南ア北部縦走 報告書

【メンバー】
CL:山川(2)  SL/装備:岩澤(2)  食料:近藤(3)

【日程】
 3月25日(日)~3月29日(木)  

【行程】
  夜叉神峠-鳳凰三山-早川尾根-甲斐駒往復-戸台 

文責・山川(2)

3月25日(日)  
 アプローチ

 岩澤、山川は昼3時前に六甲道を発つ。能登半島の地震の影響か、米原駅が異様に混んでいた。塩尻経由で、山梨には夜11時過ぎに着く。近藤は明朝甲府にて合流する。
         

3月26日(月) 晴れ 
 甲府-夜叉神ノ森(8:00)-夜叉神峠(8:50)-杖立峠(10:30)-南御室小屋(13:10)-薬師小屋(15:00)

 甲府駅から夜叉神ノ森(登山口)まではタクシーを利用する。夜叉神峠までは秋山と同じ。
 峠を越えて主稜に入ると、笹地から樹林に変わり、雪が氷として現れ始める。登山道のような平坦地にこび付いており、厄介である。ここは岩澤のように、アイゼンを付けた方が安全かつ迅速な行動ができたと思う。
 まともな積雪は苺平周辺からで、深いところでは1m程度か。南御室小屋は日当たりの良い平坦地にあるが、雪は解けていない。ズクズクのザラメ状に劣化しており、一歩踏み出す毎に膝上まで沈む。ある意味ラッセルか?
 森林限界(砂払)を越えると、風が強い。夏道は砂払の巨岩帯を縫うように付けられているが、山梨側に吹き溜まりが多々あり通過不可。野呂川側から巻くように行く。
 薬師小屋は冬期入口から下は埋もれている。幸い使えるようだったので使う。
         

3月27日(火) 晴れ(朝)→曇り(昼)→弱い雪(夜) 
 薬師小屋(6:00)-観音岳(6:30)-赤抜沢ノ頭(7:30)-高嶺(8:30)-白鳳峠(9:30)-広河原峠(10:30)-早川尾根小屋(11:20)

 風はあまりなく、昨日に比べると穏やかな天気である。小屋から200m程登ると薬師岳で、観音岳までは起伏の少ない稜線を行く。観音岳を過ぎると赤抜沢ノ頭とのコルまでは下りである。所々岩が露出している。
 赤抜沢ノ頭を過ぎると稜線は少し狭まるが、特に問題なく高嶺に着く。
 白鳳峠の手前から樹林帯に入るが、ここも雪が劣化しており、うまく力を掛けないと足が沈む。幸いワカンを用いたトレースがあったので、それを利用する。早川尾根小屋も開放されていたので利用する。
         

3月28日(水)霧(朝)→快晴だが風強し 
早川尾根小屋(5:00)-浅夜峰(8:00)-栗沢山(8:30)-仙水峠(10:00)-駒津峰-甲斐駒山頂-仙水峠

 朝は暗いうちに出発したが、トレースを見失い、樹林帯で苦戦をする。地形は複雑ではないので方角を見定めることは容易だが、前日のうちにルートを見ておくべきだった。
 しばらく樹林帯を進むと、野呂川側の崩壊箇所に出る。崩壊の境界線に沿って登ると稜線に出た。ここで昨日のトレースとも合流する。この辺りでは晴れていていたが、森林限界を抜けると霧に巻かれ始める。それほど深い霧ではないが、浅夜峰は見えない。浅夜峰に着くと南側の霧が晴れる。甲斐駒の方はまだ霧に包まれている。
 栗沢山へは細い稜線を行くが、雪庇もそれほど張り出してはおらず、特に問題なく通過する。
 栗沢山から仙水峠への下りは半分以上が雪面の下りである。所々傾斜が急なので、スピードをつけすぎない様に下る。この下りで前々から痛んでいた山川の左足の親指の痛みが増す。今日は仙水峠に幕営する予定だが、時間がまだ早いので、近藤と岩澤のみで甲斐駒にアタックをかけることにした。山川は親指の痛みから留守番をする。ここでうっかりしていたことは、無線での定時連絡を打ち合わせていなかったことである。また、さらに悪いことに山川が無線を確認してみたところ、故障と書いてあるではないか。装備の管理がいい加減であった。駒ヶ岳アタックの報告は、以下で近藤が担当する。
 (近藤回想録)
 仙水峠10:00-駒津峰11:30-甲斐駒山頂13:20-駒津峰14:45-仙水峠15:15
 今日の天気は久々の快晴で、時間的余裕もあるので甲斐駒ケ岳のピストンをした。仙水峠からのルートは林のおかげもあってトレースがばっちり残っていて、近藤は体力に余裕がありずんずん登っていくが岩澤が少々心もとなく全体としてはゆっくりとなってしまったが予定よりも早く駒津峰についた。駒津峰付近から稜線に出たのだが中々に風が強く気持ち良かった。
 駒津峰を過ぎていよいよ甲斐駒ケ岳頂上に向けて稜線伝いにいくと思うと気持ちがはやり、テンションがあがる。ここからのルートはトレースがなくて気分がいい。六方石までは順調に行っていたのだがここから赤テープに騙されて六方石をまくような形のトラバースをした。これは単純に体力的にきつかった。
 六方石を過ぎいよいよ最後の登りに差し掛かった。この辺りはなのかこの時間はなのかは分からないが風が弱くなり登るのが楽であった。おまけにアイゼンが気持ちいいくらいきいて楽しかった。そしてついに登りきって頂上での休息を堪能した。頂上は風も弱く天気も良いのでとても気持ちが良かった。
 頂上を堪能した後は下るだけ。往きとは違いあっという間に下れてしまうから面白い。半分近い時間で下りテントへと戻った。テントで食いつぶしをしやたら大量になった夕飯を食べ明日に備えた。
        

3月29日(木)曇りで風強し(早朝)→小雨(朝)→快晴(午後) 
仙水小屋(5:00)-北沢峠(6:00)-戸台大橋(10:50)

 昨日で甲斐駒アタックを終えているので、下山が1日早まった。
 仙水峠から北沢峠までは樹林帯の中を進むが、よく踏まれており足が沈むことは殆どない。
 太平山荘を過ぎると雪はなくなり始めるが、氷として登山道に張り付いているので、厄介になる。アイゼンは付けたままで進む。八丁坂はジグザクの下りであるものの、傾斜はきつくはない。
 丹渓山荘からは戸台川の河原を進むが、その大半は道がならされており、河原を歩いているという感はあまりない。ただ、河原の徒渉が白岩堰堤(真っ白の真新しい堰堤)の上であり、この周辺は河原歩きとなる。また、ここで徒渉をしておかないと(左岸を進むと)、堰堤の下降が厄介になる。夏場などは赤マークを付した岩が流されていることもあるので、注意。右岸には立派な階段があるので、それを見つけると良い。
白岩堰堤を過ぎると、道は車が通れるほどの広さになり、戸台までは距離を稼ぐだけになる。
 山川の足の痛みでもう少し遅れるかと思ったが、所要時間は予定したコースタイムとほぼ同じであった。
 ちなみに、白岩堰堤を過ぎたあたりから、山川は左足だけ登山靴を脱いで歩いていた。事実、こうした方が爪先に掛かる負担が少なく、より速く歩けたのだ。
 戸台大橋にある公衆電話でタクシーを呼び、伊那市駅まで乗せてもらう。街で昼食をとり、飯田線で岡谷へ。
 山川は神奈川の実家へ、岩澤と近藤はそのまま神戸へ帰った。帰りの中央東線-小淵沢を過ぎた辺りから、甲斐駒、早川尾根、鳳凰三山が白く光って見えた。

反省会記録
        

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