比良山系縦走 行動記録 - ACKU 神戸大学山岳部

【メンバー】
CL:間瀬(2)SL・食糧:坂本(4) 装備:金(M1) 上村(3) 藤原(1) 松尾(1)

【日程】
6月25日~26日

文責:間瀬(2)

6月24日(金) アプローチ

20:00にJR六甲道駅に集合予定だったが、数人遅れる。バタバタしてしまい、予定の電車に藤原・松尾の2人が乗り遅れる。2人には新快速で来てもらい、京都駅で一本電車を遅らせて乗ることにした。間瀬・坂本・金・上村の4人で一緒の席に座るが、なにやら酸っぱい発酵したようなにおいがする。なんと金は、キムチを持ってきていたのである。韓国からオモニが送ってきてくれたそうである。10分遅れで無事2人とも合流し、うだるような暑さの中電車を待つ。上村はビールを買って今日の晩酌の準備も万端のようである。

23:00に今日のビバーク予定地、北小松駅に到着。明日の準備をして軽く呑んでいると、天気予報通り強い雨が降り、雷も鳴り始めた。明日の天気は大丈夫と若干心配するが、それよりも気になったのは、駅の照明である。00:30ごろに「終電が来たら消える」「常夜灯では」などと憶測が飛び交う中、とりあえず寝ることにする。

6月25日(土)
5:40北小松…6:05登山口…7:40ヤケ山…8:40ヤケオ山…9:20釈迦岳…9:50カラ岳…10:15オガサカ道分岐…10:20八雲ヶ原

4:30起床。間瀬と藤原以外はぐっすり眠れたようである。朝食をとり、準備ができたところで出発。意外と天気は回復しており、私たちの出発に合わせてくれたかのようである。八淵の滝はカットする予定だったが、先に八雲ヶ原でテントを張って、軽装で向かおう、という話になる。登山口までは舗装道路をダラダラと歩く。登山口で軽く道の確認をする。それなりの登りが40分ほど続き、涼峠に着くが地形図と位置が合わず、高度も100mほどずれていた。

その後は平坦な登りで、ヤケ山に到着するが、地形図では大石のような気がする。琵琶湖は青空のような薄い青で水面を形作り、私たちを出迎えてくれる。ここからは稜線をいくので日差しが矢のように射してくる。とても湿度が高く、休憩は30分おきに取っているのだが、それでも体中から汗が吹き出し、とても暑い。

ヤケ山~ヤケオ山間は急登で、ゆっくりペースでバテないように気をつける。ヤケオ山につくと皆ぺたりと座り込む。本当に今日は暑い。まだ6月であるはずなのに、すでに真夏のようである。セミ?の鳴き声がますます夏を感じさせる。

釈迦岳、カラ岳と順調に過ぎ、今日はえらく早くついてしまうな、と話しながら歩いていると本当にすぐに八雲ヶ原に到着する。11:30まで休憩し、テントを張って滝に向かう。しかし、滝への登山道を間瀬が間違えて、急な谷道に入ってしまう。すぐに戻り、坂本が発見した正しい道に向かう。すぐ隣にある正しい道に気づかないのは反省である。

沢へは12:15に到着。水浴びをして今日掻いた汗を洗い流す。水の量はけっこうなもので、そのほどよい冷たさが一日の疲れも一緒に流してくれそうである。13:30に間瀬・上村・松尾の3人で七遍返しの滝を見に行くことにする。坂本・金・藤原の3人は河原の石で寝ている、と言う。登山道は、本当に一般道か、と思うほど危険であった。苔むした石は水で濡れており、鎖は一部を除いて完全に赤く錆びており、沢登りと同等のグレードであるように思えた。七遍返しの滝は15mくらいの高さで、大きな淵をたたえており、なかなかのスケールであった。帰り道で上村が足を滑らせ、靴を水没させてしまうが、けがはなかった。

14:10に3人のところに戻り、テント場に帰る。16:00から夕食の準備に取り掛かる。新入生はご飯を鍋で炊くのはおろか、ガスコンロでの調理も初めてなので緊張の面持ちである。金・藤原はご飯、上村・松尾は煮込み鍋を担当する。藤原は、火打ち式ライターを上手くつけられず悪戦苦闘していた。ご飯を蒸らしている間に豚の煮込みを調理するが、味が薄いことが判明する。すると、金が持ってきていたキムチを入れてはどうか、と提案する。それはいい、とたくさん入れるが片方の鍋がかなり辛くなってしまう。

ご飯はきちんと炊けており初めてにしてはかなり上出来で、まさに銀シャリと呼ぶにふさわしいものであった。鍋のほうも辛さでご飯が進み、とてもおいしかった。

夕食後は各自ぶらぶら過ごし、19:00ごろから晩酌が始まる。あまりの虫の多さに、皆辟易していた。21:00に就寝。星空はあまりきれいでなく残念。北斗七星が見られたからよしとしよう。

6月26日(日)
5:40八雲ヶ原…6:30武奈ヶ岳…7:10ワサビ峠…7:45中峠…8:50大橋…9:40南比良峠…10:00荒川峠…10:30烏谷山…10:50葛川越…11:05比良岳…11:35木戸峠…11:55クロトノハゲ…13:40JR志賀駅

4:00起床。棒ラーメンが朝食である。あいかわらず虫がうっとうしい。テントを撤収し今回の目標、武奈ヶ岳へ向かう。

稜線に出るまではきつい登りである。ペースに気をつけて登る。稜線に出ると、林道になり、だだっ広い地形を歩く。冬に来ると迷いそうである。山頂へもきつい登り。無事辿り着くと、皆で握手をする。達成感で心がいっぱいのようである。登山の魅力はやはり、山頂に達したときの達成感・充足感にあるのだろうか。雲海が眼下に広がり、ここまできてよかった、と思わせる。名残惜しみながらも、強風の中立ち止まっていては寒くなるので15分ほどで下山を開始する。

西南稜はたしかにアルプスを思わせるような景観で、開放感に包まれた道を進んでゆく。曇っていたのが残念である。

中峠への最後の登りがわかりづらく冬は注意。そして、小川新道がなかなかの曲者であった。シャクコバの頭からのびる尾根が2つあり、間瀬は間違って、南西の尾根に行ってしまい途中で気付いたからよかったものの、危なかった。その後も急な下り坂がつづき、45分ほどでケルンに到着。ケルンから先はガレた沢道で、登山道と言われなければそうは思えないほどの道であった。10分ほどで普通の道になり、まもなく大橋へと到着。小川新道はあまり使うべきではないとおもう、特に降水時は。

南比良峠までは沢沿いに進む。岩に書かれた赤い矢印と、林業の丸い標示に助けられながらの緩い上り坂である。上村の歩くペースが落ちているので聞いてみると、足が痛いのだと言う。いっそう歩くペースに気をつけながら行く。

比良岳まで特にきついところもなく、順調に進む。ここから先が、以前2月に来た時に迷った箇所である。木戸峠までだだっ広い道を行く。登山道はかなりウネウネとしており、正直なところ、道がなく、独りで来ていたとしたら辿り着ける自信がなかった。すぐに木戸峠に到着。道自体はいたって普通であった。

クロトノハゲまでは、以前もっとも危険だったところで、今回は夏道をきちんと通っているにもかかわらず、危ないな、と感じた。この道は急斜面のトラバースが延々続くのであるが、谷を橋で渡る箇所が10か所ほどある。橋は木製で、今回は濡れていたためとても滑りやすかった。手すりはなく、頼りないロープ(というかヒモ)を握って慎重に渡った。降水時には通るべきではないし、エスケープルートにも使えないだろう。

クロトノハゲから先は、急斜面のキタタカ谷登山道をジグザグに下りていく。坂本は足を痛めたようで、ペースが遅れる。藤原・松尾も足の裏がかなり痛いようであるが、問題なくペースについてくる。

登山道を下りきると、住宅地の中を駅まで行く。アスファルトの舗装道路がただでさえ痛い足の裏をさらに痛みつける。健康足ツボ器の上を歩いている感じ、と言ったらわかってもらえるだろうか。

そしてついに、JR志賀駅に到着。皆で労をねぎらう。お疲れ様というやいなや、皆真っ先に自販機にジュースを買いに行っていた。坂本・金・上村の3人はおごと温泉に行くといい、間瀬・藤原・松尾の3人は直接神戸に帰ることになる。みなさん、おつかれさまでした。