夏合宿 剱岳 報告書

【メンバー】
CL:石丸(3) SL:溝畑(2)  食糧:岩澤(6)   装備:平賀(M1) 若林(3) 間瀬(1)

【日程】
8月10日…8月17日

文責:石丸(ラウンドのみ溝畑)

8月10日(火)
六甲道12:46―(JR)― 20:10富山…(徒歩)…電鉄富山22:15―(富山地方鉄道本線)―23:15立山

 台風が来ることが予想できたが、その後の台風一過の青空を期待して夏合宿を決行した。
 平賀・溝畑以外はJR六甲道駅で集合する。駅にはすでに尾崎OBと近藤がいた。近藤は実家に帰るため、尾崎OBは見送りにいらっしゃったようだ。尾崎OBに、カルピスの原液をいただく。ありがとうございました。
 集合時間5分後になっても誰も来ない。少々焦る。結局ぎりぎりの時間に間瀬・若林が現れ、岩沢は遅刻し、芦屋で合流できた。
 途中、敦賀駅で溝畑と合流する。金沢・富山間で電車が大雨のため30分遅れる。例年通り富山の8番らーめんで夕食をとり、酒を飲んだりして時間をつぶし、富山地鉄で立山に向かう。立山駅に着いた後、駅前でシュラフを広げ就寝。

8月11日(水) 入山
立山6:00―(立山ケーブルカー)―6:07美女平6:30―(立山高原バス)―7:20室堂ターミナル8:15…9:15雷鳥沢登り始め…11:40別山乗越…12:40剣沢キャンプ場…16:00真砂沢ロッジ(BC)

 立山ケーブルカーと立山高原バスを乗り継いで室堂ターミナルに向かう。室堂で貴重品や下界装備をロッカーに放り込み、入山準備をしていると高速バスでアプローチしてきた平賀を合流した。恒例の重量計測では、全員30kg前半から20kg後半と、割と常識的な範囲に収まる。
 天気は曇り。人影は例年通りといったところ。各自重荷にあえぎながら歩く。みくりが池温泉あたりで雷鳥を見かける。雷鳥沢では気晴らしにしりとりをしながら登る。去年は登山用語しりとりで「滑落」や「オロク」などの不吉な単語を口走っていたが、今回のテーマは「ポケモン」。平和である。
 別山乗越を登り切り、小休止して剱沢のキャンプ場に着く。駐在所で計画書を提出するついでにいろいろ情報を聞いてみると、今年は去年と逆で剱沢の雪渓は残っているが長次郎谷等の上部はあまり残ってないようだった。
 剱沢の雪渓に乗り移るポイントでアイゼン・ピッケル・ヘルメットを着けて真砂沢キャンプ場まで一気に下る。あと少しでキャンプ場に着くというところで晴れ間が見えてくる。剱沢キャンプ場で晴れてたら剣岳が見えてたのになぁと思いながら歩いていると、いつの間にか真砂沢キャンプ場についていた。今年はなぜかナムの滝の雪渓が割れていなかった。
 ペース的にはのんびり歩いていたのに割と早かった。メンバーの様子を見てみても、本気でバテている者はいなかった。今年度のメンバーは体力は問題ないようであった。荷物を下ろし、早速テントを張る。翌日から雨が降るとわかっていたので入念に濠を掘る。若林・間瀬が特に頑張っていた。

8月12日(木) 沈殿 雨

 5時ごろ岩沢の声で起きてみると、素晴らしい朝焼けが広がっていた。この天気だったら雪練に行けるんじゃないか…と淡い期待を寄せるも、そこから急速に天気が悪くなり、結局沈。1日中大富豪に興じる。大富豪になったらカルピスを飲めるというルールでやっていたのだが、岩沢は大富豪になることができず他のメンバーに個装で持ってきたものを搾取され続けるという悲惨な状況になっていた。
 装備チェックの際にフライに防水液を塗ってくれてたおかげで、かなり快適に暮らせた。

8月13日(金) 雪練 雨時々曇り
5:15BC…6:00長次郎谷出合…8:10熊の岩付近・雪上訓練…15:30BC

 4:00起床。うす曇りの中出発する。アイゼンを履いてサクサク進む。長次郎谷は去年より割れていて、岩への乗り移りがいやらしくなっていた。八ツ峰上半の取り付きもシュルンドがバリバリ入っていてチベットの氷河みたいだった。
 熊の岩付近で雪練をする。広い足場を切り、安全のためロープを張って訓練開始。まずは歩行訓練をする。とりあえずアイゼンワークの練習をする。が、ここまでアイゼンで歩いてきたので皆完璧にできるようになっていた。次にドタでの歩行訓練をする。間瀬は下りのキックステップはすぐに習得できたが、なぜか登りのキックステップに苦戦していた。他の雪練初めて組は、登りが問題なくできて下りに苦戦していた。1時間ほどキックステップをすると、皆うまくできるようになっていた。呑み込みが早い。その後、滑落停止の訓練をした。皆バンバン滑って問題なくできるようになった。最後にスタカットとスタンディングアックスビレイの練習をして、Ⅵ峰Cフェースの取り付きを偵察してテン場へと下った。皆シリセードやグリセードで下って行った。

8月14日(土) 雪練 雨時々曇り
BC8:45…9:45長次郎谷出合・雪上訓練…12:00BC

 5:00起床。朝食をとって、平賀・若林は下山の準備をする。岩沢が両名と雪渓の終了点まで付き添いする間、溝畑・間瀬・石丸は、天気が回復したら雪練に行けるようにテン場で待機する。
 結局雨が降ったりやんだりの天気だったので、9時前に痺れを切らして出発する。雪渓を歩いているとすぐに下ってきた岩沢と合流する。普通ならテン場に帰ってもいいのだが、同行して頂いた。ありがたい。
 見たところキックステップも完璧にできているようなので、スタカット・スタンディングアックスビレイの確認をする。「そのやり方は違う」「ここはこうだ」等と指導しているうちに弱くない雨が降ってきて急に寒くなり、手順も身に付いたようなので、溝畑・間瀬を急かして真砂へと逃げ帰る。

8月15日(日) ラウンド
BC9:50…10:30梯子谷乗越…11:50梯子谷乗越…12:20展望台…12:50梯子谷乗越…14:00BC

 この日は沈澱のつもりだったので8時起床。
 だが、晴れの噂が入ってきたのでラウンドを実行することに。9時50分出発。三ノ沢でエアリアコースか地形図コースどちらに行くか迷うが、計画書通りにエアリアコースへ。丸太橋を渡って沢っぽい谷道を進み、岩々した斜面をトラバースし、そのまま尾根道をつめ、木製の階段を登ると梯子谷乗越到着。
 展望台へ向かうが、予想もしない薮漕ぎに一同唖然。道なんて全く無く、ただの薮である。エアリアの倍の時間がかかって展望台に着くがそんなに見晴らしもよくない。しんどい薮漕ぎであの景色なら、トレーニング以外ではわざわざ行く価値はないだろう。
 下山は来た道をそのまま引き返し、途中の分岐で地形図の道で下ってみる。雪渓を横断し、三ノ沢分岐に着き、真砂沢に帰還。
 天気図をとってみても相変わらず気団が頑張ってくれず、翌日も雨が降りそうな天気だった。

8月16日(月) 沈 曇り時々雨

 予想通りの悪天候。各自テント内で時間をつぶす。相次ぐ沈に各自精神的に参っているようであった。時々、岩沢他がヒヒヒ…と急に笑い始めたり、テント内が阿片窟のような雰囲気になってしまった。昼には余っている食糧を食いつぶしを始める。sub食にわらび餅の粉が余っていたので作ってみたが、うまくいかなかった。そのせいで「わらび餅になるはずだったゲル状の物質」にメンバー全員苦しむ。
 午後には時々晴れ間がのぞくようになったので、岩沢・溝畑・間瀬はサンダルで雪渓に遊びに行った。石丸はいつも通り寝ていた。
 18時ごろ、小屋にお邪魔して天気予報を見せていただく。が、どの局の天気予報も22日まで悪天が続く予報をしていた。メンバー全員で今後の予定を話し合った結果、好転が望めないなら下山したほうがましだという結果になり、翌日に下山することにする。

8/17 曇りのち晴れ  下山
4:00BC…6:20剣沢キャンプ場…7:50別山乗越…8:50雷鳥沢キャンプ場…10:10室堂ターミナル

 2:30起床。頭上には薄い雲が漂っていた。テントを畳んで、各自荷物をザックに詰めて出発。予想に反して天気は好転し、快晴となる。悔しいのう、悔しいのうと言いつつ雪渓を登り、剱沢キャンプ場へと向かう。小休止し、すぐさま別山乗越へ向かう。別山乗越で一時曇ったが雄大な剣岳の姿を望むことができた。黙々と雷鳥沢を下り、1時間ほどで雷鳥沢キャンプ場に着く。ここからは、危険個所がないため、全員各自のペースで室堂へ向かう事にする。石丸・岩沢はさっさと室堂に向かい下界装備の準備をしていたが、溝畑・間瀬は地獄谷を観光しながら室堂に歩いて行ったようだ。
 全員室堂に到着した後、ロッカーに預けておいた荷物を回収し、バスへと乗り込む。その後、いつも通りケーブルカーと富山地鉄を乗り継いで富山へと戻る。富山に着いた後はいつもの銭湯観音の湯で汚れを落として、餃子会館で飯を食べた後、JRに乗り込んだ。長時間の鈍行の旅と、人身事故による遅れにげんなりしながら、なんとか六甲道に着き、解散した。