アイゼン合宿 御嶽山 報告書

【メンバー】
奥山岳典(CL) 近藤昂一郎(SL) 吉田周作(食料)  石丸祥史(装備)  山本恵昭(甲南大OB)

【日程】
11/21(金)~11/23 (日) 前夜発アプローチ 予備日なし

文責・奥山岳典

11/21 アプローチ

 今年は甲南大学OBの山本さんが参加することになり、山本さんの車でアプローチすることになった。計画ではCLは岩澤貴士であったのだが、一身上の都合で参加できなくなり、急遽奥山がCLを、近藤がSLを引き受けることになった。22時半頃出発しサービスエリアで休憩をはさみながら御嶽山へと向かう。夜通し運転して下さった山本さんには本当に感謝している。

11/22 快晴 入山 飯森駅11:25 金剛堂12:35 石室山荘16:10 覚明堂16:50 就寝21:00

 7時過ぎに御岳ロープウェイの鹿瀬駅に着く。快晴だが風が強い。しばらく車内で待ち、8時頃ようやく開いた建物に入るやいなや「強風の為ロープウェイの運行を見合わせます」というアナウンスが。歩いて登りたくないし風がおさまりつつあるので、とりあえず準備をしながら待機する。近藤と吉田は腹をすかせ売店でラーメンを買って食べる。11時になってやっと運行開始する。ゴンドラから見える乗鞍岳の雄大さが印象的であった。飯森駅からは奥石吉近山の順で出発する。初めは足首あたり、途中から膝下あたりまで新雪に埋まるが、トレースがあるので楽である。ほとんど休憩することもなく1時間10分で金剛堂に着く。ここから積雪量が増し、トレースはあるものの膝までズボズボとはまり、歩きにくく消耗する。吉田と石丸は歩きにくそうである。実は奥山は金剛堂まででバテていたのだが、体重が軽いせいか唯一埋まらず復調する。時折突風にあおられる。ハイマツ帯が終わるところに仏像と鐘があり、ここに14:15分着。よく休憩しアイゼンとハーネスを着ける。ここからは傾斜がきつく深雪の中苦労する。もう少しで石室山荘というところでついにトレースがなくなり、膝より上のラッセルが始まる。さすがにバテて急激に進むのが遅くなった奥山を見かねた山本さんが、「交代でラッセルしたらどうか」と提案する。石丸、吉田の順で急勾配のラッセルに挑む。果敢に攻めるも1分で5メートル程しか進めない。山本さんが「手前の雪を足元に落として踏み固めるんだ」とアドバイスする。続いて近藤、山本さんがラッセルし、最後は石丸が「行かせて下さい!」とラッセルし、やっとのことで石室山荘にたどり着く。太陽は稜線の向こうに去り、夜が迫ってきている。山荘の脇にテントを張りたいのだが、あまりいい場所とは言えない。すると山本さんが「空身で上の覚明堂のあたりを見てくる」と尾根を登っていく。OBに行かせてしまって情けない限りである。適地があったようで続いて登る。覚明堂の鳥居の横に到着し、強風と闇と闘いつつ急いで整地しテントを張る。テントでは豚汁と固めのご飯と海藻サラダとお茶をいただく。近藤はヘッドランプを忘れたようだ。山本さんに「水分の摂取量が少ない」と言われる。21時就寝。

11/23 曇りのち晴れ 雪練+下山 6:30起床 8:20BC発 8:50山頂 9:30BC着 10:00BC発 10:45二ノ池小屋 11:40BC着 12:30BC発 13:20金剛堂 13:30スタカット始 14:50スタカット終  15:40飯森駅 17:00鹿瀬駅

 起きると石丸が高山病になったのか頭痛がするそうで苦しそうである。外は風が強く少しガスっている。天気予報では今日は曇りで昼から晴れてくるらしい。明日は降水確率70%らしい。雪はしまりがなく滑落停止はできないだろう。視界も悪くお鉢巡りはこわい。奥山は今日の行動について近藤に相談した結果、まず頂上アタックした後BCに戻り待機し、天気がよくなれば雪錬をし、よくならなければ下山してしまうことを決める。アタック装備で頂上を目指す。覚明堂のすぐ上の斜面では雪が凍っておりアイゼンがよくきくところがある。かなりガスってくる。風も強い。真っ白な中、剣が峰着。記念撮影してBCに戻る。すると近藤が「二ノ池を一周しに行こうか」と提案する。ガスの中読図の訓練にもなるし、アイゼン歩行の訓練にもなる。奥山は天気を心配しつつも「このまま雪錬せずに下山してしまうのはもったいない」と思っていたので、この近藤の心強い一言に喜んで賛成する。しかし同時に「それならわざわざBCに戻ることなかったのに」と自らの早合点を反省する。さて一行は再出発し、ガスにまみれ風にもまれながらすぐにこんもりしたピークにたどり着く。ここまでに3本の赤旗を立てて帰りの目印とする。少し歩いて山本さんが「新人に先頭を歩いてもらおうか」と提案する。まず石丸が二ノ池小屋まで、次に吉田が二ノ池をぐるっと周り池の南側まで先頭を歩く。池の西側の斜面は積雪量が多いので池の近くあるいは池の上を行く。ガスが濃い。概ね一周し終わって、石丸が先頭になり、BCから剣が峰への途中にあった案内板のあるところまで行くことにする。すぐ近くまで歩いて今いる場所がよく分からなくなった。すぐそこにあるはずだが、本当に五里霧中で、奥山も吉田も石丸も現在地が分からない。山本さんに「そこに尾根が見えて、、、だから今ここや」と言われてもなかなか理解できない。15分くらい議論したあげく、「止まっていてもしょうがないからとりあえずそこの尾根を登ってみよう」ということになり、登るとすぐ案内板が、そしてすぐに赤旗がある。このままBCへ戻る。天気が気になる奥山は早く下山したいので撤収を決断。撤収し下山していると晴れてくる。「本当に下山していいのか?」と自問しつつ金剛堂まで来ると、近藤が「ここらでスタカットやろうか」の一言。ありがたい提案だ。すぐに近くの谷へ降り、近吉と奥石に分かれて始める。山本さんが指導して下さる。近吉組は順調にピッチを伸ばして行くが、奥石組は上手くいかず悩みっ放しである。事前に練習しないで、ぶつけ本番になったことを反省しなければならない。結局近吉組は4ピッチ、奥石組は2ピッチで終わる。この後は樹林帯を順調に下り、飯森駅に至る。そして例のごとく歩いてスキー場を下る。近山は先に行ってしまう。奥吉石はあとからゆっくり降りる。途中斜面がクラストしており滑落停止の練習になる。近山に遅れること30分、残りの3人は駐車場に到着する。帰路はらーめんを食べ、車内でいろいろなゲームをしつつ無事帰神した。山本さん、有難う御座いました。