アイゼン合宿 御嶽山 報告書

【メンバー】
山川眞郷(CL)  伊藤博人(SL/装備)  奥山岳典(食料/渉外)  尾崎竜平(OB)  矢崎雅則(OB)

【日程】
 11/22(木)~11/26(月) (予備日1日含む)  

文責・山川(3)

11/22 アプローチ  
 

 今年は尾崎OBに加えて矢崎OBも参加することになり,アプローチは矢崎OBの車で行うことになった.集合は夜9時に須磨駅である.山川,奥山が須磨について間もなく「矢崎OBのアイゼンが部室に置いてある」という旨のメールを岩澤からもらう.奥山が部室から掘り出し,借りていた新品同様のペツルシャルレがおそらくそれなのだろう.結局,岩澤が自分のアイゼンを奥山に貸し,それを部室に置いておくということになり,矢崎OBとの合流後,部室へ向かう.幸い,靴の型には合ったようで事なきを得た.岩澤からの差し入れを積み込み,出発する.
  上松には深夜2時半に着いた.幸い駅は開放されており,待合室で仮眠をとることができた.

        

11/23 入山 快晴  飯森駅9:30 金剛堂12:00 覚明堂14:30 二ノ池BP 15:20 就寝6:30  
 

 7時過ぎに上松を出発し御嶽ロープウェイの鹿瀬駅へ.途中から見える御嶽は黒々していた.
  鹿瀬駅で準備をしていると,2つ目の問題が起きた.奥山のスパッツが小さすぎて着けられないのだ.ここは,尾崎OBが自分のスパッツを奥山に貸すということで,一応決着がつく.新人は装備に関する知識も全くないので,経験者が必ず全ての装備を念入りにチェックしなければならない!
  今日は快晴で,ロープウェイからは中部山岳のほとんどを見渡すことができた.飯森駅から登山道に入ると,トレースが付いていなかった.新雪の積もった雪林をもこもこと進む.しだいに雪の深さが増し,膝下くらいのラッセルになる.雪道に不慣れな奥山はなかなか手こずっているようだ.
  金剛堂で目出し帽やら手袋のアウターやらを着ける.しばらくはハイマツ帯の凹みを行くのでラッセルが必要である.凹みが終わり,いよいよ傾斜が強まるというところでアイゼン,ヘルメットを着ける.覚明堂の谷へ入ってすぐの雪面はアイゼンがよく効くので,少し緊張する.この頃になると奥山は少しフラフラしていた.尾崎OBがフォローに入ってくれた.
  覚明堂から稜線に上がるところで赤旗を3本刺した.10cmくらいしか刺さらず,抜けそうで心許ない.下山方向と二ノ池小屋の方向とをコンパスで確認する.これをやっておかないと吹雪いたときに苦労する.
  二ノ池小屋の脇にテントを張り,天気図を取る.夕食はまろやかなチーズカレーであった.

        

11/24 雪訓 快晴のち晴れ  起床6:00 出発,雪上歩行7:30 滑落停止9:00 確保(スタカット)11:30 山頂アタック13:30 山頂着2:30 帰幕3:15 ビーコン探し3:45
 

 今年のアイゼン合宿は現役の講義の都合から,雪訓日は1日のみである.まずは二ノ池西面の斜面でアイゼン歩行の練習を行う.この雪面は上部が少し固く,アイゼン歩行に適していた.奥山は昨日の疲れがまだ残っているようでしんどそうだが,構わず登降を繰り返す.この辺りで,夏に雪訓をやらなかったツケが出た.
 滑落停止の訓練は雪の柔らかさから,ピッケルで止まっているのかどうかは定かではない.影になる斜面,例えばサイノ河原南面などで行えば少しは違っただろうか.新人奥山の停止の形は良かった.
 後半は確保を交えながら,一ノ池の外輪山を縦走し,頂上アタックを試みる.ロープは二ノ池西面の斜面で2ピッチ張る.山川と伊藤が交互でリードとフォローを行い,奥山がその中間を登る.
 稜線に上がると岩稜が出てくる.風も少しあるので慎重に進む.山頂で写真を撮り,覚明堂への下降点を経由して帰幕する.幸い赤旗は抜けていなかった.
 帰幕後,天気図をとる.大陸からの高気圧の庇護のもとにあるようで,明日は晴れるだろう.そう予想し,食い潰しを始める.

        

11/25 下山 快晴  起床6:00  出発7:30  女人堂8:15  飯森駅9:20  鹿瀬駅10:15 六甲道6:00
 

 快晴で風はない.最高の天気である.テントを片付け,下山を開始するが,稜線に上がる手前で奥山のアイゼンが外れる.昨日の外輪山縦走でも実は同じことがあった.
  赤旗を回収し覚明堂の谷を下る.昨日の練習の成果が試される箇所であるが,無事通過できた.登りでは障害となった雪が下りでは味方となり,樹林帯での木の階段で手間取ることはなかった.また,今年はスキー場にだいぶ雪があり,楽しく下ることができた.

反省会記録
        

・計画の発案が遅く,全体的に余裕がなかった.
・奥山の装備チェックが不十分であった.(スパッツ,手袋アウターの紐)
・夏合宿で雪訓をやっていないツケが出た.(歩行,確保)
・スタカットの手順を忘れていた(山川).
・パッキングをもっとうまく(奥山)
・雪が少ない.来年度はどうするか? 夏合宿で十分にor蓬莱峡のみor時期をずらすor場所を変えるetc...
 反省点は上で見るよう多いが,雪訓全体としては良い訓練ができた.手厚いフォローに回ってくれた尾崎OB,矢崎OB,ありがとうございました.
 また,出発前に色々と手助けをしてくれた岩澤,藤原さん,どうもありがとう.