原1のアイゼンが壊れる。針金で修理する。夏沢ヒュッテからは、登りが始まる。上部にはケルンがある。ケルンを追いながら、ジグザグにのぼる。火口壁が目に飛び込んでくる。硫黄岳山頂で、休憩。横岳や大同心・小同心をさがし、眺める。立派な岩壁に力強さを感じる。赤岩の頭を経て樹林帯を下る。下るにつれて太陽に照らされてくさった雪が目立つようになる。ジョウゴ沢分岐に荷物を置いて、ジョウゴ沢下部の凍った小さな滝(2,3m)で遊ぶ。小宮4は、バイルを手に、階段状になった氷からチャレンジ。難なくクリア。藤原1も続いて挑戦、クリア。ちょっと、遊ぶつもりが、おもしろくなりはじめた藤原1は、すこし張り出した氷壁をのぼりはじめ、危うく落ちかける。バランスを持ち直したから良かったものの、ノーザイルであったためヒヤッとした。青く輝く氷登りをたのしんだあと、沢出会いに戻る。途中、小宮4が奇声を発する。前方には、茶色い生き物がいる様子。明石3は熊に出逢ってしまったかと、動揺する。しかし、冷静によく見てみると、毛むくじゃらのカモシカだった。こっちも驚いたけど、カモシカもさぞかし驚いたことだろう。一緒に記念撮影をして、別れる。
 赤岳鉱泉到着。簡易トイレ近くにテントを張る。明石3と小宮4は雪練場を求めて、中山乗越方面へと向かう。予想していたとはいえ、雪が少ない。まともに雪練は出来そうにない。藤原1に相談の結果、赤岳・阿弥陀岳アタック前に、夏合宿での雪練を思い起こす時間を持つ事に決まる。


12.28 赤岳鉱泉TS(0:20)中山乗越北側斜面にて雪練  雪練場(0:20)TS
 アイゼン歩行、直登、直下降、斜登行、斜下降を順に行う。茶色の地肌がそこかしこに見受けられる。岩にアイゼンが当たる。とてもスノーバーがささるような状態ではないため、木を利用したり、ピッケルを横に寝かしピックを突き刺して支点をとり、スノーバーがささったと仮定して、2人一組でザイル張り練習をする。続いて、ストップ、エマージェンシーをするも、岩に当たって痛いため、場所を選びながらおさらいする。最後にビーコン探しをする。昼前に終了。


12.29 赤岳鉱泉TS(0:30)中山乗越(0:15)行者小屋、地蔵尾根分岐(1:00)地蔵の頭(0:45)赤岳頂上小屋(1:00)中岳のコル(0:40)阿弥陀岳山頂(1:00)行者小屋(0:20)TS(1:40)美濃戸口
 まだ夜が明け切らぬうちから、アタック装備でテントを後にする。空は雲が多い。地蔵尾根では。急な鉄の階段が続く。あまり下りたくないところだと思う。地蔵の頭から赤岳への稜線上は風がきつく、歩きにくい。赤岳山頂からの下りは気がぬけない。阿弥陀岳ののぼりはザイルを張らずにのぼる。今山行最後の頂上で握手。阿弥陀様がいらっしゃる。富士山がくっきりと見える。赤岳、横岳も間近に眺められる。景色を思う存分楽しむ。中岳のコルには夏道の分岐札が立っていた。夏道にトレースがついている。私たちは、中岳沢を下った。中岳沢は、下るにつれてぼろぼろと雪の斜面が崩れていき少し怖かった。
 昼ころにTSに着いた。目の前に横岳がそびえる良い天場に別れを告げ、下山。忘年会帰りの人達が行き交う茅野駅で寒いステビバ。次の日、米国から一時帰国中の鈴木OGを訪ねて、名古屋による。鈴木さん宅で手作り料理をご馳走になる。年末の忙しい時に、山帰りで押し掛けた私たちを、快く迎えてくださった鈴木さん、ご家族の皆様、本当にありがとうございました。


 反省
   雪練不足となったため、3月に御岳でアイゼン合宿を行う事にした。1年生の藤原と大西にとっては初めての冬山を経験する山行となった。計画段階の話合いにおいて、リーダーである橋本が入院中であり、上回生小宮と明石で新人を12月の御岳に連れて行くのは厳しいとの意見から、比較的天気の安定した八ヶ岳を山域に決め、縦走することで雪山を体験することになった。大西は途中下山となったこと、赤岳鉱泉で雪練が十分行えなかったこと、この2点を鑑み、これから自分たちはどのような山行を行っていきたいのか、そのためにはどのようなトレーニングを行えばよいか、ということを模索していきたい。


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