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奥秩父笛吹川東沢・釜ノ沢(記:香山博司)
1998年7月4日~5日photo


メンバー 香山博司(卒)

7/4 晴
西沢出合(9:50)-(10:45)ホラの貝(11:15)-釜ノ沢出合(11:45)
   -両門の滝(14:00)-木賊沢手前の滝左岸TS(15:45)

 浜松からローカル線を乗り継いでJR塩山駅に着いたのは22:30頃であった。山の準備をして不要な荷物をコインロッカーにつっこみ、その日はステビバ。便所、水場は駅の外にあり便利。駅北の街路樹が植えてあるところで寝る。4時半ごろ辺りが明るくなって目を覚ますと5mほど先からおばあちゃんにじっと見つめられていることに気づく。気まずくなってシュラフ、マットを畳むが、その間5分ぐらいおばあちゃんの熱い視線が止むことはなかった。朝食後辺りをうろついて時間をつぶす。
 西沢渓谷行きのバスの始発は8:35。これに乗るが、天気のいい土曜日とあってバスは満員であった。9:50西沢渓谷着。天気は快晴、もうすでに暑い。早く沢に入りたいとすぐに歩き出す。観光客が多い。東沢にかかる立派な吊り橋を渡ると西沢と東沢の分岐につく。東沢への道は虎ロープでふさがれていたが、かまわず通過、登山道から河原に出る。2、3回渡渉をして鶏冠谷出合を越えたところで左岸の登山道に入る。清兵衛沢から東沢にかかる滝はそのまま巻いてしまい、ホラの貝のところで沢に下り見物。ゴルジュを泳いで中に入ってみる。15mほど進むと2mほどの滝があり、左岸にはハーケンラダーがあった。ここの突破にはあぶみが必要である。休憩後左岸を大高巻し、山の神まで登山道を進む。ここからは河原歩きとなる。両岸からかかるナメ滝を眺めながら進む。釜ノ沢の出合を見過ごしやすいと資料にあったがはたして私も見過ごしてしまい、信州沢出合まで行って気づき戻って釜ノ沢に入る。
 沢に入るといきなり8mの魚止滝が出てくる。左のスラブから立木をつかんでのぼり滝の落ち口へトラバース気味に達する。易しい。そのすぐ後の4段のナメを過ぎると本日のメインイベント、千畳のナメが現れる。幅5~10mほどの一枚岩のナメが真っ直ぐに100m以上続く。水はナメ全体に広がって緩やかに流れる。美しい。どの後出てくる6mの滝は直登できそうだと思い釜を泳いで近づいてみるが、水中にスタンスがなく取り付けない。あきらめて左岸の踏み後に沿って高巻く。両門の滝には14:00着。右よりかかる滝で滑り台を楽しむ。右の滝の左岸を登り滝の上に出る。ヤゲンの滝は右から、次の滝は左から越えるとその後ゴーロ歩く。ナメ滝を何本かやり過ごすと沢の傾斜も強くなる。滝のすぐ横の左岸に一畳半ほどのテン場を見つけ、今夜の宿とした。滝の流れる音をBGMに快適な夜を過ごす。


7/5 曇ときどき小雨のち晴
T.S.(5:30)-(6:00)甲武信小屋(甲武信岳往復)(6:30)-広瀬(7:30)
-ヌク沢出合(8:30)-西沢渓谷バス停下山(8:45)

 4:30起床。天気は曇り空。朝食にラーメンを食べたのち出発。テン場からそのまま滝の左側を登っていくと木賊沢との分岐であった。水量の多い本流の左岸の踏み後を登り、そ
の後沢通しに詰める。5:45に小屋の水場に着く。ここで渓流シューズから運動靴に履き替える。立派な登山道を登ると10分で小屋であった。小雨がぱらつき始める中、小屋に荷
物を置き雨具と水を持って甲武信岳ピストン。頂上では雲は多かったが高曇りのため富士山の全景が見えた。6:30小屋発。後は単調な登山道。木賊山経由で戸渡尾根を下り、1869m
の広瀬から近丸新道と徳チャン新道の分岐からは後者を選択し下る。この道は最新版の地形図にも記載はされていないが、広瀬から尾根上を真南に下る道でよく整備されており歩
きやすい。8:30にヌク沢出合の車道に出た。10分ほどで西沢渓谷バス停であった。

【地形図】 金峰山、雁坂峠
【資料】 「日本百名谷」、「沢登り入門とガイド」山と渓谷社など。
【沢の感想】
 大きく開けた沢で、明るい。美しい水が花崗岩のナメの上を滑る千畳のナメは絶品である。沢のつめは藪こぎもなく稜線に簡単に抜けられる。登はん具の必要もない。技術的に問題なく気軽に入れる沢のわりに、非常に美しく満足感の残る沢であった。

980704OBa.JPG 以下の写真はホラの貝、千畳のナメ、両門の滝の三枚です。
この写真はホラの貝。
980704OBb.jpg 千畳のナメ。
すばらしいナメ滝です。  
980704OBc.jpg 両門の滝。

photo by Hiroshi KAYAMA


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