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大峰:葛川本流沢登り(記:池本 貴浩)
1998年6月27日


メンバー 池本貴浩(9) 木南晴太(卒)

6/27(晴 ときどき 曇)
瀞八丁(7:55)−(8:35)最初の橋−(11:15)第二・第三の橋(11:40)−(13:35)
熊谷出合−(13:55)終了点の橋

 前日の21:00に、木南OBの車で神戸を出発。途中道に迷うが、2:45に瀞八丁に到
着した。駐車場の片隅でテントを張り、缶ビール・缶チューハイを飲んでシュラフに
入る。
 7:00に目が覚めた。テントの外に出ると、明るい青空が目に入る。まずまずの沢日
和だ。朝食を食べつつ、出発の準備をした。ウェットスーツの上にライフジャケット
を装着し、ドライバッグ(カヌーなどに使う完全防水袋)を背負う。どこへ出しても怪
しまれる面々の誕生だ。
 7:55、瀞八丁を出発。鉄の階段を下り、コンクリート擁壁の上を歩いていき、北端
から沢へと下りた。遡行開始だ。水の量はかなりあるが、想像していたほどではなか
った。それでも、すぐに泳ぐ箇所が出てきた。ロープを出していくが、今年最初の沢
とあって、カンが取り戻せていない。しかも木南OBのウェット足袋の爪先は剥がれ
ている。最初の2mの滝は水の勢いが強く、直登をあきらめて右岸を巻く。
 8:35、最初の橋に到着。そのすぐ先の3m滝も直登できず、右岸を巻いた。「この
先、行けるんかなぁ」などと呟く2人。そうこうしつつも、最難関の場所までやってきた。
 問題の長い瀞である。100mほど泳ぎ、最後の3m滝を越えなければならない。途中
までは苦もなく行けたが、上部は狭くなっていて流れが速い。そこをなんとか泳ぎき
ったが、最後の3m滝は超難関であった。何度も流される。最終的には池本(9)が、左
岸をギリギリまでへつった後、右岸めがけて飛び込んで対岸に渡ることができた。長
時間水の中に浸かっていたため、しばらくの間2人ともブルブル震えっぱなしであった。
 しかしその後は沢も開けてきて日光が差し込むようになったので、快適な沢登りを
楽しむことができた。1時間ほどで、2番目・3番目の橋に到着する。地名では「大渡
」で、今回の遡行コースのほぼ中間点にあたる。出発してから何も口にしてなかった
ので、休憩して親のカタキのように食べまくった。
 その後も泳ぎと歩きを繰り返して進んでいった。滑が出てきたと思っていたら、こ
の沢初めての滝らしい滝が現れた。高さは8mほどある。「一の滝」だ。釜の右岸を
進み、そこから木南OBが飛び込んで取り付こうとする。が、白濁した水流にはかな
わず、流される。結局左岸を高巻く。高巻きの方が安全だろう。
 次に出てくるのが「二の滝」である。2条20mの美しい滝だ。左岸を高巻こうとす
るが、登り過ぎたため行き詰まる。結局引き返す。ここの高巻きは、滝沿いにできる
だけ小さく巻こうとするといいだろう。
 二の滝を越えると、すぐに熊谷出合に着いた。ここからは「葛川」改め「下葛川」
となる。「下葛川」は水量も少なく、単なる河原歩きを強いられる。少し生活排水の
匂いがしてくると、民家と共に4番目の橋が見えてきた。ここで遡行終了である。ニ
コニコしながら恒例の握手をかわす。
 国道168号線まで歩いて登る。そこには昨晩置いていったマウンテンバイクがある
のだ。これで5.8kmにも及ぶ林道を歩かなくてすむ。冬用下着上下で自転車に飛び乗
った木南OBを見送った後、ハーフタイツ姿の池本(9)はひなたぼっこをして待っていた。

●葛川の感想
 水流ドバーッの泳ぎまくる沢を想像していたのだが、思っていたより普通の沢であ
った。集落があるわりに、水も臭くなかったし(さすがに飲まなかったが)。
 場所が近いせいか、芦野瀬川によく似た沢であった。100mの泳ぎがあり、1つだけ
難しい箇所がある点までそっくりだ。ただし、傾斜が緩やかで大きい滝が少ない点が
違う。その分、泳げるが。
 難易度はVI級程度。ただし、最低1人は泳ぎ達者なメンバーが必要。

●今回のワンポイント
 ‐パーティーの1人は、荷物をロープ+ロープバッグにすると効率的
 ‐八ッ目ウナギ泳法(壁を手足でつかんだり蹴ったりしながら泳ぐ)は、かなり有効


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