アイゼン合宿 御嶽山 報告書

【メンバー】
CL:岩澤(5) SL/装備:吉田(4) 食料:中澤(4)

【日程】
11月21日~11月23日 前夜発2泊3日、予備日1日

11/20(金) アプローチ
16:34六甲道―(JR)―22:26木曽福島

 吉田は遅刻したため、ひとり中津川で泊まることになる。岩澤も、集合時刻には遅れるが、予定の電車には間に合い、中澤と二人、木曽福島駅前の「覚明堂」付近でビバークする。

11/21(土) 入山  晴れのち曇り
7:10木曽福島駅…9:40御岳ロープウェイ飯森駅…11:31女人堂…14:00覚明堂…15:35二ノ池小屋前

 5時ごろに起きると、天気は晴れで気温は2℃。シュラフが濡れていた。体から出た蒸気が水滴になったようだ。
7:04着の電車で、中津川から来た吉田が合流。すぐにタクシーに乗り、御岳ロープウェイの鹿ノ瀬駅へ向かう。約1時間で8,950円だった。ロープウェイの運行開始となる9:00を待つ間、身支度を整える。
 飯森駅で登山届けを提出して入山。先頭は吉田。予報では天気は崩れる見込みだが、まだ雲は少なく、そこそこ晴れている。気温は-1℃。動くと汗ばんでくるので、10分ほど歩いたところの行場小屋で、ミドルウェアを脱ぐ。
 途中に休憩を1回はさんで、女人堂に到着。風が出てきたので、小屋の陰で休む。この日は5組ほどのパーティを見かけた。
 登るにつれて、風がさらに強まってきたので、12:25の休憩で手袋、目出帽、ゴーグルをフル装備する。ガスも出てきた。また、石室山荘の手前で、吉田、岩澤は少し意識がボンヤリしてきた。軽い高度障害らしい。一時的に中澤が先頭となり進む。
 覚明堂で休憩をとり、再び吉田が先頭で登る。風は強く、吉田が地図を飛ばされるが、偶然後ろにいた別パーティに拾ってもらい、事なきを得る。視野は50m程度。下山時のために、一部で赤旗を打ちながら進む。かなり寒い。
 二ノ池小屋本館に到着。小屋のすぐ東側、積雪が少ない箇所をテン場とし、設営を開始する。すると設営作業中にポールが折れる。補修用のパイプを入れていなかったので、ガムテープでの補修を試みるも、無駄だった。仕方なく、折れた状態でなんとかテントを立てる。設営が終わったのは16:25で、天気図を取り逃した。
 夕食は自家製のペミカンをふんだんに使ったカレーで、非常に旨かった。翌朝用のα米を水に浸けておき、眠る。

11/22(日) 雪上訓練、頂上アタック  曇り一時晴れ
6:18BC…8:32二ノ池南西の斜面…10:50三十六童子の塔…11:11剣ヶ峰…13:15二ノ池南西の斜面15:50…16:00BC

 4:30起床。雑炊を食べ、生姜湯を飲んでテントを出る。かなり寒い。ガスっていて、視界は40~50m程度。
例年の雪練場としている、二ノ池南西の斜面に来てみるが、雪が軟らかく、アイゼンでの歩行訓練には適していない。とりあえず、ツボ足での雪上歩行を行なう。しかし、体力ばかり消費し、効果があるのか疑問。ラッセルの練習にしては雪が少なく、中途半端な感じだ。アイゼンを履いて、なんとか硬めの雪面を探して歩行訓練を行なう。
 滑落停止の訓練も行なう。いろいろなパターンの転び方を試した。やはり軟雪のため、簡単に止まってしまうので、訓練の効果が今ひとつ感じられない。埒が明かないので、気持ちを切り替え、剣ヶ峰アタックに向かいながら、確保訓練を行なうことにした。天気は、時々ガスが流れて消え、視界が広がるようになる。
 スタンディング・アックス・ビレイによるスタカット歩行を行ないながら、一ノ池と二ノ池の間の尾根に上がる。1ピッチ目は中澤リード、吉田フォロー、2ピッチ目は交代して行なう。岩澤は傍で指示を出す。尾根に上がると、いったん夏道に合流する。岩陰で一息入れた後、三十六童子の塔に着く。ここから一ノ池のお鉢を時計回りに1周する。このころにはガスが消え、視界が開けた。風がやや強いものの、問題なく進む。
 山頂に着いたころには、風も弱まり、雲海の向こうに中央アルプスや富士山が望め、気持ちよかった。頭の上には雲があるので、丁度上下を雲に挟まれた層に立っていたことになる。25分ほどの休憩時間の間に、女性2人組のパーティが登ってきた。記念撮影もして、お鉢めぐりを続行する。継母岳方面の尾根もよく見える。やはり風は強い。
 途中で岩を巻くときに、やや急な雪面をトラバースするが、特に確保を要するほどではないと判断し、そのまま通過。一周して、三十六童子の塔まで戻ってきたので、雪練場所まで戻るため、夏道沿いに下る。二ノ池小屋の西側の、なだらかな尾根上で休憩する。
 次はビーコン捜索の練習を行う。交代で1人がビーコンを隠し、2人で捜索する。最初はザックごとビーコンを埋めてみたが、雪が浅く、すぐ見つかってしまったので、ロープが入っていた袋に入れて埋める。やはり埋めた深さによってかなり発見難易度が上下する。標的が人体よりかなり小さいので、ゾンデが使えなかった。そして雪を掘るのはかなり疲れる。
 とりあえず要領がつかめてきたので、休憩する。丁度掘り返した穴があるので、ここで埋没体験をやることにした。一人30~60秒ずつ雪の中に埋まってみる。正式な埋没体験では、身動きが取れないほどしっかり埋めるのだが、我々は全員初めてやるので、ふんわりと埋めてみたが、それでもう全身が埋まると不安を感じる。
 天気図の時間が近づいたので、テントに帰還する。だいぶ動いたので疲れた。とくにスコップで雪を掘る作業は疲れた。夕食はペミカンを使ったシチュー。やはりうまい。
 夜になるとかなり風が強くなってきた。風の音のうるささと、若干の不安感でよく眠れなかった。

11/23(月) 下山 快晴
6:40BC…7:17石室山荘…8:43女人堂…9:30飯森駅…10:45鹿ノ瀬駅

 4時半起床。朝食を済まし、パッキングをして外に出てみると、雲ひとつ無い快晴だった。風もだいぶ弱まっている。撤収作業を開始しようとすると、初日に折れたポールが、外張りを突き破っているのを見つける。やはり無理があったようだ。
 赤旗を回収しながら覚明堂へ向かうが、1本風に飛ばされたらしく、消失していた。挿し方がまずかったようだ。
 石室山荘の横でアイゼン、ハーネス、ヘルメットを外す。20分ほど時間がかかってしまった。
 稜線から離れて風の弱いエリアに下りてきたためか、積雪量が多い。入山時は足首までしか沈まなかった場所でも腿まで沈むほどの深さになっている。7:50ごろ、輪かんじきを装着する。ここでも20分近く時間を消費する。女人堂では、短時間立ち止まって呼吸を整えたが、とくに休憩をとることも無く、先頭を交代して進む。ロープウェーの飯森駅に到着すると、登山者でない観光客が数組来ていたが、予想外の雪の多さに参っていたようだ。我々はスキー場を下る。
 だらだらと単調なくだりが続くので、気分的に疲れた。途中でようやく輪かんじきを外す。