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中央アルプス三ノ沢岳滑川奥三ノ沢左俣 (記:大滝)
1997年12月27日〜12月29日


メンバー 大瀧(卒) 木南(卒)

12.27 (Sat.) 神戸=(福井numberのSILVIA)=上松=二合目
●◎○ 8:00二合目−11:30奥三の沢出会い−16:30雌滝横BP

 地球温暖化の影響が毎年進行しているのか、例年になく今年は雪が少ないとの情報を
聞きながら雨の降る神戸を出発する。二年ぶりのice climbingということだが、今回
のpartnerは現役同様に山行を続けている木南君です。体力には十分期待できるとあっ
て、頼もしい限りです。名神高速道路をぶっ飛ばし、中津川経由で上松に到着した。登
山口近くでは雨もみぞれに変わり、最後はchainを装着した。しかし、みぞれも降るこ
とがやまず、
8時頃まで車の中で時間待ちをする。
 8時頃、雨も小降りとなったため、気合いを入れて出発する。しかし、今年はロープ
ェーが運休しているためか、登山者は我々だけだ。敬神ノ滝小屋で上松道と別れ、さら
に林道を滑川沿いに辿っていく。林道は谷が左に屈曲して500m程度まで作られてい
る。ここから滑川を辿っていく。スヤマ尾根への取り付き過ぎ、A1沢に出会う。氷結は
甘そうだ。さらにすぐにA2沢だ。500m進めば、奥三の沢だ。出会いからはF1がそそ
り立っている。しかしやや中央部は氷結が甘い。左端より直上した後、右にトラバース
した後、凹角を直上して50mで潅木でビレーする。氷結は甘いため、アイスハーケンの
効きが甘い。
次は今回の最大の滝F2だ。やや右よりに登り、30mで潅木でビレーした後、中央部を直登す
る。50mで潅木でビレー、結構氷結は良好だ。高度感はあるものの、傾斜も緩く快適なc
limbingだ。ここから谷は左に向きを変えて、滑滝を越えれば、二股だ。雌滝の右側に
良好なビバークサイトがある。好天を約束する美しい夕焼けを見ながら、持ってきたバーボ
ンを食らう。

12. 28 (Sun.) ○○◎ 7:10雄滝−12:00岳沢越−12:30岳沢−16:30F2横BP
 放射冷却現象のために、なかなか冷え込む夜であった。まず、雄滝は右よりに越えて
いく。40mで潅木でビレイできる。ゴルジュを進んでいくと滑滝の後、20mの氷結の悪い
滝が落ちる。左草付きの部分を40m登る。さらに30mの滝だ。III+位か、落ちれば滝壷だ
が、氷結は良好だ。後はひたすら沢を詰めるだけだ。左から二股が入ってきており、稜
線に早く上がるのであれば、左だ。ひたすら雪壁を詰めて、樹林帯をひたすら登れば、
三の沢と四の沢を分ける稜線に出る。これを登れば稜線だ。
 しんどいので、三の沢岳頂上は断念し、宝剣岳に向かう。しかし、湿雪の重いラッセ
ルが我々を苦しめる。浄土乗越に着いたのは、15:00であり、本日中の下山は断念し、ここ
でビバークとする。しばらくはガスの中であったが、夕方にはガスも晴れ素晴らしい景観
を見ることができた。

12. 29 (Mon.) ○○ 7:00BP−木曽駒ヶ岳−11:30二合目
 稜線ということでなかなか寒い夜であった。やはり、社会人になってからのビバークは
体にこたえる。4:45起床で6:30に出発する。快晴無風ということで、特に困難というこ
ともなく、頂上に到着、頂上に着くと同時に富士山の頂上から上がる日の出を拝むこと
ができた。360度見渡すことができ、素晴らしい夜明けであった。慎重に宝剣山荘も超え、
中岳は左側の巻き道を通過し、今回の山行の最高点、木曽駒ヶ岳に到着する。遠く槍穂まで
望むことができた。登山具を整理した後、下山を開始する。木曽前岳へは巻き道にしっ
かりしたトレースがあったため、こちらを辿る。ひたすら高度を下げ、最後は秋山のよ
うな雪のない道を下れば二合目だ。

 氷漠自体の困難度は少ないが、ルート自体が長く、標高差があるため、総合力が要求
されるルートだ。内容は三峰川岳沢には及ばないものの、なかなか充実感のある、また
総合力の要求されるルートでした。


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