大山合宿 行動記録 - ACKU 神戸大学山岳部

【メンバー】
CL:上村(3)、 SL:間瀬(2)、 装備:松尾(1)、 食糧:坂本(4)、 岩澤(4)

【日程】
2月24日~2月27日

文責:間瀬(2)

2月24日(金) アプローチ、雪上訓練
5:15神戸~8:45大山駐車場発~11:20元谷小屋周辺~13:30雪上訓練~13:50雪洞作り開始~16:40雪洞完成~21:40就寝

大山駐車場に着き、元谷小屋近くまで登る。やはり雪の量が多い。前日の雨の影響で雪が締まっている。下宝珠尾根取付付近に出たところで間瀬がカメラを落としてしまったことに気が付き1人で引き返すが、結局見つからない。元谷避難小屋の近くに誰かが作った雪洞を発見。その周辺で雪洞を作る場所を決め、踏み固める。ここにいったん荷物を置いて雪上訓練をする。ビーコンの説明、実際の掘り出しまでの流れを確認する。雪上でのビレイの練習。デットマンアンカーのやり方やマルチピッチの流れを確認する。

雪上訓練が終わった後、間瀬・坂本は北壁の偵察にいく。その間、残りのメンバーで雪洞を作る。雪洞完成後、水作り夕食作りに取り掛かる。しかし、MSRがポンピングできないというトラブルが発生。直すまでに時間がかかり、この日はかなり遅い時間に寝る。

2月25日(土) 八合尾根、下宝珠尾根 くもり ガス ほぼ無風

八合尾根班 坂本・上村
4:00起床~6:20出発~7:25八合尾根取付~
1P:8:09~2P:8:24~3P:8:30~4P:8:46~5P:8:55~6P:9:10~7P:9:27~8P:9:42~9P:10:24~10P:10:35~11P:10:45~12P:10:55~
弥山11:12~頂上避難小屋発11:45~行者谷分岐12:10~雪洞着12:40

パーティを2つに分けて行動。坂本、上村は八合尾根へ。行者谷から詰める。トレースを辿っていき取り付きまでいく。なだれた跡があり、取り付きまでの傾斜が急で少し怖い。坂本が奇数、上村が偶数ピッチをつるべ登る。

1P:写真で確認した通りに岩と岩の間を通る。左にトラバースして尾根の左側から回り込む。雪が多く、しまっているためなかなか登れない。坂本はスリングを残置してようやく登る。横に亀裂が入っておりフォローの上村が慎重にトラバースするがアイゼンでスパッツにひっかけてしまい転びそうになる。残置したスリングを回収する。1P目でかなり時間がかかってしまい不安になる。
2P:ビレイ地点に着いたあたりでトレースと合流する。別の尾根から登ったみたいだ。
3P:灌木でビレイ。休憩する。
6P:灌木でビレイ。
8P:鋭いナイフリッジが現れる。これはかなり怖い。またがるようにして慎重に登る。
9P:岩稜が見える。ここで中間支点を3つほど取りビレイしながら登る。ここでかなり時間がかかる。ビレイ中寒くて凍えそうになる。別山からのコールが聞こえ非常に紛らわしい。坂本のコールがはっきりと聞こえないので不安になる。
10P~12P:岩稜を登ったら後は雪稜歩き。念のためロープを使う。八合目に着きビレイしていると一般登山者から注目を浴びる。

弥山頂上まで登るが風が強く雪で視界も悪い。周りがほとんど見えないため避難小屋で休憩した後、さっさと下る。雪洞に着いた後は、お湯を作ったり、装備を乾かして間瀬・岩澤・松尾パーティが来るのを待つ。なかなか来なくて心配するが15:45頃に帰ってきて安心する。雪洞を軽く補強した後、夕食をとる。松尾の肉が見つからず代わりにウインナーを入れる。20:00に寝る。

下宝珠尾根班 メンバー:PL間瀬 SL岩澤 松尾
4:00起床 6:30B.C発 6:40松尾アイゼンつけ直し 7:00取り付き 12:00宝珠尾根に合流 14:00中宝珠越から15分先の急斜面で1Pフィックス 15:45B.C着

朝はのんびりする。出発してから松尾のアイゼンが外れる。BDのアイゼンは外れやすい仕様のようなので、岩澤がガムテープを張って処置する。前後をつなぐプレートが外れていた。取り付きは尾根の末端からだと土が出ており、登りにくそうなので向かって右の急斜面を10mほど左斜登する。落ちても問題ない場所なので、ここではロープは出さない。尾根に登ってからは、合計9Pロープを出した。3人が全員トップ、ラスト、セカンドを体験できるようにロープの付け替えも行った。最後の3Pはロープを2本使って練習。ブーツアックスビレイ、フィックスロープ、木の幹での支点ビレイを全員1回は練習できた。ルート自体は優しく、ノーザイルでも問題なく行ける。ほとんど木登りである。ラッセルは膝上程度。上部の方が、やや尾根がやせている。雪はモナカ雪で、ところどころクラストしている。

宝珠尾根に合流してから、中宝珠越までは問題なかったが、そのすぐ先で両側が急斜面のやせ尾根があり、簡単ではあるがロープを出すべきであった。その先の急斜面では、トレースは目の前の谷を詰めていたが、雪崩が怖いので右の尾根沿いに行くこととし、1Pフィックス。視界が悪く、尾根の先が見通せないので間瀬は心配になり岩澤と相談するが、正しい尾根であった。その先は快適な尾根の上を行く。上宝珠越手前の最後の登りが、雪崩れそうな大きな谷をトラバースせねばならず、危険であったので手前の双子のピークの、より北にあるピークからのびる緩い尾根を下ろうとするが、間違えてしまい、ところどころクラストした急斜面を下り、危険なトラバースを2回するはめになった。間瀬は左足が雪の中にはまり、右足でバランスをとろうとしたらアイゼンがはじかれて、そのまま5mほど滑落する。なんとか止まったが、ヒヤヒヤした。下りきってから、双子のピークの南にあった谷沿いのトレースが一番楽であったことが判明する。元谷に下りると、初日からあった雪崩のデブリがあり、ブロックはかちかちに凍っていた。B.Cに戻ると、坂本と上村が既に帰っていた。

2月26日(日) 下宝珠尾根、八合尾根 くもり ガス 雪 ガス 風は早朝だけ弱く以降は強風

下宝珠尾根班 坂本・上村・松尾
4:00起床~6:15雪洞発~6:40下宝珠尾根取付~8:35中宝珠~9:05上宝珠~10:40上宝珠越撤退~下宝珠尾根(フィックス練習)11:40~雪洞着13:50

下宝珠尾根を松尾・上村でつるべで登る。8Pを切った後はノーザイルで進み1242Mのピークに出る。視界が悪く、雪が強い。上宝珠越からユートピア小屋まで左にトラバースするところが分からずトラバースせずに天狗ヶ峰まで向かうことにする。途中の傾斜が急で天候も良くないため途中で撤退し引き返すことにする。トレースを辿るがホワイトアウトしていた。下宝珠尾根の下りで4Pだけフィックスの練習をする。雪洞に着くと八合尾根に行った間瀬・岩澤が既に到着していた。この日は19:40に就寝。

八合尾根撤退&夏道登山道を頂上避難小屋で撤退 PL間瀬 SL岩澤
4:00起床 6:15B.C発 8:00八合尾根取り付き直前のトラバースで撤退 8:50行者尾根の末端 9:35六合目避難小屋 10:50頂上避難小屋で撤退 11:45B.C着

雪が降り、視界の悪い中出発。行者尾根の末端までは先行するパーティのトレースを拝借するが、彼らは夏道に向かっていった。そこからは行者谷と右の尾根の間くらいを進むが、腰〜腹くらいのラッセルが延々続き、体力を消耗する。八合尾根取り付き直前のトラバースでピッケルを刺したときに、斜面にぴしっと亀裂が入り、雪崩がすぐにでもおきるのでは、と2人で相談する。雪の層を調べても、表層雪崩がおきそうだった。今回の目的はビレイシステムを覚えることであり、バリエーションルートの登攀の成功ではないので、天候も悪いし撤退することにする。行こうと思えば別に行けたと思うので、臆病な判断をしたと思う。行者尾根の末端に戻る途中、下りのブーツアックスビレイを2P練習する。行者尾根の末端からトレースを辿り、夏道経由で山頂を目指すことにする。

六合目避難小屋で、間瀬がバイルを落としたことに気づく。下山時に探したが、見つけられなかった。ここら辺からは視界がますますひどく、10mほど。旗を目印に登っていく。風もかなり強くなる。頂上避難小屋は入り口が埋もれて入れないので、隣にあった雪洞跡で風を防ぎ休憩する。このとき間瀬のグローブが凍っており、風もゴーグルがないと厳しいほどであったので、下山することにする。六合目避難小屋まで下りると風が弱まり、視界も良くなる。B.Cにつく頃には間瀬の手もほかほかになっていた。しかし神戸に帰った後、右手の人差し指がしもやけでふくれていた。B.Cでは床を平らにして、マットをきれいに敷いた。結果的に、この最悪のコンディションで八合尾根に行かなかったのは正解だと思う。

2月27日(金) 下山
4:00起床~6:20雪洞発~7:30大山駐車場~11:30神戸着

下山パワーで撤収が捗る。温泉に8時に着くも10時開店のため諦めて帰る。途中の蒜山パーキングエリアでご飯を食べる。上村が頼んだカツカレーの量が予想以上に多くて苦戦する。おみやげに蒜山プリンを買う。部室まで行き解散。