2011年度夏合宿 剱岳 行動記録 - ACKU 神戸大学山岳部

【メンバー】
CL:平賀(M2)・石丸(4)、 SL・装備:上村(3)、 食料:松尾(1)、 近藤(OB)

【日程】
8月27日~9月2日

文責:石丸(4、8/27~8/31)、松尾(1、8/29剣岳頂上アタック、8/31石丸下山後)、平賀(M2、9/1~9/2)

8月27日(土) アプローチ
六甲道12:51―(JR)― 20:10富山…(徒歩)…電鉄富山22:15―(富山地方鉄道本線)―23:15立山

天気予報は例年に比べ悪くなく、天候面での不安要素は台風11号・12号の進路が気になる程度だったので、石丸・上村・松尾は予定通り神戸を発つ。 電車内では特に会話もなく、ただただ電車に揺られ富山に向かう。富山駅で近藤OBと合流し、上村と松尾は8番らーめんをご馳走になる。石丸は電車内の冷房にやられたのか風邪をひいて電鉄富山駅で寝ていた。
その後はいつも通り富山駅で時間をつぶし、終電で立山駅に向かい、駅前でシュラフを広げ就寝。

8月28日(日) 入山
立山6:00―(立山ケーブルカー)―6:07美女平6:30―(立山高原バス)―7:20室堂ターミナル8:50…10:10雷鳥沢登り始め…12:00別山乗越…12:40剣沢キャンプ場(BC)

5時ごろ起床し、5時半ごろから切符購入の列に並び始める。 立山ケーブルカーと立山高原バスを乗り継いで室堂ターミナルに向かう。室堂で貴重品や下界装備をロッカーに放り込み、入山準備をする。恒例の重量計測の結果は全員20kg後半で例年より軽めだった。
天気は晴れ。写真をパシャパシャ撮って出発する。近藤OBは写真撮影の間はしゃぎすぎていて、現役よりも現役らしかった。 10時頃雷鳥沢キャンプ場につく。キャンプ場の方のご厚意により、講習でのみ使う予定だったクライミングギアをデポさせていただいた。
川で少し遊んで雷鳥沢を登り始める。例年より少し早いペースで登り切り、少し休憩してすぐに別山乗越まで向かう。40分ほどでベースキャンプの剣沢キャンプ場につく。去年まで真砂沢キャンプ場をベースキャンプにしていたので、体力的にも精神的にも楽だった。
テン場についた後は、いつも通り剱澤派出所に登山届を提出し、飯を食べ、就寝した。

8月29日(月) 剣岳頂上アタック
4:50BC…5:30一服剱…6:10前剱…7:25剱岳…9:30下山

4時頃起床し、ラーメンを喰らい、4時45分ごろ出発。石丸は発熱のため沈。

上村、松尾、近藤OBの三人で出発。登りは松尾と上村が交代で先頭を務めた。最初の平坦な岩場では先頭の松尾が目印に気づかず何度か正規ルートから外れた。前を行く他のパーティに道を譲って頂きながら一服剱到着、日の出の輝きをカメラに収め出発。
滑落・落石に注意しながら足場の悪いガレ場を進む。先行する登山者の数が増えてくる。この辺りから鎖場が登場、落ちないように注意してどんどん進む。前剱に到着したところで休憩し、出発。
相変わらずガレ場と鎖場が続く。要注意ポイントであるカニノタテバイも難なく登りきる。 急な岩場を登り剱岳頂上に到着。遠方の北アルプス、バリエーションルートの源次郎尾根、八ツ峰を鑑賞し下山開始。
下山では近藤OBが先頭を務めた。要注意ポイントのカニのヨコバイは想像よりも危険ではなく、余裕をもって通過できた。ここからはBCに戻るまで近藤OBが浮石だらけのガレ場を凄まじい速さで駆け抜けていき、上村と松尾は必死についていった。注意が散漫になったのか上村は2回ほど軽い滑落を起こし、松尾は石に足を引っ掛け勢いよく転んだ。しかし大きな事故は起こさず、無事に下山できた。

9時40分頃に頂上アタック組が暑い暑いと言いながら帰還してくる。そのあとは汗でぬれた荷物やシュラフを天日干ししながら昼寝する。 あまりにも暇すぎたので13時ごろから1時間ほど剣沢キャンプ場周辺を散歩する。池で遊んだり、剣沢小屋でビールを飲んだり、雷鳥を追っかけまわしたりして、はしゃぎまわった。
散歩の後はウィスキーを飲んで、夕飯を作り、寝た。

8月30日(火) 雪練
BC5:40…700平蔵谷出合雪上訓練…13:00BC…14:10別山乗越…15:20雷鳥沢キャンプ場

4時ごろ近藤OBが下山のためBCを発つ。雪練組は朝食後テントをたたんで雪練の準備を整えた後に出発する。メインザックをデポし、サブザックで行動した。 例年よりも遅い時期なためか剣沢雪渓は後退しているが、状態は悪くなかった。平蔵谷出会い付近の斜面で雪練を行った。広い足場を切り、安全のためロープを張って訓練開始。まずはドタでの歩行訓練をし、次に滑落停止訓練をした。雪国出身の上村は雪上歩行に慣れているためかキックステップは難なくこなすが、滑落停止が苦手なようだった。逆に、松尾は滑落停止がうまく、キックステップに苦戦していた。そこで上村には滑落停止を重点的に、松尾にはキックステップを重点的に練習させた。
とりあえず双方とも形ができてきたので、剣沢キャンプ場に向けて引き返した。剣沢キャンプ場に戻った後はメインザックを回収し、雷鳥沢キャンプ場へと向かった。 15時過ぎに雷鳥沢に到着。やはりシーズンから外れているのでテントが少ない。水場近くの良立地にテントを張って就寝する。

8月31日(水) 大日岳

5天に3人で寝たので、かなり快適な夜を過ごせた。石丸は4時半頃起床し5時20分にテン場を出発したが、バスの出発時刻よりもかなり早く室堂に到着してしまい暇つぶしに苦労した。

松尾と上村は待機。予定よりも1日早くテント場を移動したのでこの日は休養日になる予定だったが、天気が良かったので急遽大日連峰の大日岳に行くことにした。晴れていたので景色を期待していたが稜線に出た所でガスってしまった。奥大日岳で少し休憩し出発。登山道は整備されていたが、所々崩れている岩場や鎖場があった。景色も楽しめないので無心に突き進み、大日岳到着。通り雨に煽られながら下山した。往復約5時間かかった。各自ゴロゴロして時間をつぶし夕飯を食べ、迫る台風12号を心配しながら就寝した。星空はまだきれいだった。

9月1日(木) 休養
9:00室堂着発→9:40雷鳥沢キャンプ場着→自由行動(15:00~17:00みくりが池温泉)→20:00就寝

閑散期で乗客は少なく時間通りに室堂に着いた。年々、室堂に着いた時の感動が薄れていく。天候を心配していたが、思った以上に風が弱く、小雨が降る程度であった。上村君、松尾君には10時頃に雷鳥沢キャンプ場へ到着すると伝えていたので、ゆっくり景色を堪能しながら向かった。
予定より20分早い9:40に到着し、2人にあいさつしたが2人ともテンションが低い。(後で分かったが、1日も休養日で暇すぎたことが原因だったようだ。)それでも諦めずに、剣岳・文登研班・体調のことを聞き出す。その後は、立山の天候を窺ったり、昼寝をしたり、道具の点検をしたり3人とも自由に過ごした。
14:30頃に松尾君がみくりが池温泉に行きたいと言い出し、3人で地獄谷経由で向かった。この日の地獄谷は有毒ガスが酷く、計測器のアラームがなっていた。私は、有毒ガスを吸ってしまい、3分間咳が止まらなくなった。今後は近道といえども、使わない方が無難である。
みくりが池温泉(入浴料600円)では上村君、松尾君は久しぶりのお風呂だったようで嬉しそうだった。風呂あがりに上村君ビール、松尾君お菓子、私はブルーベリーソフトクリームを食べた。16:00から上村君、私の2人で天気図を取る。台風が近づいており、2,3,4日は悪天候が予想され、文登研班の判断・指示を待った。
17:00温泉出発し17:20頃にキャンプ場へ戻り夕食(炊き込みご飯・海藻サラダ)の準備を開始。私は米炊きを担当した。この間にも風が強まり、テントをバタバタとなびかせる。夕食後、20:00に就寝。

9月2日(金) 偵察
5:00起床→6:40雷鳥沢キャンプ場発→8:00一の越8:30→9:40雷鳥沢キャンプ場着11:20→12:00室堂着

5時起床。松尾君は強風で不眠だったようだ。しかし、5時の段階では、夜中の強風が弱まっており、龍王岳東尾根、雄山東面第二尾根を偵察することにした。
TOPを松尾君に行ってもらったが最短ルートが分からず(一の越へは雷鳥沢キャンプ場東部の川を渡り、立山基部を登った方が早い。)、室堂経由で一の越へ。
8:00一の越で文登研班の下山連絡を確認する。17時に電鉄立山駅集合で時間的には立山に登れたが、立山上部は厚い雲に覆われ、雨・強風が予想されたため、8:30下山を開始。一の越を1分下ったところに最短ルート・室堂経由で雷鳥沢キャンプ場へ向かうルートの分岐がある。
下山もTOPは松尾君で最後尾は私。松尾君は降りるスピードが速くTOPと最後尾の差が100m離れながらの下山。私は立山の基部にブルーベリー畑があることを発見し、歩きながら食べた。9:40雷鳥沢キャンプ場着。2人が早く下山したいというので、そのまま撤収準備へ。上村君がパッキングにてこずる。重さは32kgあった。11:20雷鳥沢キャンプ場発で12:00室堂着。