大峰山系 川迫川 神童子谷報告書 報告書

【メンバー】
CL 近藤(7) SL・食料 岩澤(6) 装備 坂本(1)

【日程】
7月29日~7月31日

文責:近藤

7月29日(木) 曇り、時々小雨 アプローチ
17:30天川川合-18:30モジキ谷出合

 ここ最近好天が続いていたのに狙い済ましたかのような微妙な天気になり、空を呪いながら六甲道に集合した。今日は珍しく時間前に全員が揃ったのでさっさと出発する。今回が初めての坂本が一番らしい格好をしていているのを感心しながら、一行はJR、近鉄を乗り継ぎ下市口駅に向かう。電車に乗っている途中で坂本がスポーツ安全保険に入っていない事を知り、急いで保険担当に連絡を取る。今回は特に事故や問題を起こさずに行くつもりが、出だしで躓いてしまった。そんなこんなで駅に着くと丁度16時のバスが来る所だ。早速登山本部に入山連絡を行い、すぐに出発する。バスは何事も無く進み一時間ぐらいで天川川合に到着した。
 ここで改めて準備済ませ入渓地点を目指して出発する。最も準備が出来ていないのは近藤だけであり、他の二人は最初からすぐに行ける格好をしており、優秀である。準備をしている時におっちゃんが話しかけてきた。おっちゃんのおかげで「神童子」の読み方が、「ジンドウジ」であることを知った。ここから入渓地点までは距離があるという話をしながら、おっちゃんが車の鍵らしきものを弄っているので、これはもしやと思いながら話をしていたのだが結局何も起きなかった。そんなこんなで準備を済ませ出発する。歩いている途中でローソン似のコンビニを見かけたりした。そして1時間ほど歩いたらモジキ谷出合(?) に到着した。さらに進もうとしたが雨が降ってきたので、ここに泊まることに。幸いここは幕営地に適していた。素早くテントを設営し、夕飯を食べ、明日の天気を祈り就寝した。

7月30日(金) 曇り、時々晴れ、一時雨 入山
06:00モジキ谷出合-08:00入渓地点、1時間50分待機09:50出発-10:40赤鍋少し過ぎ-11:40ノウナシ谷出合-13:00レンゲ坂谷出合-15:05ジョレンの滝上幕営地

 昨晩は妙に暑くて寝苦しく、寝たのか寝てないのか分からない儘朝になった。天気は昨日よりはまだましと言う程度だったが、とりあえず入渓地点まで行くことに。出発間際に釣り人が来て今日の天気を尋ねると結構いい感じらしく、期待を胸に出発する。地図を見ると昨日より距離的に短いのですぐに着くだろうと思っていたのだが、意外と長かった。時々見える晴れ間に狂喜し、所々に蛇のつぶれた跡やマムシ(小)に会いながら2時間弱歩くと入渓地点に着いた。林道から沢までは意外と距離がある。天気も気温も微妙なので沢に入ったところでしばし待機する。
 待機している間少し付近を散策する。丁度淵付近にいたので、ここらで遊ぶ。今回坂本が一眼レフにコンパクトカメラ(水中仕様)を持ってきており、淵の中を撮影する。なかなか綺麗な写真が取れているようだ。だんだん気分が高揚してきて、近藤が泳ごうとすると岩澤が「泳ぐぐらいなら出発しましょう」と言う。ごもっとも。この時9時頃だったので天気図を取り、それを見て判断することにした。最も、遊んでいるうちにテンションがあがり、すぐにでも出発したくなってきていた。ここ最近の好天を考えると非常に悔しいのだが、遡行するには十分な天気そうなので出発した。
 今回は読図の練習も兼ねているので、いつも以上に地図を見ながら進む。神童子谷は遡行図の各イベントが地形図に投影しやすいので、地形図だけでも十分である。程なく進むとヘッツイサンに到着。資料によると腰までつかって渡るらしいが、水量が全然無い。昨日、一昨日と雨が降っていたので多少増えているかと思っていたが、寧ろ少ない。我々の前に遡行しただろう人の足跡がはっきりと残っている位に。ヘッツイサンを通る時に急に光が差し込みなんとも幻想的な光景だった。我々のテンションが愈愈あがってきた。この先綺麗な一枚岩の沢が続き、楽しく進んでいると赤鍋ノ滝に着いた。ここはひらけていてすごく明るい。資料どおり右のハーケンの打ってある付近を行くことにする。念のためザイルをフィックスしておこうかと考えていると、坂本が「なしで行ってみたいです!」と言う。まあ、落ちてもそれほど危険でないし、寧ろ落ちるのを見るのが面白そうなのでなしで行くことにした。確かに岩が嫌らしいほど滑るが、ホールドが十分なので難なく通過できた。ただ、通過中落ちたら面白いかなという思いを押しとどめるのが難しかった。この上の4m滝は資料では左岸踏跡を行くとあるが、滝の左側を簡単に行ける。赤鍋ノ滝を過ぎた所でしばし休憩をした(5分)。次の釜滝まで特に問題なく進む。天気は相変わらず曇りだが時々見える晴れ間に狂喜乱舞する。神童子谷は大きいイベント以外はわりとあっさりした沢なので、イベント間の遡行が少々物足りない、と思い始めた頃釜滝に到着。資料どおり美しい広い淵が現れた。せっかくなので持ってきた水中ゴーグルを装備し泳いだ。淵の中は綺麗なエメラルドグリーンで、大小様々な魚が泳いでいる。そんなこんなで淵を堪能した一行は先を進むことに。ここは資料どおり左を巻く。最も、ハーケンなどがあれば直登可能である。巻き終わるとノウナシ谷出合だ。進路を犬取谷方面に取り先を進む。しばらく行くと二ノ滝(エアリアだと一ノ滝)に到着。ここも資料どおりに右に巻くのだがせっかくなので滝付近まで行く。滝付近まで行くと意外と直登出来そうなのでチャレンジする。しかしザックが引っかかり難しいのですぐに諦め、少し戻り右に巻く。文字通り流れに身を任せ戻る、あ~楽チン♪二ノ滝を過ぎると程なく一ノ滝に着く。さすがに3度目ともなると感動が薄れ、ここはさっさと右を巻くことにした。ここまで順調にきていたのだが、一ノ滝を過ぎた所で内紛が起きた。現在地の確認で意見が分かれた。すでにレンゲ坂谷出合を過ぎたのではと言う過激派とまだ過ぎていないと言う保守派、状況を静観する穏健派に分かれた。結果的には保守派の意見が正しく、またその後すぐに現れた出合にレンゲ坂谷出合と書かれた看板があったので客観的にも確認ができた。最も、過激派も保守派も5年前にこの谷に来ているのだが全く覚えていなかった。レンゲ坂谷出合に着き、休憩していると空から水が落ちてきた。最初は前日の名残かと思っていたが違った。雨が降ってきたのだ、しかも結構本格的な。これはまずいと思い、時間的にはまだ余裕があったが過去の記録にあった幕営適地を探すことに、でも全然見つからない。仕方なく先に進み、当初の予定通りにジョレンノ滝上幕営適地を目指すことに。雨が降ってきたので急ぎ足で進んでいると、すぐに雨は止み、晴れ間が見えたりした。安心して遡行を続けることが出来た。その後資料どおりのイベントが続き、犬取滝が現れた。犬取滝を堪能した後資料どおり左を高巻く。ここは踏み後をたどりつつあまり高巻かないように登り、難なく突破した。そして最後の大イベント、ジョレンノ滝を目指す。遡行図によるとジョレンノ滝までにいくつかイベントがあるが、意外と最初の4mまでの距離が長く、その後のイベントが集中し楽しい気分のまま裏見ノ滝、ジョレンノ滝に着いた。過去の記録によるとこの辺りも幕営に適していると書いてあったが、なるほどその通りだと思った。この辺りで一息つき最後の大高巻きに取り組んだ。岩澤によると5年前はここで横着したため余計に時間がかかったとのこと(近藤全く記憶なし)なので素直に大きく高巻いた。おかげで程なくして高巻きが終わり、幕営適地に丁度降りられ、今日の行動を終了した。時刻は15時過ぎで予定通りのタイムで行動できた。脱ぐものを脱ぎ、着るものを着てテントを素早く建てた。ここで岩澤があるものを取り出した。何とプレミアム○ルツだ!焚き火を囲みながら飲もうと言うことで、さっさと焚き火をすることに。しかし、これがなかなか苦闘した。我々の焚き火技術が宜しくない上に、昼間の雨のせいで木が湿っており思うように火を点けることが出来ない。試行錯誤の上、最終的に坂本案のEPIを使うことにした。大きい石を2つ並べその上に焚き木を組み石の間、焚き木の下にEPIを置き、火を点けた。これが功を奏し焚き火ができた。焚き火が軌道に乗り出したら早速持ってきたジャガイモをアルミホイルに包み焚き火に投入。焚き火が軌道に乗ったと言うことで早速ビールで乾杯をした。実に上手かった。岩澤は今日一番の良い仕事をした。乾杯後夕食のカレーピラフや味噌汁、きのこやソーセージ、チーズなどを焚き火で焼きながら美味しく頂いた。幕営地周辺の焚き木をあらかた焼き終え、就寝した。今晩は昨日より涼しく快適に眠れそうだ。

7月31日 曇り後晴れ 下山
06:00起床07:30出発-08:15登山道(稲村小屋東5分の所、橋付近)08:35-08:40稲村小屋-09:30法力峠-10:20ゴロゴロ水付近の車道

 朝起きると良い天気である。今日は下山だけなのでいつもよりゆっくり起きた。朝飯を素早く作り、カフェオレを飲みながら優雅な朝のひと時を過ごし、さあ出発の準備をしようとした時奴はやって来た。漢字だと雀蜂、英語で書くとvespine wasp。厄介なことにテントの入り口付近に奴は止まり、テントとフライの間に入っていった。出て行ってもらうのを待つのだが、なかなか出てこない。しびれを切らした岩澤が確認しようと近づいた時、もういなかった。安心して準便に取り組みあらかた終えて地図を確認していると再び奴は現れ、近藤の背中で羽を休めた。じっとしてやり過ごそうとする時間がやたら長く感じた。飛び立った後何らかの虫が止まるたびに過剰に反応するようになった。今なら溝畑の気持ちが良く分かる。準備を終え、幕営地の後始末を終えて出発した。
 残りの遡行は少なく前日の沢靴が痛いとのことで、坂本は登山靴で行くことに。沢自体は難しくないのだが、沢の分岐が多く、資料や過去の記録に書いてある二俣を一致させるのは困難だった。意外と幕営地から距離は無く、40分もすると登山道、橋が見えてきたのでそこに登り詰めて沢の遡行を終了した。最終的に予定していた所よりも少し東に出てしまったようだが許容範囲ないだろう。登山道で着替えを済ませ再び下山を開始する。遡行終了点から5分もしないうちに稲村小屋に着いた。
 稲村小屋について写真撮影した後、時間に十分余裕があるから稲村ヶ岳ピストンをしようかどうしようか二人に聞くと、「温泉に早く入りたいので別にいいです」と坂本、「別にピークを目指すために登山をするわけではないので」と格好良く駄目な台詞を岩澤がそれぞれ言うのでこのまま下山することにした。途中何人かの登山客と挨拶を交わしながら、久々に気持ちの良い登山道を下り続けた。五代松鍾乳洞付近まで下ってきた時にはもう車道やら建物やらがはっきりと見え始めてきた。ここで見覚えの無い列車乗り場があることに驚いた。最終的に下りついた所も若干予定よりずれてしまった。下山後登山本部に連絡を取り、洞川温泉に入り疲れと汚れを落とし帰路についた。余談だが、帰りの電車の中で携帯を弄っていると千遥ちゃんの成長記録写真(新生児室~入山3日前)が多いことに気付いた。