八ヶ岳 行動記録 - ACKU 神戸大学山岳部

【メンバー】
CL:近藤(7) SL:平賀(1) 装備:坂本(1) 食料:間瀬(1)

【日程】
12月25日~12月28日

文責:近藤(7)

12月25日(土) アプローチ 曇り
07:04 六甲道-14:43茅野駅-16:08美濃戸口-17:00やまのこ村

最近温暖な天気だったのに急に寒くなり、日本各地で雪が降っている。朝早く六甲道に集合したメンバーはおよそ7時間半かけて八ヶ岳最寄りの駅・茅野駅に向かう。坂本はipodを、近藤・平賀は持参した本で時間をつぶす、間瀬はボーとしていたきがする。近藤は小林尚礼著「梅里雪山」を読む。良い本で登山について色々考えさせられた。長野に入った頃ふと外を見ると雪が降り積もっている。一同興奮する。そして本が松茸の件辺りで塩尻に着く、続きは帰りの列車で。塩尻では時間があったので駅蕎麦で昼飯にした。この駅蕎麦が美味く、麺とツユのクオリティが高い。皆夢中になって食べ、特に平賀・間瀬が大絶賛。帰りにも食べることを誓う。茅野駅に着き、今晩の夕食を各自で買うことにするが駅蕎麦が忘れられず、蕎麦を買う。買いものが終わったところでバスが丁度来る。

美濃戸口から凡そ1時間かけてやまのこ村に向かう。道に雪が積もっているが凍っているほどではないので快適に進める。途中近藤のザックの腰ベルトのバックルが壊れる以外問題はなくやまのこ村に着く。今晩はここにテントを張ることにする。駅で買った蕎麦を食い、尾崎OBのチーズフォンデュを堪能し満腹になった所で就寝。

12月26日(日) 入山・雪上訓練 曇り
06:15やまのこ村-09:20行者小屋

念のためアイゼンを装着し、準備整え行者小屋に向けて出発する。何度か通ったことのある道だが長い。途中1組のパーティーと抜きつ抜かれつを繰り返す。行者小屋付近になると下山する何組かのパーティーともすれ違う。やっとのおもいで行者小屋に着くと思っていたよりもテントの数が少ない。場所が余っていると逆に目移りしてしまうが、手ごろなところにテントを張り休憩する。休憩後は雪練だ。

11時頃から雪練を始める。寒いのであまり遠くには行かずに天場周辺の斜面を切り崩して行うことにする。最初に滑落停止訓練をするが上手く滑らない。色々試行錯誤するが上手くいかない。結局そこですることを諦め手ごろな斜面を探しに中山尾根を登る。しかしというかやはりというかそんな斜面は見つからない。そこで仕方なく中山尾根の登山道で行う。十分とはいえないが現時点で出来る限りの滑落停止訓練が出来たのではないかと思う。次にスタカットの練習をする。これは天場でも出来るので中山尾根を下る。平賀・坂本を中心にスタカットをする。概ね出来た所でビーコン探しをしようかと思ったが、ここで問題が発覚。間瀬がビーコンを忘れたのだ。これでは練習にならないどころかこの後の山行そのものを続けるかどうかというほどの問題である。しかし、このまま何もせずに終わるのも嫌なので続けることにする。ただし、計画段階以上に状況の判断基準を下げる。雪連はあまりの寒さに14時で終了した。早々にテントに切り上げ、天気図の時間までまったりと過ごす。夕食のために水を準備しようとした時、また問題が発覚した。平賀が共装のポリタンを神戸に残置してきたのだ。幸いにも天場に水源があったので各自のポリタンを代用することで事なきを得た。天気図を取り終えた後出来あがった豚汁とご飯を食べる。調理は簡単だが味は申し分なく、満足したところで明日に期待を膨らませ就寝。

12月27日(月) 赤岳アタック 曇り、強風
04:30起床06:00出発-07:20地蔵の頭-07:30赤岳展望荘-08:30赤岳山頂-09:30文三郎分岐-10:00行者小屋

朝起きると曇りである。天気は良いとは言えないが昨日と同じ感じだろうと思い予定通りに行動することに。朝の準備にまだまだ時間がかかり過ぎ、これから改善していかなくてはと思いつつ出発する。地蔵尾根は予想通り明確なトレースが付いている。しかし樹林帯を抜ける頃トレースは不明瞭になる。それでも過去に来たことがあるのでだいたい分かるが、地図・コンパスでしっかりと確認する。所々鎖等も見えているので問題なく進む。この辺りから急斜面になり面白くなってきた。雪山初心者の坂本・間瀬も緊張しつつも楽しいと思える程度には余裕があるようで安心する。ザイルが必要かと思っていたが全く問題なかった。地蔵の頭までの途中に地蔵があったので、山行の無事を祈る。皆アイゼンワークが上手くスムーズに進み、あっという間に地蔵の頭に付く。この辺りから風が強くなってきたが、稜線ならではの強さであった、ここまでは。ここからトップを平賀に任せ近藤は最後尾を行く。

地蔵の頭から赤岳展望荘まではすぐの距離であった。小屋の陰で小休止し赤岳頂上を目指す。赤岳の登り自体はたいした事は無いのだが、風が急に強くなりだした。気を抜くと簡単に体が吹っ飛ぶ程強く、行動中ここまで強いのは自身の過去の山行にもあまり無い。後列の近藤・坂本は頻繁に耐風姿勢をするのだが、前列の平賀・間瀬は突き進む。無事に山頂にたどりつくも風は強く何も見えず感動は薄かった。予定ではこの後阿弥陀岳ピストンだが、天気が悪いのでどうするか決めかねるも文三郎分岐まで行く。今までは横ないしは後方からだった風が、真正面からになった。おまけにゴーグルが凍りつくは、まつげが凍りつくはで視界が悪くなった。そのため分岐に付く頃には気持ちは完全に下山に向いており、そのまま行者小屋に下る。文三郎尾根ではこれから登るいくつものパーティーに出会う。どうやら下っているのは我々だけのようだ。樹林帯に入ると風が無くなり一息つく。途中ほんの少し青空が見えたので、天気が回復するようなら再度阿弥陀岳に行こうと思いテントで休むが天気が回復する様子は無く、行ったところで何も見えそうでないので、この日の行動はこれで終了した。

時間が余ったので整地し直したり、張綱を張り直したりしてテントを整理する。終わるとテントは快適になり、心なしか暖かくなった気がする。間瀬が何気なく携帯の電源を入れると携帯が通じることに気づく。それを聞いた近藤は昨日から続く歯の痛みを何とかするために通院している歯医者に電話する。また、間瀬が携帯を使い明日の天気予報を調べると午後からだというので明日は硫黄岳ピストンかなと話しながら時間をつぶす。この日の夕食は寿がきやの味噌煮込みうどん&α米雑炊。これも美味く、満足しながら就寝する。

12月28日(火) 硫黄岳・横岳縦走&下山 快晴
4:00起床5:20出発-05:45赤岳鉱泉-7:15硫黄岳-9:00横岳-10:00地蔵の頭-10:30行者小屋-12:10下山開始-14:30美濃戸口-15:30茅野駅-00:07六甲道

朝2時ごろトイレのために外に出ると快晴であった。この天気なら予定通りいけるのではと思うも、天気予報を考えると素直に喜べずにまた寝る。朝飯を食べ準備で外に出ても快晴で、皆のテンションが上がる。この時何気なく北斗七星を見ているとBenetnasch(別名Alkaid)辺りから流れ星が流れるのが見えた。幸先が良い予感がしつつ出発。計画書のコースタイムよりも圧倒的に早く赤岳鉱泉に着き、赤岩の頭もすぐだろうと考えていた。しかし、樹林帯はやはり長く飽きてきた頃向かい側の硫黄岳-横岳の稜線が見えてきた。7つのケルンがここからでもはっきりと確認できた。それからすぐに赤岩の頭に着いた。すると遠くの方に中ア・御岳・南ア・北ア等がはっきりと見渡せた。皆のテンションがさらに上がる。ここから硫黄岳はすぐに着いた。硫黄岳に着くと反対からやってきた登山者とすれ違う。計画段階でこの辺りの雪庇がどうのこうのと言っていたが、注意するほど雪庇は発達していなかった。硫黄岳山頂から7つのケルンに導かれ(数え忘れたので本当に7つだったかは不明)その先に進む。この時トップは間瀬。硫黄岳山荘からは平賀がトップになり昨日と同じ順序で進む。横岳の稜線に出るとはっきり見える富士山に興奮する一同。流石にでかい。風は昨日に比べたらそよ風程度しかなく、また太陽が出ているので暖かく、快適な稜線の旅が続く。横岳主峰(奥の院)手前の梯子辺りがスリリングだったが面白く、主峰に登り終わるとなぜか風も止み、快適な写真撮影が出来た。その後もどんどん進む。二十三夜峰を過ぎたくらいから地蔵尾根からぞくぞく来るパーティーとすれ違う。地蔵の頭に着き地蔵尾根を下る。周りを見渡すと下っているのは我々だけのようだ。前日も通った地蔵尾根だが、他のパーティーのおかげでトレースがしっかりしている。岩稜が終わり樹林帯に入るとすれ違うパーティーもすくなくなる。そこで近藤がスコップを使いトレースをすべり下りる。坂本・間瀬がシリセードで続く。なかなか面白い。あっという間に天場に着く。

予定では明日下山なのだが時間が有り余っており、また天気が良いうちに下山したいとのことでこのまま下山することに。準備を整え下山する。入山の半分以下の時間で美濃戸口に着いた。当初は茅野駅でステビバして、明日名古屋で味噌カツを食べて帰ろうとしていたのだが、運良くと言うか悪くと言うかバスや列車があったのでそのまま帰ることに。途中茅野駅で行きに誓った駅蕎麦を食べ、長い時間をかけて神戸に帰った。