南ア 聖岳 報告書

【メンバー】
CL:山川(2)  SL/装備:近藤(3)  食料:請川(1)

【日程】
 12月28日(木)~31日(日)  

【行程】
  JR飯田線平岡駅-便ガ島-聖岳山頂往復 

文責・山川(2)

12月28日(木) 
 アプローチ①

 当初我々は静岡からバスで畑薙に入り、そこから茶臼、上河内と縦走し聖に至る予定であった。そのため、28日は静岡で寝るのは嫌なので、途中の金谷で寝ることにした。          

12月29日(金) 
 アプローチ②

 6時過ぎの始発に乗り静岡へ。松屋で朝食を済ませ、新静岡バスセンターへ向かう。バスは8時過ぎなので、しばらく辺りを彷徨。7時半辺りになるとみんな戻ってきたが、ここからが少し大変である。バス会社のお姉さんが、畑薙行きのバスは昨晩の雪のため(降ったのか?) 、途中の横沢までしか行かないと言う。横沢は井川へ抜ける峠の手前である。検討段階で運行短縮可能性があることを把握してはいたのだが、頻度までは調べていなかった。代案としてタクシー会社に電話をしようとするも、タ○ンページの該当個所が切り取られていたり、留守だったりしてうまくいかない。
 結局、畑薙からの入山は諦め、下山予定地の便ガ島から往復することにした。再び東海道線で豊橋へ。豊橋ではあと30秒のところで飯田行きを逃す。本屋等で3時間を過ごす羽目に。ばかばかしい限りである。
 便ガ島までは飯田線平岡駅からタクシー+林道歩きでアプローチする。下調べでは、タクシーは途中の下栗の里までしか入らないと聞いていたが、不幸中の幸いか路面があまり凍っていなかったので、便ガ島の2km手前の易老渡まで入ることができた。
         

12月30日(土) 
 易老渡(6:00)-便ガ島-西沢渡(8:00)-薊畑-2478mピーク(14:00)

 4時半に起きるつもりが寝坊する。やはり目覚ましは必要だったか、5時半起床。しかし、6時には出発する。今日も快晴のようだ。朝日の当たった稜線が輝いている。
 便ガ島を過ぎて西沢渡までは林道が走っており、アップダウンはない。本格的な登りは西沢渡を過ぎてからである。ちなみに西沢渡には、150kgまで運搬できる徒渉用の籠がある。コンクリと金属でできたそれは、最近出来たばかりのようである(聖光小屋の建て直しと相俟ってか?)。
 稜線に出る薊畑の分岐まではひたすら尾根を登る。前半は急傾斜で雪は歩くのに支障がない程度ある。後半はなだらかになるが、距離はだいぶあるように感じたし、実際に時間も掛かった。請川が少し調子を崩しているようである。とは言え、快晴の中、雪の降り積もった明るい樹林帯を歩くというのはなかなか良かった。
 薊畑に出ると眺望が開ける。正面の上河内が見事である。さて、幕営地であるが、聖平小屋まで下るのは面倒なので、この先にある2478mピークの辺りで張ることにした。幸い前のパーティの張り跡があったので、それを利用させてもらうことにした。
 午後3時くらいから風が強くなる。風がテントを外から押してくるので狭い。
 4時の気象通報から天気図を取り、食事をしながら検討する。入山してまだ日数が経っていないこともあり、明日は行動できると判断した。
         

12月31日(日) 
2478mピーク(6:00)-小聖岳(7:30)-聖岳山頂(8:45)-2478mピーク(10:00)-西沢渡(12:00)-便ガ島-(13:00)-平岡駅(15:00)

 4:30起床。請川が起きてすぐ膝に痛みを訴える。しかも風邪までひいている。とりあえずテントを撤収し、不要な装備をデポし、アタックを開始する。
 様子を見ていると辛そうである。彼には途中の小聖岳で待機してもらい(幸い近くに樹林帯がある)、山川と近藤でアタックをすることにした。
 小聖岳からはしばらくヤセ尾根を進む。ナイフリッジという程ではないが、風が吹いていると厄介な場所だろう。聖岳の本体に取り付くとすぐに大斜面の登りになる。疲れるが遮るものが何もないので爽快である。
 頂上には思っていたよりも早く着いた。北アから太平洋まで全部見えた。写真だけ撮ってすぐに下山する。雪があるから楽に下れるのだが、この下りで山川が何回かスリップする。他人のキックステップの跡にキックステップで踏み込むと、中の軟らかい雪が力を受け止めきれず滑るといった感じであろう。スピードを弱めて、慎重に下らなければならない。
 小聖岳で請川と合流し、デポした装備を回収し、便ガ島へ下る。下りは膝にこないらしく、請川は快調そうである。一昨日登ったときよりも雪がだいぶ解けている。おかげでよく転んだ。こういうところでトップは辛い。12時には西沢渡へ着いた。早いな。早いのは良いが転びすぎてあちこち痛い。
 請川が聖光小屋の主に掛け合ってくれ、衛星電話でタクシーを呼んでもらった。平岡からタクシーが来るまでは1時間ほど掛かるので、その間林道を歩いて少しでも値段を安くする。易老渡から2km程行った仏島で拾ってもらい、平岡へ。3時過ぎに駅に到着。お疲れ様でした。
         

反省会記録
        

・交通機関の運行状況は、特に冬場は運行短縮や取り止め、その頻度について十分に調べておく必要がある。
 また、計画の代案を立てておくことも場合によっては必要だろう。
・食料計画に検討の余地があった。具体的には、ふりかけがあると重宝する。また、大豆の水煮のように、食べることを避けるような食材は持っていかない。
・体調管理が不十分なようである(請川)。
・雪の斜面を下る際のキックステップの仕方、ルート取りに注意。また、雪道の下り歩き方が不十分である(山川)。